2015年2月4日、日本大使館主催「Japan Education Fair」の一環でウボンラーチャタニ大学を訪問しJSPS事業説明会を実施しました。ウボンラーチャタニ大学への訪問は2013年以来2年ぶりとなります。
ウボンラーチャタニ大学は、1990年にコンケン大学の一キャンパスからから4年制の総合大学に格上げされ、コンケン大学に続くタイ東北部における2番目の高等教育機関になることを目標に設立されました。ウボンラチャタニ大学では、現在のタイ国内、特に東北部での労働力育成の需要の応えるべく、特に自然科学及びテクノロジー分野の教育に重点を置いています。
今回の訪問では、齊藤貢在タイ日本大使館次席公使を代表とし、京都大学、東海大学、東京工業大学、福井工業大学、明治大学(五十音順)、日本学生支援機構(JASSO)とともに訪問しました。大使館と日本の大学は学生を対象として日本留学説明会を開催し、JSPSバンコク研究連絡センターは、研究者を対象にJSPS事業説明会を実施しました。
まず、日本の参加機関全員で学長および各学部長を表敬訪問しました。Nongnit Teerawatanasuk学長が挨拶及び大学の事業紹介を行いました。Nongnit学長は、富山大学和漢医薬学総合研究所のJSPS拠点大学交流事業に参加されていたとのことで、思いがけないところからJSPSの同窓生にお目にかかることが出来ました。今後はNongnit学長にもJSPSとして協力を呼びかけていく所存です。
表敬訪問に引き続き実施したJSPS事業説明会には30名近くの研究者が参加しました。今回の説明会は、農業生物資源研究所 (NIAS)でJSPS外国人特別研究員に採択された農学部のDr. Bubpa Chaitiengより、日本での研究活動や生活、またJSPS国際事業への申請について講演頂きました。
また、今回のスピーカーではなかったものの、今回のセッションに参加頂いた元国費留学生で拠点大学交流事業に参加されていた薬学部のDr. Thaweesak Juengwatanatrakulからも日本での経験について説明頂きました。
質疑応答では、外国人特別研究員に一度応募された方からの申請に関する具体的な質問もあり、講演者に対する質疑応答が熱心に行われました。山田副センター長からは、JSPSの事業に採択されることは確かに難しいが、地方大学からも申請書を見直しつつも、あきらめないで継続して申請して欲しい、と参加者を激励しました。