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2014年10月22日、科学技術振興機構(JST)より伊藤宗太郎国際担当執行役、小林治JSTシンガポール事務所長、西川裕治主任調査員、岸田絵里子調査員(NSTDA内のe-ASIA事務局にコーディネーターとして派遣)が来訪されました。10月21日にタイ科学技術開発庁(NSTDA)で行われたe-ASIA事務局開所式に合わせて来タイされました。

左より岸田調査員、西川主任調査員、小林JSTシンガポール事務所長、伊藤国際担当執行役、センター長、国際協力員、副センター長

左より岸田調査員、西川主任調査員、小林JSTシンガポール事務所長、伊藤国際担当執行役、センター長、国際協力員、副センター長

山下センター長より当センターの機能、特にJSPS同窓会の支援活動を中心に説明しました。JSPS同窓会員のために、Bridge Programという日本への再招聘プログラムがあり、同窓会ごとに1から2名、毎年45日間程度日本に研究者を派遣し、日本人研究者とのネットワーク持続・強化を図っていることを説明しました。日本の支援を受けて研究活動を行った海外の研究者とのネットワークを継続・発展させることの重要性について認識を共有いたしました。

また、JSTより今年度より募集を開始した「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(「さくらサイエンスプラン」)について説明いただきました。同事業は、日本の学校、大学、企業、地方公共団体などの機関が、アジアから青少年を日本に短期招聘し、科学技術の分野での交流や体験を提供する取り組みを支援するプログラムです。タイからは、中国に次いで2番目に多くの青少年が招聘されており、全体の19%を占めています。

当センターを訪れる大学関係者の間でも、「さくらサイエンスプラン」はよく話題となっており、日本留学や日本での研究への関心を高めるプログラムとして大きな期待が寄せられています。

タイや他の東南アジアの大学で事業説明会を行う際に、JSTとJSPSが混同されていることがよくありますが、JSPSは、人文・社会科学から自然科学を含めた学術全般を対象とし、一方JSTは科学・技術に特化しての国際連携を推進しています。両機関の役割のすみわけを尊重しながらも、アジアで活動を展開する上で、密に情報共有を行うことがが非常に重要であると、今回の会合で認識しました。

2014年10月21日、東海大学国際部の島田由美子さんが、同大学ASEANセンターのリエゾン・オフィサーを務めていらっしゃる富田紘央助教と一緒にセンターを訪問されました。

山下センター長から、JSPSの概要及びバンコクセンターの活動紹介を行った後、懇談しました。東海大学では、JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業のもと、博士号を取得したタイ人研究者を数名輩出しているとのことでした。

島田さんからは、国際部で教員の海外での研究支援を担当する上で有意義な情報を得られたと、今回の当センター訪問について喜びの言葉を頂きました。

左よりセンター長、島田さん、富田助教

左よりセンター長、島田さん、富田助教

2014年10月21日、e-ASIA Joint Research Program (e-ASIA JRP)事務局開所式がタイサイエンスパーク内のタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency, NSTDA)で行われ、国際協力員とリエゾンオフィサーが出席しました。

e-ASIA JRP事務局開所式参加者

e-ASIA JRP事務局開所式参加者

e-ASIA Joint Research Programとは東アジア地域の研究交流を促進し、地域の課題を解決するため、アジア太平洋地域の学術振興機関がそれぞれの国の研究グループを支援する多国間共同研究プログラムです。タイではNSTDAが設立当初から同プログラムに参加しており、今年よりタイ農学研究機構(Agricultural Research Development Agency, ADRA)も参加しました。日本からは、科学技術振興機構(JST)が参加しており、小林治JSTシンガポール事務所長がe-ASIA JRP事務局長を兼任し、岸田絵里子調査員がe-ASIA JRP事務局にプログラムコーディネーターとして派遣されています。

NSTDAは、事務局のための施設と、事務局職員1名を提供しています。

開所式には、タイからNSTDAよりDr. Thaweesak Koanantakool理事長、 Dr. Chadamas Thuvasethakul筆頭副理事長とDr. Patharaporn Suntharasaj国際事業部長、ARDAよりKunvara Chotiphansophon副理事が出席しました。Dr. Thaweesak理事長は東アジアの共同研究プログラムの事務局をNSTDAに開設できたことへの喜びと、ARDAの参加により、今後は農業分野の共同研究も促進されるへの期待を示されました。

日本からは、JST伊藤宗太郎国際担当執行役、小林JSTシンガポール事務所長、西川裕治主任調査員、岸田調査員が出席しました。伊藤国際担当執行役は、e-ASIA JRPはもともと日本がイニシアチブをとって立ち上げ、JSTが暫定的にe-ASIA事務局の役割を担っていたが、今後は新e-ASIA JRP事務局を拠点とし、参加国がネットワークを強化し、プログラムを発展させてほしいと述べました。

開所式には、タイを拠点にアジアで活動を展開している日本の科学技術関連機関や大学のブランチオフィスも招かれ、e-ASIA JRPの事務局がタイに設置されたことに大きな関心が寄せられました。

NSTDA内に開設されたe-ASIA事務局(後列左よりJST伊藤国際執行役、NSTDA Dr. Thaweesak 理事長、JST小林シンガポール事務所長、前列左よりNSTDAよりe-ASIAを担当するMs. Sininard、JST岸田調査員)

NSTDA内に開設されたe-ASIA事務局(後列左よりJST伊藤国際執行役、NSTDA Dr. Thaweesak 理事長、JST小林シンガポール事務所長、前列左よりNSTDAよりe-ASIAを担当するMs. Sininard、JST岸田調査員)

2014年10月16日、タイランドサイエンスパーク内にあるタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency、NSTDA)でJSPS事業説明会を実施しました。今回の事業説明会は、NSTDA内にオフィスを設置されている東京工業大学タイオフィスの森村浩明拠点長にサポートいただき、初めて事業説明会を開催することができました。

NSTDAは科学技術省所管の研究開発機関で、タイにおける科学技術の研究開発ハブとして研究ファンドや施設の提供から産学連携支援を行っています。その傘下には4つの国立研究所(タイ国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)、タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC)、タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)、タイ国立ナノテクノロジー研究センター)があり、NSTDAと同じサイエンスパーク内に設置されています。NSTDAでは、これらの研究所を含めて博士号取得者500名を含む2,000名近くの研究者が活動しています。

事業説明会に先立ち、NSTDAのDr. Chadamas Thuvasethakul筆頭副理事長とDr. Patharaporn Suntharasaj国際事業部長及びNSTDA内の各組織を代表する研究者と意見交換を行いました。NSTDAではこれまでJSPS国際事業についてほとんど知られていなかったため、JSPSの機能やファンドの仕組みについて多くの質問が寄せられました。

左よりセンター長、Dr. Chadamas 筆頭副理事長、Dr. Patharaporn 国際事業部長、国際協力員、森村拠点長

左よりセンター長、Dr. Chadamas 筆頭副理事長、Dr. Patharaporn 国際事業部長、国際協力員、森村拠点長

事業説明会では、タイ人以外の研究者も含めて80名を越える参加者がありました。質疑応答では、申請手順に関する質問が熱心に寄せられました。これまで、JSPS国際事業の支援する共同研究プロジェクトにはNSTDAを含むものがほとんどなく、同組織のJSPS Fellowship経験者も過去3名ですが、今後、JSPS国際事業を活用して日本との学術交流がさらに進むことが期待されます。

山下センター長によるJSPSの概要説明

山下センター長によるJSPSの概要説明

参加した研究者から多くの質問が出ました。

参加した研究者から多くの質問が出ました。

事業説明会後に、NSTDA内にオフィスを設置する4つの科学技術関連機関の事務所を訪ね情報交換を行いました。

東京工業大学タイオフィス

同大学は、NSTDAとタイの4大学と連携し大学院(TAIST-TokyoTech)をNSTDA内に設立し、タイの大学から派遣された学生に対して東工大から教員の派遣し、ものづくり人材の育成を行っています。授業は英語で行われており、学生は国際的な環境の中で少人数クラスで授業を受けることができます。同大学院から日本の大学の博士課程へ進学する学生も輩出しています。

授業の様子

授業の様子

SATREPS「タイ・非食糧系バイオマスの輸送用燃料基盤技術プロジェクト」Director Office
JSTとJICAが共同で実施しているSATREPSの「タイ・非食糧系バイオマスの輸送用燃料基盤技術プロジェクト」オフィスを訪問し、ラッセル加恵業務調整専門家より同プロジェクトについてご説明いただきました。NSTDAも同プロジェクトに参加しています。
ラッセル業務調整専門家は、今後は、タイはODAで支援を受けるだけの国ではなく、日本からは技術を、タイからは人材を提供し、対等な共同研究パートナーとなっていくだろうと話されました。

ラッセル加恵業務調整専門家によるプロジェクトの説明

ラッセル加恵業務調整専門家によるプロジェクトの説明

情報通信研究機構アジア連携センター
大西祥浩センター長、池末成明副センター長にセンターの業務概要や機能を説明いただきました。日本の情報通信分野の技術が世界でイニシアチブをとるために、同機構はアジアを中心に、情報通信関連の国際会議出席や技術供与などを行っています。
また、2014年3月のバングラデシュJSPS同窓会シンポジウムにおいて基調講演を勤めていただいた九州大学Dr. Ashir Ahmed准教授の研究を技術的な面で同機構がサポートされていたというお話も伺い、学術ネットワークが国や分野を超えてあらゆるところで構築されていることを認識しました。

左から池末副センター長、センター長、国際協力員、大西センター長

左から池末副センター長、センター長、国際協力員、大西センター長

e-ASIA Joint Research Program (e-ASIA JRP)事務局
e-ASIA Joint Research Programとは東アジア地域の研究交流を促進し、地域の課題を解決するために、参加国がそれぞれの国の研究グループを支援する多国間共同研究プログラムです。タイではNSTDAが同プログラムの参加機関であり、事務局の場所を提供しています。
e-ASIA JRP 事務局には、科学技術振興機構(JST)から岸田絵里子プログラムコーディネーターが派遣されており、同プロジェクトの概要と今後の展望についてお話を伺いました。e-ASIA の活動は、JSPSの参加するASIA HORCs(アジア学術機関長会議)とつながる部分も多く、JSPS Bangkok Officeは今後もe-ASIA事務局と積極的にアジアの学術情報の共有を図っていきたいと思います。

岸田プログラムコーディネーター、センター長、国際協力員

岸田プログラムコーディネーター、センター長、国際協力員

2014年10月8日、2014年度第3回JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で行いました。

出席者は以下の通りです。
-Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Danai Tiwawech, Secretary
3. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
4. Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee

-JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Natthida Veeramongkornkun, Liaison Officer, JSPS Bangkok Office

-NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms. Yada Sommarat, Foreign Relations Officer, NRCT
3. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer, NRCT
4. Ms. Arpar Nateprapai, Foreign Relations Officer, NRCT

-Observer
1. Dr. Sirikan Yamada, Division of Gastrointestinal Surgery and Endoscopoy, Department of Surgery, Faculty of Medicine, Chiang Mai University
2. Dr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine Faculty of Medicine,Khon Kaen University
3. Dr. Saisamorn Lumyong, Department of Biology, Faculty of Science,
Chiang Mai University

今回の理事会も、同窓会理事に加えてオブザーバーとしてJSPS及びNRCT、またチェンマイ、コンケンのJAAT代表として、チェンマイ大学のDr. Sirikan、Dr. Saisamorn、コンケン大学のDr. Kittisakに参加頂きました。

会議での議事は以下のとおりです。
・2014年7月2日に行われたJAAT理事会の議事承認。
・Thailand Research Expo 2014で開催したJAAT-JSPS-NRCTセミナー”Long life without cancer”の報告。
・JAAT会員数の報告。会議開催日時点で会員数51名。今後は新たに会員となった人に対して、会費納入の領収書を送付する際に会員証およびJSPS Alumniバッジを送付。
・2014年、論博メダル授与者を発表。
・論博メダル授与式・JAAT総会、JAATセミナーについて議論
開催地はバンコクとチェンマイの2つの候補地が挙がったが、後日行ったJAATメンバーへのアンケート調査の結果、2月27日(金)にバンコクで開催決定。
セミナーテーマ、招聘する日本人研究者はJAAT理事会メンバーを中心に検討予定。
・JAATウェブサイトの立ち上げ状況について報告。
・会計報告

次回のタイ同窓会理事会は、2014年12月16日に実施予定です。

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
Minutes of JAAT EC

2014年9月28日、ベトナムのカント―大学で、JSPS研究拠点形成事業「インドシナ地域における地球環境学連携拠点形成」のシンポジウムとワークショップを京都大学が開催され、山下センター長が出席し、JSPSの国際事業を紹介しました。

事業説明を行う山下センター長

事業説明を行う山下センター長

会場となったカント―大学図書館ホールには、ベトナム、タイ、マレーシア、ラオス、カンボジア、インドネシアそして日本から100名を超える研究者、院生が参加しました。JSPSの国際事業の紹介に先立ち、山下センター長が前日の夕刻に発表された「スーパーグローバル大学創生支援事業」に京都大学が選ばれたお祝いを述べると、会場全体が拍手の渦に包まれました。

参加者に若手研究者が多くいたこともあり、JSPS国際事業の中でも特に論博事業や外国人特別研究員事業について多くの質問が出ました。今回のシンポジウムに参加した若手研究者がぜひ日本での研究が実現できることを祈りたいと思います。

シンポジウム参加者

シンポジウム参加者

2014年9月25日、東京農工大学上野智雄教授、越智貴子特任准教授、河井栄一客員教授、安宅理恵専門家が来訪されました。上野教授は、東京農工大の大学の世界展開力強化事業にかかる工学系分野を担当されています。

東京農工大学は平成25年度大学の世界展開力強化事業に首都大学東京と茨城大学の3大学がコンソーシアムで採択され、、「ASEAN発、環境に配慮した食料供給・技術革新・地域づくりを担う次世代人材養成」を実施しています。本プログラムでは、東京農工大の理工系大学としての特色を生かして、教育研究を通して世界の平和と社会や自然環境と調和した科学技術の進展と人材育成に貢献することを理念とし、ASEANと日本との架け橋になりうる実践型グローバル人材を育成するとのことで、今秋から、工学系の学生をタイ・マレーシア・インドネシアから13名受け入れました。、

当センターからは、センターの役割について説明を行い、大学連携法人として日本の大学の国際化支援、便宜供与の提供を行っていることを強調しました。今後も事業実施に際して連携推進していく所存です。

左から越智准教授、上野教授、センター長、安宅専門家、河井教授

左から越智准教授、上野教授、センター長、安宅専門家、河井教授

9月23日、10月に日本に出発する予定の日本政府奨学金留学生の壮行会が在タイ日本大使公邸にて開催され、センター長と副センター長が参加しました。

今回、在隊日本大使館から推薦して最終合格をした学生の皆さんが、10月に日本に向けて出発をする前の壮行会となります。(一部の方はすでに日本に出発)今回は、昨年度に合格した研究留学生34名のうち6名(他の28名は4月に出発済み)、日本語・日本文化研修留学生24名、教員研修留学生6名、ヤングリーダーズプログラム3名が対象となり、出席者は佐藤重和在タイ日本国特命全権大使より証書と記念品を授与されました。

本壮行会及び帰国留学生歓迎会は、毎年在タイ日本大使館主催で実施されており、日本にこれから留学する学生と各関係機関とのネットワーク形成に繋がっています。

本壮行会には毎回招待されていますが、日本での学業、生活に胸躍らせている皆さんの笑顔はすばらしく、生涯付き合える日本の友達を作ってきてほしいと願います。また、臨席しているバンコクで教育・文化交流に関わっている方々との意見交換も、センターの運営上に非常に重要な機会です。

挨拶される佐藤大使

挨拶する佐藤大使

集合写真

集合写真

2014年9月9日、京都大学ASEAN拠点の川口龍馬、城礼美副拠点長(事務担当)、また9月23日には、藤枝絢子、大澤由実副拠点長(リサーチアドミニストレーター)がそれぞれ当センターを訪問されました。

京都大学は、ASEAN地域の大学との研究及び教育における連携を支援し、同地域におけるグローバルネットワークを強化する拠点として、バンコク市内にASEAN拠点を設置しました。柴山守拠点長を筆頭に、リサーチアドミニストレーター、事務担当副拠点長、また現地スタッフで拠点を運営しています。今回、9月に担当のリサーチアドミニストレーター、副拠点長が交代の挨拶に当センターを訪問いただいたものです。

当センターも、先日京都大学アセアン拠点を訪問させていただきました。今後も、京都大学との連携を推進していく所存です。

左から副センター長、川口、城副拠点長、センター長、轟国際協力員

左から副センター長、川口、城副拠点長、センター長、轟国際協力員

左から藤枝、大澤リサーチアドミニストレーター、センター長、轟国際協力員

左から藤枝、大澤リサーチアドミニストレーター、センター長、轟国際協力員

2014年9月24日、ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト(AUN/SEED-Net)事務局より、9月末で帰国予定の小西副チーフアドバイザーが後任の渡辺副チーフアドバイザーとともに来訪されました。

ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト(AUN/SEED-Net)は、ASEAN域内の工学系高度人材育成のために、同ネットワークメンバー大学間において、大学教員を志望する博士課程の学生の留学や、ASEANメンバー大学と日本の大学教員との共同研究を支援しております。

同プロジェクトは、JSPSの支援対象者とも重なっていることから、様々な機会に、同事務局とJSPSバンコク研究連絡センター間でASEAN域内での高等教育や共同研究事情について情報交換を行っていました。

小西副チーフアドバイザーには、当センターのニュースレター2014年第1四半期「バンコクの風」で、ASEAN域内の高等教育情報について寄稿していただいています。

左から小西副チーフアドバイザー、渡邊新副チーフアドバイザー、センター長、副センター長

左から小西副チーフアドバイザー、渡邊新副チーフアドバイザー、センター長、副センター長

2014年9月20日、インドネシア・デンパサール市内Udayana大学でJSPS事業説明会を開催しました。

JSPSの事業概要を説明するセンター長

JSPSの事業概要を説明するセンター長

ウダヤナ大学は1962年にインドネシア・バリ州に設立された国立大学です。現在1,800名の学生と18の学部プログラム、12の大学院プログラムを有しています。インドネシア国内の大学ランキングでは15位に位置づけられ、研究分野としては特にバイオテクノロジー、医科学、社会科学及び観光学分野で特に研究成果を上げています。

会場の様子1

会場の様子1

今回の事業説明会は、ウダヤナ大学で開催された「The 5th International Conference on Biosicence and Biotechnology」の一環として開催され、日本から山口大学、秋田大学が参加しました。

山口大学からは、山田守教授・農学部長が基調講演を実施されました。山口大学は、ウダヤナ大学と大学間学術交流協定を2010年に締結しており、山口大学バリ国際連携オフィスを設置して現地での活動を行っています。また、山田教授は実施責任者として、JSPS研究拠点形成事業採択プロジェクト「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」(日本側拠点機関:山口大学、タイ側拠点機関:カセサート大学)に2014年度から採択され、8月にタイ学術会議(NRCT)主催のThailand Research EXPO 2014でセミナーを開催されました。当センターからもセンター長が出席しています。

ウダヤナ大学長から記念品を授与されるセンター長

ウダヤナ大学長から記念品を授与されるセンター長

秋田大学からは、佐藤陽介学術研究課主査、伊藤慎一URAが大学紹介及び知的財産権について講演されました。また、当センターのカントリー・レポートのコーディネーターを務めて頂いている教育文化学部髙樋さち子准教授には、本事業説明会開催をアレンジ頂くとともに、JSPSのセッションのモデレーターを務めて頂きました。

JSPS国際交流プログラムを説明する副センター長

JSPS国際交流プログラムを説明する副センター長

今回の事業説明会では、学会と併催したこともあり、200名を越える参加者がありました。センター長の挨拶で、日本に関心がある方に手を上げるようにいうと、会場の多くの方から手が上がりました。事業紹介後の質疑応答では、フェローシップの受け入れ大学について、ポスドクの年齢制限、JSPSの国際交流事業の資金の内容と言った具体的な質問が相次ぎました。また、日本留学の関心も高く、学部、大学院留学のための奨学金情報についても質問が相次ぎました。東南アジア地域では日本留学への関心が非常に高く、JSPSの事業説明会でも留学情報の提供を求められる機会が多く存在します。

ポスター展示

ポスター展示

JSPSと秋田大学がセッションのモデレーターは、ウダヤナ大学前副学長のI Gede Putu Wirawan教授と秋田大学髙樋准教授に担当頂きました。Wirawan教授は、JSPSの同窓生でもあり、今後のインドネシアにおけるJSPS同窓会設立に向けても協力頂けると考えています。

ウダヤナ大学

ウダヤナ大学

ウダヤナ大学その2

ウダヤナ大学その2

インドネシアにおけるJSPSの対応機関であるインドネシア科学院(LIPI)、インドネシア教育文化省高等教育総局(DGHE)を訪問しました。LIPI及びDGHEは、1978年よりJSPSと交流を開始しており、対応機関の一つとして、JSPS二国間交流事業を実施しています。また、かつては論文博士号取得支援事業のインドネシア国内からの推薦も行っていました。(2014年から各国からの推薦制度を廃止)

9月18日に実施されたLIPIでの表敬訪問では、山下センター長より、1)インドネシアにおけるJSPS同窓会の設立の可能性について打診、2)11月にバンコクで開催されるアジア学術振興機関長会議(Asian Heads of Research Councils, ASIAHORCs)での協力要請について、議論を行いました。

LIPIでの議論風景

LIPIでの議論風景

LIPIでは、Prof. Lukman Hakim理事長(Chairman)以下幹部が出席されました。同窓会の設立については、昨年11月インドネシア・バリで開催されたASIAHORCsの際、センター長と会談し、同窓会の設立に意欲を見せていたProf. Bambang Subiyanto(JSPSフェローで京都大学でPh.D.取得)が中心となり、ワーキンググループを立ち上げることになりました。なお、このWGには、DGHEの代表も加え、両者で構成することを提案し、了承されました。11月末にバンコクで開催されるASIAHORCsには、Lukman理事長が参加される予定とのことで、その折に進捗状況について確認する予定です。

