2025年7月19日から20日にかけて、タイ・チャチューンサオ県のChuk Kracher Communityにて、「NRCT–JSPS–JAAT地域活性化イベント」を開催しました。NRCT–JSPS–JAAT地域活性化イベントでは、持続可能な開発目標(SDGs)への理解と実践を目的として、地域住民を対象にサステナビリティをテーマにした、5つのワークショップにて、体験学習や専門知識習得の場が提供されました。
・農業廃棄物を活用したバイオ炭の製造(Biochar)
・ハリナシバチの養蜂
・植物由来染料を用いた草木染めプリント体験(Eco-printing)
・ハーブ石けん作り・食品の安全と衛生管理
90名以上の地域住民が本イベントに参加し、地域住民同士の意見交換の場としても機能し、コミュニティの活性化の一助を担う支援活動となりました。
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NRCT:タイ国家研究評議会(National Research Council of Thailand)
JAAT:日本学術振興会タイ同窓会(The JSPS Alumni Association (Thailand))
JSPS:日本学術振興会(Japan Society for the Promotion of Science)
Chuk Kracher Community:
チャチューンサオ県にあるチュククラチェー・コミュニティは、10年以上にわたり、地域の土地の活用や暮らしの向上に取り組んできた農村のコミュニティです。はじめは、バナナやココナッツなどの農産物を販売することで収入を得ていましたが、新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けました。そのような中、地域では新たに、製品に付加価値をつける取り組みや、エコツーリズム(自然や文化を活かした観光)の開発に力を入れるようになりました。
さらに、NRCTから2つの助成を受けたことで、地域のインフラ(道や施設など)の整備、農業手法の改善、住民の技術力の向上が進みました。また、JAATにより、バイオ炭の製造方法、養蜂、植物を使った染布方法、食品の安全などの点では、技術サポートも行われました。これらの活動を通じて、チュククラチェー・コミュニティは、持続可能な発展と地域の人々が主役となる観光地づくりへと一歩ずつ歩を進めています。

イベントポスター

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップの様子

ワークショップの様子

現地のコミュニティと交流する様子

集合写真








