チェンマイ大学にて事業説明会を実施

2012年5月11日(金)、チェンマイ大学(CMU: Chiang Mai University)にて、JSPS事業説明会を実施し、若手研究者を中心に約80名の参加がありました。

これは、2011年10月11日のCMU表敬訪問にて当センターより提案申しあげたところ、教育担当副学長(Vice President for Academic and Educational Quality Affairs)である Prof. Wipada Kunaviktikulおよび研究教育担当副学長(Vice President for Research and Academic Services)であるAssist. Prof. Dr. Nat Vorayosより快諾をいただいたことにより実現したものです。

JSPS の事業説明に加え、若手研究者の意欲を高めることを目的に、PSU教員であるDr. Sirikan Yamada医学部准教授(Associate Professor, Faculty of Medicine, CMU)及びDr. Pattara Khamrin医学部講師(Lecturer, Faculty of Medicine, CMU)より、JSPS事業経験者として講演をしていただきました。

Dr. Sirikan医学部准教授

Dr. Sirikan医学部准教授

3. Dr. Pattara

Dr. Pattara

司会進行は日本語も堪能なMs. Phatcharakran Intanaga人文学部講師(Faculty of Humanities, English Department,CMU)に担当していただき、以下のプログラムで順に講演いただきました。

○Introduction of JSPS activity in Asia (Q&A included)
-Dr. Wataru Takeuchi, Director, JSPS Bangkok Office

○JSPS RONPAKU EXPERIENCE 2007-2011 (Q&A) included
-Dr. Sirikan Yamada, Associate Professor, Faculty of Medicine, CMU

○RESEARCH EXPERIENCE DURING JSPS POSTDOCTORAL FELLOWSHIP(Q&A) included
-Dr. Pattara Khamrin, Lecturer, Faculty of Medicine, CMU

今回の説明会では、論文博士号取得支援事業及び外国人特別研究員事業についての体験談が語られ、参加者からも積極的に質問が挙がりました。

今後の計画として、Dr.Sirikanは日本医科大学での研究活動も視野に入れているとのことで、JSPSの事業終了後もこうして日本の研究者との協力関係を続けていただいていることは、日本の研究振興機関として大変喜ばしいことです。

当センターでは今後とも、両国の研究の橋渡し役となるべく事業紹介を続けていきたいと思います。

なお、説明会後は、チェンマイ大学主催で昼食会が催されました。講演者及び関係者で食事を囲みながら、洪水復興のあおりを受けて政府の研究大学プロジェクト(国内の9つの研究大学に特に予算を措置し、研究促進に役立てるもの)の予算が大幅減となり、チェンマイ大学に措置される予算もかなり減じたという話を伺いました。これと関係してお聞きしたことは、チェンマイ大学関係者のバンコクへの出張の多さです。月曜日の朝一番のバンコク行き飛行機は乗客数が少ないそうですが、そのほとんどがチェンマイ大学関係者であるためチャーター機と見まがうほどとのこと。特に幹部職員であるDr. Natは一日のうちに2度バンコクへ赴くこともあるなど、中央政府との緊密な関係の維持は、地方大学にとって必要不可欠であると同時に、負担にもなっている様子がうかがえました。

4. 昼食会後の記念撮影(手前左からセンター長、Dr. Nat、Ms. Phatcharakran、Ms.Sirikan、センター研修員、後ろ左から副センター長、Mr.Thammanoon Noumanong Manager to Director、Dr.Pattara、センタースタッフ、Ms.Arunee Manakarn)

昼食会後の記念撮影(手前左からセンター長、Dr. Nat、Ms. Phatcharakran、Ms.Sirikan、センター研修員、後ろ左から副センター長、Mr.Thammanoon Noumanong Manager to Director、Dr.Pattara、センタースタッフ、Ms.Arunee Manakarn)