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2014年1月20日、キングモンクット工科大学トンブリ(KMUTT)でJSPSの事業説明会を開催しました。今回のプログラムはKMUTT国際部の主催する「KMUTT Exchange and Scholarship Day 2014」に当センターが参加したもので、JSPSの他、日本学生支援機構(JASSO)、オランダ高等教育国際協力機構(Nuffic)、ドイツ学術交流会(DAAD)、オーストラリア政府国際教育機構、Fulbright Program(米国)が参加し、各国の奨学金についてKMUTTの学生及び研究者に対してJSPSの事業説明を行いました。

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KMUTTはTimes Higher Education紙等の世界大学ランキングはタイ国内で最上位にランクしており(300-350位)、昨年12月に発表された振興経済国ランキングでは29位となっており、世界トップレベル大学の仲間入りを目指しています。

今回の事業説明会では、約60名の参加がありました。図書館の一角を会場として実施されたイベントは、留学等に関心のある学生が多数参加しました。当センターの説明会には、特に大学側が大学院生や研究者に声をかけて頂いたと言うことで、学生達に混じって教員も参加されました。KMUTTの評価は高いものの、JSPSの情報はまだまだ少ないとのことで、今後も情報提供を活発に行って欲しいとのことでした。

JASSOも含めた支援機関と同時に実施された説明会にJSPSも招へいされたことは非常に意義があり、本件の担当であるChanchai Charanvatnakit 国際交流アドバイザー及びAnak Khantachawana国際関係担当学長補佐からは、次回は別途研究者に向けた説明会を開催して欲しいとの依頼がありました。当センターとしても、タイの研究拠点大学の一つであるKMUTTでの事業説明会を今後の恒例行事とし、継続的に情報提供を行って行く所存です。

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左からChanchai国際交流アドバイザー、JASSO Nuntapornアドバイザー、山本所長、センター長、Buabchamaneeリエゾン・オフィサー、Anak准教授、副センター長

2014年1月10日、東洋大学藤井敏信観光地域学部長を代表とした代表団が当センターを来訪されました。

東洋大学国際地域学部は、文部科学省グローバル人材育成推進事業の拠点に採択され、「語学力・コミュニケーション能力の向上」「異文化理解・日本人としてのアイデンティティの醸成」「実践的能力の育成」「専門知識の英語による習得」の4つの能力の向上を柱としたプログラムを提供しています。

今回東洋大学は当センターの所在するサーミットタワーに海外オフィスを開設し、当大学が重点施策のひとつに掲げているグローバル人材育成の一環をして活用していく予定とのことです。タイに事務所を持つ大学がまた一校加わったことにより、当センターとしてのサポートを推進していく所存です。

Toyo University

2014年1月8日、マヒドン大学RT e-Learning CenterのPichit Trivitayaratana准教授、名古屋大学国際開発研究科博士課程の小町友樹エベルチさんが当センターを訪問されました。Pichit准教授は、昨年5月に実施されたThailand National Research Universities Summit (NRU SUMMIT II)で、ラオス首相政策アドバイザーとともに当センターブースを訪問され、それをきっかけに今回当センターを訪問されたものです。

Pichit准教授は、ラオス、ブータン、ミャンマー、バングラデシュとの国際eラーニングプロジェクトを推進しており、JSPS及び日本からのプロジェクトに対する協力について相談されました。当センターとしては、タイのプロジェクトに対して直接支援する事業はないものの、拠点形成プログラムや二国間交流事業と行った形で日本との共同研究を行うことに対して支援を行っていることを説明し、申請を検討するとのことでした。

当センターブースを訪問頂いたことからオフィスまで足を運んで話を聞いて頂けたことは、当センターにとっても非常にありがたいことで、少しでも知名度を向上させ、タイの科学技術の発展に貢献していきたいと考えています。

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左から小町さん、Pichit准教授、センター長

2013年12月23日、北海道大学水産科学研究院都木靖彰教授、北海道大学創成研究機構URAステーション田中晋吾助教、函館キャンパス事務部奥大輔用度担当係長、近田悟羽庶務担当係員、カセサート大学に交換留学中の吉村美香さんが当センターを来訪されました。

北海道大学水産科学研究院では、海外拠点の設置を計画しています。現在北海道大学全体で海外拠点の設置を推進しているところであり、海外のトップ教育研究拠点から研究者を招へいして、国際交流を推進することを目指していますが、海外に研究拠点を設置することで、研究者の招へい、学生の派遣等、交流を推進しやすくなるのでは無いかと考えています。現状は、研究開発の面で、シンガポールに拠点を設置することを検討しているとのことです。

また、拠点には研究と教育のみならず、産学連携の機能を持たせたいと考えています。水産科学研究院は産業に即した研究を行っており、研究の出口として日本の水産物をどうやって海外に輸出するか、品質でどうやって勝負するか、食糧関係全体から、考えていきたいとのことでした。

現在北海道大学水産科学研究院は2015年3月までJSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業「東南アジア海洋圏における持続可能性水産科学のための研究教育ネットワークの構築」を実施していますが、本プロジェクト終了を見据えて、JSPS二国間交流事業、研究拠点形成事業への申請も視野に入れるとのことでした。

都木教授はまた、日本の大学において水産学分野でのネットワーク・アライアンス形成についても提言されました。欧米の大学に対抗して研究を推進していくために、日本国内の大学の連携を強固なものにする必要がある、とのことでした。

タイにおける日本食材のニーズは高く、1800店もの日本食レストランが存在しているとのことで、研究拠点としてバンコクはシンガポールには及ばない部分があるかも知れませんが、市場の潜在価値は高いと思われます。当センターとしましても、大学の海外拠点設立に向けての動きを積極的にサポートしていく予定です。

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2013年12月20日、電気通信大学の田浦宏己国際交流センター副センター長、金澤幸博送付課長が当センターを来訪されました。

今回電通大は、キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)構内に、東南アジア地域の拠点としてアセアンリサーチセンターを設置することとなり、2014年2月7日に記念シンポジウム及び式典を実施のため、当センターへの協力依頼があったものです。

電通大は、平成25年度文部科学省「研究大学強化促進事業」において、全大学の中から19大学選定された「研究大学」に採択され、研究力強化のため、特に国際化の強化方針では、海外拠点を展開し、留学生の獲得、現地大学や企業との共同研究をコーディネートし、本学から派遣学生及び研究者を支援することを掲げています。今回のアセアンリサーチセンターの設置により、これらの国際化の実現を目指しています。

これまで電通大は中国・深圳に電気通信大学深圳教育研究センターを設置していますが、二つ目の海外拠点となります。

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2013年12月19日、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事会を実施しました。今回の理事会は、バンコク市内におけるデモの実施により、会場をカセサート大学に移して行われました。出席者は以下の通りです。

– Executive Committee members
1. Dr. Busaba Yongsmith, President
2. Dr. Malee Uabharadorn, Treasurer
3. Dr. Jiraporn Shauvalit, Receptionist
4. Dr. Pornpen Pathanasophon, Registrar
5. Dr. Porphant Ouyyanont, Public Relation
6. Dr. Chalermkiat Songkram, Committee

– JSPS Bangkok Office
7. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
8. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director Designate, JSPS Bangkok Office
9. Ms. Buabuchamanee Ritthaisong, Liaison, JSPS Bangkok Office

今回の理事会では、Busaba同窓会長より12月7日に中国・広州で実施されたJSPS中国同窓会総会への参加について報告がありました。また、2014年2月22日にJSPSタイ同窓会総会及びシンポジウムを実施することが正式に決定しました。

その他、2014年度のBridge Fellowshipプログラムの審査基準、募集基準についても確認され、基本的には今年度と同様のものとすること、タイ同窓会の入会資格について、JSPSのプログラム、Asian Coreプログラムや二国間交流事業に参加された研究者も入会資格があることが確認されました。

次回のタイ同窓会理事会は、2014年1月14日に実施予定です。

会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
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2013年12月17日、当センター会議室にて、明治大学江藤教授による講義「泰の民主化と現在、抱える課題」を実施しました。

本企画は、現在タイ国内で起こっているデモや政治的な衝突について、タイ政治の専門家である江藤先生から是非お話を伺うべく、センターにて企画したものです。あくまで小規模なワークショップを希望されていたため、参加者を絞り、センター長、副センター長、JASSO山本所長、JNTO奥津次長、明治大学留学生の寺尾さん、五十嵐さんの7名で実施しました。

今回の講義では、これまでの歴史を含む「タイ式の民主主義」を中心に、かなり切れ込んだ視点で、この国の制度上の問題、求められていることについて講義頂きました。

参加者も、タイの政治体制について非常に関心を持っているため、質疑応答や意見交換を繰り返し行いながら、盛会となりました。

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2013年12月12日、今年度第4回目のNRCTとの打ち合わせを実施しました。今回の打ち合わせ参加者は下記の通りです。

NRCT
1. Ms. Pimpun Pongpidjayamaad, Director, Office of International Affairs, NRCT
2. Ms Tiwa Ngaowichit, Foreign Relations Officer, Senior Professional Level
3. Ms. Pawanee Chaleeratnakul, Policy and Planning Analyst
4. Ms. Yada sommarat, Foreign Relations Officer
5. Ms. Nattha Paisuwan, Foreign Relations Officer

JSPS
1. Prof. Kuniaki Yamashita, Director, JSPS Bangkok Office
2. Mr. Daisuke Yamada, Deputy Director, JSPS Bangkok Office

今回の打ち合わせでは、2014年にキングモンクット工科大学トンブリ及びプリンスオブソンクラー大学で実施予定のJSPS事業説明会への協力要請を行うとともに、2014年2月22日にJSPSタイ同窓会と実施するセミナーについての共催及び協力依頼を行いました。セミナーについては、NRCTは共催について合意し、また夕食会を主催することとなりました。

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会議議事録についてはこちらをご覧下さい。
2013_1212_minutes_4th Meeting with NRCT

2013年12月6日、中国・広州市の中山大学で開催された「NSFC – CAS – JSPS International Workshop on Frontier of Science and Technology 2013」にセンター長、副センター長、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長で出席しました。

本プログラムは、JSPS、中国国家自然科学基金委員会(NSFC)、中国科学院(CAS)の共催で実施されたもので、”Novel Approaches to Difficult Diseases”, “New Horizon of Biomedical Researches”, “Physical Link of Planets, Waves and Materials”, ” Exploration of Electromagnetic World”といった様々なテーマについて、日本から5名、中国から7名の研究者に講演いただいたものです。

会場では、中山大学の若手研究者及び学生によるポスターセッションも実施され、50名程度の参加者とともに、積極的に意見交換が実施されました。

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2013年12月7日、JSPS中国同窓会総会にBusaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長とともに出席しました。今回のタイ同窓会長の中国同窓会総会の参加については、アジア地区の同窓会交流のために実現したものであり、今年2月に実施されたJSPSタイ同窓会総会及び論博メダル授与式に余翔中国同窓会長を招へいし、今回は逆にBusabaタイ同窓会長が中国同窓会総会に参加しました。同窓会活動を通じて、今後日本・中国・タイの学術交流が推進されることが期待されます。

今回の中国同窓会総会・シンポジウムは広州市内にある広東省生態環境与土壌研究所で開催されました。

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中国同窓会総会

午前中は、非公開の理事会の後、総会が開催されました。総会では、加藤久JSPS国際事業部長、余翔中国同窓会長の挨拶の後、Busaba Yongsmith JSPSタイ同窓会長がタイ同窓会について講演を行い、これまでのタイ同窓会の活動について開催したセミナー等を中心に紹介を行いました。その後、中国同窓会総会が実施され、次期会長候補者の選出、活動報告、Bridge プログラムの選考結果、今後の活動について報告がありました。

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左から和田北京センター長、山下バンコクセンター長、余中国同窓会長、Busaba会長、茅野教授

続けて午後からはシンポジウムが実施され、茅野充男東京大学・秋田県立大学名誉教授による講演「Phytoremediation of Cd contaminated arable soil in Japan」、また陳能場中国同窓会広東支部長(広東省生態環境与土壌研究所・研究員)による講演「土壌汚染と食品安全」が実施されました。

その後、加藤部長によるJSPS国際交流事業の紹介、Bridgeプログラム参加者5名による報告会が行われました。

Bridgeプログラムの受賞者は、全部日本語、一部日本語、英語、中国語を交えながら発表され、それぞれの研究者の研究実績また交流の実績を詳しく説明いただきました。中には、日本での滞在で多くの論文を執筆されたり、国際共同研究の成果、日本からの研究者や大学院生との交流を報告された方もいました。Bridgeプログラムの実施の結果、研究成果や交流が推進されるという目に見える結果が見えることは大変素晴らしいことと思います。日中間の研究交流が一層推進されること、またバンコクセンターの担当する同窓会からのBridgeフェローについてもこの制度の一層の利用を促していく所存です。

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余中国同窓会長から記念品を授与されるBusaba会長

今回の中国同窓会総会は、地方での開催と言うこともあり、やや参加人数は少なめでしたが、参加者からは積極的な意見交換が行われ、シンポジウムとしては非常に華やかなものとなりました。会議全体を通じて、Busaba会長と中国同窓会員との意見交換も行われ、今後JSPS同窓会活動を通じての日本・中国・タイ間の連携強化が期待されます。

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2013年12月4日、竹内渉 東京大学生産研准教授・前バンコクセンターセンター長が来訪されました。

今回竹内准教授は、ハノイで行われた第20回アジア・太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF-20)に出席された後、アジア工科大学院(AIT)での講義を行うためにバンコクに立ち寄られました。

今回の訪問では、バンコクセンターの担当地域であるミャンマー、ベトナムの事情について、東京大学の共同研究にかかる情報交換を実施するとともに、竹内前センター長の実施している衛星を使った気候変動予測に関する研究内容について説明頂きました。

竹内前センター長の活動は相変わらず精力的で、今後の当センターの活動範囲や活動内容を広げていくにあたって様々なアイデアを提供していただきました。

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2013年12月2日、関達治大阪大学バンコク教育研究連絡センター長、生物工学国際交流センター藤山和仁教授、向井弘志大学院工学研究科教務課長、大学院工学研究科職員の植田真理さん、川村真貴さん、藤田玲子さんが当センターを訪問されました。

今回の訪問については、大阪大学大学院工学研究科の留学生のプログラムの検討のため、タイに来訪されたとのことで、マヒドン大学、キングモンクット工科大学トンブリを訪問の後、JSPSを表敬訪問されました。

今回の打ち合わせでは、日本学生支援機構(JASSO)の山本所長を交え、留学プログラム及びJASSOとJSPSの連携、また研究者の支援に関する打ち合わせを実施しました。

