バングラデシュ・シェレバングラ農科大学でJSPS事業説明会を開催

2016年11月29日、バングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)主催のJSPS事業説明会を開催しました。バングラデシュ・ダッカ市内にあるシェレバングラ農科大学(同大学は、1938年に農業研究所として設立され、その後2001年に大学に移行した国立の単科大学)を会場とし、現地警察のしっかりとした警備のもと、若手研究者を中心に120名以上が参加する活気ある説明会を開催することができました。

説明会前にはBJSPSAAのProf. Dr. M. Afzal Hossain会長とともにProf. Dr. Kamal Uddin Ahamed学長を表敬訪問しました。同大学は現在、日本の複数の大学(琉球大学、香川大学、山形大学、名古屋大学、愛媛大学)とMoUを締結し、同大学から学生並びに研究者を日本に積極的に送り出すと共に、学長自身も今年9月に日本を訪問されたとのことです。また、同大学には3つの学科がありますが、近々もう1つ学科を増設する計画についてもお話しをお伺いできました。

表敬訪問の様子

表敬訪問の様子

事業説明会では、シェレバングラ農科大学教授でBJSPSAAの会員でもあるProf. Dr. Tuhin Suvra Royが司会を務め、冒頭にBJSPSAAの事務局長であるDr. Nur Ahamed Khondakerより開会の挨拶があり、参加者ならびに当センターへの謝辞を述べられると共に当センターのメンバーについてもご紹介いただきました。

司会のProf. Dr. Tuhin Suvra Roy

司会のProf. Dr. Tuhin Suvra Roy


Dr. Nur Ahamed Khondaker(BJSPSAA事務局長)

Dr. Nur Ahamed Khondaker(BJSPSAA事務局長)

その後、当センターからJSPSの概要及び国際事業の紹介を行い、引き続き質疑応答を行いました。
質疑応答では国際事業の内容にとどまらず、研究に対する長期的なフォローや他国の同窓会の活動状況に関する情報共有について等、幅広い質問が寄せられ、日本での研究に対する興味の高さが伺えました。

古屋副センター長によるJSPS国際事業の説明

古屋副センター長によるJSPS国際事業の説明


参加者からの質問に答える山下センター長(左から2人目)

参加者からの質問に答える山下センター長(左から2人目)

続いてAhamed学長より主賓挨拶をいただき、表敬訪問時にもお話し頂いた日本の複数大学とのMoU締結や日本の奨学金による支援などに触れられ、日本との更なる学術交流への期待を述べられました。

Prof. Dr. Kamal Uddin Ahamed(シェレバングラ農科大学学長)

Prof. Dr. Kamal Uddin Ahamed(シェレバングラ農科大学学長)

最後に、今回の事業説明会の議長を務められたHossain会長より挨拶がありました。BJSPSAAの活動紹介に加え、現在バングラデシュの急激な人口増加や天候変動などバングラデシュが直面している問題への対応として、農業がその一旦を担っていること、研究室や学術水準の違いからバングラデシュの多くの若手研究者らが日本での研究を希望していることについて言及されました。また、2017年2月にはBJSPSAA主催の国際学術シンポジウムを開催することを発表されました。

Prof. Dr. M. Afzal Hossain(BJSPSAA会長)

Prof. Dr. M. Afzal Hossain(BJSPSAA会長)

今回の事業説明会には日本でPhDを取得した研究者も多数出席頂いており、事業説明会終了後の昼食会では日本での研究のお話し等をお聞きすることが出来ました。

集合写真

集合写真


会場の警備に協力して下さった地元警察の方々と

会場の警備に協力して下さった地元警察の方々と