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 2017年6月13日、岡山大学グローバル人材育成院の鄭幸子(チョン・ヘンジャ)准教授が、当センターを来訪されました。
 岡山大学は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択された「PRIME Program」の柱の一つと
して、「グローバル・ディスカバリー・プログラム」を新設されました。
 2017年10月からスタートする同プログラムは、世界中から集まる留学生、帰国生などと一緒に学ぶ国際プログラムで、学部・学科の枠にとらわれない、自由で実践的な学びを通してグローバルに活躍できる人材の育成を目指している
そうです。
 鄭准教授は、プログラムの立ち上げ段階から深く関わると共に、積極的な広報活動も実施されてきました。その結果、今年度は20か国から定員の5倍を超える応募があったそうです。今後も引き続き同プログラムのアピールを国内外で続けるべく、6月5日~9日に開催された在タイ日本国大使館・日本学生支援機構(JASSO)主催のJUNE Fair参加に合わせ、カセサート大学附属高等学校への訪問等も行われたそうです。
 また、鄭准教授は今後フィリピンにおいても同プログラムを広く周知したいとのお考えでしたので、当センターからはJSPS国際事業及びJSPS同窓会の概要説明に加え、東南アジア諸国における日本語学習者並びに日本への留学希望者の
状況等についてもお話ししました。その他にも米国の大学とのシステムの違いや日本の大学の今後の展望について等、
幅広い意見交換を実施することが出来ました。
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土肥国際協力員、鄭准教授、山下センター長、古屋副センター長

 当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年6月8、9日の両日、タイ研究財団(The Thailand Research Fund(TRF))が開催したRGJ-Ph.D. Congress 18に古屋副センター長が参加してきました。
The Royal Golden Jubilee (RGJ) Ph.D. Programme は1996年に国王即位50周年を記念して開始された、高度な知識を持つ研究者を輩出するための博士課程取得プログラムです。学生はタイの大学に入学後、タイのアドバイザーの指導で研究を行うと共に、最大12ヶ月間タイ国外で海外協力者と共に研究を行うことができます。タイ学術会議(NRCT)、保健医療システム調査研究所(HSRI)、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)及びTRFのタイ国立4機関協力のもと、これまで毎年約300名に学位を授与しているタイの高等教育の中で重要なプログラムの一つです。

今回の会議では8から10日までの3日間に渡って博士課程修了者並びに海外の協力機関等研究者によるプレゼンテーションが複数のセッションに分かれて行われました。
その中で、8日にはTRFと連携しているタイ国外の大学及び政府関係機関の紹介を行う時間が設けられ、当センターも短い時間ではありましたが約500名の研究者を前にJSPSの紹介を行うことが出来ました。
また、9日にはネットワーキングセッションとして、TRFと連携しているタイ国内外の大学及び政府関係機関を集め、今後の更なる連携を模索するための意見交換会が開催されました。当センターからは、JSPSの国際事業等について説明させて頂くと共に、タイにオフィスを構える日本の大学が現在48校あり、今後協力出来る可能性があることもお伝えしました。
タイ国外からは、在タイフランス大使館、ドイツ学術交流会、イギリス・コヴェントリー大学、ラオス国立農林研究所、ラオス保健科学大学、オハイオ州立大学及び当センターが、タイ国内からは農務局、NSTDA、原子力研究所、各国立大学等主要な政府関係機関から約50名の参加がありました。

※写真は全てTRFホームページ(http://rgj.trf.or.th/main/album/main/)より引用しています。

タイ国外の協力機関紹介の様子

タイ国外の協力機関紹介の様子

8日の会場の様子

8日の会場の様子

9日ネットワーキングセッションの様子

9日ネットワーキングセッションの様子

9日ネットワーキングセッション参加者(中央男性がchairのProf. Dr. Mongkol Techakumphu、中央左がRGJ Ph.D. Program Director Prof. Dr. Pramuan Tangboriboonrat

9日ネットワーキングセッション参加者(中央男性がchairのProf. Dr. Mongkol Techakumphu、中央左がRGJ Ph.D. Program Director Prof. Dr. Pramuan Tangboriboonrat)

当センターでは今後もタイの機関と連携し、日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年6月8日、九州大学学務部留学生課留学生交流係の野原翔職員が当センターを来訪されました。

野原職員は、6月5日から9日の間、在タイ日本国大使館で同大使館及び日本学生支援機構(JASSO)主催で開催されている「”JUNE Fair” JASSO, Universities and Embassy in Bangkok, Thailand」に参加するため訪タイされており、今回はその合間を縫って当センターに来訪頂きました。
JUNEフェアの様子はこちら

同大学は、英語で講義を受け修士もしくは博士号を取得出来る大学院正規課程を文系から理系まで幅広く揃えているほか、工学部及び農学部の学部向け国際コースも設置していらっしゃいます。そのため、フェア会場では国際コースについての質問を当然想定していたようですが、意外にも日本語コースについても多くの質問があった、とお話し頂きました。

当センターからは、JSPS国際事業の概要に加え、国費外国人留学生のタイ志願者の状況、タイに拠点を置く日本の大学の現状及び大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等説明させて頂きました。
また、野原職員は文部科学省の国際教育交流担当職員長期研修プログラム(LEAPプログラム)によりアメリカで勤務した経験があり、上記の意見交換の他にも、JSPSが行う国際学術交流研修を含めた海外研修制度についてもお話しすることができました。

野原職員と古屋副センター長

野原職員と古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

—–
日 時:2017年6月29(木) 13:45-15:20(受付は13:30から開始)
会 場:タイ原子力技術研究所 本部 1階会議室 
講話者:Dr. Kampanart Silva(タイ原子力技術研究所 原子力研究開発部門)

○外国人研究者招へい事業外国人招へい研究者(長期・短期・短期S)
外国人研究者招へい事業(外国人招へい研究者)は、学術の国際協力を推進するため、外国人研究者を日本に招へいするプログラムです。

1.対象分野
 人文・社会科学及び自然科学にわたる全分野
2.プログラムの概要
 外国人研究者招へい事業(外国人招へい研究者)は、学術の国際協力を推進するため、外国人
 研究者を日本に招へいするプログラムです。
 長期、短期、短期Sの3つのプログラムがあり、外国人研究者の招へいを希望する日本側受入
 研究者の所属する各大学等研究機関長の申請を受け、選考により採用者を決定します。
 長期は年1回、短期及び短期Sは年2回の募集・選考を行っています。各プログラムの要件は
 以下のとおりです。

<長 期>
中堅から教授級の外国人研究者を比較的長期間招へいし、日本の研究者と協力して研究を行う機会を提供します。
(1)採用期間
  2か月以上10か月以内
(2)外国人研究者の要件
  日本と国交がある国の国籍を有する者。ただし、日本国籍を有する者であっても、外国に
  おおむね10年以上在住し、当該国の学会で活躍している者を含む。
  優れた研究業績を有し、外国の大学又は研究機関に所属する常勤又は常勤として位置づけ
  られている研究者(日本の大学の教授、准教授又は助教に相当していること)。
  または、博士の学位取得後6年以上で、大学又は研究機関に於いて研究を継続している者。

<短 期>
優れた研究業績を有する諸外国の研究者を短期間招へいし、我が国の研究者との討議・意見交換や講演等を行う機会
を提供します。
(1)採用期間
  14日以上60日以内
(2)外国人研究者の要件
  日本と国交がある国の国籍を有する者。ただし、日本国籍を有する者であっても、外国に
  おおむね10年以上在住し、当該国の学会で活躍している者を含む。
  優れた研究業績を有し、外国の大学又は研究機関に所属する常勤又は常勤として位置づけ
  られている研究者(日本の大学の名誉教授、教授、准教授に相当していること)。

<短 期S>
卓越した研究業績を有する諸外国の研究者を短期間招へいし、受入機関全体の研究活動への助言・協力及び関連する
その他の学術研究機関においての講演会等を行う機会を提供します。
(1)採用期間
  7日以上30日以内
(2)外国人研究者の要件
  日本と国交がある国の国籍を有する者。ただし、日本国籍を有する者であっても、外国に
  おおむね10年以上在住し、当該国の学会で活躍している者を含む。
  ノーベル賞級の国際的な賞の受賞者など、特段に優れた研究業績を有し、当該分野で現在も
  指導的立場にある者。

<注意事項>
平成30年度分の募集より、申請は電子申請システムを通じて受け付けます。申請は所属機関(以下「申請機関」
という。)を通じて行ってください。
 ※個別申請は受け付けません。 ※申請書の郵送による提出は不要となります。

☆詳細な公募内容等については、下記ホームページでご確認ください☆
https://www.jsps.go.jp/j-inv/30/index.html

電子申請システムのご案内 http://www-shinsei.jsps.go.jp/topkokusai/top_kokusai.html
 ※改修のため、電子申請システムの公開(入力開始)は6月中旬を予定しています。
  各プログラムの入力項目(参考)を参照の上、記入内容の準備を進めていただき、公開後
  入力してください。

<申請手順>
【申請者(受入研究者)】
 申請機関が指定する期限(申請機関によっては本会の申請受付期間の1か月以上前の場合が
 あります。)までに、電子申請システムより申請書を提出(送信)してください。
【申請機関担当者】
 各プログラムの申請受付期限までに、電子申請システム上で、申請書を承認(「申請リスト」
 を確定)し、申請書を本会に提出(送信)してください。また、以下の2種類の書類を申請受付
 期間内に紙媒体で提出(郵送等)してください。
  ・申請件数一覧(兼受入承諾書)
  ・候補者リスト

【本件問い合わせ先】
独立行政法人日本学術振興会
国際事業部人物交流課 交流係
Email: invitation@jsps.go.jp 
TEL :+81-(0)3-3263-2480

○論文博士号取得希望者に対する支援事業
 論博事業は、アジア・アフリカ諸国の優れた研究者が、日本の大学において大学院の課程に
 よらず論文提出によって博士の学位を取得できるように支援するプログラムです。
 学位取得のために必要な経済的支援を継続的に行うことにより、アジア・アフリカ諸国全体の
 学術研究水準が向上し、また、アジア・アフリカ諸国と我が国との学術交流関係がさらに発展
 することを目的としています。

1.対象国
 アジア(含 中東):アフガニスタン、イエメン、イラク、イラン、インド、インドネシア、
 オマーン、カンボジア、サウジアラビア、シリア、スリランカ、タイ、中国、トルコ、
 ネパール、パキスタン、バングラデシュ、東ティモール、フィリピン、ブータン、ベトナム、
 マレーシア、ミャンマー、モルディブ、モンゴル、ヨルダン、ラオス、レバノン

 アフリカ:アルジェリア、アンゴラ、ウガンダ、エジプト、エチオピア、エリトリア、
 ガーナ、カーボヴェルデ、ガボン、カメルーン、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、ケニア、
 コートジボワール、コモロ、コンゴ共和国、コンゴ民主共和国、サントメ・プリンシペ、
 ザンビア、シェラレオネ、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、スワジランド、セーシェル、
 赤道ギニア、セネガル、ソマリア、タンザニア、チャド、中央アフリカ、チュニジア、トーゴ、
 ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、ボツワナ、
 マダガスカル、マラウイ、マリ、南アフリカ、南スーダン、モザンビーク、モーリシャス、
 モーリタニア、モロッコ、リビア、リベリア、ルワンダ、レソト

 ヨーロッパ:アゼルバイジャン、アルメニア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、
 グルジア、タジキスタン、トルクメニスタン
 なお、パレスチナについても対象国に準じて取り扱う。

(注)本募集より、学位授与制度が十分発展しているとみなされる国を対象外とすることにし、
 我が国の政府開発援助(ODA)の被支援国に対象国・地域を限定します。よって、アラブ
 首長国連邦、イスラエル、カタール、韓国、クウェート、シンガポール、バーレーン、ブルネイ
 及び対象国に準する取扱いであった台湾について対象外とします。

2.論博研究者の要件
 ・上記対象国の研究機関等において、常勤の研究者としての地位を有していること
 ・年齢が45歳以下の者であること

☆申請資格、応募の要件の詳細については、募集要項を参照してください☆
 https://www.jsps.go.jp/j-ronpaku/data/h29/H30_Bosyu_youkou.pdf

3.年間募集人数
 20名程度

4.支援期間
 原則3年間(2012年度~)

5.支援内容
 ・本会が日本側研究指導者の所属機関と業務委託契約を締結し、経費を支給します。
 ・支給金額は、1件あたり、1会計年度につき120万円以内、総額360万円とします。
 ・経費の使途は、旅費(招へい・派遣含む)、物品費、謝金、その他とする。
 ・支給経費の範囲内であれば、論博研究者の来日回数・日数及び日本側研究指導者の論博研究者
  の所属機関への訪問回数・日数に上限はありません。ただし、1会計年度につき、来日日数
  及び訪問日数の延べ日数は30日以上とします。
 ・その他、詳細は募集要項を参照してください。

注意:本事業は博士の学位の取得を希望する研究者に対して、研究の機会を与える事業であって、学位取得を保証するものではありません。

【本件問い合わせ先】
独立行政法人日本学術振興会
国際事業部人物交流課 交流係
Email: ronpaku@jsps.go.jp
TEL :+81-(0)3-3263-2368

○外国人研究者招へい事業(外国人特別研究員)一般
外国人研究者招へい事業(外国人特別研究員)は、諸外国の若手研究者に対し、我が国の大学等において日本側受入研究者の指導のもとに共同して研究に従事する機会を提供する事業です。

1.対象分野
  人文・社会科学及び自然科学の全分野
2.採用期間
  12か月以上24か月以内
3.外国人研究者の要件
 (1) 我が国と国交がある国の国籍を有する者(台湾及びパレスチナの研究者については、これに
   準じて取り扱う。)。
 (2) 我が国における研究開始時点で博士の学位を有し、かつ、採用年度当初(4月1日)時点で
   博士の学位取得後6年
   未満の者。常勤的職に就いているかどうかは不問。
   [注1]過去に一般、定着促進に採用された者については対象外とする。
4.日本側受入研究者の要件
 ・申請時において科学研究費補助金取扱規程(文部省告示)第2条に規定される研究機関に所属
  し、原則として常勤の研究者(助教、助手は除く)であって外国人研究者の受入を希望する者
 ・ただし、所属機関において、研究環境(研究室・設備・人員)の整備等を含め、本事業を責任
  を持って遂行できると判断する場合には、常勤でない研究者(科学研究費助成事業の応募資格
  は必要)でも可。
5.支給経費(予定)
 (1) 渡航費 国際航空券(エコノミークラス)
 (2) 滞在費 月額362,000円
 (3) その他 渡日一時金 定額200,000円、海外旅行保険

☆詳細な公募内容等については、下記ホームページで御確認ください☆
 https://www.jsps.go.jp/j-ippan/boshu.html

申請は、所属機関を通じて申請してください。(個別申請は受け付けません)
「申請受付期間」は、各大学等で研究機関が取りまとめた申請書をJSPSに提出する期限です。
取りまとめのため、機関内で提出期限(機関によっては1か月以上前)が設けられている場合が
ありますのでご注意ください。

【本件問い合わせ先】
独立行政法人日本学術振興会
国際事業部人物交流課 外国人特別研究員係
Email: postdoc-standard@jsps.go.jp
TEL :+81-(0)3-3263-3444

2017年6月5日・7日、在タイ日本大使館及び日本学生支援機構(JASSO)主催の 「”JUNE Fair” JASSO, Universities and Embassy in Bangkok, Thailand」に参加いたしました。

JSPSブース出展

JSPSブース出展


JSPSブース出展

JSPSブース出展

日本留学イベント“JUNE Fair”は、国費外国人留学生(研究留学生及び学部留学生/2018 年度渡日)の志望者が在タイ日本国大使館に申請書を提出する機会を活かして、在タイ日本国大使館と日本学生支援機構(JASSO)との共催により、当該期間に在タイ日本国大使館内で開催されているものです。同 フェアは、当該志望者等に対して幅広く日本留学に関する情報を提供し、国費留学生試験の合否に関わらず日本留学の促進を図ることを目的としており、当センターも例年、博士課程学生や来場者保護者の研究者を対象に「外国人研究者招へい事業」や「論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)」等のJSPS国際事業を紹介しております。

JSPS国際事業の説明

JSPS国際事業の説明

今年のJUNE Fairには、約30の日本の大学や日本語学校等がブースを出展しているほか、資料設置スペースには多くの日本の大学がパンフレットを並べており、各大学等、積極的に大学紹介や留学案内を行っておりました。

資料設置スペース

資料設置スペース

JSPSがブース出展した両日ともに多くの来場があり、来場者はもちろんのこと、日本から来られている大学関係者を含め、たくさんの方にJSPS国際事業及び当センターの活動について知ってもらうことができました。なお、JSPSはJUNE Fair最終日の9日も出展を予定しております。

2017年6月2日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を実施しました。当センターは2013年以降、毎年同大学での事業説明会を実施しており、今回で5回目の開催となります。
説明会開催に先立ち、Avorn Opatpatanakit副学長を表敬訪問いたしました。その際、二国間交流事業(オープンパートナーシップ共同研究・セミナー)に対するタイ側研究者の交流経費を用意しているとのお話をいただきました。

Avorn Opatpatanakit副学長表敬訪問

Avorn Opatpatanakit副学長表敬訪問

説明会は、Dr. Komgrit Leksakul研究センター長の挨拶で始まりました。山下センター長より感謝の言葉を述べた後、引き続き、古屋副センター長によるJSPS概要説明、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員によるJSPS国際事業の説明を行いました。

Dr. Komgrit Leksakul研究センター長

Dr. Komgrit Leksakul研究センター長


山下センター長

山下センター長


古屋副センター長

古屋副センター長

その後、JSPS事業経験者でJAAT会員でもあるDr. Narongchai Autsavapromporn及びDr. Suraphong Lorsomradeeに、申請手順や日本での研究活動の様子などをお話しいただきました。Dr. Narongchaiは、外国人特別研究員として放射線医学総合研究所での研究経験があり、2016年3月つくば国際会議場で開催された「第8回HOPEミーテイング」にも参加されておられます。Dr. Suraphongは、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて慶應義塾大学で博士号を取得されておられます。

Dr. Narongchai Autsavapromporn

Dr. Narongchai Autsavapromporn


Dr. Suraphong Lorsomradee

Dr. Suraphong Lorsomradee

さらに、チェンマイ大学の伊藤信孝客員教授にも講演をしていただきました。伊藤客員教授から参加者への「待つのではなく、自ら行動することが大切」とのメッセージに参加者も皆、熱心に話を聞いておられました。

伊藤信孝客員教授

伊藤信孝客員教授

質疑応答では、参加者から申請資格や申請手順等について多くの質問があり、ご多忙の中ご参加いただいた前京都大学外部戦略担当理事・副学長で現在、ラーチャモンコン工科大学ランナー校・学長顧問の吉川潔教授を交えて非常に活発な意見交換が行われ、有意義な事業説明会となりました。

吉川潔教授

吉川潔教授


集合写真

集合写真

 2017年6月2日(金)、チェンマイ大学にて事業説明会を実施した後、在チェンマイ日本国総領事館を表敬訪問し、川田一徳総領事及び青木敦史領事にお会いしました。川田総領事は、タイを始め、ラオス・シアトル・トロント・パプアニューギニア等に赴任された経験をお持ちで、在ラオス大使館で公使参事官を務められた後、2017年5月から在チェンマイ総領事に就任されました。

 まず始めに山下バンコク研究連絡センター長から、タイにおける研究連絡センターの役割や活動内容についての紹介をし、日本学術振興会では、あらゆる分野における学術を支援していること、またタイからは毎年100~120名ほどの研究者が日本を訪れていること等を説明しました。
 川田総領事からは、「論文博士号取得希望者に対する事業支援」について、日本独自のユニークな制度で、学術的にも意義が高く、国際貢献としても評価できるとのお言葉を頂きました。
 当センターが、ASEAN諸国及びネパール・バングラデシュも含めて支援を行っている旨を説明した際には、日本に研究に来た研究者がそれぞれ母国で国の要職に就き、教育機関においても幹部になっているケースが多く、影響力のある人物が各地に居るということは、とても有難く、今後も引き続き支援をお願いしたいと川田総領事から改めて要請を頂きました。
 また、現在の支援における課題についてもご質問があり、山下センター長から、日本の先生たちからも要望の多い「基礎研究」に対する支援を、これからも積極的に実施していくことであるとお伝えしました。
 なお、青木領事からは、2017年6月25日から国費外国人留学生の選抜試験が開始される旨の説明があり、チェンマイを含む北部9県からたくさんの研究者を送り出したいとのお話がありました。また、日本の大学がタイの大学と共同研究を行う際に関心の高い分野についてご質問頂き、当センターからは農学と医学が最も関心が高いこと、また現在行われている例として、チェンマイ大学が香川大学等と実施している共同研究についてご案内しました。その後も日本とタイの関係をさらに強化する取り組みや支援等について意見交換を実施する等、改めて領事館との連携強化の重要性を再認識いたしました。

 当センターでは例年、タイ北部の大学において事業説明会を実施しており、今後とも領事館との連携を強化しつつ、タイの地方大学における研究活動の推進に貢献していく所存です。総領事館の写真

     川田一徳総領事及び青木敦史領事を表敬訪問

2017年6月1日、タイ北部チェンライに創立されてから18年という新しい国立大学であるメーファールアン大学にて、JSPS事業説明会を実施しました。同大学での事業説明会は昨年度に引き続き2回目です。
説明会は、Dr. Chayaporn Wattanasiri副学長の挨拶及び大学紹介で始まりました。山下センター長より感謝の言葉を述べた後、引き続き、古屋副センター長によるJSPS概要説明、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員によるJSPS国際事業の説明を行いました。

Dr. Chayaporn Wattanasiri副学長

Dr. Chayaporn Wattanasiri副学長


山下センター長

山下センター長


古屋副センター長

古屋副センター長

続いて、外国人特別研究員として広島県立大学及び千葉大学で研究をされた Dr. Sutthiwal Setha講師にご講演いただき、申請手順や日本での研究活動の様子などをお話しいただきました。また、Dr. Sutthiwal からは、昨年当センターが実施した事業説明会で再度奮起し、平成29年度外国人招へい研究者(長期)に応募した結果、見事に採用され、平成29年12月から10カ月間、鹿児島大学にて、日本の研究者と研究協力を実施するという嬉しいご報告もいただきました。

