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「バンコクの風 2015 Vol.4」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、タイ国立科学技術開発庁・タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC/NASTDA)の行宗安友技術移転コーディネーターより「ASEAN地域内におけるタイの学術研究の位置付けとその動向ならびに今後の展望について」というテーマでご寄稿いただきました。

また、2016年1月に発足したJSPSネパール同窓会(NJAA)の設立総会及び記念シンポジウムの様子も掲載しており、辻国際協力員によるコラムでもネパールの様子を紹介しております。

「バンコクの風 2015 Vol.4」

2016年4月21日、上智大学の浦元義照特任教授が当センターへの表敬訪問及び情報交換のためご来訪されました。浦元特任教授は同24日よりミャンマーでの視察を予定されており、視察を前に情報収集のため訪泰されました。

浦元特任教授は、国際連合児童基金(UNICEF)や国際連合工業開発機関(UNIDO)などで国際公務員としてご活躍され、2012年には国際労働機関(ILO)アジア太平洋地域総局長としてバンコクへ赴任されました。現在は、上智大学の特任教授として同大学のグローバル化にご尽力されており、最近では広島県にある広島学院高校でのご講演等、精力的に活動されています。

浦元特任教授からは、当センターのミャンマーでの活動についてご質問があり、古屋副センター長より当センターが2014年度に作成したカントリーレポートや、本年2月にヤンゴン大学及びヤンゴン工科大学で実施したJSPS事業説明会の様子についてご説明しました。また、岡山大学が採択された平成26年度文部科学省「留学コーディネーター配置事業」等、ミャンマーにおける日本の大学の状況についても情報交換を行いました。

大田国際協力員、浦元特任教授、古屋副センター長

大田国際協力員、浦元特任教授、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のアジア展開活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年4月8日、明治大学の小沼廣幸特任教授が同大学アセアンセンター長ご就任に伴い、当センターを来訪されました。

小沼特任教授は、農学がご専門で、以前は国際連合食糧農業機関(FAO)事務局長補兼アジア太平洋地域代表も歴任されていらっしゃいました。また、現在はアジア工科大学院(AIT)学長上級顧問の他、シーナカリンウィロート大学で客員教授としても授業を行っていらっしゃるそうです。

当センターからは、二国間事業や論文博士号取得希望者に対する支援事業などを含む本会の各種国際事業の概要や申請手続き等を説明し、小沼特任教授からもこれらのプログラムを積極的に活用していきたいとおっしゃって頂きました。
また、当センターがタイ国内の各大学で実施しているJSPS事業説明会へのご協力をお願いし、快くご承諾いただきました。

古屋副センター長、小沼特任教授、山下センター長

古屋副センター長、小沼特任教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年4月5日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長の交代に伴い、新所長となる豊原治彦准教授が前所長である藤田幸一教授と共に当センターに来訪されました。

豊原准教授は海洋生物機能をご専門にされており、エビの陸上養殖に関する研究の他、特殊な薬品を使って魚類の筋肉などを透明にし、骨や軟骨を赤や青で染色した上で樹脂で固めるという技術を使ったベンチャー事業にも取り組んでいらっしゃるとのことです。
当センターからは、論文博士号取得希望者に対する支援事業などを含むバンコク研究連絡センターの活動状況を説明しました。
その他にもバンコクにある同大学のASEAN拠点を中心とした「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)」事業やエビ養殖のASEANの状況等まで、幅広い意見交換を行うことができました。

藤田前所長、豊原新所長、山下センター長、古屋副センター長

藤田前所長、豊原新所長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月22日、産業人材育成円卓会議“1st Round Table Conference of Human Resources Development”に参加しました。

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この円卓会議は、安倍総理の「産業人材育成イニシアティブ」や佐渡島大使の政策目標にある「産業人材育成」について、日タイの関係者が一同に会し、これまでの取り組みをレビューし、今後求められるニーズや解決策について関係者が共有するとともに、関係者間での新たなネットワークの構築につなげることを目的として開催されたものです。
当日は政府・公的機関関係者、大学関係者、企業関係者、マスコミ関係者等幅広い分野からの参加がありました。

まず、キングモンクット工科大学トンブリのDr. Pitiwut Teerakittikulが、日本留学中のロボットコンテストへの参加を通じて、大学で得た知識をどのように実用化、応用するかを体現した経験について発表を行いました。

続いて、佐渡島在タイ日本国大使から開催の挨拶を述べると共に、円卓会議を実施するに至った経緯と目的について説明がありました。今回の会議では、登壇者に率直な意見を活発に交わしてほしいとの思いから、会場設営においてはタイのムエタイ(キックボクシング)をイメージして中央にリングのように見えるステージが設置されていました。

JICAタイ事務所の池田所長からは、JICAがタイにおける新たな産業人材育成に向けて行っている、タイにおける技術教育、工学系教育に関する基礎調査について説明がありました。

次に、HIDAバンコク事務所の若林所長からは、HIDAが人材育成を目的として実施している事業の概要と今後の活動について包括的な説明がありました。

その後のパネルディスカッションには、パネリストとして下記6名が登壇し、高付加価値産業創成のために必要な人材育成について、またタイと日本の人材育成に係る今後の方向性について活発な議論が行われました。

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・H.E. Dr. Teerakiat Jareonsettasin, MD, Deputy Minister of Education
(教育副大臣)
・Mr. Kyoichi Tanada, President of Toyota Motor Thailand Co., Ltd
(トヨタ自動車タイランド社長)
・Mr. Kan Trakulhoon, Director and Chairman of the Management Advisory Committee, Siam Cement Group (SCG)
(サイアムセメントグループ運営諮問委員会委員長)
・Assoc. Prof Sakarindr Bhumiratana, President of King Mongkut’s University of Technology, Thonburi
(キングモンクット工科大学トンブリ学長)
・Assoc. Prof. Dr. Bandhit Rojarayanont, President of Thail-Nichi Institute of Technology (TNI)
(泰日工業大学長)
・H.E. Mr. Shiro Sadoshima, Ambassador Extraordinary and Plenpotentiary of Japan to the Kingdom of Thailand
(在タイ日本国特命全権大使)

議論では、タイ国内の現状について、エンジニアが不足していること、他のASEAN諸国と比較して英語力が劣っていること、産業界が必要とするSTEM分野での教育を強化すべきであること等の指摘がありました。また、今後タイが中進国の罠から脱するために取り組むべきこととして、明確な国家目標を設定し長期的・継続的に追求する事、また高等教育に対する国家投資を拡大すること、中小企業に対する税金控除等の政府の支援を拡大すること、人材育成に関する政府の制度改革が必要であること等の提案がありました。

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次回の産業人材育成円卓会議は6月に実施予定です。

2016年3月16日、九州大学大学院芸術工学研究院源田悦夫特任教授、法学研究院後藤道子協力研究員、早稲田大学基幹理工学部表現工学科坂井滋和教授が当センターに来訪されました。

源田特任教授と坂井教授は、2001年より15年間、マルチメディア分野における産業振興、人材育成を目的としたASIA DIGITAL ART AWARDを福岡県の支援のもと毎年開催しています。現在も地方でこのような賞の開催を実施しているのは福岡と数ヶ所の自治体だけのようです。

今回の訪問では、源田教授と坂井教授が研究室間で連携して行っている様々な取り組みや、タイにおける日本の中小企業・ベンチャー企業との産学官連携の取り組みについて情報提供いただきました。九州大学と早稲田大学では今後マルチメディア分野においてタイの大学との連携を強化したいとのことで、当センターからは、当該分野を強みとしており、連携が期待されるタイの大学について情報提供を行いました。

辻国際協力員、坂井教授、源田特任教授、山下センター長、後藤協力研究員、古屋副センター長

辻国際協力員、坂井教授、源田特任教授、山下センター長、後藤協力研究員、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月15日、京都大学大学院工学研究科大津宏康教授、松島格也准教授、ASEAN拠点大澤由実URAが当センターに来訪されました。

京都大学では平成23年度に「強靱な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点の形成―災害復興の経験を踏まえてー」が大学の世界展開力事業に採択されました。当初は、京都大学、タイ(チュラロンコン大学、カセサート大学、アジア工科大学)、マレーシア(マラヤ大学)、インドネシア(バンドン工科大学)、ベトナム(ベトナム国家大学ハノイ)の7校で開始されましたが、実施期間中に台湾の成功大学、日本の関西大学が新たにメンバーに加わったとのことです。メンバー大学間で各々MOUを締結する動きが起こるなど、当該分野でのネットワークを強化、発展させることができたとのことで、世界展開力強化事業による支援は今年度で終了するものの、今後も構築されたネットワークの維持、発展に努めたいとのことでした。

大澤URA、松島准教授、大津教授、山下センター長、古屋副センター長、辻国際協力員

大澤URA、松島准教授、大津教授、山下センター長、古屋副センター長、辻国際協力員

当センターからは、山下センター長より拠点形成事業や二国間交流事業等の国際交流事業について情報提供を行いました。
当センターは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年3月14日、在タイ日本大使館で第6回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。タイに事務所などを設置する大学の代表者と、オブザーバーとして泰日工業大学・東北大学・JICA AUN/SEED-Net・日本学生支援機構(JASSO)・JSPSバンコクセンター・宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所・在タイ日本大使館・UNESCOバンコク事務所・創価大学・鶴岡工業高等専門学校から、約50名の参加がありました。

前回の第5回在タイ大学連絡会(JUNThai)の概要は、こちら(リンク)をご覧ください。

第1部
京都大学ASEAN拠点の大澤由実URA、立田有香職員より、京都大学ASEAN拠点と日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)について説明がありました。まず大澤URAより、ASEAN拠点のミッション、活動内容、ASEAN拠点が中心となって実施している東南アジアネットワークフォーラムの概要と、ネットワーク形成のための課題について説明がありました。引き続き、立田職員より、JASTIPの概要と2月26日に実施されたオープニングレセプションについて説明がありました。

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続いて、UNESCOバンコク事務所のWesley Teter高等教育専門家と筒井清香日本信託基金(JFIT)プログラムコーディネーターから、SDGとアジア太平洋地域の高等教育および日本の大学とUNESCOバンコク事務所の連携について説明がありました。
まず、Teter氏より、UNESCOの概要、アジア太平洋地域における高等教育の動向、UNESCOの掲げる17の持続可能な開発目標(17 Sustainable Development Goals: SDGs)、協力関係強化に向けた取り組みについて説明がありました。引き続き、筒井コーディネーターから、現在UNESCOバンコク事務所が日本の大学と協力して実施している様々な取り組みについて紹介がありました。UNESCOバンコク事務所では、現在文部科学省のUNESCO活動費補助金を受託している神戸大学との共同プロジェクトを実施しているほか、覚書に基づく人物交流プログラム、インターンシップの受け入れ等を行っているとのことで、今後日本の大学との連携をより一層強化したいとのことでした。

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第2部
議長より、オブザーバー参加者と、大阪市立大学・金沢大学・千葉大学が新たにJUNThai参加校となった旨の紹介がありました。また、臨時オブザーバーの参加可否判断基準について、趣意書への書き加えが提案され、了承されました。

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続いて、JASSOのNuntaporn Chuenkrathok職員より、12月にチェンマイで実施されたJASSO留学説明会について報告がありました。このイベントは、バンコクで起きた爆弾テロの影響により8月に実施予定であった留学フェアが中止となったことに伴い、実施時期を変更して開催されたものです。例年より規模を縮小して実施されましたが、591名の来場があったとのことです。

引き続き、今回をもって大阪大学と東海大学が幹事校から退くことに伴い、京都大学と芝浦工業大学が幹事校として加わることについて提案があり、了承されました。

次回の連絡会は6月に開催する予定です。

在タイ大学連絡会へご興味をお持ちの大学におかれましては、JUNThai幹事校または当センターまでご連絡ください。

JSPSフィリピン同窓会(JAAP)を訪問及びBridge選考委員会に出席

2016年3月7日、フィリピン科学技術省(DOST)を訪問し、外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)選考委員会に出席するとともに、2016年度の計画に関する打ち合わせをフィリピン同窓会と実施しました。
Bridgeプログラムは、JSPSの外国人特別研究員事業等に採用されて来日し、日本での研究活動を終了して同窓会会員になった外国人研究者に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
Bridge選考委員会には、Dr. Jaime Montoya JAAP会長、審査委員のDr. Renato G. Reyes JAAP 事務局長、DOST事務次官のDr. Amelia Guevarra及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、古屋副センター長が陪席しました。
今回の募集に対しては昨年を上回る10名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。
また、2016年度の計画に関する打ち合わせにおいては、下記のように決定しました。
・National Science and Technology Week の開催に合わせて同窓会総会及びシンポジウムを実施、National Science and Technology Week は7月第三週に開催予定のため、それが決まり次第総会及びシンポジウムの開催日も決定する。※3月中には決定予定
・場所は昨年同様Mall of Asiaにある国際会議場
・論博メダル授与式も同時に開催する
・総会ではJAAP理事会の選挙も行う
・一名ないし二名の日本からの講師を招へい予定、同窓会で候補者を決定、交渉も済ませた上で開催の2ヶ月前までにバンコクセンターに連絡してもらう
・タイ同窓会からの国際学術セミナー招待を受け、JAAPからもタイ、バングラデシュ、ネパール同窓会会長を招待予定

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Amelia Guevarra、Dr. Renato G. Reyes JAAP事務局長、Dr. Jaime Montoya JAAP会長

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Amelia Guevarra、Dr. Renato G. Reyes JAAP事務局長、Dr. Jaime Montoya JAAP会長

在フィリピン日本国大使館を表敬訪問

同窓会打ち合わせの後、Montoya会長、Reyes事務局長とともに在フィリピン日本国大使館を表敬訪問し、窪田専門調査員に同窓会の活動状況や日本の大学のフィリピンにおける活動等についてご報告し、引き続き同窓会の活動にご協力頂けるようお願いしました。
また、7月のJAAPの同窓会総会及びシンポジウムについても出席の依頼を行い、調整頂くこととなりました。
JAAPから、フィリピンの研究者にもっとJSPSの国際事業を知ってもらえるよう、同窓会で体験談や事業の説明等を積極的に行っていきたいとの発言に対し、大使館で主催している各大学での国費留学等に関する説明会とJAAPのJSPS事業に対する説明会を合同で実施してはどうか、といった案も出る等、今後の大使館との連携の強化が期待出来る訪問となりました。

2016年3月4日、国立都城工業高等専門学校の吉井千周准教授が当センターに来訪されました。
これまで国立高専機構の行う国際交流事業の一環として、泰日工業大学で客員研究員として研究活動を行ってこられましたが、2016年度より、チェンマイに移って研究活動を行うとのことで、ご挨拶にわざわざお越し頂きました。
当センターでは、JSPSの国際交流事業について、タイでの周知を図るべく例年事業説明会を開催しておりますが、JSPS事業の資料が好評で取り寄せの依頼があるという嬉しいお話しを聞くことが出来ました。
今後も国際交流事業の周知を図るべく積極的に情報提供を行っていきたいと考えています。

古屋副センター長、吉井准教授、Nattidaリエゾンオフィサー

古屋副センター長、吉井准教授、Nattidaリエゾンオフィサー

2016年3月4日、豊橋技術科学大学グローバル工学教育推進機構(IGNITE)の澁谷晃准教授と余語豊彦特任助教が当センターに来訪されました。
豊橋技術科学大学ではインドネシア・スラバヤ工科大学及び中国の東北大学にオフィスを設置されていますが、海外拠点のあり方について現在検討中とのことで、タイでの日本の大学の活動状況等についての調査とあわせて当センターに来訪頂きました。
各大学では、留学生獲得や情報発信エリアとして海外拠点を設置するかどうか、また海外拠点を設置する場合はどこに設置するか、費用対効果はどうか、等色々な観点からの検討が必要になりますが、当センターからは、タイに事務所等を設置する日本の大学の代表者等が参加するJUNThaiの活動や、留学フェアの各大学の状況等についてお知らせし、海外拠点のあり方や問題点について情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、澁谷准教授、山下センター長、余語特任助教

古屋副センター長、澁谷准教授、山下センター長、余語特任助教

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月29日、九州大学工学研究院応用科学部門の古田弘幸教授、藤田浩輝助教及び工学部等事務部教務課教務係の的野文香氏が当センターに来訪されました。
九州大学では、農学部と工学部に学士課程の国際コースがありますが、今回は工学部の試験会場の一つとして、ジャカルタ、北京、ハノイ、ニューデリー、福岡に加えて初めてバンコクでも開催することとなったため、その開催と併せて当センターに来訪頂くとともに、試験の状況などをご報告頂きました。
福岡県は日本人の都道府県別人口順位でも5番目になるなど活気ある都市の一つですが、まだまだ都市の知名度は向上の余地があるとのことです。また、九州大学では2,000名を超える留学生がいるものの、国により受け入れている留学生の数に隔たりがあるため、今後も積極的に受け入れが少ない国に広報を行っていきたいとのことでした。福岡県や九州一丸となっての広報の可能性やタイの留学事情について等、幅広い意見交換を行うことが出来ました。

古屋副センター長、古田教授、山下センター長、藤田助教、的野さん

古屋副センター長、古田教授、山下センター長、藤田助教、的野さん

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月29日、青山学院大学地球社会共生学部の齋藤大輔助教が当センターに来訪されました。
青山学院大学地球社会共生学部は今年度設置された新しい学部です。同学部では、「共生」マインドを体得したうえで、専門能力を身につけさせることを目的として約200名いる学部生全員をタイやマレーシアといった急成長を続ける国々へ半期留学させることにしているそうです。
現在はタイから20名の学生が青山学院大学に半期留学で来ているそうですが、8月からは青山学院大学の学生がタイやマレーシアに半期留学するということで、その事前準備とあわせて当センターに来訪頂きました。
この半期留学ではフィールドワークも必須としているということで、体験により期待される効果や事前準備の苦労話をお聞きする等、齋藤助教の研究活動も含め、幅広い情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、齋藤助教、山下センター長

古屋副センター長、齋藤助教、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月26日(金)、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会・総会、論博メダル授与式及び受賞者による博士論文発表会を開催しました。

JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会
参加者は以下の通りです。
・JAAT理事
Dr. Sunee Mallikamarl, President
Dr. Danai Tiwawech, Secretary
Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
Dr.Pornpen Pathanasophon, Registrar
Dr. Supavadee Aramvith, Treasurer
Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee
Dr. Kittisak Sawanyawisuth Committee
Dr. Wichet Leelamanit, Committee
Dr. Siripong Premjit, Committee
Dr. Sirikan Limpakan(Yamada), Committee
・NRCT
Mr. Woraphan Wijarn, Acting Director, Division of International Affairs
Ms. Tiwa Ngaowichit, Head of International Research Promotion Section, Division of International Affairs
Ms. Woramanee Mongkonsol, Foreign Relations Officer, International Research Promotion Section, Division of International Affairs
Ms. Arpar Nateprapai, Foreign Relations Officer
・JSPS東京本部
国際事業部人物交流課 樋口和憲課長
国際事業部人物交流課外国人特別研究員係 日野幸江職員
同 部 人物交流課 交流係 並川雄太郎職員
・JSPSバンコク研究連絡センター
山下邦明センター長
古屋寛子副センター長
辻 修子国際協力員
Ms.Natthida Veeramongkornkun リエゾンオフィサー

同窓会理事会での報告及び決定事項は下記の通りです。
1. 2月25日に開催されたセミナー”Academia Responsibility for Sustainable Society”について報告がありました。
2. 2月26日開催の論博メダル授与式について報告がありました。
3. 2015年度に作成したJAAT同窓会名簿について報告がありました。
4. JAAT同窓会の財務状況について報告がありました。
5. Bridgeフェローシッププログラムについて、審査会の日時決定等について報告があると共に、応募者増のため再周知を行う事になりました。
6. 2016度のExecutive Committeeとして、以下のとおり決まりました。
・Observerとして出席しているDr. Vannarat(Prince of Songkla University)を正式にExecutive Committeeとする
・TreasurerをDr. SupavadeeからDr. Jirapornに変更する
・Dr. PornpenをRegistrarとする
・新たにDr. Suraphong(Chiang Mai University)をExecutive Committeeとする
7. Research Expo 2016について、2月に別途セミナーが開催されるため、NRCT-JSPS-JAATセミナーはResearch Expoの中では行わず、NRCT-JSPSのセミナー開催のみ行うこととなりました。なお、2017年のResearch ExpoでのNRCT-JSPS-JAATセミナー開催の有無は再度検討することとなりました。

