在タイフィリピン大使館を表敬訪問

2014年7月2日在タイフィリピン大使館を表敬訪問しEdgar B. Bagajos公使兼総領事と対談しました。

まず、山下センター長よりJSPSの概要とバンコク研究連絡センターがASEAN諸国及びバングラデシュを管轄していること等、その役割について説明しました。JSPSの国際事業について、論文博士号取得希望者に対する支援事業(以下、論博事業)と外国人研究者招へい事業を中心に説明したところ、Edgar B. Bagajos公使兼総領事はフィリピンは自然科学分野に弱いためその分野に強い日本との連携はとても歓迎すると述べました。

さらに、JSPSフィリピン同窓会の設立経緯と活動についても紹介しました。同会は、論博事業で博士号を取得した研究者が中心となり、科学技術省(Department of Science and Technology(DOST))の支援を受け、2005年に設立されていた組織が、2013年に外国人研究者招へい事業などのその他の事業経験者も会員に含めてJSPSの公認同窓会として設立されました。JSPSフィリピン同窓会は、シンポジウム開催のほか社会や若者に対して科学技術を広めるアウトリーチ活動を実施しています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事は、フィリピンの学生の多くは自然科学分野を敬遠する傾向にあるが、フィリピンの発展のためには科学技術に強い人材の育成が求められており、フィリピンの若者の科学技術への関心を高めてほしいと、JSPSフィリピン同窓会の活動に期待を示されました。

また、今後フィリピンとタイの研究者が交流する機会があれば、フィリピン大使館としても支援していきたいと、今後の連携にも意欲を示されました。これに対して、JSPSバンコクセンターとしてもフィリピン研究者がタイの研究者と交流したい場合は、JSPSタイ同窓会のネットワークを活用して協力したいと伝えました。

ASEAN経済共同体の発足が2015年に迫る中で、ASEAN域内での学術交流の機運が高まっています。日本の大学や研究者もその交流ネットワークの中に参加していけるよう、当センターもJSPS国際事業の情報発信と所管エリアでの同窓会活動の支援によりいっそう力を入れて行きたいと考えています。

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長

Edgar B. Bagajos公使兼総領事と山下センター長