スリランカ出張 中央環境庁への表敬訪問

2012年2月17日(金)から19日(日)まで、センター長および副センター長がスリランカに出張しました。目的は、スリランカ中央環境庁(CEA: Central Environmental Authority)への表敬訪問です。

12月のシンガポール出張APRSAF参加の際に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)によってスリランカ国内でSAFEプロジェクト(Space Application for Environment:宇宙技術による環境監視プロジェクト)がスタートするという情報を得ており、過去のラオスやベトナムでのSAFEプロジェクトと同様に人材育成もその過程からはずせないことから、JSPSによる人材育成さらには研究交流プロジェクトへの発展を視野に、そのキックオフ・ミーティングに参加させていただき事業紹介を行いました。

事業紹介するセンター長

事業紹介するセンター長


会議には、プロジェクト全体のコーディネターとなる貫井智之JAXA地球観測センター職員や、スリランカ側のプロジェクトの主なメンバーであるMr. Ajith Gunawardena CEAジオインフォマティクス・センター副センター長のほか、CEA所長(Director-Generak)のMrs. R. Ellepolaが参加されました。

SAFEプロジェクトによる成果を用いてのJSPS事業への発展的継承や、その過程で人材育成を行っていくという当センターからの提案は非常に好意的に受け止められ、今後のSAFEプロジェクトの進展ともにスリランカの動向には目が離せません。

会議の翌日は、会議参加者でもあるMr. Bandula Wickramarachchiに同行いただき、AA-platform事業への申請案件になりうると考えられる現場へ赴きました。コロンボから車で2時間ほど行った中央部ピンナワラを訪問し、像園の食料廃材であるヤシの葉のエネルギーとしての再利用について、Dr. Chandana Rajapaksa医師と意見交換を行いました。

左から、Mr. Bandula、Dr. Chandana、センター長

左から、Mr. Bandula、Dr. Chandana、センター長


この他、Dr. Chanadanaによれば、スリランカとタイの間には象飼育についてのネットワークができており、その育成や医療について人材交換を行うなどしているそうです。我が国の獣医学的知見と交えることで、アジアならではの研究課題の発見や、タイでの研究セミナー開催にも可能性が広がり、以上に意義深いスリランカ出張となりました。
前列左からDr. Lal Samarakoon AIT教授、Mr. Ajith副センター長、貫井氏、Mrs. Ellepola所長。所長の後ろがMr. Bandula

前列左からDr. Lal Samarakoon AIT教授、Mr. Ajith副センター長、貫井氏、Mrs. Ellepola所長。所長の後ろがMr. Bandula