国内大学表敬訪問10 キングモンクット工科大学トンブリー

2012年2月16日(木)、当センターメンバー全員でバンコク市内Bangmodにキングモンクット工科大学トンブリー(KMUTT)を表敬訪問しました。当センターの2011年度(4月から翌年3月まで)計画の一つで、タイ国内で9つ認定されている研究型国立大学を表敬し、事業紹介をしようという一環です。これまでにバンコク市内のカセサート大学、チュラロンコン大学、タマサート大学、キングモンクット工科大学、マヒドン大学のほか、北部チェンマイ大学及び東北部コンケン大学、スラナリー工科大学を訪れており、これで9校すべての訪問が完了しました。

KMUTTは1960年に設立され、1998年にAutonomous University(自治大学)になった新しい大学で、博士700、修士5,300、学部生12,000という比較的ちいさな規模ながらも、工学系の中でも特にエネルギーや環境に焦点を絞った研究教育を実施して、国内では最高の論文出版率を誇っております。

今回は研究担当副学長で、タイ国エネルギー環境合同大学院大学(JGSEE)の前学長であったDr. Bundit Fungtammasan准教授、国際担当学長補佐Dr. Anak Khantachawana、知的財産担当Dr. Phongsri Waysarach、JGSEE所属で日本での研究歴もあるDr. Nakorn Worasuwannarak、さらに学長顧問であるDr. Naksitte Coovattanachai教授にお会いすることができました。

KMUTTではLearning Instituteを置いて学生の能力の引き出しを試みたり、BTS沿線にKMUTT City Centerを作るなど、市内の大型大学に比べてきめの細かい教育研究を実践しています。その成果が論文出版率にもつながっていると言えるでしょう。

また、JGSEEに積極的にかかわっていくなど、工学(特にエネルギー・環境)分野での横のつながりも重視しています。JGSEEとしては日本の京都大学エネルギー科学研究科、アセアン大学ネットワーク(AUN)、ラジャマンガラ工科大学(RMUTT)と国際フォーラムを開催するなど、分野を絞り中身のある国際活動を行っております。この他にも、金沢大学と日本工業大学が、学内にオフィスを構えています。

当センター長から若手研究者向けの事業紹介セミナーの開催を提案したところ同意が得られました。6月末を予定している現センター長離任までの間で日程調整をしていくことになります。