2014年10月21日、e-ASIA Joint Research Program (e-ASIA JRP)事務局開所式がタイサイエンスパーク内のタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency, NSTDA)で行われ、国際協力員とリエゾンオフィサーが出席しました。
e-ASIA Joint Research Programとは東アジア地域の研究交流を促進し、地域の課題を解決するため、アジア太平洋地域の学術振興機関がそれぞれの国の研究グループを支援する多国間共同研究プログラムです。タイではNSTDAが設立当初から同プログラムに参加しており、今年よりタイ農学研究機構(Agricultural Research Development Agency, ADRA)も参加しました。日本からは、科学技術振興機構(JST)が参加しており、小林治JSTシンガポール事務所長がe-ASIA JRP事務局長を兼任し、岸田絵里子調査員がe-ASIA JRP事務局にプログラムコーディネーターとして派遣されています。
NSTDAは、事務局のための施設と、事務局職員1名を提供しています。
開所式には、タイからNSTDAよりDr. Thaweesak Koanantakool理事長、 Dr. Chadamas Thuvasethakul筆頭副理事長とDr. Patharaporn Suntharasaj国際事業部長、ARDAよりKunvara Chotiphansophon副理事が出席しました。Dr. Thaweesak理事長は東アジアの共同研究プログラムの事務局をNSTDAに開設できたことへの喜びと、ARDAの参加により、今後は農業分野の共同研究も促進されるへの期待を示されました。
日本からは、JST伊藤宗太郎国際担当執行役、小林JSTシンガポール事務所長、西川裕治主任調査員、岸田調査員が出席しました。伊藤国際担当執行役は、e-ASIA JRPはもともと日本がイニシアチブをとって立ち上げ、JSTが暫定的にe-ASIA事務局の役割を担っていたが、今後は新e-ASIA JRP事務局を拠点とし、参加国がネットワークを強化し、プログラムを発展させてほしいと述べました。
開所式には、タイを拠点にアジアで活動を展開している日本の科学技術関連機関や大学のブランチオフィスも招かれ、e-ASIA JRPの事務局がタイに設置されたことに大きな関心が寄せられました。