Dr. Sutthiwal Setha

Dr. Sutthiwal Setha

説明会には、各学部の学部長及び副学部長を含む研究者40名以上の参加があり、質疑応答では申請資格や申請手順等について多くの質問がありました。

質問をする参加研究者

質問をする参加研究者


質問をする参加研究者

質問をする参加研究者

Dr. Chayaporn副学長からは、JSPS国際事業を申請するに当たって、日本側パートナー研究者を見つけることがいかに重要かということを参加研究者に改めて伝えていただき、これに対し、山下センター長より、現在タイにはバンコクを中心に48の日本の大学の海外オフィスがあるため、この環境を利用し、パートナー研究者を探して積極的に申請して欲しい旨を伝えました。
Dr. Chayaporn副学長のリーダーシップの下、非常に活発な意見交換が行われ、有意義な事業説明会となりました。

集合写真

集合写真

2017年5月30日、東京国際大学法人本部 Eトラック推進室 関口統括部長が当センターを来訪されました。
東京国際大学では、創学以来変わらず、「真の国際人の養成」を目指し、徹底した英語教育及び専門教育カリキュラムを提供しておられます。その中でも、経済学部及び国際関係学部では、2014年からEnglish Track Program(E-Track)を開設し、海外からの学生600人超を迎え入れてきました。E-Trackにおいては、すべての講義科目は英語で開講され、学士の学位を取得できることはもちろん、実践的な日本語学習も受講可能となっており、これまでインドネシアやベトナムからの学生を多く受け入れてきたそうです。ここタイでも新たに留学生を呼び込もうと、今回はタイ各地の高校やインターナショナルスクールに積極的に足を運ばれているとのことでした。
9月にバンコクで開催されるJASSOの日本留学フェアに参加する等、今後もタイの高校生に対して魅力あるプログラムを広く周知していきたいとお話し頂きました。

当センターからは、JSPS国際事業の概要、タイに拠点を置く日本の大学の現状及び大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等について説明すると共に、タイの学生誘致の手段としてJSTのさくらサイエンスプランも紹介しました。

古屋副センター長、関口統括部長、山下センター長、土肥国際協力員

古屋副センター長、関口統括部長、山下センター長、土肥国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年5月30日、昨年度に引き続き、バンコク市内にあるシーナカリンウィロート大学にてJSPS事業説明会を実施しました。同大学は、タイのリーディング大学として教員や公務員を多く輩出しており、当センターから徒歩圏内にある国立大学です。
なお、説明会実施に当たっては、シーナカリンウィロート大学キャンパス内にオフィスを構える明治大学ASEANセンターにご支援、ご協力をいただきました。
説明会は、明治大学ASEANセンター長の小沼廣幸特任教授、シーナカリンウィロート大学Prit Supasetsiri副学長(国際担当)、同大学Pathomthat Chiradeja戦略研究部長の挨拶で始まりました。

小沼明治大学ASEANセンター長

小沼明治大学ASEANセンター長

Prit Supasetsiri副学長

Prit Supasetsiri副学長

Pathomthat Chiradeja戦略研究部長

Pathomthat Chiradeja戦略研究部長

引き続き、当センターの山下センター長より感謝の言葉を述べた後、古屋副センター長によるJSPS概要説明、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員によるJSPS国際事業の説明を行いました。

山下センター長

山下センター長

古屋副センター長

古屋副センター長

続いてJSPS事業経験者であり、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員でもある歯学部の Dr. Sorasun Rungsiyanont准教授にご講演いただきました。
Dr. Sorasun は、口腔外科及び口腔内科をご専門にされており、論文博士号取得者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて東京医科歯科大学でPhDを取得され、プレゼンでは申請手順や日本での研究活動の様子を、写真やユーモアを交えてお話しいただきました。

Dr. Sorasun Rungsiyanont

Dr. Sorasun Rungsiyanont

説明会には、若手研究者からベテラン研究者まで、前回の2倍を超える50名程度の参加があり、JSPS国際事業への関心の高さが伺える有意義な事業説明会となりました。

集合写真

集合写真

2017年5月29日、ジョージタウン大学の学長補佐であるDr. Dennis L. McNamaraが当センターを来訪されました。
ジョージタウン大学は、アメリカ・ワシントンD.C.の近郊、ジョージタウンにメインキャンパスを構える政治や国際関係などの学問に関して世界屈指の大学であり、第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントン等、多くの著名な卒業生を輩出しております。McNamara学長補佐は、日本・中国・韓国等の東アジア社会学をご専門に研究をしておられ、ジョージタウン大学では、研究者としてだけではなく、中国担当の学長補佐としてもご活躍されております。
McNamara学長補佐の今回のバンコク訪問の主な目的は、「タイ政府が、タイを高等教育の拠点とするために、どのような政策をとっているか」、「タイの日系企業がどのように産学官連携を進めているか」についての調査研究のためであり、合わせて当センターにお越しくださいました。山下センター長は、ESD(Education for Sustainable Development)in Schools 「持続可能な開発のための教育」をテーマに研究されていることもあり、様々な意見交換をすることができました。
また、当センターの活動内容を説明したところ、タイに拠点を置く日本の大学の現状・大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動及びJSPS同窓会等の人的ネットワークに非常に興味を持たれておられました。

古屋副センター長、Dr. Dennis L. McNamara学長補佐、山下センター長、斉藤国際協力員

古屋副センター長、Dr. Dennis L. McNamara学長補佐、山下センター長、斉藤国際協力員

当センターでは今後も研究者の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年5月26日、国立高等専門学校機構タイリエゾンオフィス所長の松本勉教授が、同機構の大村浩志事務局次長及び事務局国際企画室の嘉部井忠夫シニアプログラムオフィサーとともに当センターを来訪されました。
国立高等専門学校機構では、近年の世界経済のグローバル化に伴い、実践的技術者養成機関として、時代のニーズに対応するため、「ISATE(国際工学教育研究集会)」、「ISTS(持続可能な社会構築への貢献のための科学技術に関する国際シンポジウム)」の国際シンポジウムの実施、海外インターンシップ等、世界に通用するグローバルエンジニアの育成を重点課題に掲げ、多角的な取組を行っておられます。このような取組の中で、タイにおいても、産業界と連携した教育を推進し、高専型教育モデルの導入支援を進めていくために、2016年12月にタイ・バンコクのタイ教育省職業教育委員会事務局 (OVEC)内にリエゾンオフィスを開所されました。松本所長は2017年4月から駐在されており、本日は、そのご挨拶と情報交換のため、当センターにお越しくださいました。
情報交換では、松本所長をはじめ、当センターで担当しているJSPSバングラデシュ同窓会立ち上げの際に在バングラデシュ日本国大使館一等書記官としてご協力いただきました大村事務局次長、そして、民間企業で長年海外駐在員としてご活躍された経験をお持ちの嘉部井シニアプログラムオフィサーとともに、様々な角度から、高専機構の海外への学生研修やインターンシップ等について、意見交換をすることができました。
また、当センターからもJSPS国際事業の概要や、タイに拠点を置く日本の大学の現状や大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等についてご説明させていただきました。
 

土肥国際協力員、古屋副センター長、大村事務局次長、山下センター長、松本所長、嘉部井シニアプログラムオフィサー、斉藤国際協力員

土肥国際協力員、古屋副センター長、大村事務局次長、山下センター長、松本所長、嘉部井シニアプログラムオフィサー、斉藤国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年5月25日、カセサート大学カンペンセンキャンパスにてJSPS事業説明会を実施しました。同大学では2013年から毎年、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事でもある Dr. Suratwadee Jiwajindaのご協力のもと事業説明会を開催させていただいております。
説明会は、東京農工大への留学経験をお持ちのAsst. Prof. Dr. Tiwa Pakoktom農学部・研究センター長の挨拶で始まり、引き続き古屋副センター長によりJSPSの概要、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員によりJSPS国際事業の説明を行いました。

Dr. Tiwa Pakoktom農学部・研究センター長

Dr. Tiwa Pakoktom農学部・研究センター長


土肥国際協力員

土肥国際協力員

斉藤国際協力員

斉藤国際協力員

その後、JSPS事業経験者である Dr. Suratwadee Jiwajindaにご講演いただきました。
Dr. Suratwadee は、論文博士号取得者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて京都大学で博士号を取得されており、プレゼンでは申請手順や日本での研究活動の様子などをお話しいただきました。

Dr. Suratwadee Jiwajinda

Dr. Suratwadee Jiwajinda

説明会には約25名の参加があり、中には京都大学や大阪大学等、日本の大学への留学経験者もいらっしゃいました。一方で、多くが学生及び若手研究者であったため、質疑応答では、外国人特別研究員及び論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)の申請資格や申請手順等を中心に多くの質問がありました。また、既にJSPS国際事業への申請を考えている方もいらっしゃったため、必要論文数や採択後の大学での活動等、より具体的な質問も多くあがりました。

Dr. Tiwa Pakoktom農学部・研究センター長と古屋副センター長

Dr. Tiwa Pakoktom農学部・研究センター長と古屋副センター長

説明会後も申請資格について質問に来る参加者もいらっしゃる等、JSPS国際事業への関心の高さが伺える有意義な事業説明会となりました。

集合写真

集合写真

2017年5月19日、九州大学の横田文彦講師が当センターを来訪されました。
横田先生は公衆衛生・疫学をご専門とされ、九州大学・持続可能な社会のための決断科学センターの健康モジュール(共同研究チーム)に所属されておられます。健康モジュールでは、バングラデシュやインドなどの南アジアを中心にポータブル・ヘルス・クリニック(生活習慣病予防のための健診と遠隔医療サービス)のソーシャル・ビジネス化や普及を目標に研究・教育活動をされているとのことでした。
当センターの山下センター長は、持続可能な社会のための決断科学センターの学外担当者を務めていることもあり、ポータブル・ヘルス・クリニックをアジア途上国の無医村・遠隔地域でどのように持続可能的に実施していくかについて、様々な意見交換を行いました。
また、当センターから外国人特別研究員、論文博士号取得希望者に対する支援事業、二国間交流事業及び研究拠点形成事業等のJSPS国際事業についてご説明させていただきました。横田先生はバングラデシュやインドの研究者と共同で研究を実施されていることもあり、研究拠点形成事業にご興味を示しておられました。

古屋副センター長、横田講師、山下センター長、斉藤国際協力員

古屋副センター長、横田講師、山下センター長、斉藤国際協力員

当センターでは今後もアジアで活動される研究者を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

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日 時:2017年6月1(木) 10:00-11:15(受付は9:30から開始)
会 場:メーファールアン大学 アカデミックオフィス3(E3) 208B会議室 
講話者:Dr. Sutthiwal Setha(メーファールアン大学、農業生産技術管理部門)
    
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日 時:2017年6月2日(金) 10:00-12:00(受付は9:30から開始)
会 場:チェンマイ大学 事務局 Phaya Sri Wisarn Waja Room
講話者:Dr. Narongchai Autsavapromporn(チェンマイ大学、医学部)
    Dr. Suraphong Lorsomradee(チェンマイ大学、医学部)

2017年5月16日、大阪大学ASEAN拠点長である仁平卓也教授が当センターを来訪されました。
大阪大学ASEAN拠点は、世界に4箇所ある大阪大学の海外拠点(北米拠点・欧州拠点・ASEAN拠点・東アジア拠点)の1つとして、 タイのバンコクを拠点に、大阪大学のASEAN地域における国際的な教育研究活動及び現地の同窓会活動をサポートしておられます。 前身である旧「バンコク教育研究センター」は2006年に開所し、活動の幅を広げるために、2014年にASEANセンターに、2017年に現在のASEAN拠点に名称を変更されました。
仁平教授は、2014年4月より3年間センター長を務められた望月太郎前センター長の後任として、2017年4月からASEAN拠点長に就任されました。本日は、そのご挨拶と情報交換のため、当センターにお越しくださいました。
情報交換では、ASEAN地域から優秀な留学生を獲得するために、日本に留学する魅力をどのように伝えていくかについて、当センターと意見交換を行いました。また、仁平教授より、日本人学生が、短期滞在も含め海外に出ていくことでいかに成長できるかについても事例を交えてご説明いただき、大学の国際交流活動について大変参考になるお話しを伺うことができました。

土肥国際協力員、仁平ASEAN拠点長、古屋副センター長

土肥国際協力員、仁平ASEAN拠点長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

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日 時:2017年5月25(木) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:カセサート大学 カンペンセンキャンパス Bu-nga Saree会議室
講話者:Dr. Suratwadee Jiwajinda(カセサート大学、農学部)
    
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日 時:2017年5月30日(火) 10:00-11:25(受付は9:30から開始)
会 場:シーナカリンウィロート大学 Innovation Building 19階会議室
講話者:Dr. Sorasun Rungsiyanont(シーナカリンウィロート大学、歯学部)

2017年4月28日、東京工業大学のタイオフィス拠点長である大即信明名誉教授、水野俊晃国際部長及び秋友豊香国際事業課長が当センターを来訪されました。
東京工業大学は、諸外国との学術交流及び国際連携を戦略的に推進するため、現在、海外4カ国4都市(タイ・バンコク、フィリピン・マニラ、中国・北京、エジプト・アレキサンドリア)に活動拠点を設置しています。大即名誉教授は、その中で、フィリピン国マニラ市デラサール大学内のフィリピンオフィスの拠点長を4年間務められた経験をお持ちで、2017年4月から新たにタイオフィスの拠点長に就任されました。本日は、そのご挨拶と情報交換のため、当センターにお越しくださいました。
情報交換では、大即タイ拠点長からタイオフィスの主な活動等についてご説明があった後、当センターからもJSPS国際事業の概要や、タイに拠点を置く日本の大学の現状や大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等についてご説明させていただきました。

古屋副センター長、水野国際部長、大即タイ拠点長、山下センター長、秋友国際事業課長、斉藤国際協力員

古屋副センター長、水野国際部長、大即タイ拠点長、山下センター長、秋友国際事業課長、斉藤国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年4月27日、今年度第1回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。
理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.JSPSバンコク研究連絡センターの土肥国際協力員及び斉藤国際協力員の紹介
2.第6回JAAT理事会(2017年2月9日開催)議事録の承認
3.第8回JAAT総会(2017年2月9日開催)議事録の承認
4.JAAT2017年及び2018年の年次計画について
Dr. SuratwadeeよりJAATの2017年及び2018年の年次計画について説明があり、今後の主な活動ついて以下のとおり確認が行われました。
・JAAT主催の地方大学でのワークショップ及びJSPS、JAAT、NRCTの共催による国際学術セミナーについて、例年通り実施することを確認した。
・JAATの活動を広く一般に周知するために、NRCTのホームページにJAATのリンクを作成することを確認した。
・JAAT理事会と同日の午前にJAATメンバーによるワーキンググループミーティングを実施することを再度、確認した。
5.Thailand Research Expo 2017について
Thailand Research Expo 2017の期間中(8月23日-8月27日)、8月23日-24日をJAPAN Daysとして、日タイ友好130周年についてのシンポジウムを開催する旨の説明があった。その中の講演会で日本・タイ双方から講演者を招くこととなった。
6.JAAT会計報告
Dr. Jirapornより2016年度の会計報告の予定であったが、急遽、欠席となったため、次回の理事会にての報告となった。
7.その他

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次回の理事会は、2017年6月22日(木)に開催予定です。
※JAATメンバーによるワーキンググループを同日理事会の前に開催予定。

今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2017年4月26日、宇都宮大学の後藤章名誉教授が当センターを来訪されました。
後藤名誉教授は、農学農村工学・農村計画学を専門としてタイをはじめとした東南アジアにおける灌漑システムや水環境問題を取り扱う等、世界的に長年ご活躍された後、今年の春に宇都宮大学を退職されました。現在はその知識・経験を宇都宮大学の国際化に役立てるため、国際交流担当特命教授として手腕を振るわれておられます。
宇都宮大学の国際学部は、「グローバルな実践力」を持って、国際的分野で活躍する人材育成の機能を強化することを目的に、平成29年4月に2学科から1学科に再編・統合されました。グローバル化が進む中で世界の様々な地域で発生する様々な課題に対応するため、同学部では新たな教育プログラムを持って人材育成の機能の充実・強化をはかられているそうです。後藤名誉教授は、宇都宮大学の更なる国際化に向けて、タイのカセサート大学に海外連絡事務所を設置する準備を進められているとのことで、今後のタイでの活動等についてお話し頂きました。
当センターからもタイに拠点を置く日本の大学の現状や大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)等についてご説明させていただきました。また、後藤名誉教授はJSPS学術システム研究センターの研究員を務められていたこともあり、JSPSの国際事業についても有意義な意見交換を行うことができました。

土肥国際協力員、古屋副センター長、後藤名誉教授、山下センター長、斉藤国際協力員

土肥国際協力員、古屋副センター長、後藤名誉教授、山下センター長、斉藤国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年4月10日、京都大学ASEAN拠点の大澤由実副所長、鶴房匠子職員が当センターを来訪されました。
京都大学は、ASEAN地域の大学との研究及び教育における連携を支援し、同地域におけるグローバルネットワークを強化する拠点として、2014年6月にバンコク市内にASEAN拠点を設置しております。(京都大学ASEAN拠点開所式の様子はこちら
鶴房職員は、「京都大学若手人材海外派遣事業 ジョン万プログラム」の一環である「事務職員短期派遣プログラム」の枠組みにおいて、2017年4月から9月末までの6カ月間にわたって京都大学ASEAN拠点に滞在し、オフィス運営の業務に従事されるとのことです。同プログラムは、主に若手職員を対象としており、海外拠点において国際関係業務を経験し、語学等のスキルアップを実現するための機会となっているとのことでした。
また、鶴房職員は京都大学の前部署にて、JSPSの研究拠点形成事業や二国間交流事業等の事務を担当されていたとのことで、JSPSの事業について活発な意見交換を行うことができました。

土肥国際協力員、大澤副所長、鶴房職員、山下センター長、斉藤国際協力員

土肥国際協力員、大澤副所長、鶴房職員、山下センター長、斉藤国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年4月7日、バングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)の前事務局長であるDr. Nur Ahamed Khondakerが奥様と共に当センターを来訪されました。
バングラデシュ同窓会は現在150名を越えるメンバーがおり、その中には大学学長として活躍されている方もいらっしゃいます。同同窓会では6大学の学長を招いた討論会を開催するなど、学術をリードするための様々な取り組みを実施しているとのことです。
2017年3月には理事会選挙が行われ、4月からの新体制による第1回理事会の予定等についても報告頂きました。
また、バングラデシュ同窓会は、外国人研究者再招へい事業(Bridge Fellowship Program)への推薦にも非常に力を入れており、今年度も2名の推薦者が日本で研究を行う予定です。
なお、Khondaker前事務局長から、日本で研究を希望する外国人研究者のためのプログラムについて質問があったため、特に外国人研究者招へい事業(Fellowship Program)や論文博士取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)の説明を当センターから行うと共に、JSTの「さくらサイエンスプラン」も紹介したところ、非常に興味を持たれたようでした。
昨年度はバングラデシュ国内の政治状況もあり、バングラデシュで開催された同窓会総会及びシンポジウムには日本人研究者及び当センターの出席は叶いませんでしたが、2017年度は新たな理事会のもと、これまで以上に活発な活動が期待されるところであり、当センターとしても引き続き積極的に支援を行っていく予定です。

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Nur Ahamed Khondaker前事務局長、土肥国際協力員、Dr. Nur Ahamed Khondaker氏の奥様、斉藤国際協力員

古屋副センター長、山下センター長、Dr. Nur Ahamed Khondaker前事務局長、土肥国際協力員、Dr. Nur Ahamed Khondaker氏の奥様、斉藤国際協力員

ASIA CENTERのDr. James Gomez所長、Michelle D’cruzコーディネーター、Patcharee職員が、当センターを来訪されました。
Gomez所長は、山下センター長と古くから親交があり、バンコク大学国際担当副学部長に就任された経歴をお持ちです。その際は当センターが同大学を訪問し、JSPSの国際事業の説明及び情報交換を行いました。
(訪問の様子は こちら
2015年に設立したASIA CENTERは、社会的課題を解決することを目的にパヤタイ(バンコク タイ)に立ち上げられ、本日は、そのご挨拶と情報交換のため、当センターにお越しくださいました。
従来、アジア地域では、社会科学分野の研究者のネットワークが弱いため、今後様々な研究会・セミナーなどの開催を通して、研究者同士のネットワークを更に広げたいとおっしゃっていました。その一つがInternational Faculty Club(IFC)で、四半期毎のインフォーマルな集まりを計画されているようです。
当センターからは、サポートしている5つの同窓会(バングラデシュ・タイ・フィリピン・ネパール・インドネシア)の連携や外国人研究者招へい事業、論文博士取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)等のJSPSの国際事業を紹介すると共に、今後当センターとどのような形で連携・協力ができるかについて情報交換を行いました。
当センターでは今後も研究者ネットワークの強化に繋がるASIA CENTERでの活動を積極的に支援していきたいと考えています。

Patcharee職員、Michelle D’cruzコーディネーター、Dr. James Gomez所長、山下センター長、古屋副センター長、斉藤国際協力員、土肥国際協力員

Patcharee職員、Michelle D’cruzコーディネーター、Dr. James Gomez所長、山下センター長、古屋副センター長、斉藤国際協力員、土肥国際協力員

2017年4月3日(月)、JSPSバンコク研究連絡センターに神戸大学より土肥亜紀子、山口大学より斉藤康平の2名の国際協力員が着任しました。(大田敏雄前国際協力員は広島大学へ帰任)
JSPSでは、国公私立大学の職員を対象に、国際交流に関する幅広い見識と高度な実務能力を有する専門的な職員の養成を目的として、国際学術交流研修を行っています。研修の受講者は、「国際協力員」として、1年目はJSPS東京本部における国際学術交流の実務研修、2年目は9ヵ国10ヵ所に設置するJSPS海外研究連絡センターで海外実務研修を受講します。
JSPSバンコク研究連絡センターでは2014年度より毎年1名の国際協力員が海外実務研修を行っており、2017年度より2名に増員となりました。

