在タイ日本大使館主催日本留学説明会に参加、プリンスオブソンクラー大学 (PSU)でJSPS事業説明会を開催

2015年2月12日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でプリンスオブソンクラー大学 (PSU)を訪問しJSPS事業説明会を開催しました。PSUでの事業説明会の開催は、2012年度、2013年度に続き3年連続となります。

PSUはタイ南部地域の一般教育水準の向上と地域産業の開発の支援を目的として1967年に創設されたタイ南部で最初の大学であり、タイの9ある研究大学に指定されています。QS大学ランキングではタイ国内で第5位となっています。PSUはまた大学病院のほかタイ南部に5つのキャンパスをもつ総合大学です。全30学部に39,000人の学生が在籍し、このうち学部学生34,000人、大学院生が5,000人という、国内でも屈指の規模を誇ります。

PSU表敬訪問の集合写真

PSU表敬訪問の集合写真

今回の訪問は、大阪大学、東海大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)が参加しました。大使館と日本の大学は学生を対象として日本留学説明会を開催し、JSPSバンコク研究連絡センターは、研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。

PSU courtesy visit

最初に日本の参加機関全員でPSUを表敬訪問しました。PSUからはDr. Ram Yamsaengsung国際交流担当学長補佐から挨拶及び大学の事業紹介を行いました。表敬訪問時の意見交換では、デュアルディグリー実施の可能性や、学生・研究者交流の推進について議論が行われました。

表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には30名近くの研究者が参加しました。

JSPS事業説明会集合写真

JSPS事業説明会集合写真

まずはPSU研究開発部次長のDr. Suppasil Maneeratから開会の挨拶を頂きました。Dr. Suppasilは山口大学とカセサート大学によるJSPS拠点大学交流事業に参加され、拠点大学枠国費大学院生として岡山大学で博士号を取得されたとのことで、ここでもまた思いがけないJSPS同窓生にお目にかかることが出来ました。今後のPSUでのJSPSの事業説明会には是非協力を要請したいと考えています。

左は講演を行うDr. Sirusa、右はDr. Suppasil

左は講演を行うDr. Sirusa、右はDr. Suppasil

JSPSの事業経験者からの説明については、昨年に引き続きJSPS論文博士取得支援事業で論文博士を取得された理学部のDr. Sirusa Kritsanapuntu助教、自然資源学部のDr. Sompong Te-chato准教授から日本での研究の経験談について、発表頂きました。

Dr. Sompongによる講演(左は俵書記官)

Dr. Sompongによる講演(左は俵書記官)

今回特筆すべき事は、JSPSの事業説明会に初めて在タイ日本大使館俵一等書記官にお越し頂き、文部科学省奨学金について説明頂いたことです。博士号を持たない若手教員もまだまだ多く、博士号取得の需要、意識は非常に高い状況です。当センターからはJSPS論文博士号取得支援事業について説明を行っていますが、やはりもう一つのチャンネルとして、日本への正規留学のための奨学金情報の提供の必要性がありました。実際、次年度の研究留学生にはPSUの教員も一名採択されています。俵書記官も大学教員への国費留学生の需要について気づかれたとのことで、今回の参加となりました。当センターとしても国費留学生の説明についてはは、マハーサーラカーム大学訪問の時にも質問が出てきたため必要性を認識しており、プレゼンテーション資料の中に博士課程等への留学に関するスライドも昨今は追加してます。当センターは今後も在タイ日本大使館や日本学生支援機構とも連携を深め、我々がターゲットとしている研究者に対する幅広い情報提供を行って行ければと考えています。

俵書記官による説明

俵書記官による説明

俵書記官に文部科学奨学金について質問する参加者

俵書記官に文部科学奨学金について質問する参加者

JSPS事業について質問する参加者

JSPS事業について質問する参加者