在タイ日本大使館主催日本留学説明会に参加、ナレスワン大学を表敬訪問及びJSPS事業説明会を開催

2014年11月6日、ナレスワン大学での在タイ日本大使館主催「Japan Education Fair」に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を開催しました。

ナレスワン大学はタイ北部の最南端にあるピサヌローク県に位置する総合大学です。1967年に教員養成大学として設立され、その後シーナカリン・ウィロート大学(Srinakharinwirot University)のピサヌローク・キャンパスとして再編、1990年に単独のナレスワン大学として公式に設立されました。現在は22の学部等を有する総合大学としてタイ国内外で確固たる地位を築いています。

在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は年に四大学で実施されており、JSPSとしては2012年度より本格的に参加しています。ナレスワン大学への訪問は2012年以来2年ぶりとなります。今回の訪問では、小林茂紀参事官を代表とし、京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)とともに訪問しました。大使館と日本の大学は学生を対象として日本留学説明会を開催し、JSPSバンコク研究連絡センターは、研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。

まず、日本の参加機関全員で表敬訪問し、小林参事官及びRosarin Wongviairat学術担当副学長とナレスワン大学の国際教育プログラムの構築や日本との協定校との連携などの意見交換を行いました。また、表敬訪問に同席いただいたTawatchai Sumpradit准教授はJSPS拠点大学交流事業で以前、大阪大学で研究活動をされており、JSPS同窓生に思いがけない場所で面識を得ることが出来ました。

表敬訪問参加機関

表敬訪問参加機関

会場を移して開催されたJSPS事業説明会では轟国際協力員より日本の科学技術政策やJSPSの組織紹介を行い、山田副センター長よりタイ語でJSPSの国際事業を説明しました。

また、愛知大学で論博事業にて博士号を取得された経営情報科学部のRatchanee Mukhjang准教授よりご自身の経験をお話しいただくとともに、若手研究者にJSPS事業への申請を推奨していただきました。Ratchanee准教授は今年愛知大学で博士号を取得され、2015年2月27日に実施される論文博士号メダル授与式でも講演頂く予定です。

講演されるRatchanee准教授

講演されるRatchanee准教授

さらに外国人研究者招聘事業(短期)で日本で研究されたSiripong Premjet准教授から、多くの写真を交えながら、日本での研究の様子や日本での経験をお話頂きました。

講演されるSiripong准教授

講演されるSiripong准教授

最後に、ナレスワン大学元留学生会長で論博事業で博士号を取得されたChantana Chanbanchong准教授から閉会の御挨拶を頂きました。

今回、研究者を中心に約40名の参加がありました。ナレスワン大学でのJSPS事業説明会は二年ぶりの開催でしたが、最も大きな収穫はJSPS同窓生に面識を得る機会があったことと言えます。今回講演頂いた3名の先生だけでなく、表敬訪問時に知己を得たTawatchai Sumpradit准教授へも、JSPSタイ同窓会の広報及び協力を依頼しました。タイ同窓会の活性化のためには、地方大学の同窓生の協力は欠かせません。今後も大使館との連携を継続しながら、地方の大学との連携を継続していく所存です。

右側Chantana准教授

右側Chantana准教授