在チェンマイ日本国総領事館を表敬訪問

 2017年6月2日(金)、チェンマイ大学にて事業説明会を実施した後、在チェンマイ日本国総領事館を表敬訪問し、川田一徳総領事及び青木敦史領事にお会いしました。川田総領事は、タイを始め、ラオス・シアトル・トロント・パプアニューギニア等に赴任された経験をお持ちで、在ラオス大使館で公使参事官を務められた後、2017年5月から在チェンマイ総領事に就任されました。

 まず始めに山下バンコク研究連絡センター長から、タイにおける研究連絡センターの役割や活動内容についての紹介をし、日本学術振興会では、あらゆる分野における学術を支援していること、またタイからは毎年100~120名ほどの研究者が日本を訪れていること等を説明しました。
 川田総領事からは、「論文博士号取得希望者に対する事業支援」について、日本独自のユニークな制度で、学術的にも意義が高く、国際貢献としても評価できるとのお言葉を頂きました。
 当センターが、ASEAN諸国及びネパール・バングラデシュも含めて支援を行っている旨を説明した際には、日本に研究に来た研究者がそれぞれ母国で国の要職に就き、教育機関においても幹部になっているケースが多く、影響力のある人物が各地に居るということは、とても有難く、今後も引き続き支援をお願いしたいと川田総領事から改めて要請を頂きました。
 また、現在の支援における課題についてもご質問があり、山下センター長から、日本の先生たちからも要望の多い「基礎研究」に対する支援を、これからも積極的に実施していくことであるとお伝えしました。
 なお、青木領事からは、2017年6月25日から国費外国人留学生の選抜試験が開始される旨の説明があり、チェンマイを含む北部9県からたくさんの研究者を送り出したいとのお話がありました。また、日本の大学がタイの大学と共同研究を行う際に関心の高い分野についてご質問頂き、当センターからは農学と医学が最も関心が高いこと、また現在行われている例として、チェンマイ大学が香川大学等と実施している共同研究についてご案内しました。その後も日本とタイの関係をさらに強化する取り組みや支援等について意見交換を実施する等、改めて領事館との連携強化の重要性を再認識いたしました。

 当センターでは例年、タイ北部の大学において事業説明会を実施しており、今後とも領事館との連携を強化しつつ、タイの地方大学における研究活動の推進に貢献していく所存です。総領事館の写真

     川田一徳総領事及び青木敦史領事を表敬訪問