2018年12月13日(木)、金沢大学の大谷吉生副学長(国際担当)および同理工学域自然システム学類フロンティア工学類の瀬戸章文教授が当センターを訪問されました。
大谷副学長と瀬戸教授は協定校との学生交流、共同研究の打合せのため出張されていたとのことです。
この度、簑輪国際協力員が執筆する国際協力員レポートのインタビューにご協力いただくため当センターにお立ち寄りいただき、大変貴重なお話を伺うことが出来ました。
ご協力に心よりお礼申し上げます。
2018年12月4日(火)、神戸大学工学研究科学務課教務学生係の土肥亜紀子係長が当センターを訪問されました。
今回はマヒドン大学、キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)、タマサート大学を訪問し、意見交換と今後の協力依頼のためタイへ出張されています。土肥係長は今年3月まで国際協力員として当センターで勤務していたこともあり、用務後に近況報告を兼ねてお越しいただいたものです。
土肥係長は現在工学部の学生対応に加え、工学研究科の教員会議の運営等も担当されています。工学研究科は独自の国際交流プログラムを多く持った部局とのことで、当センターでの勤務経験を活かしてご活躍中とのことでした。
土肥係長(左から2人目)、手に持っているのは「神大うりぼー」
2018年11月30日(金)、バンコク北部のサイエンスパークにあるタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)でJSPT事業説明会を開催しました。今回の説明会は科学技術振興機構(JST)との合同開催となりました。
NSTDAは約2,000人の研究者が所属している国立研究機関で、現在タイ科学技術省の傘下にあります。説明会には近隣の大学の方も含め約40名の方にご出席いただきました。
説明会は、山下センター長と冨山副センター長からJSPSの概要説明を行った後、新原・簑輪両国際協力員から各種国際事業の説明を行いました。その後、論博事業により東京都市大学で博士号を取得されたDr. Seksan Papong (Research Specialist, Life Cycle Assessment Lab, National Metal and Materials Technology Center (MTEC), NSTDA) に改めて論博事業の概要やご自身の経験についてお話しいただきました。
続いて、現在NSTDAに常駐されているJSTシンガポール事務所の小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーターがJSTの概要及びe-ASIA共同研究プログラム、SATREPS、さくらサイエンスプランといった事業の説明を行いました。
JSPS・JSTの2機関が合同で情報発信を行うことで幅広く研究支援事業の広報を行うことができ、大変有意義な説明会となりました。
Dr. Seksanに2月の論博メダル授与式のフォトフレームをお渡ししました。
2018年11月13日(火)、東海大学事務部事務課の山下直也係長、総務部人事課の加藤由貴子職員、グローバル推進本部の渡邉道彦職員、アセアンオフィスの田中久美子地域統括が当センターを訪問されました。
東海大学はキングモンクットラカバン工科大学(KMITL)と長い友好関係があり、2013年には同大学の中にアセアンオフィスを設置し、現在は田中地域統括が常駐されています。(開所式の記事はこちら)
今回職員研修の一環として3名が出張され、OCSC国際教育展でのブース対応や、KMITL職員との意見交換等をされたそうです。また、今年東海大学から初めて当会の国際学術交流研修に1名職員を派遣されており、今後も継続的に派遣を行うか検討中とのことでした。
当センターの国際協力員2名から本研修の概要や海外研究連絡センターの業務、国際協力員として経験できること等をご参考にお伝えしました。
2018年11月12日(月)、HR Japanの藤井誠代表理事が当センターを訪問されました。
HR Japanは文部科学省の「日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポン)」の認定を受け、日本型ビジネスに対する理解を持つタイ人人材育成を推進する「タイ大学生ビジネス人材育成事業」にタイの大学と協働で取組まれています。
現在カセサート大学等、8つの大学で日本のビジネスマナー講習を行っておられ、大学によっては単位を伴う授業として認められているそうです。受講している学生からは日本でのインターンシップの需要が高いとのことで、藤井さんは日本の大学と連携して就労体験を含むプログラムができないか各所から情報収集されているとのことでした。
当センターからは、タイに事務所を置く大学やその運営状況等について情報提供させていただきました。
2018年11月12日(月)、中央大学国際センター所長の白井宏教授、同大学文学部の若林茂則教授ほか、中央大学タイオフィスの4名の教職員の方々が当センターを訪問されました。
白井教授らは、週末にバンコクで開催されたOffice of the Civil Service Commission (OCSC) 主催の国際教育展へ参加のため出張しておられ、若林教授は大学の在外研究(サバティカル)制度によりタイ滞在中で、中央大学がオフィスを設置しているタマサート大学を拠点とされているということでした。
中央大学では来年4月から国際経営学部という英語により学位を取得できる学士課程プログラムを新たにスタートさせる予定で、今回のイベントではその広報を重点的に行われたそうです。
当センターからはJSPS海外研究センターの役割や同窓会組織、外国人研究者招へい事業等についてお話させていただきました。
2018年11月9日(金)、バンコクに拠点を置くNPOのASIA CENTRE(アジアセンター)からExecutive Director のDr. Robin Ramcharanとインターンの白石香純さんが当センターを訪問されました。
アジアセンターは各種セミナーや国際会議の開催等により東南アジアが抱える様々な問題を啓蒙し、「Social Impact」を生み出すことを目的とされています。2015年にバンコクで活動を開始し、今年第2の拠点としてマレーシアのジョホールバルにもオフィスを設置しています。
Dr. Robinはスイスの大学院で学ばれていた際に博士論文で「シンガポールの発展に日本がいかに貢献したか」という点について研究されたそうで、現在もタイの私立大学で教鞭をとられている国際関係論の専門家です。
今回はDr. Robinからアジアセンターが来年企画しているイベントについてご紹介いただき、当センターも広報に出来る限り協力させていただくことになりました。
白石さんは早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程に在学中で、現在タマサート大学に交換留学しておられ、平日はアジアセンターでインターンとして勤務されているとのことでした。
今回ご紹介いただいたアジアセンター主催のイベントは以下の2件です。
・4th Benedict Anderson Memorial Roundtable: Chinese Nationalism and its Impact on Southeast Asia (2019年1月19日開催)
・Fake News and Elections in Asia(2019年7月10日開催)
2018年11月7日(水)、今年度第3回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会がタイ学術研究会議(NRCT)で開催されました。
理事会前半に、7月にブラパー大学で実施したWriting Workshop(学術論文の書き方講座)についてDr. Kittisakから報告がありました。ワークショップ参加者の論文が有名ジャーナルに掲載される等の実績も出ており、今後もNRCTと協力して地方大学での開催を継続していきたいとのことでした。
後半では、例年2月にバンコクで開催しているJSPS-NRCT-JAATの共催セミナーと論博メダル授与式についての話し合いが行われ、開催時期は2月の下旬、セミナーのテーマをSustainable Development Goals (SDGs; 持続可能な開発目標) とすることが決定されました。SDGsの中でも特に “Sustainable Cities and Communities” を中心に据え、パネルディスカッション等を企画します。 今後、日・タイ双方の講演者選定を進めていきます。
次回のJAAT理事会は1月23日に開催し、上記イベントの打ち合わせを行う予定です。
2018年11月3日(土)、カセサート大学でJSPS事業説明会を開催しました。
今回の説明会は広島大学国際協力研究科の要請により行われたものです。
広島大学は平成28年度大学の世界展開力強化事業(ASEAN・タイプB)に採択され、「CLMV諸国の持続可能な平和、幸福、発展に貢献する研究力と社会企業力の融合人財育成プログラム」(通称:PEACEプログラム)を実施しています。その中で、教育学の分野でカセサート大学教育学研究科との交流を重ねていましたが、今回、より活発な研究者交流への足掛かりとなるよう、二国間事業やフェローシップ事業の紹介をして欲しいとの依頼があったものです。
説明会は、冒頭で山下センター長からJSPSの組織概要、海外研究連絡センターの役割、同窓会について説明し、その後冨山副センター長が各種国際事業について説明を行いました。
今回はカセサート大学の博士課程学生・若手研究者を中心に約30名の方々にご参加いただきました。質疑応答では、教育学分野での二国間交流事業の採択状況等につき活発な意見交換がなされ、国際交流事業への関心の高さを伺うことができました。
2018年10月30日(火)、中央大学経済学部長の篠原正博教授、同大学佐々木創教授、経済学部事務室小林創太副課長の3名が当センターを訪問されました。
チュラロンコン大学経済学部のVisiting Scholarとして現在バンコクを拠点とされている佐々木教授には今月始めのJSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウムでご講演をいただいております。今回は東京から篠原教授と小林副課長が出張で訪タイされたため、情報交換のため当センターへお越しいただきました。
篠原教授からは、中央大学が1993年に他大学に先駆けて開始した単位を取得できる正規科目としてのインターンシップのお話や、今回のご出張の目的でもある海外インターン先の開拓についてお話を伺いました。
中央大学は2015年にタマサート大学の中にタイオフィスを設置されており、今後さらに有効活用していきたいとのことでした。当センターからは他大学のタイ事務所の運営状況や活用事例について情報提供させていただきました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。
今回は当センターの活動報告に加え、特集記事として金沢大学 大谷吉生副学長(国際担当)に、「国立6大学連合Sixersの海外展開について」と題してご寄稿いただきました。
また、簑輪国際協力員(新潟大学)のコラムも合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。
2018年10月16日(火)、JSPSネパール同窓会(NJAA)のDr. Indra P. Tiwari (Professor and Dean, Faculty of Humanities and Social Sciences Pokhara University, Nepal) とJSPSタイ同窓会(JAAT)のDr. Malee Uabharadorn (Transport Environment and Logistics Expert) が当センターを訪問されました。
Dr. TiwariはSustainable Development(持続可能な開発)をテーマとしたシンポジウムを来年の5月にネパールで開催するため現在準備中とのことです。今回はスピーカーの選定や、シンポジウム開催にあたり当センターからの支援は可能か、とのご相談がありました。当センターでは先日のNJAAシンポジウムのようにJSPS同窓会主催のイベントに対し毎年支援を行っているため、同窓会も巻きこんだ形での企画をお願いしました。
Dr. Maleeはタイ同窓会が2010年に発足した当初、理事として運営にご尽力いただいておりました。2013年には外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)により東京工業大学で研究を行っています。
なお、お二人はご夫婦とのことでした。
2018年10月16日(火)、泰日経済技術振興協会(Technology Promotion Association (Thailand-Japan): TPA)の横山大さんと逆井誠人さんが当センターを訪問されました。
お二人は現在東京東信用金庫からTPAに出向中で、人事異動のため横山さんは今月末で帰国されることになりました。後任として逆井さんが最長2年間勤務されるということです。
出向中はTPAの業務の他、東京東信用金庫のバンコクデスクとしての業務も担当しておられ、タイに進出する日系企業の支援や日タイのビジネスマッチング、タイ人学生の日本企業へのインターンシップ派遣など様々な活動を行っています。
東京東信用金庫は以前産学連携の一環として取引先大学との深海探査機開発プロジェクトの事務局を務める等、「金融機関」の枠に留まらない活動にも取り組まれており、大学関係者との接点は多いとのことでした。
新任の逆井さんには、当会の国際事業を活用されたい研究者の方がいらっしゃれば是非ご紹介いただきたい旨お伝えしました。
2018年10月9日(火)、Jasmin City Hotelで国際交流基金(Japan Foundation)の日本語パートナーズ第6期中間研修懇親会が開催され、当センターから冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員が出席しました。
2014年にスタートした日本語パートナーズ派遣事業では、アジア各国の中学・高校へ約10ヶ月間人材を派遣し、日本語・日本文化教育の支援を行っており、現在タイでは第6期となる約80名が各所に派遣されています。当センターは5月に行われた派遣前の壮行会にも出席させていただきました。派遣期間の約半分が終了するこの時期に中間報告会を行い、派遣先での学びの共有を行っています。この懇親会にはタイ教育省や在タイ日本国大使館等の関係機関も招待されました。
国際交流基金バンコク日本文化センターの吉岡憲彦所長からは、残りの派遣期間をより充実したものにできるよう、日本語パートナーズ間の情報交換に努めてほしいと挨拶がありました。
2018年10月5日、ネパールのカトマンズでJSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウムおよび同窓会総会が開催されました。
午前中に開催された総会では、6月に任期を迎えた理事会メンバーについて改選を行い、二人の理事が新たに就任することが承認されました。
また、会長についてはDr. Rijan Bhakta Kayastha現会長が再任され、引き続きNJAAの会長として頑張っていただくことになりました。
引き続き午後からは第4回JSPSネパール同窓会シンポジウムが開催されました。
今年のテーマは“Sustainable Waste Management in Nepal: Challenge and Opportunities”。約100名の研究者や政府関係者、学生の参加をいただきました。
冒頭では、西郷正道駐ネパール日本国特命全権大使、Dr. Buddhi Ratna Khadge(Secretary,Nepal Academy of Science and Technology)、Mr. Giriraj Mani Pokhrel( Honorable Minister,Ministry of Education, Science and Technology)よりご挨拶がありました。
特に西郷大使からは、環境問題はここネパールでも大きな問題となっており、今回のシンポジウムが参加している地方行政関係者の知見を広める場となり、さらには研究者の交流を深める良い機会となることを期待していますとのお言葉をいただきました。
その後、行われた講演会では日本側から二名の講師が講演されました。
初めに中央大学経済学部の佐々木創教授が“Linkage of waste trade to Circular Economy”というテーマで講演されました。佐々木教授からは、廃棄物処理に関する世界的な潮流に関するご説明や、中国のプラスチックごみの輸入禁止がタイの廃棄物処理に与えている影響などについてご紹介頂きました。