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JSPSタイ同窓会(JAAT)総会
タイ同窓会総会には30名以上が出席し、Dr. Sunee会長とDr. Danai事務局長を議長として、同窓会理事会の議題について報告がありました。

左からSupavadee理事、Sunee会長、Danai事務局長

左からSupavadee理事、Sunee会長、Danai事務局長

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なお、今回Bridgeフェローシッププログラム受賞者のDr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine, Faculty of Medicine, Khon Kaen Universityによる報告会を総会の中で行いました。
Dr. Kittisak は、論文博士号取得希望者に対する支援事業である論博プログラムを受賞した際に日本で学術論文の書き方や日本人の勤勉さを経験し、新たなネットワークを構築した後、今回受賞したBridgeフェローシッププログラムで日本を再訪問しています。その結果、研究者のネットワークが更に強固になり、指導・研究両面で日本との交流が促進されたと共に、研究においても統計的な分析ができ、論文数も飛躍的に増えたとの効果を報告頂きました。

Dr. kittisak

Dr. kittisak

報告を聞いたJAAT会員からは、Dr. Kittisakが身につけた経験等をタイでもっと共有すべきだといった意見があがる等、日本再訪問の効果に非常に関心が集まりました。Bridgeフェローシッププログラムを今後利用したいと思われる会員にとっても、参考になる良い報告会となりました。

2014 年度論博メダル授与式
論博メダル授与式は、論文博士号取得希望者に対する支援事業により前年度に博士号を取得したタイ人研究者を対象に、その栄誉をたたえるとともにより一層の研究を奨励することを目的としてメダルを授与するものです。2003年3月にJSPS-NRCT Joint Meeting for RONPAKU Fellowsと題して第一回を開催して以来、これまで継続してNRCTと共催してきましたが、2014年度からはNRCTの推薦なしでの応募となっています。

2014年度は7名の新規博士号取得者がおり、その内5名が授与式に参加しました。
授与式では、NRCTよりDr. Jintanapa Sobhon 上級研究顧問、本会の樋口和憲人物交流課長、Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長、そして昨日の国際学術セミナーにも参加頂いたJSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)から、Dr. Nur Ahamed Khondaker事務局長に挨拶頂きました。その後、Dr. Sunee JSPSタイ同窓会長からメダルの授与が行われ、記念撮影を行う等、終始なごやかに式が進められました。

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また、授与式の中で、JSPSバングラデシュ同窓会よりタイ同窓会に記念品授与が行われました。前日に開催した国際学術セミナーではタイ・バングラデシュ・フィリピン同窓会が一同に介する初のセミナーとなり、同窓会の連携においてセミナー終了後も非常に活発な議論が行われていました。今回の論博メダル授与式にも引き続きバングラデシュ同窓会会長及び事務局長に参加頂いており、今後の連携が期待されます。

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5名のメダル受賞者による博士論文発表は、引き続き午後に開催した「論博メダル受賞者による博士論文発表会」において行われました。

2014 年度論博メダル受賞者による博士論文発表会
2016年2月26日(金)、午前中に行われたJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会・総会及びRONPAKU Medal Award Ceremonyに引き続き、午後より2014 年度論博メダル受賞者による博士論文発表会を開催しました。

論文博士号取得希望者に対する支援事業により2014年度に博士号を取得したタイ人研究者7名のうち当日出席した5名による発表テーマは以下の通りです。
受賞者による発表後には、参加したJAAT会員から多くの質問が上がるほど、どの受賞者のテーマも大変興味深く、活発な意見交換が行われました。

1. Dr. Naphatsawan Boonsathorn, Department of Medical Sciences, Medical Life Sciences Institute, Ministry of Public Health
A human monoclonal antibody derived from a vaccinated volunteer recognizes heterosubtypically a novel epitope on the hemagglutinin globular head of H1 and H9 influenza A viruses

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2. Dr. Kummalue Tanawan, Faculty of Medicine, Department of Clinical Pathology, Siriraj Hospital, Mahidol University
Ribosomal protein L11 and retinol dehydrogenase 11 induced erythroid proliferation without erythropoietin in UT-7/Epo erythroleukemic cells

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3. Dr. Kamonluck Teamtisong, The Center for Scientific and Technological Equipment, Suranaree University of Technology
The diversity of root nodule bacteria associated with endemic legume species in Southeast Asia and its application for sustainable agriculture

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4. Dr. Makamas Sutthacheep, Faculty of Science, Department of Biology, Ramkhamhaeng University
Impacts of Coral Reef Bleaching Events and Recovery of Coral Communities in the Gulf of Thailand

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5. Dr. Supanee Thanakun, Faculty of Dentistry, Department of Oral Medicine, Mahidol University
Metabolic Syndrome and Oral Diseases

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2016年2月25日、JSPS、JSPSタイ同窓会(JAAT)、タイ学術会議(NRCT)の共催による国際学術セミナー“Academia Responsibility for Sustainable Society-Lessons Learned from Social Business”を開催しました。

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当セミナーには、JSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)よりM. Afzal Hossain会長と
Nur Ahamed Khondaker事務局長、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)よりJaime C. Montoya会長を招へいし、パネリストとして登壇いただきました。JSPSバンコクセンターでは現在4カ国(タイ、フィリピン、バングラデシュ、ネパール)の同窓会を所管していますが、当該国以外の同窓会会長のJSPS同窓会セミナーへの参加は今回が初めてであり、同窓会同士の交流を通じて、今後アジア地域における学術交流が一層推進されることが期待されます。

左からHossain会長、Montoya会長、Kondaker事務局長

左からHossain会長、Montoya会長、Kondaker事務局長

冒頭の開会式では、NRCTのJintanapa Sobhon上級研究顧問、本会の樋口和憲人物交流課長、Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長が挨拶を行いました。

Jintanapa上級研究顧問

Jintanapa上級研究顧問

午前中のセミナーには、日本、タイ、バングラデシュ、フィリピンから講師及びパネリストを招へいし、グローバルな視点から見た持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割について、英語で講演ならびにパネルディスカッションが行われました。

まず、法政大学の鈴木佑司名誉教授に、“Challenges and Prospects of Higher Education and Research Institutions in Asia”と題してご講演いただきました。

鈴木教授

鈴木教授

鈴木教授からは、「国連持続可能な開発のための教育の10年」の最終年である2014年11月に名古屋市で宣言された持続可能な開発のための高等教育に関する名古屋宣言や、日本の高等教育の改善に係る種々の取り組みを紹介頂きました。加えて、アジア各国の急激な経済成長等に伴う貧富の差・急激な都市化等の弊害や今後の人口構造の変化を踏まえた上で、学術界が持続可能な社会の構築に貢献するためには、研究や教育システムの縦割り構造を改善し、産業界や地で域社会と連携して理論と実践を結びつけることや、ネットワーキングにより地域横断的な活動を強化することが重要であると述べられました。

次に、タイ商工会議所大学のEdward Rubeschイノベーション主導起業家プログラムディレクターに、“Social Enterprise: Overview”と題して講演いただきました。

Rubeschプログラムディレクター

Rubeschプログラムディレクター

Edward氏は、国際的なエネルギー関連企業であるBPが起こしたメキシコ湾原油流出事故における社会に与えた影響を例に挙げながら、企業、NGO、ソーシャルビジネスを含む全てのビジネスは社会に影響を与えるものであることを説明頂きました。加えて、ソーシャルビジネスは新しい価値を発見する最先端に位置するものであり、現在市場として存在していなくとも問題の解決により新たな市場を創るとして、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のハース・ビジネススクールを中心に、タマサート大学やロンドンビジネススクール等、大学及びビジネススクールのネットワークにより提供されているGLOBAL SOCIAL VENTURE COMPETITIONを紹介いただきました。その中で、医療を必要としている低所得者層の人々が、お金があるときに医療を受けるのではなく、必要な時に医療が受けられるようにすることを目的として実施される仕組み“Garbage Clinical Insurance”等の興味深い事例についてもあわせて紹介いただきました。

その後、UNESCOバンコク事務所のGwang-Jo Kim所長をモデレーターに、Jaime C. Montoyaフィリピン同窓会会長、M. Afzal Hossainバングラデシュ同窓会会長、同志社大学の鈴木絢女准教授、鈴木佑司名誉教授をパネリストにお迎えし、パネルディスカッションが行われました。

左から鈴木教授、Kim所長

左から鈴木教授、Kim所長

まず、3人のパネリストがそれぞれの見地から持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割についてプレゼンテーションを行いました。

Montoya会長はフィリピン科学技術省(DOST)傘下のフィリピン保健研究開発評議会(DOST-PCHRD)の理事を務めておられます。冒頭で、「持続可能な社会とは、現在・未来に渡って、健康、生命、文化、自然資本を保証するものである」(Viederman,1933)という定義を紹介した後、持続可能な医療・ヘルスケアシステムの構築に向けてDOST-PCHRDが実施している各種の取り組みについて紹介がありました。

Montoya会長

Montoya会長

ハジェ・モハマド・ダネシュ科学技術大学前学長で現在バングラデシュ農業大学農学部長を務めておられるHossain会長は、まず学術界が社会の発展に果たす役割について述べられました。続いて、バングラデシュにおけるソーシャルビジネスの成功例として、グラミン銀行の活動が紹介され、その後学術界とソーシャルビジネスは様々な分野において連携が可能であることが述べられました。

Hossain会長

Hossain会長

鈴木絢女准教授は、“Transformation from a learner to a change agent”と題し、学生が開発の概念と理論について「know=知っている」状態から、滋賀県の椋川で実施したフィールドワークでの実践を通じて、「knowing=理解」を深めていったプロセスについて紹介されました。

鈴木准教授

鈴木准教授

その後の質疑応答では、新興国では人口が急激に増加していく中、どのように持続可能な社会を構築するか、また、学術界の提供する教育は産業界や社会にどのように貢献できるか、といった点について活発な議論が行われました。鈴木教授からは、現在のソーシャルビジネスは、以前より膨大な知識を必要とする付加価値のあるものに変化してきており、そのためには教育が必要とされるが、教育の質の向上に必要な資金は誰が負担するのか、との問題提起があり、教育は大きなビジネスではあるが、本質とビジネスのバランスを保つことが重要である、と述べられました。

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午後のセミナーには、タイ国内の大学、企業ならびに公的機関より講師及びパネリストを招へいし、タイ国内の視点から見た持続可能な社会の構築に向けた学術界の役割について、タイ語で講演ならびにパネルディスカッションが行われました。

まず、カセサート大学のPhiphat Nonthanathornソーシャルエンタープライズリーダーシップセンター長に、“Social Business for Sustainable Develpment”と題してご講演いただきました。

Phiphatセンター長

Phiphatセンター長

まず、ソーシャルエンタープライズの歴史について説明があり、英国におけるソーシャルエンタープライズセクターの例が紹介されました。続いて、企業の社会的責任(CSR)は国、企業、消費者、コミュニティーの4者の関係で構築されていることや、CSV、共益の創造(CSV)、持続可能な発展(SD)、持続可能な経済(SE)の関連について説明がありました。
また、マイクロファイナンス、教育、コンサルティング、医療クリニックといった国際的なソーシャルビジネスの例や、OTOP等のタイにおけるソーシャルビジネスの例が紹介されました。

その後、タイ同窓会理事を務められているマヒドン大学理学部のWichet Leelamanit博士をモデレーターに、トヨタ自動車タイランドのVudhigorn Suriyachantananont上級副社長、Bangchak石油精製株式会社のYodphot Wongrukmit上級副社長、生物多様性に基づく経済開発委員会(BEDO)のTanit Changthavorn事務次長をパネリストにお迎えし、パネルディスカッションが行われました。

Wichet博士

Wichet博士

まず、3人のパネリストがそれぞれの見地からプレゼンテーションを行いました。

Vudhigorn上級副社長はまず、「役職に関わらず共に働き、真摯に義務を果たすことにより、国の発展に貢献する」というトヨタ自動車の創業者による事業理念と、社会貢献に対する方針について説明しました。その後、教育支援や生活の質の改善が必要な人々を支援する基金等の取り組みや、日本語の「改善」をキーワードにしたソーシャルイノベーションのロールモデルの紹介がありました。

Vudhigorn上級副社長

Vudhigorn上級副社長

Yodphot上級副社長は、Bangchak石油精製会社の設立の沿革と事業理念を紹介した後、プミポン現国王の提唱する「Sufficiency Economy:足るを知る経済」の概念について説明されました。その後、Bangchak石油精製会社が実施する、競争力を高めるための人材育成モデルや、海外研修の紹介がありました。Yodphot上級副社長は、足るを知る経済の実現のためには利益と価値のバランスを取ることが重要であると述べられ、最後に、“Sustainability doesn’t mean less profit, it means profit forever” というPhillip Barlagの言葉が紹介されました。

Yodphot上級副社長

Yodphot上級副社長

Tanit事務次長は、BEDOの事業内容について、公平かつ持続可能な生物多様性の利用を推進することであると説明し、BEDOが実施した地域社会との協力例として、ナムキエン地域における地域の特性を活かした商品開発の取り組みが紹介されました。

Tanit事務次長

Tanit事務次長

その後の質疑応答では、トヨタのように数多くの社員を抱えている大企業ではどのように人材育成を行っているのか、また、BEDOが実施した柑橘系の農作物や藍染めの技術を利用した商品開発等を通じた地域社会との協力例について等、数多くの質問が挙がりました。

最後に、山下邦明JSPSバンコク研究連絡センター長が閉会の挨拶を行いました。

山下センター長

山下センター長

当セミナーにはタイ国内の大学や研究機関、企業等から約130名の参加があり、成功裏のうちに幕を閉じました。

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2016年2月24日、名古屋大学の市野良一教授、上谷優佳研究員、二村祥子事務員及び名古屋大学・チュラロンコン大学の学生が当センターに来訪されました。
名古屋大学では日本学術振興会のCore-to-Core Program(type B)に「バイオ資源を活用したグリーンモビリティ材料研究拠点」で2013年に採択され、それまでの大学間での締結から、タイ・チュラロンコン大学及びベトナム・ハノイ工科大学と名古屋大学3大学間でのMOUを締結しました。採択事業の中では、短期インターンシッププログラムとして修士・博士の学生及び研究者を名古屋大学に呼び、一緒に実験を行った後、さらに各大学での3ヶ月の学生交換プログラムを実施しているとのことでした。
今回の来タイでは株式会社サーテックカリヤの工場見学も行ったということで、株式会社サーテックカリヤ技術開発室原英樹部長、田中秀和氏も一緒にご来訪頂きました。
また、採択事業の交換プログラムとして来日・来タイした学生も当センターに来訪頂き、文化の違いや研究スタイルの違いによる新たな気付き等、学生の生の声と共に、この体験談を後輩に伝えることで、交換留学を希望する学生も増えているという嬉しい効果も聞くことが出来ました。
2016年からは新たにラオス・ラオス国立大学も加わった4大学間での事業が採択されたということです。

チュラロンコン大学Sutthichaiさん、名古屋大学山岡さん、上谷研究員、山下センター長、市野教授、二村事務員、株式会社サーテックカリヤ田中氏、原部長、古屋副センター長

チュラロンコン大学Sutthichaiさん、名古屋大学山岡さん、上谷研究員、山下センター長、市野教授、二村事務員、株式会社サーテックカリヤ田中氏、原部長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月19日、ヤンゴン大学でJSPSの事業説明会を開催しました。ヤンゴン大学では2014年1月16日に初めて説明会を開催しており、今回が2回目の開催となります。今回の説明会では100名程度の参加がありました。

辻国際協力員、Moe Moe Than 現地コーディネーター、Dr. Kay Lwin Tun、東書記官、Kyaw Naing副学長、山下センター長、高樋准教授、古屋副センター長

辻国際協力員、Moe Moe Than 現地コーディネーター、Dr. Kay Lwin Tun、東書記官、Kyaw Naing副学長、山下センター長、高樋准教授、古屋副センター長

説明会では、Kyaw Naing副学長の開会の挨拶の後、在ミャンマー日本国大使館の東秀明二等書記官にご挨拶いただいた後、山下センター長より日本の科学技術政策やJSPSの組織紹介、古屋副センター長よりJSPSの国際事業について説明を行いました。

Kyaw Naing副学長の開会の挨拶

Kyaw Naing副学長の開会の挨拶

東書記官

東書記官

山下センター長

山下センター長

また、外国人招聘研究者(長期)に採択され、東京大学で研究を行われたシットウェ大学のDr. Kay Lwin Tunに、申請方法から受け入れ研究者の探し方、日本での研究生活等についてご講演頂きました。

Dr. Kay Lwin Tun

Dr. Kay Lwin Tun

質疑応答では、日本の大学で博士号を取得するにあたってどのような支援が受けられるか、といった質問から、招へい事業の年齢制限や、日本の受け入れ機関の申請資格について等、数多くの質問が寄せられ、本会事業に対するミャンマーの研究者の関心の高さがうかがわれました。

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2016年2月19日、当センターは高樋さち子秋田大学教育文化学部准教授、Moe Moe Than現地通訳・コーディネーターとともに独立行政法人国際協力機構(JICA)ミャンマー事務所西形康太郎次長及び池田亜美所員を訪問しました。
当センターからJSPSの国際交流事業について説明すると共に、17日に開催したヤンゴン工科大学でのJSPS事業説明会の状況についてもご報告しました。同事業説明会ではJICAのミャンマー国工学教育拡充プロジェクトの白川浩チーフアドバイザーにも講演頂き、ミャンマーの研究者の海外留学や留学後の研究継続に対する心構えについてお話し頂いています。
池田所員からは、これまでミャンマーには留学の選択肢が日本しかなかったが、現在は選択肢が増えて欧米へのニーズが高まっていることや、JICAが実施している博士号取得者の日本の大学への研修プログラムでの問題点等について情報提供頂きました。
今回の訪問では、日本人の理系離れから国際化まで日本の大学がどのように取り組んでいるかから、ミャンマーの教育基本法他の法律の審議状況等まで幅広く情報交換することが出来ました。

古屋副センター長、辻国際協力員、Moe Moe Than現地コーディネーター、池田亜美所員、高樋准教授、山下センター長、西形康太郎次長

古屋副センター長、辻国際協力員、Moe Moe Than現地コーディネーター、池田亜美所員、高樋准教授、山下センター長、西形康太郎次長

2016年2月18日、当センターは高樋さち子秋田大学教育文化学部准教授、Moe Moe Than 現地通訳・コーディネーターとともに在ミャンマー日本国大使館樋口建史特命全権大使及び東秀明二等書記官を表敬訪問しました。
当センターからは、JSPSの国際事業やバンコクセンターがサポートしている4同窓会の状況等について説明すると共に、前日2月17日に開催したヤンゴン工科大学及び19日に開催するヤンゴン大学のJSPS事業説明会について協力をお願いしました。
大使とのお話では、日本のミャンマーへの工業進出に伴い、日本の中小企業団体から大学に対し実習生受け入れや人材育成への要請があり、ミャンマー側も職業訓練やインフラ整備でのサポートを求めているといった差し迫った課題がある一方で、11月の選挙後に起きたミャンマーの人々の意識の変化に対し大学がどう向き合っていくかというこれからの大学のあり方についてまで話が及びました。
ヤンゴン工科大学での事業説明会では、文部科学省奨学金についての質問が参加者から寄せられるなど、大使館との連携の必要性を実感したところです。今後も定期的にJSPSの事業説明会を開催し、大使館と連携して情報提供を行っていきたいと考えています。

