2016年2月16日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でプリンスオブソンクラー大学 (PSU)を訪問し、JSPS事業説明会を開催しました。PSUにおける事業説明会は、2012年度以降、4年連続で開催しています。
PSUはタイ南部地域の一般教育水準の向上と地域産業の開発の支援を目的として1967年に創設されたタイ南部で最初の大学であり、タイの9つある研究大学の一つとして指定されています。
今回の訪問は、大阪大学、京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)が参加しました。大使館と日本の大学が学生を対象として日本留学説明会を開催するのと併せ、JSPSバンコク研究連絡センターでは研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。
説明会開催に先立ち、日本の参加機関全員でPSUを表敬訪問しました。PSUからはDr. Pattara aiyarak国際交流・情報担当副学長から挨拶及び大学の事業紹介があり、日本大使館の福島秀夫次席公使からも挨拶が行われました。
引き続き行われた意見交換では、日本側からは「タイの学生にとって魅力的な大学になるためには日本の大学には何が必要か」、タイ側からは「日本留学に際しどのような奨学金があるか」といった質問があり、活発な意見交換が行われました。
表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には20名程度の研究者が参加しました。
事業説明会ではPSU研究開発部次長のDr. Suppasil Maneeratから開会の挨拶を頂きました。Dr. Suppasilは山口大学とカセサート大学によるJSPS拠点大学交流事業に参加され、拠点大学枠国費大学院生として岡山大学で博士号を取得されています。
その後、古屋副センター長と辻国際協力員が、JSPSの概要と国際交流事業について説明を行いました。
引き続き、JSPS論文博士取得支援事業で千葉大学で論文博士を取得された自然資源学部のDr. Sompong Te-chato准教授、拠点形成事業ならびに再招へい事業の経験者であり、現在JSPSタイ同窓会の理事を務めておられる獣医学部のDr. Vannarat Saechanから日本での研究の経験談について、発表頂きました。
質疑応答では申請の方法等について質問があり、Dr. Suppasilから1度目の申請では不合格だったがその後もあきらめずに申請して採択されたとのコメントがあり、JSPS国際交流事業は競争率が高いため、採択されるためには指導教員とよく研究計画について相談し、あきらめずに何度も申請してほしいとのアドバイスを行いました。