在タイ日本国大使館主催留学説明会に参加、コンケン大学を表敬訪問及びJSPS事業説明会を実施

2016年12月8日、在タイ日本国大使館主催の「Japan Education Fair」に合わせ、コンケン大学を訪問し、JSPS事業説明会を実施しました。同大学はタイの東北地方(イサーン)にある研究大学の1つで、50年の歴史を持ち、20以上の学部に4万人以上の学生が在籍しています。

説明会前に、日本国大使館の佐渡島志郎特命全権大使をはじめ日本の全参加機関で同大学の副学長、学部長らを表敬訪問し、同大学のAssoc. Prof. Dr. Nawarat Wara-aswapati Charoen副学長(国際担当)から歓迎の挨拶を頂きました。Assoc. Prof. Dr. Nawaratは、JSPSの外国人特別研究員(長期)として東京医科歯科大学で研究経験があり、JSPSタイ同窓会(JAAT)会員でもあります。挨拶の中で、同大学は近年様々な活動を通して大使館との関係が密接になっていることや、現在60以上の日本の機関とMoUを締結し、共同研究や学生・研究者交流を進めていることなどをお話し頂きました。

続いて佐渡島大使からの挨拶では、タイに事務所を構える日本の大学が40校以上あること、タイから日本への留学生が増えていることに加え、現在チャレンジングな課題を抱えるタイにおいて人材育成は同国の発展のカギとなり、大使館としても職業教育を含む教育面での支援を行う旨のお話しがありました。

挨拶を述べる佐渡島大使(右)、左はAssoc. Prof. Dr. Nawarat副学長

挨拶を述べる佐渡島大使(右)、左はAssoc. Prof. Dr. Nawarat副学長


表敬訪問時の集合写真

表敬訪問時の集合写真

表敬訪問に続いて実施した事業説明会には、約20名の研究者や学生が参加しました。
同大学のAsst. Prof. Dr. Teekayu Plangkoon Jorns学長補佐(国際関係担当)より開会の挨拶をいただいた後、古屋副センター長及び大田国際協力員がJSPSの概要及び国際事業の紹介を行いました。

Asst. Prof. Dr. Teekayu 学長補佐(左から二人目)

Asst. Prof. Dr. Teekayu 学長補佐(左から二人目)


大田国際協力員によるプレゼン

大田国際協力員によるプレゼン

続いて、JAATの理事でもあり、論文博士号取得希望者に対する支援事業(RONPAKU)により産業医科大学でPhDを取得されたAssoc. Prof. Dr. Kittisak Sawanyawisuthより、同事業を通じて学んだことや日本での体験談についてお話しいただきました。また、お話の中で、12月21、22日に開催を予定しているJAAT主催による学術論文の作成に関するワークショップの周知も行われました。なお、今回の説明会開催にあたりAssoc. Prof. Dr. Kittisakには多大なるご支援をいただきました。

Assoc. Prof. Dr. Kittisak

Assoc. Prof. Dr. Kittisak

JAAT会員で同じくRONPAKU事業により駒澤大学でPhDを取得されたAssoc. Prof. Dr. Sukanya Aimimthamには、日本での経験だけでなく、同事業への申請の流れ等について非常に詳しくお話しいただきました。同国のJSPS事業経験者は、自然科学系の研究者と比較すると人文社会科学系の研究者が少なく、人文社会科学がご専門のAssoc. Prof. Dr. Sukanyaのお話は参加者にとっても非常に有意義な講演となりました。

Assoc. Prof. Dr. Sukanya

Assoc. Prof. Dr. Sukanya

質疑応答では、学生から「日本への留学の際に日本語が話せる必要があるか」といった質問のほか、「PhDの学生でも参加できる事業はあるか」などの質問があがりました。

質疑応答の様子

質疑応答の様子


事業説明会での集合写真

事業説明会での集合写真


説明会後は、Kittisak先生とAkkaranee先生(左)にコンケン市内をご案内頂きました

説明会後は、Kittisak先生とAkkaranee先生(左)にコンケン市内をご案内頂きました