2016年1月26日、ナレスワン大学での在タイ日本大使館主催「Japan Education Fair」に参加し、その一環としてJSPS事業説明会を開催しました。
ナレスワン大学はタイ北部の最南端にあるピサヌローク県に位置する総合大学です。1967年に教員養成大学として設立され、その後シーナカリン・ウィロート大学(Srinakharinwirot University)のピサヌローク・キャンパスとして再編、1990年に単独のナレスワン大学として公式に設立されました。現在は21の学部等を有する総合大学としてタイ国内外で確固たる地位を築いています。
在タイ日本大使館が主催する地方留学説明会は毎年4大学で実施され、JSPSは大阪大学、京都大学、拓殖大学、東海大学、名古屋大学、福井工業大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)とともに訪問しました。
Dr.Sujin Jinahyon学長への表敬訪問では、タイの教育・経済はまだまだ日本に比べ遅れており、長く友好関係を築いてきた日本に対し今後も奨学金、人材交流等での援助をお願いしたいとの学長からの発言がありました。ナレスワン大学は日本の8大学とMOUを締結するなど積極的な交流を続けられているため、在タイ日本大使館の寺島一等書記官からは今回の参加機関の他にも40以上の日本の大学がタイにオフィスを設置し、交流促進を図っていることをお知らせしました。
午後の留学説明会に先立ち、午前中にJSPS事業説明会を開催しました。同説明会では、古屋副センター長によるJSPSの組織紹介及び辻国際協力員のJSPS国際事業説明と共に、JSPSの論博事業で博士号を取得されたRatchanee Mukhjang准教授及び外国人研究者招へい事業を利用して日本で研究されたSiripong Premjet准教授に日本での体験談や日本に留学するに当たっての心構え等をお話し頂きました。
今回の事業説明会では60名以上の参加があり、参加者の熱心に説明を聞いている姿が印象的でした。
最後に、論博事業で博士号を取得され、通算7年程日本で研究されたChantana Chanbanchong准教授から閉会の御挨拶を頂きました。
これから日本での研究を考えている参加者に対し、相談窓口として連絡先を周知するなどRatchanee准教授やSiripong准教授のようなJSPSタイ同窓会メンバーの協力により、今回の事業説明会も大変有意義なものとなりました。今後も大使館との連携を継続しながら、地方の大学との連携を継続していく所存です。