タイ科学技術研究所(TISTR)でJSPS事業説明会を実施

2014年12月17日、タイ科学技術研究所(TISTR)で初めてJSPS事業説明会を実施しました。今回の事業説明会の開催について独立行政法人産業技術総合研究所イノベーション推進本部の宮崎芳徳先生にご支援いただきました。

TISTRは1963年に設立されたタイ科学技術省傘下の研究機関で、社会の発展や商業化につながる研究開発を中心に行っています。

事業説明会には80名近くの若手の研究者が参加しました。Yongvut Saovapruk長官による開会の挨拶に引き続き、山下センター長が日本の科学技術政策及びJSPSの事業説明を行いました。また、轟国際協力員より外国人研究者招へい事業、論博事業、二国間交流事業、研究拠点形成事業の申請方法を説明しました。

Yongvut長官

Yongvut長官

また、TISTRのバイオサイエンス部門で研究員を務めておられるDr. Aparat Mahakhantに「My experiences on Japanese Fellowships & Collaborations including JSPS」と題して日本での研究経験について講演いただきました。Dr. Aparatは大阪大学で博士号を取得されたのち、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や国際協力機構(JICA)のバイオサイエンス分野の研究プロジェクトに参加してこられました。JSPSの国際事業においては、大阪大学生物工学国際交流センターが東南アジアの複数の大学と平成7年度から16年度に実施した拠点大学交流事業課題「多様な熱帯生物資源の持続的利用に関するバイオテクノロジー分野における多国間共同研究」に参加されました。これらのご経験を踏まえて、日本での研究経験がその後の研究キャリアに非常に役立ったと話されました。また、TISTRには欧米の大学で学位を取得した研究者が多いが、日本の研究助成事業は、欧米のそれと比較して事業終了後のフォローアップに優れており、Dr. Aparatも、プロジェクト支援期間終了後も日本の研究者たちと息の長い連携をつづけていると語りました。

講演されるDr. Aparat

講演されるDr. Aparat

Dr. Aparatは、若手研究者たちに対して、現状に満足せず、ぜひJSPSの論博事業や外国人特別研究員事業に応募し日本で研鑽してほしいと力強く鼓舞されました。

参加者からの質問

参加者からの質問

参加者からの質問

参加者からの質問