2017年2月16日、大分大学医学部の内田智久助教が当センターに来訪されました。内田先生は、前回2016年6月にも当センターを訪問されており(その時の様子はこちら)、今回はその後の活動や進捗等についてお話をお伺いすることができました。
内田先生はその後も定期的に訪泰されており、盤谷日本人商工会議所(JCC)化学品部会医薬・医療分科会のアドバイザーに就任された他、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「日本・アジア青少年サイエンス交流計画(さくらサイエンスプラン)」により、チュラポン王女サイエンススクールから各校1名ずつ、計13名の高校生を受入れ、大分大学病院の見学やサイエンス・ハイスクールに指定されている舞鶴高校(大分県)との交流を実施されていらっしゃいます。特に舞鶴高校との交流では、その受入れがきっかけとなり、チュラポン王女サイエンススクール・ロッブリー校と同高校の提携が進み、さらに生徒の交流が実施されることになったそうです。
また、前回のご来訪時には、メコン領域の国(タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)の医師の内視鏡外科手術のスキルアップを図るトレーニングプログラムを提供するNPO法人「MESTA(Mekong Endo-Surgery Training Academy)」の設立についてお話をお伺いしました。現在MESTAには日本の14大学が参加し、アジア地域での内視鏡人材育成コンソーシアムとして順調に活動が進んでおり、今年2月には第3回目のトレーニングコースが開催されるそうです。
その他にも、JICAとの共同事業で、タイで現在問題となっている高齢化問題への取り組みや、大分大学へタイの医師を招へいし、医療機器の使用方法を指導するとともに大学を人材育成の場として提供する取り組みについて等、精力的な活動内容についてご報告頂きました。
当センターでは今後も日本の大学のタイにおける活動を積極的に支援していきたいと考えています。