京都大学「大学の世界展開力強化事業プロジェクト「「人間の安全保障」開発を目指した日アセアン双方向人材育成プログラムの構築」の第1回KU-AUN運営会議に出席

2013年7月17日、バンコク市内で実施された京都大学が主催するJSPS「大学の世界展開力強化事業プロジェクト「「人間の安全保障」開発を目指した日アセアン双方向人材育成プログラムの構築」の第1回KU-AUN運営会議にセンター長、副センター長で出席しました。

本会議は、本事業の実施担当者が集合して開催された会議であり、京都大学及びインドネシア・バンドン工科大学、ガジャマダ大学、マレーシア・マラヤ大学、シンガポール・シンガポール国立大学、タイ・チュラロンコン大学及びASEAN大学連合(AUN)事務局が参加しました。

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本会議では、Nantana Gajaseni AUN事務局長、森純一京都大学国際交流機構長の開会の挨拶に始まり、本事業のリーダーである京都大学縄田栄治教授より、今回の会議のタスク、コーディネーターの決定、教育協定の決定を行い、会議を通じて各大学の現状と役割を明確にするということを説明しました。

京都大学の現状については、デュアルディグリー、ダブルディグリー制度を実施するためには、大学の基本的な規定を変更する必要があり、京都大学としてはまずガイドラインの策定を行いました。ダブルディグリーの実施のためには教育の質保証が重要であり、かつ、全学部の承認が必要であることから、全学で議論中とのことですが、着実に進行しているとのことです。

また、学生交流協定に基づく相互授業料免除、各大学院での教育システムの整備、共通科目の設定、単位互換制度の整備、学生の募集にかかる進捗状況の報告がありました。

京都大学の説明の後、各大学から実際の単位互換制度、コースワーク等を具体的な説明がありました。特に各大学からの報告で話題になっていたのが、単位換算方法で、各国での単位の数え方が異なるため、単位互換の方法論が議論の中心となりました。

午後から大学間でのバイラテラルの具体的な問題解決のための意見交換が実施されました。本会議では、プログラム参加学生のメンバーシップや履修カリキュラム等を承認することを本事業の運営委員会のタスクとすることが決定され、非常にプラクティカルな会議となりました。

当センターとしましては、大学の世界展開力強化事業にかかる実際の進行状況を確認出来る良い機会となりました。今後も引き続き連携を推進していく所存です。

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