2019年9月25日(水)、Thai Health Promotion Foundation にて、Thailand Ageing Strategic Forum 2019が開催されました。来たるべき超高齢化社会との向き合い方について、幅広い見地から研究発表が行われるフォーラムです。
この度は、Director of Ageing Business and Care Development Centre, Duangjai Lorthanavanich Ph.D.からのご招待で、冨山副センター長、濱端国際協力員が出席しました。Duangjai先生は、JSPSタイ同窓会(JAAT)の会員であり、昨年度は「バンコクの風」にご寄稿いただきました。
最初に、Executive of Thai Health Promotion Foundationである、Assoc.Prof. Dr. Pipop Udornが開会の挨拶を述べました。
その中で、健康寿命を伸ばしていきたいと考える人々が、タイでも大幅に増加していることに言及され、その取り組みを考えるための一つのきっかけになればと、このセミナーの意義を強調されました。さらに、タイの若者が子供を作りたがらない傾向に触れ、タイ王国として、少子化や労働力不足という問題に直面していることに言及されました。
Thai Health Promotion Foundationは、そういった問題への解決策を研究、提案する取り組みを続けていくということです。
次に、Prof.Dr. Prawase Wasiが、‘Thailand Graceful Ageing Strategy’と題して貴重講演を行いました。
当氏が、タイトルをGraceful Ageingとしたことには大きな意味があるそうです。
今後、タイが全体的に高齢化する中で、国民をとりこぼさない方策をとることが、理想的な社会の実現に必要であると仰っていました。
その上で、タイでも各種取り組みが行われているが、今後は、ピラミッド型の中央集権的な方策ではなく、地域コミュニティや、平等性を追及する取り組みが大切であると述べられました。
その後の講演は、第1部‘Government and Public Sector Preparation’、第2部‘Business and Industry Sector Preparation’で構成され、どちらも多くの参加者を得て大変盛況でした。