辻国際協力員、古屋副センター長、東書記官、山下センター長、高樋准教授、Moe Moe Than現地コーディネーター

辻国際協力員、古屋副センター長、東書記官、山下センター長、高樋准教授、Moe Moe Than現地コーディネーター

2016年2月17日、2015年度カントリーレポート調査のためミャンマーを訪問し、ヤンゴン工科大学でJSPS事業説明会を開催しました。

ヤンゴン工科大学ならびにマンダレー工科大学運営委員会のNyi Hla Nge理事からの開会の挨拶では、ヤンゴン工科大学の沿革や、JICAの支援の協力のもと、現在日本の7大学と協力してミャンマー国工学教育拡充プロジェクトに取り組んでいること等の紹介がありました。

山下センター長とNyi Hla Nge理事

山下センター長とNyi Hla Nge理事

当センターからは、山下センター長より日本の科学技術政策やJSPSの組織、バンコクセンターの活動概要について紹介した後、古屋副センター長よりJSPSの国際事業を説明しました。

山下センター長の概要紹介

山下センター長の概要紹介

古屋副センター長の国際事業説明

古屋副センター長の国際事業説明

また、外国人特別研究員事業に採択され三重大学で研究を行われたバゴー大学のDr. Kay Thwe Hlaingに、申請方法から受け入れ研究者の探し方、日本での生活等についてご講演頂きました。

Dr. Kay Thwe Hlaingの講演

Dr. Kay Thwe Hlaing

JICAミャンマー国工学教育拡充プロジェクトの白川浩チーフアドバイザーからは、ミャンマーの高等教育についてご講演いただきました。講演では、ミャンマーにおいては教育基本法が2年前に発布されたものの、翌年には凍結されたことに触れ、白川チーフアドバイザーから参加者に5つの質問を投げかけると共に、ミャンマーの高等教育を改善するための課題についてお話し頂きました。また、ミャンマーの効果的かつ持続的な発展にとって、大学教員と学生の能力強化が重要であると述べられました。

白川浩チーフアドバイザー

白川浩チーフアドバイザー

今回はJSPSバンコクセンターがヤンゴン工科大学で行う初めての事業説明会となり、約80名の参加がありました。

熱心に説明を聞く参加者

熱心に説明を聞く参加者

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2016年2月16日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でプリンスオブソンクラー大学 (PSU)を訪問し、JSPS事業説明会を開催しました。PSUにおける事業説明会は、2012年度以降、4年連続で開催しています。

PSUはタイ南部地域の一般教育水準の向上と地域産業の開発の支援を目的として1967年に創設されたタイ南部で最初の大学であり、タイの9つある研究大学の一つとして指定されています。

今回の訪問は、大阪大学、京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)が参加しました。大使館と日本の大学が学生を対象として日本留学説明会を開催するのと併せ、JSPSバンコク研究連絡センターでは研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。

説明会開催に先立ち、日本の参加機関全員でPSUを表敬訪問しました。PSUからはDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長から挨拶及び大学の事業紹介があり、日本大使館の福島秀夫次席公使からも挨拶が行われました。

引き続き行われた意見交換では、日本側からは「タイの学生にとって魅力的な大学になるためには日本の大学には何が必要か」、タイ側からは「日本留学に際しどのような奨学金があるか」といった質問があり、活発な意見交換が行われました。

福島次席公使とDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長

福島次席公使とDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長

表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には20名程度の研究者が参加しました。

事業説明会の様子

事業説明会の様子

事業説明会ではPSU研究開発部次長のDr. Suppasil Maneeratから開会の挨拶を頂きました。Dr. Suppasilは山口大学とカセサート大学によるJSPS拠点大学交流事業に参加され、拠点大学枠国費大学院生として岡山大学で博士号を取得されています。

その後、古屋副センター長と辻国際協力員が、JSPSの概要と国際交流事業について説明を行いました。

辻国際協力員とDr. Suppasil Maneerat研究開発部次長

辻国際協力員とDr. Suppasil Maneerat研究開発部次長

引き続き、JSPS論文博士取得支援事業で千葉大学で論文博士を取得された自然資源学部のDr. Sompong Te-chato准教授、拠点形成事業ならびに再招へい事業の経験者であり、現在JSPSタイ同窓会の理事を務めておられる獣医学部のDr. Vannarat Saechanから日本での研究の経験談について、発表頂きました。

Dr. Vannarat SaechanとDr. Sompong Te-chato

Dr. Vannarat SaechanとDr. Sompong Te-chato

質疑応答では申請の方法等について質問があり、Dr. Suppasilから1度目の申請では不合格だったがその後もあきらめずに申請して採択されたとのコメントがあり、JSPS国際交流事業は競争率が高いため、採択されるためには指導教員とよく研究計画について相談し、あきらめずに何度も申請してほしいとのアドバイスを行いました。

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2016年2月10日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)国際科学技術部(SATREPSグループ)小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーターならびにシンガポール事務所の佐藤所長が当センターに来訪されました。岸田コーディネーターが2月16日付けでJST東京本部に異動になられるため、帰任のご挨拶とあわせてご来訪いただきました。

当日は、小林主査より現在担当されているSATREPSについてご紹介いただいた後、佐藤所長よりシンガポール事務所設置の経緯についてご紹介いただきました。当センターからは、バンコクセンターの活動内容、特に同窓会の活動について説明しました。JSTでもプログラム修了者による同窓会の設立等、フォローアップが課題になっているとのことで、同窓会の運営や管理について、幅広く情報交換を行いました。

古屋副センター長、佐藤所長、小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーター

古屋副センター長、佐藤所長、小林主査、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーター

当センターでは今後も日本の機関と協力し、日本とタイの科学技術の交流を積極的に促進していきたいと考えています。

2016年2月10日、東京工業大学の森村タイ拠点長、国際事業課関根直子課長及び国際事業課国際事業グループ渡部千夏グループ長が当センターに来訪されました。

東京工業大学ではTAIST-Tokyo Techという、タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)やタイの大学、日本の産業界と連携しての修士レベルの日タイ人材育成ネットワークを実施しており、タイオフィスでは主にこの活動に対する支援やタイとの協定校との交流活性化を目的とした活動を行っているそうです。
今回は、タイに留まらず、ASEAN各国での幅広い活動を推進するための情報収集を目的として来訪されました。
渡部グループ長からタイオフィスの主な活動等について説明があった後、当センターからも事業概要、特に同窓会の活動についてご説明し、情報交換を行いました。
今回のご来訪では、タイに事務所などを設置する大学の代表者とオブザーバーとして在タイ日本国大使館・日本学生支援機構(JASSO)・JSPSバンコクセンター・AUN/SEED-Net・泰日工業大学・宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所が参加する在タイ大学連絡会(JUNThai)についても話題になるなど、幅広い情報交換を行うことができました。

古屋副センター長、森村拠点長、関根課長、渡部グループ長

古屋副センター長、森村拠点長、関根課長、渡部グループ長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月8日、関西大学大学院法務研究科尾島史賢准教授、弁護士法人あしのは法律事務所の鬼丸今日子弁護士が当センターに来訪されました。

関西大学大学院法務研究科では東南アジア地域を専門とした人材育成を目指しており、来年度より関西大学大学院法務研究科の修了生である鬼丸弁護士がタイの法律事務所に派遣されることになりました。今回は派遣に先立ち、事前調査と関係機関へのご挨拶のため、タイに来訪されたとのことです。

今回のご来訪では、古屋副センター長より当センターの事業概要を紹介したほか、バンコクの治安や生活等について情報交換を行いました。

辻国際協力員、古屋副センター長、尾島准教授、鬼丸弁護士

辻国際協力員、古屋副センター長、尾島准教授、鬼丸弁護士

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年2月6日、バンコク市内にて開催された「佐賀大学ホームカミングデイ in バンコク」に出席しました。

「佐賀大学ホームカミングデイ in バンコク」は、元留学生や卒業生、佐賀大学で教職員として勤務された方々及びタイにおける学術交流協定校関係者、在タイ日本機関などを招待し、親交を深めることを目的として開催されたものです。

当日は、佐賀大学滝澤登理事・副学長の開会の挨拶に引き続き、在タイ日本国大使館小林茂紀参事官、在タイ佐賀県人会長、タイ国元日本留学生協会(OJSAT)副会長等による来賓挨拶が行われました。2015年は前年の3倍になる4千人のタイ人が佐賀県を訪れたとのことで、前日5日には佐賀県主催のフェアも実施し、佐賀県のPRをされたということでした。

滝澤理事の挨拶

滝澤理事の挨拶

在タイ日本国大使館小林参事官の挨拶

在タイ日本国大使館小林参事官の挨拶

終始なごやかな雰囲気の中、佐賀大学より協定校のタマサート大学に交換留学生として派遣されている学生2名や元留学生の挨拶が行われ、最後には元留学生の一人に対し「佐賀大学友好特使」の委嘱が行われていました。

会場の様子

会場の様子

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおけるネットワーク構築に向けた活動を支援していく所存です。

2016年2月5日、東北大学植木俊哉理事、山口昌弘副理事・総長特別補佐(国際交流担当)、末松和子高度教養教育・学生支援機構グローバルラーニングセンター副センター長、我妻靖国際交流課長、宮元博央国際交流課連携推進係長が当センターに来訪され、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の現地職員であるナンタポーン・チューンクラトークさん、モンティラー・ジャンパニットさんと一緒にお話しを伺いました。

今回のご来訪では、東北大学がASEANに設置しているオフィスの状況や、交流プログラムの実施状況及び効果、同窓会の状況などをお聞きしました。短期の交流プログラムを利用した学生がリピーターとして長期プログラムを利用するケースが多いことや、タイにある大学非公式の同窓会組織の活躍など、大変有益な情報を聞くことが出来ました。
当センターからも、当センターがサポートしている同窓会の運営状況やJSPSの国際交流プログラムについて説明しました。

モンティラーさん、辻国際協力員、我妻課長、山口副理事・総長特別補佐、古屋副センター長、植木理事、末松副センター長、宮元係長

モンティラーさん、辻国際協力員、我妻課長、山口副理事・総長特別補佐、古屋副センター長、植木理事、末松副センター長、宮元係長、ナンタポーンさん

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

016年2月4日~5日、バンコク・チュラロンコン大学が京都大学、香港科技大学と共催した第11回ユニバーシティー・アドミニストレーターズ・ワークショップ(University Administrators Workshop: UAW)に副センター長、国際協力員が参加しました。このワークショップは、京都大学国際交流推進機構が「マルチラテラル交流」の発展及び国際交流基盤の充実を図る一環として、2005年度から毎年開催しているものです。

参加大学・機関は以下の通りです。
(タイ)ブラパー大学、チェンマイ大学、チュラロンコン大学、カセサート大学、マヒドン大学、プリンスオブソンクラー大学、タマサート大学
(日本)北海道大学、京都大学、明治大学、名古屋大学、新潟大学、埼玉大学、東京工業大学、筑波大学、早稲田大学、JSPS
(韓国)高麗大学、浦項工科大学
(中国)南京大学
(台湾)国立成功大学、国立台湾大学
(香港)香港科技大学
(マレーシア)マレーシア工科大学、マラヤ大学
(シンガポール)シンガポール国立大学
(カンボジア)国立プノンペン大学
(フィリピン)フィリピン大学
(オーストラリア)ニューサウスウェールズ大学
(その他)AUN(ASEAN University Network)、タイ高等教育委員会

チュラロンコン大学M. R. Kalaya Tingsabadh副学長より開会の挨拶が述べられた後、引き続きタイ高等教育委員会のApron Kanvong事務局長、AUNのNantana Gajaseni理事による基調講演が行われました。

M.R. Kalaya副学長による開会挨拶

M.R. Kalaya副学長による開会挨拶

その後、以下のテーマについて参加大学の代表者より発表ならびに質疑応答が行われました。
Session A:The Exchange of Students between and within the Regions: North/South and South/South
Session B:Promotion of Academic and Research Collaboration: Leading a Horse to Water But How Do You Make Him Drink?

大学の参加者による発表

大学の参加者による発表

セッションBでは、9月末まで当センターの副センター長を務められた、京都大学企画・情報部国際企画課の山田大輔国際戦略掛長が、海外拠点の活用について発表を行いました。

京都大学山田国際戦略掛長による発表

京都大学山田国際戦略掛長による発表

その後参加者全員がセッションのテーマ毎にグループに分かれ、意見交換の結果を代表者が発表するという全員参加型のワークショップも行われました。ワークショップでは、各大学の参加者が日頃の業務で培った知識や問題点等を出し合い、活発な意見交換が行われていました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

2日目は、前日に引き続き、以下のテーマについて発表ならびに質疑応答が行われました。
Session C:Promoting and Improving Student and Faculty Services: How to Achieve the Balance?
Session D:Memoranda of Understanding: Is it Time for a New Approach? (Are They of Any Use?)

質疑応答の様子

質疑応答の様子

最後に、チュラロンコン大学M. R. Kalaya Tingsabadh副学長、京都大学森純一国際交流推進機構長・副学長より、閉会の挨拶がありました。

次回の第12回ユニバーシティー・アドミニストレーターズ・ワークショップは京都に於いて開催予定とのことです。

2016年2月3日、JICA AUN/SEED-Net事務局の渡辺元治副所長、高島淳ユニットチーフ/プロジェクトコーディネーター、Oraphan Tathaプログラムオフィサーが当センターに来訪されました。

AUN/SEED-Net(ASEAN University Network/ South East Asia Engineering Education Development Network:アセアン工学系高等教育ネットワーク)は、ASEANの持続的発展を目指し、工学系高等教育分野での専門的な人材育成を目的としたAUNのサブネットワークとして2001年に設立されました。日本では、政府のODA案件としてJICA(国際協力機構)の技術協力プロジェクトがタイ・チュラロンコン大学内に事務局を設置し、同ネットワークを支援しています。

今回のご来訪では、渡辺副所長から、AUN/SEED-Netのプログラムの内容について説明がありました。同ネットワークには、ASEAN地域から26大学、日本からは14大学が参加し、メンバー大学の研究・教育能力向上や学術ネットワークの形成・強化、地域共通課題解決への貢献、東南アジア地域の産業発展への貢献を目指したプログラム実施に取り組んでいるということです。

当センターからは、山下センター長よりJSPSの沿革や事業の概要、JSPS同窓会の活動について説明しました。当センターではこれまでタイ、バングラデシュ、フィリピンのJSPS同窓会の支援を行っておりますが、各同窓会は年1回の総会に加えて学術シンポジウムを開催するなど活発な活動を行っており、2016年1月には新たにネパール同窓会が設立されました。

AUN/SEED-Netでも、卒業生・関係者をいかにネットワーク化するかということが課題になっているとのことで、同窓会立ち上げや運営方法、運営上の課題等について意見交換を行いました。

左から古屋副センター長、高島ユニットチーフ、Oraphanプログラムオフィサー、山下センター長、渡辺副所長、Natthidaリエゾンオフィサー

左から古屋副センター長、高島ユニットチーフ、Oraphanプログラムオフィサー、山下センター長、渡辺副所長、Natthidaリエゾンオフィサー

2016年2月1日、一般社団法人グローバル推進プロジェクト(GiFT)の辰野まどか事務局長が当センターに来訪されました。

グローバル推進プロジェクトは、外務省、文部科学省の賛同・協力のもと、「Global Citizenship(地球市民意識)」を育むことを目標とした様々な教育プログラムを提供しており、例えば東洋大学と協力しての海外研修、また文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」高校生コースの事前・事後研修等を実施しているとのお話しがありました。

今回の来訪では、山下センター長より、在タイ大学連絡会(JUNThai)や広報文化連絡会等、タイにおける日本の機関の連絡ネットワーク等について情報提供を行いました。

辰野事務局長、山下センター長、辻国際協力員

辰野事務局長、山下センター長、辻国際協力員

グローバル推進プロジェクトでは、タイ国元日本留学生協会(OJSAT)の協力のもと、4月1日~2日にバンコク・セントラルワールドにおいて、日本とタイの高校生がお互いの知識と知恵を出し合いながら、カップフードの企画・準備・調理、そして販売までを手がける「WORLD CUP-FOO-FES」を開催予定とのことです。

「バンコクの風 2015 Vol.3」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、UNESCO バンコク事務所の筒井清香氏より、アジア太平洋地域における高等教育の現状および展望についてご寄稿いただきました。世界の教育協力の潮流やUNESCOバンコク事務所の役割等も含め、分かりやすくかつ読み応えのある内容となっています。
また、ご好評をいただいておりましたコラム「ダイスケさんの大好きアジア」に替わり、今号及び次号は辻国際協力員による「つじ国際協力員のアジアあっちこっち」をお届けします。
ASEAN10ヶ国を訪問するという目標を達成した辻国際協力員のコラムもぜひお楽しみください。

「バンコクの風 2015 Vol.3」

2016年1月26日、ナレスワン大学での在タイ日本大使館主催「Japan Education Fair」に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を開催しました。

ナレスワン大学はタイ北部の最南端にあるピサヌローク県に位置する総合大学です。1967年に教員養成大学として設立され、その後シーナカリン・ウィロート大学(Srinakharinwirot University)のピサヌローク・キャンパスとして再編、1990年に単独のナレスワン大学として公式に設立されました。現在は21の学部等を有する総合大学としてタイ国内外で確固たる地位を築いています。
在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は毎年4大学で実施され、JSPSは大阪大学、京都大学、拓殖大学、東海大学、名古屋大学、福井工業大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)とともに訪問しました。

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Dr.Sujin Jinahyon学長への表敬訪問では、タイの教育・経済はまだまだ日本に比べ遅れており、長く友好関係を築いてきた日本に対し今後も奨学金、人材交流等での援助をお願いしたいとの学長からの発言がありました。ナレスワン大学は日本の8大学とMOUを締結するなど積極的な交流を続けられているため、在タイ日本大使館の寺島一等書記官からは今回の参加機関の他にも40以上の日本の大学がタイにオフィスを設置し、交流促進を図っていることをお知らせしました。

Dr.Sujin Jinahyon学長への表敬訪問

Dr.Sujin Jinahyon学長への表敬訪問

午後の留学説明会に先立ち、午前中にJSPS事業説明会を開催しました。同説明会では、古屋副センター長によるJSPSの組織紹介及び辻国際協力員のJSPS国際事業説明と共に、JSPSの論博事業で博士号を取得されたRatchanee Mukhjang准教授及び外国人研究者招へい事業を利用して日本で研究されたSiripong Premjet准教授に日本での体験談や日本に留学するに当たっての心構え等をお話し頂きました。

古屋副センター長によるJSPS概要紹介

古屋副センター長によるJSPS概要紹介


辻国際協力員によるJSPS国際事業の説明

辻国際協力員によるJSPS国際事業の説明


Ratchanee Mukhjang准教授からの体験談

Ratchanee Mukhjang准教授からの体験談


Siripong Premjet准教授からは日本で研究する際の心構えについても熱くお話し頂きました。

Siripong Premjet准教授からは日本で研究する際の心構えについても熱くお話し頂きました。


今回の事業説明会では60名以上の参加があり、参加者の熱心に説明を聞いている姿が印象的でした。
最後に、論博事業で博士号を取得され、通算7年程日本で研究されたChantana Chanbanchong准教授から閉会の御挨拶を頂きました。
これから日本での研究を考えている参加者に対し、相談窓口として連絡先を周知するなどRatchanee准教授やSiripong准教授のようなJSPSタイ同窓会メンバーの協力により、今回の事業説明会も大変有意義なものとなりました。今後も大使館との連携を継続しながら、地方の大学との連携を継続していく所存です。

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

2015年1月21日、トリブヴァン大学Tirth Raj Khaniya副学長を表敬訪問しました。

トリブヴァン大学はネパールで最大の高等教育機関として1959年に設立されました。当センターでは、2015年2月にJSPSネパール同窓会(NJAA)との共催で、トリブヴァン大学工学研究院において、ネパールで初めてとなるJSPS事業説明会を開催しました。
2015年2月20日 ネパール・トリブバン大学工学研究院でJSPS事業説明会を開催

