2016年10月18日、タイランドサイエンスパーク内にあるタイ国立科学技術開発庁(The National Science and Technology Development Agency、NSTDA)でJSPS事業説明会を実施しました。NSTDAでの事業説明会は2014年以来2回目で、今回は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)の2機関も加わっての合同説明会を行いました。
NSTDAはタイ科学技術省(MOST)所管の研究開発機関で、タイの科学技術における研究開発、技術移転、人材育成などを担っており、また、同サイエンスパーク内には4つの国立研究所(タイ国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC)、タイ国立金属材料技術研究センター(MTEC)、タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)、タイ国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC))も設置されています。
説明会に先立ち、NSTDAのChadamas Thuvasethakul副長官を表敬訪問しました。表敬訪問にはJSTシンガポール事務所の佐藤正樹所長と小林義英e-ASIAスペシャルコーディネーター、及びJASTIPの高木映プロジェクトディレクターも同行され、各機関の取組やタイの科学技術関係機関の再編成の動向等について意見交換を行いました。
説明会では、Chadamas副長官による開会の挨拶後、山下センター長がJSPSの概要を、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業の紹介を行いました。
また、JSTの概要を佐藤所長が、小林e-ASIAスペシャルコーディネーターが地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)やe-ASIA共同研究プログラム、さくらサイエンスプラン等のJST国際事業の紹介を行うと共に、高木プロジェクトディレクターによる日ASEANの科学技術協力に関するプラットフォーム形成を目指すJASTIPの紹介がありました。
今回のガイダンスでは、JSPSとJSTの違い、両機関のプログラム等を活用したJASTIPの位置付け等、包括的に説明できる良い機会となりました。また、日本での研究を希望する研究者の個別の相談にも応じることが出来、有意義なガイダンスとなりました。