2016年11月17日、インドネシア・ボゴールにあるインドネシア科学院(LIPI)のイノベーションセンターにて開催された、JSPSインドネシア同窓会設立に向けた決議集会に出席しました。
まず初めにLIPIのProf. Dr. Subyaktoから、2015年に実施したワークショップなどのこれまでの活動や同窓会設立に向けた今後の計画とあわせ挨拶がありました。
続いて山下センター長から参加者らに対し祝辞を述べるとともに、JSPSの活動基盤となる4つの柱を紹介しました。同窓会活動支援はそのうちの1つである「強固な国際協働ネットワークの構築」であり、同窓会が正式に設立されれば、同窓会とのネットワークを通じてインドネシアとさらに連携を強化し、様々な事業展開が期待されるだろう、との挨拶を行いました。
また、LIPIのDr. Siti Nuramaliati Projono(LIPIの議長であるProf. Iskandar Zulkaraenの代理)からも挨拶があり、今後のインドネシア同窓会を通じたインドネシアの科学技術におけるネットワーク強化等への期待について話がありました。
フォトセッションを挟み、LIPIのDr. L. T. Handoko及び山下センター長による招待講演が行われました。講演でDr. HandokoはJSPSのカウンタパートであるLIPIのJSPSとの連携について紹介し、山下センター長は、JSPSの概要及び国際事業について紹介を行いました。これに対し、参加者からは、インドネシアも日本のノーベル賞受賞者とのネットワークを形成したいといった意見があり、同国の学術水準向上への高い意識が伺えました。
引き続き、Dr. Hery Yogaswara、Prof. Hadi Susilo Arifin、Dr. Haznan Abimanyu、Dr. Haris Gunawan、以上4名がそれぞれインドネシアで関心の高い分野である「社会問題」「食料・農業」「エネルギー」「環境」をテーマに基調講演を行いました。
最後はLIPIのRr Nur Tri Aries Suestiningtyas M. A氏が閉会の挨拶を行い、日頃のJSPSの支援に対して感謝を述べられるとともに、本日の集会を踏まえて引き続き同窓会設立に向けて準備を進める旨お話がありました。
集会にはJSPS事業経験者を中心に100名を超える参加があり、同窓会が正式に承認されれば、ASEAN地域のJSPS同窓会の中では最大規模となることが予想されます。