Natthida現地職員、山下センター長、斉藤国際協力員、土肥国際協力員、古屋副センター長

Natthida現地職員、山下センター長、斉藤国際協力員、土肥国際協力員、古屋副センター長


以下、両協力員挨拶。

2017年4月1日付けでJSPSバンコク研究連絡センター着任いたしました。

JSPSバンコク研究連絡センターで、一年間、センター長、副センター長、現地スタッフの方とともに、JSPSの活動に従事し、国際学術交流に関する見識を広げ、国際学術交流において大学職員に求められる実務能力を身につけていきたいと思います。
微力ながら、JSPSバンコク研究連絡センターの活動に少しでも貢献していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

土肥 亜紀子、斉藤 康平

2017年3月30日、バンコック銀行の小澤 仁執行副頭取及び大沼 達朗氏が当センターを来訪されました。
1944年に創業された同銀行はタイ国内に1190の支店を持ち、タイ最大の商業銀行として、タイに進出した日系企業への支援を行ってきたそうです。日本人行員の常駐はもちろん、日本の大手銀行や地方銀行18行から20人近くの若手銀行員を受入れ、人材育成にも力を入れていらっしゃいます。
日本はもちろん、タイも抱える高齢化や人口減少問題の中、同銀行も新たな活動を行っていきたいと、近年は執行副頭取自ら観光やビジネスマッチング等にも力を入れており、今回は特に産学連携についての情報収集のため当センターに来訪頂きました。
これに対し、当センターからはJSPSの概要、国際事業及びJSPS同窓会の活動に加え、タイに拠点を置く日本の大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)やタイで活動する日本の大学の状況等について説明を行いました。
小澤執行副頭取は若手育成のため、若手銀行員に徹底したデータ収集に基づくレポート作成と現地での会社営業を指導しているそうで、銀行という普段は聞けない異業種のお話しを聞くことが出来、大変参考になりました。

大沼氏、小澤執行副頭取及び山下センター長

大沼氏、小澤執行副頭取及び山下センター長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月22日、北海道大学国際本部川端千鶴学術専門職が当センターを来訪されました。
北海道大学は、学部1、2年生を対象とした短期海外留学制度グローバル・キャリア・デザイン(通称ファースト・ステップ・プログラム(FSP))を実施していらっしゃいます。この授業では6回程度の国内での準備授業の後、海外協定大学等での授業体験や学生交流、企業・組織の現場見学等1~2週間の海外研修を受けられるそうです。
同プログラムではこれまでベトナム及びシンガポールでの実施が多く、タイではここ数年実施がなかったそうです。そのため、タイとの関係強化を図るべく、今回の来泰では協定校訪問や現地調査を行っていらっしゃいます。また、タイの大学事情の他、同プログラムで実施したい農村・貧困プロジェクト等のタイでの現状についても情報収集を行いたいということで、当センターからも可能な限り情報提供を行いました。

川端学術専門職、山下センター長

川端学術専門職、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月22日、熊本大学の国際戦略課・香月壮之介職員(JSPSの国際学術交流研修にて2015年度にJSPSロンドン研究連絡センターで研修)、社会連携課・花崎琢弥職員、人事課・岩岡仁美職員及び研究推進課・川畑美麻職員が当センターを来訪されました。
熊本大学は、スーパーグローバル大学事業のタイプB(グローバル化牽引型)に採択されており、現在海外での展開を進められています。今回は、東南アジアでの海外拠点設置や同窓会設立等について情報収集をされるために訪泰されました。
熊本大学は現在海外に8つの事務所(共同利用の事務所も含む)を展開されており、東南アジアではインドネシアのスラバヤ工科大学内に事務所を設置されています。同事務所には現地職員も常駐しており、留学生の獲得など海外拠点として有効に機能しているそうです。また、同大学はアジア圏では、中国に次いでインドネシア、バングラデシュ、ベトナム等からの留学生が多く、これらの国で同窓会設立を計画されているそうです。
これに対し、山下センター長からはJSPS同窓会が主催する学術シンポジウムや同窓会員を対象とした外国人研究者再招へい事業(Bridge Fellowship Program)の説明を行った他、タイに拠点を置く日本の大学間ネットワークである在タイ大学連絡会(JUNThai)や今年2月に設立された日タイ教育研究振興基金(REP財団)について情報提供を行いました。
また、香月職員からはSixERS(国立六大学:千葉大学、新潟大学、金沢大学、岡山大学、長崎大学、熊本大学)による共同事業についてもお話しをお伺いすることができました。

香月職員、花崎職員、山下センター長、岩岡職員、川畑職員

香月職員、花崎職員、山下センター長、岩岡職員、川畑職員

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

福岡県バンコク事務所東 幸治所長が任期を終えられ、新しく久保田資子所長が着任されるに伴い、2017年3月22日にお2人で当センターを来訪されました。
山下センター長は元九州大学大学院言語文化研究院長、古屋副センター長は九州大学から当センターに着任と福岡県とはゆかりが深く、これまでもタイ福岡OB会等様々なイベントにご招待頂いております。
同事務所も当センターと同じくASEAN全域が業務範囲となっているため、他国の情報について情報交換を行った他、福岡県の海外派遣制度についてもお聞きすることが出来ました。近年はタイで日本の都道府県主催の物産フェアが多く開催されていますが、同フェアの開催とあわせて大学が留学フェアを実施する等、県・大学が連携した取り組みも多くみられます。当センターからは他県のそういった取り組みをご紹介すると共に、福岡県のバンコクでの活動予定等もお聞きすることができました。

山下センター長、古屋副センター長、久保田新所長、東前所長

山下センター長、古屋副センター長、久保田新所長、東前所長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

タイにおけるJSPSのカウンターパートであるタイ学術会議(NRCT)の新事務局長就任を受け、2017年3月21日、当センターは日本の関係機関・大学と共にProf. Sirirurg Songsivilai事務局長へ表敬訪問を行いました。日本の関係機関・大学からは以下5名が訪問しました。
 ・京都大学ASEAN拠点 拠点長 柴山 守教授
 ・電気通信大学ASEAN 教育研究支援センター(UARC) 高橋 隆司客員教授
 ・東亜大学  平松 隆円准教授
 ・科学技術振興機構(JST)シンガポール事務所 佐藤 正樹所長
 ・産業技術総合研究所(AIST) 宮崎 芳徳 上席イノベーションコーディネーター

面談の様子

面談の様子

Prof. Sirirurg事務局長は、これまでタイ科学技術開発庁(NSTDA)傘下の研究機関である国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC)や国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)等に在籍されており、NSTDAの副長官などを歴任され今年1月に新しく事務局長に就任されました。
面談では、山下センター長が在タイ大学連絡会(JUNThai)の紹介を行い、続いて柴山教授がJUNThaiの設立からこれまでの活動状況について紹介しました。
また、柴山教授から日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)の設立経緯や今後の課題等について説明を行なった他、佐藤所長がe-ASIAや地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の最近の動向について説明を行いました。
一方、Prof. Sirirurg事務局長からは、現在タイ政府が進めている科学技術イノベーション関連機関の改編や新政策の動向についてお話をお伺いすることができました。これらの動きに向け、新会議が立ち上げられ、2週間ほど前に第一回目の会合が開催されたそうで、今年は同国の科学技術分野で大きな改革が予想されています。また、NRCTとしても今後はいくつかの特定の分野で日本との連携強化を図っていきたいと述べられました。
最後に山下センター長が2017年は日タイ修好130周年にあたり、さらに翌2018年はJSPSとNRCTがMOUを締結し40周年という節目を迎えることから、JSPS及びJUNThaiを含む共催の記念イベントの提案を行った他、引き続きの連携について確認を行いました。

Prof. Sirirurg事務局長(右)

Prof. Sirirurg事務局長(右)


集合写真

集合写真

当センターは今後もNRCTと連携を図りながら、日タイの学術交流を支援、促進していきたいと思います。

2017年3月21日、(株)ベネッセコーポレーション初等中等教育事業本部の森本典夫氏及び大橋奈津美氏が当センターを来訪されました。
ベネッセコーポレーションは、日本では幼児向け教材の開発やサービスの提供を行っている他、高校向けのサービスの提供も積極的に展開されており、特に近年はグローバル教育に力を入れられており、タイへの事業進出に向けた情報収集のために訪泰され、当センター訪問前にもタイの関係機関を訪問されたそうです。今回の面談では、事業の主な対象が高校生や大学生であることから日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所のNuntaporn現地職員にも同席してもらい、意見交換を行いました。
同社では、現在海外からの留学生向けに日本語教育サポートの提供を進められており、日本語教材の開発等に取り組まれているそうです。また、日本人学生向けにはELS Language Centersと連携し、東北大学にてELSのプログラムを提供しています。これらの取組を将来的には海外からの留学生に対し、インバウンド向けのサービスとして展開したいと考えられています。
これに対し、Nuntaporn職員からは、タイの大学入試や日本語教育等の現状について説明を行い、当センターからはセンターの活動やタイに拠点を置く日本の大学の活動状況に関する説明の他、関係機関の案内を行いました。
また、同社では、現在ベトナムで介護系人材の育成プログラムを提供されている他、21世紀型スキル(分析力、思考力、創造力など)を評価する手法の開発やさらにその評価前後でスキルを向上させるためのプログラム開発にも取り組まれているそうです。
当センターへの来訪者は大学や研究機関の関係者が多い中、普段はあまりお伺いすることのない一般企業での取り組みについて情報を得られる貴重な機会となりました。

Nuntaporn職員、大橋氏、森本氏、大田国際協力員、モンチャノック氏(通訳担当)

Nuntaporn職員、大橋氏、森本氏、大田国際協力員、モンチャノック氏(通訳担当)

2017年3月21日、宇都宮大学国際学部附属多文化公共圏センター長の重田康博教授が当センターを来訪されました。
重田先生は、国際協力学や国際NGO学をご専門としており、主にカンボジアをリサーチフィールドとされていらっしゃいますが、タイとの共同研究も推進すべく関係機関との調整のため来泰され、合間を縫って当センターにもお越しいただきました。
今回の来泰ではタマサート大学他複数の大学を訪問されるということで、タイ・カンボジア・日本の3ヶ国での共同研究の可能性を踏まえ、当センターからは先生の関心が高かった研究拠点形成事業(Core-to-Core)について説明を行いました。
また、先生は前日の20日に開催された在タイ大学連絡会(JUNThai)懇親会にもご出席頂いており、タイに拠点を置く日本の大学の現状や今後の展望等について当センターからもお話しし、意見交換を行いました。

山下センター長、重田教授

山下センター長、重田教授

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月21日、東亜大学の平松隆円准教授が当センターを来訪されました。
平松先生は、東南アジアでの広報活動を展開するため、タイはもちろんのこと東南アジア各地を定期的に訪問していらっしゃいます。今回は今月20日に開催された在タイ大学連絡会(JUNThai)に合わせ訪泰されました。
同連絡会において東亜大学はJUNThai次期幹事校に推薦され、4月からの幹事校として正式に承認されました。これを受けて当センターに来訪頂き、今後のタイでの活動等についてお話し頂きました。当センターからもタイに拠点を置く日本の大学の現状や今後の展望等についてお話しし、意見交換を行いました。

平松准教授、山下センター長

平松准教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月20日、在タイ日本国大使館で第10回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。
前回の第9回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。

第1部では、以下2つの講演が行われました。
・「タイの科学技術教育振興について-その施策と活動-」
 国立科学技術振興研究所(IPST)副所長 Asst. Prof. Dr. Pollakrit Kritmaitree
・「日タイ教育研究振興基金(REP財団)について」
大阪大学ASEANセンター長、REP財団理事長 望月 太郎教授
REP財団理事、元国際交流基金日本語パートナーズ調整員 本持 明彦氏

Asst. Prof. Dr. Pollakritは、宇都宮大学に留学された経験をお持ちで、今回のご講演ではIPSTの事業や活動内容等についてお話し頂きました。IPSTは、タイ教育省傘下にある独立行政法人で主に初等・中等教育段階の児童・生徒を対象として、STEM(科学、技術、工学、数学)教育の推進や教員のスキル・能力向上のための取組みをされています。また、学習の質を向上させるためのカリキュラムや教材の開発の他、大学や民間セクターとも連携しながら地方の学校を支援する活動もされています。
質疑応答では、タイの大学生は算数・理科などの理系科目の知識が不足しており、この課題に対する取組みは高等教育段階で行うのではなく、初等・中等教育段階で行うことが重要であるとの意見がありました。また、教員のスキル向上のためのどのような取組みを行っているかという質問に対し、IPSTでは教員研修センターで研修機会の提供を行っている他、他国のSTEM教育の現状を学ぶために大学の教員らに対し国外留学をサポートする資金援助も行っていることなどを紹介されました。また、IPSTの専門官でもある東京農工大学の安宅理恵先生からは、初等・中等教育段階で質の高い教育を提供している日本と協同できるよう、参加校に対し連携協力の依頼がありました。

Asst. Prof. Dr. Pollakrit(IPST)

Asst. Prof. Dr. Pollakrit(IPST)


質疑応答の様子

質疑応答の様子

続いて、望月教授及び本持理事が日タイ教育研究振興基金(JTREP財団)についてご講演されました。同財団は、年々盛んになっている日タイの学術交流、日本語学習者の増加、日系企業側からの日本語が話せる人材要請の増加等に伴い、日タイの研究者及び人材育成の支援を目的として、今年2月に設立されました。企業等からの寄付金を基金化して活動されており、今後の具体的な活動として、研究者等のタイ滞在時のビザ発給支援、タイでの事務所の代行業務や地方で活動する日本語教員への生活用品の無償貸出等を実施される予定です。また、財団設立前からタイ人学生への日本語教育の普及活動として、タマサート大学で日本語の授業を提供されており、現在189名の学生が受講しているそうです。
質疑応答では、タマサート大学での授業は単位として認定されるのかという質問があり、現在は無償で授業を提供しており単位認定はないものの、学内での評判も高く将来的な展開については検討したい旨の回答がありました。また、同財団の活動に関心を示している大学から、タイ人の学生が日本に留学する際の金銭的な支援等についても質問があがりました。

本持氏(左)、望月教授(右)

本持氏(左)、望月教授(右)

続いて、第2部の連絡会では、協議事項としてJUNThaiの次期幹事校の選出が行われ、電気通信大学及び東亜大学の2校が4月から1年間幹事校を担当することが承認されました。また、3月末で幹事校の任期を迎える京都大学の柴山守教授が挨拶をされ、JUNThaiへの加盟校の増加に伴う事務量の増加が現在懸念事項となっており、今後これを加盟校間で協力して解決していきたいと述べられました。

議長を務めた桑野教授(青山学院大学)

議長を務めた桑野教授(青山学院大学)


柴山教授(京都大学)

柴山教授(京都大学)


髙橋客員教授(電気通信大学)

髙橋客員教授(電気通信大学)


平松准教授(東亜大学)

平松准教授(東亜大学)

続いて、オブザーバー参加校として横浜国立大学、東京国際大学、信州大学の3校が紹介された他、名古屋大学から8月に開催予定のチュラロンコン大学との共催シンポジウムについて案内がありました。
また、山下センター長が大学との共催セミナーやシンポジウム等の情報提供を呼びかけ、これに加え、在タイ日本国大使館の寺島史朗一等書記官からも日タイ修好130周年の記念事業に対する大使館からの支援について案内がありました。

山下センター長

山下センター長


会議の様子

会議の様子


次回のJUNThaiは2017年6月19日(月)に開催予定です。

2017年3月16日、都城工業高等専門学校吉井千周准教授及び宮城学院女子大学現代ビジネス学部現代ビジネス学科の市野澤潤平准教授が当センターを来訪されました。
吉井先生は平成27年度国立高等専門学校機構在外研究員制度により1年間泰日工業大学の客員教授として赴任された後、平成28年度科学研究費補助金「国際共同研究加速基金」に採択され、チェンマイ大学でAffiliated Researcherとしてフィールドワーク行ってこられました。今回は3月の日本ご帰国前のご報告に当センターに来訪頂きました。先日は「国際共同研究加速基金」採択者の一部で構成されたネットワーク「LEADSNET」の会合にも参加されたとのことです。
また、チェンマイ大学や隣のチェンライ県にあるメーファールアン大学には当センターも毎年JSPS事業説明会を開催しており、両大学の日本人研究者の情報等を教えて頂きました。

国立高等専門学校機構は、在タイ日本国大使館が打ち出した日タイ産業人材育成協力イニシアティブの具体的施策の一つとしても取り上げられており、タイ全体の職業高校・技術短大のレベルアップを図るため新たにタイ教育省内に同機構オフィスを設置されています。そのため、同オフィスのお話しについても情報提供頂きました。

市野澤先生は観光学・文化人類学がご専門で、タイでは観光業についての研究をされていらっしゃる他、ワイルドライフ・ツーリズムという世界各地の野生動物を対象にした観光についての研究を主なテーマとして、インドネシアやタイ周辺の海でフィールドワークを行っていらっしゃるそうで、ダイビングのお話しなどもお聞きすることができました。

当センターからは、センターやJSPS同窓会の活動の他、在タイ大学連絡会(JUNThai)についてもご説明した他、例年開催しているJSPS-NRCT共催のシンポジウムや国際タイ学会等のイベントについても情報交換を行うことが出来ました。

吉井先生と古屋副センター長

吉井先生と古屋副センター長

センターでは今後も日本の大学等のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月15日、香川大学の長竹善伸国際グループリーダーが当センターを来訪されました。
香川大学は、チェンマイ大学と30年以上にわたり教員交流を中心に大学間の交流を続けられており、現在でも隔年で合同シンポジウムを開催されています。今回は、チェンマイで開催された香川大学タイ人留学生の同窓会に出席されるために訪泰され、その後当センターにも来訪頂きました。
現在、香川大学のタイ人留学生数は中国に次いで2番目に多いこともあり、同大学では研究交流等タイとの更なる交流を目指していらっしゃるそうです。そのため、タイの情勢や学術政策等についてご質問をいただきました。
これに対し、当センターからは、センターの活動内容やJSPSのタイにおけるカウンターパートであるタイ学術会議(NRCT)等について紹介するとともに、今年からスタートしている国家20年計画や次期経済産業モデルであるThailand 4.0など、タイ国内の学術分野に関する動向を中心に説明しました。
また、長竹グループリーダーは過去に文部科学省の国際教育交流担当職員長期研修プログラム(LEAPプログラム)を受けられており、JSPSの国際学術交流研修(大学職員向けの国際研修事業)にもご関心を示され、同研修の概要についても説明を行いました。
その他、長竹グループリーダーからは、香川大学・愛媛大学・高知大学及びインドネシアの3大学による「大学の世界展開力強化事業」を通じたインドネシアとの学生交流やブルネイとの大学間交流などASEAN地域での活動を中心にお話をお伺いすることができました。

古屋副センター長と長竹グループリーダー

古屋副センター長と長竹グループリーダー

センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月9日、インドネシア・ジャカルタでJSPSインドネシア同窓会(JAAI)の設立記念シンポジウムが開催され、当センターも出席しました。

開会式前にはインドネシアの伝統舞踊が披露され、華やかな雰囲気の中シンポジウムがスタートしました。

インドネシアの伝統舞踊の様子

インドネシアの伝統舞踊の様子

開会式では、Prof. Dr. Subyakto会長が開会の挨拶を行い、設立までの活動状況を昨年11月17日の決議集会開催、JSPS17番目の同窓会としての承認、2017年の設立総会開催、と17の数字をかけユーモアを交えながら説明すると共に、日本とインドネシアの更なる連携への期待を述べられました。

Prof. Dr. Subyakto会長による挨拶

Prof. Dr. Subyakto会長による挨拶

続いてJSPS東京本部の岩佐敬昭理事が挨拶を行い、JSPSの概要やJSPSとインドネシアとの関係等を述べるとともに、JAAI設立に対し祝辞を述べられました。

岩佐敬昭理事(JSPS東京本部)による挨拶

岩佐敬昭理事(JSPS東京本部)による挨拶

また、JSPSのインドネシアにおけるカウンターパートであるインドネシア科学院(LIPI)院長のProf. Dr. Iskandar Zulkarnainの挨拶では、インドネシアの研究予算や日本とインドネシアの学術連携の成功事例の紹介を行うとともに、JAAIの活動を通じたインドネシアと日本の更なる連携に期待する旨を述べられました。

Prof. Dr. Iskandar Zulkarnain院長(LIPI)による挨拶

Prof. Dr. Iskandar Zulkarnain院長(LIPI)による挨拶

そして、最後に同じくJSPSのカウンターパートであるインドネシア研究・技術・高等教育省(RISTEKDIKTI)(英語略称DG-RSTHE)のDr. Muhammad Dimyati 総局長(研究開発強化担当)代理から の挨拶もありました。

Dr. Muhammad Dimyati 総局長(研究開発強化担当)代理(RISTEKDIKTI)による挨拶

Dr. Muhammad Dimyati 総局長(研究開発強化担当)代理(RISTEKDIKTI)による挨拶


開会セレモニーの様子

開会セレモニーの様子

フォトセッションを挟み、記念講演として大学共同利用機関法人自然科学研究機構 基礎生物学研究所生物進化研究部門の長谷部光泰教授が講演を行われました。長谷部教授はインドネシアとの関係も深く、30年程前にJSPSの事業を通じてインドネシアに2ヶ月間滞在し研究活動をされた経験があり、現地の生活様式や文化の違いに大きな刺激を受けられたそうです。長谷部教授のご専門は植物発生進化学で、動物にない植物の再生のメカニズムや植物進化のダイナミズム、長谷部教授の研究チームの研究にかける努力やその結果による多くの発見など大変興味深い講演に参加者らは傾聴していました。
また、講演では基礎研究について
「利用可能性」
「自分以外の多くの人の好奇心を満たすこと」
「人々が幼少期に抱いていた好奇心を呼び起こすこと」
「国際的コミュニケーションを深め、相互理解を促進すること」
以上4つの観点から重要性を強調されました。
講演後の質疑応答では、参加者からどのように研究へのモチベーションを維持しているのかとの問いに対し、好奇心や興味が非常に大切で、フィールドワークなどを通して実際に自分の目で観察することを心掛けていると述べられました。

