2018年9月26日(水)、JSPSインドネシア同窓会(JAAI)主催の第2回国際シンポジウムおよび同窓会総会がインドネシア・西ジャワ州ボゴールのConservation Auditorium, Bogor Botanical Gardenで開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、新原国際協力員が出席しました。
今回の国際シンポジウムは、日本とインドネシアの国交樹立60周年およびJSPSとLIPI(インドネシア科学院)、DG-RSTHE(インドネシア研究技術高等教育省科学技術高等教育資源総局)との覚書締結40周年を記念して開催されたものです。“The Role of JAAI to Promote Food, Water, Energy, Humanity and Environmental Security” というテーマに基づきシンポジウムは進行されました。
オープニングセレモニーでは、シンポジウムChairmanのDr. Iin Kurnia(National Nuclear Energy Agency)とDr. Sulaeman Yusuf(Head, Research Center for Biomaterials, LIPI)が来賓および来場者へ歓迎の挨拶を行い、JSPS本部の加藤久参与が開会の辞を述べました。
今回は日本から3名、インドネシアから1名の研究者をお招きし、各研究についてシンポジウムのテーマと関連させながらご講演をいただきました。
【基調講演】
“Mathematical and Computational Approaches to Environmental Problems” -東北大学 材料科学高等研究所(AIMR) 水藤寛 教授
今回は世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI) 総合支援事業の支援も受けてのシンポジウム開催となったため、基調講演ではWPIの概要やAIMRについても説明がありました。また、基調講演のモデレーターは山下センター長が務めました。
【招待講演】
1. Food Security
“Research Collaboration of Fermented Rice Bran for Health Promotion in Japan and Indonesia” -東北大学大学院農学研究科 白川仁 准教授
2. Energy Security
“Nuclear Energy and Education from Fukushima Accident to Indonesia” -National Nuclear Energy Agency, Dr. Heny Suseno
3. Environment Security
“Trends in Wood Machine Vision: Impact in Wood Anatomy and More” -京都大学生存圏研究所 杉山淳司 教授
また、今回はエジプトからJSPSカイロ研究連絡センターとJSPSエジプト同窓会(JSPSAAE)も参加されており、JSPSAAE会長のDr. Ibrahim Tantawy(Professor of Organic & Medicinal Chemistry, Menoufiya University)から同窓会の活動状況とご自身の研究内容について講演がありました。
各講演の後に行われた同窓会総会では、JAAI発足から現在までの活動の振り返りや、会計報告、そしてBRIDGEフェローシップの周知が行われました。
最後に、JAAIを代表して会長のDr. Subyakto(Professor, Indonesian Institute of Sciences: LIPI)が閉会の辞を述べました。
今回のシンポジウムには100名以上の参加があり、盛況のうちにシンポジウムは閉会となりました。現在JAAIの主要メンバーの多くはLIPI所属の研究者であり、会場の提供やシンポジウム開催費の拠出等、LIPIに多大な協力をいただいての開催でした。この場を借りて御礼申し上げます。