2012年5月17日(木)から19日(土)まで、センター長および副センター長がスリランカに出張しました。同期間にスリランカ中央環境庁(Central Environmental Authority)にて開催中の湿地生態系観測技術研修会(Technology Development Training Program on optical and SAR data usage for wetland mapping for Central Environment Authority (CEA) of Sri Lanka and other stakeholders)に参加し、同国各省庁から参加している観測及び環境の政府関係者や研究者に対し、JSPS事業のアピールを行うことが目的です。
これは、JAXA(宇宙研究開発事業団: Japan Aerospace Exploration Agency)によるSAFEプロジェクト(Space Application for Environment:宇宙技術による環境監視)の一環として開催されたもので、当センターとしては、2011年3月及び2012年2月のスリランカ出張により、各大学ではまだ研究に向ける余力が多くなく、主な研究機関の役割は政府機関・省庁がになっているものと判断し、今回の出張となりました。
研修会には20名ほどの関係者が出席しており、実際にPCを用いての講習が行われています。参加者は環境庁、観測局、運輸省などから構成されており、その表情は一様に真剣で、新技術の習得・向上に向けた意識の高さには驚かされるほどでした。センター長からJSPSの紹介が行われた後、ブローシャーを用いて副センターから各参加者に説明を行いました。同僚にも配るからと余部を求められるなど、ここでも予想外の嬉しい反応があり、スリランカの研究意欲の高さ、将来的な連携の可能性を実感する機会となりました。
なお、タイの親日ぶりは言わずと知れたことですが、スリランカについても同じことが言えます。それはサイエンスにとっては本質的な部分ではないとしても、長期的な協力を含んだ教育・研究活動全体を考える時、ひとつの重要な要素となるのではないかと、当センターでは考えております。