その他、LIPI側の情報提供として、最近では韓国やEUからの資金提供が増え、相対的に日本のプレゼンスが低くなっており、それを打破するためにも共同研究プログラムをを増やすことが必要だとの要望がありました。インドネシアも近年では大学数は100を超え、高等教育が充実しつつあるものの、まだまだ研究レベルは高いとは言えず、実験施設の整備を中心に支援が必要とのことでした。

LIPIでの集合写真 センター長向かって左がHakim理事長、右がSubiyanto教授

LIPIでの集合写真
センター長向かって左がHakim理事長、右がSubiyanto教授

9月19日、引き続きインドネシア教育文化省高等教育総局(DGHE)を訪問しました。大変多忙な合間を縫ってDGHEのDjoko Santoso局長、またHermawan K. Dipojonoバンドン工科大学教授と面会しました。

インドネシアでのJSPS同窓会の結成について、Santoso局長に伝えたところ、DGHEからの協力についても同意頂き、LIPIのLukman理事長に連絡するとの回答を頂きました。今後は、窓口のSubiyanto教授と連絡を取り合いつつ、支援していく予定です。

またDGHEが主催する大学の学長もしくは研究担当副学長が一堂に会する会議で、JSPS事業説明会実施の要望を伝えたところ了承され、次回開催の案内を頂けることとなりました。

左からDipojono教授、Djeko局長、センター長、副センター長

左からDipojono教授、Djeko局長、センター長、副センター長

LIPIとDGHEの訪問に加え、在インドネシア日本大使館を表敬訪問しました。今回の訪問では、有林浩二一等書記官(科学技術担当)、南哲人一等書記官(教育担当)に面会し、インドネシアJSPS同窓会の設立にかかる協力要請及びJSPS国際事業の報告を行うとともに、インドネシアの教育、科学技術状況についての意見交換を行いました。

日本大使館での情報ですが、10月の新大統領就任に合わせて省庁再編の動きがあり、高等教育局(DGHE)や研究技術省(RISTEC)などの科学技術研究機関を統合した形で、高等教育・研究省を設立する予定であるとのことでした。

また、インドネシア科学技術省(RISTEC)の事業説明会に在インドネシア日本大使館から事業紹介を行っているとのことで、その際に当センターよりJSPS事業説明会実施について要望を伝えたところ、大使館よりおって情報提供頂けることとなりました。

インドネシア教育文化省

インドネシア教育文化省

2014年9月17日、在タイ日本国大使公邸で「日本語パートナーズ」派遣壮行会が日本大使館と国際交流基金の共催で開催され、9月からタイの全国の高校に派遣される日本語パートナーとそれぞれの受け入れ先の高校の教師が招かれました。当センターからはセンター長、副センター長、国際協力員が出席しました。

日本語パートナーズ派遣事業とは、国際交流基金の実施する事業で、幅広い世代の日本語パートナーをASEAN諸国へ派遣し、現地の日本語教師・学習者のパートナーとして授業のアシスタントや日本文化紹介活動を行います。今回の派遣はその第1回目で、20歳から69歳までの29名の日本語パートナーが9月から来年3月までタイ全国21県の日本語授業を行っている高校に派遣され、タイ人の日本語教師とペアで日本語授業を行います。

来賓と日本語パートナー、受け入れ先高校の日本語教師

来賓と日本語パートナー、受け入れ先高校の日本語教師

まず、佐藤重和大使が挨拶されました。佐藤大使は、タイにおける日本語学習の現状について言及され、日本語学習者が増加する一方で、中等教育機関において日本語教師の人数が不足しており、発音や会話のスキルについても不十分な状態が多く見られるとのことです。日本語パートナーは、多くの派遣先の高校で唯一の日本人であり、受け入れ先の教師や生徒は日本語のネイティブスピーカーとの交流を心待ちにしていると、日本語パートナーに激励の言葉を送られました。

佐藤大使

佐藤大使

続いて、タイ教育省Churairat Sangboonnum副事務次官が挨拶され、タイには日本語を勉強したいという学生が多く、日本語に加え日本文化も伝えてほしいと日本語パートナーに大きな期待を示されました。

Churairat 副事務次官

Churairat 副事務次官

壮行会では、日本語パートナーと受け入れ先の高校のタイ人教師の交流が行われました。また、日本語パートナーの中には現役の大学生も多数おり、大阪大学、東海大学、明治大学等、出身大学の教員も壮行会に出席し、学生に激励の言葉を送っていました。

最後に、国際交流基金バンコク日本文化センター福田和弘所長が挨拶され、日本語パートナーは派遣先でぜひ、その地方特有の食べ物や文化などを発見してほしいと、タイの豊かな地方色を楽しむことを薦められました。

福田所長

福田所長

日本語パートナーの派遣によって、活きた日本文化に触れ、日本に興味を持つ若者がさらに増えていくことを期待しています。

2014年9月17日、理研シンガポール事務所津澤元一所長、柿原健一郎コンサルタントが当センターを来訪されました。柿原コンサルタントは本年6月30日まで8年に渡り理研シンガポール事務所長を務めておられ、その間当センターを何度もご訪問頂きました。

今回の訪問は、後任の津澤所長の紹介及び着任の挨拶と言うことで、お越し頂きました。
津澤所長は8月初旬にミャンマーを訪れ、ミャンマーの大学と協議を行ったとのことで、当センターが7月に実施したカントリー・レポート第一回調査の記事を見て、JSPSと理研のミャンマーにおける連携についての意見交換を行いました。8月のミャンマー訪問ではヤンゴン大学化学科、ヤンゴン工科大学、JICA、日本大使館等を訪問されたとのことで、今後ミャンマーにおける科学技術の発展のための協力として、研究者の派遣受け入れ、研究機器の提供をはじめ共同研究推進のために大きな枠組みの構築を目指しているとのことで、当センターからも、JSPSの事業として研究拠点形成事業(Core-to-Core プログラム)を紹介しました。

今回バンコクではNSTDA、JICAへの訪問もされたとのことで、当センターとしても今後さらに科学技術・学術関係の連携を推進していく所存です。

左から副センター長、柿原アドバイザー、津澤所長、センター長

左から副センター長、柿原アドバイザー、津澤所長、センター長

2014年9月15日、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)で開催された「Japanese Day 2014」に副センター長、リエゾンオフィサーの二名でブース出展しました。本イベントは、KMUTTが開催する「International Fun Fair」の一環として実施されたもので、当センターの他、在タイ日本大使館、日本学生支援機構(JASSO)、大阪大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、早稲田大学などの大学の他、民間企業の参加もありました。

挨拶するDr. Anakと国際部スタッフ

挨拶するDr. Anakと国際部スタッフ

午前11時から開始された本イベントは、Dr. Anak Khantachawana国際交流担当総長補佐、また関達治研究担当アドバイザー(前大阪大学バンコク教育研究連絡センター長)の挨拶から始まり、ステージで日本料理教室、元留学生のインタビュー等のイベントを交えながら、日本留学に関する情報発信や相談、また企業のブースも参加し、大変盛況な結果となり、最終的に1,000名以上の来訪者がありました。KMUTTの学生数が20,000名なので、5%以上の来訪があったことになります。

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当センターへの来訪者は最終的に52名でした。JSPS国際事業の紹介や資料配布、また、フェローシップ事業の申請方法の相談に対応しました。今回の来訪者はKMUTTの学部学生が中心で、即座にJSPSの事業に応募可能な方は多くはありませんでしたが、中には教員や大学院生、大学院への進学を考えている学生は、JSPSの国際交流事業に強く関心を示される方もおり、JSPSの事業を知ってもらう良い機会となったと考えます。

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KMUTTとは、今年1月7月にもJSPS事業説明会を実施し、大変密接な連携・協力関係を構築しております。今回の「Japanese Day 2014」も初めての試みですが、チームJAPANの一員として、日タイ間の交流促進に貢献していく所存です。

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2014年9月9日、明治大学ASEANセンターの江藤賢一教授がご来訪されました。明治大学政経学部がMOUを結んでいるタマサート大学、シーナカリンウイロート大学に一年間の交換留学で来タイした上江洲祐貴さん(政経学部2年生)、坂井智洋さん(同4年生)の挨拶を兼ねてのオフィス訪問でした。

明治大学のタイの大学との提携(学生交換も含めて)は、この2年足らずで急速に進展しており、上記2大学以外にもチュラロンコン大学、チェンマイ大学などともMOUを結んでいるとのことです。

日本人留学生が来日留学生に比べて極端に少なく、中でもアジアへの日本人留学生の数が少ない中、同大学のタイにおける学生間交流が活発であるのは、教員を初め大学全体での努力によるものと考えられます。

2014年9月6日、バングラデシュ科学アカデミー(Bangladesh Academy of Sciences・BAS)バングラデシュ大学助成委員会(University Grants Commission of Bangladesh・UGC)を訪問しました。この日は折しも安倍晋三首相がバングラデシュを訪問する日と重なり、街中に日本に対する友好ムードが広がる中、会見が行われました。

バングラデシュ科学アカデミー(BAS)は基礎から応用科学の発展及びその実践を通じて、国家の繁栄を図ることを目的として1973年に設立されました。これまで国内では著名研究者の集結する第一級の科学機関として、また国際的にはバングラデシュを代表する研究機関として科学の発展に寄与してきました。また、JSPSとのMOUは締結されていませんが、HOPEミーティングの推薦機関として、2009年の第二回から国内の優秀な大学院生を本会議に推薦しています。

Ahmad会長と握手を交わすセンター長

Ahmad会長と握手を交わすセンター長

今回の会議では、Prof. Dr. Mesbahuddin Ahmad会長をはじめ、バングラデシュを代表する研究者である理事に参加頂きました。また前BAS事務局長で、前JSPSバングラデシュ同窓会長であるProf. Dr. Naiyyum Choudhury、現同窓会長のProf. Dr. M. Afzal Hossain、事務局長のDr. Nur A Khondakerにも出席いただきました。

会議の席上にて

会議の席上にて

席上ではAhmad会長より安倍首相の訪問に合わせて、日本-バングラデシュ間の長期間に渡る友好について関係言及がありました。Choudhury前会長からは同窓会のこれまでの経緯について、またセンター長からはJSPSの概要及びプログラムを紹介しました。日本での留学、研究の経験を通じて、バングラデシュの科学の発展に貢献することが可能であり、HOPEミーティングを含むJSPSの国際事業について大きな期待を寄せられました。

 

バングラデシュ大学助成委員会(UGC)は高等教育の質強化を目的として1972年に設立された機関で、JSPSとは1993年にMOUを締結し、研究者交流、共同研究、論文博士号取得プログラムの推薦を担当してきました。(研究者交流は2004年度の交流をもって廃止、論博プログラムの推薦機関としての役割は2014年度をもって終了)

会議の席上にて

会議の席上にて

当センターは、各対応機関との連携強化のため今後積極的に各対応機関を訪問することを視野に入れており、UGCを今回訪問しました。今回の訪問は、Hossain同窓会長の紹介で訪問が実現し、UGC委員長(国務大臣相当)のDr. Abul Kalam Azad Chowdhuryに面会しました。Chowdhury委員長は、バングラデシュの科学技術の発展のためにJSPSとの更なる連携の必要性を強調、二国間交流事業やフェローシッププログラムの更なる支援について要請されました。当センターからも、JSPS同窓会と共同で今後も様々な連携を図っていくことを確認しました。

Chowdhury委員長と

Chowdhury委員長と

バングラデシュを代表する学術機関を表敬訪問したことにより、今後は同窓会、学術機関、また在バングラデシュ日本大使館も含め様々な交流が推進されることが期待されます。

会議終了後、Khondaker同窓会事務局長、Prof. Dr. Rafiqul. Hoqueバングラデシュ農業大学長、Hossain同窓会長

会議終了後、Khondaker同窓会事務局長、Prof. Dr. Rafiqul. Hoqueバングラデシュ農業大学長、Hossain同窓会長

2014年9月5日の午前中に開催されたJSPS事業説明会に引き続き、同日午後にJSPSバングラデシュ同窓会理事会がバングラデシュ農業大学で開かれ、センター長、副センター長、国際協力員が参加しました。
今回の理事会では、2015年1月に実施を予定しているBJSPSAAシンポジウムの概要を議論しました。

理事会で決定した事項は以下の通りです。
BJSPSAAシンポジウム
時期:2015年1月下旬ごろ(講師や来賓等の都合を考慮し調整)
場所:バングラデシュ農業大学
テーマ:Safe Food, Healthy Nation
日本から招聘する講師:3名

活発な議論が行われた理事会

活発な議論が行われた理事会

シンポジウムテーマ”Safe Food, Healthy Nation”は、食糧安全保障の問題を抱えるバングラデシュにとって非常に重要なテーマです。
理事会では今後、日本人講師の選定も含め、シンポジウムのコンテンツについて議論を重ねていく予定です。

2014年9月5日、首都ダッカから140kmほど北のマイメンシンにあるバングラデシュ農業大学(BAU)でJSPS Guidance Seminarを実施しました。


BAUは設立から54年を迎える歴史ある農業大学で、獣医学部、農学部、畜産学部、農業経済及び農村社会学部、農工学部、水産学部の7つの学部が設置されており、6,000名近くの学生と500名以上の教員が教育研究を行っています。広大な敷地の中には実験用の水田、果樹園や植物園、学生や教職員用の寮やゲストハウスもあります。

緑豊かなキャンパス

緑豊かなキャンパス

実験用の水田

実験用の水田

果樹園(バナナ)

果樹園(バナナ)

植物園

植物園

同大学には、JSPSの外国人特別研究員制度や外国人研究者招聘事業で日本の大学で研究した経験を持つ研究者が数多くおり、バングラデシュJSPS同窓会(BJSPSAA)Prof. Dr. M. Afzal Hossain会長は、同大学の元学長を務めておられます。会長を初め多数のBJSPSAA理事に事業説明会の運営にご協力いただきました。

Dr. Nur Ahmed Khondaker同窓会事務局長がセミナーの進行を務め、Dr. A K M Nowsad Alam同窓会副会長が開会の挨拶を行いました。Dr. A K M Nowsad副会長は、当セミナーの翌日に安倍首相がバングラデシュを訪問し、産業分野での日本とバングラデシュの連携が今後さらに深まることへの期待と、一方でバングラデシュの社会や経済を向上させるために科学技術分野の強化とそれを担う人材育成も喫緊の課題であり、JSPS事業は同国における科学技術の推進を後押ししていると述べました。

司会進行を務めるDr. Khondaker事務局長

司会進行を務めるDr. Khondaker事務局長

Dr. A K M Nowsad Alam同窓会副会長による開会の挨拶

Dr. A K M Nowsad Alam同窓会副会長による開会の挨拶

続いてBAU Prof. Md. Dr. Lutful Hassan研究部門長が”Academic, Research & Technological Achievements and Future Vision of Bangladesh Agricultural University”と題し同大学の紹介を行いました。同大学は全ての農業分野に関する高等教育を提供し、農業に関する課題を解決するための基礎研究から応用研究に至る領域で、農業指導に当たる人材育成、国内外の機関と共同研究を実施するための研究施設の提供を使命としています。

Prof. Md. Dr. Lutful Hassan研究部門長

Prof. Md. Dr. Lutful Hassan研究部門長

その後、山下センター長がJSPSの概要と国際事業の説明を行いました。日本の科学技術政策の仕組みや来日研究者の国別割合に大きな関心が寄せられました。外国人特別研究員事業や外国人研究者招聘事業については、バングラデシュは例年、中国、インドについて第3位の申請数であり、外国人特別研究員事業の採択者数は全体のおよそ5%を占めていることから、同国において最も関心の高い事業です。そのため、同事業に関する質問が活発に寄せられました。ホスト研究者の依頼をするために日本人研究者にメールを出したが返事が返ってこないという相談も寄せられ、山下センター長より、日本人研究者にメールを送る際には「Dear Sir or Madame」ではなく、教員の氏名をきちんと書くようにと助言しました。この回答に会場全体が大きくどよめき、日本人研究者へのコンタクトの取り方について理解が示されました。

事業説明を行う山下センター長

事業説明を行う山下センター長

外国人研究者招聘事業や外国人特別研究員事業で日本で研究したDr. Shahanara Begum及びDr. Anisuzzamanが体験を話し、素晴らしい研究環境の中でよい経験ができたと述べました。続けて、BAU Prof. Dr. Mesbauddin Ahmed学部長会議長及びProf. Dr. Md. Ruhul Aminの挨拶が行われました。

来賓としてご参加いただいたProf. Dr. Md. Rafiqul Hoque BAU学長もご挨拶され、日本はバングラデシュの独立以来最も重要なパートナーであり続けており、その継続的な協力関係に大変感謝していると述べました。同大学でJSPS事業説明会を開催したことも歓迎し、同大学にはJSPS Fellowが数多くおり、今後のバングラデシュ同窓会活動にも期待を示されました。

Prof. Dr. Md. Rafiqul Hoque  BAU学長

Prof. Dr. Md. Rafiqul Hoque BAU学長

最後にProf. Dr. Hossain同窓会長が、BAUでJSPS事業説明会を開催できたことへの喜びと、今後もバングラデシュ同窓会の活動を活発化させていくこと、さらに次回の同窓会シンポジウムの実施に向けた抱負を語りました。

Prof. Dr. Hossain同窓会長

Prof. Dr. Hossain同窓会長

BAUではJSPS事業説明会を初めて実施し、120名の研究者が参加し、中には文部科学省奨学金等で日本の大学で博士号を取得した研究者や欧米の大学で博士号を取得した研究者も数多くいました。閉会後もセンター長、副センター長、国際協力員の周りに質問に来る研究者が後を絶たず、BAUの研究者が日本での研究に非常に高い関心を持っていることが感じられました。

左からDr. A K M Nowsad Alam同窓会副会長、Dr. Md. Sirajul Islam同窓会事務局次長、Prof. Dr. Rakibul Islam Khan同窓会副会長、山下センター長、Prof. Dr. M. Afzal Hossain同窓会長、Prof. Dr. Md. Rafiqul Hoque  BAU学長

左からDr. A K M Nowsad Alam同窓会副会長、Dr. Md. Sirajul Islam同窓会事務局次長、Prof. Dr. Rakibul Islam Khan同窓会副会長、山下センター長、Prof. Dr. M. Afzal Hossain同窓会長、Prof. Dr. Md. Rafiqul Hoque BAU学長

2014年9月2日、大分大学内田智久助教が当センターを来訪されました。今回はJASSO主催の日本留学フェアに参加のため、来タイされました。来タイの度には毎回足を運んで頂いており、大分大学のタイにおける活動をアップデートいただいています。

大分大学医学部では日本の医師免許の取得を目指す留学生の受け入れを実施する計画があるということで、内田先生が中心となって準備を進めています。日本の医学部で外国人留学生を受け入れて日本の医師免許の取得を目指している例は国内では極めて少なく、非常に野心的、意欲的な計画であり、今後の進展を注目していきたいと考えています。

今回内田先生は、留学生受け入れのために、各大学の「商品開発」が重要であると言っておられました。つまり、留学フェアに出展する際に、各大学がどういった魅力的なプログラム-商品を提供できるか、留学生を引きよせる魅力となっていくので、ターゲットを誰にするのか、どういったプログラムを提供できるか、特に地方大学はメニューを絞り込んで考えていく必要がある、とのことでした。実際に大分大学では様々なメニューを作っていることから、非常に重みのある意見と言えます。

また、これまでの来訪の際に何度も話題になっている東九州メディカルバレー構想については、現在宮崎大学と本構想を元にプロポーサルを共同提出したとのことで、医療機材を通じたメディカルバレーを創設し、東南アジアの拠点をタイに設置して、アジアの技術者の教育を目指しているとのことです。

大分大学は、日本の国立大学としては初めてタイの海外事務所をラチャウィティー病院に設置することも検討しているとのことで、チュラロンコン大学医学部とのMOUに加え、タイにおける研究活動も更に推進しています。

今月にはタイ教育省の幹部が大分大学を訪問する予定になっているとのことで、タイと大分大学の学術・学生交流が益々期待されます。

Uchida

2014年9月1日、日本学生支援機構・米川英樹理事、留学生事業計画課・山本剛専門職員(元JASSOタイ事務所長)、留学情報課・伊部百合子主任、留学生事業部留学情報課・佐藤朋美職員(JSPSから出向)がJASSOタイ事務所を訪問された際に当センターにもお立ち寄りいただきました。

左から轟国際協力員、山田副センター長、山本専門職員、米川理事、山下センター長、佐藤職員、伊部主任

左から轟国際協力員、山田副センター長、山本専門職員、米川理事、山下センター長、佐藤職員、伊部主任

米川理事は、2014年8月29日にチェンマイ、8月31日にバンコクで開催されたJASSO主催「日本留学フェア」に出席されました。今年の日本留学フェアの来場者数は、チェンマイでは676名で昨年度より115名減ったものの、バンコクでは2,909名で昨年より585名増え、全体で3,585名が来場しました。当センターもバンコクで開催されたフェアに出展し、将来研究者となる可能性のある学生にJSPSを知ってもらえたこと、タイ人研究者も多数来場しており事業申請の相談も受け付けることができたこと、また日本の大学の教職員に対して当センターの活動を紹介できたことから、広報活動として非常に効果的であったと報告しました。

オフィスが隣接するJASSOとJSPSの連携についても話題となりました。タイでは、大学院等で日本に留学した学生が、博士号取得後にJSPS外国人特別研究員として再来日する事例が多くあり、日本留学がその後の日本での研究活動や二国間共同研究等に結びついているといえます。JASSOは日本留学、JSPSは若手研究者の育成や共同研究の支援を担っていますが、今後も当センターはJASSOとの連携を継続し、日本とタイの学術交流の発展につなげていきたいと考えています。

2014年9月1日、上智大学学事部グローバル教育推進室の杉本一久さんが、上智大学の同窓生である浦元義照・ILOアジア太平洋事務局長と伴に来訪され、センター長、副センター長、国際協力員を交えて情報交換しました。山下センター長も上智大学の出身で、お二人の2年先輩にあたるということもあり、当オフィスへの表敬訪問を兼ねてのご来訪でした。

上智大学は、国際化の進んだ大学として以前から高い評価を得ておりましたが、この数年は「グローバル30」、「グローバル人材養成事業」などの競争的資金を受託するなど、一層のグローバル化を推進されています。

