2014年3月1日、ダッカ市内Farmgate地区にあるBangladesh Agricultural Research Council (BARC)において“Education for Sustainable Development”をテーマにJSPSバングラデシュ同窓会第5回シンポジウムが開催され、JSPSバンコク研究連絡センターよりセンター長、副センター長が出席しました。
シンポジウムではまず主催者であるバングラデシュJSPS同窓会のDr. Nur Ahmad Khondaker事務局長の開式の辞の後、バングラデシュ農業大学元副学長であり元バングラデシュ国家計画委員であるDr Md. Abdus Sattar Mandal教授による基調講演 “Education for Sustainable Development”が行われ、バングラデシュにおけるESDの活動状況、教育の質保証、高等教育の国際協力について講演を実施されました。基調講演の後、山下JSPSバンコク研究連絡センター長が挨拶し、続いて来賓として出席された在バングラデシュ日本国大使館の南博之公使、国連食糧農業機関(FAO) のMike Robson バングラデシュ代表、主賓である Yeafesh Osmanバングラデシュ科学技術大臣に続き、最後に、JSPSバングラデシュ同窓会の会長であるDr. Md. Afzal Hossain教授による祝辞がありました。
引き続き、14名の研究者によるテクニカルセッションが実施されました。今回のシンポジウムは、バングラデシュの政情悪化に伴い日本からの講師派遣は見送りましたが、今回バングラデシュに出張されていた九州大学大学院システム情報科学研究院Dr. Ashir Ahmed准教授に急遽ご講演頂きました。また、テクニカルセッションの基調講演には、バングラデシュ中央銀行のDr. Atiur Rahman総裁を招へいして実施しました。
本セッションは、これまでの大きな講堂から会議室に会場が移動し、ワークショップ形式でのセッションとなりました。ワークショップ形式となったことで、議論がしやすい雰囲気となり、活発な意見交換が行われました。将来的には、シンポジウムの規模が一層拡大し、パラレルセッションが実施されるようになればと考えます。
シンポジウム終了後は、引き続き同窓会総会が行われ、会長による挨拶の後、会計責任者による会計報告及び事務局長による1年間の活動報告が行われた後、同窓会規約改正について議論が行われました。
今後の予定としては、2014年9月に2014年度の同窓会シンポジウムに関する打ち合わせを実施するほか、バングラデシュ農業大学にて事業紹介セミナーを実施することとなりました。
バングラデシュ同窓会は、定期的な理事会の実施等、独自の活動も活発化しています。今回の同窓会シンポジウム及び総会の開催に合わせ、同窓会独自で会員名簿を初めて作成しました。こう言った会員名簿は同窓会の活動強化及び会員間の交流の推進に非常に効果的であり、今後とも改良を重ねながら作成するよう、支援していく予定です。