京都大学バンコク事務所移転開所式

2012年5月23日(水)、スクンビットのソイ23に移転した京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所にて開所式が開催され、当センターより副センター長が参加しました。

新事務所はマンションの一室で、駐在者用のオフィス及び居室のほか来訪者用の宿泊室があり、このほか来訪者用の共同研究室と応接室を備えた、広々とした環境です。開所式には在バンコクの日本機関より30名ほどの関係者が参加しましたが、特に窮屈に感じることもなく、応接室を利用したセミナー等の開催も視野に入れているそうです。

西阪昇(にしざか・のぼる)京都大学理事・副学長、戸倉照雄(とくら・てるお)東南アジア研究所等事務部事務長、河野泰之(こうの・やすゆき)同教授、現在の駐在者である桜井由躬雄(さくらい・ゆみお)東京大学名誉教授の順で挨拶をされ、科学だけでなくアジアの哲学やマインドを大切したいというお考えや、純粋にただ研究だけを目指すのではなく人と人とが触れ合い交流をもたらす楽しめる場所にしたいという方針が、同研究所の歴史とともに語られました。それはちょうど、人と人とが「あやなす場」とする松本紘(まつもと・ひろし) 総長の京都大学観とも合致しており、奇しくも理事・教授・事務職員の三者から同じ旨の言葉が聞かれたこの場所が、京都大学のエッセンスの具現となることを予感させました。

新事務所は当センターからもほど近い場所です。今後とも様々な形で連携を図っていきたいと思います。