大分大学医学部 内田智久助教の来訪

2016年6月17日、大分大学医学部の内田智久助教が当センターに来訪されました。大分大学は昨年8月にバンコクオフィスを設立し、内田助教は同オフィスをタイでの活動拠点として、定期的に訪泰されています。今回の滞在期間中には、在タイ大学連絡会(JUNThai)へ出席され、(独)国際協力機構(JICA)との共同事業にも参加されました。

このJICAとの共同事業は、タイ国内で内視鏡外科手術の手技向上を図ることを目的として日本医療メーカーと連携して取り組まれており、大分大学からタイに医師を派遣して医療機器の操作方法等を指導し、または大分大学にタイからの医師を受け入れて研修をするなどの活動をされています。また、タイへ日本式医療を導入するため、その他の医療機器についても日本の医療メーカーと協働して産学連携活動を展開されています。

その他、産学官で東九州の医療分野での地域活性とアジアでの貢献を目指す「東九州メディカルバレー構想や、メコン領域の国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)の医師の内視鏡外科手術のスキルアップを図るトレーニングプログラムを提供する「MESTA(Mekong Endo-Surgery Training Academy)」の設立についてもお話しをお伺いすることができました。MESTAにおいては、日本医療機器メーカーが医療技術・製品トレーニング施設をタイに設立し、タイの大学とも連携しながら活動を進めていくそうです。

上記の活動の他、大分大学ではタイのPhD学生の育成にも取り組まれており、これらの学生のリクルートに当たっては、同大学バンコクオフィスでの活動が生きているそうです。

古屋副センター長、内田助教

古屋副センター長、内田助教

当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。