アーカイブ

2014年7月18日、キングモンクット工科大学トンブリ(以下KMUTT)でJSPS事業説明会を実施しました。KMUTTはTHEアジア大学ランキング2014において50位に位置づけられ、研究面で世界的に高い評価を受けています。同大学の論文が世界で非常に多く引用されていることが一つの要因です。

今回の事業説明会に先立ち、6月に副センター長と協力員でAnak Khantachawana国際関係担当学長補佐と前大阪大学ASEANセンター長の関達治KMUTT研究顧問を訪問し、同大学の研究者が研究資金についてどのような情報を求めているかを議論しました。これを踏まえ、事業説明を中心に日本人受け入れ研究者の探し方、申請書の書き方など具体的なアドバイスを織り交ぜながらワークショップ形式で事業説明会を実施することになりました。


まず、Anak国際担当学長補佐よりJSPS事業への申請に積極的に挑戦してほしいと集まった研究者を鼓舞していただきました。これに続き副センター長より質疑応答を交えながらJSPS国際事業の説明を行いました。また、東京大学でJSPS外国人特別研究員として研究されたキングモンクット工科大学トンブリ土木工学部Dr. Pitch Sutheerawatthanaに日本での研究経験についてお話しいただきました。

Dr. Pitchによる講演

Dr. Pitchによる講演

関研究顧問には「Key Points of Application」と題して、これまで複数の外国人研究者を受け入れてこられた日本人研究者の立場から講演いただきました。申請書を書く前に自身の研究実績を整理すること、研究テーマが斬新なものであるか検討すること、また申請書の英文は簡潔に書くこと、受け入れ研究者を探す際には日本の大学のホームページで公開されている研究者情報を活用すること、その研究者にコンタクトを取る際に留意する点などを説明していただきました。

関研究顧問による講演

関研究顧問による講演

集まった研究者は日本との研究連携に高い関心を持っており、二国間交流事業や研究者招聘事業、研究拠点形成事業B. アジア・アフリ力学術基盤形成型について熱心に質問が寄せられました。当センターやDr. Pitch からJSPS事業に関する質問に回答するとともに、Anak学長補佐と関研究顧問から、受け入れ研究者を探している場合はKMUTTの提携大学の研究者を紹介するなど大学としても申請を支援したいと助言していただきました。

参加した研究者へアドバイスを行うAnak学長補佐(右端)

参加した研究者へアドバイスを行うAnak学長補佐(右端)

KMUTTはTHEアジア大学ランキングで上位に入った実績も後押しし、大学全体で研究力の向上に力を入れています。

2014年7月17日、カセサート大学バンケンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。カセサート大学では今年の6月にカンペンセンキャンパスにて事業説明会を実施し、今回はメインキャンパスであるバンコク市内のバンケンキャンパスで実施しました。

カセサート大学は農林業分野に非常に強く、2014年QS分野別ランキングにおいて世界で48位に位置づけられています。日本との共同研究も盛んで、同大学は、山口大学が今年度より実施しているJSPS研究拠点形成事業A. 先端拠点形成型「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」プロジェクトのタイにおけるカウンターパートです。

DSC_0037_R

事業説明会ではPoonpipope Kasemsap国際担当副学長にご挨拶いただき、センター長がJSPSの概要を、また国際協力員が事業の説明を行いました。京都大学で博士号を取得されJSPSタイ同窓会理事も務めておられるカセサート大学農学部Dr. Suratwadee Jiwajindaと外国人特別研究員として京都大学で研究されたDr. Chinawat Yapwattanaphunにそれぞれの日本での研究経験についてご講演いただきました。 Dr. Suratwadeeは論文博士号取得希望者に対する支援事業(以下、論博事業)の申請書の書き方などを丁寧に説明されました。また、Dr. Chinawatは、タイには研究資源、日本には高い研究技術があり、これらを組み合わせて二国間で共同研究を行う意義をお話されました。
DSC_0009_R

事業説明会には、中堅の研究者を中心に50名が参加し、中には2時間ほどかけて同大学のシーラチャーキャンパスから訪れた研究者もいました。説明会後に申請方法について当センターやDr.Suratwadee、Dr. Chinawatに熱心に相談する研究者も多く、同大学の日本の大学との連携への関心の高さが感じられました。

左からPoonpipope国際担当副学長、Dr. Suratwadee

左よりPoonpipope国際担当副学長、Dr. Suratwadee

左よりセンター長、Dr. Chinawat

左よりセンター長、Dr. Chinawat

前日のSEAFDEC訪問に引き続いて7月13日、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)の協力で国立フィリピン大学ロスバニョス校(University of the Philippines Los Banos)内にあるフィリピンカラバオセンター(Philippine Carabao Center・PCC)を訪問しました。カラバオとは、タガログ語での水牛のことになります。フィリピンカラバオセンターでは、ミルク(牛乳)の多くをオーストラリアから輸入しているフィリピンの現状をカラバオの乳で代替することや、牛肉より美味なカラバオ肉を生産する研究をしています。センター長に就任して3日目というDr. Arnel del Barrioが、たまたまオフィスに来られていて対応いただきました。島根大学、三重大学などとの協働も進めているようで、JSPS拠点形成事業や、日本の多くの大学が着手している「大学発の起業」などに関心を示してくれました。この日は事務所を訪問するとともに、畜舎の見学も行いました。カラバオの品種改良や交配の現場を見ることも出来ました。

CPPのメンバーと。

PCCのメンバーと。

これまでフィリピンは主にマニラ市内を中心に訪問してきましたが、地方の研究機関を訪問し、研究の現場を見学することには大いに意義があったと言えます。いずれの研究機関においても、JSPSの論博プログラムや外国人特別研究員に関心のある若手研究者が在籍しており、JSPSの事業に対する需要を感じました。

今後とも、当センターはフィリピンにおける科学技術の発展に貢献できるよう、活動を続けていく所存です。

Dr. Arnel del Barrio所長と

Dr. Arnel del Barrio所長と

PCCが開発したヨーグルトドリンク

PCCが開発したヨーグルトドリンク

畜舎の風景

畜舎の風景

PCCからの説明

PCCからの説明

Philippine Carabao Center

Philippine Carabao Center

2014年7月12日午前中に開催されたSanto Tomas大学でのJSPS事業説明会を終えて、午後から日曜までの二日間、JSPS同窓会のメンバーが所属している研究機関を訪問して、どのような研究活動をしているかを視察しました。

SEAFDECないの研究施設

SEAFDEC内の研究施設

最初は、マニラから車で2時間強のラグーナ県(名前のとおり大きな干潟というか湖がある)にある東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC・South East Asian Fisheries Development Center)Binangonan Freshwater Stationを訪問しました。SEAFDECはJSPSフィリピン同窓会のDr. Ma. Rowena R. Eguiaが所属する機関であり、JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業の拠点機関として2011-14年の3年間本事業にも参加しました。今回は、研究施設について、Dr. Frolan A. Ayaが案内頂きました。フィリピンのSEAFDECの施設は4つありますが、Binangonan Freshwater Stationは主に淡水魚の養殖技術を開発し、地元の漁民の所得向上のための技術指導などもやっているとのことです。

Dr. Ayaは国費留学生で北海道大学で博士号を取得しており、JSPSの招へい事業に関心があるとのことでしたので、事業の概要についても個別に説明しました。

研究所はバエ湖に浮かぶ島にあるので、船で渡る必要がある。

研究所はバエ湖に浮かぶ島にあるので、船で渡る必要がある。

バエ湖

バエ湖

SEAFDECの建物。こちらは宿舎。

SEAFDECの建物。こちらは宿舎。

研究設備

研究設備

山下センター長に説明するDr. Aya。

山下センター長に説明するDr. Aya

Dr. Aya及び今回説明してくれた学生の皆さんと。

Dr. Aya及び今回説明してくれた学生の皆さんと。

今回の訪問に同行頂いた同窓会理事のDr. Danilda H. Duranと。

今回の訪問に同行頂いた同窓会理事のDr. Danilda H. Duranと。

2014年7月12日、JSPSフィリピン同窓会(JAAP)の協力により、フィリピン・マニラのSanto Tomas大学(UST)でJSPS事業説明会を開催しました。

参加者全員での集合写真

参加者全員での集合写真

USTは1611年に創設されたアジアで最も歴史のあるカトリック系の私立大学で、18の学部を持つ総合大学です。過去に4名のフィリピンの大統領を輩出しています。2013年3月5日に同窓会理事のMaria Natalia R. Dimaano教授を訪問した際、当センターから提案したUSTでのJSPS事業説明会が、今回ようやく実現したことになります。

事業説明会では、Philipina A. Marcelo教授・工学部長による挨拶の後、JSPSを代表して亀井JSPS人物交流課長が挨拶を行い、フィリピンと日本は距離も近く、台風などの自然災害に悩まされる等の共通点も多い。また日本に在住するフィリピン人も多く生活もしやすいことから、多くの研究者が日本での研究活動を実施して欲しいと述べました。当センターからはセンター長がJSPSの概要を説明し、副センター長がJSPS国際事業について説明を行いました。

また今回は前日に同窓会シンポジウムで基調講演を行って頂いた明治薬科大学 齋藤直樹教授にもご自身のJSPS事業の推進について講演頂きました。齋藤教授からは、ご自身で実施されたアジア・アフリカ学術基盤形成事業を通じてのフィリピンとの共同研究への貢献について講演いただき、フィリピンの研究者に対して温かいメッセージをいただきました。

明治薬科大学齋藤直樹教授の講演

明治薬科大学齋藤直樹教授の講演

齋藤先生の講演の後、JSPSフィリピン同窓会からの事業紹介として、JSPSフィリピン同窓会理事であり、論文博士号取得希望者に対する支援事業において博士号を取得されたPhilippine Carabao CenterのDr. Danilda H. Duranに、同事業へ申請した経緯や、日本での研究生活と同事業を機に構築した日本人研究者とのネットワーク等について講演いただきました。

閉会の辞はDr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長より頂きました。フィリピン同窓会会長は交代となるため、今回が会長の最後の業務となりました。

質疑応答では、受け入れ教員の探し方や各事業の採択率、申請すべきプログラムについて等、具体的な質問が相次ぎ、JSPSのプログラムに対する需要の高さがうかがわれました。今回の事業説明会では、土曜日にも関わらず60名の参加があり、フィリピンと日本の関係も深く、当地での事業説明会の必要性を再認識しました。

熱心に聴き入る参加者

熱心に聴き入る参加者

2014年7月11日、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)第2回シンポジウム“HEALTH and the ENVIRONMENT”を開催しました。

全体の集合写真

全体の集合写真

JSPSフィリピン同窓会 (JSPS Alumni Association of Philippines・JAAP)は元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足しました。その後外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAPに変更し、2013年11月にJSPSの第14番目の公式同窓会として発足しました。

フィリピンではおなじみとなった国歌斉唱の後、Dr. Raymond Tan デ・ラサール大学研究担当副学長が挨拶を述べ、亀井武JSPS人物交流課長、北川達生在フィリピン日本大使館参事官、Prof. Fortunato T. Dela Penaフィリピン科学技術省(DOST)次官が祝辞を述べました。続いて、Dr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長からJAAPの活動紹介が行われました。

挨拶される Dela Pena次官

挨拶される Dela Pena次官

JAAPの活動概要を説明するPrudente会長

JAAPの活動概要を説明するPrudente会長

基調講演は、明治薬科大学生命創薬科学科教授の齋藤直樹教授に「Chemistry of Antitumor 1,2,3,4-Tetrahydroisoquinoline Marine Natural Products」を演題として実施頂きました。齋藤教授は、齋藤教授は、海洋生物資源からの創薬開発研究に関する生物資源調査(Bioprospecting)を実施されています。今回の講演では、以前JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業を実施された時の研究内容を踏まえ、国際的な共同研究、また基礎研究を推進することについてのの重要性について講演いただました。

講演される齋藤教授

講演される齋藤教授

セミナー風景

セミナー風景

講演後の質疑応答風景

講演後の質疑応答風景

基調講演の後、JSPSフィリピン同窓会メンバーによる講演として、この後の同窓会総会で新会長に選出されたフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、同窓会理事でTechnological Institute of the Philippines 教授のDr. Custer Deocaris、またミンダナオ州立大学イリガン工科校(Mindanao State University, Iligan Institute of Technology)のDr. Evelyn Creenciaが実施され、参加者からの熱心な質疑応答が行われました。最終的に今回のシンポジウムには、80名の参加がありました。

講演されるMontoya JAAP次期会長

講演されるMontoya JAAP次期会長

講演される Deocaris理事

講演される Deocaris理事

講演される Creencia教授

講演される Creencia教授

引き続いて、第二回JSPSフィリピン同窓会総会が実施されました。今回の同窓会総会では同窓会理事会の選挙が行われ、会長にフィリピン保健研究開発評議会長(Philippine Council for Health Research and Development)のDr. Jaime Montoya、副会長は現同窓会監査役でデ・ラサール大学のSusan M. Gallardoが副会長、事務局長にはセントラル・ルソン州立大学のDr. Renato G. Reyes、会計に現副会長のSEAFDECのDr. Maria Rowena Eguia、広報に現同窓会理事でフィリピンカラバオセンターのDr. Danilda H. Duranが選出されました。新理事会は、早速7月25日に理事会を実施することとなりました。

同窓会理事会の集合写真

同窓会理事会の集合写真

同窓会総会終了後、会場を移してレセプションが行われ、和やかな雰囲気の中、同窓会員、JSPS及び大使館関係者の交流が図られました。当センターとしては、今後も更なる支援を行っていくとともに、同窓会と在フィリピン日本大使館との連携についても推進していく所存です。

同窓会レセプション後の集合写真

同窓会レセプション後の集合写真

デ・ラサール大学

デ・ラサール大学

2014年7月9日、大阪大学工学研究科櫻井英博教授、分子科学研究所山本浩史教授が当センターを来訪されました。

櫻井教授は2012年10月30日以来の当センター来訪となりました。前回の訪問時は分子科学研究所の所属でしたが、2014年4月より大阪大学工学研究科応用化学専攻に着任されたとのことで、今後も分子研には併任教授として籍は残されるとのことでした。今回は分子研の後任にあたる山本教授とともにご来訪いただき、打ち合わせには大阪大学ASEANセンターの望月太郎教授にもご同席頂きました。

櫻井教授はこれまでも若手研究者及び学生の受け入れを担当しており、今回は交換留学生の面接のためにタイを来訪されたとのことです。分子研とチュラロンコン大学、総合研究大学院大学とのデュアルディグリープログラムも進めているとのことで、留学生の話題が中心となり、特に大阪大学の望月教授とは、工学研究科応用化学専攻における英語コースの設置及び学部での英語教育の充実について、様々な意見交換が行われました。

左から山田副センター長、櫻井教授、望月教授、山本教授、山下センター長

左から山田副センター長、櫻井教授、望月教授、山本教授、山下センター長

7月4日、キングモンクット工科大学ラカバン(以下KMITL)でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は1960年に日本政府より学術面での支援を受け、ノンタブリ電気通信訓練センターとして設立されました。その後1986年に大学として認可され、現在では工学部をはじめ、理農工系の学部が設置され工学系分野のタイを代表する大学となりました。日本との学術交流の歴史も長く、1960年から日本政府の支援を受けて、日本から多くの研究者や専門家がカリキュラム作成支援や技術指導のために同大学に派遣され、現在も共同研究や人材育成面での連携が継続しています。

KMITLには、東海大学、国立高等専門学校機構(高専機構)、福岡工業大学のブランチオフィスが設置されています。今回は、これら3機関とも連携し、オフィスを訪問するとともに、事業説明会にも各機関の代表者にご参加いただき、パンフレット配布や紹介プレゼンテーション行っていただきました。

副学長表敬訪問
Anantawat Kunakorn国際交流担当副学長を表敬訪問し、タイの学術情報について意見交換しました。副学長は、かつてタイの研究者は欧米志向だったが、アジア全体の経済発展とともに、アジアの大学に注目するようになってきたと近年の学術情勢の変化に言及し、JSPSの研究者招へい事業はKMITLでも人気が高く、大学としてもより多くの研究者に日本で研鑽を積んできてほしいと思っていると述べました。しかし一方で、タイ人研究者の海外流出を懸念しており、JSPSのフェローシップを受給した外国人研究者は、将来的に日本で研究する義務があるのかと質問されました。当センターより、フェローシップ終了後に日本の大学で研究員となる義務はないことを説明し、日本での経験を帰国後のキャリアに生かしてほしいと伝えました。


日本の高等教育機関オフィス訪問

東海大学
東海大学は2003年よりASEANオフィスを設置し、現在、富田紘央助教がリエゾン・オフィサーとして常駐しています。事務所では同大学の情報発信に加えて、同大学へ進学を希望するタイ人学生に対して日本語の予備教育を行っています。同大学のタイ人留学生の受け入れは1954年にスタートし、その後、数多くの留学生を受け入れ育成してきました。

東海大学について説明する富田助教

東海大学について説明する富田助教

東海大学オフィス

東海大学オフィス

高専機構
高専機構は、教育研究連携のためにKMITLを訪問した高等専門学校教員の研究室としてオフィスを活用するほか、全国の高等専門学校のパンフレットを常設しKMITLの学生へ情報発信し、交換留学などの学生交流促進に役立てています。また、同機構はRuttikorn Varakulsiripunth泰日工業大学情報学部長に国際交流コーディネーターを委任されており、現地での国際交流促進に努めています。

KMITLの担当者による高専機構オフィスの説明

KMITLの担当者による高専機構オフィスの説明

高専機構オフィス

高専機構オフィス

福岡工業大学
福岡工業大学は、KMITLと学術連携を行っており2011年よりKMITL内に福工大バンコクオフィスを設置し、同大学へ留学する前の日本語教育を行っています。KMITLへ日本人学生の派遣も行っています。

福岡工業大学オフィスに掲示されているタイ人学生の日本留学の様子

福岡工業大学オフィスに掲示されているタイ人学生の日本留学の様子

福岡工業大学オフィス

福岡工業大学オフィス

JSPS事業説明会
今回の事業説明会には、50名近くの研究者が参加しました。Anantawat副学長の開会の挨拶の後、山下センター長よりJSPSの概要に加えて、日本の大学の国際化や海外留学する研究者が減少傾向にあることを説明しました。山田副センター長よりタイ語でJSPSの国際事業を説明し、特に、申請書を書く際の具体的なアドバイスを行いました。JSPS外国人特別研究員に採択され、北海道大学で研究されたKMITL工学部Dr. Duangkamol Na Ranongより申請の経緯や日本での生活について楽しい思い出話も含めながら体験談を話していただきました。
10422276_729699187091369_6172091543810262278_n10367737_729699667091321_2522727257398729640_n

Dr. Duangkamolによる説明

Dr. Duangkamolによる説明

高等教育機関の紹介
JSPSの事業説明に引き続き、KMITLにオフィスを置く3機関に各機関の紹介をしていただきました。Ruttikorn情報学部長より高等専門学校の紹介とタイの工科大学の違いなどについてご説明いただきました。また、Ruttikorn情報学部長は、福岡工業大学のアドバイザーも以前勤めておられたため、同大学の紹介も行っていただきました。JSPS事業に申請する際の受け入れ研究者を探す際は、両機関のオフィスを訪れる日本人教員にコンタクトを取ってほしいと助言されました。

