2019年9月30日(月)、在タイ日本国大使館で第21回在タイ大学連絡会(Japanese Universities’ Network in Thailand: JUNThai)が開催され、当センターから山下センター長、冨山副センター長、臼井国際協力員、濱端国際協力員、Natthidaリエゾンオフィサーの5名がオブザーバーとして出席しました。
第1部の講演会では、以下の3つの講演が行われました。
◆「National Research Council of Thailand and the Ministry of Higher Education,
Science, Research and Innovation (MHSRI)」
Prof. Dr. Sirirurg Songsivilai
(Secretary General, NATIONAL RESEARCH COUNCIL OF THAILAND (NRCT) )
タイ政府は、教育省の下にあった高等教育局と、科学技術省を合併させ、新しく「高等教育・科学・研究・イノベーション省」、MHSRIとなりました。「タイ学術会議(NRCT)」は、この新しい省に移り、学術研究支援の中核的な組織として機能しています。
この講演は、その方針や考え方を知ることができる貴重な機会です。
まず講演のなかで、MHSRIの3つのミッションが以下のように示されました。
1. Promote & Develop “MANPOWER” to be Smart citizen
2. Promote & Develop “KNOWLELDGE” to be Value-Based Economy
3. Promote & Develop “INNOVATION” to be Innovation Nation
次に、NRCTにおける、研究助成の選定の制度および方針について、以下のように4つに分けて説明されました。
1. Multi-year funding and Block grant
2. Outcome- and Impact -driven
3. Synergy & partnership
4. Streamlined process
「イノベーション重視」「実社会への影響重視」であることが印象的でした。
その上で、Dr. Sirirurgは、この現代社会の変化に対応していくため、NRCTは変わっていかなければならず、そのために、より効率的で効果的な投資を行っていきたいと仰っていました。
◆「The Project on Support for Capacity Building of the Grater Mekong Sub-region
University Consortium」
小嶋 緑
(Senior Programme Officer and JAIF Project Manager, SEAMEO RIHED)
◆「東工大のタイでの活動‐TAISTを中心として‐」
大即信明
(東京工業大学名誉教授)
3名の講演者には、JSPSバンコク研究連絡センターより、記念品を贈呈しました。
第2部では、連絡会が行われ、主に「次期幹事について」「運営指針案について」、協議を行いました。
事務局幹事校は、京都大学が担います。幹事校には、金沢大学が退任し、山口大学が新しく就任しました。幹事校は、山口大学・横浜国立大学・上智大学・東亜大学となりました。
次回、第22回在タイ大学連絡会は、12月に開催の予定です。