2016年5月27日、チェンマイ大学でJSPS事業説明会を実施しました。同大学は広大なキャンパスを有しており、タイのリーディング大学として、学術分野でも高い評価を受けています。当センターは2013年以降、毎年同大学での事業説明会を実施しており、今回で4回目の開催となります。
事業説明会に先立ち、Watchara Kasinrerk副学長(学術・教育開発担当)、Rome Chiranukrom副学長(国際・同窓会担当)及びAvorn Opatpatanakit副学長(研究・学術担当)を表敬訪問しました。同大学は日本の多くの大学とMoUを締結しており、MoUに基づくダブルディグリープログラム等で学生モビリティの向上を推進しているとのことです。
表敬訪問後、キャンパスを移動し事業説明会を実施し、説明会には若手の研究者等を中心に50名を超える参加がありました。
司会は、同大学医学部准教授でJSPSタイ同窓会(JAAT)理事でもあるDr. Sirikan Limpakanが務め、Avorn副学長の挨拶で説明会が始まりました。
続いて山下センター長がJSPSの概要を説明しました。当日は、アメリカのオバマ大統領が広島を訪問した歴史的な1日でもあり、冒頭で「平和と学術の交流の促進」について触れました。
引き続き、古屋副センター長と大田国際協力員がJSPS国際事業について説明を行いました。
その後、JSPS事業経験者でJAAT会員でもあるDr. Narongchai AutsavaprompornとDr. Saisamorn Lumyongにそれぞれ日本での研究、生活の様子や申請に関するアドバイス等についてお話しいただきました。Dr. Narongchaiは外国人特別研究員として放射線医学総合研究所での研究経験があり、Dr. Saisamornは論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)を通じて北海道大学で博士号を取得されております。
さらに、チェンマイ大学の伊藤信孝客員教授による講演も行われ、ご自身のご経験に基づき学生と職員の国際化をテーマにお話しいただきました。
質疑応答では、招へい事業やRONPAKU事業の詳細について質問があるなど、JSPS事業への関心の高さが伺えました。
Dr. Sirikan、Dr. Narongchai、Dr. Saisamornからのアドバイスの他、伊藤客員教授からもご自身の研究活動を例にとり、時間を無駄にせず研究活動を継続することの重要性を参加者にお話し頂くなど、日泰両研究者からのアドバイスにより有意義な質疑応答となりました。