次に京都大学地球環境学堂の浅利美鈴准教授が“Solid waste management and 3R activities toward the sustainable lifestyle”というテーマで講演されました。浅利准教授からは固形廃棄物処理の問題についてお話頂き、アジアや大洋州の固形廃棄物の問題に触れた後、日本の廃棄物処理の現状などについてご紹介をいただきました。
またネパール側からはMr. Rabindra Rai(Director,Env.Division,KMC)、Mr. Pratip Amatya(Env.Engineer,LMC)、Dr. Dhundi Raj Pathak (Solid Waste Manegement Specialist,GIZ)がご講演をされました。
各講演者の発表のあとは参加者との質疑応答があり、予定終了時間を大幅に超えるほど白熱した質疑応答がなされていました。ここネパールでの環境意識への深い関心を感じることができました。
最後に山下センター長より、JSPSの組織概要、海外研究連絡センターの役割や同窓会、JSPSの各種国際交流事業について説明がありました。特にプログラムの申請に当たっては日本での受け入れの研究者を探すことが大切であるという説明を強調し、出席者は皆メモをとりながら一様に大きく頷いていました。
JSPSでは、今後も各国の同窓会や大学、研究機関と連携し、こうした学術の国際交流の場を積極的に持ちたいと考えています。
2018年10月4日(木)、在ネパール日本国大使公邸を表敬訪問しました。
今回の表敬訪問は、翌日開催される第4回ネパール同窓会シンポジウムの開催に先立ち、大使公邸にて西郷正道大使、町田信也公使参事官他、大使館の方々にご挨拶の機会をいただいたものです。
西郷大使は今年5月にネパール大使にご着任されましたが、着任されてからの日々のご様子や、ネパールでの教育・学術の状況について興味深い話をお聞かせいただきました。その中で、学術の国際交流は成果が一朝一夕に出るものではなく、非常に時間がかかるものだが、それでも何らかの形で地道に継続することが一番重要であると思う、とのご意見をいただきました。
これに対し、山下センター長からは、先日のノーベル賞受賞のニュースにも関連して、必ずしも成果がすぐに出るわけではない基礎研究の重要性およびJSPSはまさにこうした研究者の“curiosity”を重視した支援を行っていることの説明をさせていただきました。
今回の表敬訪問では、JSPSネパール同窓会のDr.Ranjan Kumar Dahl副会長、Dr. NawarajKhatiwada理事も同席されましたが、お二人の日本でのユニークな経験を西郷大使も興味深く聞き入っておられました。
当センターはこれからも大使館との連携をより密にし、様々な研究支援を行っていきたいと考えています。
2018年10月3日(水)、岡山理科大学生物地球学部の宮本真二准教授が大阪府立大学の藤田渡准教授と当センターを訪問されました。
大学の夏季休業期間を利用して藤田准教授が京都大学東南アジア地域研究研究所(バンコク連絡事務所)に常駐し研究・フィールドワークを続けておられましたが、後期授業開始に伴い帰国されることとなりました。今月からは宮本准教授が同事務所に駐在されるため、ご挨拶のため当センターに足を運んでいただきました。(藤田准教授赴任時の記事はこちら)
宮本准教授は現在1年間のサバティカル期間中で、来年3月までバンコクに滞在されます。ご専門が地理学とのことで、直前までネパール・カトマンズで調査を行われていたそうです。
当センターにお越しいただくのは初めてでしたので、JSPS海外研究連絡センターの業務内容やJSPS同窓会組織、論博事業等についてご説明をさせていただきました。
2018年10月2日(火)、JSPS国際事業部研究協力第二課の臼井真希国際協力員が当センターを訪問されました。
臼井国際協力員は三重大学から当会の国際学術交流研修に参加しており、現在東京本部では二国間交流事業(共同研究・セミナー)の関連業務に従事され、タイをはじめ東南アジアも担当されています。来年4月から当センターに配属されることになったため、今回業務引き継ぎを兼ねて出張中です。
バンコク研究連絡センターが行う業務の概要やオフィスの説明をさせていただき、来年の赴任に向けて参考になったようでした。臼井国際協力員は10月5日(金)にネパール・カトマンズで開催されるJSPSネパール同窓会(NJAA)シンポジウムにも当センタースタッフと一緒に参加します。
2018年9月28日(金)、京都大学ASEAN拠点のNGO認可記念式典及びタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)との学術交流協定調印式に簑輪国際協力員が参加しました。
この記念式典は、タイの労働省から日本の大学組織として初めてNGOとしての活動の認可が下りたことを記念して挙行されました。
また、調印式は2016年から「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進」(JASTIP)事業においてNSTDAとの研究交流を深化させてきた実績を踏まえて学術交流協定を結ぶにあたり実施されたということです。
式典は京都大学の稲葉カヨ理事・副学長(男女共同参画・国際・広報担当)の開会の挨拶で始まり、タイ教育省Dr.Sophon Napathorn教育担当副大臣を始めとする日・タイ両国の関係者から祝辞がありました。
その後京都大学河野泰之副学長(国際戦略担当)が、“Exploring New Horizon of Academic Exchange between Japan and Thailand: Based on NGO Status of Kyoto University ASEAN Center”というテーマで講演を行い、これまでの京都大学のASEAN地域での活動やタイとの研究交流の状況についての説明や、京都大学ASEAN拠点のNGO認可がタイとの研究交流活動を更に活発化させるきっかけとなってほしいとお話されました。
引き続いて実施されたNSTDAとの学術交流協定調印式では、NSTDAのDr. Narong Sirilertworakul長官のメッセージの後、稲葉理事・副学長とDr.Narong長官が京都大学とNSTDAの学術交流に関する協定にサインしました。
最後に京都大学ASEAN拠点柴山守所長から閉会の辞があり、これまでの京都大学ASEAN拠点の活動への支援に対する謝意と、NGO認可をきっかけとした今後の研究活動展開への期待が述べられました。
日タイ双方の関係者からは、日本の大学としては初となる京都大学ASEAN拠点のNGO認可に対し、今後の日タイの学術研究交流の新たな契機となることへの強い期待が感じられました。
2018年9月28日(金)、インドネシアのウダヤナ大学でJSPS事業説明会を開催しました。
ウダヤナ大学はバリ島中心部に拠点を構える国立総合大学で、昨年に引き続いての説明会実施となります。同大学のVisiting Professorを務めておられる、秋田大学教育文化学部の高樋さち子准教授に大学との調整や広報等ご協力いただきました。
説明会は、冒頭で山下センター長からJSPSの組織概要、海外研究連絡センターの役割、同窓会について説明し、その後新原国際協力員と冨山副センター長から各種国際事業について説明を行いました。
続いて、論博事業により東京大学で博士号を取得されたDr. Anak Agung Ayu Mirah Adhi (Professor, Laboratory of Veterinary Pathology, Faculty of Veterinary) と外国人特別研究員として日本で研究を行った経験のあるDr. I Gede Putu Wirawan (Professor, Integrated Lab of Bioscience and Biotechnology) からそれぞれのご経験についてインドネシア語でご講演いただきました。
今回はウダヤナ大学の学部生・大学院生を中心に約100名の方々にご参加いただき、日本留学や研究活動への関心の高さを伺うことができました。
2018年9月26日(水)、JSPSインドネシア同窓会(JAAI)主催の第2回国際シンポジウムおよび同窓会総会がインドネシア・西ジャワ州ボゴールのConservation Auditorium, Bogor Botanical Gardenで開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員が出席しました。
今回の国際シンポジウムは、日本とインドネシアの国交樹立60周年およびJSPSとLIPI(インドネシア科学院)、DG-RSTHE(インドネシア研究技術高等教育省科学技術高等教育資源総局)との覚書締結40周年を記念して開催されたものです。“The Role of JAAI to Promote Food, Water, Energy, Humanity and Environmental Security” というテーマに基づきシンポジウムは進行されました。
オープニングセレモニーでは、シンポジウムChairmanのDr. Iin Kurnia(National Nuclear Energy Agency)とDr. Sulaeman Yusuf(Head, Research Center for Biomaterials, LIPI)が来賓および来場者へ歓迎の挨拶を行い、JSPS本部の加藤久参与が開会の辞を述べました。
今回は日本から3名、インドネシアから1名の研究者をお招きし、各研究についてシンポジウムのテーマと関連させながらご講演をいただきました。
【基調講演】
“Mathematical and Computational Approaches to Environmental Problems” -東北大学 材料科学高等研究所(AIMR) 水藤寛 教授
今回は世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI) 総合支援事業の支援も受けてのシンポジウム開催となったため、基調講演ではWPIの概要やAIMRについても説明がありました。また、基調講演のモデレーターは山下センター長が務めました。
【招待講演】
1. Food Security
“Research Collaboration of Fermented Rice Bran for Health Promotion in Japan and Indonesia” -東北大学大学院農学研究科 白川仁 准教授
2. Energy Security
“Nuclear Energy and Education from Fukushima Accident to Indonesia” -National Nuclear Energy Agency, Dr. Heny Suseno
3. Environment Security
“Trends in Wood Machine Vision: Impact in Wood Anatomy and More” -京都大学生存圏研究所 杉山淳司 教授
また、今回はエジプトからJSPSカイロ研究連絡センターとJSPSエジプト同窓会(JSPSAAE)も参加されており、JSPSAAE会長のDr. Ibrahim Tantawy(Professor of Organic & Medicinal Chemistry, Menoufiya University)から同窓会の活動状況とご自身の研究内容について講演がありました。
各講演の後に行われた同窓会総会では、JAAI発足から現在までの活動の振り返りや、会計報告、そしてBRIDGEフェローシップの周知が行われました。
最後に、JAAIを代表して会長のDr. Subyakto(Professor, Indonesian Institute of Sciences: LIPI)が閉会の辞を述べました。
今回のシンポジウムには100名以上の参加があり、盛況のうちにシンポジウムは閉会となりました。現在JAAIの主要メンバーの多くはLIPI所属の研究者であり、会場の提供やシンポジウム開催費の拠出等、LIPIに多大な協力をいただいての開催でした。この場を借りて御礼申し上げます。
2018年9月14日(金)岐阜市立女子短期大学国際文化学科の松浦康之専任講師が当センターを来訪されました。
松浦講師は以前タイの高校で日本語教育に携わっていたご経験をお持ちということで、タイとは縁が深く、現在もタイの研究機関・研究者との交流を続けておられます。当センターには2014年にもお越しいただいており、久しぶりのご来訪でした。
タイとの交流発展に当会国際事業の活用を検討されているとのことで、近年の二国間交流事業の申請採用状況や、審査方法について情報提供させていただきました。また、論博事業や外国人研究者招へい事業についてもご説明し、併せてご活用いただきたい旨お伝えしました。
2018年9月11日(火)、東亜大学芸術学部トータルビューティ学科の田中綾華さんが同大学ASEANセンター所長代理の平松隆円准教授と当センターを訪問されました。
東亜大学では今年4月の入学者から学部を問わず海外研修・海外留学を必須とする「トビタテ!東亜大学全員留学プログラム(愛称:次世代長州ファイブプロジェクト)」を開始しており、国際的な視点を持ちつつ、地域社会に貢献できる人材育成に取り組んでいます。
平松准教授は同大学の東南アジア地域の協定校拡大・学生リクルーティングを担当されており、今回はオフィス見学も兼ねて田中さんを連れて来ていただきました。
田中さんは現在4年生とのことで海外研修は必須ではないとのことですが、今回タイ滞在中に協定校などを訪問され、見識を広められたとのことでした。
2018年9月10日(月)、筑波大学国際室の横瀬雅年担当課長と竹中絵美職員が当センターを訪問されました。
筑波大学は世界に13の海外オフィスを設けており、昨年はタイ東北部の国立大学コンケン大学の中に筑波大学事務所を設置しました。同事務所では、筑波大学教育開発国際協力研究センター(CRICED)とコンケン大学教育学部との協同で海外の「教育の質改善」を目的とした日本型教育のASEAN諸国への展開に取り組まれています。
また、上述の筑波大学CRICEDは昨年からタイに拠点を置く国際機関SEAMEO-RIHEDの連携機関(Affiliate member)に日本の機関として初めてなるなど、近年の筑波大学の東南アジア戦略についてお話を伺うことができました。
当センターからは、日本の大学事務所が集積しているバンコクの状況やその理由、各大学事務所の運営状況等について情報提供させていただきました。
横瀬課長は2002年10月から2004年3月まで副センター長として当センターで勤務されており、2004年から発行を開始した当センターの四半期活動報告を「バンコクの風」と命名されたのは当時の横瀬副センター長だったということです。現在も毎号楽しみにしていただいているとのことで、大変嬉しいお話でした。
「バンコクの風」バックナンバーはこちらからご覧になれます。
2018年9月7日(金)、大阪大学生物工学国際交流センター(ICBiotec)の木下浩助教と同大学大学院工学研究科の学生27名が訪問されました。
御一行は海外フィールドスタディ「生物資源と環境」のためタイ滞在中であり、プログラムの一環として過去数年、当センターを訪問いただいています。
オフィス見学を行った後、同フロアの国際交流基金(Japan Foundation)、日本学生支援機構(JASSO)と合同で各組織の業務説明を行いました。当センターからは冨山副センター長がJSPSの概要や同窓会組織について説明を行いました。
2018年9月5日、セントラル・ルソン州立大学(Central Luson State University: CLSUフィリピン・ムニョス市)で第6回JSPSフィリピン同窓会(JAAP)シンポジウムが開催されました。同シンポジウムは、フィリピン科学技術省(Department of Science and Technology: DOST)主催の科学技術広報イベント「e3-START2018 International Academic R&D Festival“Merging Art and Science for Next Generation Innovations”」の一環として実施されたものです。
シンポジウムは、CLSUのMelissa E.Agulto学術担当副学長の開会の挨拶で始まり、続いて、CLSUのTereso A.Abella学長、DOSTのLeah J.Buendia国際交流担当次官補からメッセージが述べられました。
今回のシンポジウムでは、日本人研究者2名の講演が行われました。最初に、東京工業大学の山下幸彦准教授から” A Brief Introduction to Artificial Intelligence”についてご講演頂きました。