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2013年11月25日、上真一(うえ・しんいち)広島大学平和・国際担当副学長及び平野国際担当主査が当センターを訪問され、当センター及び日本学生支援機構(JASSO)の山本所長で対応しました。

広島大学は、平成25年度大学の世界展開力強化事業(AIMSプログラム)に採択され、「アジアの共同経済発展と信頼関係の確立による平和構築に貢献する中核人財教育プログラム」を実施します。

本プログラムでは、現在大学院生レベルで実施している現地でのインターンシップを拡大し、25-28名の学部学生をプログラム参加校に派遣・受け入れを実施します。現地日本企業の調査やインターンシップを含む国際キャリア教育といった高付加価値、魅力的な教育プログラムを提供することで、広島大学の国際戦略の理念である国境を越えて人類の平和と持続的発展に貢献できる人材の育成を行うとともに、最終的に英語一貫型の全学的教育プログラムへの発展と統合を目指します。

また、もうひとつのタイへの来訪の目的は、タイでの同窓会の設立で、11月25日に準備会議を実施し、同窓会設立に向けての説明会を開催しました。タイにおける広島大学の同窓生は200名以上いるとのことですが、連絡先が不明である方も多く、フォローアップの必要性があります。広島大学の同窓会は中国、韓国、台湾、ベトナム、インドネシア、ブラジルにありますが、ミャンマーとマレーシアでも設立予定とのことで、Facebookを立ち上げたところかなり有効だったとのことでした。今回の訪問の後、インドネシアに移動して、ジャカルタ大学及びバンドン工科大学で広島大学の説明会を実施しました。

最後に、当センターでも情報収集を実施する予定であるミャンマーの情報収集について情報提供を受け、1)政府関係機関を訪問することの重要性、2)そこから、JICAや元日本留学生協会(MAJA)等を訪問する、といった段階を経て訪問を行った方が良いとのことでした。また、12月にミャンマーを訪問予定の教員がいるとのことで、紹介いただくこととなりました。

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2013年11月22日、デ・ラサール大学(De La Salle University Manila)でJSPSフィリピン同窓会(JAAP)設立記念シンポジウム“Enhanced Productivity through Science and Technology”を開催しました。

JSPSフィリピン同窓会は、元々フィリピン論博同窓会(PRF・JSPS論文博士号取得希望者に対する支援事業による支援を受けて博士号を取得したフィリピン人研究者)として2005年7月に発足しました。その後2012年3月に当センターがフィリピンを訪問した際にJSPS公認同窓会への移行に関する提言を行い、これを受けて、フィリピン側は外国人特別研究員、招へい研究者等の論博以外のJSPSプログラム経験者も加え、組織の名称もPRFからJAAP(フィリピンJSPS同窓会)に変更しました。今年4月に当センターも参加して設立準備総会を行い、役員の任命、政府への登録、そしてJSPS本部への正式な登録書類の申請をへて承認され、JSPSの第13番目の公式同窓会として発足することになりました。

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設立記念シンポジウムでは、まずは未曾有の大災害となった台風ヨランダ(30号)の被災者に対する黙祷が捧げられ、その後国歌斉唱が行われました。その後はDr. John Addy S. Garciaデ・ラサール大学教育学部長、加藤久JSPS国際事業部長、古館誠機在フィリピン大使館一等書記官、Prof. Fortunato T. Dela Pena DOST次官が祝辞を述べました。

続いて、Dr. Maricar S. Prudente JSPSフィリピン同窓会長からこれまでのJAAPの歴史と活動概要の説明がありました。論博同窓会からスタートしたJAAPは、フェローシップ会議やDOSTの支援と協力を受けてアウトリーチフォーラムやセミナーを実施してきました。

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JAAPの活動概要を説明するPrudente会長

基調講演では京都大学物質・細胞統合システム拠点(iCeMS)・化学研究所の上杉志成教授に「Three Experiments for Changing Japanese Universities」をタイトルとして実施いただきました。日本の大学を変革する三つの実験的なプロジェクトとして、1)JSPSアジア教育拠点事業「Asian Chemical Biology Initiative (ACBI)」を実施し、アジア地域のケミカルバイオロジー分野の研究の推進とともにアジア新興国から優秀な学生をリクルートすること。そのために2014年にマニラで会合を行うとともに、ACBIが主催する授業をUP Dilimanで実施すること。2)インターネットの講義配信システムであるedXへの講義提供を京都大学として行い、上杉教授がその第一弾として「External Link生命の化学:Chemistry of Life」を実施すること。3)挑戦的なプログラムである世界トップレベル研究拠点(WPI)プログラムである京都大学物質・細胞統合システム拠点(iCeMS)について。WPI拠点は多くの論文を発表するとともに、iCeMSは細胞生物学・化学・物理学の融合を目指しています。

これらの事業の紹介の後、上杉教授自身の代表的な研究についての説明が行われ、化学物質を利用して細胞の分化、変化について、そしてその治療への活用についての講演が行われました。非常に明解なプレゼンテーションであり、時として会場を和ませ、時としては熱心に聞き入らせるなと、聴衆を魅了しました。

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講演する上杉教授

午後からは、学術セミナーで二つの講演が行われ、最初に農業をテーマとして国連食糧農業機関 (FAO)フィリピン事務所Dr. Eulito U. Bautistaによる講演「Enhanced Agricultural Productivity through Science and Technology」が、次にフィリピン大学ディリマン校(UP Diliman)のDr. Iris Ann G. Martinez准教授による講演「The Need of the Philippines for an Integrative Approach towards a Sustainable and Flexible manufacturing Industry」が実施され、参加者からの熱心な質疑応答が行われました。

台風の影響でキャンセルされた講演があったものの、60名の参加がありました。

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同窓会総会の記念撮影

引き続いて、第一回JSPSフィリピン同窓会総会が実施され、フィリピンの各地方の代表も交えて定期的なJAAP理事会を実施し、今後年次総会の予定や活動について議論を進めていく予定です。またJSPS本部より、外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)について説明を行い、今後フィリピン同窓会に1名の枠が付与されること、バンコクセンター長が選考委員に名を連ねることが確認されました。

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加藤部長より同窓会バッジを付与される会長

2013年11月19日、北海道大学国際本部国際支援課プログラムコーディネーターの亀井千里さんが来訪されました。

亀井さんは、北海道大学が推進する特別教育プログラム「新渡戸カレッジ」を担当されています。本プログラムは、学部教育と並行して実施される特別教育プログラムであり、海外留学、英語による国際交流科目の受講、フィールド型演習を通じて、最終的にグローバル社会で活躍出来るリーダーの育成を目指しています。

今回のタイ訪問は、2014年3月にカセサート大学で実施される予定のインターンシップ研修の準備のために来訪された際、JSPSにも表敬訪問いただいたものです。

当センターのからの業務説明、具体的にはセンターの役割、NRCTとの連携、JSPS同窓会の紹介を行った後、日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所の山本所長と留学の情報交換が実施されました。

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2013年11月18日、東京工業大学 森村浩明・特任教授がご来訪され、山下センター長がJASSOの山本所長と一緒に対応しました。森村教授は、2013年4月に同大学のタイ拠点長に任命されたこと、NSDAの中にタイ事務所を設置していること、今後タイの大学や財団などとの間で国際連携を進める予定で、JASSOやJSPSとも恒常的に情報交流したいとのことでした。民間企業から大学に移られた経歴をお持ちで、大学改革は、外部からの人材が率先するという意気込みを感じる話合いでした。

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2013年11月18日、明治大学ASEANセンターの江藤賢一教授のご紹介を受け、山下センター長がシーナカリンウイロート大学(SWU)を訪問し、ウォラパン副学長(国際交流担当)と会見しました。JSPSの実施している二国間共同事業、外国人特別研究員、論博事業などを説明し、早い時期にSWUでJSPSガイダンスセミナーを開催すること提案したところ、即座に研究担当副学長に伝えるとのことでした。30代半ばで、Ph D取得を志したウォラパン先生は、同大学の若手教員(講師レベルなど)が論博制度を活用し、PhD取得するよう奨励したいとのことでした。江藤先生、ご紹介、また同席いただきありがとうございました。

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「左からセンター長、ウォラパン副学長、江藤教授」

2013年11月15日〜16日、山下センター長がタイ・チェンマイで実施されたNRCT-JSPS Joint International Seminar on Coastal Marine Science in South East Asiaへ出席しました。今回のセミナーは、東京大学大気海洋研究所が受託しているJSPSアジア研究教育拠点事業(Asian Core Program)の一環として実施されるNRCT-JSPS Joint International Seminar において資金提供団体としての挨拶依頼が東大よりあり、1)それを受けてJSPSを代表しアジア研究教育拠点事業に出席すること、2)セミナーに参加のASEAN諸国(ヴェトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、日本)の研究者との交流を通して、各国の学術・研究情報を入手することが目的です。

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セミナーの少し前にフィリピンを襲い、多大の被害をもたらしたスーパー台風も、地球の気候変動が原因の一つとも言われていますが、このAsian Core Programは、まさにそれについての研究、調査が主なもので、参加者からも、その重要性を鑑みて、5年の支援期間が終わっても、何らかの形でのJSPSの支援を要請されました。

また、マレーシアの先生数名(JSPSフェロー)が、JSPS同窓会設立について関心を示された。今後フォローしていくことにして行く予定です。

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2013年11月7日、在タイ日本大使館主催コンケン大学留学説明会に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を実施しました。

在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は年に四大学で実施されており、JSPSとしては昨年より本格的に参加しています。

午前中は、齊藤貢在タイ日本大使館公使を代表とし、コンケン大学を表敬訪問し、Assoc. Professor Dr. Thawalwong Ratanasiri国際交流担当副学長を代表団との会談を実施しました。

今回の日本留学フェアは14回目の開催となります。表敬訪問の席には不在でしたが、コンケン大学のAssoc. Prof. Dr. Kittichai Triratanasirichai学長は、新潟大学工学研究科で博士号を取得されており、またコンケン大学は部局間学術交流を含め、54の学術交流協定を締結しています。弘前大学がリエゾンオフィスを持っているとのことで、日本との繋がりを強力に推進しています。

表敬訪問では、参加者全員の自己紹介の後、それぞれの事業紹介が行われ、当センターからもセンター事業の説明を行いました。参加しているメンバーが研究者中心と言うこともあり、大きな関心が寄せられました。

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表敬訪問の後、JSPSの事業説明会を実施しました。

Thawalwon副学長の挨拶で、「今回のJSPSの事業の紹介で、コンケン大学の研究者に情報提供の良い機会となったこと、またこのセミナーを通じて日本及びJSPS及び日本との関係をより深めて欲しい」と挨拶しました。

JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

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また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された医学部のKittisak Sawanyawisuth助教、人文社会学部のSukanya Aimimtham准教授から日本での研究の経験談について、発表頂きました。申請の方法や自身の研究計画等の具体的な情報提供を行いました。

最後に、教育学部長でタイ東北部元留学生会長のMaitree Inprasitha准教授より、閉会の挨拶が行われ、Maitree会長は筑波大学で博士号を取得され、日本語での挨拶で、「日本との交流を行うことで、単に研究だけでは無くそれ以上のものが得られるので、是非積極的に本プログラムに申請して欲しい」と挨拶されました。

コンケン大学は、タイ東北部を代表する研究大学ということもあり、参加された研究者は熱心に質問をされ、中には是非JSPS事業に応募したいという声もありました。また、Maitree元日本留学生会長の積極的な支援も得られ、最終的には35名の参加者がありました。コンケン大学は、日本との結びつきも強く、今後も大使館の留学説明会に参加し、大使館、JASSO、元留学生会との結びつきを強めつつ、JSPSの事業の紹介を積極的に展開していく所存です。

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2013年11月4日、ネパール・ポカラ大学人文社会科学部長Indra Tiwari教授が当センターを来訪されました。

Tiwari教授は過去にAIT(アジア工科大学院大学Asian Institute of Technology)で教職についておられたほか、JSPS外国人特別研究員事業により2001年から2003年まで東京工業大学に滞在しておられました。また、2012年2月3日に開催した論文博士号取得者へのメダル授与式および同窓会総会にもご参加いただくとともに、2012年4月12日にも当センターに訪問頂いています。

Tiwari教授は2013年10月24日にJSPS本部を訪問し、ネパールにおける同窓会の設立及び日本の大学との学術交流協定締結に関する協議を行いました。

現在ネパールにはかなりの数のJSPS同窓生があり、JSPSフェローの受け入れを中心に日本との長期間の共同研究実績があり、これを一層推進していきたいとのことで、JSPSとネパールの対応機関との学術交流協定(MOU)の締結、同窓会の設立について、議論を行いました。

当センターからは、基本的にはJSPS本部が行った説明の繰り返しになりましたが、MOUの締結及び同窓会の設立について、まずは自主的なシンポジウムやセミナーを開催して、両国の連携実績を高めていく必要があること。その上で、同窓会も自主的に組織して活動を続けていくことの必要性について説明しました。

Tiwari教授からは、日本の研究者を招へいしてシンポジウムを実施する予定であること、また二国間交流事業への申請についても検討するとのことで、当センターとしても経過を見守ると同時に協力を行う予定です。

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2013年11月4日、京都大学バンコク連絡事務所の横山教授及び中西准教授が来訪されました。

横山教授は元々名古屋大学大学院環境学研究科のご所属で、京都大学客員教授として2013年8月から10月までバンコク連絡事務所の駐在員をされていました。11月より、中西准教授が着任され、来年4月まで駐在される予定です。中西准教授の専門は、ミャンマーの政治体制とのことで、今後ミャンマーの情報収集に力を入れていく予定である当センターとしても、今回のネットワークを大事にしたいところです。

京都大学はバンコクにオフィスを設置することを検討しており、京都大学東南アジア研究の拠点であるバンコク連絡事務所との連携が注目されるところですが、当センターとしても、京都大学との連携を密に推進していく所存です。

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2013年10月24日、京都大学三島理事・副学長ほか8名の代表団が当センターを来訪されました。今回の来訪者は下記の通りです。

三嶋理晃 病院・国際担当理事
大垣英明 エネルギー科学研究科教授
河野泰之 東南アジア研究所教授
小林 知 東南アジア研究所准教授
園部太郎 リサーチアドミニストレーター
植村正樹 留学生課長
藤村浩樹 経理課管理掛長
春木淳  国際交流課国際交流掛長

京都大学は国際戦略を制定し、国際拠点の充実させるために北米、欧州、東南アジアに拠点を作ることを計画しており、バンコクに京都大学の拠点を設置することを検討しています。今回の出張で、バンコクにおける関係機関を訪問し、幅広く意見交換と情報収集を行うとのことでした。

