2017年11月30日、昨年度に引き続き、Thailand Science Parkにあるタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency、NSTDA)で国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)及び日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)と合同で事業説明会を実施しました。
NSTDAは、タイ科学技術省(MOST)監督の下、傘下にタイ国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)、タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC)、タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)及びタイ国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC)の4つの研究所を持ち、タイの科学技術における研究開発、技術移転、人材育成などを担っています。
説明会は、JSPS事業経験者でJAAT会員でもあるNSTDAのAssoc. Prof. Chanwit Tribuddharat, Vice Presidentの挨拶で始まりました。
山下センター長が感謝の言葉を述べるとともにJSPS概要及びJSPSバンコクセンターの活動を説明し、古屋副センター長及び斉藤国際協力員が「外国人研究者招へい事業」、「論文博士号取得希望者に対する支援事業」、「二国間交流事業」及び「研究拠点形成事業」等、JSPS国際交流事業の説明を行いました。
次に、小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーターがJST概要を説明するとともに、JST国際事業である「e-ASIA共同研究プログラム」及び「さくらサイエンスプラン」、そして、JSTが国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)及び独立行政法人国際協力機構(JICA)と共同で実施している「地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)」の紹介を行いました。
最後に、京都大学アセアンセンターの藤枝絢子副所長から、日本とASEANの関係を強化し、ASEAN地域の科学力の向上を図ることなどを目的とした「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)」の紹介がありました。
今回のガイダンスでは、JST及びJASTIPと3者合同で実施することにより、日本のファンディングエージェンシーやそのプログラムについて、タイの研究者に対して包括的に説明することができ、有意義な事業説明会となりました。