山下先生のご講演では、人工知能についてその研究分野の広い裾野が紹介された後、統計的学習理論や人口知能でのホットトピックである深層学習に関する説明と、深層学習を応用する畳み込みネットワークと敵対的生成ネットワークに関してご説明がありました。
引き続いて、東京都市大学の田村慶信教授から” Analysis Methods and Tools Based on Deep Learning for Big Data”と題しご講演頂きました。
初めに、ビッグデータは現在様々な場面での活用が進みつつあることが説明され、ビッグデータの概要およびビッグデータを扱う上での問題点としてのコピーライト等の問題について触れられました。
加えて、ビッグデータをAIにより分析した活用例として、ソフトウェア工学の観点からソフトウェア開発管理上におけるフォールトビッグデータや画像情報に基づく分析手法とツール化について説明がありました。
2つの講演終了後の質疑応答では、会場からそれぞれの先生に対して具体的な質問が数多くあがる等、参加者の強い興味関心を引く内容でありました。また、学生からは学習に関する質問も出されました。AIを学ぶ上での数学の学習の必要性についての質問に対し、山下准教授は「どのような分野に進むうえでも数学を学ぶことは役に立つので、可能な限り知識を身に付けて欲しい。」と回答されていました。
講演後は、山下センター長によるJSPS概要や国際事業についての紹介があり、会場にいた参加者は配布された資料に目を通しながら、熱心に聞き入っていました。
その後、JAAPのRenato Reyes会長からJAAPについて紹介があり、JSPSの事業への応募とJAAPへの加入を呼びかけがあり、引き続いて、JAAPのSusan Gallado 前会長をはじめとするJAAP会員数名から自らのJSPS事業の体験や意見などが述べられました。
今回のシンポジウムにはJAAPメンバーをはじめ約150名の参加があり、講演内容やJSPS事業に関する多くの質問や活発な意見交換がなされるなど盛況のうちに終了しました。
「バンコクの風 2018 Vol.1」を当センターホームページに掲載しました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。
今回は当センターの活動報告に加え、特集記事として京都大学ASEAN拠点柴山守所長に、「JUNThaiの今後の展望について」と題してご寄稿いただきました。
また、新原国際協力員(九州大学)のコラムも合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。
2018年8月31日(金)、関西大学国際部国際連携グループの東條正範課長と武市学課長補佐が当センターを訪問されました。
関西大学はチュラロンコン大学の中にバンコクオフィスを設置しており、同大学留学生別科等の外国人学生向けプログラムの広報や、イベント開催、同窓生の連絡拠点として活用されています。
今回お二人は8月30日にチュラロンコン大学で開催された海外留学フェアでブース出展され、訪問した学生等に関西大学のPRを行われました。ブースにはチュラロンコン大学の教員の方も訪れたとのことで、関西大学の教員と既に研究交流等で関係性を築けている方もおられたそうです。こういった教員個人間のネットワークを事務職員が把握し、当会の二国間交流事業のような研究助成制度を事務側から積極的に紹介できる環境作りに取り組みたいとのお話を伺いました。
2018年8月31日(金)、東京大学教育・学生支援部国際交流課の松本秀幸課長が当センターを訪問されました。
松本課長は現在「キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)サマープログラム」に参加する学生の引率のためタイに出張されており、帰国前の時間を利用して当センターにお立ち寄りくださいました。同サマープログラムは約2週間学生がタイに滞在し、現地学生とのディスカッション、企業視察、タイ文化の学習等を行うもので、今回が初めての実施とのことでした。
また、松本課長は2013年4月から2015年6月までJSPSロンドン研究連絡センターで副センター長として勤務されていた経験をお持ちで、当時のロンドンでの業務や、JSPS同窓会の運営方法など、当センターとしても大変参考になるお話を聞かせていただきました。
2018年8月30日(木)、東海大学の山口滋グローバル推進本部部長・理学部物理学科教授と、富田紘央国際教育センター講師および田中久美子アセアンオフィス地域統括の3名が当センターを訪問されました。
富田講師は前年度まで東海大学アセアンオフィスのセンター長でいらっしゃいました。
富田講師および田中さんは2016年11月25日にもご来訪いただいています。
東海大学は文部科学省の平成29年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~ロシア、インド等との大学間交流形成支援~」に採択された、「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成―主に極東地域の経済発展を目的として―」のプログラムの一環として、2年目の今年、「平成30年度海外研修 ウラジオストク航海」を実施したそうです。
同大学所有の船舶での洋上研修における、日本と海外(主にロシア)の学生ワークショップ等数々のアクティビティでの学生の活き活きとした様子など、非常に興味深い話をお聞かせいただきました。
その他にも東海大学とキングモンクットラカバン工科大学を始めとするタイの大学との交流の状況等についてご説明いただき、最後に、11月に予定されている東海大学の職員研修の受け入れについてもご相談を受けました。
山下センター長からは、受け入れについてできるかぎり協力をしたい旨をお伝えしました。
2018年8月29日(水)、山口大学大学院創成科学研究科の今井剛教授と同大学学生支援部国際交流課の斉藤康平主任が当センターを訪問されました。
今井教授は当会の研究拠点形成事業タイプAに採択されている研究課題「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」(平成26-30年度)に関わっておられ、同課題のタイにおける拠点機関のカセサート大学との交流状況や、事業期間終了後の予定等についてお話を伺いました。
斉藤主任は今年3月まで当センターで国際協力員として1年間勤務しており、4月から山口大学へ帰任しました。今回は在タイ大学連絡会(JUNThai)への出席や、山口大学バンコク国際連携オフィスを設置しているカセサート大学訪問を目的に出張中です。
山口大学はタイとインドネシアを重点拠点国として指定しており、タイでは上記のとおりカセサート大学、インドネシアではウダヤナ大学にバリ国際連携オフィスを設置しています。斉藤主任は現在タイの大学との協定締結を担当されるなど、当センターでの勤務経験を活かしてご活躍中とのことでした。
2018年8月27日(月)、在タイ日本国大使館で第16回在タイ大学連絡会(Japanese Universities’ Network in Thailand: JUNThai)が開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、簔輪国際協力員、新原国際協力員、Natthidaリエゾンオフィサーの5名がオブザーバーとして出席しました。(前回のJUNThaiの記事はコチラからご確認ください。)
第一部の講演会では以下2件の講演が行われました。
タイトル:JICA派遣の概要とアジア&欧米生活雑感
講演者 :江原 輝喜氏(タイ王国保険省医薬品食品庁・JICA専門家)
タイトル:Japanese Language Interpreter and Translator Society in Thailand’s Activity
講演者 :Mr. Bundit Pradistanuwong (Advisor, Japanese Language Interpreter and Translator Society in Thailand)
第二部の連絡会では、有志メンバーによる「JUNThaiの今後について」考えるワーキンググループで議論された内容について京都大学ASEAN拠点の柴山所長から説明があり、以下のような点が挙げられました。
・現状のJUNThaiは規約等が存在しないため、運営の拠り所がないのが問題
・持ち回りの幹事校だけでなく、安定した事務局の設置が必要ではないか
・在タイ日本国大使館・JSPS・JASSOらの公的機関が現状「オブザーバー」としての参加であるが、今後役割の見直しが必要ではないか
・JUNThaiの認知度は高まっているが、外部からみるとJUNThaiについて情報収集できるウェブサイト等はなく、実態のない組織として捉えられてしまう
ワーキンググループでの議論を踏まえ、今回の連絡会では、外部から問い合わせがあった際に参加大学の一覧さえ開示できていない現状の改善を目的として、「JUNThaiに参加している大学リストを改めて作成し、問い合わせがあった場合にはそれを公開する」ことが提案され、承認されました。
今後、幹事校から現在JUNThai参加校として認識されている各大学へ個別に確認をとり、参加校一覧に掲載してよいと回答があった大学のみがリストに掲載されます。
運営体制の見直しや情報公開の方法については、今後の連絡会で引き続き議論を続けることとなりました。
次回の在タイ大学連絡会は12月17日(月)に開催予定です。 ※10/25 日にちを更新しました。
2018年8月24日(金)、富山大学の井村 隆国際部長、国際部国際交流課の大坂 理美職員、国際部留学支援課の成瀬 憲吾職員、同大学和漢医薬学総合研究所の早川 芳弘教授の4名が当センターを来訪されました。
今後、富山大学ではタイやベトナムで同大学の卒業生・研究経験者による同窓会を設立し、関係者のネットワーク強化を図ろうとしているそうです。今回は週末にチェンマイで開催される日本学生支援機構(JASSO)主催の日本留学フェア参加のため出張され、前後の日程では同窓会設立のための打ち合わせや情報収集等を予定されています。
研究者も含めた同窓会ということで、当センターからはJSPSタイ同窓会(JAAT)の運営等についてご説明をしました。また、短期の訪問研究者等は必ずしも大学事務局が把握できないこともあり、会員候補のリストアップ作業が難しいとのことでしたので、JAATが公開しているDirectoryをお渡しし、ご活用いただくようお伝えしました。
2018年8月23日(木)、上智大学を運営する学校法人上智学院総務局経営企画グループ・IR推進室チームリーダーの林裕佳職員が当センターを訪問されました。
上智大学は2015年にチュラロンコン大学の中にASEANハブセンターを設置し、学生募集や日本から派遣する学生の支援拠点として活動を展開しています。また、タイに留まらず東南アジア地域の研究交流の拠点としての働きも期待されています。
ASEANハブセンターは上智大学が文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業(タイプB)へ採択されたことを契機に設置されており、同事業の期間終了後の在り方を現在学内で検討中とのことです。当センターからは他大学の事例をお伝えするなど、情報交換を行いました。
タイ事務所の継続的な運営は今後多くの大学で課題となると思われます。当センターは日本の大学の情報が集積しやすい環境にあるため、今後も情報提供等により支援をしていきたいと考えております。
2018年8月23日(木)、明治大学政治経済学部のタイ短期留学プログラム学生約20名と同大学副学長の大六野 耕作教授、政治経済学部の齋藤 雅巳専任講師が来訪されました。
明治大学政治経済学部では留学促進プログラムの一つとして、毎年8月にタイへの約1ヶ月の短期留学を実施しています。このプログラムに参加する学生はチュラロンコン大学等で英語による講義を受講する他、日系企業や大使館を訪問するなどして日本とタイの結びつきの強さやタイの文化・慣習を学んでいます。
毎年、プログラムの一環として当センターが入居するオフィスビルにもお越しいただいており、国際交流基金(Japan Foundation)、日本学生支援機構(JASSO)と一緒に各組織の概要や業務説明を行っています。
当センターからは前日のAUNグループへの説明に引き続き、簑輪国際協力員がプレゼンテーションを行いました。
学部学生には馴染みのないであろう当会の業務ですが、この説明会が日本の科学技術・学術振興に関する政策や研究助成の仕組みなどに目を向けるきっかけとなればと考えております。
2018年8月22日(水)、ASEAN University Network (AUN) と国立六大学連携コンソーシアム(千葉大、新潟大、金沢大、岡山大、長崎大、熊本大の旧制医科大学で構成)のスタディーツアーの学生約30名が来訪されました。
過去数年、同フロアに事務所を構える国際交流基金(Japan Foundation)と日本学生支援機構(JASSO)、そして当センターがこのスタディーツアーの学生をお迎えし、各組織の概要や業務内容の説明、オフィス見学を行っています。
当センターからは、簑輪国際協力員が日本学術振興会の概要、各種国際交流事業の説明を行いました。
質疑応答では、論博事業の意義や二国間交流事業と研究拠点形成事業の違い、それぞれのメリットは何かといったご質問をいただき、興味を持ってもらえたようでした。
2018年8月21日(火)、新潟大学の清廣哲之総務部長及び竹下稔留学交流推進課長が、当センターに来訪されました。
清廣総務部長及び竹下留学交流推進課長は、8月20日(月)にバンコクで実施された「The 2nd JAPAN-THAILAND RESEARCH EXCHANGE Joint Symposium」に参加されるために来タイされ、今回は当センターへは表敬訪問ということでお越しくださいました。
清廣総務部長からは、旧制医科大学に起源をもつ6つの国立大学(千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学)で構成される六大学コンソーシアムとの連携による新潟大学の国際戦略に関してお話を伺うことが出来ました。
また、山下センター長からはAUN(Asean University Network)との連携を深めることなどが提案されました。
2018年8月17日(金)、IMPACT Exhibition & Convention Centerでタイ国科学技術博覧会2018のオープニングセレモニーが開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員、Natthidaリエゾンオフィサーが出席しました。
同博覧会はタイ科学技術省(MOST)とタイ国立科学博物館の共催で毎年開催されており、例年100万人を越える来場者を集める大規模イベントです。タイ国内・国外問わず多くの研究機関・大学・民間企業等が参加し、最新の研究等についてブース出展を行っています。オープニングセレモニーではプラユット首相が挨拶を行い、大きな盛り上がりを見せました。
会場には政府が招待した小中学生が多く訪れており、体験型のブースで学生が楽しみながら科学技術に関するトピックに親しめる内容になっています。また、今年世界中から注目された「チェンライの洞窟」に関する展示もあります。
日本の公的機関は在タイ日本大使館の舵取りで「ジャパンパビリオン」を出展しており、当センターはその中でタイに事務所を構える大学等の紹介ポスターを展示しています。
※ポスターを最新版に更新いたしました。上記リンクからご確認頂けます。(10/1追記)
今回ジャパンパビリオンで出展を行っているのは以下の10団体です。
・内閣府宇宙開発戦略推進事務局
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・東京大学 宇宙・地理空間技術による革新的ソーシャルサービス・コンソーシアム(GETISS)
・情報通信研究機構(NICT)
・科学技術振興機構(JST)
・国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
・日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)
・理化学研究所(RIKEN)
・日本医療研究開発機構(AMED)
・JSPSバンコク研究連絡センター
8月26日(日)まで各団体の展示が行われておりますので、ご興味のある方は是非足をお運びください。
2018年8月16日(木)、大阪大学高等教育・入試研究開発センターの三森八重子教授が当センターを訪問されました。
三森教授は外国人向け入試の広報のためタイ出張中で、当センターのあるオフィスビルは多くの民間企業・公的機関が事務所を構えているため、各所ご挨拶をされる中で当センターにもお立ち寄りいただきました。