長谷部光泰教授(自然科学研究機構)による記念講演

長谷部光泰教授(自然科学研究機構)による記念講演


JAAIから長谷部教授へ記念品贈呈

JAAIから長谷部教授へ記念品贈呈


質疑応答の様子

質疑応答の様子

午後のセッションでは、JAAI理事のDr. Wahyu Dwiantoが司会を務め、以下6名のJSPS事業経験者が自身の研究内容や事業成果について発表を行いました。
Prof. Dr. Eddy Hermawan (インドネシア国立航空宇宙研究所:LAPAN)
Dr. Jarnuzi Gunlazuadi (インドネシア大学:UI)
Dr. Adrin Tohari (インドネシア科学院:LIPI)
Prof. Dr. Irfan D. Prijambada(ガジャマダ大学:UGM)
Dr. Yopi(インドネシア科学院:LIPI)
Prof. Christofora Hanny Wijaya(ボゴール農業大学:IPB)

司会を務めたDr. Wahyu Dwianto(JAAI理事)

司会を務めたDr. Wahyu Dwianto(JAAI理事)


Prof. Dr. Eddy Hermawan (LAPAN)による講演

Prof. Dr. Eddy Hermawan (LAPAN)による講演


Dr. Jarnuzi Gunlazuadi(UI)(右)による講演

Dr. Jarnuzi Gunlazuadi(UI)(右)による講演


Dr. Adrin Tohari (LIPI)による講演

Dr. Adrin Tohari (LIPI)による講演


Prof. Dr. Irfan D. Prijambada(UGM)による講演

Prof. Dr. Irfan D. Prijambada(UGM)による講演


Dr. Yopi(LIPI)による講演

Dr. Yopi(LIPI)による講演


Prof.  Wijayaと山下センター長

Prof. Wijayaと山下センター長

その後、引き続き全体討論に移り、JAAIの今後の活動等について協議が行われ、最後はProf. Dr. Subyakto会長の挨拶でシンポジウムが幕を閉じました。

全体討論の様子

全体討論の様子

今回のシンポジウムにはJAAI会員やJSPS事業経験者を中心に110名以上の参加者が出席し、休憩時にも活発に交流が図られていました。メディアからの取材依頼もあるなどインドネシア国内でも注目度が高く、今後のJAAIの更なる活動が期待されるすばらしいシンポジウムとなりました。

メディア取材の様子

メディア取材の様子


集合写真

集合写真

2017年3月8日、在インドネシア日本国大使館を表敬訪問しました。訪問には、2016年12月に新しく設立されたJSPSインドネシア同窓会(JAAI)のProf. Dr. Subyakto会長、Dr. Wahyu Dwianto及びMs. Mila Kencanaも同行され、同大使館広報文化センター長の中村亮公使と山口敬一一等書記官(教育担当)と面談しました。
面談では、まず山下センター長がJSPS及び当センターの概要を紹介し、Prof. Dr. Subyakto会長がJAAI設立の経緯を説明しました。
また、山下センター長から各同窓会の活動や同窓会員だけを対象とした外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)について説明を行うと共に山口書記官に対し同事業への協力をお願いし、ご承諾頂きました。
一方、中村公使からは、JAAIが作成した同窓会のメンバーリストについて、メンテナンスは大変だと思うが、JAAI及びJSPSにとっても今後非常に有益なものになるだろうとのコメントを頂きました。
また、JAAI会員には自然科学系の研究者が多い中、中村公使は、昨年12月に神戸大学がインドネシアで開催した言語等をテーマとするシンポジウムの例を取り上げながら、同国での社会科学系分野の重要性にも言及されました。
さらに2018年は日本・インドネシア国交樹立60周年にあたり、各分野で様々なイベントが計画されていることから、それに連動させる形でのJAAIとの連携や広報の支援についてご提案を頂きました。
その他、山口書記官からは、現在インドネシアに拠点を設置している日本の大学は20大学程度あることなど、日本の大学のインドネシアでの活動等をご紹介いただきました。

(左から)Dr. Wahyu、Mr. Agung LIPI職員、古屋副センター長、Ms. Mila、Prof. Dr. Subyakto、山下センター長、中村公使、山口書記官、大田国際協力員

(左から)Dr. Wahyu、Mr. Agung LIPI職員、古屋副センター長、Ms. Mila、Prof. Dr. Subyakto、山下センター長、中村公使、山口書記官、大田国際協力員

当センターとしては今後も同大使館と連携を図りながら、JAAIの活動を支援していきたいと思います。

2017年3月7日、関西大学の前田裕副学長兼国際部長が当センターを来訪されました。

関西大学は、チュラロンコン大学に現在バンコクオフィスを設置していますが、今回は同大学内でのオフィスの手続きのため来泰されました。
これまでもチュラロンコン大学とは非常に良好な関係を長く築いてこられたそうですが、近年はさらに関西大学の活動の幅が広がり、タイの他の大学との研究・教育連携も活発化しているそうです。とはいえまだまだタイの留学生数は少ないということで、ASEANでの重点国として戦略的な見直しを図られているとのことでした。
今回の来泰ではチュラロンコン大学はもちろん、日本の大学でタイにオフィスを構える他大学もいくつか訪問して情報交換を行われたそうで、当センターもそれらのお話しを聞くと同時にJSPSの国際事業や在タイ大学連絡会(JUNThai)、タイの高等教育の状況等をご説明する等、さらなる意見交換を行うことが出来ました。

古屋副センター長、前田副学長、山下センター長

古屋副センター長、前田副学長、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月7日、大阪大学未来戦略機構第一部門の大杉卓三特任准教授が当センターを来訪されました。

大杉先生は、ソーシャル・ビジネスに関する研究や活動に取り組まれており、今年2月には、九州大学のアシル・アハメッド准教授との共著で「グラミンのソーシャル・ビジネス」を増補改訂版として発行されました。
また、同2月にはノーベル平和賞を受賞した経済学者ムハマド・ユヌス氏を招いて開催されたシンポジウム「ソーシャル・ビジネスで未来をつくろう」にも尽力された他、今年1月には一般社団法人ソーシャル・ビジネス・アカデミア・ネットワークを立ち上げられ、今後はソーシャル・ビジネスに取り組む起業家の育成にもさらに取り組まれていく予定です。
その他、ポータブル・ヘルス・クリニック(ICTを活用した新たな医療サービスの提供)やバングラデシュからの医師、看護師の受入れ等に関する取組みについてもお話しをお伺いすることができました。

大杉先生の活動に対し、山下センター長は、タマサート大学のPuey Ungphakorn研究開発学部長のDr. Jitti Mongkolnchaiarunyaが中心となって進められている「アジアの貧困撲滅のための地域起こし」をテーマとしたフォーラム(※2016年11月25日の記事参照)を紹介し、同フォーラムとの連携を提案したところ、大杉先生から前向きなお返事をいただきました。

大田国際協力員、大杉先生、山下センター長

大田国際協力員、大杉先生、山下センター長

2017年3月6日、Institute of International Education(IIE)のJonathan A. Lembright Regional Director, Southeast Asia 及びJessica Loh Director, Outreach and Marketingが当センターを来訪されました。

IIEは、アメリカ・ニューヨークに本部を置く非営利の国際教育機関で1919年設立と歴史も古く、海外にも多くの拠点を持っています。バンコクのオフィスではアジア・太平洋地域を担当としており、日本の複数の大学ともネットワークを構築しているそうです。当センターも出席した、チュラロンコン大学・名古屋大学・上智大学・東洋大学4大学共催による国際シンポジウムにIIEも出席しており(その時の記事はこちら)、今回の来訪が実現されました。

IIEは同地域の学生への奨学金制度や、日米の小中学校教員の交換留学制度等を提供しているということで、当センターからはJSPSの国際事業として外国人研究者招へい事業(Fellowship Program)や論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU Program)等、特に個人研究者向け事業を説明しました。IIEのプログラムはJSPSとは対象者が違うものの、その後のキャリアデザインとして研究者向けの資金を聞かれることもあるそうで、その際は当センターをぜひ紹介したいとおっしゃって頂きました。

Ms. Jessica、Mr. Jonathan、山下センター長、古屋副センター長

Ms. Jessica、Mr. Jonathan、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も教育関係機関との連携を積極的に図りたいと考えています。

2017年3月3日、タマサート大学ランシットキャンパスにてJSPS事業説明会を実施しました。同大学での事業説明会の開催は、2015年1月以来となります。

説明会は、Prof. Dr. Pramuan Tapchaisri副学長(研究担当)の挨拶で始まり、続いて当センターがJSPSの概要及び国際事業について紹介を行いました。

挨拶を述べるProf. Dr. Pramuan 副学長

挨拶を述べるProf. Dr. Pramuan 副学長


山下センター長によるプレゼン

山下センター長によるプレゼン


古屋副センター長によるプレゼン

古屋副センター長によるプレゼン

続いてJSPS事業経験者である機械工学部助教 Dr. Chatchai Marnadee及びタマサートビジネススクール助教 Dr. Duangjai Lorthanavanichにご講演いただきました。
Dr. Chatchaiは、農業工学を専門にされており、論文博士号取得者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて神戸大学でPhDを取得され、プレゼンでは申請手順や日本での研究活動の様子などをお話しいただきました。

Dr. Chatchai(右)

Dr. Chatchai(右)

一方、Dr. Duangjaiは、外国人招へい事業(長期)を通じて京都大学で世界遺産の管理運営についての調査研究をされました。プレゼンでは写真を用いながら、日本滞在時の活動等についてお話しいただきました。

Dr. Duangjai(右)

Dr. Duangjai(右)

説明会には学生、若手研究者を中心に約30名が参加しており、質疑応答では申請資格や申請手順等について多くの質問がありました。参加者の中には日本の大学との交流が既にあり、JSPSの国際事業への申請を考えている方も複数いらっしゃいました。

集合写真

集合写真

説明会後は、同大学の開発研究学部学部長Dr. Jitti Mongkolnchaiarunyaのもとを訪れ、今年8月に開始されるPhDプログラムや新設された附属幼稚園等についてお話しを伺った他、今夏開催予定の「アジアの貧困撲滅のための地域起こし」をテーマとしたフォーラムに関する打合せを行いました。なお、本フォーラムについては、Dr. Jittiが2016年11月25日に当センターを訪問され、協力要請をいただいております(そのときの様子はこちら)。

Dr. Jitti(右)との集合写真

Dr. Jitti(右)との集合写真

2017年3月2日、JSPSタイ同窓会(JAAT)の外国人研究者再招へい事業(Bridge Fellowship Program)選考委員会を当センターで実施しました。
Bridgeプログラムは、JSPS同窓会正規会員に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
Bridge選考委員会には、JAATのDr. Paritud Bhandhubanyong委員長、JAAT会長のDr. Sunee Mallikamarl、JAAT事務局長のDr. Danai Tiwawech、JAAT理事のDr. Suratwadee Jiwajinda、Dr. Kittisak Sawanyawisuth及び当センターの山下センター長が出席しました。
今回の募集に対しては6名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。

選考委員会の様子

選考委員会の様子

また、委員会後には、3月で約3年間の任期を終えるDr. Sunee会長に当センターから記念品の贈呈を行いました。

Dr. Sunee会長を囲んでの集合写真

Dr. Sunee会長を囲んでの集合写真

2017年3月2日、島根大学の服部泰直学長が広光一郎教授、黒岩大史教授及び浜田太国際交流課長と共に当センターを来訪されました。

今回はチェンマイ大学とのMOU締結のため来泰されたということで、当センターにもお立ち寄り頂きました。島根大学に来るタイ人留学生の数は、他のアジアの国々と比較すると少なく、今回のMOU締結をきっかけに同大学のタイの活動を促進したいと考えていらっしゃいます。
同大学には現在、海外に4つの同窓会があるそうですが、今後は外国人留学生の帰国後のフォローアップや、外国人留学生だけでなく現地の日本人卒業生なども取り込みながら同窓会にとどまらない、より強力なネットワークづくりを目指されています。
当センターからはJSPS同窓会の活動はもちろん、JSPSの国際事業や当センターのASEAN各国での活動状況、在タイ大学連絡会(JUNThai)の説明を行うと共に、タイでの日本の大学の活動についても意見交換を行いました。

大田国際協力員、広光教授、山下センター長、服部学長、黒岩教授、浜田課長

大田国際協力員、広光教授、山下センター長、服部学長、黒岩教授、浜田課長

なお、前日には島根大学関係者らによる懇親会も開催され、当センターもご招待いただきました。懇親会には現在バンコクで活躍されている島根大学の卒業生や山陰地方にゆかりのある方々で構成される「山陰同郷会」の会員も出席されていました。現在、同郷会には100名近い会員がいらっしゃるそうで、今後はこれらのネットワークを基盤として、海外インターンシップなどの連携強化に取り組まれるそうです。

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年3月1日、日本私立大学協会の小出秀文常務理事・事務局長をはじめ、以下12名の教職員方が当センターを来訪されました。
 日本私立大学協会 坂下 景子 職員
 青森大学 木村 雅大 理事
 千葉工業大学 瀬戸熊 修 理事長、小出 範雄 学務部長
 桜美林大学 三谷 高康 学長、朝倉 孝雄 国際センター長代理
 大阪経済大学 崎田 洋一 理事・事務局長、石原 啓 国際交流課長
 大阪商業大学 谷岡 辰郎 法人本部長補佐・秘書室長
 愛知工業大学 後藤 卓弥 職員
 京都外国語大学 有田 敬 国際部次長兼留学生課長
 福井工業大学 松浦 悦郎 アセアン事務所長

日本私立大学協会は、昨年12月に創立70周年を迎えられ、これを機に今後はASEANでの人材育成、大学間交流などの更なる展開を目指されており、タイとの関係では同国の私立大学協会と協定を締結されています。訪泰前にはマレーシアも視察されており、タイでは、泰日工業大学や在タイ日本国大使館等の訪問を予定されていました。

面談では、まず山下センター長がJSPSの国際事業、当センターの活動状況や国際学術交流研修制度等について説明を行い、続いて小出常務理事・事務局長からもご挨拶をいただきました。その中で、泰日関係の現状及び今後の動向について質問があり、これに対し、山下センター長が、在タイ大学連絡会(JUNThai)や日本国大使館による産業人材育成協力イニシアティブ、タイ人留学生やタイでの日本語教育などの取組みを紹介しながら、今後も両国は経済面、教育・学術面でお互い重要なパートナーであることと回答しました。

山下センター長によるJSPS概要等説明の様子

山下センター長によるJSPS概要等説明の様子

小出常務理事・事務局長からのご挨拶

小出常務理事・事務局長からのご挨拶

集合写真

集合写真

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月28日、会津大学の程子学副学長・副理事長が陳健特任准教授、川口立喜准教授及び会津土建(株)の菅家忠洋取締役が当センターを来訪されました。

会津大学は、平成5年にコンピュータ理工学に特化した4年制大学として創設された公立大学です。現在はスーパーグローバル大学(SGU)タイプB(グローバル化牽引型)にも指定され「『心・技・体』三位一体による世界で活躍する革新的ICT人材の育成」を目指す等、大学の国際化にも積極的に取り組まれています。その結果、中国・ロシア・台湾には強いネットワークを構築しており、40%以上が外国人教員で構成されているそうです。今回はさらにタイ・ベトナム・ミャンマー等へのネットワーク強化を図るべく来泰されました。
今回の来泰ではチュラロンコン大学等を訪問し、同大学が取り組んでいる全教科英語による先進ICTグローバルプログラムについても説明したところ、非常に好評だったということです。また、学部・大学院一貫オーナーズプログラム(5年間で学士・修士を取ることが出来る)制度やインターンシップの状況等、幅広くお聞きすることが出来ました。
当センターからもJSPSの国際事業や在タイ大学連絡会(JUNThai)、タイの高等教育の状況等ご説明し、今後の日本の大学の連携や日系企業との交流等様々な意見交換を行うことが出来ました。

バンコクセンター職員と程副学長、川口准教授、菅家取締役、陳特任准教授

バンコクセンター職員と程副学長、川口准教授、菅家取締役、陳特任准教授

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月27日、フィリピンを訪問し、外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)選考委員会に出席するとともに、2018年度の計画に関する打ち合わせをフィリピン同窓会(JAAP)と実施しました。
Bridgeプログラムは、JSPSの外国人特別研究員事業等に採用されて来日し、日本での研究活動を終了して同窓会会員になった外国人研究者に対し、再度来日して日本人研究者との研究協力関係を形成・維持・強化する機会を提供する事業です。
Bridge選考委員会には、Dr. Susan Gallardo JAAP会長、審査委員のDr. Renato G. Reyes JAAP 事務局長、DOST事務次官代理のDr. Carol M Yorobe及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、古屋副センター長が陪席しました。
今回の募集に対しては8名の応募があり、審査の結果1名を推薦することとなりました。
また、2018年度の計画に関する打ち合わせにおいては、下記のように決定しました。
・National Science and Technology Week の開催に合わせて同窓会総会及びシンポジウムを実施、National Science and Technology Week は7月11~15日に開催予定のため、それが決まり次第総会及びシンポジウムの開催日も決定する。
・場所はPhilippine Trade Training Center(PTTC)
・論博メダル授与式も同時に開催する
・1名ないし2名の日本からの講師を招へい予定、同窓会で候補者を決定、交渉も済ませた上で開催の2ヶ月前までにバンコクセンターに連絡してもらう
・昨年同様、JAAPからタイ、バングラデシュ、ネパール同窓会から代表1名を招待予定(今回は新たに設立されたインドネシア同窓会からも招待予定)

BRIDGE選考委員会

BRIDGE選考委員会

同窓会打ち合わせの後、Susan会長、Reyes事務局長とともに在フィリピン日本国大使館を表敬訪問し、2016年11月から着任された中村 建参事官にJSPSの国際事業やJAAPの活動状況、7月に予定しているJAAPの同窓会総会及びシンポジウム等について説明しました。
大使館からは例年7月開催のシンポジウムにご出席頂いており、今回も中村参事官にご出席頂けるよう依頼すると共に、引き続き同窓会の活動にもご協力頂けるようお願いしました。
なお、今年は7月シンポジウム開催と併せて、フィリピンの大学・研究機関を訪問し、JSPS事業説明会を実施しようと考えており、同説明会へのご協力もお願いしました。

中村参事官(左から2人目)と

中村参事官(左から2人目)と

2017年2月23日、関西大学の奥和義副学長兼社会連携部長、石田成則教授、西澤希久男教授及び松元雅和准教授が当センターを来訪されました。

関西大学は、現在すでにタイの複数の大学とMOUを締結し、タイとの交流を図っていますが、今回は主にパンヤピワット経営大学(PIM)及びチュラロンコン大学との今後の連携・交流について協議するために訪泰されました。
関西大学はチュラロンコン大学内に海外事務所を設置されており、現在は理工系学部を中心に研究交流を実施されていますが、現在タイでも問題となっている高齢化社会等をテーマに今後文系学部での交流も行い、大学間の包括協定から一歩進んだ学部及び研究科間の交流へと進めようとされています。
当センターからは、JSPSの国際事業や在タイ日本国大使館による日タイ産業人材育成協力イニシアティブなどの取組みを紹介したところ、高い関心を示されていました。
その他、西澤先生は「教育の質の保証」について調査されており、2016年11月の訪泰時にはタイ教育省訪問と併せて当センターにも来訪頂きました(前回のご来訪の様子はこちら)が、今回も新規教員の採用基準や大学の評価制度についてお話を伺いました。一方、奥副学長からは日本の大学の評価制度やその事例等をご紹介いただき、日タイの教育の質の保証に関する制度の違いについて貴重な情報を得ることができました。

大田国際協力員、石田教授、奥副学長、山下センター長、西澤教授、松元准教授

大田国際協力員、石田教授、奥副学長、山下センター長、西澤教授、松元准教授

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月20日、千葉大学の猿渡政範理事・事務局長、西田篤司副学長(国際・広報)をはじめ、以下6名の教職員方が当センターを来訪されました。
 高等教育研究機構 織田 雄一 教授
 国際企画課 田保橋 良 課長
 経理課 井上 剛 係長
 契約課 渋井 将紀 専門職員
 財務課予算係 飯田 俊介 職員
 国際企画課 白崎 佳奈 職員

現在、千葉大学は、マヒドン大学内に海外拠点としてInternational Exchange Centerをすでに設置されていますが、マヒドン大学内のインターナショナルカレッジ内(今年3月に完成予定)に千葉大学マヒドンキャンパスの開設を予定されており、今回はそれに向けた協議のため訪泰されました。
千葉大学は現在、アジアでは中国とインドネシアに、その他欧米等にも複数の拠点を展開されています。タイでのキャンパスは、年内の運用開始を目指されており、開設後は現地スタッフも配置し、同大学への教員や学生の派遣のほか、共同授業やシンポジウムも実施される予定です。
同大学では、タイの大学と連携し、タイの高校生に日本語の授業を提供したり、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「日本・アジア青少年サイエンス交流計画(さくらサイエンスプラン)」を通じた学生の受入れを行うなど、すでにタイとの交流、連携を実施されていますが、今後のタイ、東南アジア圏での活動展開にあたり、各国との交流状況や事務所の運用管理等についてご質問をいただきました。

これに対し、山下センター長が、JSPSの国際事業や同窓会活動を紹介した他、タイで日本留学を希望する生徒らの現状や、在タイ日本国大使館による産業人材育成協力イニシアティブなどについても紹介し、活発な意見交換を行うことができました。

井上係長、猿渡理事・事務局長、西田副学長、飯田職員、山下センター長、渋井専門職員、織田教授、田保橋課長、白崎職員

井上係長、猿渡理事・事務局長、西田副学長、飯田職員、山下センター長、渋井専門職員、織田教授、田保橋課長、白崎職員

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

このたび、第33回国際生物学賞受賞候補者の推薦受付を開始しましたので、ご案内いたします。
国際生物学賞は、昭和天皇のご在位60年と長年にわたる生物学のご研究を記念するとともに、本賞の発展に寄与されている今上天皇の長年にわたる魚類分類学(ハゼ類)の御研究を併せて記念し、生物学の奨励を目的とした賞です。日本学術振興会は本賞の事務局を努めております。
本賞は、毎年生物学の授賞分野を選定の上、世界各国から寄せられた推薦の中から、当該分野の研究において優れた業績を挙げ、世界の学術の進歩に大きな貢献をした研究者を選考して、授賞しています。
つきましては、現在、推薦受付を開始いたしましたので、受賞候補者をご推薦いただきたく、よろしくお願いいたします。推薦方法の詳細は以下の通りです。