今回の訪問では、まずNJAAの Ranjan Kumar Dahal副会長から、NJAA設立の経緯や今後の活動方針について紹介を行い、NJAAが今後年1回の学術セミナーや年数回のワークショップ、JSPS事業説明会の開催を予定していること、JSPS事業への応募者に対する個別のサポートを行うこと、また研究者の集まりとして必要に応じて政府へのアドバイス等を行うことを説明しました。

続いて、JSPSの家理事からJSPS同窓会の概要と活動内容について、山下バンコクセンター長から同窓会員を対象としたブリッジプログラムについて、樋口人物交流課長から外国人特別研究員事業と招へい事業等について、各々説明を行いました。

左から山下センター長、家理事、Khaniya副学長、Ranjan副会長、樋口人物交流課長

左から山下センター長、家理事、Khaniya副学長、Ranjan副会長、樋口人物交流課長

Khaniya副学長から、現在ネパールでは教科書に基づいて教えているが、設備等の不足から専門家はネパール国内では先端技術に触れることができない現状であること、ネパールがJICA等を通じてこれまで日本から多くの支援を受けてきたことについて言及がありました。また、今後JSPSの事業を活用して日本との交流を促進したいとのコメントがありました。

その後、今後トリブヴァン大学同窓会とNJAAが協力し、ネパールにおける学術交流やJSPS事業への申請を推進することについても意見交換を行いました。

2016年1月21日、ネパール・ラリトプル市でJSPSネパール同窓会(NJAA)設立総会および記念シンポジウム“Towards Sustainable and Resilient Development in Nepal”を開催し、約80名が参加しました。

NJAAは2014年1月に同窓会設置を考えた数名が、広く参加を呼びかけ同年2月7日に第一回準備会合を開き、同窓会設立のためのタスクフォース(発起人会)を立ち上げ、それ以降、毎月会合を開催し、同窓会規約、事業計画の作成、理事会の構成などを準備しました。2014年12月にLalitpur市(同窓会の所在地)並びに政府内閣府から団体登録の承認を得たのち、2015年2月にバンコクセンター長、副センター長がネパールを訪問し、同窓会設立に向けての正式な準備を整えました。
2015年2月 JSPSネパール同窓会(NJAA)設立準備打ち合わせ及び関係機関への訪問

2015年4月に発生したネパール地震により、設立が当面見送られることが懸念されておりましたが、同窓会立ち上げメンバーの熱意により、この度設立総会を開催し、JSPSの第15番目の公式同窓会として発足することになりました。

午前中に行われた設立総会では、まず、ネパール科学技術アカデミーのJiba Raj Pokharel副所長がネパールの伝統的な儀式を行い、開会しました。続いて、NJAAのRijan Bhakta Kayastha会長、JSPSの家泰弘理事が祝辞を述べました。

Jiba Raj Pokharel副所長

Jiba Raj Pokharel副所長

Rijan Bhakta Kayastha会長

Rijan Bhakta Kayastha会長

家泰弘理事

家泰弘理事

基調講演では、政策研究大学院大学(GRIPS)開発政策プログラム・ディレクターの家田仁 教授に「Evolution of Infrastructure and Social Systems Pushed Forward by Great Natural Disasters」をタイトルとして講演いただきました。家田教授は、東京大学大学院工学系研究科ならびに政策研究大学院大学で教鞭をとっておられ、大規模自然災害における地域・開発政策の国際比較研究を行っておられます。まず、自然災害が起きた際に人間のとる行動は災害の程度によって変化することや、最近の日本で発生した大規模自然災害が紹介され、その後、自然災害そのものは悲劇的ではあるものの、災害復興の段階において法整備等が進むことを考えあわせると、災害は革新を後押しする力にもなりうる、とのお話がありました。

家田仁教授

家田仁教授

続いて、ネパール復興庁のKishore Thapa専門員、トリブヴァン大学のKedar Bhakta Mathema前副学長、JICAネパール事務所の清水勉所長、在ネパール日本国大使館の小川正史特命全権大使、ネパール科学技術アカデミーのJiba Raj Pokharel副所長より祝辞が述べられた後、NJAAのKundan Lal Shrestha書記の提案により感謝決議が行われました。

Kishore Thapa専門員

Kishore Thapa専門員

Kedar Bhakta Mathema前副学長

Kedar Bhakta Mathema前副学長

清水勉所長

清水勉所長

小川正史大使

小川正史大使

午後からは、まずJSPSの家理事より、NJAA会員に対し同窓会バッジの贈呈が行われ、その後、第1回記念シンポジウム“Towards Sustainable and Resilient Development in Nepal”が開催されました。

最初にネパール復興庁のKishore Thapa専門員より、「Reconstructions Strategy for Rural and Urban Housing」と題した講演が行われました。続いて、NJAA理事で開発・政策研究所のSurya Raj Acharya所長より「Post Earthquake Reconstruction: Opportunity for Sustainable Transport and Spatial Development in Nepal」と題した講演が行われ、最後に、NJAA副会長でトリブヴァン大学地盤災害研究センターのRanjan Kumar Dahal准教授より「Lesson learning from the Gorkha Earthquake for the infrastructure development in the Himalayan region: Engineering geological perspectives」と題した講演が行われ、地震と復興という共通のテーマについて、3名の講師がそれぞれの専門分野の見地から発表を行いました。シンポジウムには各分野の研究者が多数参加しており、質疑応答では3名の講師全員に対し、熱心に質問があがっていました。

最後に、山下邦明バンコクセンター長より、JSPSの概要と国際交流事業について説明を行いました。当日は、今後日本での研究を希望している若手研究者も参加しており、外国人特別研究員事業や外国人招へい事業、論文博士事業に大変興味を持っていただいた様子で、シンポジウム終了後のレセプションでも、山下センター長に事業について熱心に質問していました。

NJAAは、今後年1回の学術セミナーの開催に加え、ワークショップやガイダンスセミナーの開催を予定しています。当センターでも、今後ネパールにおいて年1回程度NJAAの協力の下JSPS事業説明会を開催し、ネパール人研究者に当会事業の周知を図るとともに、日本とネパールの学術交流を積極的に支援したいと考えています。

2016年1月20日、在ネパール日本国大使館の小川正史大使を表敬訪問しました。

ネパールには日本への大学留学同窓会組織であるJUAAN(ジュアン)やJICA、AOTSの同窓会等の活動も活発に行われているとのことで、今回のJSPSネパール同窓会(NJAA)設立について、同窓会のDr.Rijan Bhakta Kayastha会長から説明を行ったところ、小川大使から歓迎の言葉を頂きました。

ネパールは9月のネパール新憲法制定後の少数民族による反対運動等の混乱により、石油・LPガス等の生活物資がネパールに流入せず、市民生活にも影響が出ているとのことでした。また、2015年4月25日に発生した大地震の影響も以前続いているとのことです。そんな中、今後のネパールの経済発展に対し、日本へ留学したJSPS同窓生がいかに社会貢献し、存在感を高めていくかについて、Dr.Rijan会長やDr.Ranjan副会長を含めて活発な意見交換が行われました。

今後の同窓会の活動協力、特にBridge Fellowship Programの選考委員について大使館に要請したところ、快く了承頂きました。

左からDr. Ranjan副会長、Dr. Rijan会長、家理事、浜田一等書記官、山下センター長、樋口人物交流課長、古屋副センター長、辻国際協力員

左からDr. Ranjan副会長、Dr. Rijan会長、家理事、浜田一等書記官、山下センター長、樋口人物交流課長、古屋副センター長、辻国際協力員

2016年1月19日、京都工芸繊維大学の古山正雄学長、工芸科学研究科・曽根彰教授、企画課・入垣治徳企画係長、国際企画課留学生係・給田律子職員が当センターに来訪されました。

京都工芸繊維大学ではこのたび、国際交流協定校であるラジャマンガラ工科大学タンヤブリ校の国際戦略オフィスに、同大学初となる海外オフィスを設置しました。1月18日にはラジャマンガラ工科大学においてオフィス開所式が開催され、当センターから山下センター長が出席しました。

今回のご来訪では、山下センター長よりJSPSの実施する国際交流事業の紹介を行い、国際交流の推進にあたりJSPS事業をぜひ活用いただきたい旨お願いしました。これに対し、古山学長より同大学のタイにおける今後の国際展開の方針について説明があると共に、JSPS事業については大学全体として戦略的に応募したいとのコメントがありました。

古屋副センター長、入垣企画係長、山下センター長、古山学長、曽根教授

古屋副センター長、入垣企画係長、山下センター長、古山学長、曽根教授

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月19日、アジア工科大学院(AIT)小沼廣幸学長上級顧問が当センターに来訪されました。

小沼学長上級顧問は明治大学農学部客員教授でいらっしゃる他、前国連FAO事務局長補兼アジア太平洋地域代表も歴任されており、在任中には農業と食糧安全保障の観点から当センターが発行する「バンコクの風」(2014-15 Vol.4)でもご寄稿頂きました。今回のご来訪では、アジア工科大学院の今後の展開や明治大学の取り組み等について意見交換を行うことが出来ました。

小沼学長上級顧問と山下センター長

小沼学長上級顧問と山下センター長

当センターでは今後も日本の大学等のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月14日、鶴岡工業高等専門学校の加藤健太郎准教授が当センターに来訪されました。

加藤准教授は高専機構が実施する1年間の交流プログラムの下、モンクット王工科大学ラカバン(KMITL)にある高専オフィスに籍を置き、ご自身の研究を行っていらっしゃいます。
また、当センターが過去に実施した事業説明会では、加藤准教授より高専機構のシステムやKMITLとの交流についてお話し頂くなど、当センターの活動にもご協力頂いています。
今回のご来訪では、当センターから日本の大学のタイへのオフィス設置状況をご説明し、高専機構の海外への学生研修やインターンシップ等について意見交換を行うことが出来ました。

古屋副センター長、加藤准教授、山下センター長

古屋副センター長、加藤准教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学等のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月14日、九州大学法学部ヤーコブヤール助教、貝塚地区事務部総務課学術係のホール菜穗子主任、プロジェクト支援スタッフの伊藤里美さん、富田祐子さんが当センターに来訪されました。

九州大学法学研究院大学の世界展開力強化事業では、Spiral Model Exchange Programsとして、九州大学の学生とASEANパートナー機関の学生との交流プログラムを実施しているそうです。今回はそのプログラムの一つである、タイの高校へのアウトリーチ活動(九州大学の学生による日本文化紹介)の準備のために来タイされたということで、あわせて当センターにお越し頂きました。
交流プログラムの実施状況や効果、プログラム実施に当たっての苦労話などをお聞きすると共に、職員の海外研修についても話が及び、様々な意見交換を行うことが出来ました。

辻国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、ヤーコブ助教、ホール主任、伊藤スタッフ、富田スタッフ

辻国際協力員、古屋副センター長、山下センター長、ヤーコブ助教、ホール主任、伊藤スタッフ、富田スタッフ

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月13日、今年度第6回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第5回JAAT理事会(2015年11月18日開催)議事録の承認
2. JAAT-JSPS-NRCTセミナー“Academina Responsibility for Sustainable Society –Lessons Learned from Social Business-”について
2016年2月25日に開催予定のJAAT-JSPS-NRCTセミナーについて、山下センター長より、午前中に英語で行われるセミナーのモデレーターが確定した旨と連絡状況の報告がありました。続いて、Dr. Wichetより、午後にタイ語で行われるセミナーの基調講演者、モデレーターならびにパネリストが確定した旨の報告がありました。その後、事前準備や当日の運営等について最終確認を行いました。
3.JAAT同窓会総会と論博メダル授与式について
2016年2月26日に開催予定の総会ならびに論博メダル授与式について、スケジュールおよび総会の議題について確認を行いました。
4.同窓会名簿の作成について
Dr. Suneeより、印刷が完了した旨の報告があり、同窓会名簿が配布されました。
5.2016年度Bridge Fellowshipプログラムについて
2016年度のBridge Fellowshipプログラムの募集について、基本的には今年度と同様のものとすることとし、今後のスケジュールの確認を行いました。
6.2016年度JAAT理事会メンバーの変更について
現在の理事会メンバーに若干の変更を加えることについて、2月26日に開催されるJAAT総会の議題とすることが確認されました。
7.2016年Research Expoについて
NRCTより、予算の関係上、2016年のリサーチエキスポではJAAT-JSPS-NRCTセミナーは実施せず、JSPS-NRCTセミナーのみ実施することとなる旨の報告がありました。

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次回の理事会は、2016年2月26日に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2016年1月12日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長の交代に伴い、新所長の藤田幸一教授が前所長の三田村啓理准教授と共に当センターに来訪されました。

藤田教授は農業経済がご専門で、これまでも度々バングラデシュやミャンマー等、タイ周辺国に訪問されていらっしゃるということです。当センターからのバンコク研究連絡センターの活動ならびに国際交流事業の紹介に際し、JSPSの論文博士号取得希望者に対する支援事業、二国間交流事業や当センターが支援している同窓会の活動等について特に意見を交わすことが出来ました。山下センター長からは、研究者交流の推進にあたりJSPS事業をぜひ活用いただきたい旨合わせてお願いしました。

古屋副センター長、藤田新所長、山下センター長、三田村前所長

古屋副センター長、藤田新所長、山下センター長、三田村前所長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月12日、福井工業大学の金井兼理事長、ASEANオフィスの松浦悦郎所長、Netsulee Nikrothanaonコーディネーターが当センターに来訪されました。

福井工業大学はタイ・ネーション大学と協定を締結しており、同大学と実施する共同事業が科学技術振興機構(JST)の実施するさくらサイエンスプランに採択される等、活発な交流を行っています。また、事務職員1名が日本から派遣され、タイで研修を行っています。

今回の訪問では、現在ネーション大学ランパーンキャンパスで研修を行っている事務職員の近況等と合わせ、職員の海外研修について意見交換を行いました。

Netsuleeコーディネーター、山下センター長、金井理事長、古屋センター長、松浦所長、

Netsuleeコーディネーター、山下センター長、金井理事長、古屋センター長、松浦所長、

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月8日、京都工芸繊維大学国際企画課国際交流係松本雅喜職員が当センターに来訪されました。

京都工芸繊維大学では、同大学の協定校であるラジャマンガラ工科大学タンヤブリ校の国際戦略オフィスに、同大学発となる海外オフィスを設置するということで、その案内とあわせてご来訪いただきました。1月18日の開所式には、当センターからも出席をする予定です。
また、同大学では、現在タイのチェンマイ大学とJSPS研究拠点形成事業を実施中とのことで、今後の同大学のタイにおける活動予定等についても情報提供いただきました。

当センターからも、山下センター長よりバンコク研究連絡センターの活動ならびにJSPS国際交流事業の紹介を行い、研究者交流の推進にあたりJSPS事業をぜひ活用いただきたい旨お願いしました。

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当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年1月7日、関西大学政策創造学部西澤希久男副学部長、神戸大学国際協力研究科博士前期課程田澤優花さんが当センターに来訪されました。

西澤教授は今年9月まで1年間バンコクに滞在されておりましたが、今回は名古屋大学との共同研究に係る調査のための出張にあわせてお立ち寄り頂きました。今回の当センターご来訪では、関西大学が現在取り組んでいる国際化に向けた学生短期派遣プログラムや、タイの大学との交流状況等について情報提供いただきました。
田澤さんは現在チュラロンコン大学政治学部で訪問研究員としてバンコクに滞在していらっしゃいます。今回はあまりお尋ねする時間がありませんでしたが、タイの大学の様子等も次回お聞きできればと考えています。

田澤さん、西澤副学部長、山下センター長、古屋副センター長

田澤さん、西澤副学部長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2015年12月17日、愛媛大学国際連携推進機構村上和弘准教授、和気家孝夫副課長/国際支援チーム・リーダーが当センターに来訪されました。
今回は12月13日にバンコクで実施された、JASSO主催の日本留学フェア参加のため来タイされたとのことで、短時間ではありましたがJSPSの実施している国際学術交流研修制度や、大学の事務職員の国際化等について情報交換を行いました。

左から山下センター長、愛媛大学和気家副課長、村上准教授、古屋副センター長

左から山下センター長、愛媛大学和気家副課長、村上准教授、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2015年12月14日、弘前大学和氣太司副学長・国際連携本部長、総務部総務課総務・秘書グループ今久代係長、学務部学生課生活支援グループ佐藤亜紀乃職員が当センターに来訪されました。今回は前日にバンコクで実施された、JASSO主催の日本留学フェア参加のため来タイされたとのことです。

まず、和氣副学長から、弘前大学の国際化と留学生獲得に向けた取り組みについてご説明いただきました。弘前大学は、コンケン大学とチェンマイ大学との間に協定を締結しており、交換留学等を通じた学生交流を行っていますが、特にコンケン大学には大学の海外拠点を設置しているため、留学生の増加や職員の研修制度の確立に向け、今後一層の活用を目指したいとのことでした。

続いて山下センター長よりJSPS国際交流事業の紹介を行い、大学の国際化を促進するうえでJSPS事業をぜひ活用いただきたい旨お願いしました。

和氣副学長一行は、同日午後から日本大使館にて開催された第5回在タイ大学連絡会(JUNThai)にも参加され、タイにオフィスを設置している日本の大学からの参加者と交流を深められました。

左から古屋副センター長、弘前大学今係長、和氣副学長、佐藤職員、山下センター長

左から古屋副センター長、弘前大学今係長、和氣副学長、佐藤職員、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2015年12月14日、総合研究大学院大学国際・社会連携課国際交流係の大久保和彦職員、自然科学研究機構核融合科学研究所中西秀哉准教授、管理部総務企画課対外協力室対外協力係の小橋龍之介職員が当センターに来訪されました。今回は前日にバンコクで実施された、JASSO主催の日本留学フェア参加のため来タイされたとのことです。

総合研究大学院大学は、学部を持たない大学院だけの大学(独立大学院大学)であり、大学共同利用機関等を基盤機関として、人文・理工分野における総合的な博士課程教育を行っています。基礎科学の分野ではタイをはじめとするASEAN諸国との交流がまだ進んでいないため、共同研究等を通じた研究者交流を推進することにより学生交流につなげたいとのことで、タイの研究機関についての情報提供や、タイの9研究大学との連携等についての意見交換を行いました。

当センターからも、山下センター長よりJSPS国際交流事業の紹介を行い、研究者交流の推進にあたりJSPS事業をぜひ活用いただきたい旨お願いしました。

左から総合研究大学院大学中西准教授、小橋職員、大久保職員、山下JSPSバンコク研究連絡センター長、古屋副センター長

左から総合研究大学院大学中西准教授、小橋職員、大久保職員、JSPSバンコク研究連絡センター山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2015年12月14日、在タイ日本大使館で第5回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。タイに事務所などを設置する大学の代表者と、オブザーバーとして在タイ日本国大使館・日本学生支援機構(JASSO)・JSPSバンコクセンター・AUN/SEED-Net・泰日工業大学・宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク事務所が参加しました。今回は、前日にバンコクでJASSO留学フェアが開催されていたこともあり、50名を超える参加者がありました。

前回の第4回在タイ大学連絡会(JUNThai)の概要は、こちら(リンク)をご覧ください。

第1部
福井工業大学アセアンオフィスの松浦悦郎所長より、福井工業大学の実施する日タイ学生交流の取り組みについて紹介がありました。同大学は2013年4月にタイ・ランパーンNATION大学バンナーキャンパス内に事務所を設置し、留学生の獲得、大学間交流の推進、日本人学生のサポート等に取り組んでおり、科学技術振興機構(JST)の実施するさくらサイエンスプランに採択された同大学とNATION大学との共同事業「地域特産物への科学技術応用」、同大学附属高校と姉妹校Wat-Raja-O-Ros Schoool(WRS)との共同事業「ロボットの未来」ならびに大学生を日本語アシスタントとして短期間派遣するプログラムについて紹介がありました。学生交流を一層推進するためには現地の情報収集とプランニングが重要であり、そのためには現地事務所の活用が必要不可欠であるとのことでした。