大阪大学にはインターナショナルカレッジで開講されている英語により学位を取得できる学士課程コースの他、日本に渡航することなく各学部の入試を受けることができる海外在住私費外国人留学生特別入試制度があり、三森教授は今回タイのいくつかの高校を訪問され、各種入試制度の説明を行ったとのことでした。
当センターからはJSPS海外研究連絡センターの役割や、各種外国人研究者招へい事業、論博事業についてご説明をしました。
2018年8月10日(金)、JSPS東京本部から里見進 理事長と中塚淳子 国際統括本部国際企画課長が当センターを訪問されました。
今回お二人には前日に開催したNRCT-JSPS-JAATセミナーのためタイへ出張いただいています。8月10日は午前中に行われたThailand Research EXPO 2018のオープニングセレモニーに出席され、その後帰国前の時間を利用して当センターにお越しいただきました。
里見理事長は今年4月に着任されたばかりということもあり、オフィスを見学いただいた後、山下センター長から改めて当センターの運営状況や、各国JSPS同窓会の活動、国際協力員制度などについてご説明しました。
里見理事長からは、日本学生支援機構(JASSO)バンコク事務所とオフィスを共用している当センターの環境を活かし、両機関が協力してタイにおける日本留学・研究経験者のネットワークを広げていってほしいとのお言葉をいただきました。
2018年8月9日(木)、バンコク・コンベンションセンターでNRCT-JSPS-JAATセミナー「タイと日本における科学技術・学術交流-過去、現在、そして未来へ」を開催しました。 当セミナーは毎年タイ学術研究会議(NRCT)が主催するThailand Research EXPOのプログラムの一つとして、NRCT、JSPS、そしてJSPSタイ同窓会(JAAT)の共催で実施されました。 今年はJSPSとNRCTの間で結ばれた二国間共同研究・研究者交流支援に関する覚書の締結40周年という節目の年で、両組織を代表し、NRCTのProf. Dr. Sirirurg Songsivilai (Secretary-General) とJSPSの里見 進 理事長が基調講演を行いました。“NRCT-JSPS 40 years collaboration – prospect for the next 40 years” という共通のテーマに基づき、これまでの協力関係の振り返りや、今後への期待などが述べられました。
今回のセミナーでは、前述の覚書により支援を行ってきた、「二国間交流事業(タイとの共同研究)」の中から以下4件の課題をピックアップし、それぞれの研究内容や日本・タイの交流についてご講演をいただきました。
課題名:熱帯地域(タイ国)における網羅的病原体検出法開発の共同研究推進
講演者:京都府立医科大学大学院医学研究科・中屋 隆明 教授
課題名:Notchシグナル制御を可能にする生体材料を用いたiPS細胞分化誘導技術の開発
講演者:東北大学大学院歯学研究科・江草 宏 教授
:チュラロンコン大学歯学部・Prof. Prasit PAVASANT
課題名:スピルリナの唯一の形質転換系を用いた耐熱性フィコシアニンの異種発現
講演者:筑波大学生命環境系・鈴木 石根 教授
:タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)・Dr. Kalyanee PAITHOONRANGSARID
課題名:タイ産薬用植物並びに内生菌由来生物活性成分の生産性向上と新規医薬資源の探索
講演者:九州大学薬学研究院・田中 宏幸 准教授
:コンケン大学薬学部・Prof. Waraporn PUTALUN
それぞれの講演の中で、日タイの共同研究チームが発足したきっかけから、現在の協力状況に至るまで説明がありました。さらに、この共同研究を契機とした当会の論博事業による研究者受け入れや、共同研究の規模を広げて科学技術振興機構(JST)等の事業に採択される等、好事例が多く聞かれました。 なお、各講演のモデレーターはJAATを代表してAssoc. Prof. Suraphong Lorsomradee(チェンマイ大学)とAssistant Prof. Wichet Leelamanit (マヒドン大学)に務めていただきました。
最後の山下センター長の閉会の辞では、ご講演いただいたスピーカーの先生方をはじめ、全ての関係者への感謝の言葉を述べられました。また、現在バンコクを中心に日本の大学事務所が数多く設置されていることにも触れ、JSPSバンコク研究連絡センターとして日本とタイの交流をさらにサポートしていくことについても語られました。
JSPSバンコク研究連絡センターはタイ学術研究会議(NRCT)及びJSPSタイ同窓会(JAAT)との共催でセミナーを開催いたします。詳細は以下の情報及びフライヤーをご確認願います。
※8/8追記 開始時間が早まりました。ご迷惑をお掛けします。
【日 時】2018年8月9日(木)8:55-16:45(受付7:00開始)
【会 場】セントラルワールド バンコク・コンベンションセンター(タイ・バンコク)
【テーマ】「タイと日本における科学技術・学術交流-過去、現在、そして未来へ」
同セミナーはNRCT主催のタイ Research EXPO 2018(8/9-13)初日の特別開催となっております。今回のセミナーはJSPSとNRCTの覚書締結40周年を記念し、覚書に基づいて実施してきた「二国間交流事業」の好事例4件を取り上げ、各共同研究の代表者による講演を行います。また、NRCT事務総長、JSPS理事長による基調講演も予定しております。
出席をご希望の方は、以下のURLから事前登録をお願いいたします。【締切済み】
(タイ人の方:8/5締切)http://www.researchexpo.nrct.go.th/main.php
(日本人含む外国人の方:7/31締切)https://sites.google.com/view/tre2018
※8/8追記 以下フライヤーデータの差し替えを行いました。
2018年7月24日(火)、徳山工業高等専門学校(徳山高専)の三浦靖一郎准教授、株式会社工学研究社の橋本邦一常務取締役、泰日経済技術振興協会の横山大さんが当センターを訪問されました。
今回、三浦准教授はタイ出張の間に様々な機関を訪問し情報収集・意見交換をされる予定で、泰日経済技術振興協会の横山さんのご紹介で当センターにもお越しくださいました。
当センターからは外国人特別研究員、外国人招へい研究者、論博事業など各種国際事業についてご説明し、タイの研究者とのネットワーク形成に活用いただきたい旨お伝えしました。
また、タイに事務所を構える日本の大学で構成される在タイ大学連絡会(JUNThai)もご紹介し、ご機会があればオブザーバーとして出席可能なことについてもお知らせしました。
タイでは今年5月に初の高専コースが開講するなど、より実践的な技能を身につけることができる日本特有の「高専教育」が注目されています。近年は日本の高専に留学する外国人学生も増えており、三浦准教授のお話ではそういった学生が高専から4年制大学に編入するケースも多々あるということでした。当センターにおいても今後の東南アジアにおける高専の動きは注視していきたいと考えております。
2018年7月23日(月)、熊本大学エイズ学研究センターの岡田誠治教授と共同研究者のメーファールアン大学医学部のDr. Kamonnaree Chotinantakulが当センターを訪問されました。
熊本大学大学院医学教育学部はマヒドン大学医学部、コンケン大学医学部とダブルディグリー・プログラムを昨年から実施しており、タイとの交流を近年深めておられます。今回、岡田教授は日本学生支援機構(JASSO)の平性30年度帰国外国人留学生研究指導事業によりタイに出張され、ブラパー大学薬学部の熊本大学卒業生(Dr. Pattaravadee Srikoon, Head of Division of Biopharmacy Faculty of Pharmaceutical Sciences, Burapha University)を訪問されました。
岡田教授は以前当会の二国間交流事業(韓国(NRF)との共同研究)の日本側代表者を務められるなど、JSPS各種事業を積極的に活用しておられ、今年もタイを相手国としたセミナー等の申請を検討しておられるとのことでした。
また、熊本大学のタイの拠点としてはキングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)の中に国立六大学(千葉、新潟、金沢、岡山、長崎、熊本)のバンコク共同事務所があります(昨年の開所式の記事はコチラ)が、前述のダブルディグリー・プログラムの広報強化のため、マヒドン大学シリラー卜病院内の岡田教授の部屋を拠点とすることも考えておられるということでした。
当センターからは、熊本大学として新たに拠点を構えられる場合には当センターのウェブサイトにポスターデータを掲載する等、ご活用いただきたい旨お伝えしました。
2018年7月20日(金)、SukoSolホテルバンコクで開催された“The Kick-off of the Project for Capacity building of the Grearter Mekong Sub-region University Consortium (GMS-UC) and the 1st Rectors Forum” に当センターから新原国際協力員が出席しました。
GMS-UCはメコン川流域の東南アジア諸国(ミャンマー・ラオス・タイ・カンボジア・ベトナム)の大学で構成されたコンソーシアムで、各大学の知見の共有、相互発展を目的としています。SEAMED-RIHEDの舵取りで2018-2019年の2年間、各国で様々なワークショップ等が各国で催される予定です。今回の学長フォーラムは当該プロジェクトのキックオフイベントとして開催されました。
新原国際協力員が出席した午前の部では以下のとおり講演・パネルディスカッション等が行われました。
Session 1
Keynote Address on “Leading with a Future Mind” by Ms. Shannon Kalayanamitr (CEO, IKIGAI Group and UN Women HE for SHE Advocate)
Session 2
Report of a synthesis of the GMS-UC member universities’ needs for leadership capacity development and issues for improvement, by SEAMED-RIHED and Dr. Nakao Nomura (Expert for GMS-UC project)
Session 3
Special Talk on “Management Leadership and Internationalization as Strategic Destination” by Ms. Porntip Kanjananiyot (Expert for GMS-UC project)
Session 4
Panel Discussion “Internationalization: Sharing Successful and Unsuccessful Stories” by Royal Univ. of Phnom Penh (Cambodia), National Univ. of Laos (Lao PDR), East Yangon Univ. (Myanmar), Hue Univ. (Vietnam), and Kasetsart Univ. (Thailand)
Moderator: Dr. Taiji Hotta (Expert for GMS-UC project)
パネルディスカッションでは「大学の国際化」について各大学の事例共有が行われ、言語の問題への対応や、留学生への支援強化の必要性、国内学生の海外派遣などのお話を聞くことができました。日本でも大学の国際化が叫ばれておりますが、東南アジアの大学も日本の大学と同様の問題を抱えていることがわかり、大変貴重な機会となりました。
2018年7月19日(木)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の沼田尚道アジア連携センター長が当センターを来訪されました。NICTアジア連携センターはチュラロンコン大学工学部内にオフィスを構えており、ICT研究開発分野における連携活動を推進・支援しています。
沼田センター長は昨年8月に着任された際にも当センターをご訪問いただいています。今回人事異動によりNICT東京本部に戻られることになったため、帰任のご挨拶のためお越しいただきました。
街歩きがご趣味という沼田センター長は、1年間のバンコク滞在中に「日本人街がどのように形成されたか」という点について個人的に調査されたそうです。戦前戦後の在タイ日本国大使館や日本人学校の移転の歴史を基に分析され、大変興味深いお話を伺うことができました。
2018年7月19日(木)、京都大学東南アジア地域研究研究所(バンコク連絡事務所)の和田理寛研究員と大阪府立大学人間社会システム科学研究科の藤田渡准教授が当センターを訪問されました。
京都大学東南アジア地域研究研究所(バンコク連絡事務所)は1965年に設立された同大学の東南アジア地域における研究拠点です。同研究所では2-3ヶ月の間隔で研究者が交代で常駐する体制をとっています。現在和田研究員が代表として駐在中ですが、今週末にご帰国の予定で、その後は10月初旬まで藤田准教授が駐在されます。
藤田准教授は初めてのご来訪でしたので、改めてJSPS海外研究連絡センターの役割や、当センターの業務についてご説明しました。また、8月9日にバンコクで開催予定のNRCT-JSPS-JAATセミナーも併せてご紹介しました。
2018年7月13日(金)、JSPSタイ同窓会(JAAT)メンバーで、マヒドン大学のProf.Wichet Leelamanitが来訪されました。
Prof.Wichet LeelamanitはJAATの執行委員会の委員としてJAATの活動で中心的な役割を果たしておられます。
今回の訪問では、JAATを代表してJAATの有志から集められた平成30年7月西日本豪雨の被災者への義援金を持参くださいました。
またProf.Wichet Leelamanitからは、JAATとしてこの度の豪雨災害の被害に遭われた方へのお見舞いのメッセージをFacebookに掲載した旨のご報告をいただきました。
山下センター長からは、JAATの皆様の心遣いに対するお礼が述べられました。
Facebookに掲載されたJAATからのお見舞いのメッセージは以下よりご覧いただけます。
2018年7月10日(火)、マヒドン大学サラヤキャンパスでJSPS事業説明会を開催しました。マヒドン大学は国立の総合大学ですが、前身はタイ初の医学学校だったこともあり、現在でも医学分野において大きな強みを持った大学です。当センターは毎年マヒドン大学で事業説明会を実施しておりますが、サラヤキャンパスでの開催は2015年7月以来となります。
Prof. Ruengpung Sutthent(Acting Vice President for Research) から開会のご挨拶をいただいた後、山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員からJSPSの概要や各種国際事業の説明を行いました。
その後、マヒドン大学で勤務中の2名のJSPS事業経験者からご講演をいただきました。
Dr. Kittiphong Paiboonsukwon(Lecturer, Thalassemia Research Center, Institute of Molecular Biosciences)は埼玉医科大学で外国人特別研究員として研究をされた経験をお持ちで、当時の写真を交えながらユーモラスにお話いただきました。
Dr. Noppol Arunrat(Faculty of Environment and Resource Studies)は論博事業により北海道大学で博士号を取得され、今年2月に開催した論博メダル授与式でもご自身の博士論文の研究内容についてご講演いただいています。今回は論博事業の概要・目的や申請要件を改めてタイ語でご説明いただいたり、日本での経験を共有いただいたりと論博事業への申請を考える方にとって大変参考になる内容でした。
2018年7月6日(金)、チュラロンコン大学でJSPS事業説明会を開催しました。同大学は1917年設立の国立大学で、タイで最も長い歴史を持つ大学として知られています。同大学での事業説明会は山下センター長が2012年に着任後は初となります。大学スタッフの方が事前広報にご協力くださり、約50名と多数の方にご参加いただきました。
