在タイ日本大使館主催留学説明会に参加、マハーサーラカーム大学を表敬訪問及びJSPS説明会を開催

2014年11月11日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でマハーサーラカーム大学を大使館及び京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)とともに訪問しました。大使館と日本の大学は学生を対象として日本留学説明会を開催し、JSPSバンコク研究連絡センターは、研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。
マハーサーラカーム大学は地域に根差した大学を目指しており、タイ東北地方を代表する総合大学の一つです。特に教育面で高い評価を得ています。
まず、日本の参加機関全員で副学長を表敬訪問し、佐藤重和大使より日本の大学や日本学生支援機構(JASSO)、日本学術振興会(JASSO)が集結する本フェアは日本留学や日本の大学のことを知るができるよい機会であるとアピールしました。

マハーサーラカーム大学でのJapan Education Fairに参加した日本大使館、日本の大学関係者

マハーサーラカーム大学でのJapan Education Fairに参加した日本大使館、日本の大学関係者

副学長と対談する佐藤大使(右端)

副学長と対談する佐藤大使(右端)

JSPS事業説明会では轟国際協力員より日本の科学技術政策やJSPSの組織紹介を行い、山田副センター長よりJSPSの国際事業を説明しました。

また、東京農業大学で論博事業にて博士号を取得されたマハーサーラカーム大学Walai Rukhavej Botanical Research Institute所長のRojchai Satrawaha准教授にご自身の経験をお話しいただくとともに、若手研究者にJSPS事業への申請を推奨していただきました。さらにRojchai准教授と同じ研究所に所属され、外国人研究者招聘事業(長期)にて高知大学で研究されたWeerachai Saijuntha講師にも、日本の研究室の様子や日本人研究者との交流の様子をお話しいただきました。

Rojchai 准教授による講演

Rojchai 准教授による講演

Weerachai講師による講演

Weerachai講師による講演

質疑応答では非常に活発な議論が行われました。参加者には中堅の研究者も数多くおり、自身の研究室の若手研究者や学生を日本に送りたいが、そのような研究資金へのアクセスや情報が非常に限られているという懸念を示されました。Rojchai准教授は、JSPSの研究拠点形成事業には、大学院生もプロジェクトに参加できるため日本での研鑽の機会が得られると助言いただきました。

マハーサーラカーム大学でJSPS事業説明会を初めて行い、40名近くの研究者が参加しました。参加者の中にはこれを機に、来年度の二国間交流事業申請に意欲をみせる研究者や、日本の受け入れ研究者へコンタクトをとる際のヒントが得られたという研究者がおり、非常に実のある説明会となりました。また、地方大学では、日本で研究を行うファンドの情報が十分でないことを実感し、今後も地方での事業説明会を継続的に実施していくことの重要性を実感しました。