2018年2月23日、タイ南部で最初の国立大学として設立されたプリンスオブソンクラー大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学では、2013年度から毎年開催しており5回目の開催となります。(前回の様子はこちら)
説明会は、二国間事業経験者のAssoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長の開会挨拶で始まりました。Assoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長は2006年から3年間、研究代表者として金沢大学と「天然ゴムスモークシート製造に伴う環境汚染の現状評価と対策」の研究を進められました。後の講演で、二国間交流事業を通しての研究成果及び日本での研究及び生活の様子をご説明いただくとともに、事業終了後も日本との共同研究を実施していることを紹介いただきました。また、そのネットワークを活かして、現在、大気汚染の研究に取り組まれている研究者Dr. Worradorn Phairuangからも研究内容の紹介がありました。
JSPS概要及び国際交流事業の説明では、山下センター長より感謝の言葉を述べた後、古屋副センター長がJSPS概要及びJSPSバンコクセンターの活動について説明しました。その後、土肥国際協力員及び斉藤国際協力員が、「外国人研究者招へい事業」、「論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)」、「二国間交流事業」及び「研究拠点形成事業」等のJSPS国際交流事業の紹介を行いました。
その後、Assoc. Prof. Dr. Perapong Tekasakul副学長に続き、JSPSタイ同窓会(JAAT)理事でPSU獣医学部のDr. Vannarat SaechanにもJSPS事業の体験談について、ご講演いただきました。Dr. Vannaratは、JSPSの拠点大学交流事業を通じて東京大学との共同研究の実績がある他、2015年に外国人研究者再招へい事業(BRIDGE Fellowship Program)により東北大学で研究をされた経験をお持ちです。講演では、研究成果をご説明いただくとともに日本での研究の様子や日本での生活についてもご紹介いただきました。
説明会には、若手研究者を中心に約25名の参加があり、質疑応答では、外国人研究者招へい事業や、Dr. Vannarat から説明のあったBRIDGE Fellowship Programについて、審査基準やホスト研究者の探し方について、予定時間を超えて多くの質問があがり、JSPS国際交流事業への関心の高さが伺える有意義な説明会となりました。