前日(8月31日)にバンコクで開催されたJASSO日本留学フェアに初めて出展され、杉本さんは、これからは、同大学のアジアへの展開を推進していきたいとの抱負を語られました。

当センターとしては、今後とも日本の大学のアジア展開にご協力していく所存です。

左より山田副センター長、浦元ILOアジア太平洋事務局長、杉本さん、山下センター長、轟国際協力員

左より山田副センター長、浦元ILOアジア太平洋事務局長、杉本さん、山下センター長、轟国際協力員

2014年9月1日、愛和外語学院 坂本重忠学生課長、周也琴海外募集担当職員、Jarong Sainoon海外募集エージェントが当センターを来訪されました。

愛和外語学院は福岡にあり、今回はJASSO主催の日本留学フェアに参加のため、来タイされたとのことです。普段日本語教育機関と当センターの連携はあまりありませんが、今回はオフィスを共有しているJASSOタイ事務所を訪問された際に、当センターにも立ち寄られたものです。

坂本課長は、福岡に留学した際に愛和外語学院で日本語を学習する留学生も多く、JSPSのフェローシッププログラムも含めて様々な情報提供を行いたいとのことでしたので、当センターからJSPSのプログラムについて説明するとともに、JASSOタイ事務所が独自で行っている留学フェア等についても案内しました。

留学フェアを通じて、様々な教育機関との横の繋がりの重要性も認識させられます。業務上直接関係の無い団体であっても、それぞれの機関の知見を得ることによって、業務に活かすことが出来る可能性も十分にあります。当センターとしては、今後も各教育関係機関とのネットワークを広げていく所存です。

左から副センター長、坂本課長、周職員、Sainoon職員

左から副センター長、坂本課長、周職員、Sainoon職員

2014年8月31日、バンコク市内で開かれたJASSO主催「日本留学フェア(タイ)」に出展しました。日本の大学や日本語学校、また日本大使館などの政府関係機関も含め100近くの機関がブースを出展し、日本留学に関する情報発信や相談受付を行いました。昨年の来場者を500名以上も上回る2,909名が来場しました。

バンコク研究連絡センターブースの様子

バンコク研究連絡センターブースの様子

当センターは、JSPS国際事業の紹介や資料配布、また、フェローシップ事業の申請方法の相談に対応しました。当イベントの来場者は、日本の大学学部や大学院への留学を希望する高校生や大学生が中心ですが、タイの大学の研究者や博士課程への進学を考えている学生もおり、40名が当センターのブースを訪れました。

JSPSブースでの相談受付の様子

JSPSブースでの相談受付の様子

また、センター長、副センター長、国際協力員で各大学の出展ブースを訪問し、JSPSバンコク研究連絡センターの紹介を行い、タイで日本の大学が活動する際の連携も呼びかけました。

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

他機関の出展の様子

2014年8月26日、ASEAN University Networkと岡山大学が連携して実施しているスタディーツアー「Study and Visit Thailand: “Discovery, Diversity, Dynamics”」に参加する岡山大学を中心とした学生40名ほどが、サーミットタワー10階に入居する日本の独立行政法人4機関を訪問し、各機関の概要説明を受けました。昨年に引き続き2度目の訪問になります。

当センターからは、山田副センター長が挨拶をし、BuabuchamaneeリエゾンオフィサーがJSPSの設立経緯や事業内容などを英語で説明しました。

Buabuchamaneeリエゾンオフィサーによる英語での説明

Buabuchamaneeリエゾンオフィサーによる英語での説明

その後、学生たちは当センターのオフィスを訪問し、バンコクに事務所を設置する大学のポスターについて説明を受け、業務を行っている様子を見学しました。

事務所見学

事務所見学

事務所見学

事務所見学

2014年8月20日、明治大学政治経済学部加藤久和教授が当センターを来訪されました。

加藤教授はシーナカリンウィロート大学での夏期集中講義のため、バンコクに滞在されているとのことで、大学から程近い当センターにお越し頂きました。これまでタイからの学生も数多く受け入れてきたとのことで、当センターからもJSPSの国際事業について紹介しました。

その後、加藤教授よりJSPS国際事業への申請をシーナカリンウィロート大学の教員と検討しているとのことで、事業内容や申請手順についてご相談いただきました。

夏期休暇と言うことで多くの研究者が来タイしている中、こう言った形で訪問頂くことは大変ありがたく、様々な日本の大学と連携して行く所存です。

Meiji

2014年8月15日、キングモンクット工科大学ラカバン(KMITL)工学部のNunthawath Charusrojthanadech助教、東海大学工学部山本吉道教授、梶田佳孝准教授が当センターを来訪されました。

Nunthawath助教は、7月4日にKMITLで実施したJSPS事業説明会に参加され、JSPSの実施している国際交流事業、とりわけCore-to-Coreプログラムに関心を持たれたとのことで、Nunthawath助教は防災を専門とされており、今回共同研究者で同じ分野を専門とされている山本教授、山本教授、また同じく工学部の土木工学科で都市計画を専門とされる梶田准教授とともに当センターを訪問頂きました。

当センターからは、Core-to-Coreプログラムの概要を説明するとともに、KMITLと東海大学での共同事業の申請ということで二国間交流事業についても紹介しました。締め切りは迫っていますが、是非検討したいとのことでした。

当センターが実施した事業説明会の結果、訪問という形で当センターに実際にお越し頂き相談頂けることは当センターとしても大変ありがたいことです。今後とも、継続して事業説明会を実施していく所存です。

左から東海大学梶田准教授、山本教授、センター長、KMITL Nunthawath助教

左から東海大学梶田准教授、山本教授、センター長、KMITL Nunthawath助教

8月12日から28日までの16日間、タイ科学技術展に出展しました。タイ科学技術展は国民の科学技術への関心を高めるためにタイ科学技術省及びタイ国立博物館が毎年主催し、例年100万人以上が来場する科学技術に関するタイの最も大きなイベントです。タイ国内の研究教育機関や企業のほかインターナショナルパビリオンでは日本、中国、イギリス、ドイツが出展し、科学技術開発の成果を展示しました。

日本パビリオンには国際農林水産業研究センター、国際協力機構、東京大学等の宇宙・地理空間技術による革新的ソーシャルサービス・コンソーシアム(GESTISS)、リモート・センシング技術センター、北海道大学、東海大学、日本学術振興会バンコク研究連絡センターが参加し、各機関のプロジェクトや活動を展示しました。当センターはタイにオフィスを設置する日本の30の高等教育機関の紹介ポスターを展示しました。

JSPSの展示ブースに集まるタイの高校生

国際協力機構による展示説明の様子

国際協力機構による展示説明の様子

8月14日は科学技術展の開所式に出席するとともに、当日ブースを訪問した在チェンマイ藤井昭彦総領事、日本ブースを訪問したタイ科学技術大臣に対して、日本の関係各機関とともに展示説明を行いました。当センターのブースには日本での研究に関心のある研究者や日本の大学に関心を持つ学生やその親も数多く訪れ、当センターはポスターを活用しながら各大学の特徴やタイとの教育研究連携についても説明しました。

左より副センター長、藤井総領事

左より副センター長、藤井総領事

JSPSブースの展示説明

JSPSブースの展示説明

ポスター及び資料を提供頂いた大学は下記の通りです。
秋田大学、青山学院大学、大阪大学、関西大学、京都大学、京都工芸繊維大学、九州大学、国立高等専門学校機構、静岡大学、首都大学東京、千葉大学、中央大学、デジタルハリウッド大学、電通大学、東海大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、東京農工大学、東洋大学、長岡技術科学大学、名古屋大学、福井工業大学、福岡工業大学、文化学園大学、三重大学、宮崎大学、明治大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学(以上、五十音順)

2014年8月10-11日、NRCT主催の「Research Expo 2014」に合わせて、山口大学が受託したJSPS研究拠点形成事業採択プロジェクト「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」(日本側拠点機関:山口大学、タイ側拠点機関:カセサート大学)のThe 1st Joint Seminarが開催され、山下センター長及び、JSPS東京本部より辻修子国際協力員がOpening Ceremonyに出席ました。同プロジェクトの日本側コーディネーターは、山口大学医学系研究科、山田守教授が務めていらっしゃいます。

本プロジェクトは、山口大学のほかタイ(カセサート大学)、ベトナム(カント―大学)、ラオス(ラオス国立大学)、ドイツ(ベルリンポイト工科大学)、インドネシア(プラビジャヤ大学)、イギリス(マンチェスター大学)のコンソーシアムで実施されるもので、今回のセミナーには、これらの大学から180名程の研究者及び大学院生が参加しました。

会場の様子

会場の様子

Vudtechai Kapilalanchanaカセサート大学長の歓迎挨拶、三浦 房紀山口大学副学長の主催者挨拶の後、支援機関を代表して、山下センター長並びにKristhawat Nopnakeepongse・NRCT事務次長が祝辞を述べました。

挨拶する山下センター長

挨拶する山下センター長

セミナーは2日間に渡って開催され、この事業の目的である熱帯微生物の有効活用を通して食糧確保、健康、エコシステムの保全さらにはバイオビジネスの展開などのテーマで研究発表が行われました。

ポスター展示の様子

ポスター展示の様子

本プロジェクトにおいて、2014から2018年の5年間の実施期間中、毎年、合同セミナー、若手研究者セミナー、ワークショップなどを、主に日本とタイで、また、サテライトセミナーを加盟大学の持ち回りで開催する予定です。

当センターは、今後も本事業の進展に注目していく所存です。

2014年8月8日、タイ学術研究会議(NRCT)の開催するThailand Research Expo 2014にてJSPS-NRCTセミナーを実施しました。Thailand Research ExpoはNRCTが毎年主催し、国内外の研究者による学術セミナーが行われます。バンコク研究連絡センターは、2009年の開催初年度より毎年日本から講演者を招聘し、NRCTとセミナーを共催してきました。今年は、“Research for quality of life, sustainable economy and society”というExpo全体の大テーマのもと、当センターは”Learning: The Treasure within-Learning to know, to do, to be and to live together”をテーマに日本より京都造形芸術大学・本間正人教授、前気仙沼市教育委員会副参事・及川幸彦氏、金沢大学・鈴木克徳教授の3人の講師を招きセミナーを実施しました。

左よりJitti 前学部長、鈴木教授、及川氏、Kristhawat事務次長、本間教授、山下センター長、加藤国際事業部長

左よりJitti 前学部長、鈴木教授、及川氏、Kristhawat事務次長、本間教授、山下センター長、加藤国際事業部長

NRCTよりKristhawat Nopnakeepong事務次長と日本学術振興会より加藤久国際事業部長が今回のテーマ” Learning: The Treasure within”はUNESCOの発表した生涯教育を推進するレポートからきていること等に触れながら挨拶を行いました。

本間教授は、”Learnology”- toward creation of Learning Planet”と題して、生涯を通して「学ぶこと」について講演されました。”teach”とは一方方向の行為であり学ぶ者にとっては受け身の行為であるが、”learn”とは学ぶ者自身の主体的な行為です。脳の研究に於いても、感情を司る扁桃体が活発に動くと記憶は定着しやすいことが証明されており学ぶ行為において最も重要なことは主体性であると”learn”の概念について解説されました。参加者同士のペアワークを挟みながらの講演で、頻繁に笑いが起こり、多くの参加者が楽しんで講演を聴講しました。

本間教授

本間教授

ペアワークの様子

ペアワークの様子

及川氏は、宮城県気仙沼市における持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development) を目指した学校教育の取り組みを紹介し、この教育方針が東日本大震災直後の地域復興を後押ししたことを話されました。気仙沼市では子供たちがESDで学んだことを生かし、震災直後に積極的に地域の被災者を支える活動を行い、人々の精神的な支えとなりました。その後の復興の過程においても、小中学生は防災(地域と協力しての避難訓練、救急センター設置訓練、災害避難マップの作成、防災標識の作成等)を実施しています。子供たちが中心となり自分たちの力で地域を復興させている姿に、セミナー参加者は大きな感銘を受けました。

及川氏

及川氏

鈴木教授の講演は、参加者への”Are you optimistic or pessimistic about the future? ”という質問から始まり、現在世界各地で起こっている気候変動・熱帯雨林の減少・大気汚染等の環境破壊の例が紹介され、”ESD”という概念の生まれた背景や定義について、また世界各地で行われている様々なESDの取り組みについて話されました。意見交換も活発に行われ、及川氏の講演でも話題になった“Sustainability”の定義について、参加者からは「問題を解決するためのいろいろな選択支があること」との発言がありました。

鈴木教授

鈴木教授

会場からの質問の様子

会場からの質問の様子

セミナー全体を通じて、タマサート大学社会行政学部Jitti Mongkolnchaiarunya前学部長がユーモアを交えた司会をされ、会場からは頻繁に笑いが起こり、講話中にも活発に質問が出るなど、非常に活気のあるセミナーとなりました。

Jitti前学部長

最後に、山下邦明バンコク研究連絡センター長が今回のセミナーのテーマは前年度、前々年度に開催されたセミナーと関連しており、本セミナーのテーマは継続性を持って選定されていることに触れながら会を締めくくりました。

セミナーには100名を超える参加者があり、中にはタイの大学や高等学校の教員や学生も参加しており、日本で行われている様々な「学び」や「教育」の取り組みに高い関心が寄せられました。

セミナーのプログラムはこちらからダウンロードできます。
NRCT-JSPS Seminar Program

2014年8月8日、バンコク国際会議場にてThailand Research Expo 2014の一環としてJSPSタイ同窓会(JAAT: JSPS Alumni Association of Thailand)による学術セミナー”Long life without cancer”が開催されました。本セミナーは、タイ学術会議の協力の下、JSPSタイ同窓会が主催し、JSPSバンコク研究連絡センターが共催したものです。

司会を務めるJiraporn JAAT理事

司会を務めるJiraporn JAAT理事

冒頭のWelcome Remarksでは、NRCTのPimpun Pongpidjayamaad国際事業部長に引き続き、加藤国際事業部長が本会を代表して、JAATの概要の紹介や、セミナーのテーマの「がん」は日タイ両国にとって深刻な問題であること等に触れながら、挨拶を行いました。

挨拶するPimpun部長

挨拶するPimpun部長

挨拶を行う加藤国際事業部長

挨拶を行う加藤国際事業部長

セミナーではProf. Dr. Sunee Mallikamarl JSPSタイ同窓会長がチェアパーソンを務め、日タイ三名の研究者による講演が行われました。

挨拶を行うSunee同窓会長

挨拶を行うSunee同窓会長

日本からは国立がん研究センターの牛島俊和主任研究員が“Live longer without bad cancer”をテーマとして、がん転移のメカニズムやがん遺伝子・がん抑制遺伝子の働き、生活習慣とがん罹患率の関連、がんの種類(悪性のものとそうでないもの)、がんを防ぐために心がけるべきことを講演されました。特にがん予防については、タイ人が気をつけるべき点についても言及され、来場者は熱心に聴き入っていました。

講演される牛島主任研究員

講演される牛島主任研究員

会場風景

会場風景

続くDr. Danai Tiwawech JSPSタイ同窓会事務局長、マヒドン大学薬学部のWichet Leelamanit助教の講演は、タイ語で実施されました。

Dr. Danaiによる講演

Dr. Danaiによる講演

Dr. Danaiは、タイ国立がん研究所の主任研究員を務めています。今回のテーマは、「Genes and proteins for cancer detection and prevention」を演題として、がんの発見と予防についてご講演いただきました。3名の講演者全員が共通しておりますが、がんについてはとにかく早期発見と早期治療が大変重要であり、そのための早期発見システムの構築の重要性について述べられました。

講演風景

講演風景

Wichet助教は「Thai-herb and cancer treatment」をテーマとして講演されました。タイにおけるがん羅患の状況、がん予防のための生活習慣及び食生活の改善について言及されました。がんの原因として一番多くを占めるのは食事と生活習慣とのことで、70%の要因となっており、遺伝的な要因は10%、ウィルス、環境といったものは10%以下になるとのことで、その上で、がんを予防するためにどういった食物を摂取すべきであるか、また各食物の効用についても述べられました。ユーモアたっぷりのプレゼンテーションで会場は大いに盛り上がりました。

Dr. Wichetの講演

Dr. Wichetの講演

Dr. WichetとDr. Danai

Dr. WichetとDr. Danai

昨今、タイにおいて健康への関心が非常に高まっており、今回のタイムリーな講演テーマも相まって、100名を超える参加者がありました。

集合写真

集合写真

2014年8月6日、広島大学堀田泰司副理事、佐々木知子AIMS-HUプログラムインターンシップコーディネーター、中家さおり主査が当センターを訪問されました。

広島大学は平成25年度大学の世界展開力強化事業に採択され、「アジアの共同経済発展と信頼関係の確立による平和構築に貢献する中核人材教育プログラム」を実施しています。タイのチュラロンコン大学、カセサート大学、インドネシアのバンドン工科大学との間で相互に学生を派遣し、派遣先の大学で食品化学・農学、工学、言語・文化、経済の専門教育を行います。同プログラムの一環として、学生が留学後に母国あるいは留学先の国でインターンシップに参加することも検討しています。堀田副理事は、同プログラムのタイのカウンターパートとなる大学訪問と、インターンシップに関する情報収集のためにバンコクを訪問されました。

堀田副理事は高等教育をご専門とされており、ASEAN諸国の高等教育事情について当センターと情報交換しました。ASEAN域内ではAECに向けて国を超えた大学間の単位互換システムの構築が進み、教育の「量的」な統一が進んでいます。堀田副理事は、今後は、各国間の教育の「質」の差をどのように縮めていくのかが課題となってくるだろうとの見解を示されました。

左からやましたセンター長、佐々木AIMS-HUプログラムインターンシップコーディネーター、堀田副理事、中家主査、山田副センター長、轟国際協力員

左からやましたセンター長、佐々木AIMS-HUプログラムインターンシップコーディネーター、堀田副理事、中家主査、山田副センター長、轟国際協力員

2014年8月5日、京都大学東南アジア研究所三重野文晴准教授、清水展教授が京都大学ASEAN拠点の藤枝絢子リサーチアドミニストレーター、川口龍馬副拠点長とともに来訪されました。清水展教授は今年の4月より7月まで東南アジア研究所バンコク事務所の駐在員を務めておられ、8月からは三重野准教授と交替されるためのご挨拶に来られました。

山下センター長よりJSPS国際事業と当センターの機能について説明を行いました。また、三重野准教授はタイ経済及びミャンマー経済をご専門とされており、ASEAN地域の高等教育の変化について情報交換を行いました。

近年日本の大学は急速にASEANの高等教育機関との連携を強化しようとしており、タイ国内に30近くのブランチオフィスが設置されています。清水教授は、最近多くの日本の大学関係者が「東南アジアは美味しい」と感じていると述べられました。

ミャンマーの高等教育状況についても情報交換を行いました。当センターはカントリーレポート作成のため、7月末にミャンマーに調査に行きました。三重野准教授もヤンゴン経済大学と連携されており、ミャンマーの学術情報についてもよくご存知です。ミャンマーは現在でも軍事政権時の強固なトップダウン方式や縦割の官僚主義が残っていますが、戦前は東南アジアや南アジアの学問の中心地でした。三重野准教授は、この基礎があるため、ミャンマーの研究者は研究に対して意欲があり、学術や高等教育についても潜在力が非常に高い国なのではないかと述べられました。

ASEAN域内の学術動向はめまぐるしく変化していますが、今後も当センターを訪れる研究者との情報交換を通し学術動向の把握に努めていきたいと思います。

左から川口副拠点長、藤枝リサーチアドミニストレーター、三重野准教授、清水教授、山下センター長

左から川口副拠点長、藤枝リサーチアドミニストレーター、三重野准教授、清水教授、山下センター長

日本学術振興会(JSPS)は、海外研究連絡センターの情報収集機能活用の一環として、センターにおける学術動向調査として、平成26年度から、センターにおいて、カントリーレポートを作成することとなりました。

バンコク研究連絡センターにおいて、今回はミャンマーを対象地域として、当該国の高等教育及び学術の実情や最近の動向について調査を実施することとし、秋田大学教育文化学部高樋さち子准教授をコーディネーター、現地通訳・コーディネーターとしてMoe Moe Thanさんとともに調査を実施しています。

今回7月27~29日に実施した第一回の調査では、ヤンゴン市内にある各機関を訪問しました。調査を終えて、ミャンマーの高等教育政策のおおよその現状が把握することが出来ました。大体の教育関係者の認識は共通であり、ポイントとしては以下の通りまとめられます。

・現在、ミャンマーの大学は各省庁の縦割り管轄
・ミャンマーの教育基本法が国会で審議されており、成立したら高等教育政策も大きく変化する。成立までは後数ヶ月を要する予定。
・ 高等教育については、現在の縦割り管轄から、評議会のような管轄機関を置き、その下に所属する形となる。その際、大学の自治、人事財政の権限付与、学問の自由が保証される予定。
・そうなった場合、大学の予算はどういった形で政府から下りてくるのか、政府からの交付金等の制度はどうなるのかは、まだまだ調整に時間を要する。

個別の訪問記録については以下の通りです。
7月28日(月)
訪問先1:UNICEFヤンゴンオフィス

教育局のCliff Meyer局長に対応いただいた。UNICEFは基礎教育までを主に担当しており、カントリー・レポートの調査項目である高等教育については担当外となるが、ミャンマーの高等教育の概要についてお話頂いた。(今後のインタビューでも同様の情報をもらうことになるが)、ミャンマーの大学は各省庁が管轄しており、18の省庁が169の大学をそれぞれ縦割りで管轄している。教育省主導での教育改革が目指されており、2017年からの5年間のプロジェクトとして実施される予定であるとのこと。

また、ミャンマー教育省におけるComprehensive Education Sector Review (CESR)について紹介いただいた。CESRは総合教育のセクターであるが、その一部に高等教育を担当する部署があるとのことで、次回の調査の際訪問予定である。