<第33回国際生物学賞>
授賞対象分野:海洋生物学
推薦方法:“NOMINATION FORM”に必要事項を英文でご記入の上、候補者の業績を簡潔に記した推薦書(英文)を添付し、以下送付先までメールまたは郵送でお送りください。
送付先:
メール;ip-biology@jsps.go.jp
郵 送;〒102-0083 東京都千代田区麹町5―3―1
独立行政法人日本学術振興会 国際生物学賞事務局
締 切:平成29年4月21日(金)

詳細は、国際生物学賞の事務局である日本学術振興会のホームページをご覧ください(JSPS東京本部HPへ遷移します)。
http://www.jsps.go.jp/j-biol/index.html

担当:
独立行政法人日本学術振興会 国際生物学賞事務局
メールアドレス:ip-biology@jsps.go.jp

※バンコク研究連絡センターでは質問等をお受けできませんので、上記担当に直接お問い合わせ下さい。

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2017年2月16日、信州大学学術研究院の鏡味裕教授と同大学先鋭領域融合研究群バイオメディカル研究所代謝ゲノミクス部門長の米倉真一准教授がスラナリー工科大学でのダブルディグリーに関するMOUの調印式のため訪泰され、当センターにもご来訪くださいました。

信州大学は、現在スラナリー工科大学、チュラロンコン大学、メーファールアン大学等との交流がある他、これまで同大学へのタイ人留学生やタイで活躍している日本人卒業生らが中心となって行っていた同窓会活動と連携する等、アジアでも特にタイを重視した活動を展開されようとしていらっしゃいます。
タイでの活動展開にあたり、当センターの活動状況やタイに拠点を置く大学の活動状況等について質問をいただき、これに対し山下センター長からJSPS同窓会の活動、二国間交流事業や研究拠点形成事業(Core -to-Core Program)などの国際事業、当センター所掌国との学術交流状況の他、在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動や各大学の現地での活動事例について紹介を行いました。

米倉准教授、鏡味教授、山下センター長、大田国際協力員

米倉准教授、鏡味教授、山下センター長、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月16日、大分大学医学部の内田智久助教が当センターに来訪されました。内田先生は、前回2016年6月にも当センターを訪問されており(その時の様子はこちら)、今回はその後の活動や進捗等についてお話をお伺いすることができました。

内田先生はその後も定期的に訪泰されており、盤谷日本人商工会議所(JCC)化学品部会医薬・医療分科会のアドバイザーに就任された他、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「日本・アジア青少年サイエンス交流計画(さくらサイエンスプラン)」により、チュラポン王女サイエンススクールから各校1名ずつ、計13名の高校生を受入れ、大分大学病院の見学やサイエンス・ハイスクールに指定されている舞鶴高校(大分県)との交流を実施されていらっしゃいます。特に舞鶴高校との交流では、その受入れがきっかけとなり、チュラポン王女サイエンススクール・ロッブリー校と同高校の提携が進み、さらに生徒の交流が実施されることになったそうです。

また、前回のご来訪時には、メコン領域の国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)の医師の内視鏡外科手術のスキルアップを図るトレーニングプログラムを提供するNPO法人「MESTA(Mekong Endo-Surgery Training Academy)」の設立についてお話をお伺いしました。現在MESTAには日本の14大学が参加し、アジア地域での内視鏡人材育成コンソーシアムとして順調に活動が進んでおり、今年2月には第3回目のトレーニングコースが開催されるそうです。

その他にも、JICAとの共同事業で、タイで現在問題となっている高齢化問題への取り組みや、大分大学へタイの医師を招へいし、医療機器の使用方法を指導するとともに大学を人材育成の場として提供する取り組みについて等、精力的な活動内容についてご報告頂きました。

大田国際協力員、内田先生、山下センター長

大田国際協力員、内田先生、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月15日、名古屋大学教育推進部事業推進課の鎌澤かおり課長及び清水佳世子職員が当センターを来訪されました。訪泰前にはカンボジアに出張されており、今回はそれに合わせてご訪問くださいました。

海外での展開を進めている名古屋大学では、現在海外に複数の拠点があり、そこで勤務するスタッフが常時100名以上いらっしゃるそうです。国際化を推進するにあたり、海外拠点の雇用等の管理方法については、所属や予算規模、雇用形態の違いと合わせて現地の慣習や雇用事情等を考慮しながら各機関対応されていると思いますが、名古屋大学でも今後の管理方法について種々検討されており、当センター等の現地雇用状況について質問頂きました。これに対し古屋副センター長から可能な範囲で説明を行うと共に、国外での活動の増加に伴い増加している教職員の海外出張のリスク管理や予算管理等についても意見交換を行うことができました。

なお、名古屋大学は、2016年10月20日に開催された日本-カンボジア学長会議の幹事校を務められ、同会議では山下センター長がJSPSのカンボジアとの交流状況について講演を行っております。その他、同大学は、インドネシアやウズベキスタン等でも大学トップレベルによる会議の幹事も担当されており、アジアを中心とした各国との交流状況等についてもお話をお伺いすることができました。

清水職員、鎌澤課長、山下センター長、古屋副センター長

清水職員、鎌澤課長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学等の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月9(木)、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会・年次総会、論博メダル授与式及び受賞者による博士論文発表会を開催しました。

●JAAT理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。
1. JAAT主催の地方大学でのワークショップ
2016年12月にコンケン大学、2017年1月にプリンスオブソンクラー大学で開催されたJAAT主催の地方大学でのワークショップについて、Dr. KittisakとDr. Vannaratより総勢80名の出席があったとの報告がありました。
2.JAAT会計報告
Dr. Jirapornより現在の予算執行状況について報告がありました。
3. 同日開催のJAAT年次総会及び論博メダル授与式
4. ブリッジフェローシッププログラム
現在の応募状況について報告がありました。

理事会の様子

理事会の様子

●JAAT年次総会
タイ同窓会総会には約30名が出席し、今回で任期を迎えるDr. Sunee会長より挨拶がありました。

挨拶を述べるDr. Sunee会長

挨拶を述べるDr. Sunee会長

続いて、次期理事の改選も行われ、現理事のうち8名が残り、新たに今回の論博メダル受賞者3名を含む6名が新たな理事として選出されました。

総会の様子

総会の様子

●2015 年度論博メダル授与式
論博メダル授与式は、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)により前年度に博士号を取得したタイ人研究者を対象に、その栄誉をたたえるとともにより一層の研究を奨励することを目的としてメダルを授与するものです。
2015年度は、新たに3名が博士号を取得し、タイでは同事業による博士号取得者が合計で214名となりました。これは同事業参加国の中では最多となっています。

授与式では、3名の受賞者による講演に加え、2015年にブリッジフェローシッププログラムにより東北大学にて研究を行ったDr. Vannaratが講演を行い、各講演後には活発な意見交換が行われました。
講演者と講演タイトルは次のとおりです。

Dr. Vannarat SAECHAN, Prince of Songkhla University, Songkhla, Thailand
“Molecular epidemiology and immunology of Melioidosis”

Dr. Vannaratによる講演

Dr. Vannaratによる講演

【RONPAKU-Awardee Presentation】
Dr. Khwanruan SRINUI, Senior scientist, Institute of Marine Science, Burapha University, Chonburi Thailand
“Study on systematics and evolution of coastal and estuarine calanoid copepods in Asian waters”

Dr. Khwanruanによる講演

Dr. Khwanruanによる講演

Dr. Kampanart SILVA, Nuclear Scientist, Department of Nuclear Research and Development, Thailand, Institute of Nuclear Technology, Bangkok, Thailand
“Study on Severe Accident Consequence Index Aiming for Protection of People and the Environment”

Dr. Kampanartによる講演

Dr. Kampanartによる講演

Dr. Phonpat HEMWAN, Lecturer, Department of Geography, Faculty of Social Sciences, Chiang Mai, University, Chiang Mai, Thailand
“Participatory GIS for Rural Land Use Planning with the Scope of Adaptation to Environmental Changes”

Dr. Phonpatによる講演

Dr. Phonpatによる講演

講演後には上記受賞者3名に対しメダルが授与されると共に、新しい同窓会会員としてピンバッジが送られました。
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最後にDr. Sunee会長及び山下センター長が閉会の挨拶を述べました。山下センター長の挨拶では、当センターの職員の紹介ならびに東京本部より参加していた高橋奈保子職員ならびに4月より当センターで研修を開始する土肥亜紀子国際協力員と斉藤康平国際協力員の紹介も行われました。

挨拶を述べる山下センター長

挨拶を述べる山下センター長

JSPS職員の紹介(左からバンコクセンター Natthida現地職員、大田国際協力員、古屋副センター長、東京本部 斉藤国際協力員、土肥国際協力員、高橋職員)

JSPS職員の紹介(左からバンコクセンター Natthida現地職員、大田国際協力員、古屋副センター長、東京本部 斉藤国際協力員、土肥国際協力員、高橋職員)

2017年2月9日、JSPS、JSPSタイ同窓会(JAAT)、タイ学術会議(NRCT)の共催による国際学術セミナー“Research for Sustainable Life”を開催しました。
今回のセミナーでは、「Sufficiency(足るを知る)」をセミナーのトピックとして、日本とタイの研究者各1名による講演が行われました。

開会式では、NRCTのWiparat De-ong副事務局長と当センターの山下邦明センター長が挨拶を行いました。山下センター長は挨拶の中でJSPS-JAAT-NRCTの3機関の連携や現在タイに拠点を置く46校の大学の活動にも触れながら、今後の日タイ学術交流促進の展望について述べました。

司会を務めたJAAT理事のDr. Kittisak

司会を務めたJAAT理事のDr. Kittisak


Wiparat 副事務局長による挨拶

Wiparat 副事務局長による挨拶


山下センター長による挨拶

山下センター長による挨拶

講演では、明治大学ASEANセンター長兼AIT学長上級顧問の小沼 廣幸 教授に “Contribution of Sufficiency Economy Philosophy and New Theory of Agriculture to the Attainment of Food Security and Sustainable Society”と題してご講演いただきました。小沼教授は農学をご専門とされており、以前は国際連合食糧農業機関(FAO)事務局長補兼アジア太平洋地域代表も歴任されております。小沼教授は、FAO在勤中にタイのプミポン前国王と2度お会いされたことがあり、プミポン前国王は食料安保や2003年にタイで発生した鳥インフルエンザのことなどについて言及されたそうです。同国王の提唱した「足るを知る経済(Sufficiency Economy)」についても紹介され、「節度:Moderation」「妥当性:Reasonableness」「(内外の変化に対する)自己免疫:Risk Management」の3つの要素から成るこの考えは、タイ国内だけでなく2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「持続可能な生産消費形態の確保」等にも通じると説明されました。また、講演の中では食料安保や気候変動など様々な問題も取り上げながら、我々がこれらの問題を抱える中で、持続可能な社会に向け、プミポン前国王の考えから学ぶことが沢山あると結論付けられました。

小沼教授による講演

小沼教授による講演

続いて、青少年健全育成財団(Foundation of Virtuous Youth)充足学校センター(Sufficiency School Centre)センター長のDr. Priyanut Dharmapiyaに、“Advanced Research in Sufficiency Social Science”と題して講演いただきました。Dr. Priyanutは学士号及び修士号を筑波大学で取得されており、タイ国家経済社会開発委員会(NESDB)やタイ王室財産管理局で長らく「足るを知る経済(Sufficiency Economy)」に関連する事業を担当されています。講演では、タイの森林減少や貧困問題などを取り上げながら「足るを知る経済哲学」に基づく意思決定モデルや同哲学が持続可能な開発を達成するための手段となることなどを説明をされました。また、SDGsの目標4「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」にも触れながら、タイの教育に「Sufficiency Thinking」を導入した「Sufficiency School」の取組事例等についても紹介されました。同学校では、生徒はただ覚えるだけではなく、考え、そして行動することを重要視しているそうで、生徒らの特性や能力に関する調査結果についても説明がありました。

Dr. Priyanutによる講演

Dr. Priyanutによる講演


Dr. PriyanutからSufficiency Economy関連の冊子寄贈

Dr. PriyanutからSufficiency Economy関連の冊子寄贈

当セミナーにはタイ国内の研究者らを中心に約50名の参加があり、タイ国民にとっては非常に身近なテーマだったことから、各講演者のプレゼン内容に高い関心を示していました。

参加者らによる集合写真

参加者らによる集合写真

「バンコクの風 2016 Vol.3」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、JSPSのタイにおけるカウンターパートであるタイ学術会議(National Reserach Council of Thailand: NRCT)に「Thailand Research Reform」と題してご寄稿頂きました。

「バンコクの風 2016 Vol.3」

2017年2月5日、日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)主催の国際シンポジウム”ASEAN-Japan STI Collaboration for SDGs”がバンコク市内で開催され当センターも出席しました。
JASTIPには、エネルギー・環境、生物資源・生物多様性、防災の3分野のサテライト拠点がタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、インドネシア科学院(LIPI)、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)に各々設置されています。今回のシンポジウムでは、国連で採択されている持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、各分野で産学連携・学際的連携を含む様々な研究連携をどのように推進し、科学技術・イノベーション(STI)基盤としての拠点をどのように強化していくかの議論がなされました。

京都大学の稲葉カヨ理事副学長(男女共同参画・国際・広報担当)らの挨拶でシンポジウムが始まり、午前中のセッションでは、JASTIPプロジェクトリーダーである京都大学河野泰之教授によるJASTIPの概要説明に続き、上記サテライト拠点の3分野をテーマに各分野の研究者らが講演を行いました。

JASTIPプジェクトリーダー 河野教授

JASTIPプジェクトリーダー 河野教授

午後のセッションでは、日-ASEANのSTI連携とネットワーク形成と題し、京都大学ASEAN拠点(タイ)に設置されている中核拠点で取り組んでいる4課題について、これまでの進捗と今後の展望に関する講演が行われました。また、最後のセッションでは、同題目に対する専門家5名による全体討論が行われ、参加者からは多くの質問や意見が上がりました。

京都大学ASEAN拠点センター長 柴山教授

京都大学ASEAN拠点センター長 柴山教授


全体討論の様子

全体討論の様子


LIPI 生命科学副部門長 Prof. Sudarmonowatiによる閉会の挨拶

LIPI 生命科学副部門長 Prof. Sudarmonowatiによる閉会の挨拶

会場には、日本、タイの他、インドネシアやマレーシア等サテライト拠点が設置されている国から合計約100名の参加があり、ASEANの研究者らの交流の場となっていました。参加者の中にはJSPSの事業経験者で、新しく設立されたJSPSインドネシア同窓会(JAAI)の会員もいらっしゃいました。当センターは3月に開催されるJAAI設立総会出席のためインドネシアを訪問予定であり、当センターも彼らとの交流を深めることができました。

2017年2月4日、京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)主催の国際シンポジウム”Frontiers of Innovative Research towards Sustainable Society in Asia”がバンコク市内で開催され、当センターも出席しました。iCeMSは平成19年度から開始された文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム事業(WPI)に採択された拠点の一つです。今回のシンポジウムでは「Sustainable」をテーマに、午前・午後のセッションに分かれ、様々な分野の研究者等総勢13名による講演が行われました。
また、同シンポジウムは第5回東南アジアネットワークフォーラム及び第23回東南アジアフォーラムを兼ねており、タイ人元留学生による同窓会「京都ユニオンクラブ(KUC)」、キングモンクット工科大学ラカバン校(KMITL)及び泰日工業大学の共催もあって、会場は日本及びタイの関係者をはじめ多くの参加者であふれていました。

午前のセッションでは、京都大学の山極壽一総長の開会の挨拶に続き、さらに2つのテーマ”Sustaining a Global Mindset to Research”及び” Sustaining the Translation of Research to Society”に分かれ、iCeMS拠点長の北川進教授やタイ石油公社(PTT)元社長でVidyasirimedhi Institute of Science and Technology(VISTEC)理事長のPailin Chuchottaworn氏等、6名による講演が行われました。中でも” Sustaining the Translation of Research to Society”のセッションでは山極総長も講演を行い、終了後の質疑応答ではフィールドワークの重要性とICT活用のバランスについて質問が上がる等、各講演内容を参加者も熱心に聞いていました。

午後のセッションでは、”Sustainable Aging Society”をテーマに京都大学、KMITL、マヒドン大学から7名の研究者による講演が行われ、日タイ共通の課題である高齢化社会に対する各研究分野の取組についてお話がありました。最後にiCeMS拠点長の北川進教授の挨拶で閉会しましたが、シンポジウム終了後も研究内容に対する活発な意見交換が行われていました。

京都大学 稲葉理事

京都大学 稲葉理事

京都大学 影山教授(iCeMS副拠点長)

京都大学 影山教授(iCeMS副拠点長)

KMITL Dr. Rutchanee(写真中央)

KMITL Dr. Rutchanee(写真中央)

2017年2月4日、バンコク市内で開催された留学フェアを訪問しました。会場では、JEDUCATION主催の留学フェア「JEDUCATION FAIR 2017」と留学生スタディ京都ネットワーク主催の「京都留学フェア」が同じ会場でブースを分けて開催されており、日本留学に関心のあるタイの生徒らを中心に多くの来場者で賑わいを見せていました。

JEDUCATION FAIR 2017には、在タイ日本国大使館、(独)日本学生支援機構(JASSO)やタイに事務所を置く東海大学、福井工業大学をはじめ、日本の語学学校や専門学校もブースを出展していました。

JEDUCATION FAIR 2017

JEDUCATION FAIR 2017


JEDUCATION FAIR 2017の会場内の様子

JEDUCATION FAIR 2017の会場内の様子

一方、京都留学フェアは今回が初めての試みで、京都にある大学等で構成されるコンソーシアム、留学生スタディ京都ネットワークによるものです。

京都留学フェア

京都留学フェア


京都留学フェアの会場内の様子

京都留学フェアの会場内の様子

前日には関係機関による交流会が開催され、当センターからは古屋副センター長と大田国際協力員が出席し、フェア出展機関(京都大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、立命館大学、京都日本語教育センター京都日本語学校、京都民際日本語学校)による機関紹介のプレゼンテーションも行われました。
留学生スタディ京都ネットワークの担当者である藤巻氏によると、京都への留学生数は多いものの、東南アジアからの留学生の割合が他の地域と比べると低いとのことです。そのため、各大学単体の発信だけでなくオール京都として、かつ京都の魅力も同時に発信することで更なる留学生の獲得を目指すべく、今回のフェアを開催されたそうです。
今回のフェアでは、タイにオフィスを構えている京都大学や京都工芸繊維大学以外の参加機関とも交流を深め、各大学の状況等についてお話をお伺いすることができ、当センターにとっても貴重な機会となりました。

フェア前日の交流会での集合写真

フェア前日の交流会での集合写真

2017年2月3日、京都大学教育推進・学生支援部の田頭吉一部長、同国際教育交流課の馬渕光正課長及び塚原美緒職員が当センターを来訪されました。今回は2月4日に開催される京都留学フェア(留学生スタディ京都ネットワーク主催)に合わせての訪問でした。
京都大学では、これまで学部卒以上の留学生を対象に受入れを行ってこられたそうですが、今後は独自の奨学金を準備するなどして学部留学生の受入れにも積極的に取り組んでいこうと計画されています。それに際し、今後は現地の大学だけでなく高校にも直接出向く等、留学生のリクルート活動について検討されているとのことでした。また、現在主に研究拠点として活動している同大学ASEAN拠点を、今後は留学生のリクルートの拠点としても活用していきたいとお考えでした。
これに対し、山下センター長がタイの国費留学生のレベルや状況、国費留学生の選考から漏れた学生をどのように取り込むかが課題となっていることなどを説明しました。

塚原職員、馬渕課長、田頭部長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

塚原職員、馬渕課長、田頭部長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月2日、大阪大学大学院工学研究科の櫻井英博教授、木田敏之教授、宇山浩教授、生越専介教授及び井上豪教授が当センターを来訪されました(櫻井先生はこれまでも数回当オフィスにご来訪いただいています(前回2014年7月9日の来訪の様子はこちら))。今回はチュラロンコン大学と合同で開催しているシンポジウムの合間をぬって当オフィスへお越しいただき、タイ及び周辺国の留学生や人材育成等に関するお話をお伺いすることができました。
過去数年で海外の医療機器メーカーがアジアでの展開を進めたことで、日本の機器メーカーのシェアや競争力が低下してしまったそうです。さらにミャンマーでは、ODAによる支援等で機器類が充実し始めているにも関わらず、それらの機器を使える人材や教員が育っておらず、今後は企業と連携した人材育成や大学教員のレベルアップを図るファンディングが必要ではないかと仰っていました。
山下センター長からは、タイでは在タイ日本国大使館を中心に「産業人材育成協力イニシアティブ」を通じて人材育成を推進しようとしていること、カンボジアの大学教員にはPhD取得者が少ないことにも触れながら、JSPSの論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)などを利用して人材、大学教員を底上げしていく必要があるとの見解を述べました。
これに対し、近年海外の研究者を日本へ招へいして育成する機会が増えており、その点でもJSPSの国際事業は非常に重要であると仰っていただきました。また、大阪大学では日本でPhD取得を目指す留学生の増加に伴い英語コースの需要も高まっており、現在もいくつかの英語コースや英語プログラムを実施しているとのことでした。
国による研究環境レベルの差が大きい東南アジアでの現状のファンディングプログラムに対する問題点も出る等、有意義な情報交換となりました。