当センターからは京都大学より派遣されている副センター長が出席し、またバンコクの事情をよくご存じである関達治大阪大学バンコク教育研究連絡センター長に出席頂き、大阪大学の業務概要、また当地の事情をご説明頂いた上で、意見交換を行いました。今回の意見交換の中で一番の話題となっていたのはミッションの設定であり、それぞれの大学の事務所によってミッションは当然異なってくるものであること、そしてミッションを明確にすることの重要性について話し合われました。また、同窓会についても議論が及び、海外の人的ネットワークの有効活用の方法について意見交換を行いました。

京都大学は当センター訪問の後、25日には東海大学ASEANオフィス、チュラロンコン大学、AUN事務局、AUN/SeedNet事務局、在タイ日本大使館を訪問し、拠点設置の検討を進めていく予定です。

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2013年10月22日、カセサート大学でJSPSの事業説明会を開催しました。

今回のプログラムは、8月に実施された京都大学農学研究科主催の「だしイベント」に、副センター長が参加した際、カセサート大学のPoonpipope Kasemsap国際交流担当副学長や国際部のスタッフと話す機会を得て、JSPSの説明会実施を依頼し、今回実現したものです。

今回の事業説明会では、約60名の参加があり、JSPSバンコク研究連絡センターが事業を紹介するのみならず、タイ国におけるJSPS対応機関であるタイ学術会議(NRCT)のTiwa Ngaowichit国際連携課長から論文博士取得支援プログラムやその他NRCT事業紹介、またJSPSタイ同窓会長であるBusaba Yongsmithカセサート大学理学部教授にもご自身の論博プログラムでの博士号取得にかかる経験について講演頂きました。

NRCT

NRCTによる事業説明

タイの研究拠点大学の一つであるカセサート大学でNRCTやタイ同窓会との協力の下、事業説明会を実施できたことは大きな意義があります。当センター単独で実施するよりも、タイ国のファンディングエージェンシーであるNRCTや、同窓会会長からタイ語での説明を行って頂いたことで、参加者の理解もより深まったと言えます。

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質疑応答に回答するBusaba同窓会長

Poonpipope副学長からは、こういった事業説明会を定期的に開催するよう依頼されました。当センターとしては、NRCTやJSPS同窓生と協力関係を維持しながら、今後もタイ国内の大学でこう言った定期的な説明会を継続的に開催していく所存です。

当日のプログラムはこちらからダウンロードください。
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2013年10月21日、Puthmthani大学のKanikar Sookasame准教授が、センターに来訪されました。Kanikar准教授は、山下センター長のユネスコ勤務時代の同僚であるDr. Namtip Asongkoolの姉であり、今回の訪問はセンター長が対応しました。Kanikar准教授は、NRCTが授与している最高賞(National Most Distinguished Research Award)を社会学の分野で受賞された方で、NRCTの社会科学分野における選考委員も兼ねておられます。今回のご訪問は、JSPSの事業について詳しく知りたいとのことでしたので、論文博士取得支援事業、二国間共同事業などについて説明したところ、関心を示され、広報頂けるとのことでした。

Dr_Kanikar

2013年10月17日、京都大学大学院アジアアフリカ研究科博士課程学生の櫻田智恵さん、神戸大学大学院国際協力研究科地域協力政策専攻博士後期課程在籍、マヒドン大学人権・平和研究所人権学専攻修士課程在籍の加藤保之さんが当センターを来訪されました。

櫻田さんは、プーミポン国王による地方行幸が、国民意識の形成に与えた影響について、歴史学の観点から研究を行っています。現在は特に、行幸が活発に行われた1970年代から1980年代を対象とし、マス・メディアや国王グッズなどの効果に着目しています。

加藤さんは、マヒドン大学人権・平和研究所(Institute of Human Rights and Peace Studies)で、メディア規制にかかる国内法制の比較研究を行っています。特にソーシャルメディアに対する規制およびメディア規制機関に着目し、研究を進めています。

当センターからは、概要説明、JSPSの中期計画、またバンコクセンターの事業展開及び今後の拡大について説明を行いました。JSPS大学等の世界展開力強化プログラムについては、アジアを舞台にしていることもあり、バンコクセンターへの来訪者も増えており、今後一層重要性を増していくことを合わせて説明しました。

加藤さんの友人で論文博士取得支援プログラムに関心がある方がおられるとのことで、紹介いただけるとのことでした。

加藤さんはマヒドン大学、櫻田さんはチュラロンコン大学での研究活動を行っていることから、タイの大学の事情、特に大学ランキングに対するタイの大学の対策について、非常に貴重な情報を頂くことが出来ました。

加藤さん、櫻田さんとは元々京都大学バンコク駐在員事務所で実施されているタイ研究会(タイスクサー)でお目にかかり、その後当センターにお越し頂きました。日本の若手研究者・大学院生に対する情報提供及び意見交換についても、今後のセンターの課題として積極的に推進していく所存です。

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左から副センター長、加藤さん、櫻田さん、センター長

9月23日、10月に日本に出発する予定の日本政府とタイ政府奨学金留学生の壮行会が在タイ日本大使公邸にて開催され、副センター長と現地職員が参加しました。

今回は、研究留学生3名、日本語・日本文化研修留学生12名、教員研修留学生7名、ヤングリーダーズプログラム3名、タイ政府奨学金留学生5名(ODOS2名、その他3名)が出席し、佐藤重和在タイ日本国特命全権大使より証書と記念品を授与されました。

本壮行会及び帰国留学生歓迎会は、毎年在タイ日本大使館主催で実施されており、日本にこれから留学する、また留学から帰ってきた学生と各関係機関とのネットワーク形成に繋がっています。

当センターとしても、関係機関とのネットワーク形成及び、特に研究留学生については将来のJSPSフェローの候補者となるため、積極的に参加し、広報を行っています。

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2013年9月23日、バンコク郊外Thailand Science Park内にあるタイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)にて、NSTDA-TUT-NUT Joint Symposium on Future Collaborationが開催され、副センター長が出席しました。

本シンポジウムは、豊橋技術科学大学、長岡技術科大学、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)の今後の連携のため、それぞれの機関の研究者が参加して実施されたものです。23日の午前中に、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、NASDA傘下の研究所であるタイ国立金属材料技術研究センター(MTEC)、タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)の事業紹介を実施し、午後は、情報工学、電子工学、材料工学の分野に分かれて専門的なセッションを行いました。

今回のシンポジウムについては、2013年5月13日に豊橋技術科学大学の角田副学長が当センターを訪問され、その時の意見交換がきっかけで招待いただいたものであり、日本の大学とタイの研究開発機関が合同で実施しているシンポジウムに招へいいただいたことで、タイの研究開発の現状を知る良い機会となりました。

豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学はNSTDAと連携し、海外での実務訓練や共同研究の実施のためにMOUの締結を目指しています。今回のシンポジウムでより専門的な議論・意見交換を実施した後、NSTDAとの学術交流協定を今年度中に締結し、締結式を実施する予定とのことです。当センターとしても、両大学及びNSTDAとの連携について、協力させていただく所存です。

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2013年9月17日、立教大学社会学部の阿部治教授が当センターを訪問されました。

阿部教授はマダガスカルでの生物多様性の調査研究の帰途、当センターにお立ち寄り頂きました。阿部先生は持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)の共同代表理事を務められており、山下センター長が自身の研究分野であるESDやユネスコスクールに深く関わることになったきっかけも、2009年ドイツのボンで開催されたESD国連の10年の中間年評価会議にオブザーバーで参加した折、日本代表だった阿部先生と知り合われたことによるとのことです。

当センターではこれまで何度かESDをテーマとしたセミナーを実施しており、今回の訪問で阿部先生のマダガスカルでの調査内容について貴重な話を伺うことが出来ました。

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2013年9月17日、チュラロンコン大学理学部のThanawat Jarupongsakul教授、マヒドン大学理学部のTanakorn Osotchan助教が当センターを訪問されました。

Thanawat教授とTnakorn助教はJSPSのカウンターパートであるタイ学術会議(NRCT)の海岸浸食対策に関する作業部会のメンバーであり、日本でのカウンターパート及び訪問先について、当センターに相談に訪れたものです。

Thanawat教授は訪問先候補として、国立天文台、港湾空港技術研究所について日本の研究者から紹介を受けていたとのことですが、Tanakorn助教からは高校レベルの理科教育について関心があるとのことで、当センターからスーパーサイエンススクールの訪問について提案し、本件について当センターからも出来るだけの協力をすることとなりました。

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2013年9月13日~15日、センター長及び副センター長でダッカ(バングラデシュ)に出張し、バングラデシュ同窓会、在バングラデシュ日本大使館との打ち合わせ、またJSPS事業説明会を実施しました。

2013年9月13日、同窓会会長、事務局長とともに、在バングラデシュ日本大使館夛賀参事官と打ち合わせを行いました。参事官との打ち合わせでは、主にシンポジウムの実施時期について議論され、バングラデシュ総選挙が今年度実施予定であり、政治的に不安定な情勢になる可能性があるとのことで、選挙の時期が決定するまでは、日本人の渡航延期となる可能性が大きく、現状予定している12月の開催は危険度が高いことを懸念され、後述の通り3月1日を開催予定日とすることとなりました。

続けて年9月14日、バングラデシュ・ダッカ市内において、JSPSの事業説明会を実施するとともに、続けてバングラデシュ同窓会理事会を実施しました。

JSPS事業説明会は、JSPSバンコクセンターとJSPSバングラデシュ同窓会の共催で行われ、同窓会理事から15名、その他29名の参加がありました。今回は、主にJSPSバングラデシュ同窓会に所属しない研究者に対して声をかけ、JSPSを知らない研究者に対してJSPS事業について広く周知できるようにしたとのことです。

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JSPS事業説明会

事業説明会では、Dr. Nur Ahamed Khondaker事務局長がチェアを務め、Prof. Dr. M. Afzal Hossainバングラデシュ同窓会長による挨拶の後、山下邦明センター長よりJSPSの概要及び事業の紹介を行いました。引き続き、外国人招へい研究者(長期)事業で日本に滞在したBangabandhu Sheikh Mujibur Rahman Agricultural University (BSMRAU)のDr. M Amzad Hossain 教授が講演を行い、プログラムの詳細、具体的な申請書の提出タイミング、実際の開始時期、手続きの進め方、JSPS及び大学からの支援内容、また学会、セミナー、シンポジウム等への参加、フィールドワーク等、日本における活動、成果としての論文発表等、細かい情報提供を行いました。講演の最後に、10ヶ月のプログラムは共同研究を実施するのに十分な機関であり、日本の研究者、学生の知己を得、教育研究システム理解する良い機会であり、是非JSPSの事業に申請して欲しいと締めくくりました。

その後、質疑応答の時間となり、バンコクセンター、同窓会会長、事務局長が会場の研究者からの質問に回答しました。日本の研究者とどうやって知り合うのか、論文出版の重要性、採択分野、採択大学についてなど、質疑応答を行いました。

引き続き実施されたバングラデシュ同窓会理事会では、まずは今年度のバングラデシュ同窓会総会及びシンポジウムについて議論が行われ、バングラデシュ総選挙の状況を考慮して、2014年3月1日(土曜日)に実施することとなりました。

日本からの講演者は3名の予定で、まずはバングラデシュ側で招へいしたい研究者を3名10月末までにバンコクセンターに知らせることとなりました。また、その他JSPS本部より3名、バンコクセンターより2名が参加することについて報告しました。シンポジウムが3月にずれ込んだことで、Bridgeプログラムの選考会もシンポジウムと併せて実施する予定です。また、事前の打ち合わせとして、当センターから2014年1月頃にダッカを訪問することとなりました。

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同窓会理事会メンバーと

9月15日、在バングラデシュ日本大使館を表敬訪問し、南公使に面会、シンポジウムの実施時期について報告するとともに、協力を依頼しました。バングラデシュの政治的な状況が不安定なため、慎重に進めるよう要請がありました。

今回のJSPS説明会でも多くの研究者が参加し、大変盛会となりました。バングラデシュの政治的な情勢により、シンポジウムの開催については未だに流動的な部分がありますが、今後とも支援を継続していく所存です。

2013年9月11日、センター構成員全員でバンコク市内クロントイ地区にあるドゥアン・プラティープ財団を訪問しました。

今年8月26日に副センター長が訪問した際、プラティープ財団の支援を受けて今年7月にクロントイ・スラム出身で初めて博士号を取得したポーンティップ・パーンインさんへのJSPS外国人特別員研究員制度の説明のため、今回は再度の訪問となりました。今回の訪問で、ポーンティップさん及びプラティープ先生にJSPS外国人特別研究員制度の説明を行ったところ、申請を検討したいとのことで、申請に関するアドバイスを行いました。

また、センター長とプラティープ先生は24年ぶりの再会となりました。1986年、当時山下センター長が働いていた日本ユネスコ協会連盟が、国連の国際識字年(1990年)に向けて「世界寺子屋運動」を開始するための世界フォーラムを東京、青森で開催し、そのときの参加者の一人がプラティープ先生だったとのことです。

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2013年9月10日、山口大学産学連携課 の芝﨑理恵職員が当センターを来訪されました。

今回の来訪については山口大学海内保男学術研究部長からJSPS本部に依頼があったもので、芝﨑職員は山口大学のSD研修の一環として6日間の予定でタイを訪問し、主に学術交流協定校であるチェンマイ大学の訪問の他、当センターを訪問し様々な意見交換を実施しました。

当日は、日本学生支援機構(JASSO)の業務説明の後、当センターの説明を実施しました。山口大学では地元の企業と連携し、タイから博士課程学生を受け入れたことがあるとのことで、ニーズがあれば利用してもらうようJSPSの論文博士支援制度を紹介しました。また、JSPS訪問の後、大阪大学バンコク教育研究センターも訪問しました。

当センターも大学の国際展開活動に関する支援の一環として、職員研修等で利用頂くとともに、今後山口大学とタイの大学が連携する際に協力が出来ればと考えています。

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2013年9月6日、元JSPS国際協力員で文部科学省大臣官房国際課国際協力企画室海外協力政策係(所属は名古屋大学)の鶴岡泰二郎係員、京都大学医学・病院構内共通事務部経理研究協力課国際掛の谷垣幸太一般職員が当センターを来訪されました。

二人は2010年に日本学術振興会ストックホルム研究連絡センター及びワシントン研究連絡センターに国際協力員として勤務しており、今回は夏期休暇を利用しての当センターへの表敬訪問となりました。鶴岡さんは、今年7月に出張でバンコクを訪問されており、今回は二回目の訪問となります。