Ruttikorn情報学部長による高専及び福岡工業大学の説明

Ruttikorn情報学部長による高専及び福岡工業大学の説明

東海大学については、富田助教より、KMITLとの長い交流の歴史に触れ、東海大学へ留学する場合、KMITL内のオフィスで申請書の受付及び入学に関する相談など可能であること、また授業料の減免について詳細に説明いただきました。

富田助教による東海大学の紹介

富田助教による東海大学の紹介

KMITL内に設置したオフィスを活用し、日本の高等教育機関が学生や研究者交流を盛んに実施している様子知ることができました。また、事業説明会の中で、日本の高等教育機関に各機関の活動を紹介していただいたことで、タイ人研究者に、日本との学術交流について具体的なイメージを持っていただけたのではないかと思います。

左から山田副センター長、富田助教、Ruttikorn情報学部長、山下センター長、Anantawat副学長、Dr. Duangkamol

左から山田副センター長、富田助教、Ruttikorn情報学部長、山下センター長、Anantawat副学長、Dr. Duangkamol

2014年7月3日、在タイバングラデシュ大使館を表敬訪問し、Kazi Imtiaz Hossain大使及びAzizur Rahman総領事と対談しました。

山下センター長よりJSPSの概要と国際事業、バンコク研究連絡センターの機能とJSPSバングラデシュ同窓会の活動についてHossain大使とRahman総領事に紹介しました。

外国人特別研究員事業においては、バングラデシュの若手研究者が毎年10名以上採択され、採択者数全体の5%を占めています。また、バングラデシュの大学には博士号を持たずに大学で職に就いた教員も多いため、論文博士号取得希望者に対する支援事業の需要も多いようです。さらに、同国では食糧安全保障対策が喫緊の課題ですが、JSPSバングラデシュ同窓会員には農学分野の研究者が多くJSPS国際事業を活用して農学分野の研究者が育成されています。

Hossain大使は、これらのJSPS事業の実績を踏まえて、日本の研究支援は国を限定せず、直接的な見返りを求めない長期的な投資であると述べ、JSPSの人材育成を評価されました。
しかし、バングラデシュの研究者は、研究資金が必要でもそれを獲得するための情報に十分にアクセスできていないため、バングラデシュでJSPS国際事業の情報を発信してほしいと、当センターの活動に期待を示されました。

Hossain大使との対談で、バングラデシュにおいてJSPS国際事業への潜在的な需要が非常に高いことがわかりました。バンコク研究連絡センターは、9月にバングラデシュ農業大学でJSPS事業説明会を実施し、12月にバングラデシュ同窓会が実施するシンポジウムに出席し、日本からの講演者の招聘を支援する予定です。

左から轟国際協力員、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー、Hossain大使、山下センター長、Rahman総領事

左から轟国際協力員、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー、Hossain大使、山下センター長、Rahman総領事

2014年7月2日在タイフィリピン大使館を表敬訪問しEdgar B. Bagajos公使兼総領事と対談しました。

まず、山下センター長よりJSPSの概要とバンコク研究連絡センターがASEAN諸国及びバングラデシュを管轄していること等、その役割について説明しました。JSPSの国際事業について、論文博士号取得希望者に対する支援事業(以下、論博事業)と外国人研究者招へい事業を中心に説明したところ、Edgar B. Bagajos公使兼総領事はフィリピンは自然科学分野に弱いためその分野に強い日本との連携はとても歓迎すると述べました。

さらに、JSPSフィリピン同窓会の設立経緯と活動についても紹介しました。同会は、論博事業で博士号を取得した研究者が中心となり、科学技術省(Department of Science and Technology(DOST))の支援を受け、2005年に設立されていた組織が、2013年に外国人研究者招へい事業などのその他の事業経験者も会員に含めてJSPSの公認同窓会として設立されました。JSPSフィリピン同窓会は、シンポジウム開催のほか社会や若者に対して科学技術を広めるアウトリーチ活動を実施しています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事は、フィリピンの学生の多くは自然科学分野を敬遠する傾向にあるが、フィリピンの発展のためには科学技術に強い人材の育成が求められており、フィリピンの若者の科学技術への関心を高めてほしいと、JSPSフィリピン同窓会の活動に期待を示されました。

また、今後フィリピンとタイの研究者が交流する機会があれば、フィリピン大使館としても支援していきたいと、今後の連携にも意欲を示されました。これに対して、JSPSバンコクセンターとしてもフィリピン研究者がタイの研究者と交流したい場合は、JSPSタイ同窓会のネットワークを活用して協力したいと伝えました。

ASEAN経済共同体の発足が2015年に迫る中で、ASEAN域内での学術交流の機運が高まっています。日本の大学や研究者もその交流ネットワークの中に参加していけるよう、当センターもJSPS国際事業の情報発信と所管エリアでの同窓会活動の支援によりいっそう力を入れて行きたいと考えています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長

2014年7月2日、2014年度第二回JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で行いました。出席者は以下の通りです。

集合写真

集合写真

-Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Supavadee Aramvith, Treasurer
3. Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
4. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
5. Dr. Porphant Ouyyanont, Public Relation
6. Dr. Pacharee Thongkamkoon, Committee
7. Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee

-JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison Officer, JSPS Bangkok Office

-NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms. Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level, NRCT
3. Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer,NRCT
4. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer, NRCT

-Observer
1. Dr. Sirikan Yamada, Division of Gastrointestinal Surgery and Endoscopoy, Department of Surgery, Faculty of Medicine, Chiang Mai University
2. Dr. Kittisak Sawanyawisuth, Department of Medicine Faculty of Medicine,Khon Kaen University

今回の理事会は、同窓会理事のほか、オブザーバーとしてJSPS及びNRCT、またチェンマイ、コンケンの代表として、チェンマイ大学のDr. Sirikan、コンケン大学のDr. Kittisakに参加頂きました。オブザーバーとしての参加とはなりますが、同窓会総会の承認を経て、今後は各地域代表の理事として理事会に参加頂く予定です。今回も、オブザーバー参加にもかかわらず、様々な発言を頂きました。

今回の会議では、2014年度第一回理事会の議事録の承認、8月8日に実施のNRCT Research EXPOの進捗状況、JAATロゴのデザイン、JAATウェブサイトの作成について議論しました。また、Sunee会長からは、前回の理事会で議論された在タイ日本国大使の名誉会員への就任について了承があった旨、出席者に報告がありました。

次回のタイ同窓会理事会は、2014年10月8日に実施予定です。

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。

会議風景

会議風景

2014年6月28日、京都大学ASEAN拠点開所式及び記念シンポジウムが開催され、日本及びASEAN各国の高等教育及び科学技術関連機関の関係者総勢250名以上が参加しました。当センターからはセンター長、副センター長、国際協力員が出席しました。

京都大学は、ASEAN地域の大学との研究及び教育における連携を支援し、同地域におけるグローバルネットワークを強化する拠点として、バンコク市内にASEAN拠点を設置しました。

式典に先立ち、「Kyoto University and ASEAN –Past, Present, and Future」と題された記念シンポジウムでは、ASEAN各国の大学と連携して実施している4つの研究プロジェクト及び、3つの教育プロジェクトが紹介されました。また、ASEAN各国の大学との研究や教育連携プロジェクトを紹介するポスター展示も同時に実施され、文部科学省の博士課程教育リーディングプログラムやJSPSアジア研究教育拠点事業に採択されたプロジェクトも含まれていました。

ポスター展示の様子

ポスター展示の様子

式典では、松本紘京都大学総長の挨拶に引き続き、土屋定之文部科学省審議官、佐藤重和在タイ日本国大使館大使より、京都大学がタイに事務所を設置したことに対し、歓迎の意が述べられました。また柴山守京都大学ASEAN拠点長より、同拠点の役割が紹介されました。

松本紘京都大学総長による挨拶

松本紘京都大学総長による挨拶

柴山守京都大学ASEAN拠点長による同拠点の説明

柴山守京都大学ASEAN拠点長による同拠点の説明

式典後のレセプションでは、参加者間で積極的に情報交換が実施されました。特に、センター長の専門分野である持続可能な開発のための教育について、防災面からの研究に携わっていらっしゃる京都大学大学院地球環境学堂ショウラジブ教授とお会いし、防災分野でのASEAN各国との研究連携においては、日本の高い技術分野が着目される傾向にあるが、防災のためには、日本の人文社会科学分野での研究連携も重要であるというご意見をいただきました。

2014年度に入り、首都大学東京、名古屋大学、長岡技術科学大学がバンコクに事務所を開設し、京都大学を含めて、現在、30近くの日本の大学がタイに事務所を設置し、ASEAN域内の高等教育機関や研究機関との教育及び研究の連携が加速しています。

開所式及び記念シンポジウムの参加者

開所式及び記念シンポジウムの参加者

2014年6月27日、京都大学藤井滋穂地球環境学堂長、梶井克純教授、水野啓准教授、鬼塚健一郎助教、廣瀬泰子教務掛長、輝川尚子国際学生交流課特定職員が当センターを来訪されました。

藤井学堂長を代表とした研究グループはJSPS研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)B.アジア・アフリカ学術基盤形成型で、「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」を研究交流課題として平成25年度より採択されています。本事業は、ベトナムのハノイ理工科大学、フエ大学、ダナン工科大学をハブ拠点、タイ・コンケン大学、ラオス・チャンパサック大学、カンボジア・王立農業大学を準ハブ拠点として、インドシナ地域の環境問題解決のため、学際的・国際的協働体制を確立することを目指しています。

今回の訪問は6月28日に開催される京都大学ASEAN拠点の開所式に伴い当センターを訪問されたもので、日本学生支援機構(JASSO)山本所長も交え意見交換を実施しました。当センターからはJSPSの事業、またJSPS同窓会についても説明するとともに、当センターでJSPS事業説明会を研究者向けに実施するにあたって、受け入れ研究者を見つける方法等、研究者目線からのアドバイスを頂きました。

また、この日は京都大学ASEAN拠点開所式に先立つプレシンポジウムが開催されましたが、その中で、JSPS研究拠点形成事業「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」の第八回ワークショップ開催され、センター長が出席しました。ワークショップには、ベトナムから4大学(ハノイ理工科大学、フエ大学、フエ農林科大学、ダナン工科大学)、カンボジア(王立農業大学)、ラオス(チャンパサック大学)からそれぞれ1大学、タイから3大学(マヒドン大学、キングモンクット・トンブリ工科大学、キングモンクット・ラカバン工科大学)が参加し、それぞれの環境問題への取り組みの事例発表を行いました。

今後とも当センターは東南アジアを対象としたJSPSのプロジェクト拠点との連携を強化していく所存です。

「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」ワークショップ参加者

「インドシナ地域における地球環境学連携拠点の形成」ワークショップ参加者

2014年6月20日、タイ学術研究会議(NRCT)を訪問し、定例のミーティングを開催しました。出席者は以下の通りです。今回の中心の議題は、2014年8月8日に開催されるNRCT主催のThailand Research EXPOの実質的な打ち合わせということで、JSPSタイ同窓会(JAAT)のSunee会長、Danai事務局長も出席しました。今回の出席者は下記の通りです。

– NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level
3.Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer
3. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

– JAAT Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Danai Tiwawech, Secretary

– JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director Designate, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison, JSPS Bangkok Office

Group_photo_R

2014年6月17日、カセサート大学カンペンセンキャンパスでJSPS事業説明会を実施しました。カセサート大学は、農業、林業、漁業、法律と経済の4つの学部をもとに、70年前に設立されました。現在では、同大学の農林業分野は世界的にも高く評価されており、2014年分野別のQS大学ランキングにおいては、世界で48位と位置づけられています。同分野における日本の大学との共同研究も盛んで、現在、JSPS国際事業において、カセサート大学との共同研究を5プロジェクト以上支援しています。

カセサート大学付属動物病院

カセサート大学付属動物病院

農業工学分野の校舎

農業工学分野の校舎

若手を中心に、20名以上の研究者が参加し、山田副センター長がJSPS国際事業を説明しました。また、JSPS論博事業の支援を受けて、京都大学で博士号を取得し、現在、JSPSタイ同窓会の理事も務めていただいているカセサート大学農学部Dr. Suratwadee研究員に、論文博士号取得希望者に対する支援事業への申請の手順や申請書の書き方を詳細に説明していただきました。

Dr. Suratwadee研究員による論博事業説明

Dr. Suratwadee研究員による論博事業説明

参加者からは、日本人の受け入れ研究者の探し方や、外国人研究者招聘事業で求められる学術実績などについて質問がありました。これに対して、当センターより、受け入れ研究者を探す際に、日本の大学が、ホームページ上で公開している研究者情報を活用できること、また、事業へ申請する際には、論文実績が大切であることをアドバイスしました。

2014年6月16日、若林茂則副学長・文学部教授と小川正純国際プログラムコーディネーターがご来訪され、国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター福田所長並びに日本学生支援機構(JASSO)山本所長も交えて情報交換しました。

若林副学長は、昨年5月にも一度ご来訪されており、その折(5月28日)バンコクで開催された中央大学第一回グローバル中央シンポジウム「国際環境問題-タイを中心にして」を当センターが名義後援させて頂きました。
グローバル人材養成推進事業を受託したことを契機に、短期留学する学生の数が1000名を超えたとのことです。

今回のタイ訪問は、今後アセアン地域からの留学生確保、JFが実施している「日本語パートナーシップ」への院生・若手教員の派遣、ダブルディグリーの可能性を交流締結大学との打ち合わせなどを兼ねた調査が目的だそうです。

今後とも当センターとしては、同大学の国際化のためにご協力していきたいと思います。

左からJF福田所長、若林茂則副学長、山下センター長、小川正純国際プログラムコーディネーター、JASSO山本所長

左からJF福田所長、若林茂則副学長、山下センター長、小川正純国際プログラムコーディネーター、JASSO山本所長

2014年6月12日、秋田大学教育文化学部高樋さち子准教授が当センターを来訪されました。

高樋准教授は、現在、ミャンマーをフィールドとして調査研究を実施されています。そのため、当センターは、高樋先生にご協力いただきながら、ミャンマーの最新の学術情報についての報告書(カントリーレポート)作成を進めています。今回は、当センターがミャンマーで調査を実施するための事前打ち合わせのためにご来訪いただき、ミャンマーの大学や高等教育機関について情報交換を行いました。

また、高樋准教授は、インドネシアのガジャマダ大学の客員教員も務めておられ、当センターが9月にインドネシアにおいて実施するJSPS事業説明会についても、当日の段取りや、現地の大学事情等について情報提供いただきました。

左から轟国際協力員、高樋准教授、山下センター長、山田副センター長

左から轟国際協力員、高樋准教授、山下センター長、山田副センター長

2014年5月30日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を開催しました。チェンマイ大学は、今年で創立50周年を迎える歴史ある大学であるとともに、2014年QSアジア大学ランキングにおいて92位に位置づけられ、学術面においても高い評価を受けています。

今回の事業説明会は、昨年の7月にチェンマイ大学で事業説明会を実施した際に、Dr. Avorn Opatratanakit学長補佐(教育・研究担当)を表敬訪問し、同大学において、今後定期的に事業説明会を実施することを当センターより提案し、チェンマイ大学の協力の下、実現したものです。今回の事業説明会には若手から中堅の研究者まで50名ほどが集まりました。

事業説明会のオープニングに先立ち、会場でJSPS広報映像「JSPS Supports Science」を放映し、タイ人研究者たちにJSPSの学術支援の方針を紹介しました。

Avorn学長補佐の挨拶で会を開催し、まず、センター長がJSPSの概要を説明し、副センター長がタイ語でJSPS国際事業について説明を行いました。また、JSPSのタイにおけるカウンターパートであるタイ学術研究会議(NRCT)の Pimpun Pongpidjayamaad国際事業部長にもご参加いただいており、JSPSとNRCTが長年協力して日本とタイの研究者の交流を支援してきたこと、また、論文博士号取得希望者に対する支援事業、二国間交流事業について申請手続きや支援実績をご説明いただきました。

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

NRCT Pimpun国際事業部長による事業説明

JSPS及びNRCTからの事業説明に引き続き、JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業において、神戸大学で博士号を取得されたチェンマイ大学医学部Sirikan Yamada准教授と北海道大学で博士号を取得されたチェンマイ大学理学部Saisamorn Lumyong教授に、同事業へ申請した経緯や、日本での研究生活と同事業を機に構築した日本人研究者とのネットワーク等についてお話しいただきました。

さらに、JSPSタイ同窓会(JAAT)の Sunee Mallikamarl会長とJiraporn Shauvalit理事にも、タイ北部地方での同窓会活動を強化するためにご参加いただき、JAATの活動について説明いただきました。

質疑応答では、若手研究者からは、主に研究者招聘事業について、中堅の研究者からは二国間交流事業や研究拠点形成事業について質問を受けました。JSPSバンコク研究連絡センターおよびNRCTから申請手順などについて回答するとともに、Sirikan 准教授とSaisamorn 教授から、申請する際のアドバイスを行っていただきました。

事業説明会後に、Sunee会長、Jiraporn理事、Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授及び、JSPSバンコク研究連絡センターでJAAT地域会合を実施しました。Dr. Sirikan准教授とSaisamorn教授に、同窓会に加入していただくとともに、タイ北部でのJAAT活動の中核として活動していただくようSunee会長より依頼しました。また、7月に実施予定のJAAT理事会に北部同窓会員の代表としてSirikan准教授にご参加いただくことになりました。

DSC03328_R

今回の事業説明会には、NRCTやJAAT理事にもご参加いただいたことで、日本人研究者との共同研究や日本での研究生活とその後のキャリアパスについて、より具体的な情報提供をタイ人研究者に対して行うことができました。

さらに、JAATにチェンマイ大学から二人の会員を新たに迎え、これを機にタイ北部においてJSPSタイ同窓会の活動が活発化することが期待されます。

IMG_0034_R

2014年5月30日に実施したチェンマイ大学でのJSPS事業説明会に先立ち、5月29日に在チェンマイ日本国総領事館を訪問しました。チェンマイは、タイの第2の都市であり、タイ北部地方の文化、経済の中心地です。

藤井昭彦総領事、近藤知弘副領事にお会いして、JSPSバンコク研究連絡センターとチェンマイ大学との過去5年間の交流実績及び、JSPS国際事業において支援している日本とタイの学術交流では、医農工分野の採択件数が多いことを報告しました。また、今回のチェンマイ大学におけるJSPS事業説明会では、JSPSタイ同窓会長と理事にも参加していただき、バンコク研究連絡センターとしてタイ北部地方での同窓会員の獲得と活動の活性化に努めていることを説明しました。藤井総領事は、日本政府奨学金による留学生の同窓会活動が、タイと日本の橋渡しとして、総領事館の活動においても大きな役割を果たしていることを踏まえ、チェンマイにおけるJSPS同窓会活動の活性化にも期待を示されました。

