タイ国内大学表敬3 タマサート大学

2011年6月7日(火)、当オフィスメンバー全員でタマサート大学のランシット・キャンパス(Thammasat University Rangsit Campus)を表敬訪問しました。これは、当センターの2011年度(4月から翌年3月まで)計画の一つで、タイ国内で9つ認定されている研究型国立大学を表敬し、事業紹介をしようという一環です。これまでにカセサート大学とチュラロンコン大学を訪問しています。

タマサート大学は医学関係の研究者が多いタイ国内で人文社会系の分野が強い大学として知られています。副学長の中には、JSPSの論文博士号取得希望者に対する支援事業(論博)により早稲田大学で政治科学を修めた方もおられます。

今回の表敬は、先日、当センターを訪問いただいたDr. Raktipong Sahamithongkolにご協力をお願いし、研究教育担当の副学長(Vice Rector for Research and Educational Services)であるAssoc. Prof. Dr. Taweep Chaisomphobにお会いすることができました。会談には研究事務の担当部長(Director, Office of Research Administration)であるMs. Chanticha Sriyothinが同席されました。

まず当センター長よりJSPS及びバンコク・オフィスの業務説明を行い、次いで、Dr. Taweep副学長よりタマサート大学の説明をいただきました。タマサート大学では社会科学について1999年から拠点大学交流事業を、2009年からはアジア研究教育拠点事業を、京都大学東南アジア研究所と継続して実施していることが紹介されました。

その後の会談の中で、当センター長から、JSPSによる支援対象者についても分野間の偏りがみられるタイにおいては、人文社会科学が強いタマサート大学からの申請が増えることを期待している旨が伝えられました。Dr. Taweep副学長からは、JSPS事業への申請を今後より多くするにあたって、特に外国人特別研究員事業と論博について、その申請手順をわかりやすく示した資料の作成を依頼されました。

また、Dr. Taweep副学長からは、外国からの支援によるのではなく自前の研究支援システムとして学内COEのシステム構築を行っていることが紹介され、当センターとしては、できる限りの助言等をさせていただく旨をお伝えしました。

このほか、当センター長より、JSPSによる支援はボトムアップ型、つまり研究者の発案を支援するものであり、研究計画ありきの競争的資金であることを説明いたしました。支援の獲得までの競争はフェアで厳しいものの、ODAなどトップダウン型の支援に比べて資金運用の柔軟性という点で優れているという点でも、研究を支援していくというポリシーが生かされています。

Dr. Taweep副学長は即座にご理解いただき、6月21日にカセサート大学で行うのと同様に、タマサート大学でも事業紹介のセミナーを開催するよう要請をいただきました。当センターとしては快諾し、引き続きDr. Raktipongを窓口に調整を行っていく予定です。

左からセンター長、Dr. Taweep副学長、Dr. Raktipong、Ms. Chanticha部長

左からセンター長、Dr. Taweep副学長、Dr. Raktipong、Ms. Chanticha部長

説明するセンター長のPCと、Dr. Taweep副学長、Ms. Chanticha 部長、Dr. Raktipong

説明するセンター長のPCと、Dr. Taweep副学長、Ms. Chanticha 部長、Dr. Raktipong