金沢大学 古内教授来訪

2012年7月9日(月)、金沢大学より古内正美(ふるうち・まさみ)教授が当センターを訪問されました。
古内教授には昨年12月にタイ南部プリンオブソンクラ大学表敬訪問の際にお会いして以来、来タイの度に当センターへお越しいただいております。今回は、当センターでの研修生受け入れについての情報収集ということで、カンボジア工科大学及びタイ南部のプリンスオブソンクラ大学での出張後にお立ち寄りいただきました。

なお、当センターの来訪前に行かれたカンボジア工科大学とは、JSPSのJENESYSプログラム(21世紀東アジア青少年大交流計画)やJASSOのショートステイ・ショートビジット(SS&SV)プログラムで交流を続けており、24年度はプリンスオブソンクラ大学も交えてJSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業への応募を予定されているとのことです。アンコール遺跡群の維持管理や環境保全をしているアンコール遺跡整備公団とも交流協定を締結しているとのことで、研究成果の実社会への還元という観点から、カンボジアにおいては同公団を含めたチーム編成をされることをお勧めしました。

金沢大学は現在、キングモンクット工科大学トンブリー校に事務所をお持ちです。また今後、プリンスオブソンクラ大学にも事務所を設置する方向で検討しているとのことで、これが叶うとタイ国内に2か所の事務所を持つことになります。事務所の機能としては、共同研究の拠点や金沢大学の受験地としての利用が期待されています。

古内教授は、国際的視点で働くことのできる事務職員の育成を重視し、将来的には金沢大学のバンコク事務所や当センターでの事務職員の研修も視野に入れていらっしゃいます。当センターからは、現在受け入れている研修員の実際の感想を交えながら、提供している研修内容について説明いたしました。
当センターで研修を行う大きなメリットとしては、事業紹介や打合せ等に同行することで生きた英語を使う機会が得られる点、バンコクだけでなく様々な地域における研究者の雰囲気やニーズを知ることができる点、またタイの大学をはじめとしてさまざまな機関のトップの方々と直接会う機会が得られる点などが挙げられます。
大学独自の研修をお考えであれば、タイ国内には語学学校も多く、加えて日本よりも低予算で受講できるため、英語研修を軸とした具体的な実地研修プログラムを策定することを提案させていただきました。

当センターを今後とも大学職員の能力向上においても役立てていただければと思います。

左から副センター長、古内教授、センター長

左から副センター長、古内教授、センター長