説明会はAssociate Prof. Vithaya Kulsomboon (Assistant to the President for Research, Development and Innovation) の開会の挨拶に始まり、続いて山下センター長から説明会の機会をいただいたことへのお礼を述べました。その後冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員からJSPSの概要、各国際事業について説明しました。
最後に、JSPS国際事業経験者で現在はチュラロンコン大学で勤務されている2名にご講演をいただきました。
Asst. Prof. Juthamas Ratanavaraporn (Biomedical Engineering Program, Faculty of Engineering) は外国人特別研究員として京都大学で2年間研究をされました。当時の国際色豊かな研究室メンバーとの思い出も交えながらお話いただきました。
Prof. Songsri Kulpreecha (Department of Microbiology, Faculty of Science) は論博事業により大阪大学で博士号を取得され、申請に至った経緯や日本での研究生活についてご説明いただきました。
2018年7月4日(水)、タイ学術研究会議(NRCT)で今年度第2回目となるJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会が開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員、Natthidaリエゾンオフィサーの4名が出席しました。
今回は8月9日(木)のNRCT-JSPS-JAATセミナーの開催前最後の理事会とあり、同セミナーの細部調整に多くの時間が割かれました。
今回のセミナーはJSPSとNRCTの覚書締結40周年を記念しての開催であり、覚書に基づき実施されてきた「二国間交流事業」の中から好事例を4件ピックアップし、各共同研究の代表者にご講演いただく予定となっております。各講演・質疑応答を円滑に進める役割のモデレーターをJAATメンバーにお願いすることとなりました。
その他、7月16日(月)、17日(火)にJAATがNRCTの支援を受けてブラパー大学で開催するWriting Workshop(学術論文の書き方講座)について出席者に情報共有がありました。
2018年6月29日(金)、タマサート大学ランシットキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。タマサート大学は1934年設立の国立大学で、タイ国内で2番目に長い歴史を持っています。今回訪れたランシットキャンパスはバンコクから北に数十キロに進んだところにあるパトゥムターニー県にあります。
説明会は冒頭でMrs. Pornpimon Boonsiri (Director, Research Administration Division)からご挨拶をいただきました。続いて冨山副センター長からJSPSの概要、新原・簑輪両国際協力員から各種国際事業の説明を行いました。
その後、JSPS事業経験者で、現在タマサート大学で勤務されている2名からご自身の経験についてご講演いただきました。
Asst. Prof. Dr. Chatchai Marnadee(Department of Mechanical Engineering, Faculty of Engineering)は論博事業により神戸大学で博士号を取得されました。論博の申請手順や、日本で行った研究についてお話いただきました。
Dr. Duangjai Lorthanavanich (Associate Dean for Student Affairs, Thammasat Business School)は2014年度の外国人研究者招へい事業(長期)により京都大学で研究をされており、世界遺産・熊野古道の管理運営について調査をされました。今回は日本での研究生活について詳細にご説明くださいました。
約20名の方にこの説明会にご出席いただき、質疑応答では研究拠点形成事業の審査プロセスや論博事業の申請要件など、多くの質問が寄せられました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、当会のアジア地域での活動および各種国際事業の広報を目的に、以下の日程で説明会を開催します。JSPS国際事業の経験者による講演も予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
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【日程①】
日 時:2018年7月6日(金) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:チュラロンコン大学
(CU Research Building, Fl.9)
講演者:Dr. Songsri Kulpreecha(論博事業経験者)
【日程②】
日 時:2018年7月10日(火) 13:30-15:15(受付は13:00から開始)
会 場:マヒドン大学サラヤキャンパス
(Meeting Room No. 530, 5th floor, Office of the President)
講演者:Dr. Kittiphong Paiboonsukwong,(外国人特別研究員経験者)
Dr. Noppol Arunrat(論博事業経験者)
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2018年6月25日(月)、JSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)からDr. Nur Ahamed Khondaker (Food and Agriculture Organization of the United Nations、前BJSPSAA事務局長) とDr. M. Zulfikar Rahman(Bangladesh Agricultural University) の2名が当センターを訪問されました。現在お二人とも理事として同窓会の運営に尽力いただいています。
今回はバンコクで開催のワークショップ参加のためタイに来られ、この機会を利用して当センターにお立ち寄りいただきました。
お二人は外国人特別研究員として日本で研究をされた経験をお持ちです。トータルの日本滞在年数も長いそうで、大変流暢な日本語で終始お話されていました。また、Dr. Nur Ahamed Khondakerは今年度外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)に採択されており、10月に渡日される予定とのことです。
昨年度、当センターは政情不安によりバングラデシュでのJSPS事業説明会実施を見送りました。今年度も現在のところ見通しは立っていませんが、お二人から「是非説明会の実施を」とのお言葉もいただき、時期を見極めつつ前向きに検討していく予定です。
【参考記事】前回のバングラデシュでの事業説明会(2016年11月29日)
http://jsps-th.org/2016/11/29/4613/
2018年6月22日(金)、ブラパー大学バンセンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。同キャンパスは海にとても近く、キャンパス内の海洋科学研究所(Institute of Marine Science)には一般に公開された立派な水族館が併設されています。今回の事業説明会は約20名の方々にご参加いただきました。
冒頭でMr. Phonchai Chai-in(Director of Global Relations Center)、及びDr. Nawasit Rakbamrung(Assistant President for International Relations)から歓迎のお言葉をいただき、続けて山下センター長から説明会の機会をいただいたお礼を述べ、JSPSの概要説明を行いました。
その後、冨山センター長からバンコク研究連絡センターの役割やJSPS同窓会組織の説明、新原・簑輪両国際協力員から各種国際事業の説明を行いました。
最後に、論博事業により広島大学で博士号を取得されたDr. Khwanruan Srinui(Senior scientist, Institute of Marine Science, Burapha University)からご自身の経験をお話いただききました。Dr. Khwanruanには現在JSPSタイ同窓会(JAAT)の理事も務めていただいています。
質疑応答では各種招へい事業の審査プロセスやJSPSとして重視している研究分野はあるのか等、具体的なご質問を多くいただきました。
2018年6月20日(水)、東北大学サイバーサイエンスセンタースーパーコンピューティング研究部の滝沢寛之教授と同大学大学院工学研究科の遊佐訓孝准教授が当センターを訪問されました。
東北大学は2016年にチュラロンコン大学にタイ代表事務所を設置しており、留学生リクルーティングや同窓会の活動支援拠点とされています。
今回両先生にはご出張の途中でお立ち寄りいただき、東北大学工学部の英語により学位を取得できる「国際機械工学コース」のお話やタイ人学生の入学状況についてお話を伺いました。
当センターからはJSPS海外研究連絡センターの役割や、東南アジアにおいて需要の高い論博事業のご説明などをしました。
2018年6月18日(月)、在タイ日本国大使館で第15回在タイ大学連絡会が開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、簔輪国際協力員、新原国際協力員、Natthidaリエゾンオフィサーの5名がオブザーバーとして出席しました。
在タイ大学連絡会(Japanese Universities’ Network in Thailand: JUNThai)はタイにオフィスを構える大学間の情報交換、相互連携、教職員のネットワーク強化を図るために2015年1月に発足し、現在は3か月に一度のペースで開催されています。
第1部の講演会ではチュラロンコン大学のDr. Surachat Bumrungsuk教授(Department of International Relations)から“Back to the Future: Thai Politic 2018”と題した講演と、福井工業大学ASEAN事務所 梶皓人所長から同事務所の活動についてご紹介がありました。
第2部の連絡会では大分大学の内田助教が議長を務め、前回から継続協議事項になっていた「JUNThaiの今後について」、意見交換が行われました。
この議論の背景として、近年の大学タイ事務所の急増があります。当初20数大学の緩やかな情報交換の場としてスタートしたJUNThaiは、現在では加盟校が50校を超えています。事務所設置の目的や常駐スタッフの有無など大学により状況が大きく異なる中、JUNThaiもその運営方法の見直し、今後の在り方の検討が必要な時期を迎えています。
今回は京都大学ASEAN拠点の柴山所長から改めてJUNThai設立の経緯が説明された後、有志メンバーで今後の在り方を検討するワーキンググループを作り、そこで議論された結果を基に今後のJUNThaiで協議するのはどうかとの提案があり、その場で承認されました。
最後に、連絡事項として山下センター長から8/9(木)に実施予定のNRCT-JSPS-JAATセミナーについて説明し、出席者へ当日の参加を呼びかけました。
次回の在タイ大学連絡会は8月27日(月)に開催予定です。
2018年6月12日(火)、東亜大学の櫛田宏治学長と平松隆円准教授が当センターを訪問されました。
東亜大学は山口県下関市に拠点を置く私立大学で、2016年にASEANセンターをバンコク都内に設置し、平松准教授が所長代理として東南アジア地域の協定校拡大、学生リクルーティングに取り組まれています。
東亜大学には人間科学部、医療学部、芸術学部の3学部がありますが、今年4月から「トビタテ!東亜大学全員留学プログラム(愛称:次世代長州ファイブプロジェクト)」をスタートし、全学部の学生に海外研修・海外留学を必須としております。近年は特定の学部の学生に海外渡航を義務づける大学は増えておりますが、全ての学生に対して行うのは珍しく、今後同大学の大きな特色となる取組みです。
今回、櫛田学長は平松准教授とタイ、インドネシア、カンボジア、ネパールで大学等を訪問され、東南アジアの活気や各国の文化の違いを改めて実感することができた、と仰っていました。
当センターからは外国人研究者招へい事業をご紹介し、東南アジアとの繋がり強化に是非活用していただきたい旨、お伝えしました。
2018年6月8日(金)、国立遺伝学研究所 産学連携・知的財産室の鈴木睦昭室長が当センターを訪問されました。
鈴木室長には今年1月に当センターがミャンマーのヤンゴン大学及びヤンゴン工科大学で事業説明会を実施した際に、併せて生物多様性条約および名古屋議定書についてのご説明をいただいており、今回はタイ出張の機会を利用して当センターに足を運んでいただきました。
今回のご出張ではタイ国内の大学や政府関係機関を訪問され、6/5(火)にはBEDO(Biodiversity-Based Economy Development Office)で生物多様性条約セミナーを実施されたとのことです。
当センターからは外国人研究者招へい事業や論博事業についてご説明しました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、当会のアジア地域での活動および各種国際事業の広報を目的に、以下の日程で説明会を開催します。JSPS国際事業の経験者による講演も予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
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【日程①】
日 時:2018年6月22日(金) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:ブラパー大学 (Meeting Room No.903, Office of President, Burapha University)
講演者:Dr. Khwanruan Srinui(ブラパー大学・論博事業経験者)
【日程②】
日 時:2018年6月29日(金) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:タマサート大学
(Pridi Banomyong meeting room, Thammasat Univ. Rangsit Campus)
講演者:Asst. Prof. Dr. Chatchai Marnadee(タマサート大学・論博事業経験者)
Asst. Prof. Dr. Duangjai Lorthanavanich(外国人招へい研究者(長期)経験者)
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2018年6月6日(水)、カセサート大学カンペンセンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。カセサート大学は1943年設立の国立総合大学で、タイ国内ではチュラロンコン大学、タマサート大学に次いで長い歴史を持っています。今回の説明会には、修士課程・博士課程の学生を含む約20名の方々にご参加いただきました。
冒頭で同大学のAsst. Prof. Dr. Tiwa Pakoktom(Head of Research and Academic Service Center, Faculty of Agriculture at Kamphaeng Saen)から歓迎のご挨拶をいただき、その後、山下センター長、冨山副センター長からJSPSの概要、新原・簑輪両国際協力員から各種国際事業の説明を行いました。
最後に、論博事業により京都大学で博士号を取得されたDr. Suratwadee Jiwajindaから、ご自身の経験に基づいたアドバイスをいただきました。Dr. SuratwadeeはJSPSタイ同窓会(JAAT)の理事でもあり、JAATの活動紹介も併せて行っていただきました。
質疑応答では論博事業の申請要件や、二国間交流事業(共同研究・セミナー)の申請・審査プロセスについて具体的な質問が多くあり、有意義な説明会となりました。
2018年6月4日(月)、在タイ日本国大使館で開催されたJUNE Fairに参加しました。