当初は挨拶だけの予定でしたが、当センターとしても他の海外センターの運営及び、国際協力員が所属先の大学に帰任した後の業務内容について関心が非常に高く、様々な情報を受けつつ、積極的に意見交換を実施しました。特に他の海外センターの業務については、意見交換をする機会が少ないため、貴重な情報が得られ、今後の当センターの運営にも役立てていく所存です。

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2013年9月2日、ASEAN大学連合(AUN)と岡山大学が連携して実施されているスタディープログラム“Discovery, Diversity, Dynamics”の一環で、セミナー「Japan and Thailand Academic Cooperation Now and Future」を実施しました。

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本セミナーは、AUN/SEED-Net事務局の小西副チーフアドバイザーの要請で実現したものであり、岡山大学のスタディツアーの一環としてJSPSからは山下センター長、JASSOからは山本タイ事務所長、AUN/SEED-Net事務局は小西副チーフアドバイザーが、それぞれのタイでの活動を説明しました。

JSPSのセッションでは、JSPSの事業を説明するとともに、山下センター長の専門であるESDについて講演が行われました。岡山県は来年11月に岡山大学が中心となって会議が実施される予定であり、是非関心を持って欲しいとのメッセージが伝えられました。

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また、小西副チーフアドバイザーは、AUN/SEED-Net事務局だけでなく、JICAのタイにおける活動についても説明を行いました。

講演終了後は、講演者から今一度参加者との対話及び質疑応答が行われました。

今回のセミナーについては、JASSO、SEED-Net事務局(JICA)と連携して実施されました。今後も各機関と連携を深めつつ、国内外の機関への協力を強化していく所存です。

セミナープログラムについてはこちらをご覧下さい。
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2013年9月2日、東京大学 磯田文雄理事、井上睦子国際部長が当センターを訪問されました。

当センターからは、当センターの事業内容、日本学生支援機構(JASSO)との連携状況、またJSPSの中期計画について説明を行いました。

磯田理事は、元文部科学省高等教育局長を務められ、JSPSの事業についてもよくご存知であり、今後の当センターの活動について様々な助言をいただきました。

東京大学の学生・研究者獲得の方針として、留学フェアのような幅広い情報提供を行うと同時に、もっとターゲットを絞ってリクルーティング活動を実施することも視野に入れるべきではないかとのことでした。

当センターとしても、東大を始め日本の研究大学との連携を模索し、合同で説明会の実施等を視野に入れて行く所存です。

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2013年9月2日、遠藤勝裕日本学生支援機構(JASSO)理事長、鈴木美智子留学生事業部長、他3名が当センターを来訪されました。

今回の訪問は、8月30日にチェンマイ、9月1日にバンコクで実施された日本留学フェアに伴い、オフィスを共用しているJSPSへの表敬訪問となりました。

今回は、山本剛JASSOタイ事務所長より、まずは日本留学フェアの来場者数の報告があり、バンコクは2,324名が来訪したとのことで、これは昨年度の1,700名から600名の増加となりました。チェンマイも、昨年度の500名から約300名増加して、791名の来場があったとのことです。その他、オフィスを共用化以来、JASSO主催の留学説明会にJSPSも参加して事業説明を実施したり、タイ科学技術展には大学連携ブースを共同で展示するといった連携活動について紹介がありました。

当センターからも、当センターとJASSOタイ事務所の連携が本部からも好事例として高く評価されている旨を紹介しました。

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2013年9月1日、バンコク市内のバンコク国際会議場にて開催された日本学生支援機構(JASSO)主催の日本留学フェアに当センターもブース出展を行いました。 主催のJASSOの話によると、今回のフェアには、過去最大の日本の国公私立81大学や日本語学校が参加し、昨年の約1,700名を上回る2,324名の来場者がありました。
本イベントではJASSOのオフィス共用化を契機に、今年初めて当センターとして出展したものです。

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留学フェアである以上、多くの来場者が日本への留学を視野に入れており、当センターとしては、日本に留学して学位を取得した先のオプションとして、共同研究や論文博士取得といったJSPSのプログラムがあることを今回の参加者に覚えていただければと考えています。一方で、中には大学院学生やポスドク、研究者の来場もあり、こう言ったJSPSのプログラムに沿った来場者には、当センターのプログラムについて理解いただけたと考えています。
最終的に当センターのブースには30名ほどの来場があり、当方の予想以上に説明が出来たと考えています。
また、当センターの知名度の向上のため、ブースを出展している大学を訪問しました。大学のポスターを提供いただいた大学にも挨拶をすることが出来、今後当センターを活用いただければと考えています。

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2013年8月28日、カセサート大学で開催された京都大学農学研究科主催の「だしイベント」に、副センター長が参加しました。

本イベントは2009年から始まったもので、京都大学農学研究科がカセサート大学の協力の下実施され、農学研究科の教員による講義とともに毎年京都の有名料亭の料理人を招いて実演が行われています。今年はカセサート大学農学部及び日本語学科の学生を中心に約60名の参加がありました。

カセサート大学Poonpipope Kasemsap国際交流担当副学長、京都大学農学研究科縄田教授の挨拶の後、伏木亨同教授による”Importance of traditional UMAMI taste for Asian”(アジア人にとっての伝統的なうま味の重要性)と題した伝統食の重要性に関する講演、山崎英恵 龍谷大学農学研究所准教授による “An introductory guide to traditional Japanese cuisine” (伝統的日本料理の紹介)と題する講演を行いました。

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縄田教授からは、現在タイ国内で日本食は大変人気があるが、本当の日本の伝統的な旨味を楽しんで頂ければと挨拶を行いました。伏木教授からは、日本の食生活に関する紹介、5つの味から構成される「旨味」について説明しました。また山崎准教授は、日本料理、京料理の紹介、味だけではなく見た目も重要視する日本食の特徴、だしの作り方についても説明を行いました。

続けて、料理の実演が行われ、京都の有名料亭(一子相伝なかむら、木乃婦、直心房さいき、美山荘)の料理人によるデモンストレーションが行われ、だしを使った料理の試食を行いました。

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最後に学生から講演者と料理人への質疑応答、またこの日の講演内容に関するクイズ大会が実施され、大いに会場は盛り上がりました。

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当センターは、7月のKU-AUN運営会議への参加、8月の科学技術展への出展当、京都大学バンコク事務所と連携することも多く、今回のイベントについても是非にと招待頂いたものです。本イベントの際にカセサート大学の国際交流担当副学長や国際部のスタッフと話す機会を設け、10月にカセサート大学でJSPS紹介セミナーを実施することとなりました。今後も、様々な形で国内外の大学との連携を深めていく所存です。

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2013年8月27日、藤岡利生大分大学理事・副学長(医療・研究担当)、田中充理事・副学長(国際・社会連携担当)、内田智久大分大学助教、小林裕美国際交流課長、後藤文太郎研究協力課主任が当センターを訪問されました。藤岡副学長は昨年12月以来の来訪となりました。

6月に内田助教が来訪された際にご説明いただきましたが、大分県・宮崎県と企業等との連携推進されている「東九州メディカルバレー構想」については国の総合特区に指定され、実際に動き始めました。今回の来訪は構想の実施の中心となりうるバンコクにあるJSPSへの訪問、また事業の説明が行われました。

東九州メディカルバレー構想特区は、大分県及び宮崎県によって推進されており、東九州地域において血液や血管に関する医療を中心に医療機器産業の一層の有責を図ることにより、地域の活性化とアジアに貢献する医療産業拠点を目指すこと、また我が国全体の医療機器産業の成長と世界市場における地位の上昇に寄与することを目標としています。具体的には、1)研究開発の拠点、2)医療技術人材育成の拠点、3)血液・血管に関する医療拠点、4)医療機器産業の拠点を設置し、最終的に地域の活性化を図っています。

大分大学の取り組みとして、今年4月に「大分大学における東九州メディカルバレー構想新方策」を大学として決定し、大学運営上の大きな柱に位置付けました。今後大分大学では、医療機器開発・臨床応用センター(仮称)の設置、また大学院修士課程の医療デバイス応用学(仮称)の設置を行い、大学の教育研究活動の強化及び地域の活性化を通じて地元企業への研究成果の還元及び必要な人材の輩出を行うことを目指しています。また、トレーニングセンターの設置に関しては、日本における環太平洋血液・血管技術トレーニングセンター(仮称)に各国の技術者を受け入れるとともに、タイ・ベトナムを含む地域の基幹病院で習得した日本の技術を習得させることによって、日本製医療機材のアジアにおける更なる普及につなげ、東九州の活性化とアジア諸国の医療水準の向上を目指します。

今回の訪問では、本構想についてより具体的な計画の説明が行われました。当センターとしても、今後の連携を深めていく所存です。

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2013年8月26日、JSPS-NRCTセミナーの講演者である稲葉准教授と佐藤准教授とともに、副センター長と現地職員でバンコク市内クロントイ地区にあるドゥアン・プラティープ財団を訪問しました。

ドゥアン・プラティープ財団は、1978年にプラティープ・ウンソンタム・秦先生によって設立されました。プラティープ先生は、1952年にクロントイ・スラムに生まれ、クロントイ・スラムにおける 「一日一バーツ学校」などの取り組みが認められ、1978年8月31日、アジアのノーベル賞といわれる「ラモン・マグサイサイ賞」(社会福祉部門)を受賞 しました。その時の奨励金2万ドルを基金として財団は設立されました。

当財団は、教育・健康・社会福祉・人材育成・人命・財産の保護対策の5つの分野で22のプロジェクトを実施しており、「教育と知識が人生を変えることができる」ことを信じてスラム地域の子供達の将来のために活動してきました。今回の訪問では、スラム地区の子供達のために設立された幼稚園やクロントイ・スラムの訪問、財団の事業紹介をして頂きました。大変幸運なことに、プラティープ先生から直接財団の事業紹介を受けることが出来ました。

スラムを取り巻く環境は、刻一刻と変化しており、住民の移転の問題、他国からの労働者の流入によるスラムの国際化といった問題に直面しています。もちろん、日本を始め多くの国々からの支援もあるものの、財団の自律的な運営についても今後考えていく必要があるとのことでした。

佐藤先生や稲葉先生が話されていましたが、タイにおけるスラム地区の開発支援をテーマとした共同研究を将来的に視野に入れることも可能であり、JSPSが学術的に支援する可能性は大いにあると言えます。

また、プラティープ財団の支援を受けて今年7月にクロントイ・スラム出身で初めて博士号を取得したポーンティップ・パーンインさんがいらっしゃるとの説明を受けて、当センターよりJSPS外国人特別研究員制度について紹介したところ、プラティープ先生及び財団スタッフも非常に関心を持ってくださり、9月11日に財団を訪問し、制度の説明を行うことになりました。パーンインさんの博士号取得については、当地の英字新聞及び日本のニュースでも取り上げられており、ポスドク支援の一環として当センターが輝かしい将来を持つ若手研究者の支援が出来ればと考えています。

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2013年8月25日、バンコク国際会議場で、NRCTとの共催により、JSPS-NRCT Seminar at Research Expo 2013「Towards creation of fair, caring and sharing society -lessons learned from two-city cases in Japan-」を開催しました。

2009年以降、NRCTが主催するThailand Research EXPO にてNRCTとの共催で様々な分野の研究者を日本から招へいしてセミナーを実施してきました。

当日のプログラムでは、NRCTを代表してProf. Dr. Soottiporn Chittmittrapap事務総長が挨拶を行い、今回のセミナーのテーマである高齢化と低炭素社会は、タイと日本に共通した重要な課題であり、人々の生活の質に大きな影響を与えること、今回のセミナーで日本の事例から学ぶことは非常に有益であると述べました。

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セミナーの前半は、九州大学大学院人間環境学府稲葉美由紀准教授を講演者、またタマサート大学社会行政学部のDr. Wilaiporn Kotbungkair, Faculty of Social Administrationをモデレーターに迎え、“Elder Care Issues in Japan: Community Based Empowerment Interventions”をテーマとして実施しました。

稲葉准教授のプレゼンテーションは、日本及び各国の高齢化社会の現状を人口ピラミッドなどの各種データ、「孤独死」の問題、また2000年に導入された介護保険制度を絡めて説明した後、ケーススタディとして、「認知症に優しい都市」福岡県大牟田市の事例紹介を行いました。かつて炭鉱の町として栄えた大牟田市は、炭鉱が閉鎖され、高齢化が進んでいます。2012年10月現在で65歳以上の高齢者が占める割合は30.6%に達しているとのことで、市民、警察、コミュニティが協力して高齢者のためのネットワークを構築していること、また全ての公立学校はユネスコ・スクールに加入し、持続発展教育について学ぶ機会を提供しています。
締めくくりとして、政策レベルとして65歳以上の人々に対する皆保険の実施や、保険制度におけるインフォーマルケアの実施の必要性、また地域社会レベルでの、インフォーマルなネットワーク形成の必要性、権限の委譲、学校との連携が述べられました。最後に、ある認知症の祖母を持つ子供が書いた作文の紹介がありました。温かく綴られた文章は、会場の感動を誘いました。

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後半は、東京都市大学環境学部佐藤真久准教授を講演者、またチュラロンコン大学教育部のAthapol Anunthavorasakul助教をモデレーターに迎え、“Lifestyle Choice and Transformation towards Low-Carbon Societies in case of Energy Saving / Alternative Energy Choosing Activities in Kawasaki City”をテーマとして実施しました。

佐藤准教授のプレゼンテーションは、背景として持続可能な消費と生産について、人々のライフスタイルと産業界と住民の関係の変化、持続発展教育の変遷、様々な側面からの世界の環境問題と社会的疎外問題について述べ、方法論の紹介、またケーススタディとして、川崎市のエネルギー消費抑制および、代替エネルギーの選択について事例を紹介しました。1960年代には工業化による公害がひろがっていた川崎市では、70年代に入ってからの市民と企業による協働により環境教育や生活の転換が実施され、現在は見違えるようになっています。
最後に、個人、機関、市民の能力開発ツールとしての、パートナーシップと連携について、市民や企業と政府を繋ぐ中間組織の役割について、また持続発展教育を通じて社会や個人の転換について述べられました。

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どちらの講演についても、日本人研究者による英語の講演の間に、モデレーターによるタイ語の通訳及び要約があり、会場の理解を促すとともに、聴衆とのコミュニケーションを図ることが出来ました。

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タイ国内においても、高齢化社会の進行や、エネルギー消費・エネルギー代替問題は着実に進行しているところであり、大牟田市、川崎市の日本の事例について、将来に役に立てばと考えます。

一方で、逆に日本の地域社会のネットワークを構築する活動についてはまだ「大家族」制度が存在するタイから学べることも多いのでは無いでしょうか。お互いに助け合う地域社会のコミュニティは、一度失ってしまったら再生するのに多くの時間がかかります。急速に社会が変遷していく中で、日タイ双方で学べることがあればと考えます。