写真左から副センター長、髙樋准教授、Meyer局長、Moe Moe Thanコーディネーター、センター長

写真左から副センター長、髙樋准教授、Meyer局長、Moe Moe Thanコーディネーター、センター長

訪問先2:在ミャンマー日本大使館

在ミャンマー日本大使館広報文化班長津下よう子一等書記官を表敬訪問した。国費留学生の選考等も担当されている。日本大使館では、ミャンマーにおける教育についての基本的情報を提供いただいた。ミャンマーの大学は分野にとって省庁が異なることは前述の通りであるが、基本的には省庁の外局といった形で組織が置かれており、大学の自治、人事予算の権限も各省に属している。大学の教員は国家公務員であり、大学の改革はなかなか進んでおらず、科学技術省に比して教育省は遅れている。ヤンゴン大学は1988年の民主化運動以降、学部教育が閉鎖されていたが、今年から再開した。ASEAN統合を見据え、大学の学制の改革行っている。(学士3年→4年へ)

今回、ミャンマー元日本留学生協会(MAJA)を紹介いただいた。MAJAは2001年に設立された団体で、知日派、親日派の団体であり、国費留学生の推薦等も行っている。政府の認可団体が作りにくいという状況もあり、各大学、JICA等の同窓会にもアンブレラ式に門戸を開いている。

訪問先3:
U Khin Maung Win
Myanmar Water Engineering and Products Co., Ltd. (ヤンゴン工科大学客員教授)

U Khin Maung Win教授はヤンゴン工科大学で客員教授を務め、環境コースで教鞭を取るとともにミャンマーのエンジニアリング会社であるMyanmar Water Engineering And Products Co.,Ltd.の代表も務めており、三菱レイヨン株式会社と連携してミャンマーにおける水処理膜事業を展開する。また、三菱レイヨン社との提携により、ヤンゴン工科大学の優秀な教員を日本に派遣するということになった。

高等教育政策については、ミャンマーの教育基本法が制定された後、大学等の高等教育についても改革が実施されるだろうとのこと。その際、教育省の管轄は基礎教育に限定され、高等教育機関は大学の自治、人事予算の独立のために高等教育に関する評議会が管理するという方法になることが考えられる。しかしながら、この評議会を何処の省庁が管轄することになるかについては、まだ不明であるとのこと。

今後訪問すべき場所として、2011年12月に竹内前センター長と田邊前副センター長がミャンマー訪問時、Ko Ko Oo科学技術大臣(当時副大臣)、Mya Mya Ooヤンゴン工科大学元学長に面会していることを話したところ、Mya Mya Oo元学長は知り合いとのことで、紹介してもらえることとなった。また、今回の訪問期間は短く、紹介してもすぐには回れないため、もう少し長期間での滞在し、必要があればインタビューを行うことを薦められた。

写真左からMoe Moe Thanコーディネーター、副センター長、髙樋准教授、U Khin Maung Win教授、センター長

写真左からMoe Moe Thanコーディネーター、副センター長、髙樋准教授、U Khin Maung Win教授、センター長

訪問先4:Prof. Nyi Hla Nge・ヤンゴン工科大学
ヤンゴン工科大学・マンダレー工科大学運営委員会委員長
ミャンマー科学技術省アドバイザー
元ヤンゴン工科大学長、ミャンマー科学技術副大臣

Nyi Hla Nge教授は今回の訪問の中で一番のキーパーソンとなる。Nyi教授は大統領直轄の教育政策担当であり、今回のカントリー・レポートにおける最も重要なデータとなるミャンマー教育基本法を中心となってとりまとめている。Nyi教授は、現在ヤンゴン工科大学・マンダレー工科大学運営委員会委員長及びミャンマー科学技術省アドバイザーを務めており、これまで元ヤンゴン工科大学長、ミャンマー科学技術副大臣を歴任した。

ミャンマーの教育政策については、18のワーキンググループに分かれて高等教育政策のアクションプランを議論している。ミャンマーの教育基本法は、現在国会に法案が提出されており、審議中であるが、今回の通常国会はまもなく終了し、次の国会での成立を目指すとのことで、後2ヶ月ほどかかるのこと。

現在審議中のミャンマー高等教育政策について、大学に求められていることは、大学の自治、学問、財政、人事の自由について。これまで大学は全て各省に付属して、制限されていた状況を打開する。今後の方向性としては、各省から独立し、各大学は大学運営評議会による管理となり、大学の自治が成立するだろう。大学評議会はアカデミックな事項について担当し、教育の質の保証を確保する。一方で、大学が自治を確立する一方で、政府が予算を削減する可能性についても言及された。ミャンマーの大学は私立大学は無く、169の大学は全て国立大学であり、12の省庁が管轄している。68の大学を教育省、60以上の大学を科学技術省が、15の大学を保健省が、と言う形になっている。

写真左から、副センター長、センター長、Nyi教授、髙樋准教授、Moe Moe Thanコーディネーター

写真左から、副センター長、センター長、Nyi教授、髙樋准教授、Moe Moe Thanコーディネーター

ヤンゴン工科大学キャンパス

ヤンゴン工科大学キャンパス

ヤンゴン工科大学正門 左から副センター長、センター長、髙樋准教授

ヤンゴン工科大学正門 左から副センター長、センター長、髙樋准教授

7月29日(火)
訪問先5:JICAミャンマー事務所 伊佐康平氏(教育担当)

JICAミャンマー事務所伊佐康平所員を訪問した。高等教育を含めた教育の支援、また産業人材の育成を実施している。JICAのミャンマーにおける教育支援としては、元東京工業大学副学長の牟田博光教授をミャンマー教育省の政策アドバイザーとして派遣しているほか、タイに事務所があるAUN/SEED-Net、人材育成支援無償(JDS)を通じて年間44名の修士課程に派遣、ミャンマー商工会議所との連携で人材育成事業等、様々なプロジェクトを実施している。

ミャンマーの教育改革としては、これまでのインタビューでも明らかになっているが、教育基本法(National Education Law)が国会に提出、審議中である。

基礎教育においては、現在の5歳からの5-4-2の11年間の基礎教育を、ASEANに合わせ5-4-3の12年間に移行するとともに、5歳からはキンダーガーデン制にするとのこと。初等教育ではカリキュラムの変更を行い、1)考える力の育成、2)外国語、少数民族の言語への対応、3)科目構成のフレームワークの変更を実施する。

高等教育については、所管の官庁が大学の管理を行っている現状から、予算・人事の権限の委譲、大学の自治を認めることになるとのこと。これらはこれまでも同様の情報提供があったとおりである。ヤンゴン工科大学、ヤンゴン大学は、1988年の民主化デモ以降、学部教育がストップしており、学部学生は地方で教育を受けざるをを得ない状況となっていたが、ようやくヤンゴン工科大学は2012年3月より、ヤンゴン大学は2013年12月より学部教育を再開した。JICAは「Capacity Development at YTU &MTU in teaching and research」として、ヤンゴン工科大学とマンダレー工科大学の工学分野における高等教育の強化を支援している。

写真左から、髙樋准教授、伊佐氏、センター長、副センター長、Moe Moe Thanコーディネーター

写真左から、髙樋准教授、伊佐氏、センター長、副センター長、Moe Moe Thanコーディネーター

訪問先6:ミャンマー教育省高等教育局
事務次長(南ミャンマー地域担当)Prof. Dr. Nay Win Oo

ミャンマー高等教育局はヤンゴン大学の中に事務所を持つ。ヤンゴン大学は教育省管轄下であり、今のところ大学自体が教育省の組織の一部となっているためである。今回訪問したNay Win Ooミャンマー教育省高等教育局事務次長は、首都大学東京で博士号を取得しており、ミャンマー教育省が管轄するミャンマー南部の20の大学を担当している。

ミャンマーにおける高等教育の展望についてインタビューしたところ、今回の教育基本法の制定により、教育の分権化を目指しているとのことで、現在上院での審議中で、今年中の成立を目指しているとのこと。基本法が成立した後、University Law及びPrivate University Lawの制定が想定されるが、これらについては基本法に続いてということになり、まだアナウンスはされていない。この基本法により、大学の自治化、学問の自由、財政と人事の権限付与が目指されることとなる。しかしながら、財政の問題があり、完全に大学の自治が確立されることは難しいだろうとのことであった。大学の予算は、交付金形式となり、各大学の学長が参加する大学運営評議会によりチェックを行うという形にすることを想定している。現在169ある国立大学については、基本法の下でこれまでの各省庁管理から一つの機関(評議会)の下に置くことを目指している。前述の通り財政面等の課題もあるが、大統領の意向としても、実施したいとのことであった。ただし、防衛大学だけはその性格上、これまで通り防衛省の管轄となる予定である。教育基本法については、2013年1月の新聞にもドラフトが掲載され、意見を広く集めた上で国会に提出されたとのことである。

写真左から、副センター長、髙樋准教授、Nay Win Oo教授、センター長、Moe Moe Thanコーディネーター

写真左から、副センター長、髙樋准教授、Nay Win Oo教授、センター長、Moe Moe Thanコーディネーター

訪問先7:ヤンゴン大学

ヤンゴン大学は1920年に設立されたミャンマー最古の国立大学である。20の人文自然科学の学部を持つ。1988年以降学部学生の募集を停止していたが、今年から再開し、現在は800名の学部学生を含む5133名の学生が所属する。13の大学と大学間交流協定を締結しており、日本では名古屋大学と締結している。今回の訪問では、Aung Thu学長(Moe Moeさんの恩師)、Aung Kyaw副学長(首都大学東京で博士号取得)、Dr. Kyaw Naing副学長(北海道大学で博士号取得)を表敬訪問した。ヤンゴン大学の概要、日本の大学との連携について伺うとともに、次回の訪問に合わせて、JSPSの事業説明会を実施することとなった。

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(上下とも)写真左から、Moe Moe Thanコーディネーター、髙樋准教授、Aung Thu学長、 センター長、副センター長、Dr. Kyaw Naing副学長、Aung Kyaw副学長

(上下とも)写真左から、Moe Moe Thanコーディネーター、髙樋准教授、Aung Thu学長、
センター長、副センター長、Dr. Kyaw Naing副学長、Aung Kyaw副学長

2014年7月23日、名古屋大学Kampeeraparb Sunateバンコク事務所副所長、Veeraya Chenchittikulバンコク事務所特任助教が名古屋大学オフィス開設後のご挨拶のため当センターを訪問されました。
名古屋大学は今年の4月25日にチュラロンコン大学内にバンコクオフィスを開設されました(ホームページ記事参照)。今後バンコクオフィスを活用しながら名古屋大学のプロモーションを行っていきます。出前授業を実施し、チュラロンコン大学の学生に名古屋大学での授業の様子を紹介することも構想しています。

左からChenchittikulバンコク事務所特任助教、Sunateバンコク事務所副所長、山下センター長、山田副センター長

左からChenchittikulバンコク事務所特任助教、Sunateバンコク事務所副所長、山下センター長、山田副センター長

2014年7月19日、「タイ福岡OB会」の発会式が開かれ、山下センター長と轟国際協力員が出席しました。山下センター長は以前、九州大学言語文化研究院に所属されており、轟国際協力員も九州大学の事務局から当センターに国際協力員として派遣されております。

発会式には、服部誠太郎福岡県副知事、加地邦雄県会議長や多くの県会議員、そして福岡に留学や研究活動で滞在したタイ人研究者が参加していました。OB会の活動の3本柱は、3K(教育、企業、環境)と設定されており、教育・研究連携企業との連携、環境問題への協働を目指しています。Surin Phongsupasamitチュラロンコン大学名誉教授がOB会会長を勤められており、日本語もご達者で、JSPS事業で、これまでに数回、日本に招かれたことに感謝されていました。

左から山下センター長、Surin PhongsupasamitOB会会長、JASSOバンコク事務所モンティラーエデュケーショナルアドバイザー、ナタポンエデュケーショナルアドバイザー、福岡県国際交流局武田課長、轟国際協力員

左から山下センター長、Surin PhongsupasamitOB会会長、JASSOバンコク事務所モンティラーエデュケーショナルアドバイザー、ナタポンエデュケーショナルアドバイザー、福岡県国際交流局武田課長、轟国際協力員

福岡県留学生サポートセンターも参加しており、福岡県内の大学とタイの大学との学術交流の促進を、このOB会などの協力を得て進めていくとのことです。バンコクセンターとしても、現地の学術情報の提供などの面で、協力したいと思います。

2014年7月18日、キングモンクット工科大学トンブリ(以下KMUTT)でJSPS事業説明会を実施しました。KMUTTはTHEアジア大学ランキング2014において50位に位置づけられ、研究面で世界的に高い評価を受けています。同大学の論文が世界で非常に多く引用されていることが一つの要因です。

今回の事業説明会に先立ち、6月に副センター長と協力員でAnak Khantachawana国際関係担当学長補佐と前大阪大学ASEANセンター長の関達治KMUTT研究顧問を訪問し、同大学の研究者が研究資金についてどのような情報を求めているかを議論しました。これを踏まえ、事業説明を中心に日本人受け入れ研究者の探し方、申請書の書き方など具体的なアドバイスを織り交ぜながらワークショップ形式で事業説明会を実施することになりました。


まず、Anak国際担当学長補佐よりJSPS事業への申請に積極的に挑戦してほしいと集まった研究者を鼓舞していただきました。これに続き副センター長より質疑応答を交えながらJSPS国際事業の説明を行いました。また、東京大学でJSPS外国人特別研究員として研究されたキングモンクット工科大学トンブリ土木工学部Dr. Pitch Sutheerawatthanaに日本での研究経験についてお話しいただきました。

Dr. Pitchによる講演

Dr. Pitchによる講演

関研究顧問には「Key Points of Application」と題して、これまで複数の外国人研究者を受け入れてこられた日本人研究者の立場から講演いただきました。申請書を書く前に自身の研究実績を整理すること、研究テーマが斬新なものであるか検討すること、また申請書の英文は簡潔に書くこと、受け入れ研究者を探す際には日本の大学のホームページで公開されている研究者情報を活用すること、その研究者にコンタクトを取る際に留意する点などを説明していただきました。

関研究顧問による講演

関研究顧問による講演

集まった研究者は日本との研究連携に高い関心を持っており、二国間交流事業や研究者招聘事業、研究拠点形成事業B. アジア・アフリ力学術基盤形成型について熱心に質問が寄せられました。当センターやDr. Pitch からJSPS事業に関する質問に回答するとともに、Anak学長補佐と関研究顧問から、受け入れ研究者を探している場合はKMUTTの提携大学の研究者を紹介するなど大学としても申請を支援したいと助言していただきました。

参加した研究者へアドバイスを行うAnak学長補佐(右端)

参加した研究者へアドバイスを行うAnak学長補佐(右端)

KMUTTはTHEアジア大学ランキングで上位に入った実績も後押しし、大学全体で研究力の向上に力を入れています。

2014年7月17日、カセサート大学バンケンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。カセサート大学では今年の6月にカンペンセンキャンパスにて事業説明会を実施し、今回はメインキャンパスであるバンコク市内のバンケンキャンパスで実施しました。

カセサート大学は農林業分野に非常に強く、2014年QS分野別ランキングにおいて世界で48位に位置づけられています。日本との共同研究も盛んで、同大学は、山口大学が今年度より実施しているJSPS研究拠点形成事業A. 先端拠点形成型「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」プロジェクトのタイにおけるカウンターパートです。

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事業説明会ではPoonpipope Kasemsap国際担当副学長にご挨拶いただき、センター長がJSPSの概要を、また国際協力員が事業の説明を行いました。京都大学で博士号を取得されJSPSタイ同窓会理事も務めておられるカセサート大学農学部Dr. Suratwadee Jiwajindaと外国人特別研究員として京都大学で研究されたDr. Chinawat Yapwattanaphunにそれぞれの日本での研究経験についてご講演いただきました。 Dr. Suratwadeeは論文博士号取得希望者に対する支援事業(以下、論博事業)の申請書の書き方などを丁寧に説明されました。また、Dr. Chinawatは、タイには研究資源、日本には高い研究技術があり、これらを組み合わせて二国間で共同研究を行う意義をお話されました。
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事業説明会には、中堅の研究者を中心に50名が参加し、中には2時間ほどかけて同大学のシーラチャーキャンパスから訪れた研究者もいました。説明会後に申請方法について当センターやDr.Suratwadee、Dr. Chinawatに熱心に相談する研究者も多く、同大学の日本の大学との連携への関心の高さが感じられました。

左からPoonpipope国際担当副学長、Dr. Suratwadee

左よりPoonpipope国際担当副学長、Dr. Suratwadee

左よりセンター長、Dr. Chinawat

左よりセンター長、Dr. Chinawat

前日のSEAFDEC訪問に引き続いて7月13日、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)の協力で国立フィリピン大学ロスバニョス校(University of the Philippines Los Banos)内にあるフィリピンカラバオセンター(Philippine Carabao Center・PCC)を訪問しました。カラバオとは、タガログ語での水牛のことになります。フィリピンカラバオセンターでは、ミルク(牛乳)の多くをオーストラリアから輸入しているフィリピンの現状をカラバオの乳で代替することや、牛肉より美味なカラバオ肉を生産する研究をしています。センター長に就任して3日目というDr. Arnel del Barrioが、たまたまオフィスに来られていて対応いただきました。島根大学、三重大学などとの協働も進めているようで、JSPS拠点形成事業や、日本の多くの大学が着手している「大学発の起業」などに関心を示してくれました。この日は事務所を訪問するとともに、畜舎の見学も行いました。カラバオの品種改良や交配の現場を見ることも出来ました。

CPPのメンバーと。

PCCのメンバーと。

これまでフィリピンは主にマニラ市内を中心に訪問してきましたが、地方の研究機関を訪問し、研究の現場を見学することには大いに意義があったと言えます。いずれの研究機関においても、JSPSの論博プログラムや外国人特別研究員に関心のある若手研究者が在籍しており、JSPSの事業に対する需要を感じました。

今後とも、当センターはフィリピンにおける科学技術の発展に貢献できるよう、活動を続けていく所存です。

Dr. Arnel del Barrio所長と

Dr. Arnel del Barrio所長と

PCCが開発したヨーグルトドリンク

PCCが開発したヨーグルトドリンク

畜舎の風景

畜舎の風景

PCCからの説明

PCCからの説明

Philippine Carabao Center

Philippine Carabao Center

2014年7月12日午前中に開催されたSanto Tomas大学でのJSPS事業説明会を終えて、午後から日曜までの二日間、JSPS同窓会のメンバーが所属している研究機関を訪問して、どのような研究活動をしているかを視察しました。

SEAFDECないの研究施設

SEAFDEC内の研究施設

最初は、マニラから車で2時間強のラグーナ県(名前のとおり大きな干潟というか湖がある)にある東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC・South East Asian Fisheries Development Center)Binangonan Freshwater Stationを訪問しました。SEAFDECはJSPSフィリピン同窓会のDr. Ma. Rowena R. Eguiaが所属する機関であり、JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業の拠点機関として2011-14年の3年間本事業にも参加しました。今回は、研究施設について、Dr. Frolan A. Ayaが案内頂きました。フィリピンのSEAFDECの施設は4つありますが、Binangonan Freshwater Stationは主に淡水魚の養殖技術を開発し、地元の漁民の所得向上のための技術指導などもやっているとのことです。

Dr. Ayaは国費留学生で北海道大学で博士号を取得しており、JSPSの招へい事業に関心があるとのことでしたので、事業の概要についても個別に説明しました。

研究所はバエ湖に浮かぶ島にあるので、船で渡る必要がある。

研究所はバエ湖に浮かぶ島にあるので、船で渡る必要がある。

バエ湖

バエ湖

SEAFDECの建物。こちらは宿舎。

SEAFDECの建物。こちらは宿舎。

研究設備

研究設備

山下センター長に説明するDr. Aya。

山下センター長に説明するDr. Aya

Dr. Aya及び今回説明してくれた学生の皆さんと。

Dr. Aya及び今回説明してくれた学生の皆さんと。

今回の訪問に同行頂いた同窓会理事のDr. Danilda H. Duranと。

今回の訪問に同行頂いた同窓会理事のDr. Danilda H. Duranと。

2014年7月12日、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)の協力により、フィリピン・マニラのSanto Tomas大学(UST)でJSPS事業説明会を開催しました。

参加者全員での集合写真

参加者全員での集合写真

USTは1611年に創設されたアジアで最も歴史のあるカトリック系の私立大学で、18の学部を持つ総合大学です。過去に4名のフィリピンの大統領を輩出しています。2013年3月5日に同窓会理事のMaria Natalia R. Dimaano教授を訪問した際、当センターから提案したUSTでのJSPS事業説明会が、今回ようやく実現したことになります。

事業説明会では、Philipina A. Marcelo教授・工学部長による挨拶の後、JSPSを代表して亀井JSPS人物交流課長が挨拶を行い、フィリピンと日本は距離も近く、台風などの自然災害に悩まされる等の共通点も多い。また日本に在住するフィリピン人も多く生活もしやすいことから、多くの研究者が日本での研究活動を実施して欲しいと述べました。当センターからはセンター長がJSPSの概要を説明し、副センター長がJSPS国際事業について説明を行いました。

また今回は前日に同窓会シンポジウムで基調講演を行って頂いた明治薬科大学 齋藤直樹教授にもご自身のJSPS事業の推進について講演頂きました。齋藤教授からは、ご自身で実施されたアジア・アフリカ学術基盤形成事業を通じてのフィリピンとの共同研究への貢献について講演いただき、フィリピンの研究者に対して温かいメッセージをいただきました。

明治薬科大学齋藤直樹教授の講演

明治薬科大学齋藤直樹教授の講演

齋藤先生の講演の後、JSPSフィリピン同窓会からの事業紹介として、JSPSフィリピン同窓会理事であり、論文博士号取得希望者に対する支援事業において博士号を取得されたPhilippine Carabao CenterのDr. Danilda H. Duranに、同事業へ申請した経緯や、日本での研究生活と同事業を機に構築した日本人研究者とのネットワーク等について講演いただきました。

閉会の辞はDr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長より頂きました。フィリピン同窓会会長は交代となるため、今回が会長の最後の業務となりました。

質疑応答では、受け入れ教員の探し方や各事業の採択率、申請すべきプログラムについて等、具体的な質問が相次ぎ、JSPSのプログラムに対する需要の高さがうかがわれました。今回の事業説明会では、土曜日にも関わらず60名の参加があり、フィリピンと日本の関係も深く、当地での事業説明会の必要性を再認識しました。

熱心に聴き入る参加者

熱心に聴き入る参加者

2014年7月11日、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第2回シンポジウム“HEALTH and the ENVIRONMENT”を開催しました。