大田国際協力員、櫻井教授、木田教授、宇山教授、山下センター長、生越教授、井上教授

大田国際協力員、櫻井教授、木田教授、宇山教授、山下センター長、生越教授、井上教授

当センターでは今後も日本の大学等及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月2日、大学共同利用機関法人自然科学研究機構(NINS)研究力強化推進本部の藤根和穂特任准教授兼国際連携担当URA(国際連携室長)が当センターを来訪されました。
NINSでは、現在、研究大学強化促進事業に採択された機関を中心に構成されている緩やかなネットワーク「大学研究力強化ネットワーク(Research University Network of Japan: RUNJ)」の活動支援をされています。RUNJは、構成機関が共同し、大学・研究機関の枠を超えて相互の連携推進、コミュニケーションの底上げや研究の効果的なマッチングなどを目指し、研究ファンドや研究者の公募などの情報発信やURA人材の育成などに取り組まれています。欧米では、JSPSのボン及びワシントン研究連絡センターと共同し、両センターが主催するイベントにて大学紹介等を行っているそうです。
近年、同ネットワーク内で東南アジアとの連携の要望が高まっており、藤根先生は東南アジア圏との連携の可能性や現状の調査のため当センターを訪問され、様々なご質問をいただいた他、これまでの活動や今後のビジョン等についてもお話をお伺いすることができました。
これに対し、山下センター長からは在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動の他、当センターが現在取り組んでいる、JST等他のファンディング機関及び「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進事業(JASTIP)」等のプラットフォームとの連携強化について紹介しました。

藤根特任准教授、山下センター長、大田国際協力員

藤根特任准教授、山下センター長、大田国際協力員

当センターでは、タイを始め各国のJSPS同窓会や関係者らの協力を得ながら事業説明を行っていますが、研究・研究者のマッチングなどには対応出来ていないのが現状です。RUNJの活動を通じて、日本と東南アジア圏での研究連携が進んでいくよう、これらの活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月1日、九州大学の渡邊公一郎副理事・留学生センター長・大学院工学研究院地球資源システム工学部門教授及び岩崎真紀国際交流推進室助教が当センターを来訪されました。
今回は2018年4月からフェーズ4プロジェクトに入るアセアン工学系高等教育ネットワーク(ASEAN University Network/ Southeast Asia Engineering Education Development Network: AUN/SEED-Net)や、タイの協定締結校であるマヒドン大学との打ち合わせのために来タイされ、あわせて当オフィスにもお越し頂きました。
同大学では平成17年度から新キャンパス(伊都キャンパス)への移転計画を進めており、平成30年度で完了予定となっています。現在構想中の新学部(共創学部)や現学部の国際教育に関する今後の方針等、伊都キャンパスの計画と合わせてお話を伺うことができました。
また、約5週間の夏季短期集中英語プログラムであるSummer in Japan(SIJ)プログラムについてもご説明頂き、当センターからもJSPS同窓会の活動や海外研究連絡センターの活動等について紹介しました。

古屋副センター長、渡邊副理事、山下センター長、岩崎助教

古屋副センター長、渡邊副理事、山下センター長、岩崎助教

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年2月1日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の 伊藤宗太郎副理事(戦略創造研究/国際協力担当) 及び 小島幸治国際科学技術部長がJSTシンガポール事務所の佐藤正樹所長と小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーターとともに当センターに来訪されました。
伊藤副理事と小島部長は、訪泰前に科学技術に関する会議に出席のためインドを訪問されており、タイでは、JASTIP(日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進)の産学官連携等を含む今後の展開について協議をされたそうです。
伊藤副理事からは、JSTが実施している日本・アジア青少年サイエンス交流事業であるさくらサイエンスプランは高校生から若手研究者を対象としており、ポスドク以上の研究者を主に対象とするJSPSともより良い形で連携していきたいという発言がありました。
一方、山下センター長からは、今年は日タイ修好130周年にあたることから、オールジャパン体制での取組みの一つとして日本のファンディング機関であるJSPSとJSTが一堂に会するような企画が実施できれば、といった提案があり、JST側からも前向きなお返事をいただきました。

小林コーディネーター、佐藤所長、伊藤副理事、山下センター長、小島部長、古屋副センター長

小林コーディネーター、佐藤所長、伊藤副理事、山下センター長、小島部長、古屋副センター長

当センターでは今後も同じファンディング機関として情報共有を行いつつ、JSTとの連携をさらに強化していきたいと考えています。

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

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日 時:2017年3月3日(金) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:タマサート大学(ランシットキャンパス)管理棟 ドーム会議室1
講話者:Asst. Prof. Dr. Chatchai Marnadee(タマサート大学 機械工学科)
   :Asst. Prof. Dr. Duangjai Lorthanavanich(タマサート大学ビジネススクール)

2017年2月1日、横浜国立大学の中村文彦理事(国際・地域・広報担当)・副学長が当センターを来訪されました。
中村先生は、都市交通計画をご専門にされており、これまで国内各地の都市整備事業に携わってこられました。また、1992年から2年間アジア工科大学(AIT)での教員をされていた経験などからタイとの交流も深く、これまで受入れたタイからの留学生はタイの大学や行政機関等で活躍されているそうです。
中村先生からは横浜国立大学の概要の他、国際交流状況についてもお話しをお伺いしました。同大学には現在1,000名近い留学生がおり、これは学生全体の約1割にあたるそうで、国際教育センターを中心に留学生のサポートを行っている他、留学生向けの日本語教育にも注力されているそうです。
同大学は現在、ブラジル、ベトナム、中国、フィンランド等に海外拠点を設置していますが、タイでの拠点設置やタイとの共同研究なども検討を進められており、これに対し、山下センター長がタイに拠点を持つ日本の大学の状況や在タイ大学連絡会(JUNThai)の活動を紹介した他、JSPSの二国間事業を実績としてさらに大型のプロジェクトに繋げていくことなどを提言しました。

古屋副センター長、中村理事、山下センター長

古屋副センター長、中村理事、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年1月27日、チュラロンコン大学及び同大学内にオフィスを構える日本の3大学、名古屋大学、上智大学及び東洋大学の4大学共催による国際シンポジウム”Innovations in Student Mobility -How We Cultivate Social Responsibility for Sustainable Development-”に出席しました。このシンポジウムは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核である「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)を達成するための取組みについて議論することを目的としており、また2017年がASEAN設立50周年で、さらに日タイ修好130周年にあたることを記念して開催されたものです。当センターは午前中の全体会議まで出席しました。

開会式では、チュラロンコン大学のDr. Bundhit Eua-arporn学長及びDr. Ake Tangsupvattana政治学部長らによる挨拶に加え、当センターの山下邦明センター長も挨拶を行いました。挨拶では、現在タイに拠点を持つ大学がここ数年で急増し現在45校もあることや、在タイ大学連絡会(JUNThai)などの連携について触れながら、今回の日本側3大学共同開催という新しい取り組みに大いに期待したいとの祝辞を述べました。

挨拶を述べる山下センター長(右)

挨拶を述べる山下センター長(右)

基調セッションでは、”An Innovative Collaboration on Student Mobility to Cultivate Social Responsibility”と題し、東南アジア教育大臣機構高等教育開発センター(SEAMEO-RIHED)のDr. Chantavit Sujatanondセンター長と上智大学上智ASEANハブセンターの廣里恭史センター長が講演を行い、SEAMEO-RIHEDやSDG4(教育に関すすSDGの目標)の活動などが紹介されました。

上智ASEANハブセンター 廣里センター長

上智ASEANハブセンター 廣里センター長

続く全体会議では、”Recovering rural and urban wetlands for Sustainable Development in Thailand and Japan in Comparative Perspective”と題し、チュラロンコン大学政治学部国際開発研究科(MAIDS)のDr. Carl Middleton上級講師と上智大学国際教養学部の伊藤毅准教授よるフィールドワーク紹介がありました。Dr. Middletonからはタイ・シーサケート県の湿原、伊藤准教授からは北海道の釧路湿原でのフィールドワークが紹介された後、各事業に参加した学生等から各自の体験談についてプレゼンがありました。特に上智大学による釧路湿原でのフィールドワークは、ASEANとの交流事業の一環により複数国の学生が一緒に参加するとのことで、プレゼンを行ったチュラロンコン大学と上智大学の学生3名が話す体験等について皆興味深く聞いていました。

チュラロンコン大学 Dr. Middleton(左)、上智大学 伊藤准教授(中央)

チュラロンコン大学 Dr. Middleton(左)、上智大学 伊藤准教授(中央)


学生らによるプレゼン

学生らによるプレゼン

質疑応答では、全体会議で紹介のあった事業について、開始後はどのように評価を行うのかという質問があがり、これに対し伊藤准教授らは、同事業による効果の評価は難しいが学生の声をプログラムに反映し、修正等を加えている、という回答がありました。

参加者による集合写真

参加者による集合写真

JSPSバンコク研究連絡センター、タイ学術会議(NRCT)及びJSPSタイ同窓会(JAAT)による共催セミナーを以下のとおり開催いたします。
今回のセミナーでは、元国連食糧農業機関(FAO)事務局長補兼アジア太平洋事務所長で現在明治大学ASEANセンター長、アジア工科大学院(AIT)学長上級顧問でいらっしゃる小沼廣幸教授、Foundation of Virtuous Youth の Dr. Priyanut Dharmapiyaセンター長をお迎えしご講演いただきますので、奮ってご来場ください。
なお、本セミナーへのご参加は無料ですが、会場設営の都合上、事前登録が必要なため、本セミナーにご関心のある方または参加を希望される方は、誠に恐れ入りますが、所属・役職・氏名(日・英)を明記のうえ、1月31日(火)までに当サイトの問い合わせフォームより事前にご連絡ください。

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日 時:2017年2月9日(木) 9:30-12:00(受付は9:00開始)
会 場:Arnomaホテル 23階 The Sapphire(タイ・バンコク)
テーマ:Research for Sustainable Life
講演者及び講演タイトル:(以下2名)

◆小沼 廣幸 教授(明治大学ASEANセンター長兼AIT学長上級顧問)
“Contribution of ‘Sufficiency Economy’ and ‘New Theory of Agriculture’ to the Attainment of Food Security and Sustainable Society”

◆Dr. Priyanut Dharmapiya(Foundation of Virtuous Youthセンター長)
“Advanced Research in Sufficiency Social Science”

その他:詳細については、以下をご覧ください(PDFはこちら)。
    昼食の提供もございます(12:00-13:30)。

Seminar session's poster updated 26 Jan 17

2017年1月24日、福井工業大学の金井兼理事長、道内由佳里秘書室長、宮本由佳子経営企画課長が同大学ASEANオフィスの松浦悦郎所長とともに当センターに新年のご挨拶のために来訪されました。

福井工業大学とは、在タイ大学連絡会(JUNThai)等の活動を通じて日頃から連携を図っており、昨年8月には同大学の職員12名が研修のために当センターを来訪されています(そのときの様子はこちら)。

古屋副センター長、山下センター長、金井理事長、道内秘書室長、松浦所長、宮本課長

古屋副センター長、山下センター長、金井理事長、道内秘書室長、松浦所長、宮本課長

当センターでは今後もタイに拠点を持つ日本の大学との連携を推進していきたいと考えています。

2017年1月19日、在タイ日本国大使館主催の留学説明会「Japan Education Fair」に合わせ、プリンスオブソンクラー大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイ南部に5つのキャンパスを有する国立大学で、タイの研究大学にも指定されています。

説明会前には、同大使館の寺島史郎一等書記官、(独)日本学生支援機構(JASSO)及び日本の4大学(大阪大学、京都大学、東海大学、福井工業大学)でPSUを表敬訪問し、Asst. Prof. Pattara Aiyarak副学長(国際関係・情報学担当)より歓迎の挨拶をいただきました。

表敬訪問の様子(中央左がAsst. Prof. Pattara副学長、右が寺島一等書記官)

表敬訪問の様子(中央左がAsst. Prof. Pattara副学長、右が寺島一等書記官)

留学説明会と並行して行われたJSPS事業説明会には、若手研究者や学生も参加し、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

また、PSUのAssoc. Prof. Perapong Tekasakul副学長(研究制度・大学院担当)には開会の挨拶をいただいた他、JSPSの二国間交流事業の体験談についてもご講演いただきました。Assoc. Prof. Perapongは、機械工学をご専門にされており、二国間交流事業ではタイ南部で大きな問題の1つとなっている天然ゴム生成由来の空気汚染に関する調査・改善について、2006年から3年間、金沢大学と共同研究を実施されています。講演の中で「研究パートナーと共同研究者としてではなく、友人として付き合うことでより親密で良好な関係を築くことができる」と述べられました。実際、同事業終了後も、金沢大学との共同研究は続いており、PSUの学生や若手研究者が金沢大学に留学するなど、同大学との関係が今でも発展している様子が伝わってきました。

Assoc. Prof. Perapong 副学長

Assoc. Prof. Perapong 副学長


古屋副センター長

古屋副センター長

さらに、PSU獣医学部のDr. Vannarat Saechanにもご講演いただきました。Dr. Vannaratは、現在、JSPSタイ同窓会(JAAT)の理事として日頃の同窓会活動にご協力いただいている他、今回の説明会開催に際してもご支援をいただきました。Dr. Vannaratは、JSPSの研究拠点形成事業を通じて東京大学との共同研究の実績がある他、2015年に外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)により東北大学で研究をされた経験をお持ちで、講演では外国人研究者再招へい事業や現在取り組まれているタイ南部での研究事業についてご紹介いただきました。また、国際学術会議等に出席して研究者のネットワークを広げることの重要性について言及されました。

Dr. Vannarat

Dr. Vannarat

参加者の中には日本との交流がある研究者が複数おり、質疑応答では彼らの体験についても共有していただき、当センターにとっても有意義な説明会となりました。

事業説明会時の集合写真

事業説明会時の集合写真

2017年1月18日、在タイ日本国大使館主催の留学説明会「Japan Education Fair」に合わせ、タクシン大学ソンクラーキャンパスを訪問し、2015年以来2回目のJSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイ南部の国立大学で、ソンクラーキャンパスとパッタルンキャンパスの2つのキャンパスがあります。今回訪問したソンクラーキャンパスは主に人文社会科学系の学部、もう一方のパッタルンキャンパスには自然科学系の学部が設置されています。

JASSOによるプレゼン

JASSOによるプレゼン


留学説明会時の集合写真

留学説明会時の集合写真


説明会前には留学説明会にも出席しました。留学説明会では、大使館の他(独)、日本学生支援機構(JASSO)、福井工業大学、大阪大学、東海大学が各機関の紹介を行い、多くの学生が日本留学へ関心を示していました。

その後開催したJSPS事業説明会には、約20名の研究者が参加しました。

事業説明会の様子

事業説明会の様子

同大学の副学長(学務・研究担当)で、JSPSフェローでもあるAssoc. Prof. Kasem Asawatreratanakulより開会の挨拶をいただいた後、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Assoc. Prof. Kasem副学長

Assoc. Prof. Kasem副学長


大田国際協力員によるプレゼン

大田国際協力員によるプレゼン

Assoc. Prof. Kasemには、引き続き日本での研究経験についてお話しいただきました。Assoc. Prof. Kasemは、生物化学をご専門にされており、1999年に論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)により東北大学でPhDを取得されています。ご講演では同事業のメリットや日本での生活の他、当時の受入教官はすでに退職されているが、現在でもその先生や日本との交流が続いていることを紹介されました。

質疑応答では、日本の受入研究者の探し方やコンタクト方法について質問があり、Assoc. Prof. Kasemからもアドバイスが送られました。

事業説明会時の集合写真

事業説明会時の集合写真

2017年1月11日、鹿児島大学農学部の濱中大介准教授及び九州大学熱帯農学研究センターの尾﨑彰則助教が九州大学の野田寿美香職員とともに当センターを来訪されました。
濱中先生は九州大学大学院農学研究院在職中に九州大学農学部グローバル人材育成推進プロジェクトに参画されており、尾崎先生、野田職員の同プロジェクトでのタイ研修地視察と日程を合わせ、今後のグローバル研究人材の育成方法等に関する情報収集のため来訪されました。これまでJSPSの論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じてベトナム人研究者を受け入れた経験をお持ちで、留学生の受け入れはもちろんのこと、今後は鹿児島の特色や地理的特徴等を活かしつつ、東南アジアとどのような連携が可能かを模索したいとお考えでした。
九州大学の同プロジェクトでは、農学部生を対象として農学を取り巻く地域・地球規模の課題を解決するための科学プログラムとして2週間程度タイの関係機関で学んだ後、プレゼンテーションを学生に実施させるそうです。そのため、尾﨑先生は今回の来タイで研修地となるキングモンクット工科大学トンブリ校、福岡県バンコク事務所や農業・環境学関連施設の訪問を予定されているとのことでした。
尾﨑先生も濱中先生同様東南アジアとの連携を模索されており、これらに対し山下センター長が研究拠点形成事業(Core-to-Core)や外国人特別研究員事業などを中心に紹介を行いました。
また、より長期的なスパンで研究が実施できるよう、研究国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」や日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)が提供するプログラムについても紹介を行いました。
その他、両先生からは日頃の活動の様子についてお話を伺った他、基礎研究の重要性や日本人の若手研究者育成についても議論することができました。

古屋副センター長、濱中准教授、尾﨑助教、山下センター長、野田職員

古屋副センター長、濱中准教授、尾﨑助教、山下センター長、野田職員

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2017年1月10日、タマサート大学ビジネススクールのDuangjai Lorthanavanich副学部長(学務担当)が当センターを来訪されました。Duangjai先生は2015年7月にも当センターを訪問されており(そのときの様子はこちら)、今回はその後の進捗報告のための来訪でした。
Duangjai先生は、観光マネジメントをご専門にされており、2014年にはJSPS外国人招へい研究者(長期)として京都大学で研究をされたことがあります。その後は、日本の高野山や熊野古道で宗教と観光に関する調査を行われた他、和食がUNESCOの無形文化遺産に登録された経緯等についても調査を行われました。
日本での調査を参考にタイ料理を世界に発信する活動にも取り組まれており、今月27日にタイで開催される無形文化財に関する学会では、これまでの調査結果についてご講演されるとのことでした。
当センターからは、Duangjai先生が今後も日本での研究を希望されていらっしゃることから、JSPS国際事業、特に二国間交流事業や研究拠点形成事業等の紹介を行いました。また、2月の開催を予定しているタマサート大学でのJSPS事業説明会について、山下センター長からDuangjai先生にご協力をお願いし、快くお引き受け頂きました。

Duangjai先生、山下センター長、古屋副センター長

Duangjai先生、山下センター長、古屋副センター長

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者等による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

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日 時:2017年1月18日(水) 13:30-14:45(受付は13:00から開始)
会 場:タクシン大学(ソンクラーキャンパス)学長室棟(Building 7)744室
講話者:Assoc. Prof. Kasem Asawatreratanakul(タクシン大学 理学部化学科)
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日 時:2017年1月19日(木) 13:30-15:00(受付は13:00から開始)
会 場:プリンスオブソンクラー大学 学習資料センター 研究開発オフィス 12階 Lertput会議室
講話者:Dr.Vannarat Saechan(プリンスオブソンクラー大学 獣医学部)
   :Assoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長(研究制度・大学院研究担当)

2016年12月20日、在バングラデシュ日本国大使館の大塚智子一等書記官が当センターを来訪されました。
当センターは11月にシェレバングラ農科大学でJSPS事業説明会を実施した際に同大使館を訪問しています(そのときの様子はこちら)。
今回は同事業説明会の報告、来年2月に開催予定のバングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)主催による国際学術シンポジウムの進捗報告を行った他、山下センター長からブリッジフェローシッププログラムの選考等、今後の連携・協力について依頼しました。
一方、大塚書記官からはダッカ大学の日本研究学部設立に向けた動きや文化面での他国との交流状況についてお話をお伺いすることができました。
来年は日本-バングラデシュ修好45周年にあたり、日本は国交樹立後同国に対し様々な形で継続支援を行っています。大塚書記官はこれらの歴史について再認識してもらえるよう日々取り組まれていらっしゃるとのことでした。しかし、7月のテロ事件以降、日常生活や他国との交流活動に制限があり、厳しい環境の中、対外関係の継続・向上にご尽力されている様子がお話から伝わってきました。
その他、大塚書記官は以前在アフガニスタン日本国大使館でも勤務されており、当時の貴重なお話についてもお伺いすることができました。

大塚書記官、山下センター長、古屋副センター長

大塚書記官、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後もバングラデシュとの学術交流を引き続き支援していきたいと考えています。

2016年12月20日、一般財団法人日本経済研究所の安永英資国際局長がアジア科学教育経済発展機構の河井栄一先生(東京農工大学 客員教授)とともに当センターを来訪されました。
日本経済研究所では、経済分野をはじめとする様々な国内・国際調査研究を実施されています。安永局長はASEANの経済・金融がご専門ですが、今回はアジアのグローバル人材についてレポートをまとめるにあたり、日本に留学しているタイの学生数や留学後の進路について調査されるため訪泰されました。
タイから日本への昨年度留学生数は3,526人で、世界でも7番目の多さとなっています(平成27年度外国人留学生在籍状況調査結果:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)調べ)。しかし、その一方で留学生の帰国後のフォローアップは弱く、国際化を推進する日本の大学が抱える問題の一つとなっています。
山下センター長からはJSPSの概要説明に加え、タイをはじめとするASEAN各国並びに日本の高等教育情勢について情報提供を行いました。加えて安永局長からバンコクに拠点を置く大学や機関等についても質問をいただき、当センターからは国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)、東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)などの国際機関を始め、在タイ大学連絡会(JUNThai)やASEAN大学ネットワーク(AUN)などの大学間レベルでのネットワークについても紹介を行いました。
なお、今回の調査結果は、2017年に同研究所よりレポートとして公表される予定とのことです。

河井先生、安永局長、山下センター長、古屋副センター長

河井先生、安永局長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年12月19日、在タイ日本国大使館で第9回在タイ大学連絡会(JUNThai)が開催されました。

前回の第8回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。

第1部では、以下3つの講演が行われました。
・「タイ国における大学入試制度について-キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)を事例にして-」
KMUTT学長補佐(国際担当) 兼 機械工学・生物工学科助教 Dr. Anak Khantachawana
・”Perspective on Higher Education in ASEAN –General Overview, Strategies and Student”
東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)副機構長(企画開発担当) Dr. Ethel Agnes Pascua-Valenzuela
 京都大学 国際戦略室 Dr. Fernando Palacio