当日のプログラムはこちらからダウンロードください。
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2013年8月23日、バンコク国際会議場にて開催中のThailand Research Expo 2013の中で実施されたJSPSタイ同窓会(JAAT: JSPS Alumni Association of Thailand)による学術セミナー「Academic Initiatives’ on Thailand Transport Infrastructure Development」を共催しました。

本セミナーは、タイ学術会議の協力の下、JSPSタイ同窓会が主催し、JSPSバンコク研究連絡センターが共催したものです。

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挨拶するBusaba同窓会会長

セミナーでは、Prof. Dr. Bussaba Yongsmith JSPS同窓会会長及び Dr. Soothiporn Chittmittrapap NRCT事務総長の挨拶の後、タイ国外からの招へい講演者として、世界銀行北京事務所のDr. Zhi Liu、アジア開発銀行のMr. Jami Leather氏、また東京大学の加藤浩徳准教授によるケーススタディが紹介され、高速鉄道導入による中国、日本、また世界銀行の事例が紹介されました。その後、キングモンクット工科大学トンブリのDr. Pongchai Athikomrattanakul助教、Institute of Industrial Energy, Federation of Thai Industries のThibodee Harnprasert氏によるタイの研究者及び起業家、投資家の視点からインフラ整備についての講演が行われました。

タイ国外の事例を踏まえた上で、官民両サイドの視点で講演が行われ、非常に上手く構成されたセミナーとなりました。

タイの2兆バーツのインフラ投資については、高速鉄道の入札を9月に控え、非常にホットな話題となりました。タイの高速鉄道の導入に際して、日本では新しい新幹線が開通することによって多くの経済的な影響があったものの、1964年当初の開通時は格安航空会社(LCC)も高速道路も無い状況であり、既に陸上の交通網は整備されているタイの現状とは異なること、既存のタイの鉄道自体がかなり老朽化しており、複線化を含めたその整備の検討であること、バンコク都内の鉄道の整備も進んでいること、またこのインフラ投資をするために国の借金が必要となることから、まだまだ実施方法に対しては議論が必要となり、今回のセミナーでも参加者と講演者の間で多くの意見交換が行われました。また、東京大学の加藤准教授からは、高速鉄道を導入するとしてその成功のために必要な条件、LCCと競争する条件について、1)出発頻度が多いこと、2)多くの乗客を輸送できること、3)安全性、4)駅へのアクセスを挙げられました。

タイの高速鉄道計画は既に動き始めており、この計画をいかに持続可能な社会経済成長につなげることが出来るか、本セミナーを通じて参加者が学ぶことが出来ていればと考えています。

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2013年8月23日、バンコク市内グランド・ミレニアムホテルにて、東海大学ASEANオフィス開所式が開催され、当センターより副センター長が参加しました。

当日は、髙野二郎東海大学学長、東海大学の協定校であり、ASEANオフィス開設前に学内にオフィスを設置していたモンクット王ラカバン工科大学(KMITL)タウィン・プンマ学長、また佐藤重和特命全権大使による来賓挨拶も実施され、タイにおける東海大学の活動の深さを知ることが出来ました。

既に東海大学ASEANオフィスには当センターより訪問させて頂き、常駐されている富田紘央助教とはタイ科学技術展さまざまなところで連携させて頂いておりますが、今後も連携を推進させて頂く所存です。

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2013年8月9日、福井浩一富山大学研究振興部国際交流グループ長が当センターを来訪されました。本日はセンター長が不在であり、副センター長で対応しました。

福井グループ長は1996~98年に第三代当センター副センター長を務められたとのことです。また、東大北京事務所副所長として、東大北京事務所立ち上げのために3年間北京でも勤務されていたとのことで、国際経験が大変豊富であり、当時のバンコクセンターの様子のみならず、東大北京事務所開設にかかる経験や運営方法、また現在の大学の国際交流に関する情報提供を頂きました。
福井グループ長が強調されていたのが、ネットワークの重要性で、今回はプライベートの来訪であるにもかかわらず、当センターのみならずチュラロンコン大学や教育省を訪問されるとのことです。バンコクセンターには多くの方の来訪がありますが、一期一会を大切にしつつ、協力を行っていく所存です。

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2013年8月8日、東京大学大学院新領域創成科学研究科湊隆幸准教授がキングモンクット工科大学トンブリ工学部のSanti Charoenpornpattana助教、Pitch Sutheerawatthana助教とともに当センターを訪問されました。

湊准教授はアジア工科大学(AIT)にサバティカルで2年間滞在されたとのことで、当時AITの大学院生Santi助教、Pitch助教と出会い、その後お二人は文部科学省奨学金を受給されて東京大学で博士号を取得されました。Pitch助教は引き続きJSPS外国人特別研究員にも採択されています。

湊准教授は、土木を専門とされていますが、タイのインフラ整備、都市開発を通じて、人口の流動、また都市化と地域化にかかる技術の持つ社会的影響について研究されているとのことで、8月23日にJSPSタイ同窓会が主催する予定であるタイのインフラに関するセミナーの紹介もさせていただきました。

今回の訪問目的は、JSPSのプログラムを通じてのタイとの共同研究について意見交換の実施ということで、JSPSの二国間共同事業の紹介を行いました。また、東大の海外分校の設立について、設立に関する前向きな意見をお持ちであり、現状のタイにおける日本の大学の状況について情報提供と意見交換を行いました。特に、日本の学位に対するニーズは依然として高く、学位取得の仕組みが作れないかとのことでした。

湊准教授は、今後も当センターとの連携を強化していきたいとのことで、当方としても協力関係を構築する所存です。

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2013年8月7日、明治大学の飯田教務担当理事、大六野政経学部長、向殿校友会会長、江藤教授、櫛方経営企画部課長がご来訪されました。5日に開催された明治大学アセアンセンターの開所式並びにレセプションへの出席に対する返礼ということで、センター長のほか日本学生支援機構(JASSO)山本所長、国際交流基金(JF) 福田所長も同席してもらい、懇談しました。

世界展開力強化事業に採択された諸大学の中でも、明治大学は特にタイをはじめアジアの大学との学生・教員交流に力を入れている大学で、懇談の中でも、今後の展開について大いに夢を語っていただきました。センターとしても、できるだけのご協力をしていきたいと思います。

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写真(左から)江藤先生、櫛方課長、向殿校友会会長、センター長、飯田理事、山本所長、大六野教授、福田所長

2013年8月6日(火)から21日(水)まで、バンコク国際貿易展示場(BITEC)にて実施されたタイ科学技術展に当センターもブース出展を行いました。

当科学技術展は、タイ国民の科学技術への興味・関心の向上及び教育振興等を趣旨として、タイ科学技術省(MOST: Ministry of Science and Technology)及び国立博物館(NSM: National Science Museum)が主催しているものです。4万平方メートルの会場には、例年小中学生を中心に100万人以上が訪れており、今年は130万人以上の来場が見込まれる大きなイベントです。当センターも2006年以降、例年ブース展示に参加し、JSPSの研究助成事業や在タイの日本の大学の事務所などを紹介しています。

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今年度は、当センターがブース出展する機会を活かして、在タイ日本国大使館の主導、日本学生支援機構(JASSO)との共同・連携により、「大学連携ブース」を設置することとなりました。当センターは、当ブース内においてタイに事務所を設置する日本の大学等教育関係機関の参加を取りまとめ、当該機関の紹介ポスターの掲示及び資料配布等を行い、JASSOは当ブース内で日本留学フェア(タイ)出展機関を対象とした日本留学に関する資料掲示等を実施しました。

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齊藤在タイ日本大使館次席公使に説明するセンター長

今回の出展では、各大学からの協力を得て、21校のポスター掲示、12校より資料の提供をいただきました。また、サーミットタワー10階にある日本政府観光局(JNTO)及び国際交流基金からも資料を提供頂き、合わせて資料配布を行いました。多くの機関からの協力があり、今年度は大変賑やかな展示となりました。

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ポスター及び資料を提供頂いた大学は下記の通りです。
青山学院大学、大阪大学、関西大学、京都大学、京都工芸繊維大学、九州大学、静岡大学、中央大学、デジタルハリウッド大学、東海大学、東京大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、東京農工大学、福井工業大学、福岡工業大学、文化学園大学、三重大学、明治大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学(以上、五十音順)

また、JASSOを通じて日本留学に関する資料提供頂いた機関は下記の通りです。
秋田大学、大阪大学、学習院女子大学、鹿児島大学、近畿大学、慶應義塾大学、JET日本語学校、静岡大学、新宿日本語学校、中央大学、福井工業大学、東海大学、東京国際大学、東京理科大学、北海道大学、MANABI外語学院(以上、五十音順)

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その他日本からは、当センターのほか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、JIRCUS(国際農林水産業研究センター)、NICT(情報通信研究機構)、RESTEC(リモートセンシング技術センター)、東海大学及びキングモンクット工科大学ラカバン、北海道大学、地球観測衛星コンソーシアム(住友商事、NEC、三菱電機、パスコの4社が、日本政府の支援の下、コンソーシアムを組成し、タイ政府に必要な情報を提供するなど、タイの宇宙分野での活動を支援しています)が出展を行いました。

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2013年8月6日、柿原健一郎理化学研究所シンガポール事務所長が当センターを訪問されました。理研の海外拠点はアジアでは北京とシンガポールにあり、北京は中国担当、シンガポールはそれ以外の中東も含めたアジア地域を担当しているとのことです。

今回のタイへの来訪はタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、マヒドン大学を訪問し、理研とのワークショップの実施、理研での研究者受け入れ等を通じてのNSTDAの若手研究者の育成について議論を行うとのことでした。

当センターとしては、JSPSのプログラムの紹介を行うとともに、訪問先のNSTDAでJSPSの事業を紹介いただくこととなりました。理研に招聘するにあたっても何らかのグラントの存在は不可欠であり、JSPSのプログラムをご利用いただくと良いかと考えています。

当センターとしても、NSTDAやシンガポールでの事業説明会など、需要があれば実施する旨を伝え、今後も連携を進めていくこととなりました。

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2013年8月5日、バンコク市内で実施された明治大学ASEANセンター開所式に当センター全員で参加しました。

明治大学は、バンコク市内中心部にあるシーナカリンウィロート大学内にASEANセンターを開設しました。2012年度に採択された大学の世界展開力強化事業~ASEAN諸国等との大学間交流形成支援~「日本ASEANリテラシーを重視した実務型リーダー育成プログラム」の拠点として、日本及びASEANの学生に学びの場を提供していく予定です。

開所式では、日高明治大学理事長が開式の辞を述べ、続いてシーナカリンウィロート大学国際交流担当理事、佐藤在タイ日本国大使が祝辞を述べました。

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佐藤大使からは、タイで大学関係者に会う機会が非常に多く、日タイ間の大学間交流が進むことを嬉しく思っている。また、明治大学の存在感も非常に高く、日本大使館としてもサポートして行く旨を述べられました。

続いて実施されたレセプションでは、福宮賢一学長が挨拶、Krisada Visavateeranon泰日工業大学学長が乾杯の音頭を取り、総勢100名の参加があった式典が華やかに実施されました。

明治大学アセアンセンターは当センターから程近い場所にあり、センターとしても、今後とも連携を強化していく所存です。

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2013年7月17日、九州大学病院 杉山大介ARO次世代医療センターネットワーク調整室長(特任准教授)、また同大学所属日本学術振興会特別研究員の井上朋子さんが当センターを来訪されました。

杉山准教授は、今回二国間交流事業の推進のため、マヒドン大学を訪問された折に、当センターを訪問されました。

ARO次世代医療センターでは臨床研究を広範囲でサポートすること、基礎研究を産業化、実用化すること、医師の行う基礎研究の出口を考えていくことを行っています。

杉山准教授は、橋渡し研究(基礎研究から臨床研究につなげることを目的とする研究)について、九州を中心とし、兵庫県より西にある12大学の橋渡し研究ネットワークを構築しました。これにより、橋渡し研究の多国間共同研究を実施し、基礎研究の出口にかかる戦略として、橋渡し研究のネットワークをアジアで構築することを目指しています。

西日本で橋渡し研究の拠点となっているのは九州大学だけであり、ネットワークの構築により、情報の共有が可能となり、九州大学を中心にネットワーク参画の大学に利益を誘導することが可能となりました。

杉山准教授は、これまで日本学術振興会海外特別研究員を始め、二国間交流事業にも何度も採択されています。今後は、より大きい研究資金の獲得を目指しているとのことですが、国際的な共同研究の実施には、とにかく時間とノウハウが必要であることを強調されておられました。タイとの二国間共同事業を今年度から開始されたとのことですので、今後とも、様々な意見交換をさせていただく所存です。

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2013年7月17日、バンコク市内で実施された京都大学が主催するJSPS「大学の世界展開力強化事業プロジェクト「「人間の安全保障」開発を目指した日アセアン双方向人材育成プログラムの構築」の第1回KU-AUN運営会議にセンター長、副センター長で出席しました。

本会議は、本事業の実施担当者が集合して開催された会議であり、京都大学及びインドネシア・バンドン工科大学、ガジャマダ大学、マレーシア・マラヤ大学、シンガポール・シンガポール国立大学、タイ・チュラロンコン大学及びASEAN大学連合(AUN)事務局が参加しました。

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本会議では、Nantana Gajaseni AUN事務局長、森純一京都大学国際交流機構長の開会の挨拶に始まり、本事業のリーダーである京都大学縄田栄治教授より、今回の会議のタスク、コーディネーターの決定、教育協定の決定を行い、会議を通じて各大学の現状と役割を明確にするということを説明しました。

京都大学の現状については、デュアルディグリー、ダブルディグリー制度を実施するためには、大学の基本的な規定を変更する必要があり、京都大学としてはまずガイドラインの策定を行いました。ダブルディグリーの実施のためには教育の質保証が重要であり、かつ、全学部の承認が必要であることから、全学で議論中とのことですが、着実に進行しているとのことです。

また、学生交流協定に基づく相互授業料免除、各大学院での教育システムの整備、共通科目の設定、単位互換制度の整備、学生の募集にかかる進捗状況の報告がありました。

京都大学の説明の後、各大学から実際の単位互換制度、コースワーク等を具体的な説明がありました。特に各大学からの報告で話題になっていたのが、単位換算方法で、各国での単位の数え方が異なるため、単位互換の方法論が議論の中心となりました。

午後から大学間でのバイラテラルの具体的な問題解決のための意見交換が実施されました。本会議では、プログラム参加学生のメンバーシップや履修カリキュラム等を承認することを本事業の運営委員会のタスクとすることが決定され、非常にプラクティカルな会議となりました。