全体の集合写真

全体の集合写真

JSPSフィリピン同窓会 (JSPS Alumni Association of Philippines・JAAP)は元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足しました。その後外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAPに変更し、2013年11月にJSPSの第14番目の公式同窓会として発足しました。

フィリピンではおなじみとなった国歌斉唱の後、Dr. Raymond Tan デ・ラサール大学研究担当副学長が挨拶を述べ、亀井武JSPS人物交流課長、北川達生在フィリピン日本大使館参事官、Prof. Fortunato T. Dela Penaフィリピン科学技術省(DOST)次官が祝辞を述べました。続いて、Dr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長からJAAPの活動紹介が行われました。

挨拶される Dela Pena次官

挨拶される Dela Pena次官

JAAPの活動概要を説明するPrudente会長

JAAPの活動概要を説明するPrudente会長

基調講演は、明治薬科大学生命創薬科学科教授の齋藤直樹教授に「Chemistry of Antitumor 1,2,3,4-Tetrahydroisoquinoline Marine Natural Products」を演題として実施頂きました。齋藤教授は、齋藤教授は、海洋生物資源からの創薬開発研究に関する生物資源調査(Bioprospecting)を実施されています。今回の講演では、以前JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業を実施された時の研究内容を踏まえ、国際的な共同研究、また基礎研究を推進することについてのの重要性について講演いただました。

講演される齋藤教授

講演される齋藤教授

セミナー風景

セミナー風景

講演後の質疑応答風景

講演後の質疑応答風景

基調講演の後、JSPSフィリピン同窓会メンバーによる講演として、この後の同窓会総会で新会長に選出されたフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、同窓会理事でTechnological Institute of the Philippines 教授のDr. Custer Deocaris、またミンダナオ州立大学イリガン工科校(Mindanao State University, Iligan Institute of Technology)のDr. Evelyn Creenciaが実施され、参加者からの熱心な質疑応答が行われました。最終的に今回のシンポジウムには、80名の参加がありました。

講演されるMontoya JAAP次期会長

講演されるMontoya JAAP次期会長

講演される Deocaris理事

講演される Deocaris理事

講演される Creencia教授

講演される Creencia教授

引き続いて、第二回JSPSフィリピン同窓会総会が実施されました。今回の同窓会総会では同窓会理事会の選挙が行われ、会長にフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、副会長は現同窓会監査役でデ・ラサール大学のSusan M. Gallardoが副会長、事務局長にはセントラル・ルソン州立大学のDr. Renato G. Reyes、会計に現副会長のSEAFDECのDr. Maria Rowena Eguia、広報に現同窓会理事でフィリピンカラバオセンターのDr. Danilda H. Duranが選出されました。新理事会は、早速7月25日に理事会を実施することとなりました。

同窓会理事会の集合写真

同窓会理事会の集合写真

同窓会総会終了後、会場を移してレセプションが行われ、和やかな雰囲気の中、同窓会員、JSPS及び大使館関係者の交流が図られました。当センターとしては、今後も更なる支援を行っていくとともに、同窓会と在フィリピン日本大使館との連携についても推進していく所存です。

同窓会レセプション後の集合写真

同窓会レセプション後の集合写真

デ・ラサール大学

デ・ラサール大学

2014年7月9日、大阪大学工学研究科櫻井英博教授、分子科学研究所山本浩史教授が当センターを来訪されました。

櫻井教授は2012年10月30日以来の当センター来訪となりました。前回の訪問時は分子科学研究所の所属でしたが、2014年4月より大阪大学工学研究科応用化学専攻に着任されたとのことで、今後も分子研には併任教授として籍は残されるとのことでした。今回は分子研の後任にあたる山本教授とともにご来訪いただき、打ち合わせには大阪大学ASEANセンターの望月太郎教授にもご同席頂きました。

櫻井教授はこれまでも若手研究者及び学生の受け入れを担当しており、今回は交換留学生の面接のためにタイを来訪されたとのことです。分子研とチュラロンコン大学、総合研究大学院大学とのデュアルディグリープログラムも進めているとのことで、留学生の話題が中心となり、特に大阪大学の望月教授とは、工学研究科応用化学専攻における英語コースの設置及び学部での英語教育の充実について、様々な意見交換が行われました。

左から山田副センター長、櫻井教授、望月教授、山本教授、山下センター長

左から山田副センター長、櫻井教授、望月教授、山本教授、山下センター長

7月4日、キングモンクット工科大学ラカバン(以下KMITL)でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は1960年に日本政府より学術面での支援を受け、ノンタブリ電気通信訓練センターとして設立されました。その後1986年に大学として認可され、現在では工学部をはじめ、理農工系の学部が設置され工学系分野のタイを代表する大学となりました。日本との学術交流の歴史も長く、1960年から日本政府の支援を受けて、日本から多くの研究者や専門家がカリキュラム作成支援や技術指導のために同大学に派遣され、現在も共同研究や人材育成面での連携が継続しています。

KMITLには、東海大学、国立高等専門学校機構(高専機構)、福岡工業大学のブランチオフィスが設置されています。今回は、これら3機関とも連携し、オフィスを訪問するとともに、事業説明会にも各機関の代表者にご参加いただき、パンフレット配布や紹介プレゼンテーション行っていただきました。

副学長表敬訪問
Anantawat Kunakorn国際交流担当副学長を表敬訪問し、タイの学術情報について意見交換しました。副学長は、かつてタイの研究者は欧米志向だったが、アジア全体の経済発展とともに、アジアの大学に注目するようになってきたと近年の学術情勢の変化に言及し、JSPSの研究者招へい事業はKMITLでも人気が高く、大学としてもより多くの研究者に日本で研鑽を積んできてほしいと思っていると述べました。しかし一方で、タイ人研究者の海外流出を懸念しており、JSPSのフェローシップを受給した外国人研究者は、将来的に日本で研究する義務があるのかと質問されました。当センターより、フェローシップ終了後に日本の大学で研究員となる義務はないことを説明し、日本での経験を帰国後のキャリアに生かしてほしいと伝えました。


日本の高等教育機関オフィス訪問

東海大学
東海大学は2003年よりASEANオフィスを設置し、現在、富田紘央助教がリエゾン・オフィサーとして常駐しています。事務所では同大学の情報発信に加えて、同大学へ進学を希望するタイ人学生に対して日本語の予備教育を行っています。同大学のタイ人留学生の受け入れは1954年にスタートし、その後、数多くの留学生を受け入れ育成してきました。

東海大学について説明する富田助教

東海大学について説明する富田助教

東海大学オフィス

東海大学オフィス

高専機構
高専機構は、教育研究連携のためにKMITLを訪問した高等専門学校教員の研究室としてオフィスを活用するほか、全国の高等専門学校のパンフレットを常設しKMITLの学生へ情報発信し、交換留学などの学生交流促進に役立てています。また、同機構はRuttikorn Varakulsiripunth泰日工業大学情報学部長に国際交流コーディネーターを委任されており、現地での国際交流促進に努めています。

KMITLの担当者による高専機構オフィスの説明

KMITLの担当者による高専機構オフィスの説明

高専機構オフィス

高専機構オフィス

福岡工業大学
福岡工業大学は、KMITLと学術連携を行っており2011年よりKMITL内に福工大バンコクオフィスを設置し、同大学へ留学する前の日本語教育を行っています。KMITLへ日本人学生の派遣も行っています。

福岡工業大学オフィスに掲示されているタイ人学生の日本留学の様子

福岡工業大学オフィスに掲示されているタイ人学生の日本留学の様子

福岡工業大学オフィス

福岡工業大学オフィス

JSPS事業説明会
今回の事業説明会には、50名近くの研究者が参加しました。Anantawat副学長の開会の挨拶の後、山下センター長よりJSPSの概要に加えて、日本の大学の国際化や海外留学する研究者が減少傾向にあることを説明しました。山田副センター長よりタイ語でJSPSの国際事業を説明し、特に、申請書を書く際の具体的なアドバイスを行いました。JSPS外国人特別研究員に採択され、北海道大学で研究されたKMITL工学部Dr. Duangkamol Na Ranongより申請の経緯や日本での生活について楽しい思い出話も含めながら体験談を話していただきました。
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Dr. Duangkamolによる説明

Dr. Duangkamolによる説明

高等教育機関の紹介
JSPSの事業説明に引き続き、KMITLにオフィスを置く3機関に各機関の紹介をしていただきました。Ruttikorn情報学部長より高等専門学校の紹介とタイの工科大学の違いなどについてご説明いただきました。また、Ruttikorn情報学部長は、福岡工業大学のアドバイザーも以前勤めておられたため、同大学の紹介も行っていただきました。JSPS事業に申請する際の受け入れ研究者を探す際は、両機関のオフィスを訪れる日本人教員にコンタクトを取ってほしいと助言されました。

Ruttikorn情報学部長による高専及び福岡工業大学の説明

Ruttikorn情報学部長による高専及び福岡工業大学の説明

東海大学については、富田助教より、KMITLとの長い交流の歴史に触れ、東海大学へ留学する場合、KMITL内のオフィスで申請書の受付及び入学に関する相談など可能であること、また授業料の減免について詳細に説明いただきました。

富田助教による東海大学の紹介

富田助教による東海大学の紹介

KMITL内に設置したオフィスを活用し、日本の高等教育機関が学生や研究者交流を盛んに実施している様子知ることができました。また、事業説明会の中で、日本の高等教育機関に各機関の活動を紹介していただいたことで、タイ人研究者に、日本との学術交流について具体的なイメージを持っていただけたのではないかと思います。

左から山田副センター長、富田助教、Ruttikorn情報学部長、山下センター長、Anantawat副学長、Dr. Duangkamol

左から山田副センター長、富田助教、Ruttikorn情報学部長、山下センター長、Anantawat副学長、Dr. Duangkamol

2014年7月3日、在タイバングラデシュ大使館を表敬訪問し、Kazi Imtiaz Hossain大使及びAzizur Rahman総領事と対談しました。

山下センター長よりJSPSの概要と国際事業、バンコク研究連絡センターの機能とJSPSバングラデシュ同窓会の活動についてHossain大使とRahman総領事に紹介しました。

外国人特別研究員事業においては、バングラデシュの若手研究者が毎年10名以上採択され、採択者数全体の5%を占めています。また、バングラデシュの大学には博士号を持たずに大学で職に就いた教員も多いため、論文博士号取得希望者に対する支援事業の需要も多いようです。さらに、同国では食糧安全保障対策が喫緊の課題ですが、JSPSバングラデシュ同窓会員には農学分野の研究者が多くJSPS国際事業を活用して農学分野の研究者が育成されています。

Hossain大使は、これらのJSPS事業の実績を踏まえて、日本の研究支援は国を限定せず、直接的な見返りを求めない長期的な投資であると述べ、JSPSの人材育成を評価されました。
しかし、バングラデシュの研究者は、研究資金が必要でもそれを獲得するための情報に十分にアクセスできていないため、バングラデシュでJSPS国際事業の情報を発信してほしいと、当センターの活動に期待を示されました。

Hossain大使との対談で、バングラデシュにおいてJSPS国際事業への潜在的な需要が非常に高いことがわかりました。バンコク研究連絡センターは、9月にバングラデシュ農業大学でJSPS事業説明会を実施し、12月にバングラデシュ同窓会が実施するシンポジウムに出席し、日本からの講演者の招聘を支援する予定です。

左から轟国際協力員、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー、Hossain大使、山下センター長、Rahman総領事

左から轟国際協力員、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー、Hossain大使、山下センター長、Rahman総領事

2014年7月2日在タイフィリピン大使館を表敬訪問しEdgar B. Bagajos公使兼総領事と対談しました。

まず、山下センター長よりJSPSの概要とバンコク研究連絡センターがASEAN諸国及びバングラデシュを管轄していること等、その役割について説明しました。JSPSの国際事業について、論文博士号取得希望者に対する支援事業(以下、論博事業)と外国人研究者招へい事業を中心に説明したところ、Edgar B. Bagajos公使兼総領事はフィリピンは自然科学分野に弱いためその分野に強い日本との連携はとても歓迎すると述べました。

さらに、JSPSフィリピン同窓会の設立経緯と活動についても紹介しました。同会は、論博事業で博士号を取得した研究者が中心となり、科学技術省(Department of Science and Technology(DOST))の支援を受け、2005年に設立されていた組織が、2013年に外国人研究者招へい事業などのその他の事業経験者も会員に含めてJSPSの公認同窓会として設立されました。JSPSフィリピン同窓会は、シンポジウム開催のほか社会や若者に対して科学技術を広めるアウトリーチ活動を実施しています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事は、フィリピンの学生の多くは自然科学分野を敬遠する傾向にあるが、フィリピンの発展のためには科学技術に強い人材の育成が求められており、フィリピンの若者の科学技術への関心を高めてほしいと、JSPSフィリピン同窓会の活動に期待を示されました。

また、今後フィリピンとタイの研究者が交流する機会があれば、フィリピン大使館としても支援していきたいと、今後の連携にも意欲を示されました。これに対して、JSPSバンコクセンターとしてもフィリピン研究者がタイの研究者と交流したい場合は、JSPSタイ同窓会のネットワークを活用して協力したいと伝えました。

ASEAN経済共同体の発足が2015年に迫る中で、ASEAN域内での学術交流の機運が高まっています。日本の大学や研究者もその交流ネットワークの中に参加していけるよう、当センターもJSPS国際事業の情報発信と所管エリアでの同窓会活動の支援によりいっそう力を入れて行きたいと考えています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長

2014年7月2日、2014年度第二回JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で行いました。出席者は以下の通りです。

集合写真

集合写真

-Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Supavadee Aramvith, Treasurer
3. Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
4. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
5. Dr. Porphant Ouyyanont, Public Relation
6. Dr. Pacharee Thongkamkoon, Committee
7. Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee

-JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison Officer, JSPS Bangkok Office

-NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms. Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level, NRCT
3. Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer,NRCT
4. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer, NRCT

-Observer
1. Dr. Sirikan Yamada, Division of Gastrointestinal Surgery and Endoscopoy, Department of Surgery, Faculty of Medicine, Chiang Mai University
2. Dr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine Faculty of Medicine,Khon Kaen University

今回の理事会は、同窓会理事のほか、オブザーバーとしてJSPS及びNRCT、またチェンマイ、コンケンの代表として、チェンマイ大学のDr. Sirikan、コンケン大学のDr. Kittisakに参加頂きました。オブザーバーとしての参加とはなりますが、同窓会総会の承認を経て、今後は各地域代表の理事として理事会に参加頂く予定です。今回も、オブザーバー参加にもかかわらず、様々な発言を頂きました。

今回の会議では、2014年度第一回理事会の議事録の承認、8月8日に実施のNRCT Research EXPOの進捗状況、JAATロゴのデザイン、JAATウェブサイトの作成について議論しました。また、Sunee会長からは、前回の理事会で議論された在タイ日本国大使の名誉会員への就任について了承があった旨、出席者に報告がありました。

次回のタイ同窓会理事会は、2014年10月8日に実施予定です。

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。

会議風景

会議風景

2014年6月28日、京都大学ASEAN拠点開所式及び記念シンポジウムが開催され、日本及びASEAN各国の高等教育及び科学技術関連機関の関係者総勢250名以上が参加しました。当センターからはセンター長、副センター長、国際協力員が出席しました。

京都大学は、ASEAN地域の大学との研究及び教育における連携を支援し、同地域におけるグローバルネットワークを強化する拠点として、バンコク市内にASEAN拠点を設置しました。

式典に先立ち、「Kyoto University and ASEAN –Past, Present, and Future」と題された記念シンポジウムでは、ASEAN各国の大学と連携して実施している4つの研究プロジェクト及び、3つの教育プロジェクトが紹介されました。また、ASEAN各国の大学との研究や教育連携プロジェクトを紹介するポスター展示も同時に実施され、文部科学省の博士課程教育リーディングプログラムやJSPSアジア研究教育拠点事業に採択されたプロジェクトも含まれていました。

ポスター展示の様子

ポスター展示の様子

式典では、松本紘京都大学総長の挨拶に引き続き、土屋定之文部科学省審議官、佐藤重和在タイ日本国大使館大使より、京都大学がタイに事務所を設置したことに対し、歓迎の意が述べられました。また柴山守京都大学ASEAN拠点長より、同拠点の役割が紹介されました。

松本紘京都大学総長による挨拶

松本紘京都大学総長による挨拶

柴山守京都大学ASEAN拠点長による同拠点の説明

柴山守京都大学ASEAN拠点長による同拠点の説明

式典後のレセプションでは、参加者間で積極的に情報交換が実施されました。特に、センター長の専門分野である持続可能な開発のための教育について、防災面からの研究に携わっていらっしゃる京都大学大学院地球環境学堂ショウラジブ教授とお会いし、防災分野でのASEAN各国との研究連携においては、日本の高い技術分野が着目される傾向にあるが、防災のためには、日本の人文社会科学分野での研究連携も重要であるというご意見をいただきました。

2014年度に入り、首都大学東京、名古屋大学、長岡技術科学大学がバンコクに事務所を開設し、京都大学を含めて、現在、30近くの日本の大学がタイに事務所を設置し、ASEAN域内の高等教育機関や研究機関との教育及び研究の連携が加速しています。

開所式及び記念シンポジウムの参加者

開所式及び記念シンポジウムの参加者

2014年6月27日、京都大学藤井滋穂地球環境学堂長、梶井克純教授、水野啓准教授、鬼塚健一郎助教、廣瀬泰子教務掛長、輝川尚子国際学生交流課特定職員が当センターを来訪されました。

藤井学堂長を代表とした研究グループはJSPS研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)B.アジア・アフリカ学術基盤形成型で、「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」を研究交流課題として平成25年度より採択されています。本事業は、ベトナムのハノイ理工科大学、フエ大学、ダナン工科大学をハブ拠点、タイ・コンケン大学、ラオス・チャンパサック大学、カンボジア・王立農業大学を準ハブ拠点として、インドシナ地域の環境問題解決のため、学際的・国際的協働体制を確立することを目指しています。

今回の訪問は6月28日に開催される京都大学ASEAN拠点の開所式に伴い当センターを訪問されたもので、日本学生支援機構(JASSO)山本所長も交え意見交換を実施しました。当センターからはJSPSの事業、またJSPS同窓会についても説明するとともに、当センターでJSPS事業説明会を研究者向けに実施するにあたって、受け入れ研究者を見つける方法等、研究者目線からのアドバイスを頂きました。

また、この日は京都大学ASEAN拠点開所式に先立つプレシンポジウムが開催されましたが、その中で、JSPS研究拠点形成事業「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」の第八回ワークショップ開催され、センター長が出席しました。ワークショップには、ベトナムから4大学(ハノイ理工科大学、フエ大学、フエ農林科大学、ダナン工科大学)、カンボジア(王立農業大学)、ラオス(チャンパサック大学)からそれぞれ1大学、タイから3大学(マヒドン大学、キングモンクット・トンブリ工科大学、キングモンクット・ラカバン工科大学)が参加し、それぞれの環境問題への取り組みの事例発表を行いました。

今後とも当センターは東南アジアを対象としたJSPSのプロジェクト拠点との連携を強化していく所存です。

「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」ワークショップ参加者

「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」ワークショップ参加者

2014年6月20日、タイ学術研究会議(NRCT)を訪問し、定例のミーティングを開催しました。出席者は以下の通りです。今回の中心の議題は、2014年8月8日に開催されるNRCT主催のThailand Research EXPOの実質的な打ち合わせということで、JSPSタイ同窓会(JAAT)のSunee会長、Danai事務局長も出席しました。今回の出席者は下記の通りです。

– NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level
3.Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer
3. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

– JAAT Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Danai Tiwawech, Secretary

– JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director Designate, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison, JSPS Bangkok Office

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2014年6月17日、カセサート大学カンペンセンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。カセサート大学は、農業、林業、漁業、法律と経済の4つの学部をもとに、70年前に設立されました。現在では、同大学の農林業分野は世界的にも高く評価されており、2014年分野別のQS大学ランキングにおいては、世界で48位と位置づけられています。同分野における日本の大学との共同研究も盛んで、現在、JSPS国際事業において、カセサート大学との共同研究を5プロジェクト以上支援しています。

カセサート大学付属動物病院

カセサート大学付属動物病院

農業工学分野の校舎

農業工学分野の校舎

若手を中心に、20名以上の研究者が参加し、山田副センター長がJSPS国際事業を説明しました。また、JSPS論博事業の支援を受けて、京都大学で博士号を取得し、現在、JSPSタイ同窓会の理事も務めていただいているカセサート大学農学部Dr. Suratwadee研究員に、論文博士号取得希望者に対する支援事業への申請の手順や申請書の書き方を詳細に説明していただきました。

Dr. Suratwadee研究員による論博事業説明

Dr. Suratwadee研究員による論博事業説明

参加者からは、日本人の受け入れ研究者の探し方や、外国人研究者招聘事業で求められる学術実績などについて質問がありました。これに対して、当センターより、受け入れ研究者を探す際に、日本の大学が、ホームページ上で公開している研究者情報を活用できること、また、事業へ申請する際には、論文実績が大切であることをアドバイスしました。

2014年6月16日、若林茂則副学長・文学部教授と小川正純国際プログラムコーディネーターがご来訪され、国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター福田所長並びに日本学生支援機構(JASSO)山本所長も交えて情報交換しました。

若林副学長は、昨年5月にも一度ご来訪されており、その折(5月28日)バンコクで開催された中央大学第一回グローバル中央シンポジウム「国際環境問題-タイを中心にして」を当センターが名義後援させて頂きました。
グローバル人材養成推進事業を受託したことを契機に、短期留学する学生の数が1000名を超えたとのことです。

今回のタイ訪問は、今後アセアン地域からの留学生確保、JFが実施している「日本語パートナーシップ」への院生・若手教員の派遣、ダブルディグリーの可能性を交流締結大学との打ち合わせなどを兼ねた調査が目的だそうです。

