JSPSバンコク研究連絡センターは、2013年1月19日、JSPS-NRCT Seminar「World Heritage & Tourism -an Approach to Sustainable Development-」 をバンコク市内のRoyal Paragon Hall(Siam Paragon 5F)で開催しました。本セミナーは、タイ科学会議(NRCT)と共催し、在タイ日本大使館に後援いただいています。
今回のセミナーでは、世界遺産とツーリズムをテーマとし、ESD(持続発展教育)について、世界遺産教育を通じての理解してもらうこと、また日タイでのツーリズムのあり方等についての講義・議論を通じて、日タイの研究者間のネットワークの形成・強化を目的とすることを目的としています。
また、バンコクセンターと同じフロアにある日本学生支援機構(JASSO)、日本政府観光局(JNTO)、国際交流基金(JF)とともに、日本の主管庁が異なる4機関が連携して実施する初めての企画となりました。在タイ研究機関の研究者、学生を合わせて125名の参加がありました。
セミナーでは、共催者であるNRCTのPankhoyngam事務次長、後援いただいた在タイ日本大使館の俵一等書記官が挨拶を述べ、引き続き、午前中は英語による講演が行われ、ユネスコバンコクオフィスのMs. Montira Horayangura Unakul Culture Programme Officer、北海道大学観光学部の西山教授の講演が行われました。
午後からは、チュラロンコン大学教育学部のAthapol Anuntavorasakul助教、International Union of Conservation of Nature (IUCN) タイ代表であるDr. Chamniern Paul Vorratnchaiphanがタイ語で講演を行い、アカデミックセッションの最後には、元ユネスコ事務局長シニアアドバイザーで、麗澤大学の服部客員教授のまとめセッションが行われました。
その後は、「Yokoso Japan」と銘打って、国際交流基金(JF)バンコク日本文化センター Wathana Onpanich氏、日本学生支援機構タイ事務所 山本剛所長、日本政府観光局 バンコク事務所 天野泉次長よりそれぞれの事業について講演いただきました。
今回のセミナーは、山下センター長が就任してから企画した初めてのセミナーであり、ESD(持続発展教育)と世界遺産というセンター長の専門性を活かした企画となりました。また、本セミナーは同時開催されていた日本留学・就職フェアと併催されており、相乗効果もあって多くの参加がありました。