当センターとしましては、大学の世界展開力強化事業にかかる実際の進行状況を確認出来る良い機会となりました。今後も引き続き連携を推進していく所存です。

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2013年7月12日、当センター3名でASEANオフィスを訪問しました。

今回は、来月に実施される科学技術展についての打ち合わせを東海大学の富田紘央助教と実施しました。東海大学アジア事務所はバンコク市内の当センターから程近いビルにオープンしたばかりで、我々が二番目の訪問客となりました。

8月23日にはオフィス開所式が開催される予定で、近所にオフィスが開設されたこともあり、今後も連絡を密に取り合い、連携を推進していく予定です。

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2013年7月11日、チェンマイ大学を表敬訪問し、JSPSの説明会を実施しました。

Dr. Avorn Opatratanakit学長補佐(教育・研究担当)を表敬訪問し、JSPSの事業概要を説明しました。その際、JSPSとしてはタイ第二の都市であり北部地方の中心であるチェンマイを重要視しており、少なくとも年に一回は定期的にチェンマイ大学で事業説明会を実施することを提案しました。チェンマイ大学としても、チェンマイ近辺の大学からも参加者を招へいし、より規模を大きくして実施することや、セミナーの実施も含めて検討したいとのことでした。来年度は、前もって準備し、4月~5月にかけて実施する予定です。

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チェンマイ大学と京都大学(科学研究所、東南アジア研究所)とは部局間学術交流協定を締結しており、将来的には大学間レベルでの交流協定を目指したいとのことでした。

また、JSPS二国間交流事業について、今回の表敬訪問に同席されたChartchai Khanongnuch理学部准教授(元国費留学生で北海道大学において博士号取得)が是非申請したいとのことでした。これまでChartchai准教授はカセサート大学のメンバーの一員として二国間交流事業に参加されていたとのことですが、今回は是非単独で応募したいとのことでした。

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表敬訪問の後、JSPSの事業説明会を実施しました。

Aborn学長補佐の挨拶で、「今回のJSPSの事業の紹介で、チェンマイ大学の研究者に情報を共有できること、またこのセミナーが若手研究者を刺激し、新しい可能性を見つけて欲しい」と挨拶しました。

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JSPSからは、センター長がJSPSの概要説明を、また副センター長が国際連携プログラムについて説明を行いました。

また、JSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された理学部のSaisamorn Lumyong教授、医学部のLuksana Makonkawkeyoon准教授から日本での研究の経験談について、発表頂きました。

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最後にJSPSからはJSPSの中期計画について説明するとともに、今後もチェンマイ大学でタイ北部での定期的にJSPSの説明会を実施することをここでも提案しました。

今回のセミナーは、NRCTからのサポートでチェンマイ大学宛にレターを送付して頂いたこと、またチェンマイ大学の多大なる協力を得て、33名の参加者があり、特に二国間交流事業に関して日本の共同研究者との申請方法等、活発な意見交換が行われました。

セミナー修了後、在チェンマイ日本国総領事館藤井昭彦総領事、近藤和弘副領事を訪問し、JSPSの事業を紹介するとともに、今後チェンマイ及びタイ北部におけるJSPSの事業実施にかかる協力を依頼しました。

当センターは、今後もタイ北部において継続的に連携を推進していく予定です。

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山下センター長のバングラデシュ出張の折、在バングラデシュ日本大使館南博之公使のご手配で、6月27日午後、同国首相顧問(教育、社会開発及び政策担当)のアラウディン・アーメド博士(Prof. Dr. Alauddin Ahmed)への表敬訪問が実現しました。バングラデシュJSPS同窓会のアフザル・ホセイン(Prof. Dr. Afzal Hossain)会長並びにアハメド・コンダカール(Dr.Ahamed Khondaker)事務局長も同席しました。

同顧問は、日本の国費留学生の初期の経験者で、バングラデシュ日本留学生会(JUAAB)の代表も兼ねておられます。バングラデシュには36の国公立大学があるが、海外での留学、研究経験があって帰国したのちそれらの大学に赴任しても、研究設備の貧しさのため十分な研究ができないこと、国としては、それらの研究者が等しく研究ができるハブとなる国立研究センターが必要と考えており、そのための協力を日本に期待したいと述べられました。

山下センター長からは、同窓会に対する政府としての支援、両国の研究者の共同研究の増加のために協力いただけるよう要請しました。12月に開催予定の同窓会主催の学術セミナー(JSPSが日本からの講師派遣並びに開催経費を補助している)への政府代表としての出席を了解頂きました。

左からホセイン同窓会会長、南公使、センター長、アーメド首相顧問

左からホセイン同窓会会長、南公使、センター長、アーメド首相顧問

2013年6月25日、泰日工業大学での留学説明会に参加し、副センター長がJSPSの事業内容を説明しました。今回の留学説明会は、泰日工業大学が日本留学に興味のある学生に対して情報を提供する機会を設けるとのことで、日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所へ参加の依頼があり、JASSOとJSPSの協力関係上から、JASSOが大学で留学説明会をする際に、当センターにも声がかかったものです。

今回の留学説明会では、JASSO、福井工業大学、東海大学、青山学院大学に加え、JSPSも事業の紹介を行いました。他の機関が全て留学の紹介をする中で、JSPSの説明は留学後、日本でポスドクをしたい、共同研究をしたい、また論文博士を取りたい、という留学の先を見据えたプログラムの説明となりました。当センターとしては、大学院に留学後のオプションとして、JSPSのプログラムがあることを今回の参加者に覚えていただければと考えています。

事業説明を行う副センター長

事業説明を行う副センター長

また、泰日工業大学でも当センターの参加に際して、教員にもお声がけいただいた結果数名の教員の参加があり、論博事業や外国人特別研究員事業について、学長と教員から質問をいただきました。

今回の説明会は、学部生が中心ということで、今後すぐの需要は無いかもしれませんが、大学院に留学する学生や教員からの需要の掘り起こしには繋がると考えられます。このように、JASSOとオフィスを共有しつつも、こう言った協力関係を継続していくこと重要と考えます。

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2013年6月19日、インドネシア・ガジャマダ大学(UGM)に招待され、JSPSの事業説明会を実施しました。

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今回のプログラムは、ガジャマダ大学の学長補佐を務めるIrfan D. Prijambada教授からの招へいによって実現しました。2010年9月にバンコクで実施されたUNESCO Regional Network for Microbiology and BiotechnologyにIrfan教授が出席した際、田辺前副センター長から是非ガジャマダ大学での説明会実施を希望し、それが実現したものです。Irfan教授は、修士・博士号を大阪大学で取得され、現在も茨城大学と共同研究を実施されています。また昨年9月より同大学の東南アジア地域担当に任命され、今回是非説明会を実施したいとの希望がありました。

今回のプログラムについては、ガジャマダ大学がJSPS及びJICA専門家でインドネシア国民教育省高等教育総局アドバイザーの和氣太司氏及びJICA専門家の高間剛氏を招へいして、それぞれのプログラムと活動の紹介を実施したもので、Ir. Dwikorita Karnawati国際交流担当副学長の呼びかけで各学部長を招へいし、教員・学生を合わせて合計40名の参加がありました。

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国際交流担当副学長のIr. Dwikorita Karnawati教授及びIrfan教授が挨拶の後、JSPSバンコク研究連絡センターより山下センター長がJSPSの事業紹介、JICA和氣アドバイザーから日本の高等教育協力、大学の世界展開力強化事業、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力)、AUN/SEED-netの紹介がありました。

また、JSPSで二国間交流事業を実施した農学部のSlamet Haryono教授、歯学部のIka Dewi Ana准教授がプロジェクトについて紹介を行いました。プログラムの最後には、今回共同研究でガジャマダ大学に滞在していた秋田大学教育文化学部 髙樋さち子准教授から研究概要の報告がありました。

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インドネシアから日本への留学生数は2012年5月1日現在で2,276人であり、タイを抜いて7位となっています。(日本学生支援機構・平成24年度外国人留学生在席情報調査結果より)しかしながら、外国人特別研究員の受け入れ人数は2011年度で14名のみであり、JSPSの事業について周知することによって、今後応募者が増える可能性が大いにあると考えられます。当センターとしても、インドネシア各地の大学で今後も事業説明会を継続的に実施する必要性について、改めて認識しました。

今回はJSPSだけで無く様々なプログラムの紹介が行われた後、セミナーの最後には、各参加者から感想、提言が行われ、非常に有意義なセミナーとなりました。また、髙樋准教授はIrfan教授とJSPS二国間交流事業に応募することになり、申請は大学を通じてJSPS本部あてとなりますが、バンコクセンターとしても出来る限りのサポートを行う予定です。

「Ir. Dwikorita Karnawati国際交流担当副学長と」

「Ir. Dwikorita Karnawati国際交流担当副学長と」

6月19日は、ガジャマダ大学の施設見学を実施しました。案内いただいた Yusril Yusuf助教は、九州大学でJSPS外国人特別研究員に採用されており、インドネシアでのJSPS同窓会設立について関心を持たれていました。後日、インドネシアにおけるJSPSの同窓生のリストを送り、まずは自主的な活動について促す予定です。

6月20日は、在インドネシア日本大使館南哲人一等書記官を訪問し、JSPSの事業の紹介を行いました。フィリピンでも紹介しましたが、博士号取得希望者に対する論文博士号取得支援事業、また、外国人特別研究員事業等の留学の先にある研究者支援について紹介し、JSPS事業への今後の支援を依頼しました。

2013年6月18日、大分大学内田智久助教、また2013年10月より大学推薦による国費留学生として大分大学大学院医学研究科博士課程に留学予定のチュラロンコン大学のPhaさんが当センターに来訪されました。

内田助教は、JSPS組織的若手研究者海外派遣事業で、タイに2013年2月まで長期で滞在されており、その間何度も当センターに訪問頂きました。センターへの公式訪問は昨年12月以降となります。

JSPS組織的若手研究者海外派遣事業は、2013年2月末を以てプログラムが終了しましたが、成果について確認してみたところ、1)新しい共同研究が開始されたこと、また2)今回Phaさんが大分大学への留学が決まったこと等、人的交流も深まったことから、一定の成果があったとのことでした。

また、昨年12月に大分大学藤岡副学長が来訪された際に紹介いただいた「東九州メディカルバレー構想」についても国の総合特区に指定され、本格的に始動したとのことでした。今後、タイの投石に関する医療技術者を大分で研修を受けてもらい、日本の技術をタイで発揮してもらうこと、ひいては、日本の医療機器をタイで購入、利用してもらうことにも繋がります。こういった、地域の活性化とアジアに貢献する医療産業拠点を目指しているとのことです。

内田助教との意見交換の後、この日当センターを訪問予定だった九州大学の大杉准教授、九州大学システム情報科学府修士1年の甲斐さんと合流し、合同のランチ会となりました。

内田助教及び大杉准教授には当センターに何度も来訪頂いております。今後とも、こう言ったネットワークを大切にしながら、各大学との連携を深めていく予定です。

「左からJASSO山本所長、Phaさん、内田助教、大杉助教、甲斐さん、センター長」

「左からJASSO山本所長、Phaさん、内田助教、大杉助教、甲斐さん、センター長」

6月10日、科学技術振興機構(JST)シンガポール事務所の矢野雅仁シニアプログラムコーディネーターがご来訪され、山下センター長が対応しました。

矢野氏からは、JSTとJICAが共同実施しているSATREPS (Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development, 地球規模課題対応国際科学技術協力)では、2008年の開始以来、アジア地域では10か国31事業が展開されていること、今後の進展を考えるとき、例えばJSPSの二国間共同事業を、将来SATREPSとして大規模(資金的にも、参加国数においても)に展開するような視点で立案するとかのアイデアを提案されました。大学の世界展開力強化事業などは、アセアン諸国の複数の大学で実施されており、そのテーマも「地球規模課題」であり、将来は、SATREPSに転換することも考えられることから、今後バンコク事務所として、世界展開力事業参加大学への対応において考慮していきたいと思います。

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2013年6月7日、広島大学教育・国際室国際交流グループ(国際センター)平野裕次主査が当センターを訪問され、当センター及び日本学生支援機構(JASSO)山本所長が対応しました。

平野主査は今回ミャンマーを訪問した後、当センターへの訪問となりました。ミャンマー訪問目的は、1)広島大学とミャンマー林野省との学術交流協定(MOU)の締結に向けた協議、2)ヤンゴン歯科大学への訪問と広島大学歯学部とのMOU締結に向けた協議、3)広島大学ミャンマー校友会発足に向けた事前会合を実施したとのことです。

当センターの担当地域がASEAN全域となっている現在、隣国のミャンマーも今後の重要なターゲットとなるため、ミャンマーに関する貴重な意見交換を行うことが出来ました。

平野主査は国際協力員としてJSPSロンドン研究連絡センターでの勤務経験があり、海外センターの運営についての経験について伺いました。

今回はミャンマーの話を中心に、非常に貴重な情報交換を実施することが出来ました。今後も、各大学との連携を推進する所存です。

「左からセンター長、平野主査、JASSO山本所長」

「左からセンター長、平野主査、JASSO山本所長」

2013年6月6日、JSPS事業説明会及びタイ同窓会によるBridgeフェロー報告会をバンコク郊外のPanyapiwat Institute of Management (PIM)で開催しました。

今回のセミナーの目的は、1)JSPSの事業説明、2)タイ同窓会よりBridge Fellowshipプログラムで日本を来訪したDr. Porphant OuyyanontによるBridgeプログラムの報告の実施です。それに加えて、当センターのカウンターパートであるNRCT(タイ学術会議)からの事業紹介、また、2011年度に論文博士を取得されたDr. Sorasun Rungsiyanontを招へいして、論博プログラムの紹介及び経験を講演頂きました。

当日のプログラムは下記の通りです。
Program

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2013年6月3日~7日、国費外国人留学生の出願に合わせ、在タイ日本大使館及び日本学生支援機構(JASSO)の共催による、在タイ日本大使館で実施された日本留学説明会に、当センターからも資料出展し、最終日の7日には、副センター長か会場を視察に訪れました。

本説明会は、毎年多くの国費留学生の申請がありますが、この機会に申請に来られる方に対して、日本の大学や日本語学校の説明が出来ないかということで、JASSO及び在タイ日本大使館によって初めて企画されたものです。

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今回は、国公立・私立大学併せて12校の大学及び9校の日本語学校の参加があり、各校の紹介を行いました。国費留学生の申請後に、日本の教育機関の紹介スペースがあるということで、多くの申請者が立ち寄り、熱心に各校の説明を受けていました。

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今回のターゲットは日本に留学を希望する学生ということで、当センターからは資料の提供のみとしましたが、将来の研究者の予備軍へ少しでもJSPSの事業を知ってもらうことは出来たのでは無いかと考えています。