JUNE Fairは日本政府国費外国人留学生(研究留学生及び学部留学生)のタイ国内申請期間に合わせ、在タイ日本国大使館と日本学生支援機構(JASSO)が共催しているイベントです。多くの学生が申請書提出のため大使館を訪れるこのタイミングで、日本の教育機関について情報収集できる場を設けることで国費留学に限らず日本への留学を促進することを目的としています。
JUNE Fair初日となった当日は、25の大学・日本語学校等がブースを構え、訪れた学生・保護者に積極的に情報提供を行いました。資料コーナーではブースを出展していない機関のパンフレットも数多く入手することができるようになっています。
当センターのブース出展は初日のみですが、JUNE Fairは6/8(金)まで開催されておりますので、ご興味のある方は是非在タイ日本国大使館へ足をお運びください。
「バンコクの風 2017 Vol.4」を当センターホームページに掲載しました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。
今回は、当センターの活動報告に加えて、特集記事として、チュラロンコン大学教育学部准教授であるアタポン・アヌンヴォラサクン氏に、「タイにおける「地球市民教育」の現状と課題」と題して、ご寄稿いただきました。
また、古屋寛子前副センター長(九州大学)のコラムも合わせてお楽しみ頂ければ幸いです。
2018年5月22日(火)、京都大学ASEAN拠点の柴山守所長、藤枝絢子URA、馬場景子職員が当センターを来訪されました。
京都大学ASEAN拠点では3名のURAの方が約3ヶ月のローテーションで常駐する体制をとっており、今月からは藤枝URAが勤務されています。当センターのスタッフが4月から大きく入れ替わったこともあり、ご挨拶を兼ねてお越しいただきました。
また、京都大学は独自の職員海外派遣プログラムにより若手事務職員をASEAN拠点に派遣しており、馬場景子職員は4月から9月の任期で勤務中です。
当センターでは今後も日本の大学の東南アジアにおける活動支援に取り組んでいきたいと考えております。
2018年5月18日(金)、在チェンマイ日本国総領事館を表敬訪問しました。
今回の表敬訪問は、昨年に引き続き、チェンマイ大学での事業説明会実施後に総領事館にて川田一徳総領事と青木敦史領事にご挨拶の機会をいただいたものです。
川田総領事からは現在タイ国内で関心が高い研究領域は何かといったご質問や、当会も支援を行っている二国間・多国間共同研究の実施意義についてご意見をいただきました。
在チェンマイ日本国総領事館は「北部タイ大学生日本語スピーチコンテスト」を毎年開催されており、優勝者は後援の上智大学へ1年留学できることもあり、タイ北部で日本語を学ぶ大学生にとって大きなモチベーションになっているそうです。
(関連記事)https://www.sophia.ac.jp/jpn/news/PR/2017/20180301news_hokubu.html
当センターはバンコクを拠点に活動しておりますが、今回の事業説明会実施や表敬訪問により、チェンマイを中心とした北部地域においても日タイの研究者交流・学生交流が盛んに行われていることを実感することができ、大変貴重な経験となりました。
2018年5月18日(金)、タイ北部チェンマイ県にあるチェンマイ大学でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は1964年に設立された国立総合大学で、緑に囲まれた広大で美しいキャンパスが大変印象的でした。今回の事業説明会は約25名の方にご参加いただきました。
説明会に先立ち同大学学長補佐のDr. Piyapong Niamsubを表敬訪問し、近年の当会二国間交流事業の採択状況等について情報交換しました。
説明会では、冒頭でDr. Avorn Opatpatanakit副学長に歓迎のご挨拶をいただき、続いて山下センター長・冨山副センター長から当会の概要・同窓会組織の説明、新原・簑輪両国際協力員から各種国際事業の説明を行いました。
その後、チェンマイ大学の当会国際事業経験者であるDr. Phonpat Hemwan(Lecturer, Faculty of Social Sciences, 論博事業)、Dr. Phisit Seesuriyachan(Associate Professor, Faculty of Agro-Industry, 研究拠点形成事業)にご自身の経験をお話しいただきました。
お二人からは、一度での申請では採択とならなかったご経験など、今後申請を検討している方にとって大変参考になるお話を伺うことができました。
2018年5月17日(木)、タイ最北部チェンラーイ県のメーファールアン大学でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は今年9月で設立20周年を迎える比較的新しい国立総合大学で、当センターによる事業説明会は3回目となります。今回は約15名の方にご参加いただきました。
冒頭に同大学副学長のDr. Chayaporn Wattanasiriから歓迎のご挨拶及び大学のご紹介をいただき、続いて山下センター長から当会の概要説明、冨山副センター長から外国人研究者招へい事業、研究拠点形成事業等、各種国際事業の説明を行いました。
その後の質疑応答では、論博事業の応募資格詳細や外国人特別研究員(一般)の選考で重視される点は、といった具体的な質問をいただき、当会国際事業に対する関心の高さを伺うことができました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、当会のアジア地域での活動および各種国際事業の広報を目的に、以下の日程で説明会を開催します。JSPS国際事業の経験者による講演も予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。
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日 時:2018年6月6日(水) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:カセサート大学カンペンセンキャンパス Bu-nga Saree Meeting Room
(Central Laboratory and Greenhouse Complex)
講演者:Dr. Suratwadee Jiwajinda(カセサート大学・論博事業経験者)
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JSPSバンコク研究連絡センターは、当会の各種事業の広報のため、在タイ日本国大使館で開催されるJUNE Fairでブース出展します。
【JUNE Fairとは?】
国費外国人留学生(研究留学生及び学部留学生)志望者の申請書提出期間に合わせて開催されている日本留学イベントで、日本留学志望者に対して幅広く情報を提供する場となっています。当会の事業は研究者に対する支援が主ですが、研究者の卵とも言える学生が多く集まるこの機会を活用し、毎年ブース出展しております。(昨年の様子はこちら)
今年は2018年6月4日(月)から8日(金)の5日間開催となりますが、当センターは初日の6月4日(13:30-16:30)に出展します。
皆様の来場をお待ちしております。
2018年5月10日、国際協力機構(JICA)業務調整員の小熊誠さんが当センターを訪問されました。
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の一つとしてタイで実施されている「低品位炭とバイオマスのタイ国におけるクリーンで効率的な利用法を目指した溶剤改質法の開発」のご担当をされている小熊さんは、キングモンクット工科大学トンブリ校エネルギー・環境連合大学院(JGSEE-KMUTT)内のオフィスに勤務されています。
小熊さんはSATREPS関係者として持続可能な発展(Sustainable Development)とは何か、科学技術外交とは何か、といったことを考えておられ、今回はタイで持続可能な開発のための教育(ESD)に関する研究をしている山下センター長との意見交換のためにお越しいただきました。
2018年5月9日、国際交流基金(Japan Foundation)の日本語パートナーズ第6期レセプションがJasmin City Hotelで開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員の4名が出席しました。
「日本語パートナーズ派遣事業」は2014年から開始され、アジア各国の中学・高校へ人材を派遣し、日本語・日本文化教育の支援を行っています。タイでは今回が第6期目となり、タイでは過去最大となる80名の日本語パートナーズが国内の高校80校に約10ヶ月間派遣されます。
冒頭の国際交流基金バンコク日本文化センターの吉岡憲彦所長の挨拶では、日本語パートナーズに対する期待や、日本の文化を伝えるだけでなくタイの文化を学び、自己研鑽の機会としてほしいと激励の言葉が述べられました。
日本語パートナーズ派遣事業についての詳細は国際交流基金ウェブサイトをご覧ください。
2018年5月8日、岡山大学グローバルパートナーズの大安喜一教授、同大学大学院教育学研究科の藤井浩樹教授の2名が当センターを訪問されました。
藤井教授は当会の研究拠点形成事業(B.アジア・アフリカ学術基盤形成型)の採択課題「ESD(持続可能な開発のための教育)の教師教育推進に向けた国際研究拠点の構築」のコーディネーターをされており、平成29年度から3年間のプロジェクトに取り組まれています。
今年度は文部科学省の平成30年度政府開発援助ユネスコ活動費補助金(持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献するユネスコ活動の普及・発展のための交流・協力事業)にも併せて採択されており、研究拠点形成事業と絡めて海外機関との交流範囲をさらに広げられるそうです。
大安教授は以前ユネスコ・バンコク事務所で勤務されていた経験をお持ちであり、上述のユネスコ活動費補助金事業ではプロジェクトメンバーとなっておられます。
山下センター長もユネスコ本部での勤務経験があり、現在はタイでESDに関する共同研究を行っていることから、有意義な意見交換を行うことができました。
JSPSバンコク研究連絡センターは、当会のアジア地域での活動および各種国際事業の広報を目的に、以下の日程で説明会を開催します。チェンマイ大学での説明会では、JSPS国際事業の経験者による講演も予定しております。
皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。
【日程①】
日 時:2018年5月17(木) 10:00-11:00(受付は9:30から開始)
会 場:メーファールアン大学 E-Park Building 3階 Chongkho Meeting Room
【日程②】
日 時:2018年5月18日(金) 10:00-12:00(受付は9:30から開始)
会 場:チェンマイ大学 事務局5階Planning Division Meeting Room
講演者:Dr. Phonpat Hemwan(チェンマイ大学講師・論博事業経験者)
Dr. Phisit Seesuriyachan(チェンマイ大学准教授・研究拠点形成事業経験者)
2018年5月8日、東京国際大学法人本部Eトラック企画部企画課の上遠野健介統括課長が同大学バンコク事務所の方々と当センターを訪問されました。
上遠野統括課長は新たにタイの担当になられたため、ご挨拶のため今回足を運んでいただきました。今後、毎月1回程度バンコクへ出張されるとのことです。
東京国際大学は2014年から英語により学士・修士の学位を取得できるEnglish-Track Program(E-Track)をBusiness Economics専攻、International Relations専攻において開講しており、近年外国人留学生の数も右肩上りに増えています。
同大学のバンコク事務所はタイ人スタッフを中心に日頃から国内の高校を積極的に訪問し、E-Trackの広報に努めておられます。今回伺ったお話では、今年4月のE-Track入学者にはタイ人学生が約20名いるとのことでした。
当センターからは、JSPSの外国人招へい研究者事業や海外センターの役割、国際協力員制度などについてご説明しました。
2018年5月3日、タイ教育省職業教育局(Office of the Vocational Education Commission:OVEC)でタイ高専コース開講記念式典が開催され、当センターから冨山副センター長と新原国際協力員が出席しました。
タイ教育省は専門知識と実践経験を兼ね備えた優秀なエンジニアの育成を目的に、国立高等専門学校機構(高専機構)と連携して日本の「高専教育」を導入し、今月よりタイ国内初となる5年制の高専コースが開講されることとなりました。
高専コースが開講されるのはチョンブリ・テクニカルカレッジ(エレクトロニクスコース)と、スラナリ・テクニカルカレッジ(メカトロニクスコース)の2校で、式典は各校の高専コース1期生も出席し、賑やかに行われました。
高専機構は2016年12月にOVEC内にタイ・リエゾンオフィスを設置し、教育省と密な連携をとれる体制を整えています。今回の高専コース開講にあたり、テクニカルカレッジの教員を日本に招いての研修実施や、1期生の入試の際にはスタッフを日本から派遣して補助を行うなど、人的交流も盛んに行われたとのことです。
教育省のSurachet Chaiwong 副大臣、高専機構の谷口功理事長のスピーチでは今後の高専コース拡大への期待、そして1期生への激励の言葉が聞かれました。
2018年4月25日、今年度第1回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で開催しました。冒頭に山下センター長からJSPSバンコク研究連絡センターの新任スタッフ3名(冨山副センター長、新原国際協力員、簑輪国際協力員)の紹介があり、その後、主に以下の点について議論を行いました。
1. 前回(2018年2月8日開催)のJAAT理事会及び総会の議事録の確認・確定
2. JAATの2018年度活動計画
3. 会計報告
4. JAAT会員の募集、広報について
今回の理事会での議論により、今年度も8月のタイResearch EXPOの際にJSPS-NRCT-JAAT共催シンポジウムを開催することとなりました。その他、2月の論博メダル授与式など、前年度と同時期に開催することが確認されました。
次回の理事会は、2018年7月4日(水)に開催予定です。
2018年4月23日、タイ教育省Center for Science Schools DevelopmentのMr.Poramet Charoynootが当センターを訪問されました。
Mr. Charoynootは、タイ教育省が1993年から国内12の地域に1校ずつ設置しているPrincess Chulabhorn Science High School (PCSH) のご担当です。PCSHは優秀な理系人材を育成することを目的とした中等学校(日本でいう中高一貫校)で、1クラス24人、6学年全体でも720人の少人数教育や全寮制、各地域の大学との連携した取り組み等に特徴がみられます。近年は日本のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や、高専との交流に力を入れています。
今回は、6月にSSHや高専の学生もタイに招き開催されるThailand-Japan Student Science Fair 2018 (TJ-SSF 2018)のご説明、また、今後の当センターとの連携可能性についての議論を目的にお越しいただきました。
上述のTJ-SSF 2018に関する情報は、以下のウェブサイトからご覧になれます。
http://tjssf2018.pccpl.ac.th
2018年4月20日、福井工業大学ASEAN事務所の開設5周年記念祝賀会がMariott Hotel Bangkokで開催され、当センターからは山下センター長、冨山副センター長、簑輪国際協力員、新原国際協力員の4名が出席しました。
祝賀会は、学校法人金井学園の金井兼理事長の挨拶に始まり、在タイ日本大使館の福島秀夫次席公使、タイ工業省産業振興局のPanuwat Triyangkulsri 副事務次官、山下センター長が来賓を代表して祝辞を述べました。
以下、山下センター長祝辞要旨。
「福井工業大学がASEAN事務所を設置した2013年当時にはタイに事務所を構える大学は20数校でしたが、近年は毎年新しいオフィスが開設され、現在では50校に達しようとしています。同大学のASEAN事務所開設は、先駆的な取り組みであっただけでなく、日本の大学を多いに刺激するものであったと考えています。