左から山田副センター長、山下センター長、藤井総領事、轟国際協力員

左から山田副センター長、山下センター長、藤井総領事、轟国際協力員

2014年5月7日、明治大学江藤賢一教授が、シーナカリンウィロート大学Wanasin Sattayanuwat国際部及び社会 連携部長補佐とご一緒に当センターを来訪されました。明治大学は、シーナカリンウィロート大学の中にASEANセンターを設置しており、今年の2月に江藤教授のご紹介でJSPS事業説明会を実施しました。

Wanasin副学部長及び江藤教授とともに、今年度のシーナカリンウィロート大学でのJSPS事業説明会の開催方法や時期について議論を行いました。また、Wanasin副学部長は、日本での研究活動の実施及び日本の研究者との共同研究に関心があり、副センター長より外国人研究者招聘事業を紹介し、申請方法や支援経費について説明しました。

左から江藤教授、Wanasin副学部長、山下センター長、JASSO山本所長、山田副センター長

左から江藤教授、Wanasin副学部長、山下センター長、JASSO山本所長、山田副センター長

2014年5月2日、マヒドン大学でJSPS事業説明会を開催しました。

マヒドン大学は、2013年4月に発表されたTimes Higher Educationアジア大学ランキングで61位に位置づけられており、特に国際展開の面で高い評価を受けています。

今回の事業説明会は、3月24日にマヒドン大学を表敬した際に、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長に、同大学でのJSPS事業説明会開催を了承していただいたことで開催することができました。事業説明会には、表敬訪問の際にもご一緒させていただいた大阪大学ASEANセンター望月センター長にもご参加いただきました。

事業説明会では、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長から挨拶頂きました。JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また国際協力員が国際事業について説明を行いました。

IMG_4689

また、JSPS論文博士号取得支援事業において長崎大学で博士号を取得されたタイ保健省の
Archawin Rojanawiwat博士より、日本での研究や生活について自身の経験や、申請の際の具体的なアドバイスを話していただきました。

講演を行うArchawin Rojanawiwat博士

講演を行うArchawin Rojanawiwat博士

質疑応答では、外国人特別研究員や外国人招聘研究者へ申請したいが、受け入れ研究者をどのように探したらよいかという質問が数多く寄せられました。

これに対して、山下センター長より、バンコクには20以上の日本の大学がオフィスを設置しており、日本の受け入れ研究者を探す際に、ぜひこれらのオフィスを活用してほしいと回答しました。また、大阪大学ASEANセンター望月センター長より、大阪大学に所属する研究者との連携を希望する場合は、ぜひ、同大学のASEANセンターに連絡してほしいとアドバイス頂きました。さらに、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長からは、マヒドン大学は複数の日本の大学と協定を結んでおり、受け入れ研究者を探している場合、マヒドン大学の国際部が力になると、研究者に対して助言いただきました。

今回の説明会には、若手研究者を中心に50人ほどが参加し、JSPS国際事業に高い関心を持っていただきました。また、今回の説明会では、タイにオフィスを設置する日本の大学が、タイと日本の研究者の連携を促進するうえで大変大きな役割を果たしていることを改めて認識しました。今後も、タイと日本の大学との連携を強化しながら、JSPS事業説明会を実施していきます。

左からRatana Petch-Urai研究マネジメント部長、Archawin Rojanawiwat博士、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長、山下センター長、轟国際協力員、大阪大学ASEANセンター望月センター長、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー

左からRatana Petch-Urai研究マネジメント部長、Archawin Rojanawiwat博士、Prasit Palittapongarnpim研究担当副学長、山下センター長、轟国際協力員、大阪大学ASEANセンター望月センター長、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー

2014年4月28日、チュラロンコン大学持続可能な開発のための教育研究開発センターAthapol Anunthavorasakul所長が当センターを訪問されました。Athapol所長は、山下センター長と持続可能な開発のための教育について共同研究されており、今回は、その研究計画の打ち合わせのために来訪されました。
今回の打ち合わせでは、愛知県名古屋市及び岡山市において今年の11月に開催を予定している「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」へ共同研究の一環として参加することについて検討しました。

左からAthapol 所長、山下センター長

左からAthapol 所長、山下センター長

2014年4月25日名古屋大学バンコク事務所開所式がチュラロンコン大学にて行われ、センター長、副センター長、国際協力員が参加しました。

名古屋大学は、タイ王国及びその周辺諸国で展開している複数のプログラムを初め、タイの大学との学術交流や留学生獲得に向けた活動、及び同学の情報発信のアジア諸国における拠点としてバンコク事務所を設置しました。

開所式では、名古屋大学濵口道成学長、チュラロンコン大学Pirom Kamolratanakul学長が挨拶を行い、名古屋大学とタイの大学の長い連携の歴史に言及され、今後もバンコク事務所を拠点としてASEAN地域の大学と名古屋大学の研究者及び学生の交流を促進していきたいと述べられました。

また、在タイ日本国大使館佐藤重和特命全権大使より来賓挨拶が行われ、現在、多くの日本の大学がタイで活動していることをとてもうれしく思うと述べられました。

挨拶を行う濵口道成学長

挨拶を行う濵口道成学長

その後、チュラロンコン大学石油・石油科学研究科リサーチサービスセンター内に設置された名古屋大学バンコク事務所にて両学長によるテープカットが行われました。

名古屋大学バンコク事務所内見学

名古屋大学バンコク事務所内見学

開所式に引き続き、パトゥムワンプリンセスホテルでレセプションが開催され、山下センター長が乾杯の挨拶を務めました。

今週は、首都大学東京、長岡技術科学大学、名古屋大学の事務所が開設され、現在、20以上の日本の大学がタイにオフィスを設置しています。

2014年4月24日、長岡技術科学大学タイ事務所開所記念グローバル実務訓練セミナーが開催され、当センターよりセンター長、副センター長、国際協力員が参加しました。

長岡技術科学大学は、長い間、教育研究面において連携してきたタマサート大学の協力を得て、同大学ランシットキャンパス内にタイ事務所を開設しました。これは、文部科学省国立大学改革強化推進事業に採択された「三機関(長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学・国立高等専門学校機構)が連携・協同した教育改革事業」の一環として設置したものです。今後、長岡技術科学大学は、同事務所を拠点にし、タイの大学との教育研究の連携の推進、また、学生のインターンシップ提供先となるタイ国内の企業や機関との連携も強化していく予定です。

挨拶を行う武藤副学長

挨拶を行う武藤睦治副学長

セミナーでは、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、国立高等専門学校機構の3機関の連携状況、また、海外機関との連携について説明が行われたほか、長岡技術大学の提供するタイ国内の企業でのインターンシッププログラムに参加した同大学の学生による実務訓練経験の報告も行われました。

長岡技術科学大学について紹介する明田川正人教授

長岡技術科学大学について紹介する明田川正人教授

2014年4月23日、首都大学東京バンコク事務所オープニングレセプションがパトゥムワン・プリンセス・ホテルにて開催され、センター長、副センター長、国際協力員が出席しました。

首都大学東京は、同大学初の海外拠点として、チュラロンコン大学内にバンコク事務所を設置し、今後、ASEAN地域の大学・研究機関等との国際連携をより強化していく予定です。

レセプションでは、同大学と協定を締結しているチュラロンコン大学Prof. Pirom Kamolratanakul学長及び首都大学東京の原島文雄学長より挨拶が行われ、今後の両大学の研究教育面での連携について述べられました。また在タイ日本国大使館小林参事官、俵幸嗣一等書記官、国際交流基金福田所長、日本学生支援機構山本所長、山下センター長より来賓挨拶が行われ、首都大学東京のバンコク事務所開設を歓迎しました。

今回のレセプションには、タイにオフィスを設置する日本の大学関係者も数多く参加しており、ASEAN地域における各大学の活動について参加者間での情報交換も活発に行われました。

首都大学東京バンコク事務所を加えて、現在、20を超える日本の大学がタイにオフィスを設置しています。

参加者全体の集合写真

参加者全体の集合写真

2014年4月21日、京都大学ASEAN拠点の柴山守所長、藤枝絢子学術研究支援室リサーチアドミニストレーター、浦嶋真次財務部経理課長、田中正人研究国際部国際企画課長補佐が当センターを訪問されました。

京都大学は昨年度よりASEAN拠点開設に向けて準備しており、今年の2月に現地調査のために柴山守所長がバンコクに来られた際にも、当センターを訪問していただきました。
今回は、拠点開所に向けて、オフィス設備の確認や、開所式の準備等のためにバンコクを訪問されました。

柴山所長より、今後の京都大学のASEAN地域での展開構想についてご説明いただきました。また、拠点開所のための施設整備や、開所式の段取り、拠点に駐在する職員の住居面での懸念について相談を受け、JASSOタイ事務所の山本所長、山下センター長、山田副センター長を交えて、情報提供を行いました。

また、大阪大学ASEANセンター望月センター長にも途中からご参加いただき、ASEAN域内における日本の各大学の展開やG30の効果、ダブルディグリー制度の整備状況などについて、参加者間で活発な意見交換が行われました。

左から轟国際協力員、山田副センター長、JASSO山本所長、大阪大学ASEANセンター望月センター長、山下センター長、京都大学ASEAN拠点柴山所長、藤枝リサーチアドミニストレーター、浦嶋財務部経理課長、田中研究国際部国際企画課長補佐

左から轟国際協力員、山田副センター長、JASSO山本所長、大阪大学ASEANセンター望月センター長、山下センター長、京都大学ASEAN拠点柴山所長、藤枝リサーチアドミニストレーター、浦嶋財務部経理課長、田中研究国際部国際企画課長補佐

2014年4月18日、タマサート大学ビジネススクールのDuangjai Lortanavanit助教が当センターを訪問されました。

Duangjai助教は、2014年度外国人招へい研究者事業(長期)に採択されました。京都大学文学研究科の松田素二教授を受け入れ研究者とし、今年8月から9ヶ月間、観光による地域振興をテーマに研究活動を行い、沖縄、和歌山県高野山地域の現地調査、また三重県熊野市でのフィールドワークも実施されるとのことです。

Duangjai助教は2012年12月に当センターに初めてお越しになり、その際にJSPS事業について紹介させて頂くとともに、その後2013年1月に開催された「世界遺産と観光」をテーマにしたJSPS-NRCTセミナーにもご参加頂きました。昨年8月の外国人招へい研究者事業の申請の際も、申請上のアドバイスをさせて頂きましたが、無事に採択されたことを大変喜ばしく思います。

また、タマサート大学でのJSPS事業説明会の実施について相談したところ、是非実施して欲しいとのことで、早速国際交流担当教員に連絡して頂けることとなりました。タイ国内における有力大学での事業説明会実施について、今後も着実に進めていく所存です。

左からDuangjai助教、山田副センター長

左からDuangjai助教、山田副センター長

 

2014年4月10日、パトムワン工科大学でJSPSの事業説明会を開催しました。
photo2_R
パトムワン工科大学は、タイにおける最初の工業系の職業技術学校として1932年に設立され、2004年に高等教育委員会の認可を得て、工科大学となりました。設立以来、応用理工学系の教育に力を入れてきました。また、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、一関工業高等専門学校、沖縄工業高等専門学校と覚書を締結し、日本の高等教育機関との学生及び教員の交流にも力を入れています。

事業説明会には、12名が参加し、副センター長より、論博事業、外国人特別研究員事業を中心にJSPSの国際事業の説明を行いました。

説明会には、日本の大学で研究をした経験を持つ研究者も参加しており、ホスト研究者の探し方や申請書の書き方等、具体的な質問が数多く寄せられました。これに対して、当センターより、日本の提携大学に所属する研究者にホスト研究者の打診をしてみること、また、論文の実績を積み上げることが大切であることなど、助言を行いました。
DSC00698_R

2014年4月9日、京都大学東南アジア研究所の清水展教授、中西嘉宏准教授が当センターを来訪されました。

京都大学東南アジア研究所は、バンコクに連絡事務所を設置しており、中西准教授が2013年11月より駐在員をされていました。4月から清水教授が着任され、8月まで駐在される予定です。

JASSOタイ事務所の山本所長、山下センター長、山田副センター長を交えて、日本の大学のASEANにおける展開の現状についての情報交換と、東南アジアの学生や研究者に対して、どのように日本の大学をアピールしていけばよいかという議論が活発に行われました。

また、日本の独立行政法人や大学がタイに設置している事務所を運営する上での課題とノウハウについて情報交換を行いました。

清水教授はフィリピンをご専門のフィールドとされており、フィリピン同窓会を担当している当センターとしても、今後とも継続的に情報交換をしていきたいところです。

左からJASSO山本所長、中西准教授、山下センター長、山田副センター長、轟国際協力員

左からJASSO山本所長、中西准教授、山下センター長、山田副センター長、轟国際協力員

2014年4月9日、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会をタイ学術研究会議(NRCT)で行いました。出席者は以下の通りです。

– Executive Committee members
1. Dr. Sunee Mallikamarl, President
2. Dr. Danai Tiwawech, Secretary
3. Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
4. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
5. Dr. Pacharee Thongkamkoon, Committee
6. Dr. Suratwadee Jiwajinda, Committee

– JSPS Bangkok Office
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director Designate, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Hiromi Todoroki, International Program Associate, JSPS Bangkok Office
4. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison, JSPS Bangkok Office

– NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms. Pawanee Chaleeratnakul, Policy and Planning Analyst
3. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

DSC03008_R

今回の理事会は、新体制となってから初めての会合でした。
同窓会理事のほか、オブザーバーとしてJSPS及びNRCTが参加しました。同窓会理事会での議論、決定事項は下記の通りです。

・前回の議事録の確認が行われました。また、現在の理事会メンバーの任期は2015年2月までとし、その後、新たに同窓会理事を選出することになりました。

・2014年8月8日に開催されるNRCT主催のThailand Research EXPOにおいて、JAATは午前中のセッションで「健康と医療のための研究」というテーマに基づいてセミナーを行うことになりました。Danai理事が日本から講演者を1名招聘し、バンコク研究連  絡センターは招聘にかかる費用を支援する予定です。

・JAATの英語対訳版の規約が承認されました。

・JAAT同窓会員は、現在、98名の研究者が登録されていますが、そのうち55名が会費を払っていないため、今後もJAATの活動についての理解と支援を呼びかけていくことになりました。

・JAATの会員登録料と会費の管理について議論が行われました。

・JAAT規約に基づき、前副会長であるDr. Parithat氏に引き続き任期満了まで副会長を務めていただくことになりました。また、JAATホームページの記事をJAATの担当理事が作成し、バンコク研究連絡センターがホームページに掲載することが確認されました。

・地方におけるJAATの同窓会活動を活発化させるために、チェンマイ大学、ナレスワン大学、コンケン大学から同窓会会員を理事会にオブザーバーとして招聘する意向が確認されました。

・Sunee会長及びJiraporn理事が、5月30日にチェンマイ大学で実施するJSPS事業説明会に参加し、事業説明会後に、JAAT新会員獲得のために同窓会の会合を行うことに決まりました。

・JSPSの新しいロゴを当センターより紹介しました。また、JAATのマークにNRCTのロゴを加えるという案が出され、今後も議論を続けることとなりました。さらに、Sunee会長は、NRCTに対して、JAATの活動への継続的な支援を依頼しました。

・Sunee会長より、NRCT理事長、在タイ日本国大使館大使をJAATの名誉会員として加えたいとの申し出があり、それぞれNRCTと当センターで検討することになりました。

次回のタイ同窓会理事会は、2014年7月2日に実施予定です。

DSC03026_R

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
Minutes of the 14th Executive Committee of JSPS Alumni Thailand

2014年4月4日、大阪大学上海教育研究センターの次期センター長、大谷順子准教授がチュラロンコン大学水資源工学部Dr.Piyatida講師とともに当センターを来訪されました。

JSPS事業紹介に引き続き、アジアにおける日本の大学の学術展開や、研究者および学生の交流状況について意見交換を行いました。

また、日本の大学の研究室との連携に関心をお持ちのDr.Piyatida講師に対して、二国間交流事業や外国人特別研究員事業などのJSPSの国際事業を紹介しました。

大谷准教授は、大阪大学大学院人間科学研究科に所属され、4月から上海教育研究センターに着任される予定です。

左からDr.Piyatida講師、大谷順子准教授、山下センター長、轟国際協力員

左からDr.Piyatida講師、大谷順子准教授、山下センター長、轟国際協力員

2014年3月31日、JSPSタイ同窓会(JAAT)新同窓会長のDr. Sunee Mallikamarl、同窓会新理事のDr. Danai Tiwawech、Dr. Supavadee Aramvithが当センターを来訪されました。

3月14日に開催された同窓会総会の結果を受けて、同窓会新理事代表と、当センターからの引き継ぎ及び新年度の同窓会運営について協議を行いました。特にJSPS同窓会規約について、英語版が不完全だったため、センターで作成した上で同窓会長と確認しました。その他、4月上旬に開催予定である同窓会理事会の議事について事前議論を行いました。

当センターとしても、Sunee新会長の元で、心機一転タイ同窓会の支援を実施していく所存です。特に下記について今後推進していく所存です。

1.地方大学の理事の選任と協力依頼
これまで地方大学の理事は1名だけだったのを、各地域の有力大学の同窓会員を理事に選任し、各地域での同窓会活動の強化、新たな同窓会員の獲得、またJSPSの事業説明会の協力を依頼し、地方での同窓会活動を活性化を目指す。

2.NRCTの同窓会事業への参画推進
JSPSの対応機関であるNRCTはこれまで、同窓会の活動についてはあまり積極的には関わってこなかったが、今後は同窓会の理事会をNRCTで実施すること、NRCTにも会議に参画してもらい、一層の連携推進をセンターだけでなく同窓会とも図る。また、NRCTから同窓会への支援を要請する。

3.同窓会員のリクルートの推進
同窓会員数の増加について、同窓会とともに案を出し、会員数の増加に努める。

左からBuabchamaneeリエゾン・オフィサー、Sunee会長、Supavadee理事、Danai理事、センター長、副センター長

左からBuabchamaneeリエゾン・オフィサー、Sunee会長、Supavadee理事、Danai理事、センター長、副センター長

2014年3月27日、明治大学大六野耕作・政治経済学部長が、江藤賢一教授とご一緒に当センターを来訪し、国際交流基金(JF)の福田所長、日本学生支援機構(JASSO)の山本所長を交えて、意見交換を実施しました。シーナカリンウイロート大学の中にASEANセンターを開設している明治大学ですが、今年からは、タマサート大、チュラロンコン大とも学術交流協定(MOU)を結び、学生を留学させることになっているとのことで、都合30名を超える留学生がタイに来るとのことです。

また欧州のエラスムス・ムンドスとの連携で、ロッテルダム大学、ライデン大学、サセックス大学と、日本側は、明治大学・国際大学・桜美林大学のコンソーシアムで共同研究やダブルデグリーなどを目指すとのことで、明治大学のグローバル化が一層進展することを期待したいと思います。

