2017年2月5日、日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点(JASTIP)主催の国際シンポジウム”ASEAN-Japan STI Collaboration for SDGs”がバンコク市内で開催され当センターも出席しました。
JASTIPには、エネルギー・環境、生物資源・生物多様性、防災の3分野のサテライト拠点がタイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、インドネシア科学院(LIPI)、マレーシア日本国際工科院(MJIIT)に各々設置されています。今回のシンポジウムでは、国連で採択されている持続可能な開発目標(SDGs)達成に向け、各分野で産学連携・学際的連携を含む様々な研究連携をどのように推進し、科学技術・イノベーション(STI)基盤としての拠点をどのように強化していくかの議論がなされました。
京都大学の稲葉カヨ理事副学長(男女共同参画・国際・広報担当)らの挨拶でシンポジウムが始まり、午前中のセッションでは、JASTIPプロジェクトリーダーである京都大学河野泰之教授によるJASTIPの概要説明に続き、上記サテライト拠点の3分野をテーマに各分野の研究者らが講演を行いました。
午後のセッションでは、日-ASEANのSTI連携とネットワーク形成と題し、京都大学ASEAN拠点(タイ)に設置されている中核拠点で取り組んでいる4課題について、これまでの進捗と今後の展望に関する講演が行われました。また、最後のセッションでは、同題目に対する専門家5名による全体討論が行われ、参加者からは多くの質問や意見が上がりました。
会場には、日本、タイの他、インドネシアやマレーシア等サテライト拠点が設置されている国から合計約100名の参加があり、ASEANの研究者らの交流の場となっていました。参加者の中にはJSPSの事業経験者で、新しく設立されたJSPSインドネシア同窓会(JAAI)の会員もいらっしゃいました。当センターは3月に開催されるJAAI設立総会出席のためインドネシアを訪問予定であり、当センターも彼らとの交流を深めることができました。