今後とも当センターとしては、同大学の国際化のためにご協力していきたいと思います。

左からJF福田所長、若林茂則副学長、山下センター長、小川正純国際プログラムコーディネーター、JASSO山本所長

左からJF福田所長、若林茂則副学長、山下センター長、小川正純国際プログラムコーディネーター、JASSO山本所長

2014年6月12日、秋田大学教育文化学部高樋さち子准教授が当センターを来訪されました。

高樋准教授は、現在、ミャンマーをフィールドとして調査研究を実施されています。そのため、当センターは、高樋先生にご協力いただきながら、ミャンマーの最新の学術情報についての報告書(カントリーレポート)作成を進めています。今回は、当センターがミャンマーで調査を実施するための事前打ち合わせのためにご来訪いただき、ミャンマーの大学や高等教育機関について情報交換を行いました。

また、高樋准教授は、インドネシアのガジャマダ大学の客員教員も務めておられ、当センターが9月にインドネシアにおいて実施するJSPS事業説明会についても、当日の段取りや、現地の大学事情等について情報提供いただきました。

左から轟国際協力員、高樋准教授、山下センター長、山田副センター長

左から轟国際協力員、高樋准教授、山下センター長、山田副センター長

2014年5月30日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を開催しました。チェンマイ大学は、今年で創立50周年を迎える歴史ある大学であるとともに、2014年QSアジア大学ランキングにおいて92位に位置づけられ、学術面においても高い評価を受けています。

今回の事業説明会は、昨年の7月にチェンマイ大学で事業説明会を実施した際に、Dr. Avorn Opatratanakit学長補佐(教育・研究担当)を表敬訪問し、同大学において、今後定期的に事業説明会を実施することを当センターより提案し、チェンマイ大学の協力の下、実現したものです。今回の事業説明会には若手から中堅の研究者まで50名ほどが集まりました。

事業説明会のオープニングに先立ち、会場でJSPS広報映像「JSPS Supports Science」を放映し、タイ人研究者たちにJSPSの学術支援の方針を紹介しました。

Avorn学長補佐の挨拶で会を開催し、まず、センター長がJSPSの概要を説明し、副センター長がタイ語でJSPS国際事業について説明を行いました。また、JSPSのタイにおけるカウンターパートであるタイ学術研究会議(NRCT)の Pimpun Pongpidjayamaad国際事業部長にもご参加いただいており、JSPSとNRCTが長年協力して日本とタイの研究者の交流を支援してきたこと、また、論文博士号取得希望者に対する支援事業、二国間交流事業について申請手続きや支援実績をご説明いただきました。

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

JSPS及びNRCTからの事業説明に引き続き、JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業において、神戸大学で博士号を取得されたチェンマイ大学医学部Sirikan Yamada准教授と北海道大学で博士号を取得されたチェンマイ大学理学部Saisamorn Lumyong教授に、同事業へ申請した経緯や、日本での研究生活と同事業を機に構築した日本人研究者とのネットワーク等についてお話しいただきました。

さらに、JSPSタイ同窓会(JAAT)の Sunee Mallikamarl会長とJiraporn Shauvalit理事にも、タイ北部地方での同窓会活動を強化するためにご参加いただき、JAATの活動について説明いただきました。

質疑応答では、若手研究者からは、主に研究者招聘事業について、中堅の研究者からは二国間交流事業や研究拠点形成事業について質問を受けました。JSPSバンコク研究連絡センターおよびNRCTから申請手順などについて回答するとともに、Sirikan 准教授とSaisamorn 教授から、申請する際のアドバイスを行っていただきました。

事業説明会後に、Sunee会長、Jiraporn理事、Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授及び、JSPSバンコク研究連絡センターでJAAT地域会合を実施しました。Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授に、同窓会に加入していただくとともに、タイ北部でのJAAT活動の中核として活動していただくようSunee会長より依頼しました。また、7月に実施予定のJAAT理事会に北部同窓会員の代表としてSirikan准教授にご参加いただくことになりました。

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今回の事業説明会には、NRCTやJAAT理事にもご参加いただいたことで、日本人研究者との共同研究や日本での研究生活とその後のキャリアパスについて、より具体的な情報提供をタイ人研究者に対して行うことができました。

さらに、JAATにチェンマイ大学から二人の会員を新たに迎え、これを機にタイ北部においてJSPSタイ同窓会の活動が活発化することが期待されます。

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2014年5月30日に実施したチェンマイ大学でのJSPS事業説明会に先立ち、5月29日に在チェンマイ日本国総領事館を訪問しました。チェンマイは、タイの第2の都市であり、タイ北部地方の文化、経済の中心地です。

藤井昭彦総領事、近藤知弘副領事にお会いして、JSPSバンコク研究連絡センターとチェンマイ大学との過去5年間の交流実績及び、JSPS国際事業において支援している日本とタイの学術交流では、医農工分野の採択件数が多いことを報告しました。また、今回のチェンマイ大学におけるJSPS事業説明会では、JSPSタイ同窓会長と理事にも参加していただき、バンコク研究連絡センターとしてタイ北部地方での同窓会員の獲得と活動の活性化に努めていることを説明しました。藤井総領事は、日本政府奨学金による留学生の同窓会活動が、タイと日本の橋渡しとして、総領事館の活動においても大きな役割を果たしていることを踏まえ、チェンマイにおけるJSPS同窓会活動の活性化にも期待を示されました。

左から山田副センター長、山下センター長、藤井総領事、轟国際協力員

左から山田副センター長、山下センター長、藤井総領事、轟国際協力員

2014年5月7日、明治大学江藤賢一教授が、シーナカリンウィロート大学Wanasin Sattayanuwat国際部及び社会 連携部長補佐とご一緒に当センターを来訪されました。明治大学は、シーナカリンウィロート大学の中にASEANセンターを設置しており、今年の2月に江藤教授のご紹介でJSPS事業説明会を実施しました。

Wanasin副学部長及び江藤教授とともに、今年度のシーナカリンウィロート大学でのJSPS事業説明会の開催方法や時期について議論を行いました。また、Wanasin副学部長は、日本での研究活動の実施及び日本の研究者との共同研究に関心があり、副センター長より外国人研究者招聘事業を紹介し、申請方法や支援経費について説明しました。

左から江藤教授、Wanasin副学部長、山下センター長、JASSO山本所長、山田副センター長

左から江藤教授、Wanasin副学部長、山下センター長、JASSO山本所長、山田副センター長

2014年5月2日、マヒドン大学でJSPS事業説明会を開催しました。

マヒドン大学は、2013年4月に発表されたTimes Higher Educationアジア大学ランキングで61位に位置づけられており、特に国際展開の面で高い評価を受けています。

今回の事業説明会は、3月24日にマヒドン大学を表敬した際に、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長に、同大学でのJSPS事業説明会開催を了承していただいたことで開催することができました。事業説明会には、表敬訪問の際にもご一緒させていただいた大阪大学ASEANセンター望月センター長にもご参加いただきました。

事業説明会では、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長から挨拶頂きました。JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また国際協力員が国際事業について説明を行いました。

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また、JSPS論文博士号取得支援事業において長崎大学で博士号を取得されたタイ保健省の
Archawin Rojanawiwat博士より、日本での研究や生活について自身の経験や、申請の際の具体的なアドバイスを話していただきました。

講演を行うArchawin Rojanawiwat博士

講演を行うArchawin Rojanawiwat博士

質疑応答では、外国人特別研究員や外国人招聘研究者へ申請したいが、受け入れ研究者をどのように探したらよいかという質問が数多く寄せられました。

これに対して、山下センター長より、バンコクには20以上の日本の大学がオフィスを設置しており、日本の受け入れ研究者を探す際に、ぜひこれらのオフィスを活用してほしいと回答しました。また、大阪大学ASEANセンター望月センター長より、大阪大学に所属する研究者との連携を希望する場合は、ぜひ、同大学のASEANセンターに連絡してほしいとアドバイス頂きました。さらに、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長からは、マヒドン大学は複数の日本の大学と協定を結んでおり、受け入れ研究者を探している場合、マヒドン大学の国際部が力になると、研究者に対して助言いただきました。

今回の説明会には、若手研究者を中心に50人ほどが参加し、JSPS国際事業に高い関心を持っていただきました。また、今回の説明会では、タイにオフィスを設置する日本の大学が、タイと日本の研究者の連携を促進するうえで大変大きな役割を果たしていることを改めて認識しました。今後も、タイと日本の大学との連携を強化しながら、JSPS事業説明会を実施していきます。

左からRatana Petch-Urai研究マネジメント部長、Archawin Rojanawiwat博士、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長、山下センター長、轟国際協力員、大阪大学ASEANセンター望月センター長、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー

左からRatana Petch-Urai研究マネジメント部長、Archawin Rojanawiwat博士、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長、山下センター長、轟国際協力員、大阪大学ASEANセンター望月センター長、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー

2014年4月28日、チュラロンコン大学持続可能な開発のための教育研究開発センターAthapol Anunthavorasakul所長が当センターを訪問されました。Athapol所長は、山下センター長と持続可能な開発のための教育について共同研究されており、今回は、その研究計画の打ち合わせのために来訪されました。
今回の打ち合わせでは、愛知県名古屋市及び岡山市において今年の11月に開催を予定している「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」へ共同研究の一環として参加することについて検討しました。

左からAthapol 所長、山下センター長

左からAthapol 所長、山下センター長

2014年4月25日名古屋大学バンコク事務所開所式がチュラロンコン大学にて行われ、センター長、副センター長、国際協力員が参加しました。

名古屋大学は、タイ王国及びその周辺諸国で展開している複数のプログラムを初め、タイの大学との学術交流や留学生獲得に向けた活動、及び同学の情報発信のアジア諸国における拠点としてバンコク事務所を設置しました。

開所式では、名古屋大学濵口道成学長、チュラロンコン大学Pirom Kamolratanakul学長が挨拶を行い、名古屋大学とタイの大学の長い連携の歴史に言及され、今後もバンコク事務所を拠点としてASEAN地域の大学と名古屋大学の研究者及び学生の交流を促進していきたいと述べられました。

また、在タイ日本国大使館佐藤重和特命全権大使より来賓挨拶が行われ、現在、多くの日本の大学がタイで活動していることをとてもうれしく思うと述べられました。

挨拶を行う濵口道成学長

挨拶を行う濵口道成学長

その後、チュラロンコン大学石油・石油科学研究科リサーチサービスセンター内に設置された名古屋大学バンコク事務所にて両学長によるテープカットが行われました。

名古屋大学バンコク事務所内見学

名古屋大学バンコク事務所内見学

開所式に引き続き、パトゥムワンプリンセスホテルでレセプションが開催され、山下センター長が乾杯の挨拶を務めました。

今週は、首都大学東京、長岡技術科学大学、名古屋大学の事務所が開設され、現在、20以上の日本の大学がタイにオフィスを設置しています。

2014年4月24日、長岡技術科学大学タイ事務所開所記念グローバル実務訓練セミナーが開催され、当センターよりセンター長、副センター長、国際協力員が参加しました。

長岡技術科学大学は、長い間、教育研究面において連携してきたタマサート大学の協力を得て、同大学ランシットキャンパス内にタイ事務所を開設しました。これは、文部科学省国立大学改革強化推進事業に採択された「三機関(長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学・国立高等専門学校機構)が連携・協同した教育改革事業」の一環として設置したものです。今後、長岡技術科学大学は、同事務所を拠点にし、タイの大学との教育研究の連携の推進、また、学生のインターンシップ提供先となるタイ国内の企業や機関との連携も強化していく予定です。

挨拶を行う武藤副学長

挨拶を行う武藤睦治副学長

セミナーでは、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、国立高等専門学校機構の3機関の連携状況、また、海外機関との連携について説明が行われたほか、長岡技術大学の提供するタイ国内の企業でのインターンシッププログラムに参加した同大学の学生による実務訓練経験の報告も行われました。

長岡技術科学大学について紹介する明田川正人教授

長岡技術科学大学について紹介する明田川正人教授

2014年4月23日、首都大学東京バンコク事務所オープニングレセプションがパトゥムワン・プリンセス・ホテルにて開催され、センター長、副センター長、国際協力員が出席しました。

首都大学東京は、同大学初の海外拠点として、チュラロンコン大学内にバンコク事務所を設置し、今後、ASEAN地域の大学・研究機関等との国際連携をより強化していく予定です。

レセプションでは、同大学と協定を締結しているチュラロンコン大学Prof. Pirom Kamolratanakul学長及び首都大学東京の原島文雄学長より挨拶が行われ、今後の両大学の研究教育面での連携について述べられました。また在タイ日本国大使館小林参事官、俵幸嗣一等書記官、国際交流基金福田所長、日本学生支援機構山本所長、山下センター長より来賓挨拶が行われ、首都大学東京のバンコク事務所開設を歓迎しました。

今回のレセプションには、タイにオフィスを設置する日本の大学関係者も数多く参加しており、ASEAN地域における各大学の活動について参加者間での情報交換も活発に行われました。

首都大学東京バンコク事務所を加えて、現在、20を超える日本の大学がタイにオフィスを設置しています。

参加者全体の集合写真

参加者全体の集合写真

2014年4月21日、京都大学ASEAN拠点の柴山守所長、藤枝絢子学術研究支援室リサーチアドミニストレーター、浦嶋真次財務部経理課長、田中正人研究国際部国際企画課長補佐が当センターを訪問されました。

京都大学は昨年度よりASEAN拠点開設に向けて準備しており、今年の2月に現地調査のために柴山守所長がバンコクに来られた際にも、当センターを訪問していただきました。
今回は、拠点開所に向けて、オフィス設備の確認や、開所式の準備等のためにバンコクを訪問されました。

柴山所長より、今後の京都大学のASEAN地域での展開構想についてご説明いただきました。また、拠点開所のための施設整備や、開所式の段取り、拠点に駐在する職員の住居面での懸念について相談を受け、JASSOタイ事務所の山本所長、山下センター長、山田副センター長を交えて、情報提供を行いました。

また、大阪大学ASEANセンター望月センター長にも途中からご参加いただき、ASEAN域内における日本の各大学の展開やG30の効果、ダブルディグリー制度の整備状況などについて、参加者間で活発な意見交換が行われました。

左から轟国際協力員、山田副センター長、JASSO山本所長、大阪大学ASEANセンター望月センター長、山下センター長、京都大学ASEAN拠点柴山所長、藤枝リサーチアドミニストレーター、浦嶋財務部経理課長、田中研究国際部国際企画課長補佐

左から轟国際協力員、山田副センター長、JASSO山本所長、大阪大学ASEANセンター望月センター長、山下センター長、京都大学ASEAN拠点柴山所長、藤枝リサーチアドミニストレーター、浦嶋財務部経理課長、田中研究国際部国際企画課長補佐

2014年4月18日、タマサート大学ビジネススクールのDuangjai Lortanavanit助教が当センターを訪問されました。

Duangjai助教は、2014年度外国人招へい研究者事業(長期)に採択されました。京都大学文学研究科の松田素二教授を受け入れ研究者とし、今年8月から9ヶ月間、観光による地域振興をテーマに研究活動を行い、沖縄、和歌山県高野山地域の現地調査、また三重県熊野市でのフィールドワークも実施されるとのことです。

Duangjai助教は2012年12月に当センターに初めてお越しになり、その際にJSPS事業について紹介させて頂くとともに、その後2013年1月に開催された「世界遺産と観光」をテーマにしたJSPS-NRCTセミナーにもご参加頂きました。昨年8月の外国人招へい研究者事業の申請の際も、申請上のアドバイスをさせて頂きましたが、無事に採択されたことを大変喜ばしく思います。

また、タマサート大学でのJSPS事業説明会の実施について相談したところ、是非実施して欲しいとのことで、早速国際交流担当教員に連絡して頂けることとなりました。タイ国内における有力大学での事業説明会実施について、今後も着実に進めていく所存です。

左からDuangjai助教、山田副センター長

左からDuangjai助教、山田副センター長

 

2014年4月10日、パトムワン工科大学でJSPSの事業説明会を開催しました。
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パトムワン工科大学は、タイにおける最初の工業系の職業技術学校として1932年に設立され、2004年に高等教育委員会の認可を得て、工科大学となりました。設立以来、応用理工学系の教育に力を入れてきました。また、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、一関工業高等専門学校、沖縄工業高等専門学校と覚書を締結し、日本の高等教育機関との学生及び教員の交流にも力を入れています。

事業説明会には、12名が参加し、副センター長より、論博事業、外国人特別研究員事業を中心にJSPSの国際事業の説明を行いました。

説明会には、日本の大学で研究をした経験を持つ研究者も参加しており、ホスト研究者の探し方や申請書の書き方等、具体的な質問が数多く寄せられました。これに対して、当センターより、日本の提携大学に所属する研究者にホスト研究者の打診をしてみること、また、論文の実績を積み上げることが大切であることなど、助言を行いました。
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2014年4月9日、京都大学東南アジア研究所の清水展教授、中西嘉宏准教授が当センターを来訪されました。

京都大学東南アジア研究所は、バンコクに連絡事務所を設置しており、中西准教授が2013年11月より駐在員をされていました。4月から清水教授が着任され、8月まで駐在される予定です。

JASSOタイ事務所の山本所長、山下センター長、山田副センター長を交えて、日本の大学のASEANにおける展開の現状についての情報交換と、東南アジアの学生や研究者に対して、どのように日本の大学をアピールしていけばよいかという議論が活発に行われました。

また、日本の独立行政法人や大学がタイに設置している事務所を運営する上での課題とノウハウについて情報交換を行いました。

清水教授はフィリピンをご専門のフィールドとされており、フィリピン同窓会を担当している当センターとしても、今後とも継続的に情報交換をしていきたいところです。

左からJASSO山本所長、中西准教授、山下センター長、山田副センター長、轟国際協力員

左からJASSO山本所長、中西准教授、山下センター長、山田副センター長、轟国際協力員

2014年4月9日、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で行いました。出席者は以下の通りです。

– Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Danai Tiwawech, Secretary
3. Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
4. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
5. Dr. Pacharee Thongkamkoon, Committee
6. Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee

– JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director Designate, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison, JSPS Bangkok Office

– NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms. Pawanee Chaleeratnakul, Policy and Planning Analyst
3. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

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今回の理事会は、新体制となってから初めての会合でした。
同窓会理事のほか、オブザーバーとしてJSPS及びNRCTが参加しました。同窓会理事会での議論、決定事項は下記の通りです。

・前回の議事録の確認が行われました。また、現在の理事会メンバーの任期は2015年2月までとし、その後、新たに同窓会理事を選出することになりました。

・2014年8月8日に開催されるNRCT主催のThailand Research EXPOにおいて、JAATは午前中のセッションで「健康と医療のための研究」というテーマに基づいてセミナーを行うことになりました。Danai理事が日本から講演者を1名招聘し、バンコク研究連  絡センターは招聘にかかる費用を支援する予定です。

・JAATの英語対訳版の規約が承認されました。

・JAAT同窓会員は、現在、98名の研究者が登録されていますが、そのうち55名が会費を払っていないため、今後もJAATの活動についての理解と支援を呼びかけていくことになりました。

・JAATの会員登録料と会費の管理について議論が行われました。

・JAAT規約に基づき、前副会長であるDr. Parithat氏に引き続き任期満了まで副会長を務めていただくことになりました。また、JAATホームページの記事をJAATの担当理事が作成し、バンコク研究連絡センターがホームページに掲載することが確認されました。

・地方におけるJAATの同窓会活動を活発化させるために、チェンマイ大学、ナレスワン大学、コンケン大学から同窓会会員を理事会にオブザーバーとして招聘する意向が確認されました。

・Sunee会長及びJiraporn理事が、5月30日にチェンマイ大学で実施するJSPS事業説明会に参加し、事業説明会後に、JAAT新会員獲得のために同窓会の会合を行うことに決まりました。

・JSPSの新しいロゴを当センターより紹介しました。また、JAATのマークにNRCTのロゴを加えるという案が出され、今後も議論を続けることとなりました。さらに、Sunee会長は、NRCTに対して、JAATの活動への継続的な支援を依頼しました。

・Sunee会長より、NRCT理事長、在タイ日本国大使館大使をJAATの名誉会員として加えたいとの申し出があり、それぞれNRCTと当センターで検討することになりました。

次回のタイ同窓会理事会は、2014年7月2日に実施予定です。

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会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
Minutes of the 14th Executive Committee of JSPS Alumni Thailand

2014年4月4日、大阪大学上海教育研究センターの次期センター長、大谷順子准教授がチュラロンコン大学水資源工学部Dr.Piyatida講師とともに当センターを来訪されました。

JSPS事業紹介に引き続き、アジアにおける日本の大学の学術展開や、研究者および学生の交流状況について意見交換を行いました。

また、日本の大学の研究室との連携に関心をお持ちのDr.Piyatida講師に対して、二国間交流事業や外国人特別研究員事業などのJSPSの国際事業を紹介しました。

大谷准教授は、大阪大学大学院人間科学研究科に所属され、4月から上海教育研究センターに着任される予定です。

左からDr.Piyatida講師、大谷順子准教授、山下センター長、轟国際協力員

左からDr.Piyatida講師、大谷順子准教授、山下センター長、轟国際協力員

2014年3月31日、JSPSタイ同窓会(JAAT)新同窓会長のDr. Sunee Mallikamarl、同窓会新理事のDr. Danai Tiwawech、Dr. Supavadee Aramvithが当センターを来訪されました。

3月14日に開催された同窓会総会の結果を受けて、同窓会新理事代表と、当センターからの引き継ぎ及び新年度の同窓会運営について協議を行いました。特にJSPS同窓会規約について、英語版が不完全だったため、センターで作成した上で同窓会長と確認しました。その他、4月上旬に開催予定である同窓会理事会の議事について事前議論を行いました。

当センターとしても、Sunee新会長の元で、心機一転タイ同窓会の支援を実施していく所存です。特に下記について今後推進していく所存です。

1.地方大学の理事の選任と協力依頼
これまで地方大学の理事は1名だけだったのを、各地域の有力大学の同窓会員を理事に選任し、各地域での同窓会活動の強化、新たな同窓会員の獲得、またJSPSの事業説明会の協力を依頼し、地方での同窓会活動を活性化を目指す。

2.NRCTの同窓会事業への参画推進
JSPSの対応機関であるNRCTはこれまで、同窓会の活動についてはあまり積極的には関わってこなかったが、今後は同窓会の理事会をNRCTで実施すること、NRCTにも会議に参画してもらい、一層の連携推進をセンターだけでなく同窓会とも図る。また、NRCTから同窓会への支援を要請する。