左から明治大学江藤教授、センター長、明治大学大六野教授、JF福田所長、JASSO山本所長

左から明治大学江藤教授、センター長、明治大学大六野教授、JF福田所長、JASSO山本所長

2014年3月27日、九州大学法学研究院の五十君麻里子(いぎみ まりこ)教授が当センターを来訪されました。九州大学は「大学の世界展開力強化事業」を二つ受託(区分IとII)しておりますが、区分IIを、法学研究院が受託されています。事業計画の中には、タイ、シンガポール、マレーシアなどにおいて、九大の学生たちによる「日本文化紹介、日本語教育」のワークショップの実施が組み込まれているのですが、タイでの協力校がなかなか見つからないとのことで、タイの高校に広くチャンネルのある国際交流基金バンコクセンター(JF)や日本学生支援機構(JASSO)に相談に来られた際に同席させて頂きました。平林JF副所長、山本JASSO所長からは、4月以降、各地の高校で日本留学のガイダンスを実施する際に、そこでワークショップを実施すると良いのではないかの提案がありました。JSPSからは、チュラロンコン大教育学部のAthapol先生(昨年のJSPS-NRCTセミナーのコーデイネーター)が付属高校でESDや異文化理解教育のワークショップを実施しているので、それに合流することを提案しました。

左からJF平林副所長、五十君教授、センター長、JASSO山本所長

左からJF平林副所長、五十君教授、センター長、JASSO山本所長

2014年3月24日、3月末で退職される関達治・大阪大学バンコクセンター長と後任の望月太郎先生とご一緒にマヒドン大学サラヤキャンパスを訪問し、Prof. Dr. Prasit Palittapongampin研究担当副学長、Dr. Surakit Nathisuwan国際担当副学長並びに国際部長Boonyarat Suwanchinda国際部長と懇談しました。

MU1

大阪大学については、新旧のセンター長交代のご挨拶でしたが、JSPSとしての今回の訪問目的は、マヒドン大学でのJSPSガイダンスセミナーの実施について大学当局の理解と協力をお願いするためでした。運よくイベントの核となる研究と国際担当の両副学長が同席してくれたことで、即座に開催日時がその場で決まり、5月2日(金)13時30分~16時にマヒドン大学サラヤキャンパスで実施することとなりました。

マヒドン大学には、JSPS事業を通して日本との関係の深い研究者も多く、セミナーでは、何人かの先生に日本での研究体験についてご講演いただく予定です。

MU2

2014年3月24日、名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科松浦康之研究員が当センターを来訪されました。

松浦さんは昨年9月の留学フェアで当センターブースにお越し頂き、その際に情報交換をさせて頂きました。(当時の所属は福井大学で、バンコクで研究をされていました)その際に、スポーツ医療をトピックにタイとの共同研究を実施したいとのことで、二国間交流事業、また海外での研究実施プログラムとして二国間交流事業を紹介しました。途中で大阪大学関センター長も加わり、共同研究に関する情報を提供しました。

松浦さんには留学フェアからのご縁で、バンコクに来訪の際は立ち寄って頂いています。JSPSの事業サポートが出来るよう、今後とも支援していく所存です。

左からセンター長、松浦研究員、阪大関センター長

左からセンター長、松浦研究員、阪大関センター長

2014年3月19日、4月に日本に出発する予定の国費留学生壮行会及び帰国留学生歓迎会が在タイ日本大使公邸にて開催され、センター長と副センター長が出席しました。

Group_photo

今回は、日本へ行く留学生が60名、日本から帰国した留学生80名が出席し、これから日本に行く留学生には佐藤重和在タイ日本国特命全権大使より証書と記念品を授与されました。奨学生を代表して壇上に立ったタイ南部ハジャイの高校生、Yanakawee Siripongvutikornさんの英語での挨拶が素晴らしく、医学部志望という彼女には、ぜひとも目標達成に向けて頑張っていただきたいとセンター長が声をかけると同時に、日本での研究活動の道としてJSPSの奨学金のサポートがあることも伝えました。

Yanakawee Siripongvutikornさんとセンター長

本壮行会及び帰国留学生歓迎会は、毎年在タイ日本大使館主催で実施されており、日本にこれから留学する、また留学から帰ってきた学生と各関係機関とのネットワーク形成に繋がっています。今回はまた、名古屋大学から野田国際企画課長、出口掛長、細川掛長が当センターを訪問されることになっておりましたので、本会にご出席頂き、各大学とのネットワーク形成に役立てて頂きました。名古屋大学はバンコクにオフィスを開設予定で、開所式を4月25日に実施する予定です。

2014年3月19日、大阪大学バンコク教育研究センターの関達治センター長、望月太郎次期センター長が当センターを来訪されました。

大阪大学バンコク教育研究連絡センターは、次年度より大阪大学ASEANセンターバンコクオフィスと名称を変え、新たに活動を実施する予定となっています。

大阪大学バンコクセンターは当センターと同じビルに所在し、関センター長にもよく当センターにお越し頂き、意見交換の実施や打ち合わせにも参加頂きました。バンコクセンターには7年間勤務されており、当センターの歴代のセンター長副センター長も大変お世話になっています。

望月次期センター長は大阪大学文学部哲学科に所属され、4月から着任される予定です。これまでと変わらず、連携をしていく所存です。

左から阪大関センター長、望月次期センター長、センター長、JASSO山本所長

左から阪大関センター長、望月次期センター長、センター長、JASSO山本所長

2014年3月18日、福井工業大学金井兼理事長、松浦悦郎ASEAN事務所長、笹村浩介学務課主任、橋爪真未秘書課主任が当センターを来訪されました。

福井工業大学は2013年2月にASEAN事務所をバンコク市内に開設し、ASEAN地域からの留学生受け入れ活動を中心に活動を実施してきました。当センターが参加した日本留学説明会にも参加され、積極的に留学生の募集を行っています。オフィス開設後1年が経過し、今後は学術の交流の発展にも力を入れていきたいということで、その際には是非当センターも協力させて頂きたいことを説明しました。

今回は、3月15,16日に実施されたJEDUCATION FAIRに参加及び協定校の訪問の際に、当センターにお立ち寄り頂きました。若手職員の研修も兼ねた出張とのことで、バンコク等で様々な機関を訪問し意見交換を実施することにより職員の視野を広げることも一つの目的としています。職員の研修の一環として、JSPSの国際協力員制度、当センターの席貸し制度を紹介したところ、理事長からは関心を寄せて頂きました。

福井工業大学は留学説明会等のイベントにも積極的に参加され、タイにおいて積極的な活動を実施しています。今後は学術の交流推進も視野に入れて行かれる中、当センターも積極的に支援させて頂く所存です。

左から松浦所長、橋爪主任、金井理事長、センター長、JASSO山本所長、笹村主任

左から松浦所長、橋爪主任、金井理事長、センター長、JASSO山本所長、笹村主任

2014年3月14日(金)、バンコク市内Maruay Garden Hotelにて、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会及び総会、Bridge Fellowship選考委員会を開催した。今年度は論博プログラムで博士号取得者の該当者がなかったため、論博メダル授与式は開催されなかったものの、NRCTからも出席いただきました。

午前中、まず実施されたBridge Fellowship 選考委員会については、最終的にコンケン大学のDr. Kittisak Sawanyawisuth准教授が今年度の推薦者に選ばれました。Kittisak准教授は昨年11月に実施したコンケン大学でのJSPS事業説明会にもご協力頂き、その際にBridgeフェローシッププログラムについても説明させて頂いたものです。今後の同窓会活動において、コンケン-東北地方の代表として、地域での活動を推進頂ければと考えています。

Bridgeフェローシッププログラム選考会

Bridgeフェローシッププログラム選考会

13時30分より、総会に先立って同窓会理事会が実施されました。同窓会理事の他、オブザーバーとして、NRCT及びJSPS齋藤参事が参加しました。

タイ同窓会理事会

タイ同窓会理事会

同窓会理事会での議論、決定事項は下記の通りです。

1. 第12回同窓会理事会総会議事録について報告、承認されました。
2. 2014年度Bridge Fellowship 推薦者の決定について報告されました。
3. 外国人のタイ同窓会正会員資格について、議論の結果、同窓会の正会員にはなれないこととなりました。(準会員は可)
4. 設立会員(Founding member)の取り扱いについて
・ 同窓会設立後、JAAT発足時には、同窓会設立時の会員は2年間は会費納入を免除することとなっていました。
・ これまで設立会員を併せおよそ80名の会員が在席していましたが、その内新規も含め会費を支払った会員は44名。残りの会費未徴収の会員については、正会員から一旦除外し、引き続き入会の意思と会費納入について促していくことになりました。
5. 同窓会役員については、Busaba会長、Boonchai事務局長、Malee出納担当が退任して、他の6名は留任、新たな理事の選出は総会で行うこととなりました。

15時より実施されたタイ同窓会総会では、日本大使館より長谷川哲夫一等書記官、NRCTよりMr. Kristhawat Nopnakeepongsem事務次長、JSPS本部から齋藤潔参事に挨拶いただきました。

同窓会総会集合写真

同窓会総会集合写真

また、同窓会総会では、Busaba同窓会長より下記の通り報告及び意見交換が行われました。

1. 活動報告については、NRCT Research EXPOでのセミナー実施、JSPS事業説明会への参加、中国同窓会総会への参加、Bridge選考委員会の結果について報告がありました。

2. 会計報告が行われ、会計監査の実施について報告がありました。

3. 同窓会理事会の議論のとおり、設立当初の89名の設立会員中、会費を払っているのが44名でであり、会費未納入の会員については同窓会員リストから外し、今後は未納入会員への働きかけ、新会員の増強を推進することとなりました。

4. 2014年8月7~11日に実施されるNRCT主催のResearch EXPOにJSPSタイ同窓会として出展することの報告がありました。

5. 同窓会新理事の選出が行われた。Busaba会長を始め3名が退任して、6名が留任、新たに5名の理事か就任し、合計11名が理事に就任することとなりました。任期はBusaba会長が任期満了で退任したとのことで、1年の予定です。またJAAT理事であるDr. Sunee Mallikamarlが新会長となることとなりました。Sunee会長はNRCTとの連携を進めるため、その後3/18にNRCTを訪問し、打ち合わせを行いました。

同窓会新理事

同窓会新理事

新旧理事については以下の通りです。

<留任>
Dr. Sunee Mallikamarl, new president
Fac. of Law, Sripatum University

Dr. Paritud Bhandhubanyong
Education and Special Project Development Panyapiwat Institute of Management (PIM)

Dr. Jiraporn Shauvalit
Best Care International (Thailand) Co., Ltd.

Dr. Pornpen Pathanasophon
National Institute of Animal Health

Dr. Porphant Ouyyanont
School of Economics, Sukhothai Thammathirat Open University

Dr. Chalermkiat Songkram
Fac. of Pharmaceutical Sciences, Prince of Songkla University

<新任>
Dr.Danai Tiwawech
Chief, Cancer Biology Section Research Division, National Cancer Institute

Dr. Savitree Limtong
Dept. of Microbiology, Fac. of Science, Kasetsart University,

Dr. Suratwadee Jiwajinda
Fac. of Agricultural Science, Kasetsart University,

Dr.Pacharee Thongkamkoon
Senior Veterinary officer, National Institute of Animal Health

Dr. Supavadee Aramvith
Dept. of Electrical Engineering, Fac. of Engineering, Chulalongkorn University

<退任>
Dr. Busaba Yongsmith
Dept. of Microbiology, Fac. of Science, Kasetsart University

Dr. Boonchai Techaumnat
Dept. of Electrical Engineering, Fac. of Engineering, Chulalongkorn University

Dr. Malee Uabharadorn
Office of Transport and Traffic Policy and Planning, Ministry of Transport

2014年3月12日、大東文化大学の山崎俊次副学長、高井宏子環境創造学部准教授、島垣修・国際交流センター事務長が当センターを訪問され、日本学生支援機構(JASSO)山本所長とご一緒に応対させていただきました。

山崎副学長のお話しでは、昨年度同大学がグローバル人材養成事業の認可を受けたことを受けて、今後東南アジアの大学との交流を通して学生の国際人としての育成を進めていく、その第一歩として、今回タマサート大学との大学間学術交流・学生交流協定(MOU)締結に向けての打ち合わせに来タイされたとのことです。当センターとしては、JSPSが「大学連携機関」として位置づけされていることなどを踏まえ、今後とも同大学の国際化への支援を約束しました。

左からJASSO山本所長、高井准教授、山崎副学長、センター長、島垣事務長

左からJASSO山本所長、高井准教授、山崎副学長、センター長、島垣事務長

2014年3月10日、デ・ラサール大学を訪問し、Bridge選考委員会出席、2014年度計画関する打ち合わせをフィリピン同窓会と実施しました。

Bridge選考委員会には、Dr. Maricar S. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Danilda Hufana Duran、DOST事務次官のDr. Fortunato De La Pena、及びJSPSバンコク研究連絡センター山下センター長が出席、山田副センター長が陪席しました。

今回の募集に対しては3名の応募があり、その中からDr. Ma. Cecilia Galvezを推薦することとなりました。

左からDOST事務次官のDr. De La Pena、Dr. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Duran、センター長、副センター長

左からDOST事務次官のDr. De La Pena、Dr. Prudente JAAP会長、審査委員のDr. Duran、センター長、副センター長

続いて、同窓会長とフィリピン同窓会活動概要と、今後の活動日程について議論を実施し、フィリピン同窓会側からの今度の活動日程としては、以下の通り報告を行いました。

・アウトリーチ活動を積極的に展開し、地方の大学での科学教育に関するセミナーを実施していく予定であること。
・同窓会理事会は、2ヶ月に一度実施する。
・4月11日(暫定)に理事会を実施、それぞれの理事が2人ずつ同窓会員を同行させることで、同窓会の人数の増加を目指していくとのこと。

また今回の打ち合わせを受けて、下記について4/11の理事会の結果をバンコクセンター宛に連絡することになりました。

・論博のメダル授与式について、今までDOSTが行っていたが、同窓会と合同で実施することを検討すること。
・JAAPホームページについては、DLSUのサーバー上に掲載されているが、DOSTのウェブサイト上に変更を依頼。
・同窓会総会シンポジウムについては、7/11に実施検討。4/11の同窓会理事会の後、4/18までにバンコクセンターに、1)招へいを希望する講師名(了解を得る)、2)確定の日付を連絡する。3)暫定のプログラムを送ってもらうこと。またJSPSの同窓会総会における支援についても議論を行いました

JAAP

その後の3月11日、在フィリピン日本大使館を訪問し、北川広報文化センター長、加藤専門調査員と面会し、JAAPへの協力を依頼しました。

2014年3月8日、静岡大学タイ同窓会の設立総会が開催され、センター長、副センター長が出席しました。静岡大学のタイにおける協定校は、農学部との研究交流を軸としたカセサート大学、静岡大学タイ事務所を設置しているタマサート大学、またシーナカリンウィロート大学となっています。また1960年代から通算して約80名のタイ人卒業生を輩出しているとのことで、今回の静岡大学同窓会の設立は、一昨年のインドネシアに引き続いて二ヶ国目の海外同窓会の設立になりました。

挨拶を行う鈴木副学長

挨拶を行う鈴木副学長

静岡大学はAsia Bridge Programを創設しました。これはベトナム、インドネシア、タイ、インドから40名の学生をリクルートして、静岡大学で専門教育を日本語で行うとともに、静岡県内の企業でのインターンシップを実施するものです。また、大学院生向けのプログラムも開講予定で、こちらは専門教育を英語で実施します。

今回の設立総会では、タイ人同窓生だけでなく、静岡県の日本企業タイオフィスの代表も数多く参加され、大変盛会となりました。同窓会会長には、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)のDr. Pongphenが選任されました。また静岡大学からは、鈴木滋彦・副学長(国際戦略担当)以下10名程度の教職員も来訪しており、静岡大学が今後国際化を大きく推進していくマイルストーンになっていくと感じられました。

静岡大学は3月末に留学生試験を日本学生支援機構 (JASSO)-JSPS共同オフィスで実施され、JASSO及び当センターとの連携を推進しています。今後とも、JSPSからも継続して支援を実施していく所存です。

参加者全体の集合写真

参加者全体の集合写真

チュラロンコン大学博士課程に留学中の櫻田智恵さん(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程)と同じくチュラロンコン大学に留学中の池田瑞穂さん(早稲田大学大学院博士課程後期)が3月7日ご来訪されました。JSPSのフェローシップ事業、特に海外特別研究員制度について関心があるとのことで、山田副センター長より紹介・説明しました。また、たまたまオフィスを訪問中の関達治・大阪大学バンコクセンター長より、若い研究者への励ましの言葉をかけて頂きました。

タイに留学中の日本人大学院生の数は不明ですが、センター長や副センター長のバンコクでの人脈を通して当センターを訪問する若い研究者が増えてきてます。今後とも、JSPSの事業を知り、それに参加する研究者を増やしていきたいと思います。

左から櫻田さん、池田さん、センター長、副センター長、阪大関センター長

左から櫻田さん、池田さん、センター長、副センター長、阪大関センター長

2014年3月6日、タイ商工会議所大学ビジネスクールのDr. Suvaroj Kemavuthanonが当センターを来訪されました。

Suvaroj講師は日本の政策研究大学院大学で修士号、英国バーミンガム大学で博士号を取得され、2月27日に一度JSPS外国人特別研究員の申請及び日本での研究活動についての情報収集のために当センターを訪問されました。その際、副センター長が対応しましたが、申請テーマについても相談があったため、センター長が在室時に来訪頂くこととなり、今回改めて訪問頂いたものです。

最初の訪問時はプログラムの紹介と事務手続きについて副センター長から説明しましたが、今回はセンター長を交えて、研究内容や日本での活動も含め、情報提供を行いました。

当センターとしても、今後もタイの研究者に対する情報提供を積極的に実施していく所存です。

Dr_Suvaroj

2014年3月4日、今年度第5回目のNRCTとの打ち合わせを実施しました。今回の打ち合わせ参加者は下記の通りです。

NRCT
1. Ms Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level
2. Ms. Pawanee Chaleeratnakul, Policy and Planning Analyst
3. Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer
4. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

JSPS
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office
3. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison Officer, JSPS Bangkok Office

JSPS Alumni Association of Thailand (JAAT)
1. Dr. Busaba Yongsmith, President of JAAT

今回の打ち合わせでは、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会(JAAT)とともに、JSPSタイ同窓会総会の実施についてNRCTに協力要請を行いました。NRCTは本会議にオブザーバーとして参加いただくこと、またKristhawat Nopnakeepongse事務次長に挨拶いただくことなりました。同窓会事業について、今後一層NRCTに参加頂くことを視野に入れています。

また、JSPS事業説明会にかかる支援要請、NRCT Thailand Research EXPOへの当センター及び同窓会の参加、またASIAHORCsへの支援について打ち合わせを行いました。

次回の打ち合わせは2014年4月9日に実施される予定です。

NRCT

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
Minutes of the FY2013 5th NRCT meeting