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2013年5月31日、センター長と副センター長で、AC21国際スクーリングに参加しました。本イベントについては2013年1月22日に名古屋大学国際交流協力推進本部国際学術コンソーシアム(AC21)推進室プロジェクト・コーディネーターの井戸綾子講師、国際企画課の久田淳子掛長に当センターに訪問頂き、協力を要請されたものです。

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国際学術コンソーシアム(Academic Consortium: AC21)は、2002年6月24日に開催された名古屋大学国際フォーラムにおいて、世界の24主要大学・教育研究機関の学長および代表者が参加し、世界の教育・研究・産業組織により構成された国際的な学術ネットワーク構築を目的として設立されました。AC21の基本活動としては、1)組織、2)共同研究・教育プログラム、3)学生イニシアティブ、4)産官学連携があり、これらの活動を通じてAC21の使命の実現、メンバー間の連携を推進しています。

メンバーの大学は、アメリカ、インドネシア、オーストラリア、タイ、中国、ドイツ、日本、フランス、ラオス、南アフリカの合計19大学で構成されています。

今回のAC21国際スクーリングは、科学技術分野における最先端の学術研究について学ぶ機会を提供することによって大学院生の能力の育成、国際的な組織の一つとしてメンバー国、開催国その他周辺国の高等教育への貢献を目的としています。今回は開催地がタイということもあり、タイのメンバー大学であるチュラロンコン大学、カセサート大学、また事務局である名古屋大学が中心となって実施されました。

チュラロンコン大学で行われた開会式では、チュラロンコン大学Pirom Kamolratanakul学長、カセサート大学Michinari Hamaguchi副学長、名古屋大学濵口道成学長が挨拶を行いました。また、この日の基調講演として、ノーベル化学賞受賞者である野依良治名古屋大学特別教授が講演を実施し、当センターからもセンター長と副センター長が開会式に出席しました。

「チュラロンコン大学Pirom学長と」

「チュラロンコン大学Pirom学長と」

開会式の後、会場をカセサート大学に移し、4日間の集中講義に加え、最後に参加した学生によるプレゼンテーションが実施されました。山下センター長は6月3日に実施された夕食会で挨拶を行いました。

「濵口名古屋大学学長と」

「濵口名古屋大学学長と」

ノーベル賞受賞者である野依良治教授、チュラロンコン大学、カセサート大学、名古屋大学の学長・副学長が一堂に会するイベントに招へいされたことは大変名誉なことであり、今後ともタイ国内と日本の大学の連携を推進に協力していく所存です。

「ノーベル賞受賞者である野依教授と」

「ノーベル賞受賞者である野依教授と」

AC21のウェブサイトは下記のとおりです。
http://www.ac21.org/

2013年5月30日、東京農工大学松永是学長、西村直章理事・副学長(総務・財務担当)ら総勢9名の来訪があり、当センター及び日本学生支援機構(JASSO)山本所長が対応しました。

東京農工大学は5月29日にキングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)との大学間学術交流協定を締結し、その後30日に在タイ日本大使館及び当センターを訪問されました。

当センターからは、センター業務及びJSPSの事業紹介を行いました。東京農工大学は、今後大学の世界展開力強化事業、グローバル人材育成事業への申請、採択を目指していくとのことで、当センターとしてもサポートを行う予定です。また、学長のコメントで、JSPSとJASSOのオフィスを共用化したことで、学生と研究者の招へいを担当する機関が協力して対応出来ることは、それぞれの機関の長所を活用し、相乗効果があって良いのではないか、とのコメントを頂きました。

東京農工大学からはこれまで何度も訪問頂いておりますが、今回は学長にお越し頂いたということで、今後とも連携を深めていく所存です。

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2013年5月28日(火)、JSPSバンコクセンタースタッフ全員で、中央大学第一回グローバル中央シンポジウム「国際環境問題-タイを中心にして」に参加しました。本シンポジウムは、当センターが後援を行っているものです。

中央大学は、平成24年度グローバル人材育成推進事業に採択されており、「地球規模での諸問題に的確に対応できる多様なグローバル人材を育成すること」を目的としています。具体的には、1)教育課程の国際通用性の向上、2)グローバル人材として求められる能力の育成、3)語学力を向上させるための一体的な取り組み、4)教員のグローバル教育力の向上、5)日本人学生の留学を促進させるための環境整備が柱となっています。

今回のシンポジウムでは、タイを中心とした環境問題をテーマとして、前半部分は「環境と経済」、後半部分は「環境と法」をテーマとして講演が行われました。中央大学の教員による講演を中心としながら、現地の日本企業による事例報告、またチュラロンコン大学、タマサート大学から講師を招へいして講演が行われました。会場にはタイの関係者のみならず日系企業・政府関係機関も多く参加し、盛況に包まれました。

中央大学は、事務所はまだ設置していないものの、グローバル人材育成事業の拠点の一つとしてバンコクを拠点として今後タイでの活動を強化していくということであり、当センターとしてはタイに事務所を持つ大学に準ずる形として、今後の連携を推進する予定です。

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2013年5月27日、明治大学中田義三国際連携部長、齋藤正雄ASEANセンター運営総括、ウィライラック・タンシリトンチャイ総務担当職員、及び白石勝己財団法人アジア学生文化協会理事が来訪し、当センター及び国際交流基金(JF)福田所長、平林部長、また日本学生支援機構(JASSO)山本所長とともに対応しました。

明治大学は2013年5月に明治大学アセアンセンターを当センターから程近いシーナカリンウィロート大学に開設し、日本と東南アジア両地域の人材育成のハブとしての役割を担うこととなります。

5月22日には、副センター長及びJASSO山本所長及びJF平林所長で明治大学アセアンセンターを訪問しましたが、講義室や会議室、テレビ会議システムを備えており、明治大学が現在推進しており、JSPS平成24年度大学の世界展開力強化事業 -ASEAN諸国等との大学間交流形成支援-にも採択されている「日本ASEANリテラシーを重視した実務型リーダー育成プログラム」の拠点として活用されることが期待されます。

今回の訪問では、中田部長からASEAN事務所の紹介がありました。アジアにおける明治大学の運営を確立させるために、経験豊かな現地のスタッフ、地元の支援、大学本部ものミッションの確率・推進を得ることより、プログラムを成功させ、5年間で合計1,000人の人材交流を実施することを目指しています。

当センターとしても、大学の世界展開力強化事業について最大限サポートを実施するために、明治大学アセアンセンターとの連携を深めていく所存です。

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「左からJF平林部長、福田所長、JASSO山本所長、白石理事、中田部長、ウィライラック職員、齋藤統括、副センター長」

2013年5月21日、竹内渉東京大学生産技術研究所准教授(前センター長)が当センターを来訪されました。

今回はラオスでの調査に出かけられる際に当センターに立ち寄られたものです。これまで竹内前センター長は何度か当センターを訪問されていたのですが、出張等でこれまでなかなか会える機会がなく、山下センター長の引き継ぎ時から初めての再会となりました。

現状、バンコクセンターは東南アジア諸国やバングラデシュを守備範囲として広範囲での活動を行っていますが、この活動範囲にかかる礎を築いたのが竹内センター長でした。過去の記事をご覧頂けると、いかにエネルギッシュに活動されていたかが分かると思います。

当センターとしても、これまでの活動をさらに発展させ、推進していく所存です。

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「左からセンター長、竹内准教授、Aunchalee現地職員」

2013年5月21日、京都大学バンコク連絡事務所の片岡樹准教授が当センターを来訪され、当センター及び日本学生支援機構(JASSO)山本所長で対応しました。

京都大学のバンコク連絡事務所は、1963年に開設され、京都大学東南アジア研究所や関連部局・機関の教員が交代で駐在し、現地の研究機関や研究者との交流の拠点として活発な活動を展開してきました。

今回の訪問では、片岡准教授の就任のご挨拶及び、JSPSの事業の説明を行いました。片岡准教授は大学の世界展開力強化事業や研究拠点形成事業などでJSPSの業務についてよくご存じでしたが、今一度大学での所属である大学院アジア・アフリカ地域研究研究科にて情報提供を依頼しました。片岡准教授の任期は8月10日までとのことで、後任は名古屋大学から着任されるとのことです。近年、京都大学バンコク連絡事務所は大学間共同利用機関としての役割も果たしており、京都大学だけではなく他大学からの利用も推進されているとのことでした。

当センターと京都大学バンコク連絡事務所は通りを挟んで程近い場所にあることもあり、後日事務所を訪問させていただくことになりました。近隣の関係事務所の訪問及び連携を強化していく所存です。

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「左からJASSO山本所長、片岡准教授、センター長、副センター長」

2013年5月21日、副センター長及び日本学生支援機構(JASSO)山本所長で訪問しました。

アセアン工学系高等教育ネットワークプロジェクト(ANU/SEED-Net)は、アセアン10ヶ国における各国中核大学の教育・研究能力の向上、工学系人材の育成及び日本-アセアン各国のアカデミックネットワークを確立することを目的とした JICA (独立行政法人国際協力機構)のプロジェクトです。

主な活動内容は、1)教員対象の学位(修士・博士)取得支援、2)産業連携や地域共通課題に関する本邦教員との共同研究、3)地域共通課題をテーマにした地域会議、4)その他プロジェクト課題に関連する諸活動となっており、それぞれの地域、分野、業務ごとにユニットが組まれています。

今回の訪問では、AUN/SEED-Net事務局小西伸幸副チーフアドバイザーを訪問し、AUN/SEED-Netの業務内容について説明を受けるとともに、JSPS及びJASSOの事業紹介、意見交換を実施しました。

AUN/SEED-Netの事業は実はJSPSの事業と重複している部分が多く、外国人特別研究員、論部博士取得支援、二国間交流事業、研究拠点形成事業といったJSPSのプログラムは、AUN/SEED-Netからも同様のものを提供しています。もちろん、それぞれの枠には制限があること、またAUN/SEED-Net自体が2018年までの時限付きのプロジェクトであることから、本プログラムを持続的に展開していくためには、JSPSのプログラムも選択肢の一環として視野に入れて頂くと良いかと考えています。

小西副チーフアドバイザーも、JSPSの事業に非常に興味を持って頂き、少しの時間だけ事業説明をする予定だったのが、時間が大幅に延長され、活発な意見交換が行われました。AUN/SEED-Netを通じてASEAN諸国の優秀な工学系の研究者がJSPSのプログラムを活用頂ければと思います。

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「左からJASSO山本所長、小西副チーフアドバイザー、副センター長」

2013年5月20日、当センターのメンバー全員でNRCTを訪問しました。

今年度に入ってから2回目のNRCTへの訪問となります。今回の訪問では、当センター現地職員の交代に伴う紹介、またNRCTもSawaeng課長の辞職に伴う後任のTiwa課長の紹介を行いました。また、6月6日に実施のガイダンスセッションに関する事前打ち合わせ、8月に実施するThailand Research Expoの業務打ち合わせを実施しました。

NRCTからは出席者は以下の通りです。


・Ms. Pimpun Pongpidjayamaad国際部長 (Director, Office of International Affairs)

・Ms.Tiwa Ngaowichit, 国際課長 (Foreign Relations Officer, Senior Professional Level)
・Ms Yada Sommasat (Foreign Relations Officer)

・Ms Pawanee Chaleeratnakul (Policy and Planning Analyst)
(Sawaeng課長は、5月に辞職されました)

今回の議事メモはこちらからご覧ください。
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NRCT

2013年5月15日、豊橋技術科学大学角田範義副学長、穂積直裕教授、伊佐原均教授が当センターを来訪されました。今回は山下センター長が不在だったため、山田副センター長及び日本学生支援機構(JASSO)山本所長にも出席いただいた上で、対応しました。

豊橋技術科学大学は、大学のグローバル化を図るべく、長岡技術科学大学及び高等専門学校機構と合同で連携して海外での実務訓練(インターンシップ)を実施することとなり、タイではタマサート大学やNSTDAとのMOUの締結を目指しています。協定校を介して工学系学生を派遣し、現地での実習を行うとともに、現地の学生を日本でも受け入れ、日本の企業でインターンシップを実施する予定です。

これまで豊橋技術科学大学は主にマレーシア科学大学(USM)と連携し、学生を派遣してきましたが、今回はタイをターゲットにするということで、タイにおける工学分野の学術研究状況、大学院への進学状況、海外の留学先についてといった情報について意見交換を実施しました。

豊橋技術科学大学は東南アジアを中心に留学生を受け入れており、現在はマレーシアから54名、ベトナムから24名、インドネシアから24名、そして中国から20名の受け入れを行っているとのことです。タイからの学生はまだ少ないため、今後が期待されます。

学生交流の話題が中心とはなりましたが、当センターからもJSPS事業についての説明を行い、学内の更なる周知について依頼しました。井佐原教授が受け入れていた学生が現在JSPS外国人特別研究員に申請中とのことで、JSPSの制度を利用しての日本での研究活動が推進されることが大いに期待されます。

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左からJASSO山本所長、穂積教授、角田副学長、井佐原教授、副センター長

2013年5月7日~8日、バンコク市内Queen Sirikit National Convention Centerで開催されたThe Second Thailand National Research Universities Summit (NRU SUMMIT II)にJSPSより資料提供を行い、8日には本イベントを視察しました。

本イベントは、JICAタイ事務所より協力要請があり、JSPS及び日本学生支援機構(JASSO)がポスターパネル及び資料を提供し、展示に参加したものです。タイ国内の研究大学が集結し、それぞれの大学の研究内容を展示するという企画であり、基本的には国内向けのイベントではありますが、ラオス首相政策アドバイザーやカセサート大学教授、マヒドン大学教授の来訪もありました。

本企画はJICAタイ事務所の要請で参加したもので、イベント直前まで内容が把握できないままに参加したものですが、JSPSのメインターゲットとなるタイ国内の研究大学が全て参加しており、多くの研究者や学生の参加があり、国内トップレベルの大学関係者にJSPSを宣伝する機会になり得ると思われます。

来年度以降の本イベントの実施は未定ですが、今後もJICAと連絡を取りつつも、次回開催の際には多くの関係者にJSPSを広報に努める所存です。

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左からラオス首相政策アドバイザー、センター長、マヒドン大学Pichit准教授

2013年4月30日、当センター副センター長が、日本学生支援機構(JASSO)山本所長、Nuttawanアドバイザー、また国際交流基金(JF)平林部長とともにタマサート大学東アジア研究所を訪問しました。

