2014年9月20日、インドネシア・デンパサール市内Udayana大学でJSPS事業説明会を開催しました。
ウダヤナ大学は1962年にインドネシア・バリ州に設立された国立大学です。現在1,800名の学生と18の学部プログラム、12の大学院プログラムを有しています。インドネシア国内の大学ランキングでは15位に位置づけられ、研究分野としては特にバイオテクノロジー、医科学、社会科学及び観光学分野で特に研究成果を上げています。
今回の事業説明会は、ウダヤナ大学で開催された「The 5th International Conference on Biosicence and Biotechnology」の一環として開催され、日本から山口大学、秋田大学が参加しました。
山口大学からは、山田守教授・農学部長が基調講演を実施されました。山口大学は、ウダヤナ大学と大学間学術交流協定を2010年に締結しており、山口大学バリ国際連携オフィスを設置して現地での活動を行っています。また、山田教授は実施責任者として、JSPS研究拠点形成事業採択プロジェクト「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」(日本側拠点機関:山口大学、タイ側拠点機関:カセサート大学)に2014年度から採択され、8月にタイ学術会議(NRCT)主催のThailand Research EXPO 2014でセミナーを開催されました。当センターからもセンター長が出席しています。
秋田大学からは、佐藤陽介学術研究課主査、伊藤慎一URAが大学紹介及び知的財産権について講演されました。また、当センターのカントリー・レポートのコーディネーターを務めて頂いている教育文化学部髙樋さち子准教授には、本事業説明会開催をアレンジ頂くとともに、JSPSのセッションのモデレーターを務めて頂きました。
今回の事業説明会では、学会と併催したこともあり、200名を越える参加者がありました。センター長の挨拶で、日本に関心がある方に手を上げるようにいうと、会場の多くの方から手が上がりました。事業紹介後の質疑応答では、フェローシップの受け入れ大学について、ポスドクの年齢制限、JSPSの国際交流事業の資金の内容と言った具体的な質問が相次ぎました。また、日本留学の関心も高く、学部、大学院留学のための奨学金情報についても質問が相次ぎました。東南アジア地域では日本留学への関心が非常に高く、JSPSの事業説明会でも留学情報の提供を求められる機会が多く存在します。
JSPSと秋田大学がセッションのモデレーターは、ウダヤナ大学前副学長のI Gede Putu Wirawan教授と秋田大学髙樋准教授に担当頂きました。Wirawan教授は、JSPSの同窓生でもあり、今後のインドネシアにおけるJSPS同窓会設立に向けても協力頂けると考えています。