JAISTより池田教授ら来訪

2012年9月24日(火)、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST: Japan Advanced Institute of Science and Technology)より池田満(いけだ・みつる)教育研究評議会評議員及び知識科学研究科教授が当センターを来訪されました。

タイのNECTEC(National Electronics and Computer Technology Centerタイ国家電子・コンピュータ技術センター)に所属するMr. Thepchai Supnithi主任研究員(Senior Researcher)とご一緒です。

タマサート大学のシリントン国際工学部(SIIT: Sirindhorn International Institute of Technology, Thammasat University)、アジア工科大学院(AIT: Asian Institute of Technology)、NECTEC及びJAISTの4者間で実施するデュアルディグリー・プログラムの開会式を、バンコク市内スイスホテルにて開催されたということです。

これは4年間で2つの学位を取得させるプログラムで、1年目はタイのSIITまたはAITに所属し、2年目はJAISTに所属、3年目は再びタイに戻り、最終4年目を改めてJAISTで修めるというものです。特徴としては、1年目の所属先の学籍を残したまま2年目はJASITで学籍を取得するという、学籍の重複を行うことです。これにより、タイ側としては人材の流出を防ぐことができ、日本側では優秀な学生を獲得できることになります。NECTECはSIIT所属期間中の学費を負担することで、こちらも現在力を入れているサービス・サイエンス分野での優秀な研究者の育成を目指します。JAISTではサービス・サイエンス研究センターをすでに立ち上げており、関係するいずれのプレイヤーにも益のあるプログラム作成が奏功したといえるでしょう。

なお、オープニング・セレモニーには在タイ日本大使館やJETROなどをお招きし、学位取得後の出口についても準備を開始する見込みのようです。当センターについては、セレモニー招待者の漢字の確認のためのネット検索で初めて存在を知られたそうです。まだまだ存在感の薄さが否めないと同時に、それでもネット検索で引っ掛かったのであれば漸進はしているのだと理解させていただきました。

この縁をきっかけに今後もできる限りの協力連携を図っていきたいと思います。