2011年1月6日と7日かけて、バンコク市Siam City Hotelにて、JSPS国際フォーラム”Climatic Changes in Monsoon Asia (CCMA)”を開催しました。日本学術振興会が支援を受けている文部科学省科学技術振興調整費「アジア科学技術コミュニティ形成戦略:機動的国際交流」の一環として開催されたものです。また、JSPSのタイ国での対応機関であるNational Research Council of Thailand (NRCT)からも協賛を得られました。
パキスタン以東のアジア全域から研究者・実務者を含む37名の講演者を招き、2日間で延べ170名余りが参加して、熱い議論を繰り広げました。
5名の特別講演では,モンスーンアジア地域における地球環境変動の社会的インパクトの軽減策について、俯瞰的かつ具体的な提案がなされました。本会議の講演者の中には,Intergovernmental Panel on Climate Change (IPCC)の執筆者として活動をしている研究者も複数おり、モンスーンアジア地域から世界に向けて科学的な知見が発信された意義は極めて大きいものといえるでしょう。
MAHASRI, AMY, MAIRS, iLEAPS, SATREPS, CTCA, SAARCなどの国際的なプログラムをリードする代表研究者や若手研究者によるポスター発表も盛況で、欧米にも劣らない堂々たる会議を主催できたことはJSPSのアジア地域での活動の重要性を示唆するものといえます。