2013年3月4日(月)、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)にフィリピン同窓会(JAAP: JSPS Alumni Association of the Philippines, Inc.)会長のDr. Maricar S. Prudenteを訪問し、メンバー8名およびJSPSのカウンターパートであるDOST関係者と活動報告およびJSPSのオフィシャル同窓会移行への検討会を行いました。
前回、2012年3月にフィリピン論博同窓会(PRF: Philippine Society of JSPS RONPAKU Fellows)を訪問し、JSPS同窓会として公認のために必要な提言を下記の通り行いました。
a) 外特経験者への勧誘
b) 活動実績の一覧作成
c) DOSTを通じてのJSPS本部への打診
それを受けて、フィリピン側は外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAP(フィリピンJSPS同窓会)に変更した。今後、4月に設立総会を行い、役員の任命、政府への登録、そしてJSPS本部への正式な登録書類の申請を行う予定です。
バンコクセンターとしては、同窓会設立に関する規約の確認を総会までに本部と調整して確認、フィードバックするとともに、4月の同窓会設立準備総会にも出席する予定です。また、在フィリピン日本大使館とも連携し、JSPS同窓会活動について、サポートしていく予定です。
3月5日(火)には、JAAP Prudente会長とともに在フィリピン日本大使館加藤伸一郎調査役を訪問しました。加藤調査役は留学・人物交流を担当しており、国費留学生についても担当しています。国費留学生の年齢制限が35歳であるため、35歳以降に博士の学位希望者については論博を薦めているとのことで、JSPSも事業を推進するにあたって心強いサポートが受けられそうです。加藤調査役には、JSPSの活動の協力及び、4月に実施予定のフィリピン同窓会設立準備総会への大使館からの出席を依頼しました。
その後、University of Santo Tomas(UST)へフィリピン同窓会理事であるMaria Natalia R. Dimaano教授を訪問しました。
USTは1611年に創設されたアジアで最も歴史のあるカトリック系の私立大学であり、18の学部を持つ総合大学です。過去に4名のフィリピンの大統領を輩出しています。
Philipina A. Marcelo教授・工学部長と面会し、JSPS事業の説明及び同窓会活動の支援を依頼しました。University Santo Tomasとしても、同窓会総会に併せてシンポジウムの併催等を実施したいとのことで、当センターとしても、出来る限りフィリピンの大学と協力関係を構築していきたいと思います。
また、Dimaano教授の紹介で、Christina A. Binag教授(UST Director, Research Cluster)にも面会し、JSPSの事業紹介と意見交換を行いました。USTのJSPSプログラムの受給者はあまり多くないとのことで、当方からも事業の説明を行いました。
フィリピンの大学においては、JSPSに関する関心が非常に高く、同窓会活動も自発的、かつ活発に行っています。この状況を加速させるべく、バンコクオフィスとしても積極的に同窓会活動だけでなくフィリピンの大学との連携を推進していく予定です。