Dr. Anakは筑波大学でPhDを取得し、日本で研究をした経験をお持ちです。今回のご講演ではKMUTTを事例にしたタイの大学入試制度について流暢な日本語でお話し頂きました。タイでは160を超える大学があり(内独立法人化した大学はKMUTTを含め15校、国立大学は65校)、入学試験は国が3月頃に実施するCenter Admissionと、大学が独自に実施し、自由に実施時期を決めることが出来るDirect Admissionの2種類で実施されているそうです。試験の得点を算出するにあたっては、GAT(General Aptitude TEST)及びPAT(Professional and Academic Aptitude TEST)の成績、小学6年生・中学3年生・高校3年生レベルで実施されるO-NET(Ordinary National Education TEST)の成績に加え、GPA(Grade Point Average)も加味する必要があります。現入試制度では、受験料負担が大きい、受験を何度も受ける必要があり学生が授業に出席できない、大学の入試事務負担が大きい、といった大学側・受験生側双方の問題が発生しているそうです。そのため、2018年から新たな入試制度が出来るということで、現時点でわかっている概要を説明頂きました。また、KMUTTの入学状況や、高齢化社会を迎えるタイの社会問題等についてもあわせてお話し頂きました。

Dr. Anak(KMUTT)

Dr. Anak(KMUTT)

Dr. Ethelは、東南アジアの教育・科学・文化における連携を強化するために設立されたSEAMEOの活動についてご講演頂きました。現在11か国が加盟しているSEAMEOには、優先分野として7つの事項(幼児教育やTVET(Technical Vocational Education and Training)の推進、指導者教育の活性化、高等教育や研究における国際的協調(Harmonization)、21世紀型カリキュラムの採択等)が掲げられています。
中でも高等教育の国際化は経済・社会的発展の重要な要素であることから、ASEAN各国が示す様々な目標・政策や大学の国際化のためのプログラム、国際化のトレンド等について紹介されました。また、Academic Mobility としては、Student Mobility:学生を対象とした文化交流・Academics Mobility:研究者の共同研究等交流・Executives Mobility:大学執行部の開発プログラム、といった3つの類型に分けることが出来ますが、特にStudent Mobilityを行う上での財政、質、情報、適性、システムといった種々の問題への対応についても言及されました。SEAMEO には同地域の高等教育開発を専門とした組織であるSEAMEO RIHED(Regional Institute of Higher Education and Development)が設立されており、Academic Mobility 推進のため、ASEAN及び日中韓10ヶ国を対象としたCredit Transfer Systemプロジェクトを実施すると共に、加盟国を対象にAIMS(ASEAN International Mobility of Students)という学生交流プログラムを実施しています。その他国際的協調のため実施しているプロジェクトや、国際化政策は明快・方針・柔軟性が重要なキーになるといったお話しをされました。

Dr. Ethel(SEAMEO)

Dr. Ethel(SEAMEO)

Dr. Fernandoは、現在は京都大学に所属されていますが、TAG-AIMS(アセアン横断型グローバル課題挑戦的教育)プログラムを実施している筑波大学で同プログラムの運営に長く関与しており、今回はその時の経験について講演頂きました。日本では、「大学の世界展開力強化事業」の一環として2013年からSEAMEOが実施しているAIMSプログラムに参加しており、筑波大学は2014年に同事業に採択された11大学7事業のうちの一つとしてTAG-AIMSプログラムを開始しています。同プログラムは中間評価で7事業の中で唯一最高評価「S」を取得しており、その理由として、一般的に日本からASEANへ行く留学生数の確保が難しいと言われる中で日本からの留学生も多数参加していること、運営にあたってはチーム一丸となって行い、定期的にインバウンド・アウトバウンド双方の留学生が会う機会を作る等、双方の文化への理解度を高める努力がなされていること、等を挙げられました。また、学生が留学を決める際には指導教員からの助言を重視することが多く、指導教員の国際化に対する理解が重要であるといったお話しや、単位互換制度、留学先情報取得の重要性等のデータ分析に基づくお話しに加え、これまでの学生獲得の苦労話などユーモアを交えながらお話し頂きました。

Dr. Fernando(京都大学)

Dr. Fernando(京都大学)

第2部の連絡会では、まず議長として東京農工大学の河合栄一特任教授、書記として同大学の安宅理恵先生が選出されました。

議長を務めた河合特任教授(東京農工大学)

議長を務めた河合特任教授(東京農工大学)

続いてJUNThaiへの新規参加校として、山口大学の紹介が行われました。同大学の富本幾文副学長補佐(国際連携)より挨拶があり、同大学は11月にカセサート大学の理学部内に現地事務所を開所した旨併せて報告がありました。

富本副学長補佐(国際連携)(山口大学)

富本副学長補佐(国際連携)(山口大学)

また、在タイ日本国大使館の寺島史朗一等書記官より「28年度地方留学説明会(タイ)について」説明があり、今年度はピサヌローク、コンケン(以上2地域は既に実施済)、ソンクラーの3地域での開催を予定している旨報告がありました。なお、当センターもコンケン及びソンクラーの説明会には参加する予定です。加えて同書記官より、「日タイ産業人材育成協力イニシアティブについて」、2016年3月及び6月に開催された「産業人材育成円卓会議」等での議論を踏まえた今後の支援方針等について報告がありました。
また、(独)日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所より2017年2月25日(土)に開催される「日本留学試験(EJU)と奨学金及び大学学部への進学準備」に関する説明会について案内があった他、上智大学より名古屋大学、東洋大学との3大学共催で2017年1月27日(金)に開催される国際シンポジウム「Innovations in Student Mobility」について案内がありました。なお、同シンポジウムでは、当センターの山下センター長が挨拶を行う予定となっております。
最後に京都大学ASEAN拠点の柴山守教授より現在の幹事校である京都大学及び芝浦工業大学の任期(2017年3月31日)満了に伴う次期幹事校の選定について説明がありました。

連絡会の様子

連絡会の様子

次回のJUNThaiは2017年3月20日(月)に開催予定です。

2016年12月16日、広島大学国際交流グループの平野裕次主査が当センターを来訪されました。平野主査は同大学の海外拠点及び海外校友会(同窓会)を担当されており、今回は2013年6月以来の来訪となりました。

広島大学は、(独)国際協力機構(JICA)による人材育成支援無償事業(JDS事業)等を通じて、カンボジア学生の受入れを行っていらっしゃいます。
同大学は今年度のJSPS「大学の世界展開力強化事業(タイプB)」にも採択された他、今年3月にはカンボジア校友会も設立されており、今後さらにCLMV(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)諸国との交流を進められる予定です。
訪泰前にはカンボジアを訪問し、学生交流や現地事務所等を含む今後の活動について、カンボジア教育省との打合せを実施されました。
また、今年の8月には現地企業や大学等との産学連携強化を主な目的として、ミャンマーのヤンゴンにも現地事務所を開設されています。
同大学のカンボジアでの活動についてお話し頂く中で、カンボジアの高等教育事情、特に教員のPhD取得率向上等について話が及び、当センターも論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)の紹介を行いました。

その他、同大学では留学生の帰国後のフォローアップや海外の同窓生らのネットワークをどのように繋いでいくかを課題とされており、日本の大学のタイでの展開状況や各大学のタイ人同窓生らのネットワークについて質問がありました。そのため、山下センター長からは在タイ大学連絡会(JUNThai)やタイで同窓会を持つ大学の活動について紹介を行いました。

大田国際協力員、平野主査、山下センター長

大田国際協力員、平野主査、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学の東南アジアにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年12月16日、東京医科歯科大学の竹本佳弘教授と影近弘之教授がチュラロンコーン大学工学部で開催されたシンポジウムに参加するため訪泰され、併せて当センターを来訪されました。東京医科歯科大学はチュラロンコーン大学工学部と研究交流を行っており、今回の訪問では同大学の学生も同行し、学生交流を行ったということです。
竹本教授には2013年及び2014年にも当オフィスにお越し頂いております。一方、影近教授は薬学がご専門で、現在JSPSの研究拠点形成事業(Core-to-Core事業)(Aタイプ)で欧米の大学と共同研究を実施されている他、以前はJSPSの外国人特別研究員として研究に来たタイからの学生の受入を行ったこともあるそうです。

東京医科歯科大学では、同大学を含む4大学(東京医科歯科大学、お茶ノ水女子大学、学習院大学、北里大学)で設立した学際生命科学東京コンソーシアムにおいて、地方自治体、経済団体と有機的に連携しながら東京に生命科学領域の地域拠点を確立し、学術と文化の世界的拠点となることを目指していらっしゃいます。竹本教授と影近教授は同コンソーシアムの運営を行われており、疾患予防科学コース・領域(博士課程)等を設置し、課題発見・解決型PhDプログラムに取り組まれているということでした。タイ人留学生も同コースで勉強しているとのことです。

両先生からはもっとタイの学生に日本で学ぶ機会を与えたいというお話しをいただき、山下センター長からJSPSの事業として研究拠点形成事業(Core-to-Core事業)を紹介しました。
その他、タイに拠点を置く日本の大学の状況及び日本国大使館の取組みである留学フェア「Japan Education Fair」並びに産業人材育成に関する事業についても説明を行いました。

古屋副センター長、竹本教授、影近教授、山下センター長

古屋副センター長、竹本教授、影近教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年12月15日、今年度第5回目のJSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術会議(NRCT)で開催しました。
理事会では、以下の点について確認、議論を行いました。

1.第4回JAAT理事会(2016年11月9日開催)議事録の承認
2.JAATの2016年及び2017年年次計画について
Dr. SuneeよりJAATの2016年及び2017年次計画について説明があり、今後の主な行事について以下のとおり確認が行われました。
・JAAT主催の地方大学でのワークショップについて、コンケン大学では12月21-22日、プリンスオブソンクラー大学では2017年1月9-10日に開催する。以降の活動については、新理事会発足後に議論する。
・2017年2月9日の午前中に国際学術セミナーを実施し、午後はJAAT総会及び論博記念メダル授与式を行う。
また、国際学術セミナーでは日本人講師及びタイ人講師をそれぞれ1名ずつ招へいする。日本人講師の選定及び調整はJSPSが、タイ人講師についてはJAATが行う。
・JAATメンバーによるワーキンググループを2017年1月19日に実施する。
3.JAAT地方ワークショップ計画(論文原稿作成)について(上記2と同じ)
4.JAAT主催国際学術セミナーについて(上記2と同じ)
5.JAAT会計報告
Dr. Jirapornより現在の予算執行状況の報告がありました。
6.その他
・Dr. Suneeよりこれまでの活動や提案事項等をまとめたレポートを作成し、2月のJAAT年次総会で次期理事に引継ぐ旨報告があった。
・山下センター長よりブリッジフェローシップの公募及び選考スケジュールについて議題提起があり、JAAT側に対し確認を行った。
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今回の理事会の議事録(英語)については後日掲載予定です。

2016年12月13日、京都大学国際教育支援室室長の森眞理子名誉教授、教育推進・学生支援部国際教育交流課の馬渕光正課長及び北野美佳職員が、同じく京都大学ASEAN拠点の柴山守所長、小田真玄職員、Siwaporn Chousorn現地職員及びJASTIP高木映プロジェクトディレクターと共に当センターを来訪されました。

今回はASEAN Foundation支援の基、ASEAN Credit Transfer System Program(ACTS)を利用した短期学部生のタイへの留学プログラムの調整を行うために来タイされたとのことで、短い滞在期間の合間を縫ってお越し頂きました。
ACTSとは、資格承認を容易にし、ASEANの学生等の流動性を高めるためASEAN University Network(AUN)が開始した単位互換システムで、インドネシア大学を事務局として2010年より実施されているものです。
京都大学では短期で学部生をタイに送り出す計画をしており、欧米圏に比べるとニーズの少ないASEANへの留学生増加に繋がればと期待しておられます。
また、馬渕課長は当センターの2代目副センター長として着任した経験をお持ちで、その当時のタイの状況や、最近の国際関係部署に係る大学改組等についてお話をお聞きすることができました。
その経緯もあり、当センターからは特にJSPSの海外研究連絡センターや同窓会の支援状況等についてお話ししました。

高木プロジェクトディレクター、柴山所長、馬渕課長、森室長、北野職員、古屋副センター長、小田職員

高木プロジェクトディレクター、柴山所長、馬渕課長、森室長、北野職員、古屋副センター長、小田職員

当センターでは今後も日本の大学等及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年12月9日、昨日のコンケン大学に続き、在タイ日本国大使館主催の「Japan Education Fair」に合わせ、マハーサーラカーム大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。

午前中は、在タイ日本国大使館の寺島史朗一等書記官及び日本の全参加機関で同大学の副学長らを表敬訪問し、同大学のAssoc. Prof. Dr. Theerayuth Chatchanayuenyong副学長(総括経営担当)から歓迎の挨拶を頂きました。

Assoc. Prof. Dr. Theerayuth副学長

Assoc. Prof. Dr. Theerayuth副学長

同大学は1968年に教育専門学校として設立後、1974年にはシーナカリンウィロート大学の分校となり、1994年に国立大学として独立しました。現在は21学部に約44,000名の学生が在籍しており、タイの東北部では入学者数が一番多いとのことです。また、「One Curriculum, One Community」という地域に根付いた活動も実施されている一方、日本を含む諸外国との連携も積極的に推進されており、国際部スタッフからの同大学の紹介プレゼンでは活動内容等を詳しくご説明頂きました。

大学紹介のプレゼンを行ったTharnthip職員(右)(事業説明会時の司会進行も担当していただきました)

大学紹介のプレゼンを行ったTharnthip職員(右)(事業説明会時の司会進行も担当していただきました)

続いて寺島書記官からは、現在3,500人以上のタイの学生が日本に留学しているが、今後もっと留学生が増えるよう、タイに事務所を構える大学を中心に連携を強化していきたい旨の挨拶がありました。

寺島一等書記官

寺島一等書記官


表敬訪問時の集合写真

表敬訪問時の集合写真


表敬訪問後、キャンパスツアーも行われました(写真は大学内にある博物館)

表敬訪問後、キャンパスツアーも行われました(写真は大学内にある博物館)

午後から開催した事業説明会には、若手研究者らを含む40名以上の参加者がありました。
冒頭、同大学のAsst. Prof. Dr. Prayook Srivilai副学長(研究政策・企画担当)より開会の挨拶を頂き、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Asst. Prof. Dr. Prayook副学長

Asst. Prof. Dr. Prayook副学長


古屋副センター長によるプレゼン

古屋副センター長によるプレゼン

続いて、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員で、外国人招へい研究者(長期)として2011年4月から2012年3月まで高知医科大学で研究をされたAssoc. Prof. Dr. Weerachai Saijunthaより、同事業による体験談をタイ語でお話しいただきました。Assoc. Prof. Dr. Weerachaiは、同事業終了後も毎年同大学を訪問して日本との交流を継続されており、JSPS国際事業終了後の理想的な事例として大変参考になりました。

Assoc. Prof. Dr. Weerachai

Assoc. Prof. Dr. Weerachai

質疑応答では、受入先の日本の大学や日本人研究者の見つけ方についての質問もあり、Assoc. Prof. Dr. Weerachaiの他、参加者の中にJSPS事業経験者がおり、自身の経験等を紹介してくださいました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


事業説明会時の集合写真

事業説明会時の集合写真

2016年12月8日、在タイ日本国大使館主催の「Japan Education Fair」に合わせ、コンケン大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイの東北地方(イサーン)にある研究大学の1つで、50年の歴史を持ち、20以上の学部に4万人以上の学生が在籍しています。

説明会前に、日本国大使館の佐渡島志郎特命全権大使をはじめ日本の全参加機関で同大学の副学長、学部長らを表敬訪問し、同大学のAssoc. Prof. Dr. Nawarat Wara-aswapati Charoen副学長(国際担当)から歓迎の挨拶を頂きました。Assoc. Prof. Dr. Nawaratは、JSPSの外国人特別研究員(長期)として東京医科歯科大学で研究経験があり、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員でもあります。挨拶の中で、同大学は近年様々な活動を通して大使館との関係が密接になっていることや、現在60以上の日本の機関とMoUを締結し、共同研究や学生・研究者交流を進めていることなどをお話し頂きました。

続いて佐渡島大使からの挨拶では、タイに事務所を構える日本の大学が40校以上あること、タイから日本への留学生が増えていることに加え、現在チャレンジングな課題を抱えるタイにおいて人材育成は同国の発展のカギとなり、大使館としても職業教育を含む教育面での支援を行う旨のお話しがありました。

挨拶を述べる佐渡島大使(右)、左はAssoc. Prof. Dr. Nawarat副学長

挨拶を述べる佐渡島大使(右)、左はAssoc. Prof. Dr. Nawarat副学長


表敬訪問時の集合写真

表敬訪問時の集合写真

表敬訪問に続いて実施した事業説明会には、約20名の研究者や学生が参加しました。
同大学のAsst. Prof. Dr. Teekayu Plangkoon Jorns学長補佐(国際関係担当)より開会の挨拶をいただいた後、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Asst. Prof. Dr. Teekayu 学長補佐(左から二人目)

Asst. Prof. Dr. Teekayu 学長補佐(左から二人目)


大田国際協力員によるプレゼン

大田国際協力員によるプレゼン

続いて、JAATの理事でもあり、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)により産業医科大学でPhDを取得されたAssoc. Prof. Dr. Kittisak Sawanyawisuthより、同事業を通じて学んだことや日本での体験談についてお話しいただきました。また、お話の中で、12月21、22日に開催を予定しているJAAT主催による学術論文の作成に関するワークショップの周知も行われました。なお、今回の説明会開催にあたりAssoc. Prof. Dr. Kittisakには多大なるご支援をいただきました。

Assoc. Prof. Dr. Kittisak

Assoc. Prof. Dr. Kittisak

JAAT会員で同じくRONPAKU事業により駒澤大学でPhDを取得されたAssoc. Prof. Dr. Sukanya Aimimthamには、日本での経験だけでなく、同事業への申請の流れ等について非常に詳しくお話しいただきました。同国のJSPS事業経験者は、自然科学系の研究者と比較すると人文社会科学系の研究者が少なく、人文社会科学がご専門のAssoc. Prof. Dr. Sukanyaのお話は参加者にとっても非常に有意義な講演となりました。

Assoc. Prof. Dr. Sukanya

Assoc. Prof. Dr. Sukanya

質疑応答では、学生から「日本への留学の際に日本語が話せる必要があるか」といった質問のほか、「PhDの学生でも参加できる事業はあるか」などの質問があがりました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


事業説明会での集合写真

事業説明会での集合写真


説明会後は、Kittisak先生とAkkaranee先生(左)にコンケン市内をご案内頂きました

説明会後は、Kittisak先生とAkkaranee先生(左)にコンケン市内をご案内頂きました

JSPSバンコクセンターでは、以下のとおりJSPSのアジア地域での活動及びJSPSで実施している国際事業の紹介を行います。説明会ではJSPS事業経験者による講演も予定しておりますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
※ 事前の参加申込みは不要です。

—–
日 時:2016年12月8日(木) 14:00-15:30(受付は13:30から開始)
会 場:コンケン大学 学長事務部 Sirikunakorn棟 Kanlapaphruek Room4
講話者:Associate Prof. Dr. Kittisak Sawanyawisuth(コンケン大学 医学部医学科)
    Assoc. Prof. Sukanya Aimimtham(コンケン大学 人文社会科学部行政学科)
—–
日 時:2016年12月9日(金) 13:30-14:45(受付は13:00から開始)
会 場:マハーサーラカーム大学 Borom Raj Kumari棟 4階 会議室1
講話者: Dr.Weerachai Saijuntha(マハーサーラカーム大学Walai Rukhavej研究所)

2016年12月1日、自然科学研究機構国立天文台副台長の小林秀行教授が当センターを来訪されました。

小林副台長からは、2010年の物理学カンファレンスでの講演をきっかけに始まったタイでの40メートル電波望遠鏡建設協力についてご説明頂きました。
複数の電波望遠鏡で同時に観測することで高精度の測定を実現するVLBI(超長基線電波干渉法)のため、日本は4つの国立天文台所有望遠鏡及び大学等所有の同種望遠鏡からなるJapan VLBI networkを有しています。現在は日本国内にとどまらず、韓国及び中国とも連携していますが、東南アジアに位置するタイとの連携が実現できれば、さらに高解像度の観測が可能となるとのことです。
一方、タイでは現在科学教育に力を入れており、タイ国立天文学研究所(NARIT)がプラネタリウムでの教育等を展開していますが、それに加え新たに40メートル電波望遠鏡建設の予算が認められることとなりました。しかしながらタイでは光望遠鏡は有しているものの電波望遠鏡建設経験がなく、電波天文学者も非常に少ないということで国立天文台にVLBI研究協力依頼があったとのことです。今回はタイの大学・研究機関等の組織や共同研究の状況について把握したいということで当センターにお越し頂きました。

山下センター長からはタイの大学や研究機関等について、JSPSの国際事業と共に紹介を行いました。小林副台長からは複数機関との共同研究に適したプログラムを知りたい、長期的な研究者育成を行いたい、といったお話しもあり、特に二国間交流事業や研究拠点形成事業について説明しました。

山下センター長、小林副台長、大田国際協力員

山下センター長、小林副台長、大田国際協力員

当センターでは今後も日本の大学等及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年11月29日、バングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)主催のJSPS事業説明会を開催しました。バングラデシュ・ダッカ市内にあるシェレバングラ農科大学(同大学は、1938年に農業研究所として設立され、その後2001年に大学に移行した国立の単科大学)を会場とし、現地警察のしっかりとした警備のもと、若手研究者を中心に120名以上が参加する活気ある説明会を開催することができました。

説明会前にはBJSPSAAのProf. Dr. M. Afzal Hossain会長とともにProf. Dr. Kamal Uddin Ahamed学長を表敬訪問しました。同大学は現在、日本の複数の大学(琉球大学、香川大学、山形大学、名古屋大学、愛媛大学)とMoUを締結し、同大学から学生並びに研究者を日本に積極的に送り出すと共に、学長自身も今年9月に日本を訪問されたとのことです。また、同大学には3つの学科がありますが、近々もう1つ学科を増設する計画についてもお話しをお伺いできました。

表敬訪問の様子

表敬訪問の様子

事業説明会では、シェレバングラ農科大学教授でBJSPSAAの会員でもあるProf. Dr. Tuhin Suvra Royが司会を務め、冒頭にBJSPSAAの事務局長であるDr. Nur Ahamed Khondakerより開会の挨拶があり、参加者ならびに当センターへの謝辞を述べられると共に当センターのメンバーについてもご紹介いただきました。

司会のProf. Dr. Tuhin Suvra Roy

司会のProf. Dr. Tuhin Suvra Roy


Dr. Nur Ahamed Khondaker(BJSPSAA事務局長)