3.同窓会員のリクルートの推進
同窓会員数の増加について、同窓会とともに案を出し、会員数の増加に努める。

左からBuabchamaneeリエゾン・オフィサー、Sunee会長、Supavadee理事、Danai理事、センター長、副センター長

左からBuabchamaneeリエゾン・オフィサー、Sunee会長、Supavadee理事、Danai理事、センター長、副センター長

2014年3月27日、明治大学大六野耕作・政治経済学部長が、江藤賢一教授とご一緒に当センターを来訪し、国際交流基金(JF)の福田所長、日本学生支援機構(JASSO)の山本所長を交えて、意見交換を実施しました。シーナカリンウイロート大学の中にASEANセンターを開設している明治大学ですが、今年からは、タマサート大、チュラロンコン大とも学術交流協定(MOU)を結び、学生を留学させることになっているとのことで、都合30名を超える留学生がタイに来るとのことです。

また欧州のエラスムス・ムンドスとの連携で、ロッテルダム大学、ライデン大学、サセックス大学と、日本側は、明治大学・国際大学・桜美林大学のコンソーシアムで共同研究やダブルデグリーなどを目指すとのことで、明治大学のグローバル化が一層進展することを期待したいと思います。

左から明治大学江藤教授、センター長、明治大学大六野教授、JF福田所長、JASSO山本所長

左から明治大学江藤教授、センター長、明治大学大六野教授、JF福田所長、JASSO山本所長

2014年3月27日、九州大学法学研究院の五十君麻里子(いぎみ まりこ)教授が当センターを来訪されました。九州大学は「大学の世界展開力強化事業」を二つ受託(区分IとII)しておりますが、区分IIを、法学研究院が受託されています。事業計画の中には、タイ、シンガポール、マレーシアなどにおいて、九大の学生たちによる「日本文化紹介、日本語教育」のワークショップの実施が組み込まれているのですが、タイでの協力校がなかなか見つからないとのことで、タイの高校に広くチャンネルのある国際交流基金バンコクセンター(JF)や日本学生支援機構(JASSO)に相談に来られた際に同席させて頂きました。平林JF副所長、山本JASSO所長からは、4月以降、各地の高校で日本留学のガイダンスを実施する際に、そこでワークショップを実施すると良いのではないかの提案がありました。JSPSからは、チュラロンコン大教育学部のAthapol先生(昨年のJSPS-NRCTセミナーのコーデイネーター)が付属高校でESDや異文化理解教育のワークショップを実施しているので、それに合流することを提案しました。

左からJF平林副所長、五十君教授、センター長、JASSO山本所長

左からJF平林副所長、五十君教授、センター長、JASSO山本所長

2014年3月24日、3月末で退職される関達治・大阪大学バンコクセンター長と後任の望月太郎先生とご一緒にマヒドン大学サラヤキャンパスを訪問し、Prof. Dr. Prasit Palittapongampin研究担当副学長、Dr. Surakit Nathisuwan国際担当副学長並びに国際部長Boonyarat Suwanchinda国際部長と懇談しました。

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大阪大学については、新旧のセンター長交代のご挨拶でしたが、JSPSとしての今回の訪問目的は、マヒドン大学でのJSPSガイダンスセミナーの実施について大学当局の理解と協力をお願いするためでした。運よくイベントの核となる研究と国際担当の両副学長が同席してくれたことで、即座に開催日時がその場で決まり、5月2日(金)13時30分~16時にマヒドン大学サラヤキャンパスで実施することとなりました。

マヒドン大学には、JSPS事業を通して日本との関係の深い研究者も多く、セミナーでは、何人かの先生に日本での研究体験についてご講演いただく予定です。

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2014年3月24日、名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科松浦康之研究員が当センターを来訪されました。

松浦さんは昨年9月の留学フェアで当センターブースにお越し頂き、その際に情報交換をさせて頂きました。(当時の所属は福井大学で、バンコクで研究をされていました)その際に、スポーツ医療をトピックにタイとの共同研究を実施したいとのことで、二国間交流事業、また海外での研究実施プログラムとして二国間交流事業を紹介しました。途中で大阪大学関センター長も加わり、共同研究に関する情報を提供しました。

松浦さんには留学フェアからのご縁で、バンコクに来訪の際は立ち寄って頂いています。JSPSの事業サポートが出来るよう、今後とも支援していく所存です。

左からセンター長、松浦研究員、阪大関センター長

左からセンター長、松浦研究員、阪大関センター長

2014年3月19日、4月に日本に出発する予定の国費留学生壮行会及び帰国留学生歓迎会が在タイ日本大使公邸にて開催され、センター長と副センター長が出席しました。

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今回は、日本へ行く留学生が60名、日本から帰国した留学生80名が出席し、これから日本に行く留学生には佐藤重和在タイ日本国特命全権大使より証書と記念品を授与されました。奨学生を代表して壇上に立ったタイ南部ハジャイの高校生、Yanakawee Siripongvutikornさんの英語での挨拶が素晴らしく、医学部志望という彼女には、ぜひとも目標達成に向けて頑張っていただきたいとセンター長が声をかけると同時に、日本での研究活動の道としてJSPSの奨学金のサポートがあることも伝えました。

Yanakawee Siripongvutikornさんとセンター長

本壮行会及び帰国留学生歓迎会は、毎年在タイ日本大使館主催で実施されており、日本にこれから留学する、また留学から帰ってきた学生と各関係機関とのネットワーク形成に繋がっています。今回はまた、名古屋大学から野田国際企画課長、出口掛長、細川掛長が当センターを訪問されることになっておりましたので、本会にご出席頂き、各大学とのネットワーク形成に役立てて頂きました。名古屋大学はバンコクにオフィスを開設予定で、開所式を4月25日に実施する予定です。

2014年3月19日、大阪大学バンコク教育研究センターの関達治センター長、望月太郎次期センター長が当センターを来訪されました。

大阪大学バンコク教育研究連絡センターは、次年度より大阪大学ASEANセンターバンコクオフィスと名称を変え、新たに活動を実施する予定となっています。

大阪大学バンコクセンターは当センターと同じビルに所在し、関センター長にもよく当センターにお越し頂き、意見交換の実施や打ち合わせにも参加頂きました。バンコクセンターには7年間勤務されており、当センターの歴代のセンター長副センター長も大変お世話になっています。

望月次期センター長は大阪大学文学部哲学科に所属され、4月から着任される予定です。これまでと変わらず、連携をしていく所存です。

左から阪大関センター長、望月次期センター長、センター長、JASSO山本所長

左から阪大関センター長、望月次期センター長、センター長、JASSO山本所長

2014年3月18日、福井工業大学金井兼理事長、松浦悦郎ASEAN事務所長、笹村浩介学務課主任、橋爪真未秘書課主任が当センターを来訪されました。

福井工業大学は2013年2月にASEAN事務所をバンコク市内に開設し、ASEAN地域からの留学生受け入れ活動を中心に活動を実施してきました。当センターが参加した日本留学説明会にも参加され、積極的に留学生の募集を行っています。オフィス開設後1年が経過し、今後は学術の交流の発展にも力を入れていきたいということで、その際には是非当センターも協力させて頂きたいことを説明しました。

今回は、3月15,16日に実施されたJEDUCATION FAIRに参加及び協定校の訪問の際に、当センターにお立ち寄り頂きました。若手職員の研修も兼ねた出張とのことで、バンコク等で様々な機関を訪問し意見交換を実施することにより職員の視野を広げることも一つの目的としています。職員の研修の一環として、JSPSの国際協力員制度、当センターの席貸し制度を紹介したところ、理事長からは関心を寄せて頂きました。

福井工業大学は留学説明会等のイベントにも積極的に参加され、タイにおいて積極的な活動を実施しています。今後は学術の交流推進も視野に入れて行かれる中、当センターも積極的に支援させて頂く所存です。

左から松浦所長、橋爪主任、金井理事長、センター長、JASSO山本所長、笹村主任

左から松浦所長、橋爪主任、金井理事長、センター長、JASSO山本所長、笹村主任

2014年3月14日(金)、バンコク市内Maruay Garden Hotelにて、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会及び総会、Bridge Fellowship選考委員会を開催した。今年度は論博プログラムで博士号取得者の該当者がなかったため、論博メダル授与式は開催されなかったものの、NRCTからも出席いただきました。

午前中、まず実施されたBridge Fellowship 選考委員会については、最終的にコンケン大学のDr. Kittisak Sawanyawisuth准教授が今年度の推薦者に選ばれました。Kittisak准教授は昨年11月に実施したコンケン大学でのJSPS事業説明会にもご協力頂き、その際にBridgeフェローシッププログラムについても説明させて頂いたものです。今後の同窓会活動において、コンケン-東北地方の代表として、地域での活動を推進頂ければと考えています。

Bridgeフェローシッププログラム選考会

Bridgeフェローシッププログラム選考会

13時30分より、総会に先立って同窓会理事会が実施されました。同窓会理事の他、オブザーバーとして、NRCT及びJSPS齋藤参事が参加しました。

タイ同窓会理事会

タイ同窓会理事会

同窓会理事会での議論、決定事項は下記の通りです。

1. 第12回同窓会理事会総会議事録について報告、承認されました。
2. 2014年度Bridge Fellowship 推薦者の決定について報告されました。
3. 外国人のタイ同窓会正会員資格について、議論の結果、同窓会の正会員にはなれないこととなりました。(準会員は可)
4. 設立会員(Founding member)の取り扱いについて
・ 同窓会設立後、JAAT発足時には、同窓会設立時の会員は2年間は会費納入を免除することとなっていました。
・ これまで設立会員を併せおよそ80名の会員が在席していましたが、その内新規も含め会費を支払った会員は44名。残りの会費未徴収の会員については、正会員から一旦除外し、引き続き入会の意思と会費納入について促していくことになりました。
5. 同窓会役員については、Busaba会長、Boonchai事務局長、Malee出納担当が退任して、他の6名は留任、新たな理事の選出は総会で行うこととなりました。

15時より実施されたタイ同窓会総会では、日本大使館より長谷川哲夫一等書記官、NRCTよりMr. Kristhawat Nopnakeepongsem事務次長、JSPS本部から齋藤潔参事に挨拶いただきました。

同窓会総会集合写真

同窓会総会集合写真

また、同窓会総会では、Busaba同窓会長より下記の通り報告及び意見交換が行われました。

1. 活動報告については、NRCT Research EXPOでのセミナー実施、JSPS事業説明会への参加、中国同窓会総会への参加、Bridge選考委員会の結果について報告がありました。

2. 会計報告が行われ、会計監査の実施について報告がありました。

3. 同窓会理事会の議論のとおり、設立当初の89名の設立会員中、会費を払っているのが44名でであり、会費未納入の会員については同窓会員リストから外し、今後は未納入会員への働きかけ、新会員の増強を推進することとなりました。

4. 2014年8月7~11日に実施されるNRCT主催のResearch EXPOにJSPSタイ同窓会として出展することの報告がありました。

5. 同窓会新理事の選出が行われた。Busaba会長を始め3名が退任して、6名が留任、新たに5名の理事か就任し、合計11名が理事に就任することとなりました。任期はBusaba会長が任期満了で退任したとのことで、1年の予定です。またJAAT理事であるDr. Sunee Mallikamarlが新会長となることとなりました。Sunee会長はNRCTとの連携を進めるため、その後3/18にNRCTを訪問し、打ち合わせを行いました。

同窓会新理事

同窓会新理事

新旧理事については以下の通りです。

<留任>
Dr. Sunee Mallikamarl, new president
Fac. of Law, Sripatum University

Dr. Paritud Bhandhubanyong
Education and Special Project Development Panyapiwat Institute of Management (PIM)

Dr. Jiraporn Shauvalit
Best Care International (Thailand) Co., Ltd.

Dr. Pornpen Pathanasophon
National Institute of Animal Health

Dr. Porphant Ouyyanont
School of Economics, Sukhothai Thammathirat Open University

Dr. Chalermkiat Songkram
Fac. of Pharmaceutical Sciences, Prince of Songkla University

<新任>
Dr.Danai Tiwawech
Chief, Cancer Biology Section Research Division, National Cancer Institute

Dr. Savitree Limtong
Dept. of Microbiology, Fac. of Science, Kasetsart University,

Dr. Suratwadee Jiwajinda
Fac. of Agricultural Science, Kasetsart University,

Dr.Pacharee Thongkamkoon
Senior Veterinary officer, National Institute of Animal Health

Dr. Supavadee Aramvith
Dept. of Electrical Engineering, Fac. of Engineering, Chulalongkorn University

<退任>
Dr. Busaba Yongsmith
Dept. of Microbiology, Fac. of Science, Kasetsart University

Dr. Boonchai Techaumnat
Dept. of Electrical Engineering, Fac. of Engineering, Chulalongkorn University

Dr. Malee Uabharadorn
Office of Transport and Traffic Policy and Planning, Ministry of Transport

2014年3月12日、大東文化大学の山崎俊次副学長、高井宏子環境創造学部准教授、島垣修・国際交流センター事務長が当センターを訪問され、日本学生支援機構(JASSO)山本所長とご一緒に応対させていただきました。

山崎副学長のお話しでは、昨年度同大学がグローバル人材養成事業の認可を受けたことを受けて、今後東南アジアの大学との交流を通して学生の国際人としての育成を進めていく、その第一歩として、今回タマサート大学との大学間学術交流・学生交流協定(MOU)締結に向けての打ち合わせに来タイされたとのことです。当センターとしては、JSPSが「大学連携機関」として位置づけされていることなどを踏まえ、今後とも同大学の国際化への支援を約束しました。

左からJASSO山本所長、高井准教授、山崎副学長、センター長、島垣事務長

左からJASSO山本所長、高井准教授、山崎副学長、センター長、島垣事務長

2014年3月10日、デ・ラサール大学を訪問し、Bridge選考委員会出席、2014年度計画関する打ち合わせをフィリピン同窓会と実施しました。

Bridge選考委員会には、Dr. Maricar S. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Danilda Hufana Duran、DOST事務次官のDr. Fortunato De La Pena、及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、山田副センター長が陪席しました。

今回の募集に対しては3名の応募があり、その中からDr. Ma. Cecilia Galvezを推薦することとなりました。

左からDOST事務次官のDr. De La Pena、Dr. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Duran、センター長、副センター長

左からDOST事務次官のDr. De La Pena、Dr. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Duran、センター長、副センター長

続いて、同窓会長とフィリピン同窓会活動概要と、今後の活動日程について議論を実施し、フィリピン同窓会側からの今度の活動日程としては、以下の通り報告を行いました。

・アウトリーチ活動を積極的に展開し、地方の大学での科学教育に関するセミナーを実施していく予定であること。
・同窓会理事会は、2ヶ月に一度実施する。
・4月11日(暫定)に理事会を実施、それぞれの理事が2人ずつ同窓会員を同行させることで、同窓会の人数の増加を目指していくとのこと。

また今回の打ち合わせを受けて、下記について4/11の理事会の結果をバンコクセンター宛に連絡することになりました。

・論博のメダル授与式について、今までDOSTが行っていたが、同窓会と合同で実施することを検討すること。
・JAAPホームページについては、DLSUのサーバー上に掲載されているが、DOSTのウェブサイト上に変更を依頼。
・同窓会総会シンポジウムについては、7/11に実施検討。4/11の同窓会理事会の後、4/18までにバンコクセンターに、1)招へいを希望する講師名(了解を得る)、2)確定の日付を連絡する。3)暫定のプログラムを送ってもらうこと。またJSPSの同窓会総会における支援についても議論を行いました

JAAP

その後の3月11日、在フィリピン日本大使館を訪問し、北川広報文化センター長、加藤専門調査員と面会し、JAAPへの協力を依頼しました。

2014年3月8日、静岡大学タイ同窓会の設立総会が開催され、センター長、副センター長が出席しました。静岡大学のタイにおける協定校は、農学部との研究交流を軸としたカセサート大学、静岡大学タイ事務所を設置しているタマサート大学、またシーナカリンウィロート大学となっています。また1960年代から通算して約80名のタイ人卒業生を輩出しているとのことで、今回の静岡大学同窓会の設立は、一昨年のインドネシアに引き続いて二ヶ国目の海外同窓会の設立になりました。

挨拶を行う鈴木副学長

挨拶を行う鈴木副学長

静岡大学はAsia Bridge Programを創設しました。これはベトナム、インドネシア、タイ、インドから40名の学生をリクルートして、静岡大学で専門教育を日本語で行うとともに、静岡県内の企業でのインターンシップを実施するものです。また、大学院生向けのプログラムも開講予定で、こちらは専門教育を英語で実施します。

今回の設立総会では、タイ人同窓生だけでなく、静岡県の日本企業タイオフィスの代表も数多く参加され、大変盛会となりました。同窓会会長には、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)のDr. Pongphenが選任されました。また静岡大学からは、鈴木滋彦・副学長(国際戦略担当)以下10名程度の教職員も来訪しており、静岡大学が今後国際化を大きく推進していくマイルストーンになっていくと感じられました。

静岡大学は3月末に留学生試験を日本学生支援機構 (JASSO)-JSPS共同オフィスで実施され、JASSO及び当センターとの連携を推進しています。今後とも、JSPSからも継続して支援を実施していく所存です。

参加者全体の集合写真

参加者全体の集合写真

チュラロンコン大学博士課程に留学中の櫻田智恵さん(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程)と同じくチュラロンコン大学に留学中の池田瑞穂さん(早稲田大学大学院博士課程後期)が3月7日ご来訪されました。JSPSのフェローシップ事業、特に海外特別研究員制度について関心があるとのことで、山田副センター長より紹介・説明しました。また、たまたまオフィスを訪問中の関達治・大阪大学バンコクセンター長より、若い研究者への励ましの言葉をかけて頂きました。

タイに留学中の日本人大学院生の数は不明ですが、センター長や副センター長のバンコクでの人脈を通して当センターを訪問する若い研究者が増えてきてます。今後とも、JSPSの事業を知り、それに参加する研究者を増やしていきたいと思います。

左から櫻田さん、池田さん、センター長、副センター長、阪大関センター長

左から櫻田さん、池田さん、センター長、副センター長、阪大関センター長

2014年3月6日、タイ商工会議所大学ビジネスクールのDr. Suvaroj Kemavuthanonが当センターを来訪されました。

Suvaroj講師は日本の政策研究大学院大学で修士号、英国バーミンガム大学で博士号を取得され、2月27日に一度JSPS外国人特別研究員の申請及び日本での研究活動についての情報収集のために当センターを訪問されました。その際、副センター長が対応しましたが、申請テーマについても相談があったため、センター長が在室時に来訪頂くこととなり、今回改めて訪問頂いたものです。

最初の訪問時はプログラムの紹介と事務手続きについて副センター長から説明しましたが、今回はセンター長を交えて、研究内容や日本での活動も含め、情報提供を行いました。

当センターとしても、今後もタイの研究者に対する情報提供を積極的に実施していく所存です。

Dr_Suvaroj

2014年3月4日、今年度第5回目のNRCTとの打ち合わせを実施しました。今回の打ち合わせ参加者は下記の通りです。

NRCT
1. Ms Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level
2. Ms. Pawanee Chaleeratnakul, Policy and Planning Analyst
3. Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer
4. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

JSPS
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison Officer, JSPS Bangkok Office

JSPS Alumni Association of Thailand (JAAT)
1. Dr. Busaba Yongsmith, President of JAAT

今回の打ち合わせでは、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会(JAAT)とともに、JSPSタイ同窓会総会の実施についてNRCTに協力要請を行いました。NRCTは本会議にオブザーバーとして参加いただくこと、またKristhawat Nopnakeepongse事務次長に挨拶いただくことなりました。同窓会事業について、今後一層NRCTに参加頂くことを視野に入れています。

また、JSPS事業説明会にかかる支援要請、NRCT Thailand Research EXPOへの当センター及び同窓会の参加、またASIAHORCsへの支援について打ち合わせを行いました。

次回の打ち合わせは2014年4月9日に実施される予定です。

NRCT

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
Minutes of the FY2013 5th NRCT meeting

2014年3月1日、ダッカ市内Farmgate地区にあるBangladesh Agricultural Research Council (BARC)において“Education for Sustainable Development”をテーマにJSPSバングラデシュ同窓会第5回シンポジウムが開催され、JSPSバンコク研究連絡センターよりセンター長、副センター長が出席しました。

symposium

シンポジウムではまず主催者であるバングラデシュJSPS同窓会のDr. Nur Ahmad Khondaker事務局長の開式の辞の後、バングラデシュ農業大学元副学長であり元バングラデシュ国家計画委員であるDr Md. Abdus Sattar Mandal教授による基調講演 “Education for Sustainable Development”が行われ、バングラデシュにおけるESDの活動状況、教育の質保証、高等教育の国際協力について講演を実施されました。基調講演の後、山下JSPSバンコク研究連絡センター長が挨拶し、続いて来賓として出席された在バングラデシュ日本国大使館の南博之公使、国連食糧農業機関(FAO) のMike Robson バングラデシュ代表、主賓である Yeafesh Osmanバングラデシュ科学技術大臣に続き、最後に、JSPSバングラデシュ同窓会の会長であるDr. Md. Afzal Hossain教授による祝辞がありました。

Dr. Md. Abdus Sattar Mondal教授による基調講演

Dr. Md. Abdus Sattar Mandal教授による基調講演

引き続き、14名の研究者によるテクニカルセッションが実施されました。今回のシンポジウムは、バングラデシュの政情悪化に伴い日本からの講師派遣は見送りましたが、今回バングラデシュに出張されていた九州大学大学院システム情報科学研究院Dr. Ashir Ahmed准教授に急遽ご講演頂きました。また、テクニカルセッションの基調講演には、バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁を招へいして実施しました。

Dr. Ashir Ahmed准教授による講演

Dr. Ashir Ahmed准教授による講演

本セッションは、これまでの大きな講堂から会議室に会場が移動し、ワークショップ形式でのセッションとなりました。ワークショップ形式となったことで、議論がしやすい雰囲気となり、活発な意見交換が行われました。将来的には、シンポジウムの規模が一層拡大し、パラレルセッションが実施されるようになればと考えます。

バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁の講演

バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁の講演

シンポジウム終了後は、引き続き同窓会総会が行われ、会長による挨拶の後、会計責任者による会計報告及び事務局長による1年間の活動報告が行われた後、同窓会規約改正について議論が行われました。

