2013年12月6日、中国・広州市の中山大学で開催された「NSFC – CAS – JSPS International Workshop on Frontier of Science and Technology 2013」にセンター長、副センター長、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長で出席しました。
本プログラムは、JSPS、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)、中国科学院(CAS)の共催で実施されたもので、”Novel Approaches to Difficult Diseases”, “New Horizon of Biomedical Researches”, “Physical Link of Planets, Waves and Materials”, ” Exploration of Electromagnetic World”といった様々なテーマについて、日本から5名、中国から7名の研究者に講演いただいたものです。
会場では、中山大学の若手研究者及び学生によるポスターセッションも実施され、50名程度の参加者とともに、積極的に意見交換が実施されました。
2013年12月7日、JSPS中国同窓会総会にBusaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長とともに出席しました。今回のタイ同窓会長の中国同窓会総会の参加については、アジア地区の同窓会交流のために実現したものであり、今年2月に実施されたJSPSタイ同窓会総会及び論博メダル授与式に余翔中国同窓会長を招へいし、今回は逆にBusabaタイ同窓会長が中国同窓会総会に参加しました。同窓会活動を通じて、今後日本・中国・タイの学術交流が推進されることが期待されます。
今回の中国同窓会総会・シンポジウムは広州市内にある広東省生態環境与土壌研究所で開催されました。
中国同窓会総会
午前中は、非公開の理事会の後、総会が開催されました。総会では、加藤久JSPS国際事業部長、余翔中国同窓会長の挨拶の後、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長がタイ同窓会について講演を行い、これまでのタイ同窓会の活動について開催したセミナー等を中心に紹介を行いました。その後、中国同窓会総会が実施され、次期会長候補者の選出、活動報告、Bridge プログラムの選考結果、今後の活動について報告がありました。
左から和田北京センター長、山下バンコクセンター長、余中国同窓会長、Busaba会長、茅野教授
続けて午後からはシンポジウムが実施され、茅野充男東京大学・秋田県立大学名誉教授による講演「Phytoremediation of Cd contaminated arable soil in Japan」、また陳能場中国同窓会広東支部長(広東省生態環境与土壌研究所・研究員)による講演「土壌汚染と食品安全」が実施されました。
その後、加藤部長によるJSPS国際交流事業の紹介、Bridgeプログラム参加者5名による報告会が行われました。
Bridgeプログラムの受賞者は、全部日本語、一部日本語、英語、中国語を交えながら発表され、それぞれの研究者の研究実績また交流の実績を詳しく説明いただきました。中には、日本での滞在で多くの論文を執筆されたり、国際共同研究の成果、日本からの研究者や大学院生との交流を報告された方もいました。Bridgeプログラムの実施の結果、研究成果や交流が推進されるという目に見える結果が見えることは大変素晴らしいことと思います。日中間の研究交流が一層推進されること、またバンコクセンターの担当する同窓会からのBridgeフェローについてもこの制度の一層の利用を促していく所存です。
余中国同窓会長から記念品を授与されるBusaba会長
今回の中国同窓会総会は、地方での開催と言うこともあり、やや参加人数は少なめでしたが、参加者からは積極的な意見交換が行われ、シンポジウムとしては非常に華やかなものとなりました。会議全体を通じて、Busaba会長と中国同窓会員との意見交換も行われ、今後JSPS同窓会活動を通じての日本・中国・タイ間の連携強化が期待されます。