第14回在タイ大学連絡会(JUNThai)開催

前回の第13回JUNThaiの概要はこちらからご覧いただけます。

第1部では、以下2つの講演が行われました。
・「The Revolution of Workforce Training by Competency」
 Mr. Pornchai Yongwattanasoobtorn (Executive Director & Director General, Technology Promotion Association (Thailand-Japan) )
・「トウモロコシ畑土壌への炭素蓄積に対する有機物施用の影響 」
松本成夫(国立研究開発法人・国際農林水産業研究センター<JIRCAS>研究戦略室・地域コーディネーター

Technology Promotion Association (Thailand-Japan) のExecutive Director & Director General,であるMr. Pornchai Yongwattanasoobtornからは、大阪大学で国費外国人留学生として留学をされていたこと、タイの日系企業で取締役として、企業の経営・革新に取り組んできたこと、並びにTPAの組織や力を入れて取り組んできたこと等を中心に、日本語でご紹介を頂きました。
またTPAの5カ年戦略について説明があり、タイ全体のWorkforceの向上のため、地方に知識を展開していく取組として、“e-Learning Platform”に力を入れていることについて、実例を交えて分かりやすくご説明いただきました。

Mr. Pornchai Yongwattanasoobtorn

Mr. Pornchai Yongwattanasoobtorn

国立研究開発法人・国際農林水産業研究センター<JIRCAS>研究戦略室の松本成夫地域コーディネーターは、農業において大きな被害をもたらす「気候変動」について、熱帯の畑の土壌炭素増加量を測定する「圃場試験」の事例をご紹介頂きました。
圃場試験では、有機物や化学肥料等を用いますが、近年は有機物資材を調達する方法が変化し、価格が上昇していること、除草や収穫、計量を補助する作業員の確保が困難になってきていること等、研究に対する苦労についてもお話頂きました。またタイの農業局からは、農家への技術支援を求められており、研究に割く時間の確保が難しいともおっしゃっておられました。

松本成夫 地域コーディネーター

松本成夫 地域コーディネーター

第2部の連絡会では、初めに議長及び書記の選出が行われ、現幹事校の中から議長に創価大学の小林講師、書記に電気通信大学の高橋客員教授がそれぞれ選出されました。

創価大学 小林講師(議長)

創価大学 小林講師(議長)

オブザーバー参加の在タイ日本国大使館の久芳一等書記官、上野一等書記官、在ベトナム日本国大使館の中馬二等書記官、日本医療研究開発機構シンガポール事務所(アジア・大洋州担当)の中村浩所長、如水館バンコク高校、東京都立産業技術研究センターの紹介後、電気通信大学及び東亜大学の任期満了に伴う次期幹事候補校として、大分大学及び東洋大学が紹介され、満場一致で承認されました。
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その後、「JUNThaiの将来について」の意見交換が行われました。初めに、2015年1月の発足時からのメンバーである京都大学ASEAN拠点の柴山所長から、JUNThai発足の経緯の説明が行われるとともに、設立当初と変わった現状の中で、ゆるやかなネットワークとして、意見交換及び情報交換や懇親を深めてきたJUNThaiをどのようにしていくべきか、今後のあり方について、ワーキンググループを作成してはどうか、現在オブザーバーとなっている大使館やJSPS等の公的機関をメンバーにしても良いのでは等、活発な議論が行われ、今後も引き続き意見交換を行うこととなりました。

京都大学ASEAN拠点 柴山所長

京都大学ASEAN拠点 柴山所長

最後に、日本学生支援機構(JASSO)から以下の案内がありました。

・5月14日にKamnoetvidya Science Academy School (KVIS)で日本留学説明会を実施予定である。
・5月20日にMahidol Wittayanusorn Schoolで日本留学説明会を実施予定である。
・6月4日から8日まで、在タイ日本大使館でJUNE Fairを実施する予定である。
・日本留学フェアは、チェンマイで8月25日に、バンコクでは26日に実施予定である。

次回のJUNThaiは、2018年6月18日(月)に開催予定です。