同窓会総会

同窓会総会

今後の予定としては、2014年9月に2014年度の同窓会シンポジウムに関する打ち合わせを実施するほか、バングラデシュ農業大学にて事業紹介セミナーを実施することとなりました。

バングラデシュ同窓会は、定期的な理事会の実施等、独自の活動も活発化しています。今回の同窓会シンポジウム及び総会の開催に合わせ、同窓会独自で会員名簿を初めて作成しました。こう言った会員名簿は同窓会の活動強化及び会員間の交流の推進に非常に効果的であり、今後とも改良を重ねながら作成するよう、支援していく予定です。

2014年2月28日、バングラデシュ・ダッカ市内においてバングラデシュ同窓会シンポジウムに先駆け、2014年度Bridge Fellowshipプログラム選考会を実施しました。2014年度のBridge Fellowshipプログラムには、同窓会理事会の積極的な広報活動により9名の応募があり、その中からバングラデシュ農業大学のM. Jahiruddin教授とダッカ大学のA.T.M. Zafrul Azam教授の2名の候補者及び1名の補欠候補者を採択しました。当センターからは山下センター長が選考委員として出席しました。申請書類は当センターからJSPS本部に提出し、5月頃に採択について最終決定される予定です。

審査委員による議論

選考委員による議論

その後、同窓会理事会が実施され、3月1日に実施される同窓会総会及びシンポジウムについて事前打ち合わせが実施されました。今回の同窓会総会では役員の改選は行われないものの、同窓会の規約の変更について議論される予定で、理事会でも意見交換が実施されました。

前列左からDr. Haque、Dr. Khondaker事務局長、Dr. Hossain会長、後列左からセンター長、Dr. Alam

前列左からDr. Haque、Dr. Khondaker事務局長、Dr. Hossain会長、後列左からセンター長、Dr. Alam

2014年2月27日、京都大学医学部付属病院の酒井悠助事務職員が当センターを来訪され、山田副センター長が対応しました。副センター長は京都大学から派遣されています。

京都大学は現在若手職員の海外派遣プログラムとしてジョン万プログラムを実施しており、その一環で今回ブータン医科大学に一ヶ月半滞在し、同大学から派遣されている医師、看護師の秘書業務やブータン医科大学事務の改善支援、 次回医療スタッフ派遣のためのニーズ調査を行いました。具体的には、物品の送受やビザの取得の補助、事務改善アンケートを実施し新たな案を提案する、 大学や病院スタッフに医療ニーズインタビューを行うなど積極的に活動しました。

その後、当センターからの紹介で、日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所、大阪大学教育研究センター、京都大学バンコク連絡員事務所を訪問されました。

当センターとしても、訪問受け入れを通じて、各大学の若手職員の研修に今後とも協力していく所存です。

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2014年2月25日、京都大学柴山守教授が当センターを来訪されました。京都大学は現在ASEAN事務所の設立を検討しており、2013年10月24日に三島国際交流担当理事が当センターを訪問されましたが、今回は本格的な現地調査のために柴山教授が来訪され、副センター長が対応し、バンコクの現地オフィスとしてJAXA、大阪大学の現地事務所を紹介しました。

京都大学にはバンコク連絡員事務所がありますが、調査研究の拠点という側面が強く、今回のASEAN事務所の設立により大学の組織的な連携を推進していくこととなります。

バンコクセンターのミッションの一つに日本の大学の現地事務所の設立の支援があり、大学の当地への進出に対して、情報提供等の支援を実施していく予定です。

Kyoto_U_Shibayama

2014年2月21日、ガジャマダ大学Irfan D. Prijambada教授が当センターを来訪されました。

2013年6月にガジャマダ大学の学長補佐を務めるIrfan D. Prijambada教授の招へいにより、JSPS事業説明会を実施しました。その後、JSPS二国間交流事業の申請等について当センターから情報提供やJSPS本部へのコーディネート等の支援を行ってきました。

今回はバンコク市内で実施された会議の際に、当センターに訪問頂いたもので、インドネシアのJSPS事業に関するフォローアップ、また前回のガジャマダ大学の訪問時に紹介したJSPSの同窓会設立について意見交換を行いました。Irfan教授は大阪大学で博士号を取得されており、大阪大学バンコク教育研究センターの関センター長の所にもご案内しました。

今後ともガジャマダ大学及びインドネシアとの連携を強化していく所存です。

左からセンター長、Irfan教授、副センター長

左からセンター長、Irfan教授、副センター長

2014年2月21日、九州大学芝田政之理事・事務局長、大村浩志国際部長が当センターを来訪され、JASSO山本所長と対応しました。

今回のご出張の主な訪問先が香港科技大学、チュラロンコン大学で、特に後者については、九州大学バンコクオフィスの、その事務担当の先生がご病気で事務局担当を辞退されたため、その後任探しに来られたとのことでした。

九大事務局国際部の職員・轟裕美さんが4月1日付けでバンコクセンターに「国際協力員」として赴任されることもあり、お二人ともセンターで仕事のことや反政府グループが占拠しているオフィス近辺の環境(安全性など)について色々と質問をされました。JASSO山本所長は、文科省で芝田理事の下で働いたことあったこともあり、打ち合わせに加わっていただき、JASSOバンコク事務所の活動についてご紹介頂きました。

左から副センター長、センター長、九州大学芝田理事、大村部長、JASSO山本所長

左から副センター長、センター長、九州大学芝田理事、大村部長、JASSO山本所長

2014年2月20日、JSPSバングラデシュ同窓会長でHajee Mohammad Danesh Science and Technology Universityの元副学長であるM. Afzal Hossain教授が当センターを来訪されました。

Hossain会長はJSPS招へい短期プログラムで1998年に北海道大学で研究を行っており、2013年よりJSPSバングラデシュ同窓会長に就任されました。

今回の訪問では、2014年3月に実施されたバングラデシュ同窓会シンポジウム及び総会、またBridge Fellowshipプログラム選考委員会に関する具体的な実施打ち合わせを実施しました。また、今後のバングラデシュ同窓会のあり方については、バンコクセンターからの支援は継続する一方で、外部資金の獲得等、一層の自主自立した運営を行うことを要請しました。

JSPSバングラデシュ同窓会は、定期的に理事会やセミナー等積極的にに活動を実施しており、当センターが支援する同窓会の中でも特に活発に活動を行っています。今後もセンターとして継続支援を実施する予定です。

左から副センター長、今回Hossain会長に同行されたKhan氏、Hossain会長、センター長

左から副センター長、今回Hossain会長に同行されたKhan氏、Hossain会長、センター長

2014年2月20日、シーナカリンウィロート大学(SWU)でJSPS事業説明会を開催しました。

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シーナカリンウィロート大学は当センターから徒歩5分の場所にある国立大学で、明治大学ASEANセンターも設置されています。今回明治大学江藤賢一教授にご紹介いただき、SWUでの事業説明会を初めて実施しました。

sessions

今回の事業説明会では、SWUの研究戦略部長のDr. Pathomthat Chiradejaから挨拶頂き、SWUが今後研究大学として成功していくために国際ジャーナルでの出版をより多く行うことの必要性、また今回の説明会を通じて、研究資金に関する情報収集の重要性を説明されました。JSPSは様々なプログラムを提供しており、多くの締め切りが9月頃にあるため、ちょうどよい時期の説明会の実施であり、準備に十分な時間を費やすことが出来るとのことでした。JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

Opening remarks by Dr. Pathomthat Chiradeja

Dr. Pathomthat Chiradejaによる開会挨拶

また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された歯学部のDr. Sorasun Rungsiyanont准教授から発表いただき、論博の申請の方法や自身の研究計画、日本での研究活動から学んだことなどの具体的な情報提供を行いました。センターからの事業説明だけではなく、実際にプログラムに参加された方からの生の声は、非常に効果的で、ユーモアに富んだSorasun准教授の発表では会場は大いに盛り上がりました。

Lecture by Dr. Sorasun Rungsiyanont

Dr. Sorasun Rungsiyanontによる講演

今回の事業説明会には、40名に参加いただきました。説明会終了後、Pathomthat准教授からも、この説明会を通じてJSPSが様々なプログラムを提供し、SWUの研究者の国際化に貢献できることが理解できたため、是非事業説明会を今後も開催するように要請を受けました。SWUはセンターの近くにあり、事務所にお越しいただければ個別の対応も可能ですので、是非訪問いただくよう参加者に依頼するとともに、今後も引き続き事業説明会を実施する予定です。

(From left) Drs Thanathip and Pathomthat, SWU, Prof. Eto, Meiji U, Prof. Yamashita and Mr. Yamada, JSPS

左から Dr. Thanathip、 Pathomthat (SWU)、 江藤教授(明治大学)、センター長、副センター長

2014年2月16日、秋田大学教育文化学部高樋さち子准教授が当センターを来訪されました。

2013年6月に当センターがインドネシア・ガジャマダ大学で事業説明会を実施した際に、ガジャマダ大学との共同研究で滞在中だった高樋准教授に初めてお目にかかりました。その後、当センターから、JSPS二国間交流事業の申請等について情報提供や本部へのコーディネート等の支援を行ってきました。

今回高樋准教授はミャンマーでの調査の途中でお立ち寄り頂きました。インドネシアの活動についてのフォローアップについて、また、当センターが2014年度にミャンマーの高等教育について作成するカントリー・レポートにかかる情報収集及び意見交換を行いました。特にカントリー・レポート作成におけるミャンマーでの調査において、出張の際のコンタクトパーソン等の情報を提供頂きました。インドネシアでは、次年度もJSPSの事業説明会を継続して実施する予定です。

普段タイを中心に来訪される研究者が多い中、高樋准教授のフィールドはタイ以外の国であり、ASEAN全域を幅広く担当している当センターにとって非常に貴重な意見交換の場となりました。

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2014年2月6日、在タイ日本大使館主催プリンスオブソンクラー大学留学説明会に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を開催しました。

在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は年に四大学で実施されており、JSPSとしては昨年より本格的に参加しています。プリンスオブソンクラー大学の日本留学フェアは今回で第7回目の開催となりました。

今回は中川勉在タイ日本大使館公使を代表とし、プリンスオブソンクラー大学を表敬訪問し、Dr. Amornrat Phongdara副学長を代表団との会談を実施しました。

表敬訪問の後、JSPSの事業説明会を実施しました。

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プリンスオブソンクラー大学研究開発部次長のDr. Wiphada Wettayaprasitから挨拶頂いた後、JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された理学部のDr. Sirusa Kritsanapuntu助教、JSPSタイ同窓会理事である薬学部のDr. Chalermkiat Songkram助教から日本での研究の経験談について、発表頂きました。申請の方法や自身の研究計画等の具体的な情報提供を行いました。

今回のスピーカーではなかったものの、今回のセッションに参加頂いた元国費留学生で外国人特別研究員にも採択された自然資源学部のSompong Te-chato准教授、JSPSアジア諸国との拠点大学交流事業で東京大学で研究されたDr. Vannarat SaechanもJSPSのプログラムについてご説明頂きました。

PSU_seminar

今回の事業紹介セミナーでは、合計4名のJSPSの事業経験者にご参加頂きました。今後研究者の皆さんと密に連絡を取りつつ、南部でのJSPSの事業説明を積極的に実施していく所存です。

プリンスオブソンクラー大学は、各種大学ランキングでもランク入りしているタイ南部を代表する研究大学であり、具体的な研究開始時期、採択に必要な出版物といった具体的な質問が次々とありました。参加人数は25名と少し少なめではありましたが、30分近くの質疑応答時間があり、積極的に意見交換が実施されました。改めて南部を代表する研究大学の重要性を認識するとともに、最低年一回は訪問し、継続して情報提供を行うことの重要性を認識しました。

今回の日本留学フェアは参加機関も多く、東海大学、東京工業大学、明治大学、福井工業大学、JASSOにJSPSと、7機関が集まりました。今後も大使館、JASSO、日本の各大学との結びつきを強めつつ、JSPSの事業の紹介を積極的に展開していく所存です。

2014年2月4日、大分大学内田智久助教が当センターを来訪され、日本学生支援機構の山本剛所長とともに対応しました。

内田助教は、JSPS組織的若手研究者海外派遣事業で、タイに2013年2月まで長期滞在されており、その後も来タイの度に足を運んで頂いています。

昨年8月に大分大学藤岡利生副学長が当センターを来訪され、東九州メディカルバレー構想にかかる事業説明を頂きました。今回の来訪では、その後のフォローアップ及び情報交換を行いました。
先日、大分大学副学長及び医学部長、国際交流課長が来訪し、タイ及びベトナムにおいて関係機関を訪問及び構想推進のための意見交換を行ったとのことでした。特に、在タイ日本大使館では俵一等書記官との議論を経て、現地の優秀な学生をリクルートするために、日本留学試験(EJU)を利用した入学枠の設定について検討を進めるとのことでした。

また、大分大学医学部とチュラロンコン大学医学部との学部間学術交流協定(MOU)に基づき、客員研究員の称号付与、教員・学生交流の推進、共同研究を推進することを確認するとともに、今年5年の期限を迎えるMOUの更新についても合意したとのことでした。

大分大学はタイにおける拠点設置を検討しており、学術の交流を推進して頂くとともに、当センターとしても支援したいと考えています。

左からセンター長、内田助教、JASSO山本所長

左からセンター長、内田助教、JASSO山本所長

2011年8月9日(火)、Mr. Puchit Sariddichainuntaが当オフィスを来訪されました。

Mr. Puchitは在タイ日本大使館で行われた日本政府国費留学生(MEXT奨学金)選抜試験に合格しましたが、その経歴等をかんがみると、JSPSが実施する論文博士号取得希望者に対する支援事業(論博)の対象者としてもふさわしいことから、論博への申請を検討する目的で事業説明を希望され、当オフィスへの来訪となりました。

平成24年度の論博事業への申請期日がすでに過ぎていたこともあり、今回は論博への申請は見送りMEXT奨学金による渡日を選ぶことを決定しましたが、センター長からは研究活動へのアドバイスと同時に、国費という日本の公的資金を受給することの意味などを説明させていただきました。

Mr. Puchitは今後、国際交流基金にて実施する日本語試験を受験後、正式に文部科学省へ推薦されることになります。

当オフィスとしては、Mr. Puchitの今後のさらなる活躍と、国費留学生としての経験を生かしたタイ日両社会への貢献を期待します。

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2013年3月29日、東京医科歯科大学の竹本佳弘・生体材料工学研究所特任教授の訪問があり、JASSOの山本剛所長にも同席いただき山下センター長と打ち合わせを実施しました。

東京にある4大学(東京医科歯科大学、お茶ノ水女子大学、学習院大学、北里大学)は、2009年3月に「学際生命科学東京コンソーシアム」を設立し、4大学間における単位互換や研究指導、専門共通カリキュラムの開発そして学生、教員及び研究者の相互交流を実施してきました。その実績を基に、この度、課題発見・解決型Ph.D.プログラム「疾患予防科学コース・領域」を開設することになり、そのコースへのアジア諸国からの入学者(修士修了者、社会人など)募集に際しての効果的な方法などについてJSPS及びJASSOへの協力依頼が今回の訪問の目的でした。この新しいスタイルのPh.D.プログラムを周知するため今後とも連絡を取り合うことになりました。

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左からJASSO山本所長、竹本教授、センター長

2013年3月29日、東京医科歯科大学の竹本佳弘・生体材料工学研究所特任教授の訪問があり、JASSOの山本剛所長にも同席いただき山下センター長と打ち合わせを実施しました。

東京にある4大学(東京医科歯科大学、お茶ノ水女子大学、学習院大学、北里大学)は、2009年3月に「学際生命科学東京コンソーシアム」を設立し、4大学間における単位互換や研究指導、専門共通カリキュラムの開発そして学生、教員及び研究者の相互交流を実施してきました。その実績を基に、この度、課題発見・解決型Ph.Dプログラム「疾患予防科学コース・領域」を開設することになり、そのコースへのアジア諸国からの入学者(修士修了者、社会人など)募集に際しての効果的な方法などについてJSPS及びJASSOへの協力依頼が今回の訪問の目的でした。この新しいスタイルのPh.Dプログラムを周知するため今後とも連絡を取り合うことになりました。

2013年3月28日、広島大学の小原政信理学研究科教授、加藤功一医歯薬保健学研究科教授ならびに村上弘幸・理学研究科主査の訪問がありました。今回の訪問については、文部科学省高等教育局佐藤邦明専門官からバンコクに行くのならJSPSに行くようにとのアドバイスがあったとのことで、ありがたい文科省のサポートです。

訪問の目的は、まもなく募集が始まる第二期「大学の世界展開力事業」に応募するに際して、タイの学生及び日本に留学していた学生の就職状況やタイ全般についての調査ということで、それらの情報に詳しい日本学生支援機構(JASSO)の山本剛所長にも同席いただいた上応対しました。

広島大学は、ベトナム(ハノイ)とインドネシア(バンドン)にオフィスを設置しているが、同大学の国際化戦略を展開する上で十分に機能していないこと、今後の展開を考えるとバンコクはハブとしての位置にあり、そこにあるJSPS、JASSOのアドバイスは重要と感じられたようで、当センターとしてもできる限りの支援を行うことをお伝えしました。

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2013年3月13日、中央大学若林茂則副学長、長谷川聰哲経済学部教授、佐々木創経済学部准教授が来訪され、JSPS、日本学生支援機構(JASSO)、国際交流基金(JF)と共同で対応しました。

中央大学は、平成24年度グローバル人材育成推進事業に採択され、SENDプログラムを通じて、タマサート大学、カセサート大学へ短期留学、海外実習プログラムで学生を派遣する予定であり、今後チュラロンコン大学とも連携していくこと、またグローバル人材育成プログラムの一環として、2013年5月にバンコクでシンポジウムを実施する予定です。中央大学としては、本事業を推進するにあたり、バンコクを拠点の一つとして実施していくことを視野に入れています。

今回の訪問では、本プログラムの実施に際して各機関への協力及び、バンコクでのシンポジウムに際しての後援名義使用の依頼が当センターにありました。当センターとしては、後援名義については前向きに検討するとともに、当センターに掲示してある大学の紹介ポスターについて、作成を依頼しました。

大学の世界展開力強化事業、グローバル人材育成推進事業で当センターを訪問する機関が増加してきました。当センターとしても、連携を推進していく所存です。

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2013年3月7日、九州大学医学研究院保健学部部門の梅村創教授、マヒドン大学サラセミア研究センターの前所長のSuthat Fucharoen教授、 現所長のDr.Saovaros Svasti、Dr.Supat(マヒドン大学熱帯医学部)、九州大学医学研究院勝田仁講師、二宮潤治同事務局学生係長(元バンコクセンター副センター長)が来訪された。

梅村教授は、長年Suthat教授などと一緒にサラセミアやマラリアの新規診断や治療法を共同研究されており、その縁で、九大医学部では、G30プログラムの一環で、来年から国際保健学コースの博士課程を開設し、タイから学生を募るということで、今回バンコクを訪問されたとのことでした。梅村教授は、山下センター長が九大勤務時代からの友人ということもあり、マヒドン大学の先生がたにJSPSを知ってもらうための訪問となりました。

Suthat教授は、マヒドン大学の人事評議会委員もされている影響力のある先生で、JSPSの諸活動、特に研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)に関心を示されました。マッチングファンドなどの用意もあるような話しぶりで、今後の展開を見守っていきたいと思います。

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2013年3月4日(月)、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)にフィリピン同窓会(JAAP: JSPS Alumni Association of the Philippines, Inc.)会長のDr. Maricar S. Prudenteを訪問し、メンバー8名およびJSPSのカウンターパートであるDOST関係者と活動報告およびJSPSのオフィシャル同窓会移行への検討会を行いました。

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前回、2012年3月にフィリピン論博同窓会(PRF: Philippine Society of JSPS RONPAKU Fellows)を訪問し、JSPS同窓会として公認のために必要な提言を下記の通り行いました。
a) 外特経験者への勧誘
b) 活動実績の一覧作成
c) DOSTを通じてのJSPS本部への打診

それを受けて、フィリピン側は外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAP(フィリピンJSPS同窓会)に変更した。今後、4月に設立総会を行い、役員の任命、政府への登録、そしてJSPS本部への正式な登録書類の申請を行う予定です。

バンコクセンターとしては、同窓会設立に関する規約の確認を総会までに本部と調整して確認、フィードバックするとともに、4月の同窓会設立準備総会にも出席する予定です。また、在フィリピン日本大使館とも連携し、JSPS同窓会活動について、サポートしていく予定です。

3月5日(火)には、JAAP Prudente会長とともに在フィリピン日本大使館加藤伸一郎調査役を訪問しました。加藤調査役は留学・人物交流を担当しており、国費留学生についても担当しています。国費留学生の年齢制限が35歳であるため、35歳以降に博士の学位希望者については論博を薦めているとのことで、JSPSも事業を推進するにあたって心強いサポートが受けられそうです。加藤調査役には、JSPSの活動の協力及び、4月に実施予定のフィリピン同窓会設立準備総会への大使館からの出席を依頼しました。

その後、University of Santo Tomas(UST)へフィリピン同窓会理事であるMaria Natalia R. Dimaano教授を訪問しました。

USTは1611年に創設されたアジアで最も歴史のあるカトリック系の私立大学であり、18の学部を持つ総合大学です。過去に4名のフィリピンの大統領を輩出しています。

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Philipina A. Marcelo教授・工学部長と面会し、JSPS事業の説明及び同窓会活動の支援を依頼しました。University Santo Tomasとしても、同窓会総会に併せてシンポジウムの併催等を実施したいとのことで、当センターとしても、出来る限りフィリピンの大学と協力関係を構築していきたいと思います。

また、Dimaano教授の紹介で、Christina A. Binag教授(UST Director, Research Cluster)にも面会し、JSPSの事業紹介と意見交換を行いました。USTのJSPSプログラムの受給者はあまり多くないとのことで、当方からも事業の説明を行いました。

フィリピンの大学においては、JSPSに関する関心が非常に高く、同窓会活動も自発的、かつ活発に行っています。この状況を加速させるべく、バンコクオフィスとしても積極的に同窓会活動だけでなくフィリピンの大学との連携を推進していく予定です。