九州大学病院 杉山大介ARO次世代医療センターネットワーク調整室長の来訪

2013年7月17日、九州大学病院 杉山大介ARO次世代医療センターネットワーク調整室長(特任准教授)、また同大学所属日本学術振興会特別研究員の井上朋子さんが当センターを来訪されました。

杉山准教授は、今回二国間交流事業の推進のため、マヒドン大学を訪問された折に、当センターを訪問されました。

ARO次世代医療センターでは臨床研究を広範囲でサポートすること、基礎研究を産業化、実用化すること、医師の行う基礎研究の出口を考えていくことを行っています。

杉山准教授は、橋渡し研究(基礎研究から臨床研究につなげることを目的とする研究)について、九州を中心とし、兵庫県より西にある12大学の橋渡し研究ネットワークを構築しました。これにより、橋渡し研究の多国間共同研究を実施し、基礎研究の出口にかかる戦略として、橋渡し研究のネットワークをアジアで構築することを目指しています。

西日本で橋渡し研究の拠点となっているのは九州大学だけであり、ネットワークの構築により、情報の共有が可能となり、九州大学を中心にネットワーク参画の大学に利益を誘導することが可能となりました。

杉山准教授は、これまで日本学術振興会海外特別研究員を始め、二国間交流事業にも何度も採択されています。今後は、より大きい研究資金の獲得を目指しているとのことですが、国際的な共同研究の実施には、とにかく時間とノウハウが必要であることを強調されておられました。タイとの二国間共同事業を今年度から開始されたとのことですので、今後とも、様々な意見交換をさせていただく所存です。

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