2014年3月1日、ダッカ市内Farmgate地区にあるBangladesh Agricultural Research Council (BARC)において“Education for Sustainable Development”をテーマにJSPSバングラデシュ同窓会第5回シンポジウムが開催され、JSPSバンコク研究連絡センターよりセンター長、副センター長が出席しました。

symposium

シンポジウムではまず主催者であるバングラデシュJSPS同窓会のDr. Nur Ahmad Khondaker事務局長の開式の辞の後、バングラデシュ農業大学元副学長であり元バングラデシュ国家計画委員であるDr Md. Abdus Sattar Mandal教授による基調講演 “Education for Sustainable Development”が行われ、バングラデシュにおけるESDの活動状況、教育の質保証、高等教育の国際協力について講演を実施されました。基調講演の後、山下JSPSバンコク研究連絡センター長が挨拶し、続いて来賓として出席された在バングラデシュ日本国大使館の南博之公使、国連食糧農業機関(FAO) のMike Robson バングラデシュ代表、主賓である Yeafesh Osmanバングラデシュ科学技術大臣に続き、最後に、JSPSバングラデシュ同窓会の会長であるDr. Md. Afzal Hossain教授による祝辞がありました。

Dr. Md. Abdus Sattar Mondal教授による基調講演

Dr. Md. Abdus Sattar Mandal教授による基調講演

引き続き、14名の研究者によるテクニカルセッションが実施されました。今回のシンポジウムは、バングラデシュの政情悪化に伴い日本からの講師派遣は見送りましたが、今回バングラデシュに出張されていた九州大学大学院システム情報科学研究院Dr. Ashir Ahmed准教授に急遽ご講演頂きました。また、テクニカルセッションの基調講演には、バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁を招へいして実施しました。

Dr. Ashir Ahmed准教授による講演

Dr. Ashir Ahmed准教授による講演

本セッションは、これまでの大きな講堂から会議室に会場が移動し、ワークショップ形式でのセッションとなりました。ワークショップ形式となったことで、議論がしやすい雰囲気となり、活発な意見交換が行われました。将来的には、シンポジウムの規模が一層拡大し、パラレルセッションが実施されるようになればと考えます。

バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁の講演

バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁の講演

シンポジウム終了後は、引き続き同窓会総会が行われ、会長による挨拶の後、会計責任者による会計報告及び事務局長による1年間の活動報告が行われた後、同窓会規約改正について議論が行われました。

同窓会総会

同窓会総会

今後の予定としては、2014年9月に2014年度の同窓会シンポジウムに関する打ち合わせを実施するほか、バングラデシュ農業大学にて事業紹介セミナーを実施することとなりました。

バングラデシュ同窓会は、定期的な理事会の実施等、独自の活動も活発化しています。今回の同窓会シンポジウム及び総会の開催に合わせ、同窓会独自で会員名簿を初めて作成しました。こう言った会員名簿は同窓会の活動強化及び会員間の交流の推進に非常に効果的であり、今後とも改良を重ねながら作成するよう、支援していく予定です。

2014年2月28日、バングラデシュ・ダッカ市内においてバングラデシュ同窓会シンポジウムに先駆け、2014年度Bridge Fellowshipプログラム選考会を実施しました。2014年度のBridge Fellowshipプログラムには、同窓会理事会の積極的な広報活動により9名の応募があり、その中からバングラデシュ農業大学のM. Jahiruddin教授とダッカ大学のA.T.M. Zafrul Azam教授の2名の候補者及び1名の補欠候補者を採択しました。当センターからは山下センター長が選考委員として出席しました。申請書類は当センターからJSPS本部に提出し、5月頃に採択について最終決定される予定です。

審査委員による議論

選考委員による議論

その後、同窓会理事会が実施され、3月1日に実施される同窓会総会及びシンポジウムについて事前打ち合わせが実施されました。今回の同窓会総会では役員の改選は行われないものの、同窓会の規約の変更について議論される予定で、理事会でも意見交換が実施されました。

前列左からDr. Haque、Dr. Khondaker事務局長、Dr. Hossain会長、後列左からセンター長、Dr. Alam

前列左からDr. Haque、Dr. Khondaker事務局長、Dr. Hossain会長、後列左からセンター長、Dr. Alam

2014年2月27日、京都大学医学部付属病院の酒井悠助事務職員が当センターを来訪され、山田副センター長が対応しました。副センター長は京都大学から派遣されています。

京都大学は現在若手職員の海外派遣プログラムとしてジョン万プログラムを実施しており、その一環で今回ブータン医科大学に一ヶ月半滞在し、同大学から派遣されている医師、看護師の秘書業務やブータン医科大学事務の改善支援、 次回医療スタッフ派遣のためのニーズ調査を行いました。具体的には、物品の送受やビザの取得の補助、事務改善アンケートを実施し新たな案を提案する、 大学や病院スタッフに医療ニーズインタビューを行うなど積極的に活動しました。

その後、当センターからの紹介で、日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所、大阪大学教育研究センター、京都大学バンコク連絡員事務所を訪問されました。

当センターとしても、訪問受け入れを通じて、各大学の若手職員の研修に今後とも協力していく所存です。

Kyoto_U_Sakai

2014年2月25日、京都大学柴山守教授が当センターを来訪されました。京都大学は現在ASEAN事務所の設立を検討しており、2013年10月24日に三島国際交流担当理事が当センターを訪問されましたが、今回は本格的な現地調査のために柴山教授が来訪され、副センター長が対応し、バンコクの現地オフィスとしてJAXA、大阪大学の現地事務所を紹介しました。

京都大学にはバンコク連絡員事務所がありますが、調査研究の拠点という側面が強く、今回のASEAN事務所の設立により大学の組織的な連携を推進していくこととなります。

バンコクセンターのミッションの一つに日本の大学の現地事務所の設立の支援があり、大学の当地への進出に対して、情報提供等の支援を実施していく予定です。

Kyoto_U_Shibayama

2014年2月21日、ガジャマダ大学Irfan D. Prijambada教授が当センターを来訪されました。

2013年6月にガジャマダ大学の学長補佐を務めるIrfan D. Prijambada教授の招へいにより、JSPS事業説明会を実施しました。その後、JSPS二国間交流事業の申請等について当センターから情報提供やJSPS本部へのコーディネート等の支援を行ってきました。

今回はバンコク市内で実施された会議の際に、当センターに訪問頂いたもので、インドネシアのJSPS事業に関するフォローアップ、また前回のガジャマダ大学の訪問時に紹介したJSPSの同窓会設立について意見交換を行いました。Irfan教授は大阪大学で博士号を取得されており、大阪大学バンコク教育研究センターの関センター長の所にもご案内しました。

今後ともガジャマダ大学及びインドネシアとの連携を強化していく所存です。

左からセンター長、Irfan教授、副センター長

左からセンター長、Irfan教授、副センター長

2014年2月21日、九州大学芝田政之理事・事務局長、大村浩志国際部長が当センターを来訪され、JASSO山本所長と対応しました。

今回のご出張の主な訪問先が香港科技大学、チュラロンコン大学で、特に後者については、九州大学バンコクオフィスの、その事務担当の先生がご病気で事務局担当を辞退されたため、その後任探しに来られたとのことでした。

九大事務局国際部の職員・轟裕美さんが4月1日付けでバンコクセンターに「国際協力員」として赴任されることもあり、お二人ともセンターで仕事のことや反政府グループが占拠しているオフィス近辺の環境(安全性など)について色々と質問をされました。JASSO山本所長は、文科省で芝田理事の下で働いたことあったこともあり、打ち合わせに加わっていただき、JASSOバンコク事務所の活動についてご紹介頂きました。

左から副センター長、センター長、九州大学芝田理事、大村部長、JASSO山本所長

左から副センター長、センター長、九州大学芝田理事、大村部長、JASSO山本所長

2014年2月20日、JSPSバングラデシュ同窓会長でHajee Mohammad Danesh Science and Technology Universityの元副学長であるM. Afzal Hossain教授が当センターを来訪されました。

Hossain会長はJSPS招へい短期プログラムで1998年に北海道大学で研究を行っており、2013年よりJSPSバングラデシュ同窓会長に就任されました。

今回の訪問では、2014年3月に実施されたバングラデシュ同窓会シンポジウム及び総会、またBridge Fellowshipプログラム選考委員会に関する具体的な実施打ち合わせを実施しました。また、今後のバングラデシュ同窓会のあり方については、バンコクセンターからの支援は継続する一方で、外部資金の獲得等、一層の自主自立した運営を行うことを要請しました。

JSPSバングラデシュ同窓会は、定期的に理事会やセミナー等積極的にに活動を実施しており、当センターが支援する同窓会の中でも特に活発に活動を行っています。今後もセンターとして継続支援を実施する予定です。

左から副センター長、今回Hossain会長に同行されたKhan氏、Hossain会長、センター長

左から副センター長、今回Hossain会長に同行されたKhan氏、Hossain会長、センター長

2014年2月20日、シーナカリンウィロート大学(SWU)でJSPS事業説明会を開催しました。

Group_photo

シーナカリンウィロート大学は当センターから徒歩5分の場所にある国立大学で、明治大学ASEANセンターも設置されています。今回明治大学江藤賢一教授にご紹介いただき、SWUでの事業説明会を初めて実施しました。

sessions

今回の事業説明会では、SWUの研究戦略部長のDr. Pathomthat Chiradejaから挨拶頂き、SWUが今後研究大学として成功していくために国際ジャーナルでの出版をより多く行うことの必要性、また今回の説明会を通じて、研究資金に関する情報収集の重要性を説明されました。JSPSは様々なプログラムを提供しており、多くの締め切りが9月頃にあるため、ちょうどよい時期の説明会の実施であり、準備に十分な時間を費やすことが出来るとのことでした。JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

Opening remarks by Dr. Pathomthat Chiradeja

Dr. Pathomthat Chiradejaによる開会挨拶

また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された歯学部のDr. Sorasun Rungsiyanont准教授から発表いただき、論博の申請の方法や自身の研究計画、日本での研究活動から学んだことなどの具体的な情報提供を行いました。センターからの事業説明だけではなく、実際にプログラムに参加された方からの生の声は、非常に効果的で、ユーモアに富んだSorasun准教授の発表では会場は大いに盛り上がりました。

Lecture by Dr. Sorasun Rungsiyanont

Dr. Sorasun Rungsiyanontによる講演

今回の事業説明会には、40名に参加いただきました。説明会終了後、Pathomthat准教授からも、この説明会を通じてJSPSが様々なプログラムを提供し、SWUの研究者の国際化に貢献できることが理解できたため、是非事業説明会を今後も開催するように要請を受けました。SWUはセンターの近くにあり、事務所にお越しいただければ個別の対応も可能ですので、是非訪問いただくよう参加者に依頼するとともに、今後も引き続き事業説明会を実施する予定です。

(From left) Drs Thanathip and Pathomthat, SWU, Prof. Eto, Meiji U, Prof. Yamashita and Mr. Yamada, JSPS

左から Dr. Thanathip、 Pathomthat (SWU)、 江藤教授(明治大学)、センター長、副センター長

2014年2月16日、秋田大学教育文化学部高樋さち子准教授が当センターを来訪されました。

2013年6月に当センターがインドネシア・ガジャマダ大学で事業説明会を実施した際に、ガジャマダ大学との共同研究で滞在中だった高樋准教授に初めてお目にかかりました。その後、当センターから、JSPS二国間交流事業の申請等について情報提供や本部へのコーディネート等の支援を行ってきました。

今回高樋准教授はミャンマーでの調査の途中でお立ち寄り頂きました。インドネシアの活動についてのフォローアップについて、また、当センターが2014年度にミャンマーの高等教育について作成するカントリー・レポートにかかる情報収集及び意見交換を行いました。特にカントリー・レポート作成におけるミャンマーでの調査において、出張の際のコンタクトパーソン等の情報を提供頂きました。インドネシアでは、次年度もJSPSの事業説明会を継続して実施する予定です。

普段タイを中心に来訪される研究者が多い中、高樋准教授のフィールドはタイ以外の国であり、ASEAN全域を幅広く担当している当センターにとって非常に貴重な意見交換の場となりました。

Akita_U_Takahi_R

2014年2月6日、在タイ日本大使館主催プリンスオブソンクラー大学留学説明会に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を開催しました。

在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は年に四大学で実施されており、JSPSとしては昨年より本格的に参加しています。プリンスオブソンクラー大学の日本留学フェアは今回で第7回目の開催となりました。

今回は中川勉在タイ日本大使館公使を代表とし、プリンスオブソンクラー大学を表敬訪問し、Dr. Amornrat Phongdara副学長を代表団との会談を実施しました。

表敬訪問の後、JSPSの事業説明会を実施しました。

PSU_group

プリンスオブソンクラー大学研究開発部次長のDr. Wiphada Wettayaprasitから挨拶頂いた後、JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された理学部のDr. Sirusa Kritsanapuntu助教、JSPSタイ同窓会理事である薬学部のDr. Chalermkiat Songkram助教から日本での研究の経験談について、発表頂きました。申請の方法や自身の研究計画等の具体的な情報提供を行いました。

今回のスピーカーではなかったものの、今回のセッションに参加頂いた元国費留学生で外国人特別研究員にも採択された自然資源学部のSompong Te-chato准教授、JSPSアジア諸国との拠点大学交流事業で東京大学で研究されたDr. Vannarat SaechanもJSPSのプログラムについてご説明頂きました。

PSU_seminar

今回の事業紹介セミナーでは、合計4名のJSPSの事業経験者にご参加頂きました。今後研究者の皆さんと密に連絡を取りつつ、南部でのJSPSの事業説明を積極的に実施していく所存です。

プリンスオブソンクラー大学は、各種大学ランキングでもランク入りしているタイ南部を代表する研究大学であり、具体的な研究開始時期、採択に必要な出版物といった具体的な質問が次々とありました。参加人数は25名と少し少なめではありましたが、30分近くの質疑応答時間があり、積極的に意見交換が実施されました。改めて南部を代表する研究大学の重要性を認識するとともに、最低年一回は訪問し、継続して情報提供を行うことの重要性を認識しました。

今回の日本留学フェアは参加機関も多く、東海大学、東京工業大学、明治大学、福井工業大学、JASSOにJSPSと、7機関が集まりました。今後も大使館、JASSO、日本の各大学との結びつきを強めつつ、JSPSの事業の紹介を積極的に展開していく所存です。

2014年2月4日、大分大学内田智久助教が当センターを来訪され、日本学生支援機構の山本剛所長とともに対応しました。

内田助教は、JSPS組織的若手研究者海外派遣事業で、タイに2013年2月まで長期滞在されており、その後も来タイの度に足を運んで頂いています。

昨年8月に大分大学藤岡利生副学長が当センターを来訪され、東九州メディカルバレー構想にかかる事業説明を頂きました。今回の来訪では、その後のフォローアップ及び情報交換を行いました。
先日、大分大学副学長及び医学部長、国際交流課長が来訪し、タイ及びベトナムにおいて関係機関を訪問及び構想推進のための意見交換を行ったとのことでした。特に、在タイ日本大使館では俵一等書記官との議論を経て、現地の優秀な学生をリクルートするために、日本留学試験(EJU)を利用した入学枠の設定について検討を進めるとのことでした。

また、大分大学医学部とチュラロンコン大学医学部との学部間学術交流協定(MOU)に基づき、客員研究員の称号付与、教員・学生交流の推進、共同研究を推進することを確認するとともに、今年5年の期限を迎えるMOUの更新についても合意したとのことでした。

大分大学はタイにおける拠点設置を検討しており、学術の交流を推進して頂くとともに、当センターとしても支援したいと考えています。

左からセンター長、内田助教、JASSO山本所長

左からセンター長、内田助教、JASSO山本所長

2011年8月9日(火)、Mr. Puchit Sariddichainuntaが当オフィスを来訪されました。

Mr. Puchitは在タイ日本大使館で行われた日本政府国費留学生(MEXT奨学金)選抜試験に合格しましたが、その経歴等をかんがみると、JSPSが実施する論文博士号取得希望者に対する支援事業(論博)の対象者としてもふさわしいことから、論博への申請を検討する目的で事業説明を希望され、当オフィスへの来訪となりました。

平成24年度の論博事業への申請期日がすでに過ぎていたこともあり、今回は論博への申請は見送りMEXT奨学金による渡日を選ぶことを決定しましたが、センター長からは研究活動へのアドバイスと同時に、国費という日本の公的資金を受給することの意味などを説明させていただきました。

Mr. Puchitは今後、国際交流基金にて実施する日本語試験を受験後、正式に文部科学省へ推薦されることになります。

当オフィスとしては、Mr. Puchitの今後のさらなる活躍と、国費留学生としての経験を生かしたタイ日両社会への貢献を期待します。

DSC00873

2013年3月29日、東京医科歯科大学の竹本佳弘・生体材料工学研究所特任教授の訪問があり、JASSOの山本剛所長にも同席いただき山下センター長と打ち合わせを実施しました。

東京にある4大学(東京医科歯科大学、お茶ノ水女子大学、学習院大学、北里大学)は、2009年3月に「学際生命科学東京コンソーシアム」を設立し、4大学間における単位互換や研究指導、専門共通カリキュラムの開発そして学生、教員及び研究者の相互交流を実施してきました。その実績を基に、この度、課題発見・解決型Ph.D.プログラム「疾患予防科学コース・領域」を開設することになり、そのコースへのアジア諸国からの入学者(修士修了者、社会人など)募集に際しての効果的な方法などについてJSPS及びJASSOへの協力依頼が今回の訪問の目的でした。この新しいスタイルのPh.D.プログラムを周知するため今後とも連絡を取り合うことになりました。

Tokyo_Medical_Dental

左からJASSO山本所長、竹本教授、センター長

2013年3月29日、東京医科歯科大学の竹本佳弘・生体材料工学研究所特任教授の訪問があり、JASSOの山本剛所長にも同席いただき山下センター長と打ち合わせを実施しました。

東京にある4大学(東京医科歯科大学、お茶ノ水女子大学、学習院大学、北里大学)は、2009年3月に「学際生命科学東京コンソーシアム」を設立し、4大学間における単位互換や研究指導、専門共通カリキュラムの開発そして学生、教員及び研究者の相互交流を実施してきました。その実績を基に、この度、課題発見・解決型Ph.Dプログラム「疾患予防科学コース・領域」を開設することになり、そのコースへのアジア諸国からの入学者(修士修了者、社会人など)募集に際しての効果的な方法などについてJSPS及びJASSOへの協力依頼が今回の訪問の目的でした。この新しいスタイルのPh.Dプログラムを周知するため今後とも連絡を取り合うことになりました。

2013年3月28日、広島大学の小原政信理学研究科教授、加藤功一医歯薬保健学研究科教授ならびに村上弘幸・理学研究科主査の訪問がありました。今回の訪問については、文部科学省高等教育局佐藤邦明専門官からバンコクに行くのならJSPSに行くようにとのアドバイスがあったとのことで、ありがたい文科省のサポートです。

訪問の目的は、まもなく募集が始まる第二期「大学の世界展開力事業」に応募するに際して、タイの学生及び日本に留学していた学生の就職状況やタイ全般についての調査ということで、それらの情報に詳しい日本学生支援機構(JASSO)の山本剛所長にも同席いただいた上応対しました。

広島大学は、ベトナム(ハノイ)とインドネシア(バンドン)にオフィスを設置しているが、同大学の国際化戦略を展開する上で十分に機能していないこと、今後の展開を考えるとバンコクはハブとしての位置にあり、そこにあるJSPS、JASSOのアドバイスは重要と感じられたようで、当センターとしてもできる限りの支援を行うことをお伝えしました。