福井工業大学アセアンオフィス松浦所長

福井工業大学アセアンオフィス松浦所長

続いて、京都大学の縄田栄治教授・ASEAN拠点の立田有香職員より、日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)の概要について説明がありました。このプログラムは、環境・エネルギー、生物資源・生物多様性、防災の3分野において、ASEANを代表する国立研究機関にサテライト拠点を設置し、日ASEANの個別研究プロジェクトの包括的な連携を強化することにより、日本として「顔のみえる」日ASEANの持続可能開発への貢献を目指すもので、日本側からは実施代表機関を務める京都大学の他、7機関が参加予定とのことでした。

京都大学縄田教授、ASEAN拠点立田職員

京都大学縄田教授、ASEAN拠点立田職員

第2部
議長より、オブザーバー参加者と新規参加校の静岡大学の紹介がありました。なお、今回オブザーバーとして参加した弘前大学はコンケン大学に拠点を設置しているため、今後参加校となる旨の説明がありました。

次に、日本学生支援機構の鈴木美智子留学生事業部長より、前日バンコクで開催された留学フェアならびに今年度ベトナム、インドネシア、ミャンマーで実施された留学フェアにおける参加状況や特徴について説明がありました。

JASSO鈴木留学生事業部長

JASSO鈴木留学生事業部長

続いて、明治大学の齋藤正雄職員より10月29日に日本大使館で行われた安全対策セミナーについて報告があり、あわせて8月のバンコク爆発事案に係る各大学の危機管理体制について情報交換が行われました。

また、首都大学東京より2月5日にバンコク市内で開催予定の「世界に勝つものづくりシンポジウム 日系企業技術交流会2016 in バンコク」の案内がありました。

続いて、在タイ日本大使館寺島史朗一等書記官より、佐渡島在タイ日本国大使の掲げる政策目標のうち、「人材育成」部門について情報提供がありました。11月にマレーシアにて開催されたASEAN首脳会議において、日本政府より「産業人材育成協力イニシアティブ」が提唱されたことを受け、タイの産業高度化を支え、加速するための一層の人材育成協力の促進に向けた今後の方針と実施予定の取り組みについて説明がありました。

最後に、幹事より臨時オブザーバーの参加可非判断基準について案が示され、今後メーリングリスト等を通じてさらに議論を進めることとなりました。また、泰日工業大学の常任オブザーバー入りについて提案があり、了承されました。

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在タイ大学連絡会へご興味をお持ちの大学におかれましては、JUNThai幹事校または当センターまでご連絡ください。

次回の連絡会は3月に開催する予定です。

2015年12月9日、東京工業大学の森村タイ拠点長が当センターに来訪されました。
今回のご来訪では、日本政府の提唱する「産業人材育成協力イニシアティブ」について、また東京工業大学のタイ拠点の今後の活動について意見交換を行いました。大学の国際化についても話が及び、今回も大変有意義な意見交換となりました。
当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

左から山下センター長、森村東京工業大学タイ拠点長、古屋副センター長

左から山下センター長、森村東京工業大学タイ拠点長、古屋副センター長

2015年11月30日、在タイ日本国大使館の恩賀一一等書記官、寺島史朗一等書記官が当センターに来訪されました。

今回のご来訪では、11月22日にASEAN首脳会談において公表された、日本政府の提唱する「産業人材育成協力イニシアティブ」についてご説明いただくと共に、タイの産業高度化を支え、加速するための一層の人材育成協力に向けた在タイ日本大使館の今後の方針やJSPSバンコク研究連絡センターの関わりについて意見交換を行いました。

左から辻国際協力員、寺島書記官、恩賀書記官、古屋副センター長

左から辻国際協力員、寺島書記官、恩賀書記官、古屋副センター長

当センターでは今後も在タイ日本国大使館との連携のもと、日本とタイの科学技術・学術交流を促進していきたいと考えています。

2015年11月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)バンコク駐在員事務所の氏原拓所長代理が当センターに来訪されました。氏原所長代理は11月10日に着任されたばかりで、当センターへのご来訪は今回が初めとなります。

まずは山下センター長より、JSPSの海外センターの設置状況やバンコクセンターの活動内容を説明しました。JSPSが協定を締結しているタイ学術会議(NRCT)との協力事業や、JSPS同窓会の活動内容について、また日本独自の制度である論博を利用した外国人研究者受入事業等について紹介しました。

氏原所長代理からは、JAXAの海外機関との協力状況や、アジア地域における小型衛星打ち上げやデータ利用に係る今後の活動展開について、また衛星開発分野において現在日本が力を入れている測位衛星開発事業等について説明いただきました。地上インフラが整備されていない新興国においては衛星の用途は数多くあるため、今後は科学技術関連機関だけでなく、教育関連機関等幅広い分野の機関と積極的にネットワークを形成し、宇宙開発分野における協力関係を構築したいとのことでした。

左から氏原所長代理、山下センター長、古屋副センター長

左から氏原所長代理、山下センター長、古屋副センター長

2015年11月18日、今年度第5回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第4回JAAT理事会(2015年9月18日開催)議事録の承認
2. JAAT-JSPS-NRCTセミナー“Academina Responsibility for Sustainable Society –Lessons Learned from Social Business-”について
2016年2月25日に開催予定のJAAT-JSPS-NRCTセミナーについて、Dr. Suneeより、10月1日に実施したワーキンググループにおいてセミナーのテーマを“Academina Responsibility for Sustainable Society –Lessons Learned from Social Business-”と決定した旨の報告がありました。引き続き、山下センター長より、午前中のセミナーの基調講演者、モデレーターならびにパネリストへの依頼・承諾状況について報告がありました。続いて、Dr. Wichetより、午後のセミナーの基調講演者、モデレーターならびにパネリストにてついて候補者の提案があり、意見交換の結果、引き続き議論を行うことになりました。また、セミナーへの参加希望者には原則事前申し込みを行ってもらうこととし、参加申し込みのとりまとめは理事会メンバーが行うこととなりました。
3.JAAT同窓会総会と論博メダル授与式について
2016年2月26日に開催予定の総会ならびに論博メダル授与式について、スケジュールおよび総会の議題について確認を行いました。
4.同窓会名簿の作成について
Dr. Suneeより、現在印刷業者の選定を行っている旨の報告がありました。
5.その他
セミナー実施までのスケジュールとJAAT、NRCT、JSPSの各担当業務について確認を行いました。

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次回の理事会は、2016年1月13日に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2015年11月17日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でコンケン大学を訪問し、JSPS説明会を開催しました。

コンケン大学はタイ東北地方を代表する国立大学です。タイの研究9大学のうちの一つとして研究に力を入れており、JSPS二国間交流事業を九州大学と実施しているほか、山口大学の実施する拠点形成事業にもタイ側拠点機関として参加しています。

まず、日本の参加機関全員で副学長および各学部長を表敬訪問しました。Supachai Pathumnakul研究・技術移転担当副学長と寺島一等書記官の挨拶に引き続き、コンケン大学の概要を紹介いただきました。その後、コンケン大学の各学部長より、学部の紹介と国際交流活動等について紹介があり、学生交流やダブルディグリープログラムの構築方法などについて意見交換を行いました。

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表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には20名を超える研究者や学生が参加しました。まず、Teekayu Plangkoon Jorns国際担当学長補佐より開会の挨拶をいただきました。引き続き、古屋副センター長より、JSPSの概要やバンコク研究連絡センターの活動について紹介し、辻国際協力員より、JSPSの国際交流事業について説明しました。

Teekayu国際担当学長補佐

Teekayu国際担当学長補佐

JSPSバンコクセンター職員による説明

JSPSバンコクセンター職員による説明

続いて、論博事業にて産業医科大学で博士号を取得された同大学医学部のKittisak Sawanyawisuth准教授に、日本での研究活動や体験について、また博士号取得後の毎年の論文発表数等の実績についてお話しいただきました。なお、Kittisak准教授はJSPSタイ同窓会の理事を務められており、昨年に引き続き、今回の事業説明会のコーディネートにご尽力いただきました。

Kittisak准教授

Kittisak准教授

その後、JSPSの研究者招聘事業で大阪大学に滞在された理学部のSakda Daduang准教授に、日本での経験についてお話しいただきました。Sakda教授は、タイ政府奨学金の支援の元、東京大学で学位を取得されており、学生時代に7年間日本に滞在した経験をお持ちです。日本の研究室では日曜日以外の週6日間毎日研究室に通っていたことや、どのような教材を使って日本語を勉強したか等、様々な体験をユーモラスにお話しいただきました。

Sakda准教授

Sakda准教授

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2015年11月16日にマハーサーラカーム大学でJSPS事業説明会を開催しました。マハーサーラカーム大学での事業説明会は昨年に続き2度目の開催となります。

マハーサーラカーム大学はタイ東北地方を代表する総合大学の一つで、地域に根差した大学を目指しており、特に教育面で高い評価を得ています。
今回の事業説明会には50名近くの学生及び研究者が参加しました。

参加者との記念撮影

参加者との記念撮影

JSPS事業説明会では、古屋副センター長よりJSPSの組織紹介を行った後、辻国際協力員よりJSPSの国際事業説明を行いました。

事業説明会会場の様子

事業説明会会場の様子

また、東京農業大学で論博事業にて博士号を取得されたマハーサーラカーム大学Walai Rukhavej Botanical Research Institute所長のRojchai Satrawaha准教授にご自身の経験をお話しいただくとともに、若手研究者にJSPS事業への申請を推奨していただきました。さらにRojchai准教授と同じ研究所に所属され、外国人研究者招聘事業(長期)にて高知大学で研究されたWeerachai Saijuntha講師にも、日本の研究室の様子や日本人研究者との交流の様子をお話しいただきました。
JSPS Fellowship経験者お二人共に、時に冗談も交えながら分かりやすく講演頂いたため、今回も参加者に対し具体的なアドバイスを提供することができました。

Rojchai Satrawaha准教授とWeerachai Saijuntha講師

Rojchai Satrawaha准教授とWeerachai Saijuntha講師

マハーサーラカーム大学の事業説明会は、昨年の開催時に日本で研究を行うファンドの情報が地方の大学等の研究者には十分に行き届いておらず、継続的な地方での開催の必要性を実感した所でもあります。今後も引き続き積極的に地方での事業説明会を実施していきたいと思います。

11月14日から25日までの12日間、タイ科学技術展(NATIONAL SCIENCE AND TECHNOLOGY FAIR 2015)に出展しました。タイ科学技術展は国民の科学技術への関心を高めるためにタイ科学技術省及びタイ国立博物館が毎年主催し、例年100万人以上が来場する科学技術に関するタイの最も大きなイベントです。タイ国内の教育研究機関や企業のほかインターナショナルパビリオンでは日本、中国、韓国、イギリス、ベトナム、アメリカ、フランス、オーストラリアが出展し、科学技術開発の成果を展示しました。

今年の日本パビリオンには以下10組織が参加し、各機関のプロジェクトや活動を展示しました。当センターはJSPS国際交流事業の紹介とともに、タイにオフィスを設置する日本の大学等教育関係機関の紹介ポスターを展示しました。

<参加組織>
・内閣府宇宙戦略室
・「THEOS-2プロジェクト提案日本コンソーシアム」
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・東京大学等の宇宙・地理空間技術による革新的ソーシャルサービス・コンソーシアム(GESTISS)
・リモート・センシング技術センター(RESTEC)
・国際農林水産業研究センター(JIRCAS)
・情報通信研究機構(NICT)
・日本学術振興会(JSPS)バンコク研究連絡センター
・東海大学
・北海道大学総合博物館

来場者にJSPSの事業内容について説明しました

来場者にJSPSの事業内容について説明しました

15日のオープニングセレモニーでは、インターナショナルパビリオンに出展している国のうち、日本、アメリカ、オーストラリア、イギリス大使が出席され、タイ科学技術省のピチェート大臣からインターナショナルパビリオンの参加組織にトロフィー授与があるなど、例年以上に華やかに開催されました。セレモニー後にはピチェート大臣及び在タイ日本国大使館の佐渡島大使が日本パビリオンを視察され、熱心に各参加組織の説明に耳を傾けられていました。

日本パビリオン参加組織の代表者とピチェート大臣

日本パビリオン参加組織の代表者とピチェート大臣

科学技術省ピチェート大臣、佐渡島大使にJSPSのブースを説明

科学技術省ピチェート大臣、佐渡島大使に展示内容について説明しました

ポスター及び資料を提供頂いた大学等教育関係機関は下記の通りです(五十音順)。
<日本の大学(40機関)>
青山学院大学 / 秋田大学 / 大分大学 / 大阪市立大学 / 大阪大学 / 金沢大学 / 関西大学 / 九州大学 / 京都大学 / 京都工芸繊維大学 / 高知大学 / 国立高等専門学校機構 / 静岡大学 / 芝浦工業大学 / 首都大学東京 / 上智大学 / 拓殖大学 / 千葉大学 / 中央大学 / 電気通信大学 / 東海大学 / 東京大学 / 東京医科歯科大学 / 東京工業大学 / 東京農工大学 / 東洋大学 / 富山大学 / デジタルハリウッド大学 / 長岡技術科学大学 / 名古屋大学 / 福井大学 / 福井工業大学 / 福岡工業大学 / 文化学園大学 / 三重大学 / 宮崎大学 / 明治大学 / 名城大学 /立命館アジア太平洋大学(APU)/ 早稲田大学 /

<教育関係機関等(5機関)>
AUN/SEED-Net / e-ASIA / 日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所 / 日本学術振興会(JSPS)バンコク研究連絡センター / 日本学術振興会タイ国同窓会

タイにオフィスを設置する日本の大学等教育研究機関の紹介ポスターを掲示

タイにオフィスを設置する日本の大学等教育研究機関の紹介ポスター

2015年11月12日、北海道大学国際本部国際教務課の萩原隆史課長、内田めぐみ留学生交流担当係長が当センターおよび日本学生支援機構(JASSO)バンコク事務所に来訪されました。

今回の来訪では、萩原課長より、北海道大学の留学生の在籍状況や、留学生獲得、国際化に向けた取り組みについてご紹介いただきました。

現在北海道大学には1800名の留学生が在籍しており、このうちタイ人留学生は3番目に多い80名が在籍しているとのことでした。北海道大学では現在、文科省が開始したスーパーグローバル大学創世支援事業の支援の下、英語による学位取得コースの設置強化に取り組んでおり、既に実施中の現代日本学プログラム(Modern Japanese Studies Program)を含め、海外において幅広く広報を行い、入学希望者の獲得に繋げたいとのことでした。また、日本人学生を対象とした海外派遣インターンシッププログラムについても現在立ち上げに取り組んでいるとのことでした。

萩原課長は、以前JASSOバンコク事務所長を2年半勤められており、タイにおける日本留学促進活動の豊富な経験をお持ちで、今後北海道大学の留学生獲得に向けた広報活動に積極的に取り組みたいとのことでした。

なお、北海道大学では、今週末にバンコクで開催されるOCSC国際協力博覧会2015に出展予定とのことです。

左からNuntaporn職員、萩原課長、内田係長、Monthira職員、古屋副センター長

左からNuntaporn職員、萩原課長、内田係長、Monthira職員、古屋副センター長

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していく所存です。

JSPSバンコクセンターでは、2015年11月14日より開催される、タイ科学技術省(Ministry of Science and Technology)及びタイ国立科学博物館(National Science Museum)主催「科学技術博覧会2015(Science and Technology Fair)」に参加します。

期間:2015年11 月14 日から25 日(9 時~20時)
場所:ノンタブリ県IMPACT Exhibition & Convention Center

同博覧会は、例年100 万人以上の来場者を誇るタイ国最大規模のイベントで、日本を含む各国別のパビリオンが設けられ、各国の科学技術開発の成果をタイ国民に伝える場となっています。

当センターも日本パビリオンにブース出展し、JSPS 国際交流事業の紹介とともに、タイに事務所を設置する日本の大学等教育関係機関のポスター掲示を行います。当センターは毎年同博覧会に出展しておりますが、日本での研究に関心のある研究者、日本の大学に関心を持っている学生や親が多数訪れます。
昨年度の記事はこちら

今年の日本パビリオン参加予定組織及び主な展示内容は添付ファイルのとおりです。
タイ国科学技術博覧会への日本の研究機関等の出展

当センター以外にも日本の地球観測衛星技術やロケット、光ネットワーク技術に関する展示など、日本の産学が有する最先端の研究が紹介されます。
皆様のお越しをお待ちしております!

2015年11月6月にバンコク・チュラロンコーン大学内で開催されたAUN設立20周年記念イベント “ASEAN Education Summit”に、当センターよりセンター長、副センター長、国際協力員、現地職員が出席しました。

AUN(ASEAN University Network)は1995年、ASEAN傘下の国際大学連合として設立され、2015年11月に設立20周年を迎えました。発足当時、ASEAN内の加盟大学はわずか11校でしたが、現在は30校に増加しました。

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また、ASEAN10カ国に日本・中国・韓国の3カ国の大学を加えたASEANプラス3のネットワークには、現在日本の大学11校(京都大学、慶応大学、東京工業大学、岡山大学、千葉大学、新潟大学、金沢大学、長崎大学、熊本大学、広島大学、早稲田大学)が参加しています。当センターには、2015年8月26日にAUNと岡山大学を含む日本の6大学が連携して実施しているスタディーツアー“AUN-SUN/SixERS Study and Visit Programme: Discovery, Diversity, Dynamics (3Ds)”に参加している学生14名が来訪しました。

サミットは、AUNが2014-2016年の戦略的目標のひとつとして掲げている“Innovative Teaching and Learning for the 21st Century”をテーマとして、下記の3つのセッションにおいて、主にASEAN加盟国と+3(日本・中国・韓国)のゲストスピーカーによる講演と質疑応答、意見交換が行われました。

Session 1: How Do I learn? Generation Z Reality and Perspective
Session 2: Teaching and Learning for the New Work and Life Long Learning: Demand and Challenges
Session 3: Teaching and Learning Strategies for Top University Administrator:
How to manage change in the universities?