タマサート大学東アジア研究所と福井大学産学官連携本部は、2012年12月7日にMOU(部局間協定)を締結していますが、この日は福井大学より米沢晋産学官連携本部長 と竹本拓治准教授が、またタマサート大学からは Somchai Chakhatrakan 副学長とKitti Prasirtsuk 東アジア研究所長が出席し、調印式が実施されました。今回はタマサート大学内にある青山学院大学タイ王国オフィス所長で福井大学客員教授を兼ねる桒野淳一教授から招待され、参加したものです。

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「青山学院大学タイ王国オフィスにて」

式典では、Chakhatrakan 副学長の挨拶の後、Prasirtsuk所長、米沢本部長によるそれぞれの機関の紹介がありました。調印が行われた後は、参加者全員の自己紹介及びインフォーマルディスカッションが行われ、当方からもJSPSの事業を紹介しました。

タマサート大学Chakhatrakan 副学長は、地方大学との関係を重要視したいと述べました。先日も島根大学学長が訪問されたとのことで、山口大学との交流も続いています。静岡大学の事務所も東アジア研究所内に設置されています。タマサート大学は日本の45校の大学との交流実績があるとのことで、今後も日本との交流を継続していきたいとのことでした。

Conference room

また米沢本部長からは、福井県にある企業がタイ全土に渡って事務所を持っており、その企業から大国内の人材育成を自分たちでやりたいという申し出があり、地域の企業が直接関わっているタイと、今後もより連携を深めていきたいとのことでした。

締結式が終了した後、桒野教授の案内の元で、タマサート大学のキャンパスツアーが実施されました。バンコク郊外にあるランシットキャンパスは広大で、キャンパス内では無料のバスで移動することが可能です。各学部の建物だけでは無く、キャンパス内にも寮が完備されており、また食堂、コンビニ、映画館もキャンパス内に設置されています。また、東アジア研究所には茶室も設置されており、内部の見学もさせていただきました。この日大学は休業中で、学生の姿があまり見られなかったことは残念でしたが、タイ有数の国立大学のキャンパスを見学できたことは非常に有益でした。

JSPSの事業説明会は2年前にタマサート大学で実施されていますが、今後もタイ国内の大学における活動を強化していく所存です。

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2013年4月25日、国際大学(IUJ)のJay R. Rajasekera教授、Zaw Zaw Aung助教、同校卒業生のPhensuda Methasanさんが当センターを訪問されました。

今回の訪問は、元々日本学生支援機構(JASSO)山本所長の元に、JASSO主催の留学フェアの出展及びタイの学生の留学にかかる意見交換のためでしたが、JSPSも打ち合わせに参加し、JSPSの事業の紹介及び今後の連携について、協議しました。

IUJは、新潟県南魚沼市に本部を置き、大学院国際関係学研究科、国際経営学研究科を設置しています。学生数は327名、その内日本人は32名です。学内の公用語は英語であり、真に国際的な環境が構築されています。ビジネススクールは英国エコノミスト誌で日本から唯一、世界第79位にランクされ、高評価を得ています。

IUJは地元の新潟県や南魚沼市と連携事業を実施しています。JSPSの事業で外国人研究者の招へいについて関心があるとのことで、事業について説明し、今後学内でも広報いただくよう依頼しました。

「英語コースが開設されているかどうか」という点については、留学フェア等で様々な大学関係者や研究者から質問を受けてきたトピックです。JSPSのプログラムは研究者に向けたものであるため、英語だけで申請することは完全に可能ですが、一方で大学連携法人として大学の国際化とは切っても切れない関係があります。キャンパスの国際化については、日本の大学でも非常に重要な課題となっています。IUJの手法は全ての日本の大学で同様に採用できるものではないかもしれませんが、グッドプラクティスとして非常に興味深く意見交換を実施することが出来ました。

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左からPhensudaさん、JASSO山本所長、Z Aung助教、Rajasekera教授、副センター長

2013年4月23日、関西大学国際部国際研究・協力グループ山本圭一課長及び関西大学バンコクオフィスの現地職員が当センターを訪問されました。

関西大学バンコクオフィスの田村教授が当センターを訪問されましたが、今回は山本課長がバンコクオフィスを訪問された際に、当センターにも訪問された次第です。当センターからは、JSPSの事業説明を実施して、意見交換を行いました。

関西大学のバンコクオフィスも開設され、タイ国内における大学の事務所が増えてきました。今後も、大国内の大学における支援を実施していく所存です。

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「左からJASSO山本所長、関西大学山本課長、同現地スタッフ、センター長」

2013年4月22日(月)、当センター会議室にて、タイJSPS同窓会(JAAT: JSPS Alumni Association of Thailand)の第11回理事会が開催され、6名の理事とセンター長を交えて議論を行いました。

今回は、センターの体制が変更となって以来、同窓会活動の活性化を図るために多くの議事を設け、理事会で議論いただきました。報告・議論内容は下記の通りです。

1.2013年度のブリッジフェローの結果について、Dr. Maleeを推薦したことを選考委員長であるDr. Paritudから報告がありました。

2.Bridge Fellowshipの選考基準について、バングラデシュ同窓会に倣い、同窓会理事を選出不可とすべきではと当センターより提案し、議論が行われましたが、今回は結論が出ず、次回継続議論となりました。

3.Bridge Fellowshipで日本を再訪問し研究をされた研究者には、帰国後に報告会及びJSPSのプログラム説明会を実施していますが、2012年度のBridge FellowであるDr. Porpantは2013年4月末に帰国のため、2013年6月6日に報告会をPanyapiwat Institute of Managementで実施することとなりました。

4.2013年4月4日にNRCTで議論したThailand Research EXPOについては、JAATは8月23日(金)午後のセッションでセミナーを行うこととなり、理事のDr. Maleeが担当となりました。JSPSバンコクセンターでは、日本からの講師派遣希望があれば、バンコクセンター予算で派遣する予定です。

5.JAAT同窓会員の会員募集について、会員数が伸び悩んでいることより、4月発送のJSPS Quarterlyに会員募集のチラシを同封し、同窓会員増加に努めることとなりました。

6.JAATの規約(英語版)について
JAATは昨年タイ政府に登録され、公認団体となりましたが、英訳版は仮のままになっていました。Dr. Suneeに担当いただき、完成させることになりました。

7.JSPS中国同窓会総会(11月)に、今度はタイ同窓会長が招へいされることになり、Bussaba会長から同意を得ました。

8.論博メダル授与式の実施時期について、バンコクセンターから3月上旬に変更することを提案しました。本件は、また次回理事会で継続議論される予定です。

9.同窓会長より、JSPS同窓会が正式にタイの公認団体に登録されたことにより、監査が必要になったとの報告が有りました。

以上、これまで同窓会の具体的な活動、支援については、当センターからも自主的な運営を促しつつも、効率的な運営を行うための提言を今回は行いました。予定時間を大幅にオーバーしてしまいましたが理事会での議論も活発に行われました。次回以降も同窓会活動の活発化に貢献できればと考えています。

第11回理事会議事録についてはこちらからダウンロードください。
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2013年4月22日、マヒドン大学サラヤキャンパスで、SUN/SixERSとAUN (ASEAN University Network)との間のパートナーシップ協定の締結式があり、山下センター長が招待され参加しました。

新潟大、金沢大、千葉大、岡山大、長崎大、熊本大という旧制医科大学の流れをくむ国立6大学が連携コンソーシアム結成をしたのが3月のことで、岡山大学が幹事校となっています。このような広域にまたがる複数の大学の連携協定は、国立大学では初めてのことです。その名称は日本語では、国立六大学国際連携機構、英語名はSUN/SixERSとなります。 Six Universities Network/International Education & Research System, Japanの略称です。

調印式

日本の六大学の副学長、そしてAUN加盟大学(インドネシアからガジャマダ大学とインドネシア大学、マレーシアからマレーシア工科大学、マラヤ大学、マレーシア科学大学の3大学、シンガポールからナンヤン工科大学、タイからブラパ大学、チェンマイ大学、チュラロンコン大学、マヒドン大学の4大学、フィリピンからはアテネオ・デ・マニラ大学、デラサール大学の2大学、ベトナムからベトナム大学のそれぞれ副学長も参加しての盛大な会合でした。

まずは生命科学(Life Science)分野での、教員・学生交流、単位互換、ダブルデグリーなどで、連携を深めていくとのことで、今後の進展についてバンコクオフィスとしても支援していく予定です。

集合写真

2013年4月19日、フィリピン・マニラ市内のデ・ラサール大学(De La Salle University Manila)にフィリピン同窓会(JAAP: JSPS Alumni Association of the Philippines, Inc.)設立準備総会に出席し、フィリピン同窓会公認化のための打ち合わせを実施しました。

JAAP設立準備総会では、JAAPの設立にかかる説明を同窓会会長のPrudente教授から行い、その後同窓会理事に任命されたメンバーは、同窓会員としての宣誓を行いました。JAAPについては、既にフィリピン政府に公認団体としての申請を行い、許可が下りていますが、JSPS本部からのいくつかの提案について、意見交換が行われました。今後、JSPSによる同窓会活動の公認後、速やかに設立記念総会及びシンポジウムを実施したいとの意向が有り、当センターとしてもサポートを実施する予定です。

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宣誓するフィリピン同窓会役員

今回Predente会長、同窓会理事のEguia理事、DOSTオフィサーのMs Velasquezとの間で、下記の通り今後のスケジュールを共有しました。2013年5月末を期限として同窓会申請書類を当センター宛に提出してもらい、その後正式承認の手続きを当センターでサポートする予定です。

<今後のスケジュール>
2013年5月10日:JAAP理事会の実施(JSPS本部への申請、JAAP規約、将来計画及び同窓会総会、シンポジウム実施について議論)

2013年5月31日:JSPS後任同窓会申請書類の提出締め切り(JSPSバンコクセンター宛)

2013年9月~10月:同窓会が正式に公認後、同窓会設立総会及びシンポジウムの実施

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午後のセッションではJSPSバンコク研究連絡センターによるJSPS事業説明会が実施されました。山下センター長による説明の後、質疑応答が実施され、活発な意見交換がありました。

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同窓会設立準備総会終了後、在フィリピン日本大使館竹内清日本広報文化センター長及び加藤伸一郎専門調査員を訪問しました。

今回は、前回不在だった竹内センター長にも出席いただき、フィリピンにおける同窓会活動について今後のスケジュールについて説明を行いました。在フィリピン日本大使館としても、今後のフィリピンにおけるJSPS同窓会の活動については大変好意的にとらえていただき、広報文かセンター長を今後JAAPの理事の一員とすることに同意を得るとともに、今後の協力についても了承いただきました。今回の訪問では下記の貴重な提案をいただきました。

・設立記念シンポジウムは日ASEAN友好記念40周年を冠して実施すること
・日本大使館・国際交流基金に対して後援会より後援名義の申請をすること
・マスコミへのプレス発表を積極的に行うこと

また、DOSTの担当者等、今後情報を大使館と情報を共有し、密に連絡を取り合っていくこととなりました。

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「左から副センター長、加藤専門調査員、センター長、竹内センター長」

上記の通り、2013年度内のフィリピン同窓会の正式認可に向けての準備が全て整ったことになります。バンコクセンターとしては、あくまでも自主的な同窓会活動を支援しつつも、正式認可及び同窓会設立記念シンポジウムの実施及びJSPS理事、講師の派遣について支援を実施する予定です。

2013年4月17日(木)、大阪大学生物工学国際交流センター藤山教授及び大阪大学バンコク教育研究センターの関センター長が当オフィスを来訪されました。

関センター長は同じビル内にオフィスを構えていることもあり、よく来所されては様々な意見交換を実施しています。藤山教授は昨年も一度来所され、その際は名刺交換のみでしたが、今回の訪問は、JSPS大学の世界展開力強化事業申請について当センターに相談があり、センター長、副センター長で意見交換を行いました。

大学の世界展開力強化事業で訪問する大学が増加してきましたが、今後も当センターとしては大学と連携していく所存です。

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左から藤山教授、関センター長、山下センター長

2013年4月4日(木)、当センターのメンバー全員でNRCTを訪問しました。

今年度に入ってから初めてのNRCTへの訪問となります。今回の訪問では、8月に実施するThailand Research Expoのテーマ決定、日程調整、またJSPSタイ同窓会のResearch EXPOへの参加について当センターより打診しました。結果、8月23日にJAATのセミナーを、JSPS-NRCTセミナーは8月25日に実施することになりました。また、JSPSのガイダンスセッションを6月に実施する際、NRCTからも参加いただき、説明をしてもらうことになりました。

NRCTからは出席者は以下の通りです。


・Ms. Pimpun Pongpidjayamaad国際部長 (Director, Office of International Affairs)

・Mr. Sawaeng Jongsutjarittamアジア・アフリカ担当課長 (Chief, Asia and Africa Section)
・Ms Yada Sommasat (Foreign Relations Officer)

・Ms Pawanee Chaleeratnakul (Policy and Planning Analyst)
(Sawaeng課長は、5月に辞職されました)

今回の議事メモはこちらのとおりです。
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今回の打ち合わせについても、実質的な業務の打ち合わせとなり、NRCTの協力もあって今後の活動予定が決定しました。今後もNRCTと連携しながらも日タイ間の学術交流を深めていく予定です。

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2013年4月1日~2日、シーナカリンウィロート大学で開催されたThe 7th Srinakharinwirot Academic Conference on “East-West Higher Education Experiences”に参加しました。

本会議はシーナカリンウィロート大学が主催し、テーマを”East-West Higher Education Experiences”として日本から明治大学、その他Juniata College(米国)、釜山外国語大学(韓国)、広西民族大学(中国)など、世界各地の高等教育機関から学長や学部長などが招へいされ、講演が行われました。

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本シンポジウムは、様々な分野の研究者や専門家に対して、国際的な環境における優れた実践方法や問題解決方法を通じて知識のギャップを埋めること、研究活動の推進、能力強化に関しての意見交換の場を提供し、シーナカリンウィロート大学の関係者のみならず、JSPSをはじめ日本学生支援機構(JASSO)、国際交流基金(JF)といった日本政府機関から関係者の参加もありました。

二日目の基調講演は、明治大学政治経済学部長の大六野耕作教授が、ASEANとの連携、また進出を模索する日本、中国、韓国、アメリカ、EU、オーストラリアなどの国々の思惑とASEANはどう対応すべきか、そしてCLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ヴェトナム)とどう向き合うか、さらには、まもなく終わる国連ミレニアム開発目標(MDG)への対応はといった内容で質疑応答を含めて約2時間英語での講演を実施し、会場内は熱気に包まれました。

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講演される大六野教授

2013年5月1日、明治大学はシーナカリンウィロート大学のキャンパス内に明治大学ASEANセンターを開設しました。シーナカリン大学のキャンパスは当センターオフィスからほど近いところにあることもあり、今後も連携を推進していく予定です。