HiroshimaU_R

2013年3月13日、中央大学若林茂則副学長、長谷川聰哲経済学部教授、佐々木創経済学部准教授が来訪され、JSPS、日本学生支援機構(JASSO)、国際交流基金(JF)と共同で対応しました。

中央大学は、平成24年度グローバル人材育成推進事業に採択され、SENDプログラムを通じて、タマサート大学、カセサート大学へ短期留学、海外実習プログラムで学生を派遣する予定であり、今後チュラロンコン大学とも連携していくこと、またグローバル人材育成プログラムの一環として、2013年5月にバンコクでシンポジウムを実施する予定です。中央大学としては、本事業を推進するにあたり、バンコクを拠点の一つとして実施していくことを視野に入れています。

今回の訪問では、本プログラムの実施に際して各機関への協力及び、バンコクでのシンポジウムに際しての後援名義使用の依頼が当センターにありました。当センターとしては、後援名義については前向きに検討するとともに、当センターに掲示してある大学の紹介ポスターについて、作成を依頼しました。

大学の世界展開力強化事業、グローバル人材育成推進事業で当センターを訪問する機関が増加してきました。当センターとしても、連携を推進していく所存です。

ChuoU_R

2013年3月7日、九州大学医学研究院保健学部部門の梅村創教授、マヒドン大学サラセミア研究センターの前所長のSuthat Fucharoen教授、 現所長のDr.Saovaros Svasti、Dr.Supat(マヒドン大学熱帯医学部)、九州大学医学研究院勝田仁講師、二宮潤治同事務局学生係長(元バンコクセンター副センター長)が来訪された。

梅村教授は、長年Suthat教授などと一緒にサラセミアやマラリアの新規診断や治療法を共同研究されており、その縁で、九大医学部では、G30プログラムの一環で、来年から国際保健学コースの博士課程を開設し、タイから学生を募るということで、今回バンコクを訪問されたとのことでした。梅村教授は、山下センター長が九大勤務時代からの友人ということもあり、マヒドン大学の先生がたにJSPSを知ってもらうための訪問となりました。

Suthat教授は、マヒドン大学の人事評議会委員もされている影響力のある先生で、JSPSの諸活動、特に研究拠点形成事業(Core-to-Core Program)に関心を示されました。マッチングファンドなどの用意もあるような話しぶりで、今後の展開を見守っていきたいと思います。

IMG_3560_R

2013年3月4日(月)、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)にフィリピン同窓会(JAAP: JSPS Alumni Association of the Philippines, Inc.)会長のDr. Maricar S. Prudenteを訪問し、メンバー8名およびJSPSのカウンターパートであるDOST関係者と活動報告およびJSPSのオフィシャル同窓会移行への検討会を行いました。

Group photo

前回、2012年3月にフィリピン論博同窓会(PRF: Philippine Society of JSPS RONPAKU Fellows)を訪問し、JSPS同窓会として公認のために必要な提言を下記の通り行いました。
a) 外特経験者への勧誘
b) 活動実績の一覧作成
c) DOSTを通じてのJSPS本部への打診

それを受けて、フィリピン側は外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAP(フィリピンJSPS同窓会)に変更した。今後、4月に設立総会を行い、役員の任命、政府への登録、そしてJSPS本部への正式な登録書類の申請を行う予定です。

バンコクセンターとしては、同窓会設立に関する規約の確認を総会までに本部と調整して確認、フィードバックするとともに、4月の同窓会設立準備総会にも出席する予定です。また、在フィリピン日本大使館とも連携し、JSPS同窓会活動について、サポートしていく予定です。

3月5日(火)には、JAAP Prudente会長とともに在フィリピン日本大使館加藤伸一郎調査役を訪問しました。加藤調査役は留学・人物交流を担当しており、国費留学生についても担当しています。国費留学生の年齢制限が35歳であるため、35歳以降に博士の学位希望者については論博を薦めているとのことで、JSPSも事業を推進するにあたって心強いサポートが受けられそうです。加藤調査役には、JSPSの活動の協力及び、4月に実施予定のフィリピン同窓会設立準備総会への大使館からの出席を依頼しました。

その後、University of Santo Tomas(UST)へフィリピン同窓会理事であるMaria Natalia R. Dimaano教授を訪問しました。

USTは1611年に創設されたアジアで最も歴史のあるカトリック系の私立大学であり、18の学部を持つ総合大学です。過去に4名のフィリピンの大統領を輩出しています。

UST_R

Philipina A. Marcelo教授・工学部長と面会し、JSPS事業の説明及び同窓会活動の支援を依頼しました。University Santo Tomasとしても、同窓会総会に併せてシンポジウムの併催等を実施したいとのことで、当センターとしても、出来る限りフィリピンの大学と協力関係を構築していきたいと思います。

また、Dimaano教授の紹介で、Christina A. Binag教授(UST Director, Research Cluster)にも面会し、JSPSの事業紹介と意見交換を行いました。USTのJSPSプログラムの受給者はあまり多くないとのことで、当方からも事業の説明を行いました。

フィリピンの大学においては、JSPSに関する関心が非常に高く、同窓会活動も自発的、かつ活発に行っています。この状況を加速させるべく、バンコクオフィスとしても積極的に同窓会活動だけでなくフィリピンの大学との連携を推進していく予定です。

2013年3月1日(金)、京都大学大学院経済学研究科より、久野秀二教授、John Lambino国際協力コーディネーター、修士課程1年の矢野智史さん、片野直子さん、Akkharaphon Thongpoonさんが来訪されました。

久野教授は、大学の世界展開力強化事業「開かれたASEAN+6」による日本再発見 -SENDを核とした国際連携人材育成-(構想責任者:京都大学文学研究科 落合恵美子教授) の推進について担当されています。

本プログラムでは、SENDプログラムを通じて異文化理解交流教育をきっかけに、段階的に連携を進めていき、最終的にはアジアのトップリーダーの育成を図ることを目的としています。具体的には、学部生は短期SENDプログラムの実施及び異文化理解交流教育の実施、学部3,4回生から修士課程には、国際連携専門教育及び長期SEND基礎トレーニングの実施、そして大学院博士課程には、国際連携研究指導及び長期SENDプログラムを実施します。

今回のバンコク訪問ではタマサート大学、チュラロンコン大学を訪問し、特にタマサート大学では、学術交流協定(MOU)締結も視野に入れた上で、具体的な意見交換を実施できたとのことです。

2月27日に引き続き京都大学より世界展開力強化事業関係での訪問となりました。当センターとしても、京都大学との連携を推進していく予定です。

KyotoU_economics

2013年2月27日(水)、京都大学学術研究支援室(URA室)より、田中耕司室長(シニア・リサーチ・アドミニストレーター)、園部太郎リサーチ・アドミニストレーター、白井哲哉リサーチ・アドミニストレーター、富田直樹研究推進課掛長が当センターを訪問されました。

URA(University Research Administrator)は、研究支援に関わる業務を担う専門家として大学に配置され、研究者が研究活動に専念できる環境を整備するために研究プロジェクトの企画・運営、研究成果の社会還元について支援を行います。主なミッションとしては、1)研究活動のさらなる加速、2)研究成果の社会への還元、3)効果的な支援の為の基盤形成を実施します。具体的には、外部資金の獲得と運営、大学ランキングの向上といったさまざまな支援を実施します。

今回の出張は、シンガポールとタイの大学におけるURA制度の視察で、シンガポール国立大学や南洋理工大学、またキングモンクット工科大学、カセサート大学、マヒドン大学を視察したとのことです。

本センターの訪問では、日本の大学におけるURA制度の紹介を実施するとともに、京都大学がASEAN幹事校となった大学の世界展開力強化事業について、京都大学のプログラムの紹介及び今後の連携について意見交換を実施しました。

京都大学からは昨年10月にエネルギー科学研究科の大垣教授に来訪いただいたところですが、京都大学からは3つのプログラムが採択されており、ASEAN諸国の大学との連携を実施することから、今後も当センターとしても、京都大学との連携を継続していく予定です。

KyotoU_URA

2013年2月23日、JSPSバンコク研究連絡センター長はダッカ(バングラデシュ)で開催されたバングラデシュ同窓会新旧役員交代式、ブリッジフェロー選考委員会へ出席しました。

Bridgeフェロー(外国人研究者再招へい事業)の選考では、応募者5名から、書類並び将来の日本との交流に貢献できるであろう3名を選出し、優先順位をつけて、後日 Imamul Huq 選考委員長より、大使館を通してJSPSバンコクセンターに一括書類が送付されてくる予定です。

また、バングラデシュ同窓会理事の新旧交代式についても和やかに実施されました。Nayyem Choudhury会長 Islam事務局長からAfsal Hossain新会長, Kondhoker 新事務局長に交代することに伴い、理事の半数が入れ替わりとなりました。

2013年度のシンポジウムのテーマについては、国連ESD10年記念として、ESD(持続発展教育)をテーマとすることで賛意を得ました。

bangladesh-Alumini-new-and-old-Presidents-and-GSs-and-Yamashita_R

2013年2月19日(月)、大村浩九州大学国際部長、大村明美国際交流係長、轟裕美事務職員が当センターを来訪されました。

大村部長には、昨年12月に実施されたバングラデシュ同窓会シンポジウムの際にも来賓として参加していただいていたり、センター長も九州大学への出張の際訪問する等、既に密な交流を実施しております。

今回の訪問に際しては、タイにおける九州大学の幅広い情報収集ということで、九州大学の国際事業の説明、当センター事業紹介について次期中期計画を含めて行い、幅広い意見交換を実施しました。当センターが今後求められるミッションとしての大学や関係組織との連携、幅広い地域をターゲットとした活動をしていくに際し、各関係機関とのネットワークの構築と活用の重要性について、意見をいただきました。

九州大学との連携は、今年1月の世界展開力強化事業キックオフミーティングへの参加を皮切りに、着実に進んでいます。今後とも、一層連携を推進する予定です。

Kyudai

2013年2月14日(木)、金城太一日本学生支援機構(JASSO)政策企画部総合計画課長及び遠藤あつみ同課職員が当センターを来訪されました。

今回の訪問では、昨年12月にJSPS・JASSO連絡会議の実施などJASSO本部とJSPS本部での連携状況についての報告が金城課長よりありました。

当センターからは、JSPSにおける第三期中期計画における国際戦略、ひいては海外センターのあり方について報告し、併せて今後のJASSOタイ事務所との連携として、来年度行われる科学技術フェスタへの出展、JSPSセミナーへの参加について、依頼しました。また、当センターから、JASSO主催の留学フェアや、大使館主催の留学説明会にJASSOとともに積極的に参加する予定であることも報告しています。

今後の具体的な当センターとJASSOとの連携案として、JSPS同窓会とJASSOの連携による留学ガイダンスや元留学生会との交流について、意見をいただきました。

その後、大阪大学、東京農工大学、青山学院大学、東海大学及び在タイ日本大使館が参加した在タイの大学関係者との昼食会が実施され、意見交換が実施されました。

当センターのJASSOとの連携状況はJASSOとJSPSの連携推進における好事例としてJSPS本部にも報告されています。今後も、出来る限りの連携を推進する所存です。

jsps_jasso_R

2013年2月8日(金)、バンコク市内Swissotel Le Concorde Hotel, Bangkokにて、JSPSタイ同窓会(JAAT)総会及びJSPS-NRCT RONPAKU Medal Award Ceremonyを開催しました。

論博メダル授与式は、論文博士号取得希望者に対する支援事業により、2011年度に博士号を取得された研究者の方々に、その栄誉をたたえるとともにより一層の研究を奨励することを目的として、メダルを授与するものです。2003年3月にJSPS-NRCT Joint Meeting for RONPAKU Fellowsと題して第一回を開催して以来、毎年NRCTと共催しています。2010年2月にタイ国JSPS同窓会が発足したのをきっかけに、その名をJSPS-NRCT RONPAKU Medal Award Ceremonyと改め、タイ同窓会総会と同時開催しています。

今回、同窓会総会及びメダル授与式に、JSPS中国同窓会長である余翔 華中科技大学 管理学院教授を招へいし、同窓会総会では中国同窓会活動の紹介、また論博メダル授与式では、”International cooperation and its importance for the academic careers of young scholars”のタイトルで、余教授のドイツ、日本での研究活動を通じての経験、とりわけ若手研究者の国際交流とその先の連携を推進する重要性について、講演いただきました。

Dr_Yu_R

13時より実施されたタイ同窓会総会では、中国同窓会長のYu教授からの中国同窓会活動の紹介の後、タイ同窓会長のDr. Busaba Yongsmithからの一年間の活動報告があり、その後意見交換の場が設けられました。

その後、15時より実施された論博メダル授与式では、日本大使館より長谷川哲夫一等書記官、NRCTよりMrs. Kanchana Pankhoyngam事務次長にご挨拶いただきました。この他、NRCTからはDr. JintanapaSobhon社会科学研究顧問のほか、理事をはじめとするJSPSタイ同窓会(JAFT)メンバーが複数参加し、新たに博士号を取得された3名の栄誉をたたえました。

上述の通り、今回は3名の新規博士号取得者がおり、その内2名が本セレモニーに参加しました。JSPS国際事業部 加藤久 部長よりメダルが授与され、その後、それぞれのメダル授与者による博士論文の発表が行われました。今回の博士号取得者と内容は下記の通りです。

Dr. Prasert Chatwachirawong, Associate Professor, Kasetsart University Kamphaeng Saen Campus(欠席)
Evaluation of Environmental Factors for Sugarcane Breeding and Production inThailand

Dr. Sorasun Rungsiyanont, Associate Professor, Department of Oral Surgery and Oral Medicine, Faculty of Dentistry, Srinakharinwirot University
The Developing of Gelatin/Hydroxy apatite Scaffold as a Biomaterial in Bone Regeneration

Dr. Sorasunによる発表

Dr. Sorasunによる発表

Dr. Khajadpai Thipyapong, Assistant Professor, Department of Chemistry, Burapha University
Chemical design of new technetium-99m-labeled radiopharmaceuticals based on computational chemistry

Dr. Khajadpaiによる発表

Dr. Khajadpaiによる発表

今回、バンコクセンターとしての新しい試みとして、中国より同窓会長をバンコクに招へいし、各国同窓会並びに日本との連携・交流を推進することを目指しました。2013年度は、タイの同窓会長が中国同窓会に参加する予定です。同窓会間の交流を通じて、日本、タイ、中国の三カ国間での連携が推進されるよう、協力していく所存です。

GroupPhoto_big_R

2013年1月31日(木)、在タイ日本大使館主催ウボンラチャタニ大学留学説明会に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を実施しました。

1月31日、ウボンラチャタニ大学を表敬訪問し、Assoc. Prof. Dr. Nongnit Teerawatanasuk 学長と会談しました。その後、留学説明会とは別会場で、JSPSの事業説明会を実施しました。会場は約20名の研究者、大学院生が集まり、山下センター長が事業紹介のプレゼンテーションを行った後、ウボンラチャタニ大学のJSPS同窓会メンバーであるDr. Bubpa Chaitieng及びDr. Kreingkrai Choprakarnに日本での研究の経験について、講演いただきました。

学長の表敬訪問

学長の表敬訪問

今回の事業説明会は、センター長による事業の説明だけでなく、以前JSPSの制度を利用して渡日された研究者からの講演を実施することによって、JSPSのプログラムに興味を持っていただいた研究者に対して具体的な情報提供が出来るようになったと思います。今後も、事業説明会をする際は、積極的に同窓会員を招へいして、講演を依頼することを考えています。

ガイダンスの集合写真

ガイダンスの集合写真

在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は年に四大学で実施され、今年度は全日程が終了しましたが、今後も当センターとしては大使館、JASSO、各大学との連携を積極的に進めていく予定です。

2013年1月29日(火)、文部科学省高等教育局高等教育企画課佐藤邦明国際企画専門官が当センターを来訪され、JASSOの山本所長とともに対応しました。

佐藤専門官はインドネシア・ジャカルタで行われたGlobal30 Japan Education Seminarに参加された後、バンコクでの情報収集の際、当センターに立ち寄られました。

文部科学省高等教育企画課では、大学の世界展開力強化事業を担当されており、日本の大学の国際化、大学生の派遣、日本の高等教育のプレゼンスの向上といったことを目指しています。

当センターが果たすべき役割についても、たとえばVisa取得の支援、世界展開力強化事業を担当している先生方とのネットワークの提携、JASSOやJETROとの連携・支援、またレベルの高い学生獲得のための高校の開拓、といった意見をいただきました。

文部科学省からの来訪は今回が初めてとなりました。世界展開力強化事業、グローバル人材養成といったプログラムにおいて、今後ますますASEANをはじめアジア諸国との学術・人物交流が進展する中、当センターの果たすべき役割に留意しつつ、出来る限り努力する所存です。

MEXT_Sato

2014年1月28日、大阪大学バンコク事務所長関達治先生のご斡旋で、日本大使館俵幸嗣一等書記官、JASSOバンコク事務所長山本剛さんと山下センター長が、タイ研究財団(TRF: Thailand Research Fund)を訪問しました。パワーポイントを使用してそれぞれの機関の活動紹介・情報交流の後、今後の協力関係について意見交換しました。

TRFからの出席者は、以下の3名です。
Dr. Vudhipong Techadamrongsin, Vice President
Dr. Amaret Bhumiratana, Director, the Royal Golden Jubilee PhD Program
Dr. Kosan Kusamran, Deputy Director, the Royal Golden Jubilee PhD Program

Dr. Vudhipongは、先般(12月6-7日仙台)JSPSが主催した「Asia-Pacific Regional Meeting of Global Research Council」に、タイからNRCTともども招かれ、安西理事長ほかJSPSの人々と顔見知りになったことを喜んでいました。

TRFからJSPSバンコク事務所に対しては、日タイの研究者交流の促進、タイ人のポスドクフェローへの研究支援方策などについて今後打ち合わせを重ねていきたいとの要望が出され、山下センター長はそれを了承しました。

写真(左から)、関先生(阪大)、山本氏(JASSO),俵氏(日本大使館)、Dr.Vudhipong, Dr. Amaret, 山下センター長、Dr.Kosan

写真(左から)、関先生(阪大)、山本氏(JASSO),俵氏(日本大使館)、Dr.Vudhipong, Dr. Amaret, 山下センター長、Dr.Kosan

2013年1月26日~27日、京都大学物質-細胞統合システム拠点上杉志成教授をコーディネーターとしたAsian CORE Program Asian Chemical Biology Initiative 2013 Bangkok Meetingがバンコク市内で開催され、副センター長が参加しました。

IMG_4272_R

本プログラムは、平成23年度にJSPSアジア教育拠点事業として採択され、日本、韓国、中国、シンガポール、UAE、ニュージーランドの研究機関と共同で実施しており、今年度で2年目となるものです。

本プログラムの目標は、「アジア発のケミカルバイオロジー」を国際協調によって効率化し、加速することであり、そのために二つの目標が設定されています。

まず一つに、日本、韓国、中国(香港および本土)、シンガポールなどの「アジア先進国」を代表するケミカルバイオロジー研究者間で研究資源の共同利用、共同研究、情報交換、人物交流を行い、国際協調によって効率的に研究を推進し、米国と対抗できる拠点のを構築すること。