3年前に在タイ大学連絡会(JUNThai)を設置する際には、松浦悦郎・前福井工業大学ASEAN事務所長が発起人としてリーダーシップを発揮されました。梶皓人現所長にも引き続きJUNThaiの発展のため頑張っていただきたいと思います。
当会の国際交流事業では様々な二国間・多国間研究プロジェクトに対し資金提供できる機会がありますので、福井工業大学にはそういった資金も活用され、ますますASEAN諸国との交流・連携を進めていただきたいと思います。」
会食中には福井工業大学姉妹校の学生によるタイ舞踊もあり、祝賀会は盛況のうちに終わりました。
2018年4月19日、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻修士課程の上利尚大(あがりたかひろ)さんが当センターを訪問されました。
上利さんは京都大学医学研究科社会健康医学系専攻とチュラロンコン大学公衆衛生学部の間で実施されているダブルディグリープログラムにより、昨年8月からバンコクを拠点に研究をされています。7月の帰国後は、京都大学に戻り来年3月の修了に向けて研究を続けられるご予定です。
上利さんは学部生時代に獣医学を専攻され、社会人を経験した後に現在の修士課程に進まれており、タイでのコウモリの調査のお話など、興味深いお話を伺うことができました。
当センターからは、JSPS海外研究連絡センターの役割や論博事業についてご説明しました。
2018年4月11日、九州大学の玉上晃理事・事務局長、緒方一夫副学長、御幡友里子国際部国際戦略課国際戦略企画係長、大塚博文総務部同窓生・基金課同窓生連携係員の4名が当センターを訪問されました。
九州大学には外国人留学生が2,418名在籍しており、インドネシア(146名)、ベトナム(94名)、タイ(63名)と東南アジア出身の学生も数多く学んでいます。(数字はいずれも2017年11月1日現在、九州大学ウェブサイト参照。)
玉上理事・事務局長からは、同大学の福岡という立地を活かし、さらに東南アジア地域からの留学生増加に取り組まれることや、海外で活躍する同窓生とのネットワークを強めていくこと等について、お話を伺いました。
当センターからは、タイに事務所を構える大学の増加状況や、海外事務所に大学本部からの常駐スタッフを置くことの重要性、JSPS同窓会組織についてお話し、有意義な意見交換を行うことができました。
2018年4月3日(火)、九州大学の渡邊公一郎副理事・留学生センター長・大学院工学研究院地球資源システム工学部門教授が当センターを訪問されました。渡邊教授には、前回2017年2月にも訪問いただいています。
今回はアフリカ出張を終えて日本へ帰る途中に、トランジットの時間を利用して当センターにお立ち寄りいただきました。
九州大学は文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業(タイプA:トップ型)に採択されており、大学の国際化に向けて積極的に取り組まれています。
渡邊教授からは、九州大学の外国人留学生増加状況や、トビタテ!留学JAPANを利用した日本人学生の海外派遣への注力、大学の魅力を国際的に広報することの重要性など、様々なお話を伺い、活発な意見交換を行いました。
(参考)
スーパーグローバル大学創成支援事業
https://www.jsps.go.jp/j-sgu/
トビタテ!留学JAPAN
http://www.tobitate.mext.go.jp/index.html
2018年4月2日(月)、当センターに新しいスタッフ3名が着任しました。
・副センター長 冨山 大(大阪大学)
・国際協力員 新原 卓(九州大学)
・国際協力員 簑輪 知佳(新潟大学)
冨山副センター長は2年間、国際協力員の2名は1年間の任期で勤務します。
また、古屋寛子前副センター長、斉藤康平前国際協力員、土肥亜紀子前国際協力員はそれぞれ九州大学、山口大学、神戸大学に帰任しました。
スタッフ3名が入れ替わり慌ただしい新年度となりますが、ますます精力的な活動に努めてまいります。引き続き当センターへの温かいご支援をお願い申し上げます。
2018年3月26日、タマサート大学と福井大学の大学間協定締結を記念するシンポジウムが、タマサート大学ランシットキャンパス内東アジア研究所セミナールームにて開催され、当センターから山下センター長及び土肥国際協力員が出席しました。
タマサート大学東アジア研究所と福井大学産学官連携本部は、2012年に部局間協定を締結しており、今回大学の結びつきを大学間へと発展させることとなりました。
オープニングセレモニーでは、タマサート大学のチャリー・チャローンラープノッパラット副学長及び福井大学の米沢晋副学長代理・産学官連携本部長からの開会挨拶の後、以下の代表者がそれぞれ挨拶を述べました。
・在タイ日本国大使館 久芳全晴一等書記官
・JSPSバンコク研究連絡センター 山下邦明センター長
次に国際交流基金バンコク日本文化センターの吉岡憲彦所長から、「文化的割引と国際交流」と題した記念講演がありました。
その後も、タマサート大学と福井大学の共同調査の概要説明や、それぞれの大学の大学院生、学部生による国際事業化可能性調査の成果報告等、様々なプログラムが行われました。
2018年3月20日、京都大学大学院教育学研究科の稲垣恭子研究科長が、同研究科の安藤幸講師、京都大学ASEAN拠点の柴山守所長及び園部太郎副所長とともに、当センターを来訪されました。
京都大学大学院教育学研究科は、京都大学の国際戦略に対応して、国内外の教育をめぐる問題に対応しうる拠点の形成と、その成果を次世代の研究教育実践を担う人材養成に繋げていく一貫した体制整備の要として、「グローバル教育展開オフィス」を平成29年度に設置しました。同オフィスのカリキュラムにおいて、各国の教育文化を前提として、タイにおける「国際インターンシップ」や「国際フィールドワーク」の可能性を検討しており、ユネスコ等、国際機関へのインターン生派遣もひとつの可能性として検討していらっしゃいます。
稲垣研究科長は、平成30年4月からのグローバル教育展開オフィスの本格的開始に向けて、ユネスコ本部での勤務経験があり、ESD(Education for Sustainable Development)における人材育成関連事業にも関わってきた山下センター長との情報交換のため、当センターにお越しくださり、活発な意見交換を行いました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
前回の第13回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。
第1部では、以下2つの講演が行われました。
・「The Revolution of Workforce Training by Competency」
Mr. Pornchai Yongwattanasoobtorn (Executive Director & Director General, Technology Promotion Association (Thailand-Japan)
・「トウモロコシ畑土壌への炭素蓄積に対する有機物施用の影響 」
松本成夫(国立研究開発法人・国際農林水産業研究センター<JIRCAS>研究戦略室・地域コーディネーター
Technology Promotion Association (Thailand-Japan)
またTPAの5カ年戦略について説明があり、タイ全体のWorkforceの向上のため、地方に知識を展開していく取組として、“e-Learning Platform”に力を入れていることについて、実例を交えて分かりやすくご説明いただきました。
国立研究開発法人・国際農林水産業研究センター<JIRCAS>研究戦略室の松本成夫地域コーディネーターは、農業において大きな被害をもたらす「気候変動」について、熱帯の畑の土壌炭素増加量を測定する「圃場試験」の事例をご紹介頂きました。
圃場試験では、有機物や化学肥料等を用いますが、近年は有機物資材を調達する方法が変化し、価格が上昇していること、除草や収穫、計量を補助する作業員の確保が困難になってきていること等、研究に対する苦労についてもお話頂きました。またタイの農業局からは、農家への技術支援を求められており、研究に割く時間の確保が難しいともおっしゃっておられました。
第2部の連絡会では、初めに議長及び書記の選出が行われ、現幹事校の中から議長に創価大学の小林講師、書記に電気通信大学の高橋客員教授がそれぞれ選出されました。
オブザーバー参加の在タイ日本国大使館の久芳一等書記官、上野一等書記官、在ベトナム日本国大使館の中馬二等書記官、日本医療研究開発機構シンガポール事務所(アジア・大洋州担当)の中村浩所長、如水館バンコク高校、東京都立産業技術研究センターの紹介後、電気通信大学及び東亜大学の任期満了に伴う次期幹事候補校として、大分大学及び東洋大学が紹介され、満場一致で承認されました。
その後、「JUNThaiの将来について」の意見交換が行われました。初めに、2015年1月の発足時からのメンバーである京都大学ASEAN拠点の柴山所長から、JUNThai発足の経緯の説明が行われるとともに、設立当初と変わった現状の中で、ゆるやかなネットワークとして、意見交換及び情報交換や懇親を深めてきたJUNThaiをどのようにしていくべきか、今後のあり方について、ワーキンググループを作成してはどうか、現在オブザーバーとなっている大使館やJSPS等の公的機関をメンバーにしても良いのでは等、活発な議論が行われ、今後も引き続き意見交換を行うこととなりました。
最後に、日本学生支援機構(JASSO)から以下の案内がありました。
・5月14日にKamnoetvidya Science Academy School (KVIS)で日本留学説明会を実施予定である。
・5月20日にMahidol Wittayanusorn Schoolで日本留学説明会を実施予定である。
・6月4日から8日まで、在タイ日本大使館でJUNE Fairを実施する予定である。
・日本留学フェアは、チェンマイで8月25日に、バンコクでは26日に実施予定である。
次回のJUNThaiは、2018年6月18日(月)に開催予定です。
2018年3月19日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構 シンガポール事務所(アジア・大洋州担当)中村浩所長が当センターを来訪されました。
日本医療研究開発機構(AMED)は国が定める「医療分野研究開発推進計画」に基づき、医薬品創出、再生医療、がん等9つの統合プロジェクトを中心とする研究開発を推進しています。2018年に設立されたシンガポール事務所においては、アジアおよび大洋州各国を所掌範囲として、対象各国との連携強化、医療分野の研究開発に関する技術情報・政策情報の収集・分析、人的ネットワークの構築、およびAMEDの情報発信等の活動を行っています。
今回はタイで複数の医療施設を訪問するために来タイされ、事務所の今後の活動の充実化のため、当センターの活動内容や広報活動等について情報を得たいとのことで、当センターにお越し頂きました。
なお、中村所長は、2017年11月9日にマレーシア・クアラルンプールにあるマレーシア工科大学(UTM)及びマレーシア・日本国際工科院(MJIIT)内で開催された「Japan Day」において、山下センター長とともに講師として、パネルディスカッションにご登壇されました。(その時の様子はこちら)
中村所長からは、シンガポールで開催された技術見本市へのブース出展や、若手研究者向けの国際的研究リーダー育成プログラムについて紹介を頂きました。また公募全般において、応募資格が拡大されていること、英語での申請も受け付けを開始したこと等について説明があり、ぜひ研究者の方々に広く申請頂きたいと周知のお願いがありました。なお、今後はシンガポールだけでなく、タイやマレーシアとのつながりを特に強化していきたいとのお考えでした。
山下センター長からは、タイにおける日本の大学の海外事務所の実情、JSPS国際事業の「研究拠点形成事業」並びにJSPS同窓会の活動内容等について紹介しました。また各地域の情報収集については、バンコク研究連絡センターが管轄する同窓会の学術セミナーや年次総会等を開催する際、意見交換を実施する等して情報を得ていると説明をしました。
当センターでは今後も日本の研究機関等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年3月13日、岡山大学グローバル人材育成院の鄭幸子(チョン・ヘンジャ)准教授が、グローバル・ディスカバリー・プログラムに在籍中のパンティタ・スサムポンさんと共に当センターを来訪されました。
同大学のグローバル・ディスカバリー・プログラムは2017年10月にスタートし、現在16か国から31名が在籍しており、グローバルに活躍できる人材の育成を目指しています。
今回は、タイ出身のパンティタさんと共にカセサート大学付属高等学校を訪問し、グローバル・ディスカバリー・プログラムの広報活動のために来タイされました。
鄭准教授からは、今年度科学技術振興機構(JST)の事業である「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)を利用して、4か国から14名の高校生を大学に招き、その際にグローバル・ディスカバリー・プログラムの紹介をしたとのことで、この取り組みを通して、同プログラムがより周知されるよう期待していると説明がありました。
当センターからは約50校までに増えたタイに拠点を置く日本の大学の現状や、大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)の状況等についてご説明させていただき、有意義な情報交換を行うことができました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年3月12日、JSPSタイ同窓会(JAAT)の外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)選考委員会を当センターで実施しました。
BRIDGEプログラムは、JSPS同窓会正規会員に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
BRIDGE選考委員会には、JAAT BRIDGE選考委員会のDr. Paritud Bhandhubanyong委員長、JAAT会長のDr. Danai Tiwawech、JAAT事務局長のDr. Kittisak Sawanyawisuth、JAAT理事のDr. Suratwadee Jiwajinda及び当センターの山下センター長が出席しました。
今回の募集に対しては4名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。
2018年3月9日、京都大学ASEAN拠点の園部太郎副所長及び学術研究支援室国際グループの斎藤知里URAが当センターを来訪されました。
京都大学大学院教育学研究科は、国内外の教育をめぐる問題に対応しうる拠点の形成と、その成果を次世代の研究教育実践を担う人材養成に繋げていく一貫した体制整備の要として、「グローバル教育展開オフィス」を平成29年度に設置しています。このような人材養成の国際カリキュラムにおいて、グローバル教育展開オフィスは、京都大学ASEAN拠点と連携して、大学院生を対象としたタイにおける「国際インターンシップ」の可能性を検討しており、UNESCOへのインターン生派遣もひとつの可能性として検討していらっしゃいます。山下センター長は、UNESCO本部での経験があり、ESD(Education for Sustainable Development)における人材育成関連事業にも関わってきました。このため、園部副所長及び斎藤URAは、カリキュラムを展開するにあたっての情報収集として、当センターにお越しくださり、活発な意見交換を行いました。
また、斎藤URAはJSPS国際事業部での勤務経験をお持ちであり、京都大学もJSPS同様、欧州(ドイツ・ハイデルベルク)ならびにASEAN(タイ・バンコク)に拠点を設けていることから、海外拠点の役割等についても意見交換することができました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年3月9日、九州工業大学の工学部の学部生20名が、三浦藤明工学部総務係長及び坂口舞子国際課留学生支援係職員と共に、サーミットタワー10階にオフィスを構える日本の独立行政法人3機関(当センター、日本学生支援機構(JASSO)及び国際交流基金(JF))を訪問し、各機関の概要説明を受けました。なお今回の概要説明には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク駐在員事務所の辻政信所長及び氏原拓所長代理にも特別にご参加頂きました。
