Danai Tiwawech JSPSタイ同窓会事務局長、マヒドン大学薬学部Wichet Leelamanit助教の来訪

2014年10月30日 Danai Tiwawech JSPSタイ同窓会(JAAT’)事務局長とともに、8月に開催したJAAT-NRCT-JSPSセミナー”Long life without cancer”で講師を務められたマヒドン大学薬学部Wichet Leelamanit助教が当センターを訪問されました。

Danai事務局長と2月に実施を予定しているJAAT総会、論博メダル授与式、JAATセミナーの打ち合わせを行いました。また、Wichet助教は、平成13年度から17年度に富山大学がタイのチュラロンコン大学薬学部やチュラポン研究所と実施したJSPS拠点大学交流事業「天然薬物」に参加されており、JSPS同窓会員の資格をお持ちのため、当センターよりJAATの活動等を紹介しました。

さらに、Danai事務局長はタイ国立がん研究所で癌の研究をされている立場から国際的な学術連携についてお話されました。Danai事務局長の知り合いのタイ人研究者が欧州で癌の研究を行っており、欧州の研究者ネットワークや最先端の研究設備を活用し、タイではできないアプローチで研究を進めているとのことです。国レベルでは頭脳流出ではあるが、個人の研究実績としては非常によいことだと述べられました。欧州は研究技術や施設は十分にあるが、研究資源(研究のためのサンプル)が乏しく、近年、欧州の研究者は研究資源の豊富なアジアの研究者との連携に大きな関心を持っているとのことです。しかし、日本も高い研究技術や最先端の研究設備を保有しており、タイは研究資源が豊富なため、両国の学術連携がさらに進めば研究が大きく前進するのではないかとDanai事務局長は期待を述べられました。

左よりWichet助教、センター長、Danai事務局長、副センター長

左よりWichet助教、センター長、Danai事務局長、副センター長