Dr. Nur Ahamed Khondaker(BJSPSAA事務局長)

その後、当センターからJSPSの概要及び国際事業の紹介を行い、引き続き質疑応答を行いました。
質疑応答では国際事業の内容にとどまらず、研究に対する長期的なフォローや他国の同窓会の活動状況に関する情報共有について等、幅広い質問が寄せられ、日本での研究に対する興味の高さが伺えました。

古屋副センター長によるJSPS国際事業の説明

古屋副センター長によるJSPS国際事業の説明


参加者からの質問に答える山下センター長(左から2人目)

参加者からの質問に答える山下センター長(左から2人目)

続いてAhamed学長より主賓挨拶をいただき、表敬訪問時にもお話し頂いた日本の複数大学とのMoU締結や日本の奨学金による支援などに触れられ、日本との更なる学術交流への期待を述べられました。

Prof. Dr. Kamal Uddin Ahamed(シェレバングラ農科大学学長)

Prof. Dr. Kamal Uddin Ahamed(シェレバングラ農科大学学長)

最後に、今回の事業説明会の議長を務められたHossain会長より挨拶がありました。BJSPSAAの活動紹介に加え、現在バングラデシュの急激な人口増加や天候変動などバングラデシュが直面している問題への対応として、農業がその一旦を担っていること、研究室や学術水準の違いからバングラデシュの多くの若手研究者らが日本での研究を希望していることについて言及されました。また、2017年2月にはBJSPSAA主催の国際学術シンポジウムを開催することを発表されました。

Prof. Dr. M. Afzal Hossain(BJSPSAA会長)

Prof. Dr. M. Afzal Hossain(BJSPSAA会長)

今回の事業説明会には日本でPhDを取得した研究者も多数出席頂いており、事業説明会終了後の昼食会では日本での研究のお話し等をお聞きすることが出来ました。

集合写真

集合写真


会場の警備に協力して下さった地元警察の方々と

会場の警備に協力して下さった地元警察の方々と

2016年11月28日、バングラデシュ・ダッカ市内にある国際連合食糧農業機関(FAO)事務所で開催されたバングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)理事会に当センターから山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員が参加しました。
今回は理事会の中から6名の理事が参加し、以下の点について確認、議論を行いました。

1.JSPS事業説明会(11月29日)について
・Sher-e-Bangla Agricultural Universityで開催し、Vice-ChancellorをChief Guestに迎える。100名出席予定。警備についても万全の態勢で臨む。

2.International Academic Seminarについて
・開催日は2017年2月18日(土)を候補とし、前日にブリッジの選考委員会も併せて実施できるよう調整する。
・セミナーのタイトルは候補を絞り、理事会で決定する。
・バングラデシュ側の基調講演者としてChittagong大学の学長を候補者とする。
・オープニングセッションと2回のテクニカルセッションを実施。
・3名の日本人講演者を招へいできるかどうか検討する。
・他の同窓会への招待も検討し、招待する場合は現地での費用はBJSPSAAの負担とする。

2月開催のセミナーについては今後の現地の情勢を踏まえつつ、引き続き検討を行うこととなりました。

BJSPSAA理事と山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

BJSPSAA理事と山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

2016年11月28日、在バングラデシュ日本国大使館を表敬訪問しました。訪問にはバングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)のHossain会長にも同行していただき、渡邉正人特命全権大使らと面談しました。
渡邉大使との面談では、山下センター長から同窓会活動に対する大使館の支援に御礼を述べるとともに、JSPS外国人特別研究員を中心に多くのバングラデシュ人研究者が日本で研究し、同国との学術交流が進んでいること、また当センターがBJSPSAA主催の国際学術セミナーや同窓会員名簿の作成などの同窓会活動を支援していることをJSPSの概要と共に説明しました。

また、Hossain会長からはBJSPSAAの概要を説明し、同セミナーへの日本人講演者招へいについても話が及びました。
これに対し、渡邉大使からはJSPS及びBJSPSAAへの日頃の活動に対し感謝のお言葉をいただくと共に、昨年以降引き続き警戒状態が続いている同国の情勢についてもお話をお伺いすることができました。特に今年7月の日本人7名が犠牲となったテロ事件については、大使自身も大変心を痛められているご様子が伝わってきました。
※バングラデシュは2016年11月28日現在も首都ダッカを含め全土が外務省海外安全ホームページで危険度レベル2(不要不急の渡航は止めて下さい)となっています。

渡邉大使との面談後、大塚智子一等書記官及び山村真智子二等書記官からもお話しを伺いました。ここ最近バングラデシュの大学には日本研究に関する学科ができるなど、日本との交流も進展し始めた矢先の7月のテロ事件発生であり、大使同様大変心を痛めていらっしゃるようでした。両国間の学術交流の重要性についてはご理解をいただいており、2月開催予定の国際学術セミナーも含めた現地でのBJSPSAAの活動について、引き続き大使館との情報共有及び連携を確認しました。当センターも現地の情勢を踏まえつつ今後の活動を検討していきたいと考えています。

右から渡邉特命全権大使、Hossain BJSPSAA会長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

右から渡邉特命全権大使、Hossain BJSPSAA会長、山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員

2016年11月25日、タマサート大学のJitti Mongkolnchaiarunya准教授が当センターを来訪されました。

Jitti准教授は、昨年タマサート大学を退職後、同大学内に「開発研究学部」という新しい学部を立ち上げ、自ら学部長に就任されています。Jitti先生は同学部で地方創生や農村開発などの活動に取り組まれており、翌年には「アジアの貧困撲滅のための地域起こし」をテーマとしたフォーラムの開催を計画されており、今回はその協力依頼のために訪問されました。
同フォーラムはタイだけでなく、アジア諸国、オーストラリア、欧米からも参加者を募る予定で、フォーラム内では複数のキーワードを設け、グループ毎にパネルディスカッションをすることを計画されています。
これに対し、山下センター長はJitti先生の活動や同フォーラムに関心のありそうな日本の大学・機関等を紹介するとともに、在タイ大学連絡会(JUNThai)等を通じて、同フォーラムの紹介を行うことなどを提案されました。
また、Jitti先生は来年タマサート大学の学生が熊本県でボランティア活動に従事するプログラムも計画されており、それに向け学生らの渡日費用を確保するための活動を検討されているというお話をお伺いできた他、タマサート大学でのJSPS事業説明会開催についての依頼もいただきました。

Jitti准教授、山下センター長

Jitti准教授、山下センター長

2016年11月25日、東海大学グローバル推進本部の田中久美子室長補佐と植田歩美職員が同大学アセアンオフィスの富田紘央センター長とともに当センターを来訪されました。

東海大学は現在、タイのキングモンクット工科大学ラカバン校内にあるアセアンオフィスを始め、デンマーク、オーストリア、アメリカ、韓国で海外事務所を開設されており、これらと拠点として海外との交流を図られています。
大学の国際化にあたり、国際系事務職員の育成を目指しJSPSの「国際学術交流研修」制度の利用も検討されており、大田国際協力員が制度の概要や国際協力員の業務内容について紹介を行いました。
田中室長補佐は以前、研究支援業務も担当されており、現在は国際部門と研究部門との連携がさらに強くなっており、また、学生部門でも留学生が増えていることから、国際化のためには国際系職員だけではなく事務職員全体の底上げが必要であると仰っていました。
これに対し、山下センター長がバンコクセンターの活動内容の紹介を行うとともに、田中室長補佐のご意見に共感され、大学の国際化には事務職員の国際化が不可欠であることを強調されました。

植田職員、田中室長補佐、山下センター長、大田国際協力員

植田職員、田中室長補佐、山下センター長、大田国際協力員

2016年11月22日、大阪大学の岩井茂樹准教授及び小森万里准教授が同大学ASEANセンターバンコクオフィスの望月太郎センター長とともに当センターを来訪されました。

岩井准教授と小森准教授は、同大学の日本語日本文化教育センターで留学生を対象とした日本語による日本文化教育をされており、Skypeを使った遠隔講義では、大阪大学だけでなく他大学からの聴講生の受け入れもされています。しかし、Skypeでの講義は一般的な利用よりも情報量が多く通信が不安定になることもあり、学生・教員双方がストレスを感じることが多々あったそうです。そのため様々な工夫や改善を行うことで、一定の条件下では安定的に授業を提供できるようになり、今回の訪泰前に香港で開催された「国際日本語教育・日本研究シンポジウム」でこれまでの成果について発表されたということでした。

さらに、今後は別のテレビ会議システムを利用して、日本の講義をリアルタイムで多国間に同時展開し、講義の中で学生の国際交流を図りたいとお考えでした。
同センターの留学生は日本語を主専攻または副専攻にしている学生が中心で、日本の講義を日本語で学ぶことができれば、彼らにとって自信やモチベーションの向上につながる、渡日前の学生に対しても上記のような遠隔講義ができれば渡日後の言語に起因するギャップや負担が軽減されるとも仰っていました。

これに対し、山下センター長が日本の大学と遠隔で講義を行っているタイの大学等について紹介を行いました。

小森准教授、岩井准教授、望月センター長、山下センター長、古屋副センター長

小森准教授、岩井准教授、望月センター長、山下センター長、古屋副センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年11月22日、関西大学の西澤希久男教授が当センターを来訪されました。西澤教授は今年1月にも当オフィスを来訪されています(そのときの様子はこちら)。

西澤先生はアジアの法律、特にタイの法律を中心に研究されており、今回はタイの法学教育の調査のため訪泰され、また、滞在中は「教育の質保証」について教育省担当者と面談されるとのことでした。現在タイでは法学部の定員数が増加している一方、民事訴訟の裁判では報酬が低いなどの理由から実際に弁護士として活躍する学生が少なく、卒業後の進路が問題となっているそうです。

関西大学は現在、海外の大学との協定締結にも積極的に取り組んでおり、タイでは同国のリーディング大学6校とMoUを締結し、国際交流を図っているということです。また、今回の滞在期間中には、MoU締結の準備を進めている大学にも訪問されるとのことでした。

その他、ハラル対応や外国人技能実習制度の問題など国際化を進める日本が直面している問題についても貴重な意見をお伺いすることができました。

古屋副センター長、西澤教授、山下センター長

古屋副センター長、西澤教授、山下センター長

当センターでは今後も日本の大学及び研究者のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。

2016年11月19日、ウダヤナ大学とバリ情報科学大学(STIKOM Bali)の共催でJSPS事業説明会を開催しました。当センターでは2014年にウダヤナ大学で同説明会を開催しておりますが、今回はSTIKOM Baliを会場とし、近隣の大学からも若手研究者を中心に40名以上の参加者がありました。

ウダヤナ大学のProf. Dr. I Gede Putu Wirawanの開催の挨拶で説明会が始まり、続いて山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Prof. Dr. I Gede Putu Wirawan

Prof. Dr. I Gede Putu Wirawan


山下センター長

山下センター長


古屋副センター長

古屋副センター長

また、東京大学で論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通してPhDを取得されたウダヤナ大学のProf. Dr. Anak Agung Ayu Mirah Adiより同事業での経験等をお話しいただきました。Dr. MirahはRONPAKU事業以外にも研究拠点形成事業(Core-to-Coreプログラム)にも参加された経験があります。セミナーには学部生なども参加していたことから、講演はインドネシア語で行われ、参加者にとって非常にわかりやすい講演となりました。

Prof. Dr. Anak Agung Ayu Mirah Adi

Prof. Dr. Anak Agung Ayu Mirah Adi

質疑応答では、参加者からインドネシア語での質問も受け付け、当日司会を担当されたSTIKOM BaliのDr. I Gede Putu Wirarama Wedashhwara Wirawanに通訳をしていただきました。Dr. Wiraramaは山口大学でPhDを取得されており、自分の経験も交えながら我々の回答をインドネシア語で回答していただきました。

Dr. I Gede Putu Wirarama Wedashhwara Wirawan

Dr. I Gede Putu Wirarama Wedashhwara Wirawan

最後は再びProf. Dr. Wirawanから閉会の挨拶を行っていただきました。参加者からの質問の一つに、日本とインドネシアとの研究レベルのギャップがある中、自分の研究テーマを基に日本人研究者を探すことが可能かといった質問があったことを踏まえ、参加者らに対し「日本で研究先を探す場合は、分野が専門的になりすぎないよう対象を拡大した方が受入れ先の研究者が見つかりやすい」というアドバイスも送られました。

集合写真

集合写真

2016年11月18日、インドネシアのガジャマダ大学でJSPS事業説明会を開催しました。同大学はジョグジャカルタにある国立大学で、今回の説明会は2013年以来の開催となりました。

連携・同窓会・国際戦略局副局長のDr. Danang Sri Hadmokoの開催の挨拶で説明会が始まり、続いて山下センター長、古屋副センター長、大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Dr. Danang Sri Hadmoko

Dr. Danang Sri Hadmoko


山下センター長

山下センター長


大田国際協力員

大田国際協力員

また、静岡大学で論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)によってPhDを取得されたDr. Siti Subandiyahより同事業での経験等をお話しいただきました。Dr. Sitiは外国人招へい研究者や二国間事業などのJSPS国際事業の経験もあり、参加者にとっても貴重なプレゼンとなりました。

Dr. Siti Subandiyah

Dr. Siti Subandiyah

質疑応答では、「社会科学分野での申請も可能か」「大学以外の研究機関も受入れ先となりうるか」など基本的な質問が多く、当センターとしても現地でのさらなる広報活動の必要性を感じました。
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なお、今回のガイダンス開催にあたっては、秋田大学教育文化学部の髙樋さち子准教授及びガジャマダ大学のProf. Dr. Irfan D. Prijambadaにご協力をいただきました。

髙樋さち子准教授(左)

髙樋さち子准教授(左)


Prof. Dr. Irfan D. Prijambada(右)

Prof. Dr. Irfan D. Prijambada(右)

2016年11月17日、インドネシア・ボゴールにあるインドネシア科学院(LIPI)のイノベーションセンターにて開催された、JSPSインドネシア同窓会設立に向けた決議集会に出席しました。

まず初めにLIPIのProf. Dr. Subyaktoから、2015年に実施したワークショップなどのこれまでの活動や同窓会設立に向けた今後の計画とあわせ挨拶がありました。

Prof. Dr. Subyakto

Prof. Dr. Subyakto

続いて山下センター長から参加者らに対し祝辞を述べるとともに、JSPSの活動基盤となる4つの柱を紹介しました。同窓会活動支援はそのうちの1つである「強固な国際協働ネットワークの構築」であり、同窓会が正式に設立されれば、同窓会とのネットワークを通じてインドネシアとさらに連携を強化し、様々な事業展開が期待されるだろう、との挨拶を行いました。
また、LIPIのDr. Siti Nuramaliati Projono(LIPIの議長であるProf. Iskandar Zulkaraenの代理)からも挨拶があり、今後のインドネシア同窓会を通じたインドネシアの科学技術におけるネットワーク強化等への期待について話がありました。

Dr. Siti Nuramaliati Projono(LIPIの議長 Prof. Iskandar Zulkaraenの代理)

Dr. Siti Nuramaliati Projono(LIPIの議長 Prof. Iskandar Zulkaraenの代理)

フォトセッションを挟み、LIPIのDr. L. T. Handoko及び山下センター長による招待講演が行われました。講演でDr. HandokoはJSPSのカウンタパートであるLIPIのJSPSとの連携について紹介し、山下センター長は、JSPSの概要及び国際事業について紹介を行いました。これに対し、参加者からは、インドネシアも日本のノーベル賞受賞者とのネットワークを形成したいといった意見があり、同国の学術水準向上への高い意識が伺えました。

同窓会設立申請書受渡しの様子

同窓会設立申請書受渡しの様子


Dr. L. T. Handoko

Dr. L. T. Handoko


山下センター長

山下センター長

引き続き、Dr. Hery Yogaswara、Prof. Hadi Susilo Arifin、Dr. Haznan Abimanyu、Dr. Haris Gunawan、以上4名がそれぞれインドネシアで関心の高い分野である「社会問題」「食料・農業」「エネルギー」「環境」をテーマに基調講演を行いました。

最後はLIPIのRr Nur Tri Aries Suestiningtyas M. A氏が閉会の挨拶を行い、日頃のJSPSの支援に対して感謝を述べられるとともに、本日の集会を踏まえて引き続き同窓会設立に向けて準備を進める旨お話がありました。

Rr Nur Tri Aries Suestiningtyas M. A氏

Rr Nur Tri Aries Suestiningtyas M. A氏

集会にはJSPS事業経験者を中心に100名を超える参加があり、同窓会が正式に承認されれば、ASEAN地域のJSPS同窓会の中では最大規模となることが予想されます。

集合写真

集合写真

「バンコクの風 2016 Vol.2」を当センターホームページに掲載しました。

JSPSバンコク研究連絡センターは、四半期に一度、当センターの活動報告やASEAN地域の学術情報を掲載した「バンコクの風」を発行しています。

今回は、当センターの活動報告に加えて、JASTIPプロジェクトコーディネーターの高木映氏に「JASTIP:日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進」と題してご寄稿頂きました。

「バンコクの風 2016 Vol.2」

2016年11月14日、京都大学とマヒドン大学共催による”International Symposium on Global Environmental Studies Education and Research in Asia” に出席しました。このシンポジウムは、文部科学省の「海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベーター創出事業(EIP)」及びJSPSの研究拠点形成事業(タイプB)「アジアプラットフォームによる地球環境学の実践的展開と学術研究基盤の創成」の両事業後援のもと、ASEANだけでなく欧米も含めた大学・関係機関から200名以上が出席し11月13日から15日の3日間に渡って開催されました。

まず初めにEIPプログラムリーダーである京都大学の藤井滋穂教授より挨拶並びに当日のプログラムについての紹介がありました。

京都大学 藤井教授

京都大学 藤井教授

午前中のセッションでは、「研究」に焦点を当て、前日(13日)に開催されたワークショップを総括する形で4名の研究者による発表が行われた後、21名の若手研究者によるショートプレゼンテーションが行われました。

シンポジウムの様子

シンポジウムの様子

午後のセッションでは、テーマを「教育」に移し、マヒドン大学のUdom Kachintorn学長及び京都大学の北野正雄理事・副学長による開会挨拶の後、京都大学とマヒドン大学とのダブルディグリープログラムの署名式並びに京都大学とインドネシアのバンドン工科大学及びボゴール農業大学との署名式が執り行われました。

マヒドン大学 Udom学長

マヒドン大学 Udom学長


京都大学 北野理事・副学長

京都大学 北野理事・副学長


京都大学とマヒドン大学による署名式

京都大学とマヒドン大学による署名式

続いて「教育・人材育成に関する国際連携」というテーマで以下4つの発表が行われました。
・「世界レベルの大学になるために」
マヒドン大学 Banchong Mahaisavariya 副学長
・「京都大学の教育・研究における国際連携に向けた取り組み」
京都大学 北野 正雄 理事・副学長
・「京都大学とリール大学間の理学部マスターダブルディグリー事業」
リール大学(フランス) Christa Fittschen理学部研究部長
・「日本のASEAN及びタイへの人材育成協力」
在タイ日本国大使館 唐木 啓介 一等書記官
その後、来賓より一人ずつコメントが述べられ、山下センター長は2013年に採択された拠点形成事業(タイプB「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」)により大学院生を含む若手研究者の交流、京都大学とタイとの関係が形成され、それが今もなお拡大していることは非常に喜ばしい旨コメントしました。また、会場には多くの若手研究者が出席していたことから、JSPSの外国人特別研究員、外国人招へい研究者、論文博士号取得希望者に対する支援事業などを通じて、JSPSが若手研究者の支援も行っていることを併せて紹介しました。

コメントを述べる山下センター長

コメントを述べる山下センター長

最後は、京都大学大学院 地球環境学堂・地球環境学舎・山才学林(GSGES)の舟川晋也 学舎長及びマヒドン大学のJackrit Suthakorn工学部長による挨拶により閉会されました。

参加者による集合写真

参加者による集合写真

なお、シンポジウム会場には大学院生を含む若手研究者らによるポスター発表のブースも設けられており、来場者に対し各自の研究内容を熱心に紹介、説明していました。

若手研究者によるポスター発表

若手研究者によるポスター発表

また、このポスター発表に対して来場者による投票が行われ、シンポジウム後のレセプションディナーの席で、優秀ポスター賞の表彰式も行われた他、同日はタイのロイクラトン祭り(※陰暦12月の満月の夜に、農民の収穫に感謝し、クラトン(灯篭)を川に流すタイのお祭り)の期間であったため、参加者らによる灯篭流しも行われました。

ポスター発表の表彰式

ポスター発表の表彰式

2016年11月11日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)シンガポール事務所の矢野雅仁シニアプログラムコーディネーターが同事務所の小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーターと当センターを来訪されました。矢野氏は2013年6月にも当オフィスを来訪されています(そのときの様子はこちら)。

両氏は、来訪前に独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業であるアセアン工学系高等教育ネットワーク(AUN/SEED-Net)の打合せにも出席されており、この度、同事業でのプログラムをJSTとJICAの共同事業である地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に申請されたということです。
矢野氏からは「現在は各ファンディング機関が個別に動き、各事業も異なる目的で実施されているが、各機関、各事業が協調しうまく連動できれば、事業展開の流れを作ることができ、研究者らも長期的なスパンで研究計画を立てることができるのではないか。また、科学技術だけの枠にとらわれず、分野横断的な取り組みを目指すことも重要である。」との考えをお話し頂きました。また、上記のように日本とASEANが連携強化していくためには「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)」がその橋渡しの役割を担うことが重要であるともお話し頂き、山下センター長もこの意見に賛同すると共にJASTIPとの連携についても確認を行いました。

また、シンガポールでは、今年からタイの科学技術連絡会(※バンコクにオフィスを置く科学技術の振興に関連する諸機関の情報交流を目的として、四半期ごとに開催されている会議)を参考にシンガポールの科学技術関連団体による非公式の連絡会を始められたそうです。

JSPSとJSTは研究支援に対するアプローチは異なりますが、当センターは今後もJSTと連携した活動に取り組んで参りたいと考えています。

小林氏、矢野氏、山下センター長、古屋副センター長

小林氏、矢野氏、山下センター長、古屋副センター長