当センターからは、山下センター長がJSPS国際交流事業を中心としたJSPS概要及び当センターの活動内容について紹介を行いました。
当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年3月6日、明治薬科大学アジア・アフリカ創薬研究センター齋藤直樹センター長が当センターを来訪されました。
今回はタイの学術協定校との打合せのために来タイされ、当センターには最近の東南アジアの動向等について情報収集をしたいとのことでお越しくださいました。
齋藤センター長は、2014年7月にフィリピンのデ・ラサール大学で開催されたJSPSフィリピン同窓会(JAAP)シンポジウム”HEALTH and the ENVIROMENT”において基調講演をしていただいております。
(その時の様子はこちら)
同大学のアジア・アフリカ創薬研究センターは、アジア・アフリカ諸国に対する相互交流を通じて、薬学領域の教育・研究における国際的な貢献を目的として平成17年4月に開設されました。平成18年4月にはJSPS国際事業の1つである「アジア・アフリカ学術基盤形成事業」の拠点大学に選定されました。
齋藤センター長からは、「創薬にかかわる次世代の若手研究者の育成」について、東南アジア等において、機材や試薬の調達が困難であることから、タイの学生・研究者が日本で教育を受けた後、タイに戻ってからも、継続して研究ができるよう支援が必要であること、また研究にも影響を及ぼす「生物多様性条約」採択後の問題点や、日本の大学の薬学部の現状等についてもお話を頂きました。
当センターからは、JSPS国際事業の「研究拠点形成事業」やJSPS同窓会の活動内容等について説明させて頂きました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年3月2日、電気通信大学(UEC) ASEAN 教育研究支援センター(UAREC)主催「The 4th UEC Seminar in ASEAN, 2018」が、UARECの所在するタイ・バンコクのキングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)Knowledge Exchange for Innovation Center (KX)で開催され、当センターから古屋副センター長及び斉藤国際協力員が出席しました。KMUTTにあるUARECオフィスは、UECのASEAN地域における研究教育拠点として2014年2月に開所したものです。
本セミナーは、2018年12月8日の電気通信大学(UEC)創立100周年に向け、タイはもとより、ASEAN地域においてUECと交流の深いベトナム、マレーシア、インドネシアの多くの大学及び研究機関が参加し、「Network Strengthening with ASEAN Academic-Industry-Government」をテーマに開催されました。
オープニングセレモニーでは、UARECのセンター長である石橋孝一郎教授からの開会挨拶の後、以下の代表者がそれぞれ挨拶を述べました。
・在タイ日本国大使館 寺島史郎一等書記官
・KMUTT Prof. Pornapit Darasawang副学長
・タイ・キングモンクット・ラートクラバン工科大学(KMITL) Prof. Chaiyan Jettanasen副学長
・タイ国立科学技術開発庁(NASTDA) Dr. Kalaya Udomvitid副理事
・インドネシア・バンドン工科大学 Prof. I Gusti Bagus Baskara Nugraha
・ベトナム国家大学ホーチミン市科学大学(HCMUS) Dr. Bui Trong Tu副学部長
・ベトナム・レクイドン工科大学(LQD) Dr. Luong Duy Manh
・ベトナム・ダナン工科大学(DUT) Dr. Nguyen Quang Nhu Quynh
・ベトナム・暗号技術学院(ACT) Prof. Nguyen Hong Quang代表
その後も、新たにUARECとMOUを締結したベトナムのベトナム国家大学ハノイ校工科大学(VUN-UET)、タイのキングモンクット工科大学北バンコク校(KMUTNB)及びタマサート大学(TU)とのMOU締結セレモニーや100周年を迎えるUECの紹介等、様々なプログラムが行われました。
2018年3月2日、島根大学の服部泰直学長が、島根大学海外インターンシップ1期生及び引率教職員とともに当センターを来訪されました。
この度、島根大学は、学部生を中心に在タイ日系企業への海外インターンシップを行い、約1週間のバンコクでの就業体験を終えた1期生約10名が、サーミットタワー10階にオフィスを構える日本の独立行政法人機関である当センター及び国際交流基金(JF)を訪問し、それぞれの機関の説明を受けました。
当センターからは、古屋副センター長がJSPS国際交流事業を中心としたJSPS概要及び当センターの活動内容について紹介を行いました。説明後には、学生だけではなく教職員の方からも質問があがり、JSPSについて理解を深めてもらうことができました。
当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年2月28日、北海道大学国際連携機構副機構長の川野辺創教授が、総長補佐の王秀峰准教授及び国際部の齋藤幸義国際連携課長とともに当センターを来訪されました。
北海道大学は、北海道及び北洋銀行と覚書を締結し、ASEAN地域と北海道地域間の留学の促進に資する取組やASEAN地域へ就職を希望する学生に対する就業支援等を実施する等、ASEAN地域と北海道地域の架け橋となる人材を育成していく取組を実施していらっしゃいます。このようなASEAN地域における取組のタイの拠点として、大学院農学研究院が運営主体となり、2017年5月にカセサート大学カンペンセンキャンパス農学研究院棟内にタイリエゾンオフィスを開設し、北海道大学のタイにおける広報や研究交流の拠点として運用していらっしゃいます。ご来訪前日の27日には、カセサート大学関係者、タイ在住の同窓生及び大学間交流協定校を締結している大学を招待してのタイリエゾンオフィス開所式をバンコクで開催し、開所式をきっかけにして、タイをはじめとするASEAN地域とのより一層の連携・協力に努めていかれるとのことで、当センターにも情報交換のため、お越しいただきました。
情報交換では、当センターから、加盟校が約50校にまで増えた大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等、タイに拠点を置く日本の大学の現状についてご説明させていただくとともに、JAAT(JSPSタイ同窓会)をはじめとする当センターで管轄しているJSPS同窓会の活動内容についても紹介させていただき、同窓会の運営や同窓会総会の開催等について、参考にしたいとおっしゃっていただきました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年2月26日、27日にマレーシアを訪問し、高等教育省への表敬訪問及びマレーシア学長会議に出席しました。
今回の訪問は、昨年より設立に向けた動きが活発化しているJSPSマレーシア同窓会の今後の手続きやマレーシア国内での対応についての関係機関との調整が目的です。
これまで率先して同窓会設立準備を進めて頂いたマレーシア科学大学(USM)の紹介により、JSPSのマレーシアにおけるカウンターパートであるマレーシア学長会議(VCC;Vice Chancellor Committee)の定例会議に出席し、同窓会の趣旨等について説明する機会を得ました。2月27日に開催された同会議では、山下センター長からJSPSの概要、当センターの活動、現在18ヶ国等で設置されているJSPS同窓会の活動、及びマレーシアが同窓会を設立する際のJSPSのサポート体制や手続きの進め方について説明を行いました。説明後にはJSPS事業経験者のデータについて、日マレーシア間の共同研究プログラムについて等、複数の質疑応答がありましたが、議長でUSM学長のProf. Datuk Dr. Asma Ismailの取りまとめの下、最終的にJSPS同窓会を設立するための準備委員会を立ち上げること、またUSMが同準備委員会の事務局を担うことが了承されました。
同会議に先立って、26日には高等教育省を訪問し、Institutions of Higher Education Excellence Planning DivisionのDirectorであるProf. Dr. Raha BT Abdul Rahimと意見交換を行いました。同訪問には在マレーシア日本国大使館の石川仙太郎一等書記官にも同席頂きました。
また、27日のVCC会議には高等教育省のトップ、Director General であるDatin Paduka Ir. Dr. Siti Hamisah Tapsirが出席しており、会議後にはDr. Sitiとも話しをすることが出来ました。
マレーシアは既にJSTの事業であるSATREPSやJSPSの研究拠点形成事業等複数の共同研究が進行していますが、これらのプログラムはマレーシア側に選別の機会がないことから、新たなプログラムを模索しているとのことでした。そのため、日マレーシアのマッチングファンドであるJSPSの二国間交流事業についても説明し、MOUの締結可能性についても意見交換を行いました。
Dr. Sitiからは、高等教育省とJSPSとのMOU締結については、既にある政府間の協定のため手続きが煩雑となり非常に難しいものの、日マレーシアの共同研究協力は今後も非常に重要であることから、VCCとJSPS間でのMOUの締結が可能かどうかVCCにも提案したい、とのコメントがありました。
26日には、VCC会議の議長であるDatuk Asma、USMの副学長Prof. Dr. Abdul Rahman Mohamed及びUSMのJSPS事業説明会でいつもご協力頂いている日本文化センター副田雅紀(そえだまさとし)センター長と翌27日のVCC会議の事前打ち合わせを行いました。Datuk Asma及びDr. RahmanはJSPS事業経験者であり、副田先生と共に同窓会設立に向け尽力いただいています。Datuk AsmaからはJSPS以外の日本のファンドの経験者が多数いるマレーシアにおいて、JSPSの同窓会を立ち上げる意義や今後の同窓会活動の目的、メリット等多くの冷静かつ的確な質問及びコメントがあり、非常に有意義な意見交換が出来ました。
2018年2月23日、タイ南部で最初の国立大学として設立されたプリンスオブソンクラー大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学では、2013年度から毎年開催しており5回目の開催となります。(前回の様子はこちら)
説明会は、二国間事業経験者のAssoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長の開会挨拶で始まりました。Assoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長は2006年から3年間、研究代表者として金沢大学と「天然ゴムスモークシート製造に伴う環境汚染の現状評価と対策」の研究を進められました。後の講演で、二国間交流事業を通しての研究成果及び日本での研究及び生活の様子をご説明いただくとともに、事業終了後も日本との共同研究を実施していることを紹介いただきました。また、そのネットワークを活かして、現在、大気汚染の研究に取り組まれている研究者Dr. Worradorn Phairuangからも研究内容の紹介がありました。
JSPS概要及び国際交流事業の説明では、山下センター長より感謝の言葉を述べた後、古屋副センター長がJSPS概要及びJSPSバンコクセンターの活動について説明しました。その後、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員が、「外国人研究者招へい事業」、「論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)」、「二国間交流事業」及び「研究拠点形成事業」等のJSPS国際交流事業の紹介を行いました。
その後、Assoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長に続き、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事でPSU獣医学部のDr. Vannarat SaechanにもJSPS事業の体験談について、ご講演いただきました。Dr. Vannaratは、JSPSの拠点大学交流事業を通じて東京大学との共同研究の実績がある他、2015年に外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)により東北大学で研究をされた経験をお持ちです。講演では、研究成果をご説明いただくとともに日本での研究の様子や日本での生活についてもご紹介いただきました。
説明会には、若手研究者を中心に約25名の参加があり、質疑応答では、外国人研究者招へい事業や、Dr. Vannarat から説明のあったBRIDGE Fellowship Programについて、審査基準やホスト研究者の探し方について、予定時間を超えて多くの質問があがり、JSPS国際交流事業への関心の高さが伺える有意義な説明会となりました。
2018年2月16日、静岡大学の鈴木滋彦副学長(国際戦略担当)が国際交流センター学術交流部門長の松田紀子教授、国際交流課の福井郁夫係長及び財務課の太田憲吾係長とともに当センターを来訪されました。
静岡大学では、社会のさまざまな分野でリーダーとして活躍でき、多角的な視野を持って問題解決に当たることができる人材育成を目指し、主体的で旺盛な学習意欲を持ち、異なる考え方や文化を尊重し、独創的能力を秘め、知的好奇心や関心を持った学生を広く国内外から受入れています。このような学生受けれの取り組みとして、鈴木副学長からご説明いただいた「アジアブリッジプログラム(ABP)」では、静岡で学び、世界で働くための人材育成を目的に、学部レベルでは、静岡県の企業が多く進出するタイ、インドネシア、ベトナム、インドから学部留学生を毎年40名受け入れています。入学検定料、入学料及び1年目の授業料が全額不徴収の経済的負担の少ない同プログラムの下、静岡とアジア諸国の架け橋として活躍が期待される理工系の専門性に経営学的思考、文系の専門性に理工学的思考をあわせ持ち、広い視野のもとでアジアを中心とする海外で活躍する人材育成を図っていらっしゃいます。
当センターからも、JSPS国際交流事業を中心にJSPS概要及び当センターの活動内容を説明させていただきました。鈴木副学長はJSPS学術システム研究センターの研究員を3年間務められ、福井係長は、国際協力員としてワシントン研究連絡センターでの勤務経験をお持ちのため、JSPS国際交流事業や人的ネットワークとしての同窓会活動等についても有意義な意見交換を行うことができました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。
2018年2月16日、横浜国立大学の箱田規雄理事・事務局長が、岸信治学務部教務企画課長及び竹内智子学務部国際教育課長・国際戦略推進機構国際戦略室長と共に、当センターを来訪されました。
同大学は、2017年6月にプリンス・オブ・ソンクラー大学プーケットキャンパスに国際ブランチを設置され、今後、特に環境科学、自然科学、コンピュータサイエンス、経営学、日本研究、都市開発の分野におけるタイや周辺諸国の実用的研究、研究開発、人材育成の拠点として運営される予定です。今回は、海外協働教育研究拠点のあり方や課題、他大学との共同利用について情報収集がしたいとのことで、当センターをご訪問くださいました。
箱田理事からは、国際ブランチをもっと活用して、学生交流を進めたいと考えていると説明があり、タイにおける日本の大学の現地オフィスの運営方法や、これらの現地オフィスに対して当センターが実施している支援についてご質問がありました。
当センターからは、現在タイに現地オフィスを置く約50の大学の現状について、常駐の職員を置く大学を例に挙げ、常駐職員を置く大学はまだ多くはないこと、国立六大学(千葉、新潟、金沢、岡山、長崎、熊本)バンコク事務所のように共用事務所として運用している大学があること等について紹介をしました。
山下センター長からは、JSPSで大学職員を対象に実施している国際学術交流研修や、研究拠点形成事業、二国間交流事業、外国人研究者招へい事業等のJSPS国際交流事業について、これらの事業に申請して研究者交流の活性化に繋げて頂きたいと説明しました。
当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。