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「バンコクの風 2015 Vol.2を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、2015年9月末で任期満了のため離任された山田大輔前BKK副センター長に、ミャンマー国家教育法と今後の高等教育の展望についてご寄稿いただきました。山田前副センター長は、2014年度カントリーレポート事業を通じて数回にわたり現地を訪問し、ミャンマーの高等教育について調査を行いました。今回の寄稿は、これまでの調査結果と今後の展望をまとめたものです。

また、ご好評をいただいておりましたコラム「ダイスケさんの大好きアジア」も今回をもって最終回となります。長らくのご愛読、ありがとうございました。

「バンコクの風 2015 Vol.2」

http://jsps-th.org/letter/jspsbkk2015_2.pdf

2015年11月5日、名古屋大学・愛知県立大学の職員及び名古屋大学バンコク事務所のVeeraya Chenchittikul特任助教が当センターに来訪されました。

名古屋大学では毎年職員向けの海外短期研修を行っているとのことで、今年は名古屋大学の職員7名に加え愛知県立大学の職員1名も参加し、11月3日~7日の5日間、タイの大学や日本の教育関連機関等を訪問しているとのことです。

今回の来訪では、山下センター長より、JSPSの設立経緯と沿革、海外センターの設置状況等の概要を説明した後、バンコクセンターの活動内容とタイにおける主な国際交流事業の紹介を行いました。

その後の質疑応答では、海外特別研究員事業や海外研究者招へい事業について、また大学職員の国際化を目的としてJSPSが実施している国際学術交流研修について質問が挙がりました。また、当センターの副センター長、国際協力員も大学事務局から派遣されていることもあり、日本の大学の国際化について活発な意見交換が行われました。

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2015年11月4日、広島県地域政策局国際課の三上洋三主幹、永井美佐主査及び公益財団法人アジア学生文化協会の白石理事・事務局長が当センターに来訪されました。

今回の来訪では、三上主幹より、タイで開催する広島県留学フェア(11月7日(土)BTS Asok駅側Grande Centre Point Terminal21で開催)についてご紹介いただきました。タイからの留学生はこのところ増加傾向にあるそうで、これまで中国、韓国、ベトナム等で開催していた留学生フェアを今回初めてタイでも開催することとなったそうです。県単独での留学生フェアは珍しく、バンコクで開催される今回のフェアでは県内の大学が多数参加するとのことでした。
また、広島県では産学官連携のもと、広島県留学生活躍支援センターを平成23年に設立し、オール広島体制で留学生支援を行っているとのことで、その取り組みについてもあわせてご説明頂きました。

左から古屋副センター長、永井主査、三上主幹、白石理事、山下センター長

左から古屋副センター長、永井主査、三上主幹、白石理事、山下センター長

2015年10月30日、静岡大学グローバル企画推進室の日向伸介特任助教、中安章江特任職員、シーナカリンウィロート大学の江藤賢一客員教授が当センターに来訪されました。

今回の来訪では、日向助教より、静岡大学の実施するアジアブリッジプログラム(ABP)についてご紹介いただきました。

ABPはタイ、インドネシア、ベトナム、インドからの留学生を対象とした学士課程の特別プログラムで、毎年40名程度の募集を行っています。ABPの学生は10月入学後、半年間で日本語集中科目・基礎科目等の初学期教育を受け、その後3年半が学部専門課程教育となります。専門課程は日本語による教育となるため高い日本語力が養われること、また日本企業でのインターンシップがカリキュラムに含まれていることなど、卒業後の日本企業への就職を視野に入れた教育がこのプログラムの魅力とのことでした。

なお、ABPの学生に対しては、入学検定料・入学料・1年目の授業料が全額不徴収となり、2年目以降の授業料も前年度の成績に応じて免除となることに加え、1年目は奨学金が支給される等、経済面でも手厚い支援が受けられるとのことです。

ABPの2016年度第1回目学生募集は12月初旬より開始される予定で、今回のご出張ではタイの高校、大学、日本語学校等を訪問し、入試に向けた広報・募集活動を行っておられるとのことです。

左から江藤客員教授、日向特任助教、山下センター長、中安特任職員、古屋副センター長

左から江藤客員教授、日向特任助教、山下センター長、中安特任職員、古屋副センター長

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していく所存です。

2015年10月28日、泰日工業大学(TNI)で開催されたJ-T技術革新セミナーに、センター長・副センター長・国際協力員が出席しました。

このセミナーは、「中進国の罠」脱出に貢献するため、タイ産業におけるR&D活動支援専門家ネットワーク構築と日本の研究機関が保有する特許案件の技術移転を目的として、泰日工業大学が主催したものです。会場内では終日関係機関のポスター展示による事業・事例紹介やセミナーが開催されており、当センターからもポスター展示ならびに資料展示を行いました。

ポスター展示の様子

ポスター展示の様子

午後のセミナーでは、泰日工業大学のBandhit Rojarayanont学長より、泰日工業大学設立の経緯や目的を紹介された後、タイにおけるR&Dとイノベーションの必要性と現状、泰日工業大学の果たすべき役割についてお話しがありました。

Bandhit学長

Bandhit学長

引き続き、国立高等専門学校機構の技術開発と活用について、3人の講師から紹介がありました。まず、高専機構の紀聖治理事が高専の概要や教育システムの特徴を紹介された後、高橋薫研究・産学連携推進室長より高専機構においてR&Dを行っている分野や特許数、R&Dの事例紹介が行われました。最後に、苫小牧工業高等専門学校の小島洋一郎教授より味覚センサーの開発事例の紹介が行われました。

紀理事

紀理事

続いて、タイ国立科学技術革新政策事務所(STI)のKitipong Promwong副所長より、タイ政府のR&D・イノベーション支援の政策と方法について紹介がありました。

左からKitipong副所長、Bandhit学長

左からKitipong副所長、Bandhit学長

当センターからはセミナー前半のみの参加となりましたが、セミナー後半では、芝浦工業大学、近畿大学、泰日工業大学による事例紹介が行われたとのことです。

セミナーの様子

セミナーの様子

2015年10月28日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のバンコク事務所を表敬訪問しました。

当センターの山下センター長から、バンコク事務所のGwang-Jo Kim所長に対しJSPSの事業や当センターの活動内容について紹介を行った後、UNESCOの活動(ユネスコスクールや日本の大学とUNESCOの学術協定締結等)、教育への各国の連携の必要性について話が及びました。

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また、現在UNESCOバンコク事務所に在籍している日本人スタッフに対し、当センターの活動内容を紹介する機会も頂きました。現在UNESCOバンコク事務所には、上述のように学術協定を締結している大学からインターンとして学生が在籍しているとのことで、インターンの方々(6名)にもお集まり頂いたため、JSPSの特別研究員制度について説明を行いました。その他にもUNESCOが進めている高等教育に関するプロジェクトとJSPSの研究拠点形成事業の活用など、双方の活動について意見交換を行いました。

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2015年10月19日、京都大学総合博物館の本川雅治准教授、京都大学ASEAN拠点の藤枝絢子URAが当センターに来訪されました。

本川准教授は、平成26年度研究拠点形成事業 B. アジア・アフリカ学術基盤形成型に採択された研究課題「アジア脊椎動物種多様性の研究者・標本・情報一体型ネットワーク拠点」のコーディネーターを努めておられ、9月中旬から4ヶ月間の予定で、タイ側拠点機関のチュラロンコン大学の訪問研究員としてバンコクに滞在されています。

今回の来訪では、まず本川准教授より、現在実施中の研究課題について説明があり、これに対し山下センター長より、チュラロンコン大学内に事務所を設置しているAUN(ASEAN University Network)との連携の可能性について提案がありました。

引き続き、事業の一環として12月15日~17日にチュラロンコン大学で開催予定の第5回アジア脊椎動物種多様性国際シンポジウムについて本川准教授より説明がありました。この国際シンポジウムは、研究拠点形成事業の前身であるアジア・アフリカ学術基盤形成事業の支援のもと第1回目が開催されて以来毎年開催されており、今年で5回目になりますが、若手研究者を中心とした同シンポジウムは各国からも大変好評のようです。今年のシンポジウムにはアジア11ヶ国から100名程度が参加予定とのことで、JSPS国際交流事業の幅広い周知を図るため、シンポジウムならびにレセプションに山下センター長が出席し、JSPSの紹介を行うこととなりました。

左から古屋副センター長、山下センター長、本川准教授、藤枝URA

左から古屋副センター長、山下センター長、本川准教授、藤枝URA

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していく所存です。

2015年10月13日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)シンガポール事務所の佐藤新所長、岸田e-ASIAスペシャルコーディネーター、並びに理研シンガポール事務所の津澤所長、大畑副所長が当センターに来訪頂きました。

今回のご来訪は、9月に着任されたJSTシンガポール事務所佐藤新所長の着任の御挨拶でしたが、ASEANの連携強化についても意見交換を行いました。JST、JSPS各々に支援制度が設けられているものの、必ずしも研究者が自分のニーズに合った制度を把握しているわけではないため、これまで以上に積極的な周知を行い、両機関の連携を強化する必要性を感じました。
また、理研では科学技術分野におけるネットワーク作りを行っていること、JSTではこれまでに支援してきた研究者のネットワークを強化する取り組みについて検討中とのことから、JSPSの事業として当センターから研究者のネットワーク形成・維持・強化のための同窓会運営やアジア学術振興機関長会議(ASIAHORCs)、HOPEミーティング等を紹介しました

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科学研究費助成事業(科研費)では、国際共同研究加速基金(帰国発展研究)の公募を開始しました。
 
○国際共同研究加速基金(帰国発展研究)   
本研究種目は、日本国外の研究機関に所属している日本人研究者が、帰国後速やかな研究実施を可能とする制度です。なお、公募は文部科学省が行います。

詳細な公募内容等については、下記ホームページで御確認ください。
URL http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1351544.htm

なお、本件については、文科省または日本学術振興会へお問い合わせください。
(海外研究連絡センターでは、質問等を一切お受けすることができません。)
 
【公募期間】
平成27年9月30日(水)~平成27年11月9日(月)

【公募内容の概要】
ア)対  象   
日本国外の研究機関に所属する日本人研究者が、帰国後に日本国内の研究機関に所属し日本を主たる拠点として一人又は複数の研究者で行う研究計画であって、独創的、先駆的な研究を格段に発展させるための研究計画

イ)応募総額
5,000万円以下

ウ)研究期間
3年以内
(研究期間は交付申請した年度から起算して3年目の年度末までとします。また、日本国内の研究機関に所属し科研費の応募資格を取得した場合に平成29年4月30日までに交付申請を行うことができます。)
なお、交付申請後から経費を執行することができます(採択(条件付交付内定)以降、直ちに経費を執行することはできません)。

エ)採択予定課題数
20件程度(極めて厳選されたもの)

オ)研究費
学術研究助成基金助成金を交付します。

【本件問い合わせ先】
(1) 公募の内容に関すること:
文部科学省研究振興局学術研究助成課研究費総括係 
電話 :+81-(0)3-5253-4111(内線4309、4091)
メール:gakjokik@mext.go.jp
※ 土曜日、日曜日、国民の祝日及び年末年始(12月29日~1月3日)を除く

(2) 帰国発展研究専用の科研費電子申請システムの利用に関すること:
独立行政法人日本学術振興会研究事業部研究助成第一課
メール:kikoku-hatten@jsps.go.jp

2015年10月7日、上智大学アセアンハブセンターのPavinee Jannopakarn職員と、上智大学法学部3年生の若林親正さんが当センターに来訪されました。

上智大学アセアンハブセンターはこのたびチュラロンコーン大学政治科学部内にオフィスを移転しました。Pavinee職員は当センター来訪日の翌日にチュラロンコーン大学を卒業する予定とのことで、今後は上智大学アセアンハブセンターの現地職員として勤務されるとのことです。

若林さんには2015年4月9日にも当センターに来訪いただいています。若林さんは、現在官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN~日本代表プログラム~」の支援の元、ASEAN10カ国における元日本政府奨学金留学生の帰国後のキャリアパスに関するインタビューや調査を1年間にわたって行っています。

左から、若林さん、Pavinee職員、山下センター長、Natthida現地職員、古屋副センター長

左から、若林さん、Pavinee職員、山下センター長、Natthida現地職員、古屋副センター長

当センターでは今後もタイにオフィスを設置している日本の大学と積極的に情報交換を行い、協力関係を構築していく所存です。

2015年10月5日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長が交代されることになり、新所長の三田村啓理准教授(京都大学大学院情報学研究科)、帰国される小泉順子教授(東南アジア研究所)が当センターに来訪されました。

三田村准教授は農学分野がご専門で、メコン川流域のナマズの生態の研究を行っておられます。また、タイにおいては水産局等政府関連部局と水中生物を対象とした共同研究を行っておられるとのことです。

今回の来訪では、山下センター長よりJSPSの国際交流事業、特に研究拠点形成事業について紹介を行いました。

三田村准教授は1月まで京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所に滞在され、研究活動を行う予定とのことです。

左から古屋副センター長、山下センター長、三田村准教授、小泉教授、辻国際協力員

左から古屋副センター長、山下センター長、三田村准教授、小泉教授、辻国際協力員

当センターでは今後も積極的に在タイ日本人研究者への支援ならびに協力関係を構築する所存です。

2015年10月2日、京都大学ASEAN拠点の柴山守拠点所長、藤枝絢子URA、立田有香職員、Siwaporn Chousorn現地職員が当センターに来訪されました。立田職員とSiwaporn職員は着任されたばかりで、当センターへの来訪は今回が初めてとなります。

京都大学から新しいスタッフ2名の紹介があった後、まずは山下センター長より、JSPS国際交流事業、特に外国人特別研究員事業や、日本独自の制度である論博を利用した外国人研究者受入事業について説明を行いました。

京都大学からは、柴山拠点所長より京都大学ASEAN拠点のミッションや運営体制について説明頂きました。

その後、11月14日~25日の間バンコクで開催される科学技術省・国立科学博物館主催の科学技術博覧会(National Science and Technology Fair 2015)について情報交換を行いました。当センターは本イベントに出展予定で、日本パビリオン内でタイにオフィスを設置する日本の教育関連機関のポスター掲示を行う予定です。

左から藤枝URA、古屋副センター長、山下センター長、柴山拠点所長、立田職員、Siwaporn現地職員

左から藤枝URA、古屋副センター長、山下センター長、柴山拠点所長、立田職員、Siwaporn現地職員

当センターでは今後もタイにオフィスを設置している日本の大学と継続的に情報交換を行い、協力していく所存です。

2015年10月2日、テ-プレラ高校のWedarat Navicha教員が当センターに来訪されました。

Wedarat教員は日本とタイの高校生を対象とした短期相互派遣プログラムの実施に携わっておられ、今後も学生交流を通じて日泰両国の交流をより一層促進していきたいとのことでした。

Wedarat教員は以前日本政府奨学金留学生(教員研修生)として日本に留学したことがあり、現在は日本で博士号を取得したいとの希望をお持ちとのことで、当日は山下センター長より本会の実施する論文博士号取得希望者に対する支援事業について詳しく紹介を行いました。

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当センターでは、今後も日本の大学とタイの大学の学術交流推進を積極的に支援していく所存です。

平成27年6月8日付で、文科大臣から各国立大学法人学長、各大学共同利用機関法人機構長に対し発出された「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて(通知)」に関する英語URLが作成されましたのでご参照ください。

文部科学省HP(英語):http://www.mext.go.jp/english/highered/1362381.htm

※本件に関するお問い合わせについては、文科省へご連絡ください。
(海外研究連絡センターでは、質問等を一切お受けすることができません。)

2015年10月1日、JSPSタイ同窓会(JAAT)ワーキンググループ会合をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

JAATでは、来年2月25日にJAAT・タイ学術会議(NRCT)・JSPSバンコクセンターの3者共催で国際学術セミナーを開催することとしています。今回のワーキンググループ会合は、前回の第4回理事会でのSunee会長の提案を受けて開催されたものです。

会合では、以下の点について議論を行いました。

1. JAATシンポジウムについて
「持続可能な社会を構築するためのアカデミアの責任」(Academia’s responsibility for Sustainable Society)に決定しました。

2.講師について
日本、バングラデシュ、フィリピン、タイの有識者・NGO・民間企業などから招へいすることになりました。

これまでタイにおいては、日本-タイの二国間でのセミナーを開催してきましたが、今回のセミナーには、JSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)ならびにフィリピン同窓会(JAAP)からも同窓会メンバーを招へいすることとしており、JSPS同窓会ネットワークによる初の国際セミナーとなります。

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次回の理事会は、11月18日に開催予定です。

2015年9月23日、名古屋工業大学仁科健学長特別補佐、学生生活課留学生支援室水野満係長(元JSPS北京センター副センター長)、水谷千佳職員が当センターに来訪されました。

名古屋工業大学には、国立大学で初めてとなる学部・修士の6年一貫コースが設置されており、仁科教授よりコース概要について説明がありました。今回のタイ来訪では、在タイ日系企業を訪問され、人材育成・インターンシップ派遣等に関する意見交換を行ったとのことです。また、タイの協定校を訪問し、同大学の実施するプログラムの紹介や今後の学術交流についての意見交換を行ったとのことでした。

名古屋工業大学はこれまでチュラロンコン大学、タマサート大学、泰日工業大学(TNI)と協定を締結しており、今後も同大学の理念であるものづくり教育を中心として、タイの大学と積極的に連携していきたいとのことでした。

左から水野係長、仁科学長特別補佐、山下センター長、水谷職員、山田副センター長

左から水野係長、仁科学長特別補佐、山下センター長、水谷職員、山田副センター長

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していく所存です。

2015年8月27日、福井大学米沢晋産学官連携本部長、竹本拓治副部長が当センターに来訪されました。

福井際学産官学連携本部は6月にオフィスを開設し、竹本拓治副部長には2015年8月27日にも当センターへご来訪いただいています。今回の来訪では、まず前回ご紹介したJSPS国際交流事業に関し、山田副センター長からフォローアップを行いました。

今回の米沢本部長の来訪では、来訪では、タイに進出している企業との共同研究の実施、また地方大学との連携の確立、またスィーパトム大学でタイ語の研修を行っている30名の学生の支援と視察というミッションがあるとのことです。

米沢本部長は、伝統繊維工業に関する国際共同研究を行っており、フランスのリヨンのほか、タイからの研究者を受け入れた経験をお持ちとのことでした。JSPSでは、海外特別研究員事業・外国人研究者招へい事業・論文博士号取得希望者に対する支援事業等、海外の研究者の招へいを支援する様々なプログラムを提供しており、受入れにあたってはJSPSのプログラムを積極的に利用していただくよう、山下センター長より各種プログラムの紹介を行いました。

左から山田副センター長、米沢本部長、山下センター長、竹本副部長

山田副センター長、米沢本部長、山下センター長、竹本副部長

当センターでは、今後も日本の大学とタイの大学の学術交流推進を積極的に支援していく所存です。

2015年9月18日、今年度第4回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第3回JAAT理事会(2015年8月5日開催)議事録の承認
2. JAATシンポジウムについて
タイ同窓会総会ならびに論博メダル授与式の前日に開催を予定しているJAATシンポジウムについて、テーマ、会場および講師について議論を行いました。Dr. Sunee同窓会会長より、シンポジウムの開催日が差し迫ってきたため、今後計画を議論するにあたり小規模なワーキンググループを設立してはどうかとの提案があり、了承されました。第1回目のワーキンググループは、10月1日に実施することとなりました。
3.同窓会名簿の作成について
掲載用データの作成が完了したため、Dr. Suneeが近日中に印刷業者に印刷を依頼する旨の報告がありました。
4.その他
財務担当理事のDr. Supavadeeより会計報告がありました。

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次回の理事会は、11月18日に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)についてはこちらをご覧ください。

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2015年9月14日、在タイ日本大使館で第4回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。タイに事務所などを設置する大学の代表者と、オブザーバーとして在タイ日本国大使館・JASSOバンコクセンター・JSPSバンコクセンター・AUN/SEED-Net・泰日工業大学が参加しました。

前回の在タイ大学連絡会(JUNThai)の概要は、こちら(リンク)をご覧ください。

第1部
当センターの山田副センター長による「日本学術振興会の活動と今後のJUNThai在タイ大学連絡会への協力について」と題した講演が行われました。

まず、JSPSの概要とJSPSバンコク研究連絡センターの組織・活動内容の紹介があり、当センターが国内外にて実施しているJSPS事業説明会、タイにおける対応機関のタイ学術会議(NRCT)と毎年共催している国際学術セミナーや、タイ、フィリピン、バングラデシュのJSPS同窓会の活動について説明しました。

山田副センター長

山田副センター長

その後、タイにおける日本の大学の活動について、2011年度は19校であった日本の大学のタイ事務所設置数が今年度までに40校に達する等、日本の大学のタイでの活動が急速に活性化している中で、JUNThaiのような組織の立ち上げにより日本の大学間の横のつながりが強化され、積極的に情報共有がなされていることは大変意義のあることだとの発言がありました。

また、今後のJUNThaiとJSPSとの連携について、国際学術セミナーの共同開催やJSPSタイ同窓会の連携等、様々な可能性が考えられ、これまでに構築されたネットワークをさらに拡大・発展させ、JUNThaiの活動を活性化してほしいとのコメントがありました。

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続いて、在タイ日本国大使館の山下書記官より、佐渡島新大使在任中の政策目標について説明がありました。政策目標は5つの柱(産業の高付加価値化への協力、研究開発・人材育成への協力、質の高いインフラ整備への協力、ビジネス環境の改善、東部臨海工業地帯における領事業務体制の強化)からなり、なかでもとりわけタイにおける人材育成について、6つの視点から重点的に取り組む姿勢であるとの説明がありました。

山下書記官

山下書記官

第2部
第4回会合をもって京都大学と明治大学が幹事校から退くのに伴い、名古屋大学と福井工業大学が幹事校として加わることについて報告がありました。

次に、今年度8月にチェンマイ、バンコクで実施予定であったJASSO留学フェアが延期になったことについて、JASSOバンコクセンターのNuntaporn職員・Monthira職員より、チェンマイ実施分については中止とし、バンコク実施分については12月中旬を目安に再調整中である旨の報告がありました。