二つ目として、上記のアジア先進国以外の「アジア新興国」から優秀な学生をアジアのケミカルバイオロジー分野にリクルートする。ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシアから優秀な若い人材のアジア先進国内での留学を促進し、新興国からの次世代研究者を開拓すること。

今回の会議では、研究推進のための主任研究者によるサイエンティフィックな会議と、学生のリクルーティングのためのインタビューセッションの二つのセッションが開催され、各国から39名の主任研究者が参加しました。

IMG_4259_R

インタビューセッションでは、タイ国内各地から36名の学生の参加があり、2時間に渡って今回の会議に参加した研究者とのインタビューを行いました。

会議初日に実施されたBanquetには、Dr. Yongyuth Yuthavongタイ元科学技術大臣による祝辞があったほか、在タイ日本大使館からは齋藤貢公使が挨拶を述べ、また俵幸嗣一等書記官が出席しました。

本プログラムの詳細については、リンク先をご参照ください。

2013年1月22日(火)、名古屋大学国際交流協力推進本部国際学術コンソーシアム(AC21)推進室プロジェクト・コーディネーターの井戸綾子講師、国際企画課の久田淳子掛長が当センターを来訪されました。

国際学術コンソーシアム(Academic Consortium; AC21)は、2002年6月24日に開催された名古屋大学国際フォーラムにおいて、世界の24主要大学・教育研究機関の学長および代表者が参加し、世界の教育・研究・産業組織により構成された国際的な学術ネットワーク構築を目的として設立されました。AC21の基本活動としては、1)組織、2)共同研究・教育プログラム、3)学生イニシアティブ、4)産官学連携があり、これらの活動を通じてAC21の使命の実現、メンバー間の連携を推進しています。

今回の来訪については、AC21の事業説明及び、2013年5月にバンコクで実施されるAC21国際スクリーニングにかかる当センターの協力にかかる依頼がありました。

AC21国際スクーリングは「Green Science and Technology for a Sustainable Future」をテーマとし、チュラロンコン大学、カセサート大学で2013年5月31日~6月4日に実施されます。本プロジェクトは、AC21メンバー校とタイ国内の大学や他大学の大学院生を参加対象者とし、エネルギー技術や地球温暖化などの地球規模の課題に関する最先端の学術研究に焦点をあてたプログラムを提供しています。

当センターとしても出来る限りの協力をしながら、連携を進めていく予定です。

AC21ホームページは下記の通りです。
http://www.ac21.org

名古屋大_R

2013年1月21日(月)、東京農工大学一団が当オフィスを訪問されました。

来訪者は以下の通りで、JASSOの山本所長とともに対応しました。

百鬼史訓 理事・副学長(広報・国際担当)
夏恒 大学院工学府教授
鈴木真由美 国際交流課 国際企画調整専門職
Darrell Nelson International Marketing Officer
アジア科学教育経済発展機構 河井栄一 理事(東京農工大学客員教授)

今回の来訪は、タイの大学及び関係機関を訪問であり、かつ採択されているリーディング大学院プログラムについて、説明を頂きました。
東京農工大学は、リーディング大学院プログラムに採択され、「食料生産」をキーワードとして、日本からタイに向けて大学院生を派遣して、インターンシップを行う実践的な制度を計画しているとのこと、またタイの研究者を農工大に招へいし、交流を図るとのことで、今後のプログラムに対する協力依頼がJSPS及びJASSOにありました。

JSPSからは、JSPSとJASSOの協働について説明するとともに、JSPSの最新の活動状況についてセンター長より説明を行いました。

農工大の来訪は、今年度になってから2回目であり、双方の意見交換が着実に進んでいます。今度とも、連携を継続していく予定です。

農工大_R

2013年1月21日、お茶ノ水女子大学シミュレーション科学教育研究センターの小田隆史・助教の訪問がありました。

JSPS「組織的な若手研究者等海外派遣」事業の助成を得て、昨年12月から今年2月までの3か月間、アジア工科大学院大学(Asian Institute of Technology)防災減災管理研究プログラム(DPMM)において、東日本大震災に関する地理学的調査研究や復興支援にかかる活動について講義を行っているとのことです。宮城教育大学のご出身で、ESD(持続発展教育)を普及するためのユネスコスクールを支援する大学間ネットワーク(ASPUnivNet、16大学が加盟)の幹事校を宮教大が引き受けていたころ(現在は、奈良教育大学が幹事校)、山下センター長(九州大学)も関係しており、小田先生は、現在もなおこのネットワークの中で活動されている話で盛り上がりました。

若手研究者派遣事業で助成を受けた研究者が当センター訪問してくれることはあまり多くありません。今後とも当センターの存在を多くに人々に知ってもらう周知を図りたいと考えています。

小田先生_R

JSPSバンコク研究連絡センターは、2013年1月19日、JSPS-NRCT Seminar「World Heritage & Tourism -an Approach to Sustainable Development-」 をバンコク市内のRoyal Paragon Hall(Siam Paragon 5F)で開催しました。本セミナーは、タイ科学会議(NRCT)と共催し、在タイ日本大使館に後援いただいています。

Group_Photo_R

今回のセミナーでは、世界遺産とツーリズムをテーマとし、ESD(持続発展教育)について、世界遺産教育を通じての理解してもらうこと、また日タイでのツーリズムのあり方等についての講義・議論を通じて、日タイの研究者間のネットワークの形成・強化を目的とすることを目的としています。

また、バンコクセンターと同じフロアにある日本学生支援機構(JASSO)、日本政府観光局(JNTO)、国際交流基金(JF)とともに、日本の主管庁が異なる4機関が連携して実施する初めての企画となりました。在タイ研究機関の研究者、学生を合わせて125名の参加がありました。

挨拶するNRCTのKanchana事務次長

挨拶するNRCTのKanchana事務次長

挨拶する俵一等書記官

挨拶する俵一等書記官

セミナーでは、共催者であるNRCTのPankhoyngam事務次長、後援いただいた在タイ日本大使館の俵一等書記官が挨拶を述べ、引き続き、午前中は英語による講演が行われ、ユネスコバンコクオフィスのMs. Montira Horayangura Unakul Culture Programme Officer、北海道大学観光学部の西山教授の講演が行われました。

講演されるUNESCOバンコク事務所のMs. Montira

講演されるUNESCOバンコク事務所のMs. Montira

講演される北海道大学西山教授

講演される北海道大学西山教授

午後からは、チュラロンコン大学教育学部のAthapol Anuntavorasakul助教、International Union of Conservation of Nature (IUCN) タイ代表であるDr. Chamniern Paul Vorratnchaiphanがタイ語で講演を行い、アカデミックセッションの最後には、元ユネスコ事務局長シニアアドバイザーで、麗澤大学の服部客員教授のまとめセッションが行われました。

講演されるチュラロンコン大学教育学部のAthapol助教

講演されるチュラロンコン大学教育学部のAthapol助教

講演されるIUCN タイ代表であるDr. Chamniern

講演されるIUCN タイ代表であるDr. Chamniern

講演される服部麗澤大学客員教授

講演される服部麗澤大学客員教授

その後は、「Yokoso Japan」と銘打って、国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター Wathana Onpanich氏、日本学生支援機構タイ事務所 山本剛所長、日本政府観光局 バンコク事務所 天野泉次長よりそれぞれの事業について講演いただきました。

国際交流基金(JF)バンコク日本文化センターWathana氏

国際交流基金(JF)バンコク日本文化センターWathana氏

日本学生支援機構タイ事務所 山本剛所長

日本学生支援機構タイ事務所 山本剛所長

日本政府観光局 バンコク事務所 天野泉次長

日本政府観光局 バンコク事務所 天野泉次長

閉会挨拶をする山下センター長

閉会挨拶をする山下センター長

今回のセミナーは、山下センター長が就任してから企画した初めてのセミナーであり、ESD(持続発展教育)と世界遺産というセンター長の専門性を活かした企画となりました。また、本セミナーは同時開催されていた日本留学・就職フェアと併催されており、相乗効果もあって多くの参加がありました。

Group_photo2_R

2013年1月20日、バンコク市内のサイアムパラゴン5Fにて開催された第2回日本留学及び日本企業就職フェアに当センターもブース出展を行いました。 本フェアでは、二日間で7,500名の来場者がありました。

本イベントは、タイにおいて、日本への留学及び日系企業への就職を促進するため、日本への留学情報と在タイ日系企業への就職の情報を総合的に提供することを主旨として企画されており、盤谷日本人商工会議所、 国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター、日本学生支援機構(JF) 、Lighthouse Info Service Co., Ltdが主催し、在タイ日本国大使館、国際観光振興機構、タイ国元日本留学生協会、泰日経済技術振興協会が後援しています。

1月19日に実施されたJSPS-NRCTセミナー「世界遺産とツーリズム」は、本フェアと併催で開催され、フェアとの相乗効果で多くの参加者がありました。1月20日は、JSPSバンコク研究連絡センターとして、ブース展示を行いました。本来の留学・就職フェアの主旨とJSPSの業務範囲は若干異なりはしますが、就職先の一環として、また将来研究者を希望される学生に対して、JSPSについて知ってもらうことは、大いに意義があることであると考えます。

この日は、ターゲットが留学・就職ということもあったため、前日の盛況に比べると人は少なかったものの、約30名が訪問し、センター長・副センター長及び現地職員からの説明を受けました。

また、前日のセミナーに引き続いて、日本大使館やJASSOといった日本の機関と連携しての出展となりました。今年度に入ってから、留学フェアや日本留学説明会にJSPSも積極的に参加するようになり、JSPSの活動だけでなくイベントの幅が広がっています。今後も、様々なイベントに参加することによって、幅広い活動を実施していく予定です。

IMG_3274_R

2013年1月9日(水)、オフィス最寄りの日本料理店「みつもり」にて、毎月恒例のサーミットタワー10階情報交換会が開催されました。JSPSは12月を欠席したので、2ヶ月ぶりの参加となりました。
参加者は以下の通りです。

山本剛   JASSOタイ事務所 所長
福田和弘  JF日本文化センター 所長
内田裕    同 副所長
平林豊文   同 日本語部長
内田康子   同 芸術交流部長
益田浩   JNTOバンコク事務所 所長
天野泉    同 次長
奥津聡    同 次長
高橋歩    同 次長
山下邦明  JSPSバンコク研究連絡センター センター長
山田大輔  JSPSバンコク研究連絡センター 副センター長

今回の議題としては、当センターからは、2013年1月に実施される「世界遺産とツーリズム」のセミナーについて、最終連絡を行いました。JASSO, JF, JNTOにそれぞれの事業紹介を行ってもらうセッションを実施する予定となります。
また、各機関より今後の予定、事業について報告がありました。
JNTOからの報告では、2月14日からThai International Travel Fairを実施するとのことで、JASSOも併せて出展とのこと。また、2012年1月~3月のタイからの訪日客が21万1千人にのぼり、過去最高を20%上回って更新したとのことでした。

※本情報交換会は、当センターが入居するサーミットタワー・ビル高層棟の10階に、日本の学生支援機構(JASSO: Japan Student Service Organization)、国際交流基金(JF: Japan Foundation)、日本政府観光局(JNTO: Japan National Tourism Organization)がオフィスを構えており、その交流と情報交換を行うものとして、原則毎月第一水曜日にランチミーティングが開かれているものです。

IMG_0013_R

2013年1月8日(火)、当センターのメンバー全員でNRCTを訪問しました。
1/19に開催のJSPS-NRCTセミナーに関する打ち合わせ及び、2月8日に実施する論博メダル授与式の実施に関する打ち合わせの実施です。
NRCTからは出席者は以下の通りです。

・Ms. Pimpun Pongpidjayamaad国際部長 (Director, Office of International Affairs)

・Mr. Sawaeng Jongsutjarittamアジア・アフリカ担当課長 (Chief, Asia and Africa Section)
・Ms Yada Sommasat (Foreign Relations Officer)

・Ms Pawanee Chaleeratnakul (Policy and Planning Analyst)

今回の打ち合わせでは、まず2013年1月19日(土)にSiam Paragonで実施されるNRCT-JSPSセミナー「世界遺産とツーリズム」のセミナーに関して、最終的な説明を行いました。
今回決まったことは以下の通りです。
・ 開会式でのNRCTの挨拶は、NRCTの副事務局長に依頼

・ 参加者の登録について、NRCTより今一度広報を実施

・ セミナー当日のスタッフの依頼
・ 夕食会のアレンジをNRCTが担当

その後、2013年2月8日に実施予定であるJSPSタイ同窓会総会及び論文博士メダル授与式について、NRCTとの共催及び、会場の提案、夕食会予算についてNRCTとの折半について議論し、了承されました。

今年度に入ってからNRCTへの訪問は5回目となりました。今回も表敬訪問というよりは実質的な業務打ち合わせで、具体的な意見交換を通じてNRCTとの緊密な連携が構築出来たと言えます。当センターは、今後もNRCTと連携しながらも日タイ間の学術交流を深めていく予定です。

2012年12月24日(月)、当センター会議室にて、タイJSPS同窓会(JAAT: JSPS Alumni Association of Thailand)の第10回理事会が開催され、7名の理事がセンター長を交えて議論を行いました。

第10回理事会議事録案

今回の議題としては、9月20日開催の第9回理事会の議事録について詳細な確認がありました。(これは同窓会の法人登録のために詳細な議事録作成が必要だったとのことです)。

山下センター長より2013年2月8日に実施するJAAT総会及び1月19日実施のJSPS-NRCTセミナー「World Heritage & Tourism」の説明がありました。

JAAT総会については、2013年2月8日(金)に論博メダル授与式とともに実施し、中国同窓会会長を正式に招へいすることとなり、あわせて前日に同窓会主催の夕食会を実施することとなりました。

1月19日実施のJSPS-NRCTセミナー「World Heritage & Tourism」については、バンコクセンターより同窓会理事にチラシを送付し、広報を依頼することとなりました。

最後に、山下センター長よりバングラデシュ同窓会シンポジウムについて報告があり、理事会メンバーからは報告書を送って欲しいとの要望がありました。

この日は、2013年最後の理事会兼歓迎会ということで、昼食にご招待いただきました。

IMG_3088_1

2012年12月21日、日本大使館会議室で開かれた連絡会にセンター長が出席した。今回の参加団体は、NEDO, NICT, 東京工業大学バンコク拠点、大阪大学バンコク教育研究センター、アジア工科大学院並びに日本大使館の岩間公使ほかであった。

科学技術関連のトピック紹介では、「アセアン工学系高等教育ネットワーク(SEED-NET)」のフェイズ3プロジェクトが2013年3月から5年間始まるとの報告があった。

これに加えて、出席団体による平成24年度の活動紹介などが行われた。

注;科学技術連絡会は、バンコクにオフィスを置く科学技術の振興に関連する諸機関の情報交流を目的として、原則として、3,6,9,12月の第3金曜に開催されるものである。

2012年12月18日(水)、在タイ日本大使館主催ナレスワン大学留学説明会に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を実施しました。

午前中は、齊藤貢在タイ日本大使館公使を代表とし、ナレスワン大学(NU: Naresuan University)を表敬訪問し、Professor Dr. Sujin Jinahyon学長、引き続きProfessor Krasae Chanawongseナレスワン大学理事長との会談を実施しました。その後、医学研究科に移動し、Samur Thanoi研究科長による医学研究科の紹介セミナーが行われました。医学研究科には7名の日本留学経験者がおり、その内の数名が、JSPS事業を得て日本での研究活動実績がありました。

医学研究科の訪問の後、医学研究科の会議室を利用してJSPSの事業説明会を実施しました。会場は30名の研究者、大学院生が集まり、山下センター長が事業紹介のプレゼンテーションを行い、引き続き質疑応答を実施しました。時間終了まで熱心に質問が寄せられ、予定の時間をオーバーした後も、個別で質問が寄せられ、現地での関心の高さがうかがれました。

今回、個別で寄せられた質問としては、下記のものがありました。

・各事業の締め切りについて

・短期間での日本訪問に関するグラントについて

・元留学生に対する特別なグラント

・学生に対するグラントの有無について

JSPSの事業ではカバーしていない、日本学生支援機構(JASSO)の事業に関する質問も多く寄せられ、JSPSとJASSOの今後の連携を推進し、学生関係と研究者関係の役割分担をする必要性が感じられました。

 午後からは、在タイ日本大使館主催第10回ナレスワン大学日本留学説明会に出席しました。

 今回は、JSPSのほか、日本学生支援機構(JASSO)、大阪大学、東海大学とともに参加した。在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会にJSPSとしては初めて公式に参加したものであり、オールジャパン体制として在タイ日本大使館だけでなく、JASSOや各大学との連携を推進していく上で、非常に意義がある結果となりました。

2012年12月14日(金)、タマサート大学ビジネススクールのDuangjai Lortanavanit助教授が当センターを訪問されました。

今回の訪問は、JSPS事業の説明を受けたいとのことで来られ、当初副センター長による事業説明を行いましたが、Lortanavanit准教授の専門が観光ということで、山下センター長にも打ち合わせに参加して頂き、来年1月に実施予定であるJSPS-NRCTセミナー「世界遺産と観光」についての説明を行うとともに、大学におけるセミナーの広報も実施いただくこととなりました。

今回の訪問は、特に事前の連絡はなく、直接当センターにお越し頂きました。当センターとしても、気軽に立ち寄ってもらえる事務所を目指し、今後とも活動を推進していく予定です。

2012年12月13日(木)、九州大学日本エジプト科学技術連携センターの大杉卓三准教授が当センターを訪問されました。

大杉准教授の所属する九州大学日本エジプト科学技術連携センターは、日本・エジプト両国の国家的事業である「エジプト日本科学技術大学(E-JUST)」を強力に推進することを目的として設置されました。

現在は、九州大学とE-JUSTの博士課程ダブルディグリー制度創設のための準備、国際産官学連携を推進するためにJETROとの共同セミナーや勉強会の実施、エジプト人研究者や事務職員の知財研修を九州大学で実施する等、様々な事業を推進しています。

元々の専門は情報通信技術開発ということで、国際開発、国際協力の推進を行ってこられました。今回の訪問は、九州大学時代からの知己である山下センター長への訪問とのことでしたが、様々な場所で情報交換が、今後の事業展開に大きく貢献するとのことで、当センターとしても国際協力についての情報交換が出来、大変有意義な訪問となりました。

2012年12月12日(水)、京都大学附属図書館の赤澤久弥掛長、北條風行事務職員、また同行者として京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程で現在チュラロンコン大学政治学部客員研究員である竹口美久さんが当センターを訪問されました。

今回の出張目的は、東南アジア圏の図書サービスのあり方の実施調査のため来訪したもので、本調査の結果を通じて、今後のサービスの改善を図っていくとのことです。京都大学附属図書館では、これまで欧米や東アジア諸国の図書サービスについて調査を行ってきましたが、増加する留学生と、多様化する図書サービスに対応すべく、今年度は東南アジア圏の図書館の調査を実施することになりました。

今回の調査は2グループに分かれており、バンコクを訪問したグループは、チュラロンコン大学、タマサート大学、カセサート大学の図書館及び、ハノイにあるベトナム工科大学及びベトナム国家大学ハノイ校を訪問し、調査を実施しました。また、もう一方のグループは、インドネシアのバンドンとジャカルタを訪問し、調査を行ったとのことです。

