2013年12月23日、北海道大学水産科学研究院都木靖彰教授、北海道大学創成研究機構URAステーション田中晋吾助教、函館キャンパス事務部奥大輔用度担当係長、近田悟羽庶務担当係員、カセサート大学に交換留学中の吉村美香さんが当センターを来訪されました。
北海道大学水産科学研究院では、海外拠点の設置を計画しています。現在北海道大学全体で海外拠点の設置を推進しているところであり、海外のトップ教育研究拠点から研究者を招へいして、国際交流を推進することを目指していますが、海外に研究拠点を設置することで、研究者の招へい、学生の派遣等、交流を推進しやすくなるのでは無いかと考えています。現状は、研究開発の面で、シンガポールに拠点を設置することを検討しているとのことです。
また、拠点には研究と教育のみならず、産学連携の機能を持たせたいと考えています。水産科学研究院は産業に即した研究を行っており、研究の出口として日本の水産物をどうやって海外に輸出するか、品質でどうやって勝負するか、食糧関係全体から、考えていきたいとのことでした。
現在北海道大学水産科学研究院は2015年3月までJSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業「東南アジア海洋圏における持続可能性水産科学のための研究教育ネットワークの構築」を実施していますが、本プロジェクト終了を見据えて、JSPS二国間交流事業、研究拠点形成事業への申請も視野に入れるとのことでした。
都木教授はまた、日本の大学において水産学分野でのネットワーク・アライアンス形成についても提言されました。欧米の大学に対抗して研究を推進していくために、日本国内の大学の連携を強固なものにする必要がある、とのことでした。
タイにおける日本食材のニーズは高く、1800店もの日本食レストランが存在しているとのことで、研究拠点としてバンコクはシンガポールには及ばない部分があるかも知れませんが、市場の潜在価値は高いと思われます。当センターとしましても、大学の海外拠点設立に向けての動きを積極的にサポートしていく予定です。