大分大学藤岡利生副学長の来訪

2013年8月27日、藤岡利生大分大学理事・副学長(医療・研究担当)、田中充理事・副学長(国際・社会連携担当)、内田智久大分大学助教、小林裕美国際交流課長、後藤文太郎研究協力課主任が当センターを訪問されました。藤岡副学長は昨年12月以来の来訪となりました。

6月に内田助教が来訪された際にご説明いただきましたが、大分県・宮崎県と企業等との連携推進されている「東九州メディカルバレー構想」については国の総合特区に指定され、実際に動き始めました。今回の来訪は構想の実施の中心となりうるバンコクにあるJSPSへの訪問、また事業の説明が行われました。

東九州メディカルバレー構想特区は、大分県及び宮崎県によって推進されており、東九州地域において血液や血管に関する医療を中心に医療機器産業の一層の有責を図ることにより、地域の活性化とアジアに貢献する医療産業拠点を目指すこと、また我が国全体の医療機器産業の成長と世界市場における地位の上昇に寄与することを目標としています。具体的には、1)研究開発の拠点、2)医療技術人材育成の拠点、3)血液・血管に関する医療拠点、4)医療機器産業の拠点を設置し、最終的に地域の活性化を図っています。

大分大学の取り組みとして、今年4月に「大分大学における東九州メディカルバレー構想新方策」を大学として決定し、大学運営上の大きな柱に位置付けました。今後大分大学では、医療機器開発・臨床応用センター(仮称)の設置、また大学院修士課程の医療デバイス応用学(仮称)の設置を行い、大学の教育研究活動の強化及び地域の活性化を通じて地元企業への研究成果の還元及び必要な人材の輩出を行うことを目指しています。また、トレーニングセンターの設置に関しては、日本における環太平洋血液・血管技術トレーニングセンター(仮称)に各国の技術者を受け入れるとともに、タイ・ベトナムを含む地域の基幹病院で習得した日本の技術を習得させることによって、日本製医療機材のアジアにおける更なる普及につなげ、東九州の活性化とアジア諸国の医療水準の向上を目指します。

今回の訪問では、本構想についてより具体的な計画の説明が行われました。当センターとしても、今後の連携を深めていく所存です。

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