 今回の訪問は、山田副センター長の元々の所属である京都大学の繋がりによるものですが、普段JSPSについてあまり関わりのない図書館の職員に対して、JSPSについて知ってもらったことは、JSPSの知名度の向上に繋がったことと考えます。

また竹口研究員は現在バンコクで研究活動を行い、JSPS特別研究員にも採用されたということで、今後の研究を行う際に、JSPSの事業を活用して頂けるのではないかと考えています。

2012年12月7日(金)、藤岡利生大分大学理事・副学長(医療・研究担当)、山岡吉生医学部教授、内田智久大分大学助教が当センターを訪問されました。

山岡教授は計3回目、内田助教は6回目の来訪となります。今回、山下センター長が出張中で不在ということもあり、副センター長の対応となりました。また、今回も日本学生支援機構(JASSO)山本所長に同席いただき、留学生に関連する意見交換に参加頂きました。

大分大学は、現在大分県・宮崎県と企業等との連携で「東九州メディカルバレー構想」を推進しており、タイやベトナムなどを中心としてプロモーション活動を行っています。この構想では、医療技術研修ネットワークとして、アジア各国からの医師や看護師を受け入れ研修を実施し、日本の医療技術に習熟した人材を増やし、日本製医療機器の普及につなげること、またそのネットワークをアジアに広げ、各国に研修センターを設置する計画となっています。

また、大分大学では、科学技術戦略推進費として、アジア科学技術協力の戦略的推進「アジアにおけるヘリコバクター・ピロリ菌の分子疫学研究」(研究代表者・藤岡教授)の実施、また、JSPS組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「東アジア分子疫学研究推進のための若手研究者派遣プログラム」、頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム「消化器感染症の最先端研究と中米におけるフィールド調査」(研究代表者・山岡教授)を通じて、国際的な共同研究を推進しています。

これまで大分大学には何度も当センターを訪問頂きました。今後とも、密に連携を取りつつ、協力関係を構築していく予定です。

2012年12月1日(土)、ダッカ市内Agargaon地区にあるBangladesh Atomic Energy Commission (BAEC)において“Global Climate change – Impacts, Vulnerability and Adaptation”をテーマにJSPSバングラデシュ同窓会第4回シンポジウムが開催されました。本シンポジウムは、日本-バングラデシュ国交樹立40周年を記念する行事の一環としても実施されています。

Muhammad Abdur Razzaque食料担当大臣への贈呈

Muhammad Abdur Razzaque食料担当大臣への贈呈

シンポジウムではまず主催者であるバングラデシュJSPS同窓会の事務局長であるTofazzal Islam教授、山下JSPSバンコク研究連絡センター長が挨拶し、続いて来賓として出席された在バングラデシュ日本国大使館の南博之公使、Bangladesh Atomic Energy Commission (BAEC) のA. S. M. Firoz委員長、Bangabandhu Sheikh Mujibur Rahman Agricultural University (BSMRAU)副学長のMd. Abdul Mannan Akanda教授、University Grants Commission of Bangladesh (UGC)のMd. Akhtar Hossain教授、主賓である Muhammad Abdur Razzaque食料担当大臣に続き、最後に、JSPSバングラデシュ同窓会の会長であるNaiyyum Choudhury教授による祝辞がありました。

基調講演は、越塩俊介鹿児島大学水産学部教授により、「Trends of World Aquaculture and Aquafeed Development」を題目として行われた。また、バングラデシュ側は、JSPSバングラデシュ同窓会の会長であるNaiyyum Choudhury教授により実施されました。

越塩先生による基調講演

越塩先生による基調講演

引き続き、実施されたPlenary Sessionでは、竹村明洋琉球大学理学部教授及び大久保敬九州大学大学院農学研究院教授による講演の他、同窓会員を含むバングラデシュ側からも2本の講演及び、Technical Sessionにて6本のプレゼンテーションが行われた。

竹村先生による講演

竹村先生による講演

大久保先生による講演

大久保先生による講演

シンポジウム終了後は、引き続き総会が行われ、会長による挨拶の後、会計責任者による会計報告及び事務局長による1年間の活動報告が行われました。また、理事会メンバーの任期が来年3月で満了となるため、次期理事会メンバーの選挙が行われ、会長にはProf. M. Afzal Hossainが、事務局長にはDr. Nur Ahamed Khondaker が選出されました。

今回のシンポジウムには同窓会員を中心に、教員、大学院生など約150名の参加がありました。また、日本・バングラデシュ国交樹立40周年事業の一環として行われ、食料担当大臣が祝辞を述べに参加したこともあり、報道関係者も多く来場し、インタビューも執り行われるなど、当地での関心の高さが窺われました。

シンポジウム会場の様子

シンポジウム会場の様子

2012年11月26日(月)、関西大学国際部副部長、日本・EU研究センター所長であり、化学生命工学部の田村裕教授、関西大学バンコクオフィスコーディネーターのDr. Chutima Vanichvattanadechaが当センターを来訪されました。

本訪問については、当センターからセンター長、副センター長が、また日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所の山本所長も同席し、合同での対応を行いました。

関西大学は2012年4月に「関西大学留学生別科(日本語・日本文化教育プログラム進学コース)を開設しました。本プログラムは、4月入学、9月入学合わせて100名のプログラムであり、関西大学のみならず日本国内の大学・大学院への進学を希望する外国人に対して、日本語、日本文化等を教授する原則として1年間の教育課程です。

今回の来訪では、本関西大学留学生別科の紹介及び意見交換が実施されました。別科では、今年度83名の学生が在籍し、半数が大学院への入学希望とのことで、関西大学の想定ではほとんどが高校卒業程度の入学者であったのに対して、想定とは異なる入学結果となったとのことです。また、在籍者の国籍は中国・韓国・台湾が多く、タイからは2名とのことで、今後のタイからの入学希望者を増加させるべく、今回の訪問及び意見交換となりました。

訪問の趣旨的には、JASSOが対応する業務に関する事項が多かったものの、JSPSに対しても、東南アジア諸国における論文博士支援プログラムの必要性について、要望がありました。

大学からの訪問関連では、JASSOと共同で対応する機会が増加しています。大学側の訪問の趣旨は学術の連携だけでなく、留学生の獲得が大きなトピックとなっており、JSPSとJASSOの双方において意見交換を行うことは大きな意義があります。2012年3月に事務所を統合して以来、着実にJASSOとの協力体制の構築が進んでおり、今後も必要に応じてJASSOと共同で大学との連携を推進していく予定です。

2012年11月26日(月)、九州大学経済学研究院の川波洋一教授、久野国夫教授、加河茂美准教授 が当センターを訪問されました。

本訪問については、山下センター長が九州大学から当センターに就任したことで、センター長への表敬を兼ねての訪問となりました。短時間での来訪となりましたが、センターの紹介及び意見交換を実施しました。

今回は、アジアに進出している企業の調査の実施にかかる訪問であり、本事業は九州大学の100周年記念事業であり、西日本銀行からの寄付金によるもので、東アジアの成長、またアジアとどう発展するかをキーワードに調査を行っています。これまで、中国、台湾、タイ、ベトナムを訪問し、今回の訪問ではラオスを訪問の後、タイでの調査を行っているとのことでした。

 バングラデシュ同窓会シンポジウムでも九州大学農学研究院から大久保教授を招へいしたり、九州大学大村国際部長に出席頂く等、九州大学との連携が進んでいます。今後とも、さらなる連携を推進していく予定です。

2012年11月23日(金)、当センターのメンバー全員でNRCTを訪問しました。主な目的は来年1月に開催予定のJSPS-NRCTセミナーに関する打合せです。

NRCTからは以下の5名が出席しました。

・ Dr. JintanapaSobhon社会科学研究顧問 (Senior Advisor on Social Sciences Research)

・ Ms. Pimpun Pongpidjayamaad国際部長 (Director, Office of International Affairs)

・ Mr. Sawaeng Jongsutjarittamアジア・アフリカ担当課長 (Chief, Asia and Africa Section)

・ Ms Yada Sommasat (Foreign Relations Officer)

・Ms Pawanee Chaleeratnakul (Policy and Planning Analyst)

今回の打ち合わせでは、まず2013年1月19日(土)にSiam Paragonで実施されるNRCT-JSPSセミナー「世界遺産とツーリズム」のセミナーの最終版のプログラムについて説明を行いました。

今回決まったことは以下の通りです。

・ 開会式でのNRCTの挨拶は、NRCTの事務局長に依頼する

・ NRCTは、参加者の登録について担当し、来年1月4日を締めきりとする。

・ セミナー当日のスタッフは、NRCTに2名依頼。

・ 夕食会の参加者はについて、JSPS側が決まり次第連絡する。

その後、JSPSタイ同窓会総会及び論文博士メダル授与式の実施日程が2013年2月8日に正式に決定し、中国同窓会からの理事長についても招へいが決まったこと、日程について、NRCT側も確保していただくことについてセンター長より報告がありました。

当センターからのNRCTへの訪問は今年度になってから4回目となり、NRCTの強固な協力体制が築けてきたと言えます。今後もセミナー共催といった活動等を通じて、NRCTと連携しながらも日タイ間の学術交流を深めていく予定です。

2012年11月17日(土)、M. Tofazzal IslamバングラデシュJSPS同窓会事務局長及び G. Louis Hornyakアジア工科大学院(AIT)Center for Learning, Innovation & Quality教授が当センターを来訪しました。

Islam教授は12月1日に実施されるJSPSバングラデシュ同窓会シンポジウムを担当しており、今回はタイ及びアジア各国の出張の一環で、当オフィスを訪問されました。バングラデシュ同窓会のシンポジウムにかかる実質的な打ち合わせが行われ、実施に向けて大きく準備が進展しました。

また、Hornyak教授はIslam教授のAITでの打ち合わせの合間に、本訪問に同席されましたが、ムハマド・ユヌス博士の研究を実施しているとのことで、センター長の研究分野での関わりがあることが判明しました。山下センター長は11月22日にAITユヌス・センターを訪問し、意見交換を実施しました。センター長との連携も今後実施する予定です。

バングラデシュでのシンポジウムまで2週間という時期での来訪になりましたが、実施に向けての有意義な打ち合わせとなりました。

2012年11月16日(金)、田瀬和夫在パキスタン国連広報センター長を実行委員長とする国連フォーラム主催カンボジア・スタディ・プログラム2012の一団が当オフィスを訪問しました。

国連フォーラムではこの9月から12月にかけて、25名程度の若手日本人の参加により、カンボジアを例として、紛争後の社会がどのように復興できるのか、そのなかで国際社会がどのような役割を果たせるのかを学ぶ「カンボジア・スタディ・プログラム」を実施しています。

今回は、現地でのプログラム実施前の企画として、バンコクにある国際機関や政府関係機関を訪問し、国際機関での活動の経験が豊富な山下センター長を講演者とするセミナー実施しました。

山下センター長からは、大学時代から国際NGO、UNESCO、また九州大学やJSPSでの経験談、また現在の研究テーマであるサルボダヤ運動(「資源の自発的な分かち合い」を意味するサンスクリット語で、自立を促す持続可能な開発を通じた新たな社会構造の構築を目指す社会運動)についても、講演を行いました。

参加者は山下センター長の講演を熱心に聴講するとともに、その後の質疑応答では、多くの質問が参加者から寄せられました。

その後夕食会も実施され、深夜まで引き続き意見交換が行われました。研究者だけでなく学生も多く参加しているこういったイベントで、センターの活動報告が報告されたことで、大変意義があるセミナーとなりました。

2012年11月6日(火)、毎月恒例のサーミットタワー10階情報交換会が開催されました。今回センター長は出張で不在であり、副センター長のみの出席となりました。

参加者は以下の通り

山本剛   JASSOタイ事務所 所長
福田和弘  JF日本文化センター 所長
内田裕    同 副所長
益田浩   JNTOバンコク事務所 所長
天野泉    同 次長
奥津聡    同 次長
高橋歩            同 次長
山田大輔  JSPSバンコク研究連絡センター 副センター長

今回の議題としては、JF福田所長及びJNTO益田所長からの今後の主要事業予定についての説明がありました。当センターからは、11月中旬に実施される内部監査への協力及び、2013年1月に実施される「世界遺産とツーリズム」のセミナーについての改めての協力依頼を行いました。

本情報交換会は、当センターが入居するサーミットタワー・ビル高層棟の10階に、日本の学生支援機構(JASSO: Japan Student Service Organization)、国際交流基金(JF: Japan Foundation)、日本政府観光局(JNTO: Japan National Tourism Organization)がオフィスを構えており、その交流と情報交換を行うものとして、原則毎月第一水曜日にランチミーティングが開かれているものです。

関係者との打ち合わせにおいてもJASSOの山本所長やJF福田所長に同席していただいたり、他の会合にセンター長が出席したり、また監査の時にオフィスを訪問させていただいたりといった、同じフロアにあるからこその連携が進んできました。これからも、連携を深めて行ければと考えています。

12月の情報交換会は、センター長副センター長ともに不在のため、次回の参加は来年1月となる予定です。

2012年11月1日(木)、大分大学医学部より内田智久助教が当センターを来訪されました。今年度に入ってからは2度目、これまでで合計5回訪問いただきました。山下センター長になってからからは初めての訪問となります。

内田助教をはじめとする大分大学医学部のグループは、JSPS組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「東アジア分子疫学研究推進のための若手研究者派遣プログラム」、頭脳循環を活性化する若手研究者海外派遣プログラム「消化器感染症の最先端研究と中米におけるフィールド調査」(研究代表者は山岡教授)を実施しています。

内田助教は、組織的な若手研究者等海外派遣プログラムを通じて、様々な活動を実施してきました。タイの他ミャンマーやブータンでの現地調査の実施、またタイの研究者との共著論文も提出済みとのことで、継続して良好な関係を築いているとのことです。また、今年6月に実施された医療セミナーで講演も行い、当センター構成員も聴講しました。

組織的な若手研究者等海外派遣プログラムは今年度をもって終了しますが、海外に出て日本以外の組織を見てみないと分からないことがあること、また、特にアジア圏では人と人との繋がりが重要視されることから、将来展望としての人の繋がりをベースとした国際交流を継続することの重要さについて、ご意見を頂きました。プログラム終了後も、大学独自の財源等、何らかの支援を得て、海外派遣事業を継続していきたいとのことでした。

内田助教は来年2月まで長期的にタイに滞在予定とのことで、当センター主催の行事にもお声がけさせて頂く予定です。

2012年10月31日(水)、東京農工大学一団が当オフィスを訪問されました。

来訪者は以下の通りです。
大学院工学研究院 野間竜男 教授
大学院工学研究院 金子敬一 教授
大学院工学研究院 中條拓伯 准教授
アジア科学教育経済発展機構 河井栄一 理事 (東京農工大学客員教授)

東京農工大学は、2012年3月より9月まで当センターに研修生(大槻職員)を派遣しており、今回の訪問では、研修にかかる報告及び、今後の連携について、JSPS及び日本学生支援機構(JASSO)を交えて打ち合わせを行いました。

まずはJASSOと学生支援にかかる意見交換を行い、その後当センターに対しては、JASSOや大使館との連携、バンコクの科学技術状況に関する情報提供、情報の体系的な収集にかかる意見をいただくとともに、日本のプレゼンスをあげるべく、大学間の世界展開力事業に採択された大学のフォローアップに関する助言も頂きました。

東京農工大学は、バンコクをアジアのハブと考え、東南アジアの各研究機関との緊密な関係の構築を目指して来年度の事務職員の派遣についても検討しているとのことで、当センターとしても、今後も連携も引き続き行いたいと思います。

2012年10月31日(水)、明治大学国際連携機構より関山健准教授、国際連携事務室より石津健一氏、また財団法人アジア学生文化協会より白石勝己理事が当オフィスを訪問されました。

明治大学は、タイ・バンコクにサテライトキャンパスを設置し、「日本ASEAN実務型リーダーの育成」を目指して、ASEAN各国の大学とコンソーシアムを組んで、5年間で約1000人の交流を実施する予定です。本プログラムの取り組みとして、日本と東南アジア双方の言語、文化、制度に関する、「日本ASEANリテラシー」及び、課題解決能力、関係構築能力、環境適応能力と行った実践的な「現場力」の習得を目指しています。本プログラムはまた、「JSPS平成24年度大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-」にも採択されています。

今回は、サテライトキャンパスの具体的な設置に関する意見交換として、国際交流基金(JF)の福田所長、日本学生支援機構(JASSO)の山本所長とともに、JSPSも会合に出席し、意見交換を行いました。

今回の打ち合わせでは、学生交流とサテライトキャンパスでの日本語教育についてJFやJASSOとの意見交換が中心となりましたが、キャンパスが立ち上がった際は、研究者交流の推進も予定されており、当センターについては、改めて学内での周知を図ってもらうとともに、設立後の連携についても視野に入れていくことを考えています。

2012年10月30日、京都大学農学研究科の赤松准教授が当オフィスを訪問されました。

赤松先生は、農薬・医薬の構造活性相関、農薬と環境を専門とされており、今回はカセサート大学との共同研究でバンコクに滞在されています。 土壌の残留農薬についてのサンプリングを週末に行い、一週間ほどかけて検査を行うとのことです。

今回の訪問は、山田副センター長が京都大学から出向する際に赤松先生に当センターのことを紹介し、実現したものです。今後もバンコクに訪問の際は、また立ち寄って頂けるとのことでした。

センター訪問終了後、センター長も交えて夕食会を行い、タイの学術情報を含め意見交換を行いました。今後とも、連携を継続したいと考えています。

2012年10月30日(水)、分子科学研究所の櫻井英博准教授が当オフィスを訪問されました。

分子科学研究所は、「21世紀東アジア青少年大交流計画」(Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths – JENESYSプログラム)の一環としてJSPSが実施した「若手研究者招聘事業-東アジア首脳海外参加国からの招聘-」に平成20年度から平成23年度まで採択され、合計90名程度の博士課程学生、若手研究者を受け入れてきました。特にチュラロンコン大学、カセサート大学とは密な連携を取っており、それぞれの大学より5~6名を分子研に受け入れました。今後も、共同研究の実施とともに、学術交流協定を締結し、単位互換やDual Degree制度を実施していく予定とのことでした。

JENESYSプログラムは平成23年度を以て終了しましたが、独自事業であるEXODASSプログラムを立ち上げ、外国人研究者の招聘事業を継続しています。

今回の訪問の目的は。アジアの基礎科学の発展を推進していくために、東南アジア各地の状況を確認したいとのことで、特にコネクションの無い国々への橋渡しを当センターにやっていただきたいとの要望がありました。当センターとしても、活動の場をASEAN諸国に広げていくという流れの中で、まずは多くの研究機関にJSPS事業について認識してもらうこと、そして同窓会の拡充を通じてネットワークを広げ、人物交流を推進することを目標とし、事業を推進していくことが必要になります。

これまでJSPSの様々な国際交流事業に申請、採択されてきた櫻井先生からは、数多くの貴重なご意見を頂きました。当センターの活動へのフィードバックとするとともに、JSPS本部へも報告し、さらなる国際交流事業の充実を目指したいと考えます。