2011年6月23日(木)、タイ地理情報宇宙開発機構(GISTDA:Geo-Informatics and Space Technology Development Agency)にて、JSPS事業説明会を行いました。GISTDAはタイ国内の宇宙・衛星事業を統括管理運営している組織で、センター長の共同研究機関でもあります。
今回の説明会は、GISTDA研究職員で東京大学で学位を修められたDr. Preesan Rakwatinの紹介により実施されました。参加者はGISTDA職員が役15名で、そのうち博士号を持っているのは2-3名でした。そのため、論文博士号取得希望者に対する支援事業に関心が集まりましたが、JSPSが行うのは博士号取得までの経済的な支援であり、博士号授与の権限はあくまでも各大学にあるのであって、本事業に選ばれることと博士号取得はイコールではない点を特に注意を促しました。
今回の司会を務められ、GISTDAの理事会委員で事務局次長でもおられるDr. Anond Snidvongs(Member, GISTDA Executive Board, Acting Executive Director)からは、タイのJSPS経験者は医学系に比べて工学系が少ないことに対して、JSPSからNRCTに工学系を増やすように働きかけることはできないか、などの質問がありました。
当オフィスとしては、申請数の増・減をもって需要の増・減を示すことが科学的で合理的ではないかという考えをお伝えしました。