続いて、8月のバンコク爆発事案に係る各大学の対応について情報共有がされました。事件発生直後から、タイに滞在中の教員・学生の安否確認の状況や、実施中あるいは今後実施予定のプログラム・イベント等の継続・実施予定の有無について、JUNThai参加校の間で迅速に情報交換がなされ、大学の代表者からも、他校の情報を共有できたことが大いに役立ったとのコメントがありました。

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引き続き、AUN/SEED-Netの渡辺副チーフアドバイザーより、AUN/SEED-Netの活動と現在メンバー大学に対して募集を行っている共同研究プログラムの概要について説明がありました。

また、オブザーバーとして今回の連絡会に参加された、泰日工業大学の吉原アドバイザー・水谷講師より、10月28日に同大学で実施予定の「J-T技術革新セミナー」について紹介がありました。

最後に、京都大学ASEAN拠点の柴山所長・園部URAより、京都大学を代表校として今後実施される日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点事業について情報提供がありました。

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当センターでは、引き続き日本の大学のタイにおける活動を支援していきたいと考えています。在タイ大学連絡会へご興味をお持ちの大学におかれましては、JUNThai幹事校または当センターまでご連絡ください。

次回の連絡会は12月に開催する予定です。

2015年9月6日、バングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)Prof. Dr. M. Afzal Hossain会長とともに、在バングラデシュ日本国大使館渡邉正人大使を表敬訪問しました。渡邉大使は平成25年10月からサンフランシスコ総領事を務められ、今年7月3日に、駐バングラデシュ日本国大使に就任されました。

当センターからは、山下センター長ならびにHossain会長よりBJSPSAAの概要や活動内容について、また、来年1月30日にダッカ市内で開催予定のBJSPSAA国際シンポジウムについて紹介を行いました。渡邉大使は在サンフランシスコの折にJSPSサンフランシスコセンターの活動にもご協力いただいていたとのことで、JSPS海外センターの活動についてもよくご存じでした。

また、有吉留美一等書記官より、バングラデシュにおける大学入学試験の状況や大使館の実施している国費留学生の選考、バングラデシュ帰国留学生会(JUAAB)の活動状況等について情報提供がありました。JUAAB会長のDr. A K M Nowsad Alam教授がBJSPSAA副会長を務めているなど、JUAABとBJSPSAAのメンバーは重複しているケースが多く、今後の活動をより活性化するため、両者が協力して活動する可能性について意見交換を行いました。なお、JUAABでは10月27日にバングラデシュ農業大学(BAU)において日本留学イベントを開催予定とのことです。

左から辻国際協力員、山田副センター長、山下センター長、Hossain会長、渡邉大使

左から辻国際協力員、山田副センター長、山下センター長、Hossain会長、渡邉大使

当センターでは今後も大使館との連携を進めながら、日本とバングラデシュの学術交流の推進に貢献していく所存です。

2015年9月5日、ダッカ市内のPARAGON HOUSEにてJSPS Guidance Seminarを実施しました。JSPSの国際事業を紹介するガイダンスセミナーは、バングラデシュでは今回で3回目の開催となり、約60名の参加がありました。今回も、Prof. Dr. M. Afzal Hossain会長を始め、多数のBJSPSAA理事に事業説明会の運営にご協力いただきました。

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Dr. Nur Ahmed Khondaker同窓会事務局長がセミナーの進行を務め、まずHossain会長から開会の挨拶があり、その後、参加者全員が自己紹介を行いました。

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続いて、Hossain会長より、BJSPSAAの設立や活動内容について紹介があり、BJSPSAAのメンバーは大多数が博士号取得者であり、その活動はバングラデシュにおける学術研究の推進に大いに寄与しているとの説明がありました。

Hossain会長

Hossain会長

当センターからは、まず山下センター長がJSPSの概要やJSPS国際交流事業による研究者交流の状況、バンコクセンターの活動内容等を紹介しました。

山下センター長

山下センター長

続いて、山田副センター長が国際交流事業の説明を行いました。外国人特別研究員事業については、2013年度はバングラデシュからの採用者が全採択者数の10%以上を占めており、当日も外国人特別研究員事業・外国人研究者招へい事業について数多くの質問が寄せられました。また、二国間交流事業や拠点形成事業についての質問も数多く挙がっており、バングラデシュ人研究者が日本との学術交流に高い関心を寄せていることがうかがえました。

山田副センター長

山田副センター長

今回のガイダンスでは、バングラデシュ人の積極的・前向きな国民性が顕著に現れたようで、プレゼンの途中でも数多くの質問があったり、質問者が自身の経験談を話したところ、それに対し他の参加者が意見を述べて意見交換が始まったりと、会場は大いに盛り上がり、セミナーは予定時間を大幅に超えて終了しました。

最後に、9月の任期満了に伴い、今回が最後のバングラデシュ出張となる山田副センター長をはじめ、センター長、国際協力員へBJSPSAAから記念品が渡されました。

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2015年9月4日、ダッカ市内でJSPSバングラデシュ同窓会(BJSPSAA)理事会が開かれ、センター長、副センター長、国際協力員が参加しました。

今回の理事会にはBJSPSAAの理事21名中16名が参加しました。参加者全員の自己紹介のあと、例年年明けに開催している国際学術シンポジウムの概要を議論しました。

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理事会で決定した事項は以下の通りです。
BJSPSAAシンポジウム
開催日:2016年1月30日(土)
場所:ダッカ大学

過去2年間、政情不安のため日本からの講師派遣が取りやめになっていましたが、現在は政情も安定しており、1月のシンポジウムには日本から3名の講師を招いて盛大に実施することで意見が一致しました。

次回の理事会では、テーマ、日本人講師の選定等、シンポジウムの詳細について議論を行う予定です。

2015年9月2日、関西大学前田裕副学長・国際部長、田村裕国際部副部長(国際研究・協力担当)、政策創造学部西澤希久男教授、国際部国際研究・協力グループ武市学主任が当センターにご来訪されました。

関西大学はチュラロンコン大学石油・石油化学研究科リサーチサービスセンター内に海外オフィスを設置しており、このたびタイにおいて10回目となる国際シンポジウムをチュラロンコン大学、タマサート大学と共同で開催したとのことです。

前田副学長からは、9月から理工系大学院に開設されたインターナショナルコースや、共通教育科目として英語で開講されている科目群「KUGF(Kansai University Global Frontier)」、協定校向けに短期で実施している日本語・日本文化プログラム等、関西大学の実施している各種国際事業について紹介がありました。関西大学は昨年から今年にかけてチェンマイ大学やKMITLといったタイの大学と協定を締結しており、タイの大学との連携が益々強まっているとのことで、今後は海外オフィスのより一層の機能強化を目指したいとのことでした。

また、今後国際化を推進する上で本会の事業を積極的に利用したいとのことで、山下センター長より本会の各種国際交流事業について情報提供を行いました。

左から山田副センター長、田村副部長、前田副学長、山下センター長、西澤教授、武市主任

左から山田副センター長、田村副部長、前田副学長、山下センター長、西澤教授、武市主任

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動とネットワーク形成を積極的に支援していく所存です。

2015年9月1日、高知大学国際連携推進センター林翠芳教授が当センターに来訪されました。

高知大学は、2014年11月20日にカセサート大学バンケンキャンパスにタイリエゾンオフィスを開設しましたが、開所式に当センターを招いていただきました。

開所式の記事はこちら http://jsps-th.org/2014/11/20/2632/

今回のご訪問の折には、当センターより、在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動状況や本会の各種国際交流事業について情報提供を行いました。

林教授によると、最近では高知県もタイでの広報・宣伝活動に力をいれてきており、林教授の所属する国際連携推進センターで開催している定例会議には県や市の担当者も出席し、情報交換を行っているとの事でした。

左から山田副センター長、林教授、山下センター長、辻国際協力員

左から山田副センター長、林教授、山下センター長、辻国際協力員

当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動とネットワーク形成を積極的に支援していく所存です。

2015年8月31日、西南学院大学片山隆裕国際文化学部長が当センターに来訪されました。

片山教授は2013年にチュラロンコン大学文学部に客員教授として一年間滞在されておられます。また、タイの研究をされているため毎年バンコクを来訪されていますが、今回は当センターを公式に訪問頂いたものです。これまで通算3年間タイで研究活動をされたとのことで、タイにおける研究活動の成果や、文系学部再編にかかる私立大学の状況など、多岐に渡るお話しを伺いました。

左から山下センター長、片山教授、山田副センター長

左から山下センター長、片山教授、山田副センター長

2015年8月28日、パトムワン工科大学(PIT)主催のリサーチフォーラムにおいて、JSPS事業の紹介を行いました。このフォーラムは第2回PIT-SU(静岡大学)ジョイントシンポジウムと連動して開催されたものです。

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開会の挨拶のあと、静岡大学総合科学技術研究科の野口敏彦教授が、“Challenge to Ultra High Speed Motor and Its High Power Density Design”を演題として講演されました。まず、研究室と研究活動の概要について紹介があり、その後野口教授の研究テーマである自動車用ターボチャージャー・スーパーチャージャーのウルトラハイスピードモーターの開発について説明がありました。

野口教授

野口教授

続いて、JICAの平野正和シニアボランティアより、“Introduction of Metal Material”を演題として、金属材料がどのような場所でどのように利用されているかについて紹介がありました。平野先生は久留米高専で教鞭を執られた後、JICAシニアボランティアとして、PITの就職支援を行っています。講演では、金属材料を利用した物づくり技術についての説明があり、大仏の建造から航空機本体の材料、また新幹線の構造材まで、10月から導入予定のエヴァンゲリオン新幹線の例などを用いながら、興味深い講演をされました。

平野シニアボランティア

平野シニアボランティア

引き続き、当センターより、山田副センター長・辻国際協力員がJSPSの概要ならびに国際事業の紹介を行いました。

山田副センター長

山田副センター長

午後からはブース形式での展示となりました。まず、MCから参加者に各ブースの紹介が行われた後、参加者がそれぞれのブースを訪問し、担当者から説明を受けました。当センターでも、JSPSバンコクセンターの活動内容を紹介するタイ語パンフレット等の資料配付を行いました。

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2015年8月27日、名城大学福島茂副学長・国際化推進センター長、理工学部情報工学科川澄未来子准教授、数学科内田達弘助教が当センターに来訪されました。

名城大学は、このたびラーチャモンコン工科大学タンヤブリ校に同大学初の海外拠点となるタイオフィスを設置しました。タイには現在40を超える日本の大学の海外拠点が設置されており、在タイ大学連絡会(JUNThai)では、定例会やメーリングリストで情報共有・交換を行っています。

今回の訪問では、当センターよりJUNThaiやタイにおける日本の大学の活動状況について情報提供を行いました。福島副学長からは、学生の短期派遣・国際専門研修・同窓会立ち上げ等、名城大学の実施している国際化に向けた種々の取り組みや、愛知県の実施するアジア奨学金制度について紹介がありました。また、名城大学は海外大学の教員の学位取得を支援するプログラムを独自に実施しているとのことです。本会では論文博士号取得を支援する事業を実施しており、論博による博士号取得と課程による博士号取得のメリット・デメリットについて意見交換を行いました。

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当センターでは、今後も日本の大学のタイにおける活動とネットワーク形成を積極的に支援していく所存です。

2015年8月27日、福井大学産学官連携本部統括副部長の竹本拓治准教授が当センターを来訪されました。

福井大学産学官連携本部は、6月29日にバンコク市内のチャンカセム・ラチャパット大学にオフィスを開設しました。2014年に福井県は福井銀行とバンコクにビジネスサポートセンターを開設していますが、福井大学も県と連携して今後のオフィス運営を行って行くとのことです。

今のところは日系企業との連携、タイにおける学生インターンシップの推進を通じての福井大学からの産業人材の送り出しといった業務を中心に行うとのことですが、将来的には学生のリクルート活動も視野に入れているとのことでした。現在の位置づけは福井大学産学官連携本部のオフィスとなっていますが、将来的には全学的なオフィスに移行したいとのことで、当センターからも在タイ大学連絡会(JUNThai)への参加、連携等について提案しました。

日本の大学のタイへの進出は今年に入って更に加速し、40大学が事務所を構える状況となっています。当センターもこれらの大学の進出に関して、協力体制を構築していく所存です。

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2015年8月26日、当センターはバンコク大学ランシットキャンパスを訪問し、バンコク大学コミュニケーションアーツ学部のPeerachai Kerdsint 次期学部長、James Gomez国際担当副学部長、PhDプログラム担当のDr. Ratanasuda Punnahitanond、MAプログラム担当のDr. Patama Satawedin、Thiti Sitakalinインターナショナルコーディネーターと懇談しました。

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バンコク大学は1962年に創立されたタイで最も古い私立大学のひとつであり、バンコク市内とパトゥムターニー県ランシットにキャンパスを有しています。

まず、Gomez国際担当副学部長、Dr. Ratanasuda、Dr. Patamaより、バンコク大学および芸術学部の概要や国際交流プログラムについて紹介がありました。

次に、山下センター長がJSPSの概要ならびにバンコクセンターの活動内容の紹介を行い、山田副センター長・辻国際協力員より国際交流プログラムの紹介を行いました。

続いて、日本の大学との連携について情報提供ならびに意見交換を行いました。バンコク大学コミュニケーションアーツ学部では、日本を含むアジアの国々と協力してアジアメディアリサーチセンター設立を検討しているとのことで、現在の協定校に加え、今後日本の大学と幅広く連携していきたいとのことでした。

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その後、芸術学部の「コミュニケーション・アーツ・コンプレックス」を中心に施設見学を行いました。バンコク大学では学生に実践的な専門技術を習得させ、卒業後はすぐに産業界で活躍できる人材の育成を目指しているとのことで、芸術学部もラジオ収録スタジオ、TV番組収録スタジオ、映画の撮影スタジオ、劇場等の充実した施設を有しており、学生が実際の機器や設備を使用して学んでいる様子を見学することができました。

TV番組収録スタジオ

TV番組収録スタジオ

映画撮影スタジオ

映画撮影スタジオ

音声編集スタジオ

音声編集スタジオ

当センターでは、今後もタイと日本の大学のネットワーク構築を支援していく所存です。

2015年8月26日、名古屋大学大学院医学系研究科神経内科学坂野晴彦特任講師、京都大学東南アジア研究所外山文子特別研究員が当センターに来訪されました。

坂野特任講師と京都大学東南アジア研究所は、現在「アジア国際共同治験ネットワークの構築」についての共同研究を行っています。

坂野特任講師によると、患者数の多い病気に対する治療薬開発は製薬会社が積極的に行っている一方、患者数の少ない病気についてはアカデミア主導で治療薬の開発が行われているが、開発には莫大な費用が必要となること、また治療薬がある国で認可されても、その他の国で使用できるようになるためにはその国の認可を待たねばならず、「Drug lag」と呼ばれる期間が生じてしまうことなどから、海外の機関と連携して臨床試験を行うことの重要性を強く感じているとのことでした。また、現在は新薬の治験は主としてアメリカで行われているものの、人種によって遺伝子は異なるため、遺伝子がより近いアジア各国の治験データを収集し、アジア人にあった新薬の開発を行うため、アジアにおける国際共同治験ネットワークの構築を目指しているとのことでした。

当センターからは、山下センター長がセンター設立の経緯や活動内容について紹介を行った後、研究拠点形成事業等、国際共同研究ネットワークの構築を支援するための事業について情報提供を行いました。

左から外山研究員、坂野特別講師、山下センター長、山田副センター長

左から外山研究員、坂野特別講師、山下センター長、山田副センター長

当センターでは、今後も日本人研究者の東南アジアにおけるネットワーク形成を積極的に支援していく所存です。

2014年8月26日、ASEAN University Networkと岡山大学を含む日本の6大学が連携して実施しているスタディーツアー「”AUN – SUN/SixERS Study and Visit Programme: Discovery, Diversity, Dynamics (3Ds)”」に参加している岡山大学の学生14名が、サーミットタワー10階に入居する日本の独立行政法人4機関(当センター、日本学生支援機構(JASSO)、国際交流基金(JF)、日本政府観光局(JNTO))を訪問し、各機関の概要説明を受けました。同ツアーの訪問は今回で3回目となります。

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当センターからは、山下センター長がJSPSの概要やバンコクセンターの活動内容、同窓会事業などを説明しました。

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その後、学生たちは当センターとJASSOの共同オフィスを訪問し、設置している資料や業務内容等について説明を受けました。

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2015年8月17日、泰日工業大学(TNI)Bandhit Rojarayanont学長、吉原秀男アドバイザー、山本創造アドバイザー、水谷光一講師が当センターを来訪されました。

泰日工業大学は、タイの産業発展のために、優秀な技術者・中核産業人材の育成を目的として2007年に設立され、日本のものづくり精神に基づいた教育を行っています。

同大学はこれまで主として工場の生産管理等のソフト面の教育に重点を置いてきましたが、タイの産業発展が「中間所得の罠」に陥ることを防ぐため、今後はハード面における技術開発や研究開発を促進するために、日本の専門家とのネットワーク強化を目指しているとのことです。

当センターからは、日泰間での研究者交流を促進するための各種国際交流事業の説明を行うともに、在タイ大学連絡会(JUNThai)や科学技術に関するネットワーク等、タイにおける日本の大学や研究者の活動状況やネットワークについて情報提供を行いました。

同大学は、タイ産業の研究開発活動を促進するため、タイ産業におけるR&D活動支援専門家ネットワーク構築と日本の研究機関が保有する特許案件の技術移転を目的としたセミナーを10月28日に開催予定とのことです。

左から辻国際協力員、吉原アドバイザー、Bandhit学長、山下センター長、水谷講師、山本アドバイザー

左から辻国際協力員、吉原アドバイザー、Bandhit学長、山下センター長、水谷講師、山本アドバイザー

2015年8月17日、明治大学政経学部加藤久和教授が当センターに来訪されました。

今回のご来訪は、2015年3月20日以来となります。加藤教授はシーナカリンウィロート大学での講義及び明治大学の交換留学生の引率のため、2週間にわたってバンコクに滞在されました。

今回のご訪問では、これまでアドバイスさせて頂いたJSPS二国間交流事業の本申請についてご報告頂きました。昨年のご訪問以来、一年に渡って研究計画を練って頂き、今回申請に至ったことは、当センターにとっても大変うれしいことです。二国間交流事業だけではなく、多国間での共同研究にも関心を持たれておられましたので、拠点形成事業(Core-to-Core)についても今回紹介させて頂きました。

左から加藤教授、山田副センター長

左から加藤教授、山田副センター長

当センターは、日本の大学とタイ、またアジア各国の研究推進のための支援を今後とも続けていく所存です。

2015年8月16日、タイ学術会議(NRCT)が主催するThailand Research Expo 2015にてJSPS-NRCTセミナーを実施しました。

Thailand Research ExpoはNRCTが毎年主催し、国内外の研究者による学術セミナーが行われます。バンコク研究連絡センターは、2009年のExpo初年度より毎年日本から講演者を招聘し、NRCTとセミナーを共催してきました。今年は、2012年にブラジル・リオデジャネイロで開催された国連サミットで採択された合意文書に由来する”The future we want: Academic Challenge for better life”をテーマに、日本より京都大学・藤井滋穂教授、九州大学・岡田昌治教授、上智大学・小松太郎教授を招きセミナーを実施しました。

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開会式では、NRCTのDr. Soottiporn Chittmittrapap事務局長、JSPSの安藤博国際企画課長が挨拶を行い、今回のセミナーを通じて、参加者の交流ならびに今後の両国の交流が益々発展することを期待していると述べました。

