プリンス・オブ・ソンクラー大学にてワークショップを開催

2012年5月9日(水)、プリンス・オブ・ソンクラー大学(PSU: Prince of Songkla University)にて、ワークショップ「JSPS Workshop on blue, green and brown carbon monitoring by integrating geo-spatial technology and in-situ measurements」を開催しました。

これは、前日のJSPS事業説明会にも参加していただいたJSPS同窓生のDr. Anchana Prathep理学部助教(Assistant Professor, Faculty of Science, PSU)からの強い要望があり、リモート・センシング技術を軸にした連携の可能性を探る目的で実現したものです。

ワークショップでは「青(海洋)」「緑(森林)」「茶色(土壌)」3つの”carbon”、いわゆる炭素循環をテーマに、Dr.Anchana、Dr. Kyaw Sann Oo東京大学生産技術研究所研究員、Dr. 竹内渉東京大学生産技術研究所准教授・JSPSバンコク研究連絡センター長がそれぞれ発表を行い、その後、共同研究の可否、その領域等について意見交換がなされました。

プログラムは以下のとおり。

○A Rapid Response Assessment – Blue Carbon of UNEP, FAO, IUCN and CSIC
-Dr. Kyaw Sann Oo, Postdoctoral Researcher, IIS, The University of Tokyo (UT)

○Preliminary Studies in Seaweed and Seagrass as a Carbon Sink; Blue Carbon, Management and Conservation in Thailand
-Dr. Anchana Prathep, Assistant Professor, Faculty of Science, PSU

○Recent geo-spatial technologies for green and brown carbon monitoring
-Dr. Wataru Takeuchi, Associate Professor, IIS, UT / Director, JSPS Bangkok Office

○Demonstration of GPS photo database retrieval system by iPhone
-Dr. Kyaw Sann Oo, Postdoctoral Researcher, IIS, UT

Dr. Oo

Dr. Oo


Dr. Anchana

Dr. Anchana


センター長

センター長

このワークショップには理学部から20名程度の研究者が参加し、意見交換や質問が大変活発になされました。各々の研究に絡めて誰もが熱意を込めて語り、大変有意義なワークショップとなりました。

いわゆる国内トップといわれる大学あるいは首都圏の大規模大学に比べて、地方の大学は研究の質を問わず見過ごされがちですが、当センターとしては、そういった大学における研究の質や意欲が劣るものではないとの印象を強めています。

当センターとしては今後とも、事業紹介等を通じてJSPSの各制度をより活用していただくなどできる限りの協力を続けていきたいと思います。