SoottipornNRCT事務局長

SoottipornNRCT事務局長

安藤JSPS国際企画課長

安藤JSPS国際企画課長

セミナーでは、パンヤピワット経営学院理事でJSPSタイ同窓会理事でもあるDr. Paritud Bhandhubanyongがモデレーターを務めました。

Paritud理事

Paritud理事

最初の講演は、“People’s water use and sanitation practices in Asian developing countries, and proposals for better hygienic environment”と題し、藤井教授がアジア地域の新興国の水使用について講演されました。藤井教授は、アジア各地の研究者と協力して新興国における水使用や生活排水処理の実態を調査されており、講演では調査結果のデータや写真を用いて様々な国や地域の実態が紹介され、水使用について特に状況の厳しいカトマンズでは、1日あたりの1世帯の水消費量はわずかバケツ2杯分であること等が紹介されました。藤井教授によると、新興国の抱える諸問題に対処するうえで、単純な技術移転だけでは問題解決にはならず、現地の人々の生活習慣や現在のシステムについて理解・配慮することが必要不可欠とのことでした。

藤井教授

藤井教授

続いて、岡田教授が“Social Business for just and sustainable society-Challenge of Muhammad Yunus”と題し、ノーベル平和賞受賞者のモハメド・ユヌス氏の発案した、持続可能な社会の構築を目指すソーシャルビジネスについて講演されました。ユヌス氏の提唱するソーシャルビジネスは、各人の私=Selfish Mindに基づいて展開されるビジネスとは異なるものであり、無私=Selfless Mindに基づいて、利益の追求のためではなく社会問題の解決のために行われるビジネスである、というソーシャルビジネスの概念が紹介された後、九州大学ユヌス&椎木ソーシャル・ビジネス研究センターの活動や、2012年より実施されているYunus & Youthソーシャルビジネスアイデアコンテスト(YY Contest)、2009年から実施されているグローバルソーシャルビジネスサミット等、ソーシャルビジネスに関連する様々な活動が紹介されました。

岡田教授

岡田教授

引き続き、“Education for Sustainable Development (ESD): How do we build and sustain a socially cohesive multicultural society?”と題し、小松教授が一体性のある多文化社会の構築のための教育について講演されました。今回の講演のキーワードとなる“social trust”“social cohesion”について、“personal trust(個人間の信頼)”とは違い、社会の中での知らない人同士の信頼関係であり、社会が機能し、持続可能な発展を達成する上での条件であるという説明がありました。小松教授は紛争集結後のコソボで教育復興に携わった経験をお持ちで、紛争時に往々にして学校が攻撃の対象となることについて、学校は一般的に頑丈に設計されているため紛争時には軍事基地として使用されることに加え、民族性の象徴と認識されるため、との説明がありました。質疑応答では、教育と思想との関係や、教育と宗教との関係について等の質問が挙がっており、平和な社会を構築するために教育の果たす役割の大きさが再認識されました。

小松教授

小松教授

会場の様子

会場の様子

最後に、山下邦明バンコク研究連絡センター長が、今年は日本の戦後70周年という節目となる年であり、この70年間果たして平和は維持されてきたのか、また今後どのように平和な社会を構築するかについて改めて考え直す必要があるのではないか、というコメントとともに、会を締めくくりました。

山下センター長

山下センター長

セミナーのプログラムは下記からダウンロードできます。
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2015年8月16日、バンコク国際会議場にてJSPSタイ同窓会(JSPS Alumni Association of Thailand:JAAT)による学術セミナー”Nanomaterials and Cancer”が開催されました。本セミナーは、本会の対応機関であるタイ学術会議(National Research Council of Thailand: NRCT)主催イベントThailand Research Expo 2015の一環として、JSPSタイ同窓会が主催し、JSPSバンコク研究連絡センターとNRCTが共催したものです。

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冒頭のWelcome Remarksでは、NRCTのMr. Kristhawat Nopnakeepongse事務次長、本会の安藤博国際企画課長、Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長が挨拶を行いました。

司会のJirapornJSPSタイ同窓会理事

司会のJirapornJSPSタイ同窓会理事

KristhawatNRCT事務局長

KristhawatNRCT事務局長

安藤JSPS国際企画課長

安藤JSPS国際企画課長

SuneeJSPSタイ同窓会長

SuneeJSPSタイ同窓会長

セミナーではDr. Danai Tiwawech JSPSタイ同窓会事務局長とDr. Wichet Leelamanit副事務局長がチェアパーソンを務め、日タイ三名の研究者による講演が行われました。

日本からは、名古屋市立大学の津田洋幸教授に“Mechanism based short-term assay model for carcinogenic effect of nanomaterials”をテーマとして、カーボンナノマテリアルの発がん性試験のメカニズムについてご講演いただきました。カーボンナノマテリアルの市場への導入は急激に増えつつあるものの、その安全性を確認するための長期全身曝露試験には大規模な施設と莫大な費用がかかるため、短期発がん試験方法の開発が必要であり、現在行われている試験方法改善のための取り組みとそのメカニズムについてお話しいただきました。

津田教授

津田教授

続いてチュラロンコン大学獣医学部のDr. Kasem Rattanapinyopitukに“Nanotoxicology versus Cancer”をテーマとして講演頂きました。Dr. Kasemは、日本政府奨学生として山口大学大学院連合獣医学研究科で博士号を取得されています。ナノ粒子を応用したがん治療は、がんの発見やイメージング、またEPR効果(がん腫瘍の血管は不完全で、細胞の間に隙間があることからナノ粒子をガン組織に集積できることが可能)により直接がん細胞に対して治療を行うことが出来ることから、ガンの治療に対して有効である一方で、ナノ粒子は正常な細胞のDNAを損傷し、発がん現象の要因となる可能性あることから、ナノ粒子の生体に対する影響についてお話し頂きました。

Dr. Kasem

Dr. Kasem

コンケン大学医学部のDr. Somchai Pinlaor准教授は、“Nanoencapsulated curcumin on periductal fibrosis, a predisposing lesion of Opisthorchiasis-associated cholangiocarcinoma”をテーマとして講演されました。Somchai准教授は、肝臓内の胆管に寄生するタイ肝吸虫によるオピストルキス症とその感染により引き起こされた胆管がんに対して、ナノカプセル状のクルクミン(ウコン)の投与の有効性について動物実験の結果などを通じてお話し頂きました。

Somchai准教授

Somchai准教授

今回のセミナーは、やや専門的な内容となりましたが、同窓会理事のDr. DanaiやDr. Sirikan Yamadaは医学を専門分野としていることもあり、質問と意見交換が活発に行われました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子

近年、タイではがん等の健康問題に対する意識が高まっており、今回のセミナーにも100名を超える参加者がありました。

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2015年8月11日、京都大学欧州拠点ハイデルベルグオフィス神野智世副所長、京都大学ASEAN拠点柴山守拠点長、園部太郎同副拠点長がが当センターに来訪されました。

今回の訪問では、京都大学の海外オフィスの運営についての意見交換を目的としたもので、当センターからは、山下センター長より当センターの活動内容について、JSPSの国際交流事業及び同窓会事業について説明を行いました。

神野副所長はJSPSボンセンター及びストラスブールセンターにも訪問されたことがあるとのこと、ドイツでも北ヨーロッパにおける日本の大学のネットワーク化を推進しているとのことで、欧州におけるASEANの活動を紹介するという提案もありました。

左から園部京都大学ASEAN拠点副拠点長、センター長、神野ハイデルベルグオフィス副所長、柴山ASEAN拠点長

左から園部京都大学ASEAN拠点副拠点長、センター長、神野ハイデルベルグオフィス副所長、柴山ASEAN拠点長

2015年8月10日、Prof. Dr. Sansanee Chaiyarojマヒドン大学研究・国際担当副学長、Ratana Petch-urai研究開発課長、Onwalun Lohitharn研究推進担当職員が当センターを来訪されました。

当センターでは、2015年7月3日、マヒドン大学サラヤキャンパス・パヤタイキャンパスにおいてJSPS事業説明会を開催したところですが、これを受けて、Sansanee副学長から当センターについてへの返礼訪問の申し出があったものです。

今回の訪問では、当センターより8月16日に開催されるJSPS-NRCTセミナーに関する案内、またJSPSの国際交流事業概要について改めて説明を行いました。また、今後のJSPS事業説明会の開催時期について議論したところ、概ね2月頃の開催を推奨されました。2月は他にもイベントがある予定ですが、出来るだけ大学側のニーズに沿った形で、定期的に事業説明会を開催して行く所存です。

左からマヒドン大学Onwalun職員、Ratana課長、Sansanee 副学長、センター長、副センター長

左からマヒドン大学Onwalun職員、Ratana課長、Sansanee 副学長、センター長、副センター長

2015年8月7日、京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所長が交替されることになり、新所長の小泉順子教授、帰国される清水展教授が当センターに来訪されました。

小泉順子教授はタイ近代史研究の第一人者で、近年はアメリカにおけるタイおよび東南アジア研究についても研究活動を行っておられるとのことでした。

今回の訪問では、山下センター長より当センターの活動内容、特に同窓会事業について説明を行ったところ、小泉教授はタイでのブリッジフェローシップ事業におけるフェロー第一号を受け入れた経験をお持ちとのことでした。

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小泉教授は10月初旬まで滞在され、研究活動を行う予定とのことで、当センターでは今後も在タイ日本人研究者への支援ならびに協力関係を進めていく所存です。

2015年8月5日、今年度第3回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。

理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第2回JAAT理事会(2015年6月10日実施)議事録の承認
2.JAAT-NRCTセミナー・JSPS-NRCTセミナーについて
8月16日にNRCT Research Expo内で実施予定のJAAT-NRCTセミナーならびにJSPS-NRCTセミナーについて、Sunee会長ならびに山下センター長より案内がありました。また、NRCTより、JAAT-NRCTセミナーには118名、JSPS-NRCTセミナーには111名の事前参加登録があった旨の報告がありました。
3.同窓会名簿の作成について
Dr. PornpenならびにDr. Suratwadeeより、同窓会名簿の作成に係る進捗状況について報告がありました。また、Dr. SirikarnとDr. Kittisakより、名簿の作成に際し、企業から計15,000THBの寄付を受けられる事になった旨の報告がありました。
4.その他
2月に開催予定のタイ同窓会総会ならびに論博メダル授与式にあわせてJAATシンポジウムを開催することについて議論を行いました。

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次回の理事会は、9月18日に開催予定です。

今回の理事会の議事録(英語)についてはこちらをご覧ください。
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2015年7月27日、SMXコンベンションセンター(フィリピン・パサイ市)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第3回総会が、シンポジウム及びJSPS事業説明会に引き続いて開催されました。

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JSPSフィリピン同窓会 (JSPS Alumni Association of the Philippines・JAAP)は元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足し、2013年11月にJSPSの第14番目の公式同窓会として発足しました。

Montoya会長による活動報告

Montoya会長による活動報告

今回の同窓会総会ではまずDr. Jaime Montoya会長から同窓会の活動報告があり、同窓会銀行口座の開設、Bridgeフェローの選出、また第3回同窓会総会及び記念シンポジウム、また今回のフィリピン科学技術週間へのJAAPのブースの運営、他の日本同窓会との連携、協力の推進を行い、日本大使公邸で行われたイベントへの参加についても報告がありました。

今後の活動については、同窓会員名簿のアップデート、JSPS事業説明会のマニラ以外の都市での開催(8月にセントラル・ルソン州立大学で開催予定)、また地域社会に基づいたプロジェクト開催について言及されました。

また、同窓会会計担当理事のDr. Maria Rowena Eguiaより会計報告がありました。

Dr. Eguiaによる会計報告

Dr. Eguiaによる会計報告

最後に、同窓会会員バッジの授与式が行われ、Montoya会長、樋口和憲JSPS人物交流課長より新規会員にバッジが受け渡されました。

JSPS同窓生バッジの授与

JSPS同窓生バッジの授与

同窓会総会終了後、会場を移してレセプションが行われ、和やかな雰囲気の中、同窓会員、JSPS及び大使館関係者の交流が図られました。当センターとしては、今後も更なる支援を行っていく所存です。

2015年7月27日、SMXコンベンションセンター(フィリピン・パサイ市)で開催されたJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第3回シンポジウム“Disaster Resilience through Science and Technology”に引き続き、JSPS事業説明会を同会場にて開催しました。

事業説明会では、まずJaime C. Montoya同窓会会長が開会の挨拶を述べ、続いて山下邦明センター長、山田大輔副センター長がJSPS国際交流事業について説明を行いました。

Montoya同窓会長による挨拶

Montoya同窓会長による挨拶

山下センター長によるJSPSの概要説明

山下センター長によるJSPSの概要説明

山田副センター長による国際交流事業の説明

山田副センター長による国際交流事業の説明

その後、JAAPの会員が研究者に向けて自分の参加したJSPSプログラムの経験についてそれぞれ説明を行いました。

DOSTのDr. Annabelle V. Brionesは、論文博士号取得支援事業で、慶應義塾大学理工学部佐藤智典教授のもとで2014年に博士号を取得されました。論文博士を取得するためには5つの論文を出版する必要がありますが、今回論博事業を通じて6本の論文を完成させたとのことで、今回のプログラムを通じて日本で学んだ経験をご講演いただきました。

Dr. Brionesの講演

Dr. Brionesの講演

デ・ラサール大学工学部長のDr. Jonathan R. Dungcaは、文部科学省奨学金で2006年に東京工業大学で博士号を取得されましたが、博士号取得前にJSPS拠点大学交流事業で1年間東京工業大学で研究活動をされました。今回の講演では、日本での生活や研究について、写真を多く交えて紹介いただきました。

Dr. Dungcaによる講演

Dr. Dungcaによる講演

デ・ラサール大学理学部のDr. Maria Cecilia Galvezは、2004年に外国人招へい研究者事業(短期)で大阪大学レーザーエネルギー学研究センターで研究活動を行った後、2014年度のBridge Fellowship Program (再招へい事業)に採択され、千葉大学工学研究科椎名達雄教授を受け入れ研究者として再び日本で研究活動を行いました。日本で行った実験や講演会についてお話しいただいた他、日本での研究活動が日フィリピン間のネットワーク構築に貢献してきたことについて話されました。

Dr. Garvezによる講演

Dr. Garvezによる講演

セントラル・ルソン州立大学のDr. Karl Marx A Quiazonは、東京大学農生命科学研究科で博士号を取得された後、同研究科でJSPS外国人特別研究員として研究活動を行いました。ポスドクフェローとしての研究活動や、日本での生活について講演頂きました。多忙な研究活動を行っていたとのことで、髪を切る暇も無かったとのことでした。

Dr. Quiazonによる講演

Dr. Quiazonによる講演。多忙で髪を切る暇も無かったとの紹介。

最後に、フィリピン大学ヴィサヤス校・水産海洋学部長の Dr. Crispino A. Saclausoの講演が行われました。Dr. Saclausoは鹿児島大学水産学部とのJSPS拠点大学交流事業、またアジア教育研究拠点事業において、研究者交流事業で日本で研究活動を行われました。日本では「サクラ」先生の愛称で親しまれていたとのことで、ユーモアたっぷりの講演は聴衆を引きつけました。

Dr. Saclausoによる講演

Dr. Saclausoによる講演

今回、5名のJSPS同窓生から日本での研究活動について講演頂く、非常に貴重な機会となりました。講演者全員が日本の研究室での研究活動が非常に多忙であったものの大変充実したものであったことを話されており、若手研究者に対して、JSPSのプログラムの申請について奨励していました。

チェアパーソンのDr. Reyes同窓会事務局長

チェアパーソンのDr. Reyes同窓会事務局長

フィリピンでの事業説明会は一昨年のデ・ラサール大学、昨年のサント・トーマス大学に引き続き3年連続の開催となります。今回の事業説明会は、セミナーと同時に開催したこともあり、80名の参加者がありました。当センターとして、今後ともフィリピンで引き続き事業説明の機会を推進していく所存です。

会場の風景

会場の風景

2015年7月27日、SMXコンベンションセンター(フィリピン・パサイ市)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第3回シンポジウム“Disaster Resilience through Science and Technology”を開催しました。

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JSPSフィリピン同窓会 (JSPS Alumni Association of Philippines・JAAP)は元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足し、2013年11月にJSPSの第14番目の公式同窓会として発足しました。

今回のシンポジウムはフィリピン科学技術省(Departent of Science and Technology: DOST)主催の科学技術広報イベント「科学技術週間(National Science and Technology Week)」の一環として行われました。JSPS及びJAAPでは当シンポジウムの開催に加え、開催期間を通じて会場ブース内でのパネル展示ならびに資料配布を行いました。

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シンポジウムでは、まずJaime C. Montoya同窓会会長が開会の挨拶を述べ、続いて樋口和憲JSPS人物交流課長、北川達生在フィリピン日本大使館参事官、Hon. Amelia Guevaraフィリピン科学技術省(DOST)次官が祝辞を述べました。

Montoya同窓会会長

Montoya同窓会会長

樋口人物交流課長

樋口人物交流課長

北川在フィリピン日本大使館参事官

北川在フィリピン日本大使館参事官

Guevara科学技術省次官

Guevara科学技術省次官

その後、論博プログラム修了者に対し、論博メダルの授与が行われました。タイ同窓会と同様に、今後はフィリピン同窓会でもシンポジウムの開催に合わせて論博メダル授与式を行う予定です。

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基調講演では、まず東北大学農学研究科沿岸生物生産システム学分野の木島明博教授に「The TEAMS (Tohoku Ecosystem-Associated Marine Science) Project: Restoring the Rich Ocean Through Science」を演題としてご講演いただきました。木島教授は、文部科学省の支援を受け、東京大学大気海洋研究所(AORI)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)との連携のもと、東日本大震災の津波・地震、そして福島原発事故による海洋生態系への被害とその回復プロセスに関する調査を実施されています。今回の講演では、震災によって沿岸地域が受けた甚大な被害が紹介された後、3年の歳月を経て生態系がどのように回復してきたか、またそれに向けた研究者の取り組みについてお話しいただきました。フィリピンは日本と同じ島嶼国であり、地震・津波・火山といった日本と共通の自然災害の脅威にさらされています。特に東日本大震災の被害については人々の記憶にまだ新しいようで、講演終了後は、参加者から、放射線が海洋生態系に与えた影響や津波によって生態系が受けた被害について等、数多くの質問が寄せられました。

木島教授

木島教授

続いて、新潟大学医学部災害医療教育センターの高橋昌教授に「New Information Technology for Disaster Medicine Using Geographic Information System in Japan」を演題としてご講演いただきました。災害医療の現場においては、「防ぎえた災害死(Preventable Disaster Death: PDD)」 を減少させるため、リアルタイムで負傷者の情報管理を行うことが非常に重要であり、そのために開発されたエアータグシステム(Air Tag System)の仕組みと運用についてお話しいただきました。高橋教授は、ご自身も新潟大学災害医療支援チーム(Niigata University Disaster Medical Assistance Team: Niigata Univ. DMAT)の一員として、中越沖地震や東北大震災などの被災地での災害医療に携わって来られました。悲惨な災害現場においてひとつでも多くの命を救いたい、そのために自分ができることは何か、との教授の言葉にお話に多くの参加者が心を打たれた様子で、講演の最後にはスタンディングオベーションが起きました。

高橋教授

高橋教授

会場の様子

会場の様子

2015年7月24日、タマサート大学ビジネススクールのDuangjai Lortanavanit助教が当センターを訪問されました。

Duangjai助教は、2014年度外国人招へい研究者事業(長期)に採択され、2015年8月から5月まで京都大学で研究活動を行いました。その間、三重県、和歌山県の熊野古道における世界遺産の管理運営にかかる調査を行われました。招へい研究者事業終了後は、1ヶ月滞在を延長し、高野山で調査を行い、今回の日本滞在における論文を現在執筆中とのことでした。

また、JSPSタイ同窓会についてご案内したところ、入会についてご快諾いただきました。日本から帰国したばかりの先生に積極的に同窓会活動に関わって頂けることは、今後の同窓会活動の推進の一助となればと思います。

当センター訪問後、京都大学ASEAN拠点にご案内しました。当センターと在タイの各大学事務所の連携の推進の一助となればと考えています。

左から山田副センター長、Dr. Duangjai、センター長

左から山田副センター長、Dr. Duangjai、センター長